MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店、2020年11月13日開店-ナナイロ(ボンベルタ橘)の核店舗、専門店街は大半が空き床

宮崎県宮崎市のパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系複合商業施設「宮崎ナナイロ」(旧・ボンベルタ橘)に、橘百貨店運営の総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店」が2020年11月13日に開店する。

宮崎ナナイロ。

橘百貨店、地階と西館(本館)1~2階をドンキに

宮崎ナナイロは、2007年までイオンと資本業務提携関係にあった地場百貨店「ボンベルタ橘」を業態転換する形で開業するもので、建物は東館(本館)・西館の2館体制、ドンキとしては宮崎県内4店舗目で、同社の複合商業施設ブランド「ナナイロ」としては九州初となる。
MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店は、地下1階全フロアと西館1階2階に開店するもので、ドンキ直営の売場面積は7,178㎡。運営はPPIHの完全子会社となった「橘百貨店」が担う。

MEGAドンキ化で生鮮品復活-地産地消商品も

地下1階は「食品館」として、県内のドンキとしては初となる生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を展開。青果部門では「情熱みやざきブランド商品」のピーマン・きゅうりや県産品のミカン・イチゴ、精肉部門では「宮崎牛」など、地産地消をテーマに県産品を豊富に取扱うとしている。また、惣菜部門では、肉・魚・卵惣菜やお好み焼きなどの粉もの・ピザ・スイーツといった 6 つの専門店をテーマにオリジナル惣菜を販売する。
西館1階では、ドンキが得意とするコスメや家電、スマホパーツ・バラエティグッズを展開。西館2階では、アパレル用品やインテリアグッズなど、日々の暮らしに彩りを添える商品の提案を強化するとしている。直営売場では、ドンキならではのアミューズメント要素を取り入れた手書き POPを使用した空間演出を施すことで「お子さま連れのファミリー層やシニア層まで“家族みんなが楽しめる店舗”」を目指すという。

一部専門店は営業継続-大半が「空き店舗」に

宮崎ナナイロの西館には、1階に九州地場大手ネイルサロン「クリスタルネイル」、3階にゲームセンター「ドリームランド」が新規出店。東館には、6階にボンベルタ橘時代からの大型専門店として100円ショップ「ダイソー」(11月4日~12日まで臨時休業)が、東館7階8階には宮崎地盤のバス事業者「宮交ホールディングス(宮崎交通)」の本社やコワーキングスペース「ATOMica(アトミカ)」が引続き入居する。
その一方、宮崎ナナイロへの業態転換を機に、百貨店フロアの集客核としての役割を担ってきたワールド(TAKEO KIKUCHI、UNTITLED、INDIVI)やオンワード(any FAM・組曲KIDS)など百貨店・ファッションビル系アパレルブランドのうち、一部(UNTITLED、INDIVI、M’SGRACY)は宮崎山形屋やイオンモール宮崎に移転・統廃合。老舗個人商店が近隣ビルに移転したため、2館14フロア中半数超の8フロア(西館2~4階・東館1~5階)が空き床となった。

橘百貨店。

宮崎ナナイロでは、核店舗のドンキを除いてこれまでの「ナナイロ」が特徴とする大型パチンコ店(仙台・港山下を除く)や飲食店フロア(梅田を除く)といったアミューズメント性の高いテナント、施設の方向性にかかわるテナントの出店などは明らかとなっていない。
しかしながら、宮崎市中心部にはイオングループの食品スーパー「マックスバリュ橘通西店」(24時間営業)や地場高級食品スーパー「ラ・ディッシュ本店」(最長午前11時~翌午前3時)など、長時間営業を行うスーパーがわずかしか存在しなかったため、生活必需品からトレンド性の高い雑貨まで幅広く取扱うドンキのオープンにより、衣食住へのアクセシビリティがより高まるであろう。

宮崎ナナイロ(MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店)

住所:宮崎県宮崎市橘通西3丁目10番32号
営業時間:午前9時~翌午前2時

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