カテゴリー別アーカイブ: 新店舗レポート

アルピコプラザ、2018年2月15日開業-旧・アリオ松本、松電バスターミナルビルに

長野県松本市のJR松本駅前にあったイトーヨーカドーのショッピングセンター「アリオ松本」跡(松電バスターミナルビル)に新たな商業施設「アルピコプラザ」が2月15日にグランドオープンした。

アルピコプラザ。

「松電バスターミナルビル」、開業から40年目の再出発

「アリオ松本」は1978年4月に「イトーヨーカドー松本店」として開業。
松本電鉄(2011年に「アルピコ交通」に改称)が建設した「松電バスターミナルビル」への出店で、1階にはアルピコ交通のバスターミナルが設けられている。
イトーヨーカドーは1996年にショッピングセンター業態の「エスパ松本」に、2011年には「アリオ松本」となったが、核店舗としてはイトーヨーカドーが開店以来継続して出店していた。しかし、イオンモール松本の開店を前にした2017年9月に閉店。その後は所有者のアルピコ交通と商業施設コンサルタントの「やまき」(東京都港区)がリニューアルの準備を進めていた。

「アリオ松本」時代。

建物は地上7階、地下1階建で、全体の売場面積は13,178㎡。 

核店舗はアルピコグループ「デリシア」-土産店も

アルピコプラザには新たに10数店舗が出店した。
地階の核店舗となったのは、アルピコグループのスーパーマーケット「デリシア」(旧・松電ストア、アップルランド、約1,750㎡)。
このほか、地階にはバスターミナルという立地を活かして土産店「松本のおみやげ屋さん」が開設されるほか、箸専門店「にほんぼう」、銘菓「藤屋」、マッサージ店が出店している。

信州の酒も取り揃えられる。

1階の半分は以前と同様に「アルピコ交通松本バスターミナル」が入居。ターミナルは改装されており、以前より明るい雰囲気となった。このほか、花店、クリーニング店が出店するが半分は空き店舗となっている。

バスセンターもリニューアルされた。

2階は一部に美容院、ネイルサロンが出店するが、殆どが空き店舗。このほか、3月に健康椅子チェーンが出店する予定である。
3階には「バースデイ」、「アベイル」、そして4階には「ファッションセンターしまむら」、「ディバロ」のしまむらグループ4店舗が出店する。これらの店舗はグランドオープンを前に12月28日に先行開業している。
5、6階は未活用。
 7階はアルピコグループが運営しているため今回は改装されておらず、以前と同様にレストラン街、100円ショップなどが出店している。

3、4階にはしまむらグループが出店する。

多い競合店、少し淋しいグランドオープン

アルピコグループとやまきは「2018年春までに約60のテナントを誘致する」計画としていた。
しかし、7階は以前からアルピコグループの管理であり改装されていないためそのまま、また地階と1階の大部分はアルピコグループが活用しており、結局のところ目立った新規出店テナントは3階、4階のしまむらグループのみ。メインエントランスである1階の半分、そして2階の大部分、5階全床、6階全床はテナントが入っていない状態で、全テナント数(7階含む)も20数店舗に留まるという淋しい船出となった。
周辺には「松本パルコ」、「井上百貨店」、丸善を核とした「コングロM」、駅ビル「MIDORI」など多くの商業ビルがあるほか、2017年9月に開業したばかりの「イオンモール松本」ともそれほど離れておらず、多くの競合店がある。
また、郊外にはアリオ松本に出店していた「ロフト」や「アカチャンホンポ」の移転先となった「イトーヨーカドー南松本店」をはじめ、複数のショッピングセンターも立地する。

イオンモール松本。

アルピコプラザは今後も新規テナントの誘致を進めるとしているが、そうした競争のなかで有力テナントを出店させ、空き床を埋めることができるのかどうかが注目される。

なお、アルピコプラザでは開業を記念して2月28日まで2階の空き床でNゲージ運転会などをおこなう「鉄道パーク」が開催されている。

2階で開催される「鉄道パーク」。

アルピコプラザ

住所:長野県松本市深志一丁目2-30
営業時間:店舗により異なる。
しまむらは10:00~20:00、デリシアは9:00~21:00。

外部リンク:ALPICO PLAZA -アルピコプラザ- – 長野県松本バスターミナルビル内にあるショッピングセンターです。
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驚安堂あきる野店、2018年2月1日開店-ドンキのディスカウントスーパー、都内2号店

ドン・キホーテの新業態となる生鮮ディスカウントスーパー「驚安堂」の都内2号店「驚安堂あきる野店」が東京都あきる野市に2月1日に開店した。

驚安堂あきる野店。

ドンキグループの小型スーパー都内2号店

驚安堂はもともと2013年から同社のコンビニ業態の屋号として使われていたが、2015年までに小規模の既存店を閉店、もしくは一部店舗を「ピカソ」業態などに転換した上で、それ以降はドンキ子会社の「ライラック」が運営する小型スーパーマーケットの屋号として使われている。
なお、驚安堂各店ではドン・キホーテグループの電子マネー「マジカ」を使用することができない。

