ダイヤモンド社、「地球の歩き方」など旅行ガイドブック事業を終了-新型コロナで「学研」に譲渡、2021年1月に

ダイヤモンド社(東京都渋谷区)は、子会社の「ダイヤモンド・ビッグ社」が発行する「地球の歩き方」をはじめとする旅行ガイドブック出版事業などを終了し、2021年1月付で「学研」(東京都品川区)子会社の「学研プラス」に事業譲渡する。

地球の歩き方。

41年続いた「地球の歩き方」、学研発行で仕切り直し

ダイヤモンド社は1913年創業、ダイヤモンド・ビッグ社はその子会社として1969年に設立。
1979年創刊のガイドブック「地球の歩き方」は台湾、香港、中国、韓国でも翻訳版が発行されており、東アジアを代表するガイドブックとなっている。近年は日本国内シリーズも充実しており「離島」や「御朱印」などテーマガイドが人気を集めていた。

寺社めぐりなどテーマガイドも人気を集めていた。
御朱印シリーズは2020年現在も刊行中であり全国を網羅できていないが、続巻するのであろうか。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって事業環境が大きく変化したため、学研グループに譲渡を打診。
ダイヤモンド社グループでのガイドブック発行事業を終了し、学研プラスが引き継ぐことを決めたという。
海外旅行ができなくなった2020年には「東京版」を発行したことも大きな話題を呼んでいた。これが改訂版などを除く最後の新刊となる可能性もある。


地球の歩き方「東京」。(リンク先はAmazon)

今後「地球の歩き方」は学研プラスの発行になるとみられる。
ほぼ全世界を網羅していた「地球の歩き方」であったが、ラインナップなどが変更される可能性もあろう。


世界各国の国や地域の文化等をまとめた本も出版されていた。
「地球の歩き方」ならではであったが、今後変化するのだろうか。(リンク先はAmazon)

関連記事:エアアジア・ジャパン、2020年12月5日全航路廃止-新型コロナの影響で日本撤退

このエントリーをはてなブックマークに追加