浜松市で「百貨店松菱と中心市街地回顧展」開催、2017年6月26日から-創業80年で

静岡県浜松市の百貨店「松菱」の創業80周年を記念して「百貨店松菱と中心市街地回顧展」が6月26日から7月2日まで「クリエート浜松」(中区)で開催されている。

浜松最大の百貨店「松菱」の80周年を記念

松菱は1937年6月に浜松市初の百貨店として開店。
1971年の西武百貨店開店(1997年閉店)まで浜松市唯一の百貨店として大きな集客を誇った。
その後、松菱は1988年に浜松駅前に遠鉄百貨店が開店すると対抗するために新館を建設、静岡県最大の百貨店となった。
しかし、新館が開業したのはバブル崩壊後の1992年のことであり、遠鉄百貨店の人気もあって売上が予測どおり伸びず、友の会の資金を運営資金に流用するなどして2001年11月14日に破産・閉店した。その後、建物は解体されている。
非常に豪華な新館は僅か9年しか使われず、また隣接するザザシティとの連絡通路は一度も使われることがなかった。
なお、同百貨店はゲーム「planetarian~ちいさなほしのゆめ」(2004年)のメイン舞台でもある。
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松菱百貨店新館跡。2015年に解体された。

「百貨店松菱と中心市街地回顧展」を企画したのは「元松菱外商部OB会」。
展示では、かつての写真や紙袋などの松菱ゆかりの品、そのほか浜松市中心市街地にまつわるものなど約400点が展示される。

進まぬ再開発-当面更地のまま

一方で、松菱の跡地は更地となったままであり、土地を所有するアサヒコーポレーション(浜松市)は再開発にはまだ時間がかかるとして、イベント広場などとして無償で貸し出すことを決めている。

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