カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

台北三井倉庫、2018年11月1日移築・復原完成-築100年超の大型倉庫

台北市中正区の台北駅前(旧・台北市北門町)にある歴史的建造物「三井倉庫」(三井物産台北倉庫)の移築・復原工事が完了し、11月1日にグランドオープンを迎えた。
(台北車站前的「三井倉庫」、遷移・重現11月1日完成)

台北三井倉庫(復原工事中の姿)。

築100年の倉庫、移築・復原終わる

台北三井倉庫は1913年築で2階建て。台北駅近くに立地し、三井物産の倉庫として用いられた。
戦後は台湾政府の管理となったが、近年は荒れ果てており、道路拡張のために撤去の危機にあった。
そのため、台北市は2014年に倉庫の移築と復原計画を発表。2016年から工事が進められていた。
倉庫は元にあった場所から50mほど東側に移設・再建され、内装も含めて復原された。また、取り外されていた三井物産の社章についても復活されることとなった。

11月1日から戦前の台北駅周辺を紹介する展示を開催

10月31日には、移転・復原を祝して台北市長、現在の台湾三井物産の大橋董事長などが出席する記念式典が開催された。
館内の1階は観光案内所などが、2階は「記憶倉庫」として展示会などに使うことができる多目的スペースが設けられており、11月1日からは三井物産なども協力するかたちで戦前の台北駅周辺の歴史的建造物などを紹介する特別展が開催されている。
なお、すぐそばにある台湾総督府交通局鉄道部の建物も2019年に国立の鉄道博物館としてリニューアルされる予定となっている。

旧・台湾総督府交通局鉄道部。

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大黒天物産、マミーズの事業を譲受-22店舗が大黒天物産の運営に

ディスカウントスーパー「ラ・ムー」「ディオ」などを運営する「大黒天物産」(岡山県倉敷市)は、九州でスーパーを運営する「マミーズ」(福岡県柳川市)が運営する22店舗を譲受することを発表した。

マミーズ諸富店(佐賀市)。

九州の中堅スーパー、買収で経営規模拡大していた

マミーズの前身は2003年に経営破綻した「オレンジチェーン本部」。
設立以降、炭鉱の購買を起源とする「三井松島産業」や地場スーパーの「日の出屋」、「福岡大洋フードセンター」、そして「トーホーストア」の福岡県内の店舗などを買収・事業譲受・継承することで店舗網を拡大した。また、ダイエーや寿屋グループなど過去に九州に存在したスーパーの跡地に入居する店舗も少なくない。
2018年10月現在は北部九州に30店舗を展開する。

マミーズプレミアム六ツ門店(久留米市)。

現店舗は30店、新会社は22店舗を継承

大黒天物産は、マミーズの店舗のうち22店舗を大黒天物産が100%出資する子会社が譲り受けるかたちで運営する計画。新しい屋号などは発表されておらず、当面はそのまま営業すると思われる。
継承されない8店舗の処遇については、10月時点は発表されていない。

大黒天物産の店舗(境港店)。

外部リンク:株式会社マミーズの事業の一部譲受に関するお知らせ
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Zepp Haneda、2020年夏開業-羽田空港跡地第1ゾーン整備「イノベーションシティ」の中核施設

東京都大田区の羽田空港跡地第1ゾーン整備事業第一期部分が2020年夏に「まちびらき」となり、その中核施設として大型ライブハウス「Zepp Haneda」(ゼップ羽田)が開業することが発表された。

天空橋駅前、羽田空港旧敷地の一部を再開発

Zepp Hanedaが開業するのは京急・モノレールの天空橋駅前。
この場所はかつて羽田空港の敷地であったが、大田区により「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業」として再開発が計画されていた。
再開発地は約16.5haで、「“HANEDA Future Core”を具現化する取組方針」を再開発コンセプトとする。

「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業」開発パース。
(大田区ウェブサイトより)

建築家・隈研吾氏なども参画し、2022年の全面開業をめざしてライブハウスのほかベンチャー企業の進出を想定するオフィス、先端医療研究センターなどが進出、交通広場(天空橋駅の駅前広場)も整備される予定となっている。

「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業」開発計画。
(大田区ウェブサイトより)

東京3番目のZepp、収容人数は約3,000人規模

Zepp Hanedaは、ライブハウスZeppとしては「Zepp Tokyo」、「Zepp DiverCity」に続く東京3館目。
運営するのはZeppを運営するZeppホールネットワークと鹿島建設が代表を務める「羽田みらい開発」で、キャパシティ(収容人数)は約3,000人規模になる計画だという。

