カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

天満屋ハピーズアルネ津山店、2025年2月28日新装開店-約7年ぶり全面刷新、生鮮食品と高級嗜好品さらに強化

岡山県津山市のJR津山駅近くにある複合商業施設「アルネ津山」1階の百貨店系大型食品スーパー「天満屋ハピーズアルネ津山店」が、2025年2月28日に新装開店する。

12年3月に開店した津山の百貨店系食品スーパー

天満屋ハピーズアルネ津山店は2012年3月に開店。建物は地上9階地下1階建で営業フロアは1階、開店当初の売場面積は1,128㎡。
開店以来、岡山県北唯一の百貨店「天満屋津山店」1階食品フロアという立地特性を活かし、半径3km圏内を商圏に設定、地産地消品の拡充を打ち出している。
2018年6月には水産フロアへの「魚屋さんの寿司」やセブン&アイHDグループ共通PB商品「セブンプレミアム」の導入をはじめとする増床リニューアル(売場面積1,263㎡)を実施。2023年6月には高級食品スーパー「紀ノ国屋」「いかりスーパーマーケットたぬき庵」PB商品を導入するなど、幅広い需要に応える商品構成となっている。

18年6月以来となる全面刷新に

天満屋ハピーズアルネ津山店は、2025年2月14日の一時休業、2月28日に約2週間の大規模リニューアルを経て新装開店するもので、売場面積は1,263㎡。
生鮮食品フロアのうち、青果では新規客層獲得を目的とした焼き芋機の導入、水産ではアップトレンドの真空冷凍商品、精肉では自社工場製造味付冷凍商品の品揃え強化を打ち出す。また、加工食品フロアでは嗜好性の高いブランド(成城石井・紀ノ国屋など)を売場前面に配置することで、感度向上と回遊性改善を図るなど、2018年6月の大規模リニューアルで実現した店舗づくりに磨きをかける。

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東急ストア宮前平店、2025年2月28日閉店-上質化の先駆けとなった「東急宮前平ショッピングパーク」の核店舗

神奈川県川崎市宮前区の東急田園都市線宮前平駅近くにある同社系複合商業施設「東急宮前平ショッピングパーク」の食品核を担う大型食品スーパー「東急ストア宮前平店」が2025年2月28日をもって閉店する。

田園都市線沿線/宮前平の老舗ショッピングセンター

東急宮前平ショッピングパークは1978年10月に開業。建物は地上2階建4棟で店舗面積は2,052㎡。
開業当初は東急百貨店系の田園都市線沿線向け総合スーパー「宮前平東急バラエティストア」を核とする商業施設であった。

東急ストア「上質化」の先駆け、22年の歴史に幕

東急ストア宮前平店は、2002年10月に「宮前平東急ストア」として開店。建物は地上2階建で営業面積は1,629㎡。
宮前平東急ストアは「品揃え及びサービスの上質化のノウハウを結集した店舗」として、生鮮4品では有機・減農薬野菜やサラダ・フルーツバイキング、和洋中出来立て惣菜を展開。
料理提案コーナー「キッチンスタジアム」や酒類の拡充(280品目)、インストアベーカリー「サンジェルマン」の併設や近隣ベーカリー「ハンスローゼン」焼き立てパンの直送など、東急田園都市線沿線の宮前平という立地特性を活かした商品構成や売場づくりを打ち出した。

東急ストア宮前平店(同社公式より)。

東急ストアは宮前平店開店後、東急沿線への店舗集約(遠隔店舗の閉鎖)と都市型業態「プレッセ」「フードステーション」拡大により上質路線/高級路線をさらに強めていくこととなる。

宮前平東急ショッピングパーク専門店は営業継続

東急ストア宮前平店の閉店は2025年1月に発表されたもの。同店閉店後も東急宮前平ショッピングパークに入居する専門店は営業を継続する予定となっている。

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いちいロシナンテ福島北店、2025年2月28日閉店-ドン・キホーテ福島店の食品核、建替中の鎌田店に移転統廃合