驚安堂あきる野店は拝島駅の西側、約2kmほどの場所にある「業務用スーパーICIBA!あきる野店」跡地に出店。
驚安堂は福生店に続き東京都2店舗目となる。建物は平屋で売場面積は597.8㎡。

館内構成。

「生鮮スーパー」を謳っているが、実際に店舗を見たところ青果・精肉はテナントを導入しているものの、鮮魚部門では生魚・刺身の取り扱いは行われておらず加工品(冷凍・干物・塩辛など)のみの販売となっている(2018年2月現在)。

天井には「安さ」をアピールする旗が並ぶ。

菓子、飲料などはダンボールのままカットケース陳列をおこなっており、ローコスト運営を実現。飲料などを中心にダンボール、ケース単位での販売もおこなう。
また、狭い店内ながら食品以外にも生活雑貨、台所用品も取り揃えられている。

都内2店目となった「驚安堂」。今度ドンキ新業態として店舗の拡大が進む可能性もある一方、生鮮は他社頼みであるため店舗網拡大には「パートナーの存在」を欠かすことが出来ず、生鮮を扱う他社とのさらなる連携などがあるのかについても注目される。

驚安堂あきる野店

住所:東京都あきる野市小川東3-9-10
 営業時間:9:00~21:00

外部リンク:驚安堂あきる野店
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バルチカ、2017年12月19日増床リニューアル-ルクア地下2階、2018年4月に「阪急オアシス」も出店

大阪府大阪市北区のJR大阪駅ノースゲートビルディング「ルクア大阪」地下2階にある飲食店街「バルチカ」が2017年12月19日に増床リニューアルオープンした。

バルチカ

「バルチカ」大幅拡大-店舗数は3倍に

バルチカはJR大阪三越伊勢丹地下2階のギフトサロン跡に2015年4月開業。当初の店舗数は9店舗であったが、駅直結という好立地や周辺の商業施設より長い営業時間(11時~24時)、低価格で呑み歩きが楽しめることなどから人気を集め、伊勢丹の地下食品売場「イセタンフードホール」(ルクアイーレ内)の一部もバルチカへと転換されることとなった。

今回の増床リニューアルでは、店舗数を改装前の3倍となる27店舗に拡大。
ミシュランガイドビブグルマンを受賞したラーメン店「銀座 篝」、小籠包の名店「京鼎樓」が手掛けるNEO台湾料理店「羽根つき焼小籠包 鼎’s」、八重洲発の海老バル「海老talianバル」、クラフトビール30種類を480円均一で提供する「クラフトビアマーケット」、天ぷらワインバー「立呑み・天ぷら 喜久や」、「アガリコ オリエンタル・ビストロ」など6店舗が西日本初出店となる。また、梅田地下道拡張工事による立ち退きで話題となった老舗串かつ店「串かつ 松葉」、海鮮が安いだけ店「魚屋スタンドふじ子」など地元の有名店も多数出店した。
海老talianバル。


串かつ松葉。

伊勢丹跡の一部には「阪急オアシス」が春出店

ルクア大阪では2018年春を目処に阪急オアシスの新業態を核に据えた「LUCUA FOOD HALL」を開設する予定。
これにより、長期に亘って続いてきたルクア・ルクアイーレ地下2階の改装工事は完了することとなる。
追記:店名は「キッチン&マーケット」、開業日は4月1日となった。

外部リンク:バルチカが拡大オープン! | LUCUA osaka
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ロイヤルHD新業態「GATHERING TABLE PANTRY」、11月6日開店-完全キャッシュレス店舗

高級ファミレス「ロイヤルホスト」、天丼「てんや」などを展開するロイヤルHDは、次世代型の新業態店舗「GATHERING TABLE PANTRY(ギャザリング・テーブル・パントリー)馬喰町店」を11月6日に開店させた。

GATHERING TABLE PANTRY。

ロイヤルの新業態店、大手では珍しい「完全キャッシュレス」

GATHERING TABLE PANTRYはJR馬喰町駅・都営新宿線馬喰横山駅前の衣料問屋街に出店。
その特徴はクレジットカードか電子マネーのみでの支払いとなる「完全キャッシュレス店舗」であるという点だ。

店頭にはキャッシュレスを示す看板が。

店内ではロイホの人気メニューをはじめ、コーヒーやスイーツ、当店限定のアペタイザーやおつまみ、ビールやワインなども楽しめる。
注文はタブレットで行い、会計時や店員呼び出しボタンを押した際には店員のアップルウォッチに通知が行く。

