カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

高島屋フードメゾン新横浜、2023年2月1日閉店-新横浜駅内「キュービックプラザ」の核店舗

横浜市港北区のJR新横浜駅に併設されるJR東海グループの商業施設「キュービックプラザ新横浜」内にある百貨店「タカシマヤフードメゾン新横浜」が、2023年2月に閉店する。
追記:閉店日は2月1日となった。

タカシマヤフードメゾン新横浜。

新横浜駅内の高島屋が閉店、コロナ禍の影響も

「タカシマヤフードメゾン新横浜」はキュービックプラザ新横浜の開業に合わせ核店舗として2008年3月に開業。
売場は3階・4階、店舗面積は1,640㎡で、食品を中心に贈答品なども扱っていたほかイートインも設けられており、新幹線乗車前の飲食スポットとしても利用されていた。

新横浜駅構内・キュービックプラザ。

高島屋によると、閉店は契約期間の満了によるもの。新型コロナ禍による新幹線利用客の減少も影響したという。
後継テナントなどについては、7月時点は発表されていない。

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しみずスーパー、2022年7月24日までに全店閉店・会社清算へ-一部店舗跡は他社が出店か

群馬県前橋市に本社を置く地場スーパー「しみずスーパー」が、2022年7月24日までに全店舗閉店する。

しみずスーパー富里店(前橋市)。

前橋市地盤の地場スーパー、会社清算へ

しみずスーパーは1950年に設立。群馬県前橋市を中心に、かつては6店舗を運営していた。
2011年には経営破綻した「ヤナイストアー」の店舗を引き継ぐなどしたが、近年は長野県地盤のスーパー「ツルヤ」が進出するなど競争の激化などがあったとみられ、会社清算する方針に至ったという。

しみずスーパー小八木店に掲げられた閉店告知。

2022年7月時点では4店舗を運営しているが、そのうち「しみずスーパー富里店」(前橋市)が7月17日に、「しみずスーパー小八木店」(高崎市)が7月21日に、「しみずスーパー青柳店」、そして旗艦店である「しみずスーパー川原店」(いずれも前橋市)が7月24日に閉店する。
同日を以て、しみずスーパーは全店閉店となる。

一部店舗跡にはスーパーが出店か

上毛新聞など複数の地元メディアによると、店舗と従業員を引き継ぐべく調整中の企業があるとしており、年内にもスーパーとして営業を再開する店舗があるとみられる。
(写真撮影:ITOさん

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宇都宮テラス、2022年8月26日開業-LRT電停前にコジマなど出店、隣接地にはライトキューブ宇都宮も

栃木県宇都宮市の宇都宮ライトライン宇都宮駅東口電停前に、複合商業施設「宇都宮テラス」が2022年8月26日に開業する。

宇都宮テラス。

宇都宮ライトレール建設に合わせた駅前整備の一環

宇都宮テラスは、宇都宮ライトライン(LRT)の建設に合わせた宇都宮駅東口地区整備事業の一環として宇都宮市と野村不動産、住友商事らによる第三セクターの企業グループ「うつのみやシンフォニー」が建設したもの。宇都宮ライトラインは2023年3月の1期開業を目指して工事が進められている。

宇都宮駅東口地区整備事業。左側は電停。

整備事業ではこのほかに、複合イベント施設「ライトキューブ宇都宮」(2022年11月開業予定)をはじめ、マンション、病院などが整備されており、中央部分には多層建ての広場「宮みらいライトヒル」が設けられている。

宇都宮駅東口整備計画図。

ヨークベニマル・コジマを核に約20店が出店

宇都宮テラスは14階建てで、延床面積は37,400㎡。
商業フロアは1階から5階で、核テナントとして1階に「ヨークベニマル宇都宮駅東口店」、4階に「コジマ×ビックカメラ宇都宮テラス店」が出店。そのほかカフェ「コメダ珈琲店」、餃子「宇都宮みんみん」、ドラッグストア「カワチ薬品アイココチ」など、約20店舗が出店する。

