カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ヨコハマハンマーヘッド、2019年10月31日開業-モアーズとインターコンチの複合施設

神奈川県横浜市中区のみなとみらい21新港地区で計画が進められている大型複合客船ターミナル「新港ふ頭客船ターミナル」と併設の複合商業施設「YOKOHAMA HAMMERHEAD」(ヨコハマ ハンマーヘッド )(旧・新港地区客船ターミナル(仮称)等整備事業)の商業ゾーン「ハンマーヘッド ショップ&レストラン」が、2019年10月31日に開業する。

YOKOHAMA HAMMERHEAD PROJECT。

「ハンマーヘッド」の商業ゾーンはモアーズ運営

新港ふ頭客船ターミナルの建物は、地上5階建てで延床面積は約30,290 ㎡。「ハンマーヘッド」の名称は1914年に竣工した英国製の「ハンマーヘッドクレーン」にちなんだもの。
神奈川県内でファッションビル「岡田屋モアーズ」を手掛ける「横浜岡田屋」を中心に、野村不動産、横浜グランドインターコンチネンタルホテルなど8社で構成されるグループが開発するもので、構成企業各社の実績・ノウハウを生かした事業運営が行われる。

商業施設は岡田屋モアーズが運営。

「食」テーマに25店舗-高層階はインターコンチ

新港ふ頭客船ターミナルの施設コンセプトは「ヨコハマウミエキ」。
1階から2階は岡田屋モアーズが中心となって運営する商業ゾーン「ハンマーヘッド SHOP&RESTAURANT 」となる。
商業ゾーンはコンセプトに「FOOD MUSEUM」を掲げ、25店舗が出店。ラーメン店6店が出店する「ジャパンラーメンフードホール」や「ピーターラビットカフェ」も設けられる。
殆どのテナントが飲食店であるが、それ以外としては化粧品中心のドラッグストア「アインズトルペ」、コンビニ「セブン-イレブン」、ラジオスタジオ「横浜マリンFM HAMMERHEAD STUDIO」が出店する。アインズトルペは「アインズアンドトルペ ビューティー ファクトリー」として「フード」「ギフト」を強化した新業態となる。
また、1階には国際旅客のためのCIQ施設(税関、出入国管理、検疫)が設けられる。大型複合客船ターミナル「新港ふ頭客船ターミナル」は11月4日に開業する。

商業ゾーンの館内イメージ。

3階から5階はインターコンチネンタルホテルが出店し「インターコンチネンタル横浜 Pier8」となる。客室は173室で、2019年11月に開業する。
このほか、屋外には公園「ハンマーヘッドパーク」が2020年3月に開設される。

ヨコハマハンマーヘッド

神奈川県横浜市中区新港2丁目14番1

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高島屋港南台店、2020年8月16日閉店-相鉄港南台バーズの核、36年の歴史に幕

神奈川県横浜市港南区のJR根岸線港南台駅前で営業する百貨店「高島屋港南台店」が、2020年8月16日をもって閉店する。

高島屋港南台店。

港南台の地域密着百貨店、36年の歴史に幕

高島屋港南台店は、相鉄グループの日本市街地開発(当時)が開発を主導する商業施設「港南台バーズ」の百貨店核「横浜高島屋港南台店」として1983年10月1日に開業。高島屋グループの運営会社再編に伴い、1995年9月に高島屋の直営店舗となった。
営業フロアは地上5階地下1階、売場面積は8,214㎡、売上高は79億7900万円(2019年2月期)。
開業以来、ペデストリアンデッキを通じて直結する総合スーパー「ダイエー港南台店(イオンフードスタイル港南台)」や港南台バーズの専門店街とともに、港南台の商業核としての役割を担っており、2013年9月には地階の直営グロサリー売場を高級食品スーパー「明治屋港南台ストアー」に転換、2016年9月には高島屋直営売場を地下1階~地上3階に集約し、高島屋グループでは初となる大型家具・インテリア専門店「ニトリ」(約3,800㎡)を導入するなど、商環境や消費者ニーズの変化を意識した改装に取組んでいた。
しかし、「地域における経営環境の変化や今後の不透明な消費環境を予測する中、今後の営業継続は困難」との理由から営業終了が決定したという。

