カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ベイシアFoodsPark長久手店、2025年3月5日開店-愛知県内約13年ぶり新店舗、リニモ公園西駅前の食品核に

愛知県長久手市のリニモ公園西駅前に、ベイシアグループの大型食品スーパー「ベイシアFoodsPark長久手店」が2025年3月5日に開店する。

長久手にベイシアの新店舗

ベイシアFoodsPark長久手店の建物は鉄骨造平屋建で店舗面積は3,050㎡。同社としては2012年6月開店の常滑インター店以来約13年ぶり6店舗目、同業態としては2024年2月新装開店の名古屋みなと店以来約1年ぶり2店舗目となる。
ベイシアFoodsPark長久手店は同業態としては比較的小規模となるが、コンセプトに「食のテーマパーク」を称し、テーマに「より良いものをより安くより新鮮でより楽しく」を掲げる業態として「地域のお客様の憩いの空間づくり」をめざすとしている。

発展続く長久手、愛知万博跡地の活性化に弾み

リニモ公園西駅近隣では、2005年日本国際博覧会(愛知万博/愛・地球博)跡地再活用の一環として、2017年10月に東海地方初となる北欧系大型家具インテリア雑貨店「IKEA長久手」が開店したが、食品スーパーは従来ほとんどみられなかった。
リニモ公園西駅前への食品核「ベイシア」進出は、名古屋都市圏のベッドタウンとして人口増加が続く長久手のさらなる活性化に繋がりそうだ。

ベイシアFoods Parkのフロアイメージ。

ベイシアFoods Park長久手店

住所:愛知県長久手市石場2701
住所:9時30分~22時

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イズミゆめマート三田尻、2025年3月4日閉店-山口県中部初の同業態、開店からわずか6年で

山口県防府市の山口県道185号線沿いにあるイズミ系大型食品スーパー「ゆめマート三田尻」が2025年3月4日をもって閉店する。

ゆめマート三田尻。

山口県中部初のイズミゆめマートだった

ゆめマート三田尻は、2018年4月閉店のパチンコ店「ルクソール防府店」跡地を活用するかたちで2019年4月に開店。建物は鉄骨造平屋建で敷地面積は約6,300㎡、店舗面積は1,540㎡、延床面積は約2,250㎡。
イズミ直営食品スーパー「ゆめマート」山口県内3店舗目、県内中部初となる店舗として、青果のカット野菜拡充(常時50種類)や鮮魚の対面販売に加え、直営インストアベーカリー「ゆめのパンやさん」を展開するなど最新の売場を構築した。

わずか6年で撤退、隣接地に丸久アルク並ぶ激戦区だった

イズミゆめマート三田尻の隣接地では、2019年4月にかつては同社と資本業務提携関係にあった同業「丸久アルク三田尻店」が全面リニューアルを実施。近隣ドラッグストア「ディスカウントドラッグコスモス三田尻店」との競合もあり、わずか6年での営業終了に結び付いたとみられる。
なお、ゆめマート三田尻の跡地活用と別棟地場大手うどんチェーン店「スナダどんどん三田尻店」の営業継続に関して、2025年2月時点では未発表となっている。

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イオン西宮門戸店、2025年3月1日新装開店-イオンリテールによる二度目の「ダイエー西宮店」承継の一環で

兵庫県西宮市の阪急今津線門戸厄神駅近くにあるイオングループ系大型総合スーパー「イオン西宮店」が「イオン西宮門戸店」として2025年3月1日に新装開店した。

初代ダイエー西宮店として開店

イオン西宮門戸店の前身となるダイエー系大型総合スーパー「ダイエー西宮店(初代店舗)」は1977年11月に開店。2016年3月のダイエーによるイオンリテールへの大型店承継にともない「イオン西宮店」となった。建物は地上2階建で店舗面積は12,569㎡。
イオン西宮店はダイエーとして開店以来、直営衣食住フロア主体の施設構成を採っており、グループ外の専門店は100円ショップ「ダイソー」や飲食店「アジアンフードタブラ」「ミスタードーナツ」、サービス系「パレットプラザ」「小学館の幼児教室ドラキッズ」など非物販系のみとなっている。

イオン西宮門戸店となったイオン西宮店。

イオンスタイル西宮今津開店にともない

イオン西宮店の店名変更は、2025年3月のイオンリテールによる「ダイエー西宮店(二代目/旧山陽マルナカ西宮店)」承継にともなうもので、既存のダイエー承継店を「イオン西宮門戸店」、旧山陽マルナカ系ダイエー承継店を「イオンスタイル西宮今津」と命名することで、店舗間の差別化と明確化を図ることとなった。