追記:名称は「羽田イノベーションシティ」

追記:開発地区は「羽田イノベーションシティ」と命名された。
宿泊施設は「京急EXイン」が進出する。

外部リンク:東京・羽田に3,000人規模の「Zepp」ホールを2020年夏オープン!
外部リンク:ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)」整備・運営事業予定者の提案概要(PDF)
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西友長野石堂店、2018年11月30日閉店-再開発ビルに再出店めざす

長野県長野市の南石堂町商店街にある総合スーパー「西友長野石堂店」が再開発のため11月30日に閉店する。

西友長野石堂店。

旧・ハウディ西武、34年の歴史に幕

西友長野石堂店は「ハウディ西武」として1984年12月開店。
2000年9月に西友に業態転換・再開業した。建物は4階建てだが、西友は1階のみで営業している。

長野市中心部の南石堂町商店街に出店する。

跡地にマンション-西友は再出店する方針

新たに建設される建物の開発主体は全国で分譲マンション「ポレスター」シリーズを展開する不動産会社「マリモ」(広島市)。
建物は14階建てで、高層階はマンション、そのうち1階から2階が商業施設となる予定だ。西友はこの下層階の商業施設部分に再出店する方針を示している。

西友は再出店する方針。

西友は閉店後に解体され、新たな建物は2021年夏ごろの完成を目指して工事が進められる。

外部リンク:西友長野石堂店 – 店舗詳細|SEIYU
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東急、日本初「郊外型MaaS」実証実験を2019年1月より開始-たまプラーザで「目的に応じた多様な交通手段」提供

東京急行電鉄(東京都渋谷区)は、田園都市線たまプラーザ駅(神奈川県横浜市青葉区)の周辺で、住民・利用者の希望に応じて複数の移動手段を提供する「郊外型MaaS」の実証実験を2019年1月下旬から3月下旬にかけて実施する。

「郊外型MaaS」の実証実験説明会。

たまプラーザで「目的に応じた交通手段の提供」実験

「MaaS」とは、英語の「Mobility as a Service」の略で、ICTなどを活用して利用者の目的などに応じて最適な交通手段を提供するサービスのこと。
今回、実験地域となるたまプラーザ駅周辺は街びらきから40年以上が経過し、駅から離れたエリアにも住宅が増えているほか、高齢化も進行しつつある。そのため、「次世代郊外まちづくり」のモデル地区として選ばれたという。
東急電鉄によると「郊外型MaaS」の実証実験は日本初となる。

渋谷直通高級バスや自分で操作する小型モビリティも

今回提供される交通手段は、渋谷まで直通運行する3列シートの「ハイグレード通勤バス」、利用者が利用したい時にスマートフォンで予約してAIが運行ルートの判断をおこなう「オンデマンドバス」、ホンダの小型電動モビリティ「MC-β」を用いて利用者自身が動かす「パーソナルモビリティ」、マンションの空き駐車場に設置する「マンション内カーシェアリング」の4つ。

大きな注目を集めた東急トランセの「ハイグレード通勤バス」。


革張りシートやWi-Fi、充電ポート、トイレなど充実の設備。

これらが選ばれた理由は、事前の住民アンケートによる地域の声を反映したものだという。
オンデマンドバスやカーシェアリングなどでは、AIの信頼性や予約システムの技術的検証も実施される。

東急沿線で2~3年後の実用化めざす

東急電鉄では、2019年1月下旬から3月下旬にかけてたまプラーザ駅北側の美しが丘地区(人口:約1万4000人)で参加者を募集する形で実証実験を実施。
今後は東急沿線の他地域でも同様の実証実験をおこない、2~3年後には本格運用の開始をめざすとしている。

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ビエラ明舞、11月8日開業-明舞団地再生事業の中核に「駅から遠いビエラ」

兵庫県神戸市垂水区の明舞団地に、JR西日本不動産開発のショッピングセンター「ビエラ明舞」が11月8日に開業する。

駅から遠いJR西日本の「ビエラ」

ビエラ明舞は、兵庫県及び兵庫県住宅供給公社主導の「明舞センター地区第2期再生事業」の一環として、明舞第1センタービルと大丸ピーコック明舞店旧店舗跡地に出店する。
ビエラ」ブランドの商業施設は従来、その多くが駅併設もしくは駅近物件であったが、当施設は最寄駅であるJR朝霧駅、山陽電鉄朝霧駅から徒歩15分ほどの距離にある。