大型店集まる港南台、百貨店跡地の活用方法は未定

高島屋が出店する港南台バーズには、相鉄グループの食品スーパー「相鉄ローゼン」及びグロサリー専門店「北野エース」、銘店街を中心とした食品フロアやファッション・雑貨・飲食フロアが存在しており、隣接するダイエーにも大規模フードコートや大型専門店が多数導入されている。
そのため、これらと差別化が可能な後継店舗の誘致が求められる。

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タカシマヤスタイルメゾンららぽーと海老名店、2020年2月16日閉店-高島屋の生活提案型ショップ、わずか4年で

神奈川県海老名市の「タカシマヤスタイルメゾンららぽーと海老名店」が、2020年2月16日をもって閉店する。

TAKASHIMAYA Style Masion.

タカシマヤフードメゾンに次ぐ商業施設向け業態だった

タカシマヤスタイルメゾンは、三井不動産グループが手掛ける海老名駅直結のショッピングセンター「三井ショッピングパークららぽーと海老名」の開業に合わせて2015年10月に開店。売場面積は725㎡。

三井ショッピングパークららぽーと海老名。

高島屋の商業施設向け業態としては、2007年から展開中の食品特化型編集ショップ「タカシマヤフードメゾン」に次ぐもので、メゾンを冠した店舗は新横浜、流山おおたかの森、イオンモール岡山に次ぎ4店舗目であった。
タカシマヤスタイルメゾンは開業当初、コンセプトに「日常の「ハレ」カジュアルストア。」を掲げ、化粧品や婦人カジュアル衣料、各種雑貨など約140ブランドを取扱っていた。近年は比較的好調な和洋菓子の取扱いブランド数を倍増し、ベビー・子供関連売場を全廃、衣料品関連売場に関しても取扱ブランドを低価格帯に変更し大幅縮小するなど店舗戦略の見直しを進めていた。
しかし、依然として開業初年度の売上目標約7億円と比較し、2019年2月期の売上高は3億6500万円と目標に達しておらず、経営不振状態にあったため、「地域における経営環境の変化や今後の不透明な消費環境を予測する中、今後の営業継続は困難」との理由から営業終了が決定した。
高島屋の神奈川県内での店舗閉鎖は、2017年1月に閉店した「高島屋ローズショップ平塚」(1990年開店)以来となる。
2019年10月現在、タカシマヤスタイルメゾン跡地の後継店舗は発表されていないが、海老名駅とペデストリアンデッキを通じて直結する商業施設の2階正面玄関口にあるため、早期の新店誘致が行われるとみられる。

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グッドブレスガーデン、2019年11月22日開業-米子高島屋東館をジョイアーバン社が複合施設化、本館も同社運営に

鳥取県米子市中心部にある百貨店「米子高島屋」の東館が、複合施設「グッドブレスガーデン」(GOOD BLESS GARDEN)として生まれ変わり、2019年11月22日に開業する。

米子高島屋・東館。

米子高島屋、東館を「無償譲渡」で再生はかる

米子高島屋は1964年4月に開業。米子高島屋東館(以下、東館)は1994年に開業しており、本館と連絡通路で接続されている。
2館合わせた売場面積は14,980㎡で、建物は日本生命と高島屋が所有する。

米子高島屋。

米子高島屋は山陰唯一の高島屋として広域的な集客がある一方、近年は郊外店との競争に加えて隣接する商業施設「やよいデパート」の閉店もあり、客足が伸び悩んでいた。

やよいデパート。高島屋向かいにあったが現在は平面駐車場。

高島屋では、今後も継続して営業をおこなうために東館を閉鎖し、営業時間を18時までに短縮して効率化を図るとともに、中心市街地活性化のために東館と高島屋第一駐車場(土地含む)を米子市に無償譲渡することを決めた。
2017年に東館は米子高島屋から米子市に無償譲渡され、その後は米子市が公募型プロポーサルを実施。米子市の審査の結果、島根県安来市に本社を置く「トイボックス」が運営をおこなうことが決まり、東館は同社の子会社「ジョイアーバン」によって再生されることとなった。
トイボックスは米子市などでTSUTAYAの運営やライブハウス運営、広告事業などをおこなっている。