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イオンモール橿原ウエストビレッジ、2025年3月1日より順次開業-同社西日本最大級、開業当日「nONIWA」で記念式典も

奈良県橿原市のJR万葉まほろば線金橋駅付近に、イオングループ系大型複合商業施設「イオンモール橿原ウエストビレッジ」が2025年3月1日より順次開業する。

奈良県内有数の広域集客型モール

イオンモール橿原は、2004年4月にイオン・三菱商事系大型複合商業施設「ダイヤモンドシティ・アルル」として開業。
アルル開業当初の建物は地上4階建で敷地面積は約87,000㎡、店舗面積は約52,000㎡、延床面積は約159,000㎡。「いいもの、いいこと、いいじかん。」を掲げ、イオン系大型総合スーパー「ジャスコ橿原店」とワールドのライフスタイルストア「フラクサス橿原」を核に130近い専門店を擁する2核1モール型の施設構成であった。
同施設は2007年8月の運営会社再編(現イオンモール発足)にあわせて「イオンモール橿原アルル」に改称、2008年11月の増床リニューアルを機に240超の専門店を擁するU字型の施設構成となった。その後、2011年10月のグループ商業施設命名規則変更にあわせて現在の施設名に改称、2025年現在に至るまで奈良県内を代表する広域集客型商業施設として圧倒的な集客力を誇っている。

イオンモール橿原奥野勝也ゼネラルマネジャー(GM)。

世界最大「無印良品」関西初「nONIWA」展開

イオンモール橿原増床後の敷地面積は約224,000㎡、総賃貸面積は約128,000㎡、延床面積は約251,000㎡(既存棟+増床棟ウエストビレッジ)。
増床リニューアルコンセプトに「LIFESTYLE COMMUNITY PARK~ライフスタイルコミュニティパーク~」を掲げ、同社が2023年10月のイオンモール羽生新装開業を機に展開し始めた芝生広場一体型商業棟「nONIWA」を中心とした「ヴィレッジ型商業施設」を構築する。

イオンモール橿原ウエストビレッジ「nONIWA」。

ヴィレッジ型商業施設整備の一環として、大型商業棟にはイオン系屋内型プレイグラウンド「ちきゅうのにわ」やゼビオ系総合スポーツ用品店「THE SUPER SPORTS XEBIO」「GOLF PARTNER」「L-Breath」「Victoria Golf」、マツキヨココカラ系ドラッグストア「ココカラファイン」、総合ベビー用品店「西松屋」、総合ペット用品店「ひごペットフレンドリー」といったイオンモール既存施設では珍しい専門店が多数入居。別棟には大型ライフスタイルストア「無印良品」特別店や飲食店「バーガーキング」「まるかつ」が入居、ドッグランなど各種付帯設備を展開するなど、オープンモールやアウトレットモールを意識した施設となる。

イオンモール橿原ウエストビレッジ「nONIWA」。

天候に恵まれた記念式典、既存棟も今夏までに全面刷新

イオンモール橿原ウエストビレッジ開業当日となる2025年3月1日早朝は雨模様といえる天候であったが、式典開始時刻となる9時30分には一転して「オープンモールの素晴らしさを感じられる天気」(関係者談)となった。

イオンモール橿原ウエストビレッジ開業式典に並ぶ来場客。

開業式典は関西拠点のプロ和太鼓集団「舞太鼓あすか組」によるオープニングアトラクションで幕開け、坪谷雅之取締役を始めとするイオンモール関係者や亀田忠彦橿原市長を始めとする地元関係者が参加した。

イオンモール橿原ウエストヴィレッジ開業式典の和太鼓披露。

地元関係者代表となる亀田忠彦橿原市長は、橿原市民を始め施設来場客に非常に馴染み深いという「アルル」の愛称を挙げたうえで「20年間地域の活性化に寄与いただいた」「橿原市に限らず、近隣あるいは県を超えてアルルに遊びに来られるかたが非常に多い」とコメント。
イオンモール関係者代表となる同社坪谷雅之取締役は、地元関係者や来場客に御礼を述べたうえで「ウエストビレッジのオープンによって、西日本最大級のモールへと生まれ変わり、新たな地域交流の拠点に進化してまいります」とコメントするなど、施設の今後に期待を寄せテープカットとなった。