ビエラ明舞。

ビエラ明舞の建物は地上3階建で、施設面積は約10,660㎡。
核店舗は北近畿地盤の老舗スーパー「さとう」(福知山市、1666年創業)が運営する食品スーパー「さとうフレッシュバザール神戸ビエラ明舞店」で、同店は同社の神戸市初出店となる。
そのほか、大型衣料品店(ファストファッション)「ファッションセンターしまむら」、ファミリーレストラン「ジョイフル」、「コメダ珈琲店」、スポーツクラブ「グンゼスポーツ」、歯科クリニック「平田歯科」の6店舗が出店し、多目的ホール「めいまいテラス」も整備される。
(グンゼスポーツのみ2019年春オープン予定)

老朽化進む明舞団地の新たな商業核に

明舞団地は1964年のまちびらきから50年以上経過しており、施設の老朽化と高齢住民への対応が喫緊の課題となっている。
明舞団地の商業核「明舞センター地区」では、2013年3月にダイワロイヤル運営の商業施設「コムボックス明舞」(ピーコックストア新店舗など出店)が開業、施設の建替えやリノベーションが進められている。
今回のビエラ明舞も、明舞センター地区内に出店する他施設とデッキを通じて接続されており、明舞団地の次世代を担う商業核としての役割が期待される。

ビエラ明舞

住所:兵庫県神戸市垂水区狩口台一丁目16番2号
営業時間:店舗毎に異なる

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ドン・キホーテ越前武生インター店、2018年11月7日開店-地元ゆるキャラとのコラボも

福井県越前市の武生インターチェンジ付近に「ドン・キホーテ越前武生インター店」が2018年11月7日に開店する。ドン・キホーテ越前武生インター店。

ファミリー層を応援するドンキ、ゆるキャラとコラボも

ドン・キホーテ越前武生インター店は、福井県内2店舗目となるドンキ店舗として「パチンコビッグ」の跡地に出店。隣接地にはショッピングセンター「武生楽市」(エスカモール)が立地する。建物は平屋建で売場面積は3,308㎡。
地域に寄り添うトレンド発信拠点」として、生活必需品から趣味嗜好品まで約6万点を揃え、祭りをイメージした「駄菓子コーナー」や子供服、学童文具などの「キッズ商品」を取扱うほか、県と地域が連携し子育て家庭を応援する「すまいるFカード」への協賛や授乳室、ベビーベッド、多目的トイレの整備など、ファミリー層やシニア層が買い回りしやすい売場づくりを実施。
また、越前市の伝統行事「たけふ菊人形」のマスコットキャラクター「きくりん」とのコラボ装飾や伝統産業「越前和紙」を使用した地域ならではの装飾も展開するとしている。
きくりんコラボ装飾。

ドン・キホーテ越前武生インター店

住所:福井県越前市横市町24-14-1
営業時間:午前9時~翌午前2時
※最寄バス停は「横市町・武生楽市前」
(ドンキ側の誤植になります)

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バロー・ルビットタウン高山、2018年11月2日開業-バロー高山店、全面リニューアル

岐阜県高山市中心部にあるバロー高山ショッピングセンターが、「ルビットタウン高山」として11月2日にリニューアルオープンする。
ルビットタウン高山。

ルビットタウン初となるバロー既存店改装物件

ルビットタウンは、バローHDと不動産大手「ザイマックス」の合弁会社「バローマックス」(2017年設立)が管理、運営を行う。岐阜県中津川市の「ルビットタウン中津川」(旧・アピタ中津川店)に次ぐ「ルビットタウン」ブランドの商業施設で、バロー既存店の改装物件としては初となる。
施設ブランド「ルビット」の由来は「Love it」(日本語で大好き)から採られたもので、グループ共通電子マネー「ルビットカード」などにも名称が採用されている。
ルビットタウン中津川(ルビットタウン1号店)。

高山初を含む40店舗が出店、ほっとスポット目指す

ルビットタウン高山の前身となる「バロー高山ショッピングセンター」は1997年11月開業。建物は地上2階建で延床面積は16,428㎡、売場面積は9,967㎡。建物はバローが所有する。
食品スーパー「スーパーマーケットバロー高山店」を核に、総合衣料品店「あかのれん」、複合書店「三洋堂書店」など、複数の専門店が出店していたが、開店から20年が経過し「多様化するニーズに対し、従来の施設では対応しきれなかった」ことを理由に8月中旬から大規模改装工事を進めていた。