トイボックス運営のツタヤとスターバックス(米子市)。
トイボックス米子オフィスも入居する。

「巨大漫画喫茶」核に宿泊施設、飲食店などが出店

米子高島屋東館の新名称は「グッドブレスガーデン」(GOOD BLESS GARDEN)。英語圏でくしゃみした人に言われる「God bless you!」(神の祝福あれ)という台詞からくしゃみを「うわさ」ととらえ、米子の人々、日本全国の人々からうわさされる施設となるよう思いを込めて命名したという。

グッドブレスガーデンのイメージ(出典:ニュースリリース)。

核となるのは、直営の巨大漫画喫茶「まんがミュージアム」で、低層階には飲食街とフィットネスクラブが、高層階には宿泊施設と温浴施設が入居する。
詳しいフロアは以下の通り。なお、テナントの具体的な名称については9月時点では一部のみしか発表されていない。

7階 温浴施設、サウナ
6階 宿泊施設(女性)、岩盤浴、チムジルバン
5階 宿泊施設(男性)、保育園
4階 まんがミュージアム・エステ・マッサージ
3階 まんがミュージアム
2階 フィットネスジム
1階 創作四川中華料理店、カフェ&レストラン

「グッドブレスガーデン」フロア構成。

える・もーる駐車場も改装-試される再生手腕

トイボックスは、高島屋近くにある商店街駐車場「える・もーる駐車場」を取得し「イースティプレイス」(YEASTY PLACE)として運営をおこなうことを発表している。

える・もーる駐車場と米子の街並み。

イースティプレイスは現在と変わらず駐車場として運営されるが、新たに縦幅10メートルの巨大街頭ビジョン「ワイワイビジョン」が設置される。

イースティプレイスのイメージ(出典:ニュースリリース)。

再生が決まった東館であるが、物販施設ではなく「巨大漫画喫茶」と「宿泊施設」が核となるため、連絡通路で接続される高島屋や商店街との相乗効果を実現することができるかどうかは未知数だ。また、米子市中心部には書店が少ないため、トイボックスがFC展開する「ツタヤ」などが出店しないことを残念に思う人もいるであろう。
とくに漫画喫茶については中国地方でも最大級のものになることは確実であり、果たして計画通りに集客できるかどうか、その「再生手腕」が試されることになる。

追記:米子高島屋、ジョイアーバン社の運営に

追記:ジョイアーバン社は米子高島屋の全株式を取得。米子高島屋は2020年3月からジョイアーバンの運営となるが、今後も高島屋のフランチャイズ店舗「米子高島屋」(JU 米子髙島屋)として営業を行う。

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そごう・西武、2021年2月までに店舗網大幅縮小-川口そごう・岡崎西武・大津西武・西神そごう・徳島そごう閉店、2店縮小

流通大手「セブン&アイホールディングス」(東京都千代田区)は「そごう・西武」5店舗の閉店と2店舗の規模縮小を発表した。
sogokawaguchi
川口そごう。

そごう・西武、店舗網大幅縮小へ

西武大津店」(滋賀県大津市)、「西武岡崎店」(愛知県岡崎市)、「そごう徳島店」(徳島県徳島市)、「そごう西神店」(兵庫県神戸市西区)は2020年8月末までに閉店。「そごう川口店」(埼玉県川口市)は2021年2月末までに閉店する。

西武大津ショッピングセンター。

このほかロフトなどが出店する「西武福井店」(福井県福井市)の新館、「西武秋田店」(秋田県秋田市)の別館的存在であるフォンテ秋田地下1階「ザ・ガーデン自由が丘・西武秋田店」も2021年2月に閉店する。
なお、福井西武の新館高層階は多くがテナントであるため、テナントは残留する可能性もあろう。