イオンモール橿原ウエストヴィレッジ開業式典のテープカット。

イオンモール橿原は増床棟(ウエストビレッジ)に加え、既存棟の段階的なリニューアルにも取組んでおり、2025年夏までに大型生活雑貨店「ロフト」開店や家電量販店「エディオン」増床、手芸用品店「ユザワヤ」館内移転も行われる。

イオンモール橿原ウエストビレッジ

住所:奈良県橿原市曲川町7丁目20-1

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ダイエー西宮店、2025年2月28日閉店-同社近畿旗艦店、イオンスタイル西宮今津に

兵庫県西宮市の阪神本線今津駅/阪急今津線今津駅近くにあるイオングループ系大型総合スーパー「ダイエー西宮店」が2025年2月28日をもって閉店した。

ダイエー近畿旗艦店として全面刷新した新・西宮店

ダイエー西宮店は、2000年11月に瀬戸内地場流通大手系総合スーパー「山陽マルナカ西宮店」として開店。建物は地上3階建で営業フロアは1~2階、店舗面積は10,165㎡。
山陽マルナカ西宮店は開店当初、マルナカグループとしては兵庫県内最大の店舗であったが、2011年11月に運営会社がイオン傘下に移行したため、2019年3月のイオングループ食品スーパー運営会社再編にあわせてダイエー運営に移行。2021年12月に現在の店舗名となった。
2022年4月のリニューアル時には「ダイエー近畿エリアの旗艦店舗」として、食品フロアの全面刷新やフードコートの新設を打ち出していた。

山陽マルナカ西宮店を前身とするダイエー西宮店。

イオンリテールへの大型店承継で

ダイエー西宮店の閉店は、2024年11月にイオンリテールが発表したダイエー近畿3店舗(西宮店・東大阪店・おおとり店)承継にともなうもの。ダイエーは1977年11月に開店した「ダイエー西宮店(現イオン西宮店/店舗面積12,569㎡)」を2016年3月にイオンリテールに承継しており、同名の異なる店舗を8年ぶりに再び承継することとなった。

ダイエー西宮店を前身とするイオン西宮店。

なお、イオンリテールは「ダイエー西宮店」跡を同年春を目処に「イオンスタイル西宮今津」として新装開店する方針を明らかにしている。

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松月堂製パン、2025年2月28日破産手続開始-山口県を代表する創業91年の老舗ベーカリー、一部直営店は営業継続

山口県宇部市に本社を置く地場製パン大手「松月堂製パン」が2025年2月28日に破産手続きを開始した。

山口県を代表する地場製パン大手

松月堂製パンは1934年8月に宇部市西岐波で個人創業。
1953年8月の法人化を機に地場食品スーパーへの食卓パン卸事業を開始。1970年の新工場新設を機に直営店1号店を防府市に開店した。
同社は1988年に百貨店内1号店「カトルセゾン下関大丸店(デパートインベーカリーカトル)」を開店するなど業容を拡大。最盛期となる1990年代には山口県・島根県に直営店50店舗ほどを展開したが、県外資本との競争激化や業態改革を背景として近年の店舗数は減少傾向にあった。
2025年2月時点では、直営店「カトルセゾン」「ドロシー」「レコパン」「カナルド」「サン・プランセス」「ラファリーヌ」10店舗と食卓パン卸(山口県・福岡県北九州市・広島県西部の丸久やフジ運営店舗)、学校給食卸中心の事業体制を採っていた。

20年5月には九州初の直営店開店するも91年の歴史に幕

コロナ禍の2020年5月には同社九州初となる高級インストアベーカリー「パン工房ドロシー小倉アイム店(現ドロシーセントシティ店)」を開店、宇部市主導地域活性化事業「まちじゅうエヴァンゲリオン」への参加や地産地消商品「山口のパン」を始めとする食卓パンのブランド化を図るなど、山口県を代表する老舗ベーカリーとして事業存続を図った。

コロナ禍にはベーカリー激戦区の小倉に進出した。

松月堂製パンは2025年2月28日の破産手続開始後、3月1日現時点においても一部直営店(カトルセゾン・ドロシー・レコパンなど)の営業を続けているもの、今後の見通しは不透明となっている。

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JR若松駅ベイサイドモール跡、2025年3月1日開業-(仮称)北九州市若松区白山1丁目店舗、ドラッグストアモリ若松駅前店を核に