福島県福島市鎌田のパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系ディスカウントストア「ドン・キホーテ福島店」地階にある地場大手系食品スーパー「ICHII’SロシナンテMARKET福島北店」が2025年2月28日をもって閉店する。

コマレオプラザを全面刷新したドンキ福島店

ドン・キホーテ福島店の事実上の前身となる東北地場流通大手系商業施設「コマレオプラザ」は1993年9月に開業。建物は地上4階地下1階建で売場面積は4,248㎡。
コマレオプラザは開業当初、生鮮ディスカウント「酒のコマレオ」やパチンコ店「サンシャイン福島」など、全館コマレオ系直営の複合施設であったが、2010年代初頭より段階的に営業規模を縮小、2015年12月の運営会社民事再生法適用により、2019年末までに全館閉館していた。
その後、2020年4月にPPIH系ディスカウントストア「ドン・キホーテ福島店」を核とする商業施設として全館新装開業。2025年2月現在も100円ショップ「ダイソー」やバロー系低価格スポーツクラブ「アクトスWill_G(ダイユーエイトFC)」、キラキラAsoboxを前身とするゲームセンター「ハピピランド」といった専門店を備えるなど、PPIH系県内屈指の広域集客型店舗となっている。
ドン・キホーテ福島店。

いちい新業態ロシナンテ、ドンキ福島店から離脱

ICHII’SロシナンテMARKET福島北店は2020年4月に開店。、2020年4月のドン・キホーテ福島店にあわせて開店。
福島地場大手食品スーパー「いちい」新業態1号店として、スペイン生まれの作家「ミゲル・デ・セルバンテス」が執筆した小説「ドン・キホーテ(Don Quijote)」に登場する主人公の愛馬「ロシナンテ」と同名を冠し、ドンキが取扱わない生鮮食品を中心とした売場で相乗効果を図った。

ドン・キホーテの愛馬がモチーフとみられるロゴ。

ロシナンテ、いちい鎌田店跡地に移転統廃合

いちいは2024年2月に阿武隈急行福島学院前駅前の近隣既存店「いちい鎌田店」を建替リニューアルのため一時閉店していた。同社はロシナンテ福島北店の閉店発表にあわせて、2025年夏を目途に鎌田店新店舗を「ロシナンテ鎌田店」として新装開店する方針を明らかにしており、福島北店を旧鎌田店跡地に統廃合するかたちとなった。

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ジョイマートマルヤ総和店、2025年2月28日閉店-大型レジャー施設1号店「ふれあいの街ファミリー」併設していた旗艦店

茨城県古河市の思案橋通り沿いにあるゼンショー系大型食品スーパー「ジョイマートマルヤ総和店」が2025年2月28日をもって閉店する。

マルヤ旗艦店だった

マルヤ総和店は、1994年7月に首都圏地場中堅食品スーパー「マルヤ」の茨城県内2号店として開店。建物は地上2階建で営業フロアは1階(ワンフロア)、店舗面積は2,107㎡。
マルヤは、1995年8月の東証2部(現東証スタンダード市場)上場を見据えた多角化戦略の一環として、同年3月に同社初となる複合レジャー施設「ふれあいの街ファミリー総和店」を併設するなど、マルヤグループのモデル店舗として、旗艦店として広域集客をめざした。
マルヤ総和店は2013年4月のファミリー閉館後も、陸上自衛隊古河駐屯地周辺では唯一の大型食品スーパーであったが、2025年2月18日に「2025年2月28日(金)をもちまして閉店すること」を発表し、20年超の営業に幕をおろすこととなった。
マルヤ総和店閉店により1km圏内から大型食品スーパーが消滅することとなる。
マルヤ総和店(同社公式より)。