セブンアイ傘下後、近年続く閉店-改装も一部に留まる

そごう・西武はセブンアンドアイホールディングス傘下になって以降、近年はとくに店舗の閉鎖・譲渡を加速させているが、閉店した店舗のなかには他社では閉店しなかったと思われる店舗、立地を考えるとセブンアイが都心店並みの資金を投入してフロアやテナント構成を見直す、ファッションビル的なテナントを導入するなどといった抜本的な店舗改革を行なえば十分黒字化できた可能性のある店舗も少なくない。
今回閉店する店舗は築年数が比較的浅い物件も少なくないものの百貨店業態の終了などではなく完全閉店であるとみられ、地域への影響が甚大である一方、それぞれについての後継店舗などについては一切発表されていない。

2016年に閉店したそごう柏店。閉店が相次いでいる。

今回の閉店により、そごうは創業地である関西からは完全撤退となり、引き継ぐ企業が無ければ川口市、岡崎市、大津市、徳島市からは百貨店が消滅する。
また徳島県については、日本で唯一の百貨店が1店舗も存在しない県となる。百貨店が存在しない県、また百貨店が存在しない県庁所在地ができるのは1976年(滋賀県、大津西武が開店)以降は初めてのこととなる。

旧そごう神戸店。10月より阪急が経営を引き継いだ。

セブンアイは併せて2022年度末までに約3,000人の人員を削減することを発表したほか、イトーヨーカドーの大量閉店も示唆している。

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ララオカヤ、2021年度を目処に閉館-岡谷駅前のイトーヨーカドー跡、解体へ

長野県岡谷市のJR岡谷駅前にある複合施設「ララオカヤ」が、2021年度を目処に閉館する。

ララオカヤ。

大型テナントが相次ぎ撤退していた「ララオカヤ」

ララオカヤは岡谷駅前第一種市街地再開発事業の一環として1984年3月に開業。延床面積は約17,248㎡。
開業当初は松本電鉄(現・アルピコ交通)傘下の諏訪バスと地元地権者が所有する複合商業施設として、大手総合スーパー「イトーヨーカドー岡谷店」と地場食品スーパー「松電ストア岡谷駅前店」(現・デリシア)を核に運営が行われていた。
しかし、岡谷市の商業求心力低下に伴い施設の核となる「イトーヨーカドー岡谷店」(2~3階)が2001年7月に、松電ストアから店名を変更した「アップルランド岡谷駅前店」(1階)が2002年6月に相次ぎ撤退したことから、1階に商業テナントを集約。
その後は、一部物販店舗と金融機関、バスセンター、岡谷市役所岡谷駅前出張所(2002年4月開設)が営業するのみとなっていた。

岡谷市取得後は公共施設主体の施設に転換していた

岡谷市中心部ではララオカヤの核テナント撤退と同時期に「おかや東急百貨店」(1997年9月開業)が売上目標の未達などにより2002年4月をもって閉店。地域商業への影響を危惧した岡谷市が2002年3月に百貨店建物を取得していた。
おかや東急跡は地場百貨店「カネジョウ」(日本百貨店協会非加盟)を核とする新たな商業施設「イルフプラザ」として2002年6月に先行開業、2003年3月に全面開業するなど早期再生が図られれたこともあり、ララオカヤの土地・建物の大部分を所有する諏訪バスは、岡谷市に対して自社所有床の取得を要請していた。

イルフプラザ。

それを受け岡谷市はララオカヤの諏訪バス所有床を2004年から2007年にかけて段階的に取得、1階の一部と2階の大部分をイベント会場「イベント広場」に転用し、3階に「信州大学大学院諏訪圏サテライトキャンパス」を誘致するなど公共施設主体の施設として刷新した。
岡谷市によるララオカヤの取得後は、市主導により隣接する産業振興拠点施設「テクノプラザおかや」と連携したイベントや観光物産関連イベントが行われていたほか、2009年からは人気同人作品「東方Project」に登場する神社のモデルとされる「洩矢神社」など複数の「聖地」が岡谷市内に存在することから、複数の運営主体により同人誌即売会が定期的に開催されるなど地域の文化・産業拠点としての役割を担っていた。

