大洗リゾートアウトレット、2018年春のリニューアル目指し売却へ-まいわい市場との「ガルパン裁判」も発覚

多くの区画が空き店舗となっていた「大洗リゾートアウトレット」(茨城県大洗町)が、リニューアルを目指し売却されることになった。

大洗リゾートアウトレット。
(GoogleMapより)

殆どが空き区画に-2018年春リニューアル目指す

大洗リゾートアウトレットは2006年3月に開業。売場面積は13,615㎡。
八ヶ岳リゾートアウトレットを手掛ける株式会社八ヶ岳モールマネージメント(東京都)が運営し、当初は県内初のアウトレットモールとして人気を集めた。
しかし、2009年7月に茨城県阿見町に当施設より規模の大きな「あみプレミアム・アウトレット」(三菱地所系)が開業するなど競争が激化したことに加え、2011年3月の東日本大震災により1階が浸水するなど甚大な被害が発生。4ヶ月の休業を強いられたのちは苦戦を強いられており、2017年現在は多くの区画が空き店舗となっている。
また、2017年春には産直・土産品、水戸ホーリーホックグッズなどを販売する「大洗まいわい市場」(2009年開店)とのトラブルも発覚。同市場は当地が舞台の1つとなった人気アニメ「ガールズアンドパンツァー」(ガルパン)のグッズを販売する「ガルパンギャラリー」も運営している。

旧・大洗まいわい市場。
(GoogleMapより)

地元紙・茨城新聞によると、大洗リゾートアウトレットの売却先は「不動産開発研究所」(不動研、東京都千代田区)。
現在出店しているテナント(約20店)の営業を継続させつつ、新たなテナントを誘致し、2018年春までのリニューアルを目指すという。

「大洗まいわい市場」とは裁判に-「ガルパン中傷」も一因

一方で、7月に入り、大洗まいわい市場を運営するOaraiクリエイティブマネジメントが八ヶ岳モールマネージメントを相手取り水戸地裁に提訴していることも判明した。
東京新聞によると、まいわい市場は施設の警備体制の不備に加え、アウトレット側がガールズアンドパンツァーとの取り組みを中傷したこともあり退去(移転)を決めたが、八ヶ岳モールマネージメント側に預けている売上金預託金と敷金が返還されておらず、市場側はこれら約1400万円の返還を求めているという。
なお、大洗まいわい市場・ガルパンギャラリーは大洗町内に移転して営業を再開している。

追記:まいわい市場、大洗アウトレットを取得

追記:不動産開発研究所は、大洗リゾートアウトレットをまいわい市場を運営する「Oaraiクリエイティブマネジメント」に売却。今後はクラウドファンディング会社の「Cash Flow Finance」の3社で運営が行われることになるという。
施設は「大洗シーサイドステーション」に改名され、まいわい市場、ガルパンギャラリーは8月5日にアウトレット内に再移転する。(7月27日追記)
新しい記事はこちら。

外部リンク:大洗リゾートアウトレット
外部リンク:大洗まいわい市場
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