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ヨークベニマル西ノ内店、2025年2月28日開店-イトーヨーカドー郡山店跡「ヨークパーク」の食品核、他専門店に先駆けて

福島県郡山市のセブン&アイHD系大型総合スーパー「イトーヨーカドー郡山店」跡に、同社系複合商業施設「ヨークパーク」が2025年2月28日午前10時より順次開業する。

ヨークベニマル西ノ内店食品売場入口イメージ。

ヨーカドー郡山跡の食品核「ベニマル」先行開業

ヨークパークは2025年3月14日に開業。建物は地上5階建で売場面積は15,424㎡。
ヨークパークの食品核として先行開店する同社系大型総合スーパー「ヨークベニマル西ノ内店」の営業フロアは1~2階で売場面積は4,558㎡(食品2,942㎡/衣料1,616㎡)。同社としては2023年1月開店の桑野店以来約2年ぶりとなる本拠地郡山市への新店舗で全249店舗体制となる。
1階食品フロアのうち、青果では店内加工商品(カットフルーツ・杏仁豆腐・焼芋ブリュレなど)を提案、精肉では同社厳選和牛「福島BEEF」をはじめとした銘柄牛や赤身にこだわったステーキを取扱う。鮮魚ではテーマに「四季折々の旬の魚を食卓に」を掲げ、全国各地の市場を活用した丸魚・活物の有人販売、希少部位を含めたまぐろ売場の充実を図る。
また、デリカでは同社最大級の売場スペースを活かした店内炊き上げの弁当・おこわ、健康を意識した惣菜、地元食材使用の新ジャンル洋風惣菜を展開。
デイリーではテーマに「ライフスタイルアソートメント」を掲げ、ワインに合う店内加工カットチーズや生活スタイルにあわせた即食商品コーナーを提案、グロサリーでは地元調味料・洋風調味料の拡充や簡便商品のコーナー化を図るとしている。

ヨークベニマル西ノ内店デリカ売場イメージ。

2階衣料フロアでは、ファミリーファッション「ゴールデンベア」「クロコダイル」、子供服「F.O.KIDS」、高級婦人フォーマル「東京イギン」、肌着「ワコール」「トリンプ」「グンゼ」、寝具「西川」といったブランドを取扱うことで「子育て世代からシニア層まで幅広い年代の日常着、服飾雑貨、寝装関連までをトータルでご提案」するとしている。

ヨークパークのフロアマップ。

3月14日に全面開業

ヨークパークでは、2月28日のヨークベニマル西ノ内店開店にあわせて福島初の焼鳥店「銀座惣菜店」や福島地場ソフトクリーム&クレープ店「静岡屋ルポ」、福島地場「たこ萬」といった食物販10店舗超も先行開店。3月14日にセブン&アイHD系大型雑貨店「ロフト」「AINZ&TULPE」や大創産業3業態複合店「DAISO/THREEPPY/Standard Products」といった福島初、ファッションブランド「UNIQLO」「studio CLIP」「Honeys」や眼鏡店「JINS」といった専門店が開店し、全面開業を果たすこととなる。

ヨークパーク4階「おやまのひろば」。

ヨークパーク(ヨークベニマル西ノ内店)

住所:福島県郡山市西ノ内二丁目11番40号
営業時間:9時30分~21時

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イオン三田店、2025年2月28日閉店-フラワータウンの「フローラ88」全館閉館、ダイエーから37年の歴史に一旦幕

兵庫県三田市の神戸電鉄公園都市線フラワータウン駅に直結する複合商業施設「フローラ88」が2025年2月28日をもって閉店する。

バブル期に開業したニュータウンの核

フローラ88は1988年6月に開業。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造5階建で延床面積は43,295㎡。三田市出資の第3セクター(北摂コミュニティ開発センター/COMS)が管理運営を担う。
開業以来、北摂三田ニュータウン南地区の街区名「フラワータウン」と開業年「1988年」を由来とした施設名を冠するなど、同地域の中核施設であったが、近年は競合店との競争激化や老朽化が顕著となっており、閉店に向けた動きもみられていた。
フローラ88とサンフラワーショッピングセンター。