宇都宮テラス・ロゴタイプ。

5階から14階は「カンデオホテルズ宇都宮」となる。
カンデオホテルズ宇都宮の総客室数は288室で、こちらも8月26日に開業する予定。
最上階の露天風呂「スカイスパ」には本格ロウリュサウナも設けられる計画となっている。
(画像は宇都宮市/住友商事/カンデオホテルズより)

宇都宮テラス

住所:宇都宮市宮みらい1番1号
営業時間:店舗によって異なる

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スーパーアークス北上店、2022年7月14日開店-北上ショッピングプラザの核店舗、ビッグハウス業態転換で

岩手県北上市の北上済生会病院・岩手県北上警察署近くにある商業施設「北上ショッピングプラザ」に、アークスグループの大型食品スーパー「スーパーアークス北上店」が2022年7月14日に開店した。

北上市中心部のオープンモール

北上ショッピングプラザは1996年11月に開業。建物は平屋建で店舗面積は4,629㎡。
北上市中心部では北上ツインモールプラザ(さくら野百貨店)、おでんせプラザぐろーぶ(旧ヨーカドー)に次ぐ大型店であった。同施設はベルジョイス(旧ベルプラス)の食品ディスカウントストア「ビッグハウス北上店」を核に、ドラッグストア「薬王堂」、ファストファッション「ファッションセンターしまむら」、東北地場大手蕎麦店「十割そば会」、クリーニング「Olive」といった専門店が出店していたが、核店舗のビッグハウスは業態転換のため2022年7月4日をもって閉店していた。

本州3店舗目となるアークス、今後も拡大か

スーパーアークス北上店の建物は平屋建で約2,122㎡。

スーパーアークス北上店。
看板にはベルジョイスのロゴも併記。

北上店では公式サイト・店頭・チラシなどで「ビッグハウスの「フレッシュ&ディスカウント(鮮度と安さ)」はそのままに、暮らしに役立つ品揃えを大幅に増やしました!」を掲げ、青果コーナーではビッグハウスの鮮度感・ボリューム感をそのままに簡便商品(カットフルーツ・発芽野菜・冷凍野菜など)を、水産コーナーでは冷凍品ボリュームパック導入に加え刺身バイキング・お造りを、食肉コーナーでは岩手県産牛肉や焼肉の品揃えを拡充する。

青果では鮮度感・ボリューム感を訴求。


水産では「お刺身バイキング」「盛合せ」も。

また、デリカコーナーは増床移設し店内製造の惣菜や握り寿司、カットサラダを展開、ベーカリーコーナー(新規導入)では同社ベーカリー工房で焼き上げた食パン・菓子パン・惣菜パンを提供する。
そのほか、グロサリーでは全国ご当地ラーメンや地元メーカー製納豆・牛乳・ヨーグルト、健康関連商品を強化。サービスカウンターでの収納代行や駐車台数増加などサービス面の強化を図る。

ベーカリーコーナーも新設。

ベルジョイスは2020年11月のスーパーアークス矢巾店(紫波郡矢巾町/本州1号店)を皮切りに、2021年7月の青山店(盛岡市/本州2号店)など、同社の前身となるベル開発が1987年以来看板業態としてきた「ビッグハウス」を転換するかたちで「スーパーアークス」の拡大を進めており、今後も既存ビッグハウス店舗の改装にあわせてアークス店舗が増加していくものとみられる。

スーパーアークス北上店

住所:岩手県北上市九年橋3丁目13-23
営業時間:午前9時~午後9時

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ライフ西荻窪店、2022年7月23日開店-杉並区内初出店、東京ガス跡地に総合スーパー