岡谷市が全床を取得、解体へ

岡谷市はララオカヤの大部分の床を所有しており、2021年中に全床を取得、その後は解体する方針を固めている。しかし、2020年時点で跡地の活用方法については決まっていない。
なお、地権者との交渉次第では2021年度以降も運営継続が行われる可能性もある。

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ダイエー成増店、2019年12月31日閉店

東京都板橋区の成増スキップ村商店街にある総合スーパー「ダイエー成増店」が2019年12月中旬に閉店する。
追記:閉店日は12月31日となった。

ダイエー成増店。

成増駅前のダイエー、31年の歴史に幕

ダイエー成増店は1988年6月に開業。売場面積は15,583㎡で、建物名は「成増名店街ビル」で明治安田生命が所有する。テナントとしてはアシーネ、ダイソー、ノジマなどが出店する。
当地にはもともと「成増名店街」があり、忠実屋傘下となっていたスーパー「シヅオカヤ」やマルイなどが出店していたが、忠実屋はのちにダイエーに合併されている。
一時は店舗の高層階にダイエーの本社機能の一部が置かれていたほか、グルメシティ関東の本社が置かれていたこともある。

ダイエー成増店のエントランス。

閉店は店頭掲示にて告知されたもの。
跡地の活用方法については2019年10月現在発表されていない。
建物は築31年ほどであり、好立地かつ賃貸物件であることから、当面なんらかの形で再活用される可能性もあろう。

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イオンスタイルつきみ野、2019年10月12日開店-マイカルつきみ野サティ、建替えで「32分の1」サイズに

神奈川県大和市のショッピングセンター「イオンつきみ野店」
(旧・つきみ野サティ)の跡地に小規模の食品スーパー「イオンスタイルつきみ野」が2019年10月12日に開店する。

イオンスタイルつきみ野(リリースより)

つきみ野サティ、「建て替え」表明で閉店していたが…

イオンつきみ野店は2000年11月にマイカルつきみ野サティとして開業。建物は地上5階、地下1階建て、延床面積は約84,000㎡、売場面積は31,618㎡。同社の旗艦店級の店舗の1つであり、9スクリーン2,053席のシネコン「ワーナーマイカルシネマズ」を併設。2011年からはイオンとマイカルの合併により「イオンつきみ野店」となっていた。

つきみ野サティのイメージパース
(マイカル公式サイトより)。

しかし、大和市内にはイオンつきみ野店のほかにイオン大和鶴間店、イオン大和店があるほか、イオン海老名店、イオン相模原店も近く、さらに2018年にはイオンモール座間も開業。イオンつきみ野店は「建替え」を理由に閉店することとなった。

新店舗は「標準的なマックスバリュより小規模」

「イオンスタイルつきみ野」の売場面積は旧イオンの約32分の1となる999㎡。イオングループの標準的なマックスバリュよりも狭い。取り扱いは食品のみとなるが、その場でできたての弁当・惣菜などを食べることができる「ここdeデリ」を導入する。
また、イオンのオンラインショップである「キッズリパブリックオンライン」、「イオンスタイルファッション」、「イオンスタイルホーム」、「グラムビューティークウェブストア」で購入した商品を店舗でも受け取ることができる「店舗受取りサービス」を開始するという。
なお、旧サティの敷地の大部分にはマンションが建設される。

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ららぽーと沼津、2019年10月4日開業-「ライブモール」コンセプトに「ラブライブ!」コラボも

静岡県沼津市の国道1号線沿いに、三井不動産の大型ショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーと沼津」(Lalaport Numazu)が2019年10月4日にグランドオープンする。

ららぽーと沼津。

「ライブモール」を掲げ217店が出店

ららぽーと沼津はJR片浜駅から東に約2km、国道1号線沿いの東椎路地区に出店。周辺にはナフコ、ニトリなどのロードサイド型大型店が立地する。同地へのららぽーとの進出は2013年に決まっていたが、計画地の市街化編入手続きなどに時間を要していたという。
ららぽーと沼津の敷地面積は約11万9816㎡、延床面積は約16万5000㎡(立体駐車場棟含む)、店舗面積は約6万4000㎡。売場は1階から3階までで、全217店が出店する。そのうち静岡県初46店、静岡県東部初出店119店、ショッピングセンター初15店、新業態18店となる。
館内イメージ。

