島忠、ニトリが子会社化へ-2020年11月中にもTOB開始

家具大手の「ニトリホールディングス」(北海道札幌市)が、ホームセンター大手の「島忠」(埼玉県さいたま市)を子会社化することで合意し、2020年11月中にも株式公開買い付け(TOB)を開始する。

島忠ホームズ。

島忠、ニトリの傘下に

島忠は1893年に家具製造「島村箪笥製造所」として創業。首都圏を中心に、関西地方にもホームセンターを展開している。
ニトリは1967年12月に札幌市北区で家具店「似鳥家具卸センター北支店」として創業。東アジア各国に約600店を展開する。

ニトリ本社。

島忠をめぐっては、ホームセンター業界最大手で大手ホームセンター「ホーマック」「カーマ」「ダイキ」などを傘下に持ち、イオンと資本業務提携している「DCMホールディングス」(東京都品川区)は、首都圏を中心に「島忠ホームズ」を展開する「島忠」(埼玉県さいたま市)に対しTOBを実施し、傘下に収める方針であることが2020年9月に判明した。

DCMの店舗(2020年9月開業のダイキ尾道店)。

しかし、ニトリはその直後に島忠よりも高い額を掲げ「お値段以上」でTOBをおこなう方針を発表。島忠はニトリの買収を受け入れることを決めたという。
2020年現在、島忠の展開地域は首都圏・関西が中心であるが、ニトリ傘下となることで今後は全国への事業拡大も予想される。
ホームセンター業界では経営統合の動きが続いており、2020年にはドンキグループであった「ドイト」を「コーナン」が買収したほか、「ムサシ」を展開する「アークランドサカモト」が「LIXILビバ」を買収する方針を発表している。

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