東京都杉並区のJR中央線・総武線西荻窪駅北口近くに、ライフコーポレーションの総合スーパー「ライフ西荻窪店」が2022年7月23日に開店する。

杉並区内初のライフ、地域では貴重な総合スーパーに

ライフ西荻窪店は東京ガス西荻窪ビル跡地に出店するもので、建物は地上3階地下1階建、営業フロアは地上1階~地下1階、売場面積は2,940㎡、延床面積は8,800㎡。西荻窪店は同社によると杉並区内初の店舗(但し実際には過去に店舗は存在した)で、同店開店により同社店舗は291店舗体制となる。

ライフ西荻窪店。

ライフ西荻窪店地下1階「食品フロア」のうち、農産部門では健康志向の高まりや地元志向に対応した「有機農産物コーナー」「東京育ちの野菜コーナー」やビオラルでの展開実績もある「ドライフルーツ&ナッツバイキング」、店内手作りのサラダを展開。水産部門では「対面生魚コーナー」を導入し、新鮮な大ネタを使用した「うを鮨」やニーズが高まっているという冷凍干物・煮魚商品、真空包装機による店内真空パック商品を展開。畜産部門では国産鶏肉使用の冷凍生焼鳥を展開。惣菜部門では「天ぷら対面コーナー」「量り売りサラダ対面コーナー」導入に加え、白だしに漬け込んだ漬けにぎりやローストビーフの肉寿司を品揃えする。
その他、同社有機食品PBを中心に取扱う「ビオラルコーナー」やインストアベーカリー「小麦の郷」、店内カットのチーズを提供する「CHEESE HOUSEコーナー」(同社15店舗目)、同社最大級となる冷凍食品コーナーを展開するなど、豊富な商品を取揃えるライブ感ある売場をめざす。

ライフ西荻窪店地上1階「ノンフーズフロア」では、可愛い雑貨を中心に集めた衣料品売場「Breeze Garden」や低価格・自然派・韓国コスメなど幅広く取扱う「コスメコーナー」、ペットフード・ペット用品・サプリメントなど幅広く取扱う「LIFE petコーナー」、子育て世帯向けの「ベビー用品コーナー」を重点的に展開。あわせて、紳士婦人用品、紳士婦人肌着、靴、生活用品、医薬品など幅広く取揃えることでワンストップショッピングを実現し、地域一番店をめざすとしている。

ライフ西荻窪店のフロアマップ。

ライフ西荻窪店近隣では、西荻窪駅周辺に「紀ノ国屋(Daily Table KINOKUNIYA/旧Dila西荻窪)」「西友」「サミットストア」「まいばすけっと」、青梅街道沿いに「クイーンズ伊勢丹」(専門店としてTomod’s、UNIQLOなど入居)といった食品スーパーが営業しているが、衣食住を幅広く取扱う総合スーパーは1駅離れた吉祥寺駅・荻窪駅周辺にしか長らく存在していなかったため、重宝される店舗となりそうだ。

ライフ西荻窪店

住所:東京都杉並区西荻北 5-8-22
営業時間:9時30分~24時

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オオツルショッピングモール、2022年7月16日から順次開業-オーツルホームセンター跡地、オギノ都留田野倉店を核に

山梨県都留市の富士急行線田野倉駅近くの国道139号線(富士みち)沿いに、大月木材センターの郊外型商業施設「オオツルショッピングモール」が2022年7月16日から順次開業する。

オオツルショッピングモール。

2021年6月に閉店していた園芸のオーツル

オオツルショッピングモールの前身となる「オーツルホームセンター」は1985年4月に開店。2000年10月に増床リニューアルを実施。建物は平屋建で店舗面積は7,495㎡。
オーツルホームセンターが長らく営業していた都留市内は、1994年10月にJマート都留店(現綿半ホームエイド都留店)、2016年11月にカインズスーパーセンター都留店が出店するなど、県内有数の大型ホームセンター激戦区であったが、同店は地場資本のホームセンターとして日用衣料・家電・DIY用品に加え、園芸用品の豊富な品揃えを前面に打ち出すことで差別化を図った。
しかし、開店から40年近く経過していたこともあり、建替リニューアルのため2021年6月をもって閉店していた。