コンセプトは「LIVE MALL NUMAZU」(ライブモール沼津)。
三井不動産は「豊かな自然に囲まれた沼津を舞台にショッピングやお食事を楽しんでいただくことはもちろん、いつ・誰と来てもライブやコンサートのような臨場感、高揚感、一体感を味わえる場所でありたい。 」としており、年間売り上げは約320億円を見込む。

1階の核テナントはスーパー「三和」-水族館も

1階には核店舗として食品スーパーマーケット「三和」(本社:東京都町田市)が出店。静岡県には初出店となる。
さらに、食品ゾーンには沼津市に本社を置く佐政水産が体験型マルシェ「Mercado DE SAMASAメルカドサマサ)」を開設する。

メルカドサマサ。

メルカドサマサには佐政水産のほか地元のお茶「あらいえん」、肉・惣菜「くわばらダイニング」などが出店。飲食スペースも併設されるほか、地元の沼津港深海水族館とコラボレーションしたミニ水族館「駿河湾大水槽」が設置される。

駿河湾大水槽。


メルカドサマサ。

レストラン街には「ファミリービュッフェ 太陽のごちそう」、「串家物語」、「いしがまやハンバーグ」、「焼肉飯店 京昌園」「伊豆高原ケニーズハウスカフェ」などが出店する。

1階イメージ。

このほか、1階には食関連店舗としてベーカリー「ドンク」、「ミニワン」、台湾茶「貢茶」、和グロサリー「久世福商店」、輸入食品雑貨「カルディーコーヒーファーム」、「サーティーワンアイスクリーム」、「スターバックスコーヒー」、「コメダ珈琲」などが、そのほか物販店舗などとして1階の準核テナントであるイオングループのドラッグストア「ウエルシア」をはじめ、東京デリカの鞄・財布店「サックスバー」、健康食品・化粧品「DHC」、大手雑貨店「無印良品」、「ロフト」、アパレル「AZUL by moussy」、「URBAN RESEARCH DOORS」、300円ショップ「スリーコインズ」、旅行代理店「HIS」、眼鏡「眼鏡市場」などが出店する。

2階には地域初「H&M」など登場

2階には「H&M」、「ナノユニバース」、「INGNI」、「アメリカンホリック」などのアパレル店を中心に構成されるほか、家電量販店「ノジマ」、財布・鞄「carcru(カルクル)」、アウトドア用品「アルペンアウトドアーズ」、スポーツ用品「スーパースポーツゼビオ」、眼鏡「JINS」、旅行代理店「JTB」、「タリーズコーヒー」などが出店する。
さらに、無料の屋内キッズスペース「こもりらのもり」も設置される。

こもりらの森。

3階には映画館、フードコートは1100席

3階には約1100席の巨大フードコート「NUMAZU GRAND DINING」が開設される。「らぁ麺屋 飯田商店」が「湯河原 飯田商店」の新業態で出店するほか、ハワイ料理「ホノルル食堂DaCafe」、親子丼「ひな鶏伊勢ゐ」など個性的な店舗が出店。「鎌倉パスタ」、「いきなり!ステーキ」、「リンガーハット」、「一風堂エクスプレス」などといった有名店も軒を連ねる。
フードコートには、グループ等で貸切で食事を楽しめるスペース「ららスタジオ」も併設される。

3階・フードコート。

このほか、ティーンズファッション「ピンクラテ」、アパレル「グローバルワーク」、ジーンズ「ライトオン」、靴「ABC-MART」、子供用品「アカチャンホンポ」、眼鏡「Zoff」、百円ショップ「ダイソー」、ベイシアグループの作業着・アウトドア品店「ワークマンプラス」、雑貨・書籍「ヴィレッジヴァンガード」などが出店。
1800席規模のシネコン「シネマサンシャイン」、ボウリング・ゲームセンターなど総合アミューズメント「コロワナールド」も設けられる。なお、コロナワールドにはスクフェスACも設置される予定。