コンセプトは「みんなのほっとスポット」

今回の改装では、コンセプトに「みんなのほっとスポット」を掲げ、高山エリア初を含む40店舗が出店する。
1階には、地元の人気飲食店など10店舗が出店するフードコート「GuGu Court」(ぐーぐーコート)が整備された。
GuGu Court。

2階には、東海エリア初となる雑貨店「Dearパティズ」や100円ショップ「Watts with」、高山市内でも人気のセレクトショップ「JINJIN」プロデュースの雑貨店「SORA」が新規出店。
アミューズメント施設「ルビットランド」も改装前の約3倍に増床し、0~9歳の子供を対象とした無料のキッズスペース「AsoBoBo Park」(あそぼぼパーク)やイベントスペースも設けられる。
AsoBoBo Park。

ルビットタウン高山

住所:岐阜県高山市岡本町3-18-2
バローの営業時間:平日 10:00~21:00/土日 9:30~21:00

外部リンク:ルビットタウン高山 – 公式ウェブサイト
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佐世保市交通局、2019年3月に事業廃止-西肥バスに移管、一部はさせぼバスが運行

長崎県佐世保市でバスを運行する市営バス「佐世保市交通局」(市バス)と「西肥自動車」(西肥バス、佐世保市)の2社局は、路線バスの運行体制を2019年3月24日から一本化する。
これにより、佐世保市交通局は事業廃止となる。

佐世保市バス。

西肥バスが運行へ-一部は「させぼバス」が受託

佐世保市交通局は1927年2月に設立。佐世保市内でバスの運行をおこなってきたが、中心市街地では民営の西肥バスとの路線重複も多くあった。
2019年3月24日からは、佐世保市営バスの路線は全て西肥バスに移管される。これにより、中心市街地などにおける路線の競合区間が整理され、一部区間は減便されることになる。

佐世保市内で運行される西肥バス。

なお、移管路線のうち一部は佐世保市が2009年に設立した「させぼバス」が受託運営する。同社は交通局と塗色を共通化させているため、今後も交通局カラーのバスの運行は継続されることになるとみられる。

関連記事:関東自動車と東野交通、10月1日合併-みちのりHD傘下の2社合併
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ラオックスIMON武蔵小山店、2018年10月28日閉店-ラオックス最後の“家電量販店”、50年の歴史に幕(追記あり)

東京都品川区の東急武蔵小山駅前、武蔵小山商店街パルムにある家電量販店「ラオックスIMON武蔵小山店」が2018年10月28日に閉店し、前身の大丸百貨店から50年の歴史に幕を下ろす。
追記:閉店日は「商品が無くなり次第」に変更された。

ラオックスIMON武蔵小山店。

ラオックス最後の「家電量販店」、ついに閉店

井門グループは「大丸商会」として1922年創業。
首都圏地盤の月賦百貨店「大丸百貨店」として、丸井や緑屋(現・クレディセゾン)とともに多店舗展開を行っていたが、消費者の所得向上と競争激化により月賦販売市場が縮小したため、1980年代に脱百貨店路線を推進、家具販売店「インテリア井門」、宝飾品店「ジュエリー井門」、鉄道模型店「モデルス井門」といった専門店業態に転換していた。

井門原宿ビル(BODY SHOP、モデルズ井門など出店)。

ラオックスIMONは、大丸百貨店(現・井門エンタープライズ)と家電量販店「ラオックス」の業務提携により1982年発足。
最盛期には、井門運営の家電量販店「ラオックス」を核とする専門店ビル10店舗ほどを展開していたが、2018年現在は武蔵小山の1店舗のみとなっている。
ラオックス武蔵小山店はラオックス本体が中国大手家電量販店「蘇寧電器」(現・蘇寧雲商)傘下入りに伴い免税店へと業態転換した後も地域密着型の家電量販店として営業を継続していたが、近年は4階「インテリア井門」を閉鎖するなど売場の縮小を行っていた。
「ラオックスIMON」「ジュエリー井門」は10月28日をもって閉店することが決定しているが、地階の中華料理店「中華井門」の今後の営業継続については明らかにされていない。

外部リンク:ラオックス IMON 武蔵小山店 – 武蔵小山の家電量販店 –
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