オギノ核のショッピングセンターに

オオツルショッピングモールの建物は平屋建で店舗面積は4,035㎡、駐車場台数は約200台。
山梨地場大手流通グループの総合スーパー「オギノ都留田野倉店」(直営面積2,971㎡、売場面積2,290㎡、同社46店舗目)を核に、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、100円ショップ「ダイソー」、ホームセンター「オーツル」が順次開店する予定。
核店舗となるオギノでは食料品・衣料品・日用品・生活雑貨・寝具など幅広く展開し、アウトドアファッションの品揃えや料金収納代行窓口・リサイクルボックスといったサービスを打ち出す。

オギノ都留田野倉店・店内案内。

店舗近隣にはバローグループの食品スーパー「公正屋田野倉店」など商業施設が集積しており、旧オーツルホームセンター時代の園芸用品売場同様に独自の品揃えで顧客の囲い込みを図ることができるか注目が集まる。

オオツルショッピングモール

住所:山梨県都留市田野倉300
営業時間:午前9時~午後9時(オギノ)

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LALAガーデンつくば、2022年10月16日閉店-三井不動産、定期借地権満了で

茨城県つくば市のセンター地区(TXつくば駅近く)にある大型ショッピングセンター「三井ショッピングパーク・LALAガーデンつくば」が、2022年10月16日に閉館する。

ララガーデンつくば。

つくば市では老舗のショッピングセンターの1つだった

LALAガーデンつくばは2004年3月1期開業、2005年10月2期開業。
三井不動産のライフスタイルパーク(小型のららぽーと的存在)としては2店舗目であった。建物は2階建てで、店舗面積は21,504㎡。
核店舗はカスミの高級業態「グラン・プルシェ」(1号店)で、そのほかに「ユニクロ」「アカチャンホンポ」「スギ薬局」「TSUTAYA」など約60店舗が出店する。

定期借地権を更新せず19年弱の歴史に幕

LALAガーデンつくばの閉館は定期借地権満了のため。契約は更新されず、今後建物は解体されるものとみられる。
つくば市では開発の進行やつくばエクスプレスの開業による多核化による競争激化で、センター地区(つくば駅近く)の商業施設の求心力が低下。2017年以降、西武百貨店(現:トナリエ)、イオン、ライトオン本店などが撤退しているほか、2021年にはつくば電気街の最後の家電量販店だったコジマが閉店している。

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フレスポ佐久インター、2022年7月15日全面開業-ドライブインおぎのや跡地、バーガー、スタバなどグルメ店も

長野県佐久市の上信越自動車道佐久IC近くにあった荻野屋の大型複合商業施設「ドライブイン佐久乃おぎのや(峠の釜めし本舗おぎのや佐久店)」跡地に、大和ハウスグループ系複合商業施設「フレスポ佐久インター」が2022年7月15日午前10時に全面開業する。

長らく「荻野屋」の信州旗艦店が営業していた

ドライブイン佐久乃おぎのや(峠の釜めし本舗おぎのや佐久店)は、1994年7月に老舗駅弁業者「荻野屋」(1885年10月創業/本社:群馬県安中市)の大型複合商業施設として開業。建物は地上3階建で延床面積は約5,534㎡。
佐久店は荻野屋最大の敷地面積を有する旗艦店として、1階では地元特産品を中心とした物販フロアや峠の釜めし販売店・ファストフードコーナー(130席)を展開、2~3階では団体客を受入可能な大食堂(1,400席)を展開。独自商品として「信濃くるみ太鼓(全国観光土産品連盟推奨品)」や洋菓子「Dolce Estacion」を製造販売していた。
同店は信州の風土を活かした施設やサービスにより観光客の取込みを続けていたが、同社ドライブイン事業は以前より縮小傾向にあり、2015年10月をもって閉店となった。