度重なる業態転換経たイオン三田店

フローラ88の核店舗「イオン三田店」は、1988年6月にダイエー系総合ディスカウント新業態「ディーランド三田店」として開店。1991年11月に同社系ハイパーマーケット新業態「ハイパーマート三田店」に転換、2000年9月の運営会社再編にあわせて「ディー・ハイパーマート三田店」に改称した。
その後もダイエー経営再建の一環として、2002年9月に同社の総合スーパー業態「ダイエー三田店」に転換、2016年3月のイオンリテールへの事業承継にあわせて現在の店名となった。
フローラ88ダイエー三田店。

閉店跡地は解体、イオン系を核とする新施設に

フローラ88の閉店は、2024年12月締結の「フラワータウン再生に関する基本合意書」(三田市/COMS/イオンリテール調印)の一環によるもので、2025年春より三者によるイオン系を核とする新施設への建替工事を開始する。

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ダイエーグルメシティ南浦和店、2025年2月28日閉店-旧萩原商事シズオカヤ、セイフー経て43年の歴史に幕

埼玉県さいたま市南区のイオングループ系食品スーパー「ダイエーグルメシティ南浦和店」が2025年2月28日をもって閉店する。

萩原商事シヅオカヤの店舗をルーツにもつ食品スーパー

ダイエーグルメシティ南浦和店の前身となる首都圏地場系総合スーパー「シヅオカヤ南浦和店」は1981年11月に開店。店舗面積は999㎡。
シズオカヤ南浦和店は1984年3月の首都圏地場大手総合スーパー「忠実屋」傘下入りを機にリニューアルを実施。1994年3月の流通大手「ダイエーグループ」運営会社再編後も独自の屋号を維持したが、1999年3月の運営会社再々編にともない「セイフー南浦和店」に改称、2006年3月の運営会社社名変更にともない2007年初頭に「グルメシティ南浦和店」に改称、2015年3月にダイエー直営店となった。

43年の歴史に幕

ダイエーグルメシティ南浦和店は、旧セイフー埼玉県内唯一の店舗であったが、2012年9月開店の南区内総合スーパー「ダイエー南浦和東口店」と比べ築年数や店舗面積に課題があり、徒歩圏内のさいたま市外(川口市/蕨市)グループ同業店との競合もみられていた。同社は完全閉店の方針を示しており、萩原商事シヅオカヤから43年の歴史に幕をおろすこととなる。

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明治屋PROVISIONS&WINES浦和、2025年2月28日閉店-閉店相次ぐ体験型新業態3号店、残るは海老名1店舗に

明治屋の埼玉県さいたま市浦和区の浦和駅にペデストリアンデッキを通じて直結する複合商業施設「コミュニティプラザ・コルソ」1階にある「明治屋PROVISIONS&WINES浦和」が、2025年2月28日をもって閉店する。

明治屋が2018年に展開始めた新業態

明治屋PROVISIONS&WINESは、2018年4月に明治屋の新コンセプトショップ「体験型飲食物販店舗」として1号店(約49.7坪/約164㎡)を東急百貨店吉祥寺店3階「武蔵野マルシェ」に開店。
同業態は従来型店舗と比較し狭小な売場面積である一方、イートインスペースを併設することで「お客様が食べてみたい、飲んでみたい商品をできるだけその場で、お召し上がり戴ける機会」を提案する店舗と位置付けた。
明治屋PROVISONS&WINES浦和。