福岡県北九州市若松区のJR若松線若松駅に、JR九州グループ系商業施設「(仮称)北九州市若松区白山1丁目店舗」が2025年3月1日に開業する。

2024年2月に全館閉館した若松駅ベイサイドモール

北九州市若松区白山1丁目店舗の前身となる「ベイサイドモール」は1996年7月に開業。建物は平屋建で店舗面積は1,936㎡。
ベイサイドモールは、JR九州が旧若松駅操車場跡地再開発(久岐の浜ニュータウン)と一体的に整備を進めたオープンモール型商業施設として、大型食品スーパー「ハローデイ」やドラッグストア「サンキュードラッグ」といった北九州地場大手チェーンが長らく営業を続けていた。

ベイサイドモール/ハローデイ若松店。

しかし、2018年1月の複合書店「白石書店S-PAL若松」閉店解体後、酒量販店「ロビンフッド」や眼鏡店「ビジョンメガネ(旧眼鏡の松田)」といった開業以来の主力専門店が相次ぎ撤退したため、2024年2月のハローデイ閉店をもって施設は全館閉館となった

ベイサイドモール専門店棟。

ドラモリを核とした近隣商圏型施設に

(仮称)北九州市若松区白山1丁目店舗は、JR九州グループがベイサイドモール跡地を建替えるかたちで整備したもので、店舗面積は1,534㎡。前身施設同様、JR九州ビルマネジメントが管理運営を担う。
新施設には西日本地場大手ドラッグストア「ドラッグストアモリ若松駅前店」(若松区内2店舗目)を核に、牛丼店「すき家」やスイーツショップ「シャトレーゼ」といった専門店が入居する方針が明らかとなっている。

ドラッグストアモリ若松駅前店。

若松駅周辺では、1995年8月に地場老舗百貨店「若松井筒屋」が前身百貨店(丸柏)時代から続く業績不振を背景に閉店。2000年3月の若松A地区市街地再開発施設「ベイサイドプラザ若松(サンリブ若松)」開業や商店街再整備・道路拡幅など、市街地再活性化に向けた取組みもみられたが、洞海湾を挟み対岸に位置する小倉北区・戸畑区の大型店や若松北湊の新興ロードサイド型店舗(サンリブグループ・大黒天物産・コスモス・ヤマダデンキ)への買物客流出もあり、依然として衰退が続いている。
若松区内在住のベイサイドモール利用者からは、同業地場大手と比べ生鮮取扱実績が豊富なドラッグストアモリ、市中心部初となる飲食店の進出に期待を寄せる声もあり、厳しい環境下にあった若松駅周辺の賑わいに貢献していくとみられる。

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イオン五條店、2025年2月28日閉店-旧マイカル五條サティ、複合施設整備で半世紀の歴史に一旦幕

奈良県五條市のJR和歌山駅五條駅近く、国道168号五條新宮道路沿いにあるイオングループ系大型総合スーパー「イオン五條店」が2025年2月28日午後7時をもって閉店した。
イオン五條店。

半世紀前にニチイ五條ショッピングセンターとして開業

イオン五條店の前身となる流通大手系総合スーパー「ニチイ五條ショッピングセンター」は1975年12月に開業。建物は地上2階地下1階建で店舗面積は12,718㎡。
ニチイ五條ショッピングセンターは、五條市内既存店「ニチイ五條店」を増床移転するかたちで開業したもので、開業当日は市内全人口に相当する約3万人(想定商圏人口)の来店を記録した。同店は1997年10月の増床リニューアルを機に、同社生活百貨店「マイカル五條サティ」として業態転換し、奈良交通グループのバスターミナル「五條バスセンター」との複合施設として全面刷新を図った。その後、2011年3月の運営会社再編にあわせて現在の店名に改称、2025年2月時点においても市内随一の大型店として営業していた。。
50年間ありがとうございました。

五條市とともに新たな複合商業施設整備

イオン五條店の運営会社「イオンリテール」は、2022年12月に五條市と県内地場企業2社(奈良交通・南都銀行)とともに連携協定「イオン五條店周辺のまちづくりに関する基本合意書」を締結し、2023年4月に新たなコンセプト「にぎわい、交流、はぐくみ、便利で豊かな、そして“わくわく”する新たな価値と出会えるまち」を制定するなど「民間の商業施設等や公共施設等の機能を併せ持った場所」の整備に向けた準備を進めていた。
イオン五條店の閉店は連携協定の一環によるもので、ニチイ時代から半世紀を経て老朽化が著しい現店舗を解体したうえで、跡地に新たな複合商業施設を開業する予定となっている。