観光強化のフレスポ、3年遅れで全面開業

フレスポ佐久インターの建物は平屋建6棟で敷地面積は14,121㎡、延床面積は約2,091㎡。
同施設は長野県内のフレスポとしては上田(フレスポまるこ)、大町(フレスポ大町)に次ぐ3施設目であるが、2018年4月の起工当初は佐久IC目の前という立地特性を活かし、同社既存施設と大きく異なる産直・土産物店を核とするテナント構成を打ち出していた。
その一方、コロナ禍もあり、起工当初の開業スケジュール(2018年9月第1期開業、2019年3月第2期開業)は大幅に遅延。2022年春までラーメン「麺屋蕪村」とカフェ「スターバックスコーヒー」、サンドイッチ「Fruit&Bread SANCH」を除く施設の大部分が工事中となっていた。

フレスポ佐久インター(2018年4月の完成イメージ)。

フレスポ佐久インターでは全面開業にあわせて、セレクトスーパーマーケット「LUCKBELL(ラクベル)」を核に、イオングループのドラッグストア「ウエルシア」、ジェラート「Gelateria Gina」、ドーナツ「DONUT SATND Irie」、クレープ・パフェ「ほのBuonoクレープ屋さん いちごのはな」、ハンバーガー「バーガーカンパニー佐久」、物産店「YOROZU てげてげ」、生花「Chihaya -SAKU-」、蕎麦「軽井沢追分そば匠きこり 手打ちsoba 香りや」といった10店舗が新規出店する。

フレスポ佐久インター(2022年7月の完成イメージ)。

核店舗のラクベルでは「来るたびに発見がある。」を掲げ、健康志向や希少性にこだわった全国各地の商品を展開。開業当日午前9時30分に開始予定の式典に参加する華道家「假屋崎省吾氏」による生花展示やオリジナル保冷温レジバッグのプレゼント(各店舗購入金額税込5,000円以上のレシート提示/15日~18日先着100名)、フォトコンテストといった企画も行われる。

フレスポ佐久インターのフロアマップ。

フレスポ佐久インター

住所:長野県佐久市岩村田北1丁目22-3
営業時間:午前10時~午後8時

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プラッセだいわ21鹿屋店、2022年9月25日閉店-大隅半島最大のショッピングセンター

鹿児島県鹿屋市の鹿屋市役所(=旧国鉄鹿屋駅跡地)近くにある大型ショッピングセンター「プラッセだいわ21鹿屋店」が、2022年秋に閉店する。
追記:閉店日は2022年9月25日となった。

プラッセだいわ21鹿屋店。

大隅半島唯一のテナントが多く出店する商業施設

プラッセだいわ21鹿屋店は1991年12月に開業。建物は1階から3階、店舗面積は15,174㎡。建物は鹿屋市内の建設会社「カイコー」が所有する。

館内の吹き抜け。

プラッセは鹿児島県の地場大手スーパー「大和」(本社:薩摩川内市)が展開するショッピングセンター業態店舗であるが、鹿屋店はそのなかでも最大規模で「プラッセ21」を冠する唯一の店舗。テナントとしてはコムサイズム、ハニーズ、鈴丹、サンリオ、ナムコ、100円ショップミーツ、マクドナルド、カーブス、くまざわ書店などが出店(一部はすでに閉店済み)、それらの多くが大隅半島で唯一の店舗となっており、お中元などの季節には贈答品売場が設けられるなど、とくに1キロほど北にあった「桜デパート」の閉店(1994年閉店、現在はリナシティ向かいの広場)以降は百貨店的な使われ方もされていた。

コムサイズム鹿屋店。

また、地域随一のショッピングセンターであるため、吹き抜けなどを利用して公共的催事が開催されることもある。
館内では7月より閉店セールが開催されている。

地域最大のショッピングセンター、閉店は影響大

大隅半島には同店より大きなショッピングセンターは出店していない(1990年代には寿屋と桜デパートが共同で郊外型ショッピングセンターを出店する計画があったものの中止されている)ものの、大和がある地区から離れた郊外エリアには2018年にトライアルが、2020年にドン・キホーテが出店、スーパードラッグストアも増加するなど、競争が激化。商戦の中心も郊外へと移っていた。

