横浜赤レンガ倉庫、大規模改修で2022年5月9日から長期閉館-12月ごろまで

神奈川県横浜市中区新港のヨコハマエアキャビン(ロープウェイ)運河パーク駅近く・横浜みなとみらい21地区にある歴史的建造物・観光施設「横浜赤レンガ倉庫」が大規模改修を行うため、2022年5月9日に12月ごろまで長期閉館する。

横浜赤レンガ倉庫1号館。

建造から110年、商業施設化20年目の赤レンガ倉庫

横浜赤レンガ倉庫は1911年に現在の2号館が、1913年に現在の1号館が竣工。国際港であった横浜税関の保税倉庫として使われた。関東大震災により1号館は半壊・縮小したものの、いまも外観デザインは建設当時からほぼ変わっていない。
第二次世界大戦後はGHQによる接収を経験したが、その後は再び税関倉庫として使用。しかし、船舶貨物のコンテナ化により取り扱い高が減少。解体が検討されたが、横浜市の「みなとみらい21」事業に合わせて、歴史と景観を生かしたまちづくりに用いられることになった。
それにより1993年から9年間に及ぶ改修工事を行い、文化・商業施設として2002年に再開館した。

横浜赤レンガ倉庫2号館。

2022年現在、1号館1階と2号館に飲食店や雑貨店などのテナントが約60店舗ほど入居するほか、1号館の2階・3階には展示や公演が可能なホール・スペースを設置。また、2館を挟んだ赤レンガ広場は様々なイベントや音楽ライブなどに活用されている。

商業施設となってから初めての大規模改修

赤レンガ倉庫の休館は建造から約110年経過した施設を維持するため。商業施設となってからの長期閉館は今回が初めてとなる。
すでに赤レンガ倉庫の各所では2021年度から大規模な改修が始まっている。2021年7月から2022年3月までは外装工事により、れんがの貼り替え等が行われた。
そして2022年5月9日から内装の工事に入るため、工事が終了する同年12月ごろまで閉館する。なお、5月末ごろまでは1号館の3階ホール・2階スペースのみ引き続き営業し、6月ごろから休業に入る予定となっている。

屋外広場などではイベントを継続

赤レンガ倉庫では、館内のほか、隣接する「イベント広場」と「赤レンガパーク」において季節の恒例イベントが行われている。このうち屋外で開催されるイベントについては通常通り開催される。

赤レンガ倉庫に隣接するイベント広場。
休館日前日の5月8日までヨコハマフリューリングフェストが開催されている。

<閉館期間中に開催が発表されているイベント>
  • ヨコハマサイクルスタイル2022(5月14日~15日)
  • GREENROOM FESTIVAL ’22(5月28日~29日)
  • YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL 2022(6月4日~5日)
  • CURRY&MUSIC JAPAN  2022(7月16日~18日)
  • ALOHA YOKOHAMA 2022(6月10日~12日)
  • RED BRICK RESORT(7月下旬~8月下旬)
  • Local Green Festival ’22(9月3日~4日)
  • 横浜オクトーバーフェスト(9月下旬~10月下旬)
  • Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫(11月下旬~12月25日)
  • アートリンク in 横浜赤レンガ倉庫(12月上旬~2023年2月中旬)

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