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フレスコ西大路四条店、2025年2月28日開店-京都市内約3年ぶり新店舗、TSUTAYA核だった複合施設「リエス西院」に

京都府京都市右京区の阪急京都線西院駅近くにある複合商業施設「リエス西院」に、ハートフレンドの食品スーパー「フレスコ西大路四条店」が2025年2月28日午前9時に開店する。

リエス西院。

京都西院の文化発信拠点だった

リエス西院は1971年3月に竣工、建物は地上10階建で商業フロアは1~2階。
1996年には複合書店「TSUTAYA西院店」を核とする商業施設として全面刷新、2001年にはシアトルスタイルカフェ「スターバックスコーヒー京都西院TSUTAYA店」(2010年9月閉店)、2011年にはサブカルショップ「ヴィレッジヴァンガード京都西院店」(2018年7月閉店)を導入するなど、西院の文化発信拠点としての役割を担った。
その後、2018年12月にはTカード加盟店として連携関係にあるウエルシア系ドラッグストア「シミズ薬品ダックス右京西院三蔵店」を導入したが、2022年2月をもってダックスが閉店、同年9月にTSUTAYAが閉店したため、全商業フロアが閉鎖状態となった。

地域初の24時間営業スーパーに

フレスコ西大路四条店は、2022年4月開店の五条壬生川店以来約3年ぶりとなる京都市内新店舗で、同社店舗は114店舗体制となる。
フレスコ西大路四条店。

西大路四条店では同社が得意とする都市型食品スーパー業態の店舗として「生鮮食品・日配品・グロッサリーと、お客様の生活に必要なもの」を厳選展開、店内製造の惣菜や冷凍食品の強化、地域唯一の24時間営業を打ち出す。
同店開店に先駆け、2024年12月には大創産業の100円ショップ「ダイソーリエス西院店」が開店しており、ワンストップで食料品から雑貨まで揃うとしている。

フロアマップ。

フレスコ西大路四条店

住所:京都市右京区西院三蔵町9番地 リエス西院1階 
営業時間:24時間営業

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イオンタウン一日橋、2025年2月28日閉店-イオン琉球最古参の旧プリマート旗艦店「マックスバリュ一日橋店」、2026年冬目途に建替えへ

沖縄県島尻郡南風原町にあるイオン琉球系ショッピングセンター「イオンタウン一日橋」の核店舗「マックスバリュ一日橋店」が2025年2月28日午後7時をもって閉店する。

特異なルーツをもつイオンの琉球地域子会社

イオン琉球は1975年3月に首都圏地場中堅食品スーパー「プリマート(現マルエツ)」の地域子会社「プリマート沖縄」として設立、1978年9月に「プリマート」に社名変更し沖縄地場資本となった。
同社は1990年12月のイオン系合弁会社「沖縄ジャスコ」設立を機に資本業務提携を締結し、1999年8月の運営会社再編にあわせて「琉球ジャスコ」に社名変更、2011年3月の総合スーパー屋号統一にあわせて同年5月に現社名となった。

プリマート一日橋ショッピングセンター。

イオン琉球本社備える旧プリマート旗艦店

イオンタウン一日橋は、1979年9月に「プリマート一日橋ショッピングセンター」として開店。1999年8月の琉球ジャスコへの社名変更により現在の施設名となった。
建物は地上2階建で敷地面積は9,295㎡、店舗面積は3,876㎡、直営売場面積は1,395㎡。
プリマート時代は同社本社のお膝元にある旗艦店として、直営食品フロア「プリマート一日橋店」を核に衣料スーパー「沖縄タイヨー」(2001年9月撤退)や家電量販店「ベスト電器」(FC店舗/近隣移転)といった専門店を導入。
2025年2月現在も「マックスバリュ一日橋店」を核に100円ショップ「ダイソー」や買取販売店「ゲオ」といった専門店を備えるなど、南風原を代表する老舗ショッピングセンターとして親しまれている。

マックスバリュ一日橋店。

半世紀の歴史に一旦幕、新店舗は26年冬開店予定

マックスバリュ一日橋店の閉店は建替えにともなうもので、新店舗は2026年冬を目途に開店する予定。
イオン琉球によると、閉店当日2月28日18時30分頃から閉店セレモニーを開催するとしており、イオン琉球最古参店舗は半世紀の歴史に一旦幕をおろすこととなる。

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