MEGAドンキ鹿屋店。

とはいえ、10万人以上が住む大隅半島で最大かつ唯一のショッピングセンターの閉店は、地域社会にとって大きな影響を及ぼすことは間違いない。
同店は中心商店街エリアの徒歩圏にあるものの、商店街は大和出店前後からテナントの撤退が進み、現在は半分以上が空き店舗。つまり「商店街に打撃を与えた存在も消える」こととなる(一方で、今は大和の集客力のお陰で助かっている商店もあるかも知れないが)。
徒歩圏にはスーパードラッグストアなどが複数あり、買い物難民の発生はないとみられるが、後継テナントの出店計画など今後の活用方法の発表が待たれる。
(写真:全国スーパーめぐりさん

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ヤオコー横浜磯子店、2022年7月12日開店-トイザらス跡、都市型ショッピングセンターに

神奈川県横浜市磯子区のJR京浜東北線・根岸線磯子駅近くにある磯子再開発ビル「浜田ビル」に、ヤオコーのショッピングセンター「ヤオコー横浜磯子店」が2022年7月12日午前9時に開店する。

トイザらスを核とする複合施設だった

浜田ビルは1997年4月に開業。建物は地上5階建で営業フロアは1~3階、店舗面積は3,805㎡。浜田不動産が所有する。
浜田ビルの開業当初は外資系玩具量販店「トイザらス磯子店」を核に、親密関係にあったファストフード店「マクドナルド」や地権者のビルメンテナンス会社、電気通信工事会社など入居していた。
核店舗のトイザらス磯子店は開店以来長らく、同社初となる“都市型ツーフロア店舗”として営業していたが、2010年10月に子供服子供用品店「ベビーザらス」併設店舗に移行。同店の業態転換後は、浜田ビル2~3階オフィスフロアに横浜市の公共施設「磯子区青少年の地域活動拠点イソカツ」や認可保育園「おひさま保育園(旧おひさま学童スクール)」が相次ぎ入居するなど、一時は磯子随一となる子供・子育て複合施設となった。
しかし、2022年1月16日に核店舗のトイザらスが閉店したため、地元を中心に店舗跡の活用方法に注目が集まっていた。

ヤオコー核のショッピングセンターに

ヤオコー横浜磯子店の店舗面積は約1,684㎡、延床面積は約2,615㎡。同店開店により同社の店舗数は179店舗となる。
横浜磯子店ではストアコンセプトに「「美味しさ」「選ぶ楽しさ」「提案」で豊かな食生活を提案するお店~ヤオコーの良さを地域のすべての方々に伝えよう~」を掲げ、青果部門では平日・週末で量目に変化をつけ展開。鮮魚部門では近海魚・天然魚による圧倒的な旬・鮮度感の打ち出しに加え、豊洲市場直接仕入れを活かした週末恒例イベント「豊洲まつり」を実施。精肉部門では銘柄豚強化や季節にあわせた商品提案に加え、同社が差別化商品として取組む馬刺しを強化。惣菜部門では同社が名物商品とするおはぎやローストビーフ商品、旬の握り寿司を中心に強化。グロッサリー部門では都道府県別銘店ラーメンのコーナー化やスパイス売場の拡大、組み合わせを意識した酒売場を展開する。

ヤオコー横浜磯子店。

浜田ビル内ではヤオコー開店後も、7月19日にドラッグストア「クリエイトS・D」と100円ショップ「Seria」等が開店する予定。ビル内では従来どおり、子育て世代向け施設も営業を継続するが、近隣商圏型のショッピングセンターとして姿を変えることとなった。

ヤオコー横浜磯子店

住所:神奈川県横浜市磯子区磯子3丁目4番23号
営業時間:午前9時~午後9時45分

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