神戸市中央区の「JR三ノ宮駅ビル」(三宮ターミナルビル)で長らく営業していたファッションビル「三宮OPA」(三宮オーパ)が、「三宮VIVRE」(三宮ビブレ)地下1階のファッションゾーンとして4月27日に移転・復活した。
三宮VIVRE地下1階に復活した三宮OPA。
旧・プランタンの三宮OPA、2月に一旦閉店していた
ファッションビルの「三宮OPA」旧店舗は、阪神大震災で被災したJR三ノ宮駅ビルのダイエー系百貨店「プランタン三宮」を全面改装・業態転換する形で1995年に開業。
当初は「渋谷109系」「原宿系」アパレルブランドを多数導入していたことから、10~20代女性に根強い支持があった。
三宮ターミナルビル・三宮OPA。(2018年2月閉館)
2017年2月には、ペデストリアンデッキを通じて直結する総合スーパー「ダイエー神戸三宮店」の高層フロアを、三宮OPAの別館「三宮OPA2」に業態転換し(ダイエーは下層階のみ営業)、客層の多様化を進めた。
サンシティ・ダイエー内に出店した三宮OPA2。
その一方、2017年3月6日には老朽化していた「JR三ノ宮駅ビル」(三宮ターミナルビル)の閉館・再開発が発表され、核店舗であった「三宮オーパ」(三宮OPA)は2018年2月28日をもって閉店、歴史に幕を下ろしていた。
三宮OPA、VIVRE内に2ヶ月ぶり「復活」
三宮OPAが出店する「三宮VIVRE」は、総合スーパー「ニチイ三宮店」として1969年に開業。売場面積は6,049㎡。
1969年の開業以来、ニチイから社名変更したマイカルを前身に持つイオンリテールが運営を行っていたが、2016年3月をもってビブレ全店とともに「OPA」に運営が移管されていた。
VIVRE・OPA・AEONのロゴが揃うこととなった三宮VIVRE
2018年4月時点でのVIVRE(OPA部分除く)のテナント数は12店舗。(うち、大型テナントが6店舗、小型テナントが6店舗)
三宮VIVREは2014年以降、「GU」「FOREVER21」「スーパースピンズ」「HMV」「島村楽器」「ムラサキスポーツ」など、大型テナント中心の店舗構成にリニューアルを進めており、同店最大の特徴であったゴスロリ系テナントも2店舗まで縮小させるなど、「ファッションビル」色を急速に薄めていた。
三宮VIVRE、ファッションビルとして再生なるか
三宮VIVREは地階のOPA化により、「SM2 ehka sopo.」など10ブランドを新たに獲得した。OPA部分は主にアパレルテナントが出店しており、VIVREはファッションゾーンとしてのOPA導入により「ファッションビル」として、若年世代の集客回復を図る狙いがあるとみられる。
一方で、この三宮VIVREも築50年近く、いつまで営業を続けれるか不透明という状況もあり、三宮地区全体の再開発の動向も含めて今後の動きが注視される。
外部リンク:三宮オーパ(OPA)
外部リンク:三宮ビブレ
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