体験型要素強化図った浦和店、わずか4年で閉店

明治屋PROVISIONS&WINES浦和は2018年4月の吉祥寺、2019年11月の梅田に次ぐ同業態3店舗目として2021年3月に開店。売場面積は約46坪/約152㎡。
浦和では明治屋ストアーPB商品「明治屋ストアー推奨品」や直輸入商品(チーズ・ワイン)、冷凍惣菜、自社製品(マイジャム)を含む国内外の逸品の展開に加え、イートインスペースで「体験型ワークショップ」の不定期開催を打ち出すなど、コンセプトのさらなる明確化を図った。
同店の閉店により、同業態は2022年10月開店の海老名1店舗のみとなる。

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たいらや泉が丘店、2025年2月28日閉店-旧おざきフレール旗艦店、伏見屋サンマリ栃木トップマート全店舗承継から8年で

栃木県宇都宮市のエコスグループ系食品スーパー「たいらや泉が丘店」が2025年2月28日17時をもって閉店する。

複雑な泉が丘のたいらや

たいらや泉が丘店は、1965年3月に宇都宮地場食品スーパー「主婦の店上野ストアー泉が丘店」として開店。1986年5月には社名変更に先駆けて「エーリスウエノ泉が丘店」に改称した。
1997年7月には当時の運営会社がエコスグループ完全子会社「たいらや北関東(現たいらや)」に全店舗の営業権を譲渡したが、泉が丘店は承継店舗のなかでも最古参といえる店舗だったため、1998年3月に「たいらや泉が丘店」として建替新装開店することとなった。
同店は旧エーリスウエノ系初となるスクラップ&ビルド実施店舗として、エコスグループのノウハウを積極的に導入したモデル店舗であったが、2007年をもって閉店。2025年2月現在は分譲マンションとなっている。

伏見屋系サンマリ/トップマート栃木全店承継から8年で

現在のたいらや泉が丘店は、宇都宮地場食品スーパー「おざき泉が丘店」(本社併設店舗)として開店。2006年9月のフレッセイによる運営会社完全子会社化を機に、2007年4月に「フレール泉が丘店」に改称、2010年4月の伏見屋系サンマリによる運営会社完全子会社を機に「家計応援団トップマート泉が丘店」に改称した。
トップマート泉が丘店は、伏見屋系同業のノウハウを活かしたディスカウント業態として全面刷新、2015年4月の運営会社再編を機に「サンマリ家計応援団トップマート泉が丘店」となったが、2016年8月をもって閉店。同年9月にエコスグループが伏見屋系サンマリ栃木事業(トップマート栃木県内全3店舗)を承継するかたちで現在の店舗となった。
たいらやは同店を完全閉店するとしており、複雑な店歴を経た同店は歴史に幕をおろすこととなった。

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ドン・キホーテ館山店、2025年2月27日開店-館山市初「エンジョイドンキ」に

千葉県館山市の国道128号線外房黒潮ライン沿いにパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ館山店」が2025年2月27日に開店する。

館山市初のドンキは「エンジョイドンキ」

ドン・キホーテ館山店は、2023年7月閉店のパチンコ店「ニュースポーツランド」跡地に開店するもので、建物は新築鉄骨造平屋建、売場面積は約2,489㎡。同店開店により千葉県26店舗体制となる。
ドン・キホーテ館山店は、同社館山市1号店としてコンセプトに「エンジョイドンキ」を掲げ、同店オリジナルデザインの「ヤシの木ドンペン・ドンコ」を店内装飾に採用。
食品・洗剤・生活用品といった必需品や香水・カラコン・プロテイン・シーシャといった嗜好品、行楽シーズンのニーズに対応したレジャー・BBQ 用品など約5万点を展開することで、幅広い層が「市外に出なくても楽しみながら買い物できる店舗づくり」「行楽シーズンに遠方から館山を訪れる方でも目的地へ行く前に
気軽に立ち寄れる店舗」をめざすとしている。

ドン・キホーテ館山店。

ドン・キホーテ館山店

住所:千葉県館山市安布里163‐3
営業時間:9:00~25:00(翌 1:00)

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