イベントスペースも設置

コミュニティ機能としては合計5,000㎡の緑地広場・屋外イベントスペース「うみの広場」、吹き抜けのイベントスペース「ひかりの広場」、交通広場などが整備されている。

うみの広場。


ひかりの広場。

施設内には帰宅困難者待機スペースを設けるなど、駿河湾にほど近い広域防災拠点としての役割も果たすという。

ラブライブ!サンシャイン!!「Aqours」とコラボ

ららぽーと沼津では、沼津市が舞台となっているアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」(Love Live! Sunshine!!)とのコラボレーションも実施される。

コラボイメージ。

フロアガイドには「Aqours」のメンバーが登場するほか、3階「ヴィレッジヴァンガード」と2階「carcru」では、オリジナルコラボレーション商品が販売される。

オリジナルグッズの例。
(carcru:浦の星女学院冬服配色の小銭入れ、税込9,020円。ロゴやメンバー記号などはカスタム可能!)

さらに、舞台探訪アプリ「舞台めぐり」アプリ内にも特別スポットとして「ららぽーと沼津」が登場。AqoursのメンバーとのAR記念撮影を楽しむことができる。
なお、フロアガイドの大量持ち帰りなどは天界堕天条例によって禁じられているため、深淵の深き闇からららぽーと沼津に堕天したリトルデーモンたちは自制を持って行動されたい。

筆者は津島善子の髪型がいつもの団子ではないことに動揺している。

グランドオープンとなる10月4日には女優の木村佳乃さんを迎えて午前8時55分よりオープニングセレモニーを開催。1階「うみの広場」では荒井麻珠さんによる記念ライブも開催する。
また、各店ともにオープニングセールも実施される(店舗により異なる)。

ららぽーと沼津

住所:静岡県沼津市東椎路字東荒301-3他
営業時間:物販・サービス・フードコート10時~21時
レストランは11時~22時 など
(画像は公式サイトとニュースリリースより)

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クロスモール豊田陣中、2019年10月11日開業-ヤマナカ豊田フランテ館跡地に

愛知県豊田市の名鉄豊田線豊田市駅及び梅坪駅の中間に位置する国道153号線沿いに、オリックスのショッピングセンター「クロスモール豊田陣中」が2019年10月11日に開業する。

クロスモール豊田陣中。

ヤマナカフランテ館の跡地に「クロスモール」

クロスモール豊田陣中の前身となる「ヤマナカ豊田フランテ館」は1982年に「ヤマナカ陣中店」として開店。2000年代にグループの高級スーパーの屋号を冠した「フランテ館」に業態転換したが、建替えのため2018年5月をもって閉店していた。
クロスモールの建物は地上3階建(店舗2階建、屋上駐車場)で敷地面積は約13,188㎡、延床面積は約10,368㎡。
1階には食品スーパー「ヤマナカ」やファストファッション「ユニクロ」、美容室「デューポイント」、「ほけん相談デスク」、リラクゼーションサロン「爽快館」など5店舗が入居。
2階にも総合衣料品店「あかのれん」、総合子供・ベビー専門店「西松屋」、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、100円ショップ「Seria」、ヤマナカグループのスポーツクラブ「エグゼノ/ソラリエ」など5店舗が入居する。

ヤマナカではスポーツクラブ利用者向けの商品展開も

クロスモールの核となる「ヤマナカクロスモール豊田陣中店」は平屋建、売場面積は約1,507㎡、年間売上目標は18億円。

ヤマナカクロスモール豊田陣中店。

店舗ビジョンに「お客様に旬のおいしさとワクワク感を笑顔で提供します」を掲げ、豊田市に本店を置く「松華堂」の和菓子や名古屋市天白区に本店を置くロールケーキが有名な「農ブランド」の洋菓子を販売、グループのスポーツクラブ利用者を対象としたロカボ商品やプロテイン・アミノ酸含有商品の充実を図るなど、おいしさや鮮度にこだわった季節感あふれる売場づくりを進めるという。

クロスモール豊田陣中

住所:愛知県豊田市陣中町1丁目26-8
営業時間:9時30分~21時50分
※オープン日より3日間は9時開店

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