注文を行うタブレット。

また、調理機器もベテランコックのノウハウを生かしパナソニックと共同開発した特製のものを使用しており、効率化を図りつつロイヤルらしいメニューの提供を行うことができるという。

店内のようす。一部卓には電源を設置。

GATHERING TABLE PANTRY

住所:東京都中央区日本橋馬喰町1-5-4 中庄ビル1 階
営業時間:平日15:00-22:30 土日祭日13:00-21:30

外部リンク:GATHERING TABLE PANTRY – ロイヤルホールディングス
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ビックカメラセレクト原宿店、11月28日開店-竹下通りに新業態の狭小店

原宿竹下通りにビックカメラの新業態「ビックカメラセレクト原宿店」が11月28日に開店した。

ビックカメラセレクト原宿店。

竹下通りにビックカメラ、ターゲットは女性と外国人

ビックカメラセレクトが出店するのは、原宿駅そばの竹下通り。竹下通りを頻繁に訪れる人には、「ダイソー原宿店内の一部への出店」といえば分かりやすいであろう。
ターゲットは原宿を訪れる女性と外国人観光客で、売場はダイソー原宿店の1階半床、地階全床の合わせて約330㎡。コンビニエンスストアほどの広さの狭小店舗となる。

フロア案内。

1階はスマホグッズや外国人に人気の魔法瓶などの雑貨・土産品、酒売場(ビックリカー)となる。
1階は半分がダイソーの売場であるため非常に狭いものの、女子高生に人気のとなっているチェキのコーナーも設置されている。

1階の売場。菓子、玩具なども販売する。

地下1階は化粧品、美容家電、調理家電、薬などを取り揃える。
外国向け家電やアジア圏で人気の日本製おむつ、胃腸薬などの品揃えも目を惹く。

地階の売場。家電は海外向けのものも販売している。


店内ではヘアアイロン、紙おむつなど「女性」と「外国人客」を意識した商品がプッシュされている。

各地の家電量販店がインバウンド需要を当て込んだ改装を進めるなか、こうした「ターゲット特化型」の新業態店舗が他都市や地方の観光地にも広がっていくのかどうか注目される。

ビックカメラセレクト原宿店

住所:東京都渋谷区神宮前1-19-24
営業時間:10時~21時

外部リンク:ビックカメラセレクト原宿店
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トキハ本店の耐震化工事、2017年11月30日完成-化粧品売場など全面リニューアル

大分県大分市のJR大分駅前にある百貨店「トキハ本店」の本館耐震化リニューアル工事が終わり、11月30日にグランドオープンを迎えた。

トキハ本店。

1年半・14億円かけた耐震リニューアル終える

トキハ本店は1935年10月に開店。本館は地上8階建て~地下2階で、売場面積は42,564㎡。
現在の本館は1974年に建て替えられたもので、老朽化が進んでいた。
耐震化工事は2016年5月に開始され、約1年半かけて柱の補強や耐震壁の設置を実施。震度7の揺れにも耐えられる強度とした。

耐震化工事のようす。売場を閉鎖する大規模工事だった。

また、耐震化工事に合わせて若者客の取り込みを図るべく、オーガニック・ナチュラルコスメの売場を増すなどの全面改装をおこなった。
耐震化とリニューアルの総工費は約14億円だという。

地方都市有数の規模「コスメワールド」、プチプラコスメも

もっとも大きく改装された1階の化粧品売場「コスメワールド」は全23店舗中15店舗をリニューアル。
東九州随一の品揃えを誇り、オーガニック化粧品やコスメ雑貨などを販売する「コスメキッチンマーケット」など8店舗が新規開店、「ゲラン」、「エスティローダー」、「ルナソル」などが全面リニューアルした。
 
全面リニューアルした1階には赤絨毯が。

新たに生まれた「コスメキッチンマーケット」は、オーガニックコスメを中心に、雑貨、石鹸なども品揃えしたトキハの自主編集セレクトショップ。
大学生などの若者を取り込むために 3000円前後のプチプライスコスメも取り扱う。

コスメキッチンマーケット。

なお、このほか地階の食品売場、6階のチルドレンズワールドなどは2015年のJRおおいたシティ開業に合わせて全面改装を終えており、多くの客を集めている。
 
2015年に生まれ変わった地階の食品売場。

外部リンク:トキハ本店 1F 化粧品 リニューアル オープン
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スターバックスコーヒー厳島表参道店、2017年11月22日開店-日本初の「離島スタバ」、地ビールレストラン併設

広島県廿日市市の世界遺産・宮島に「スターバックスコーヒー厳島表参道店」が11月22日に開店した。

スターバックスコーヒー厳島表参道店。

スタバ、離島国内初出店

スタバが出店したのは宮島の中心部に当たる「表参道商店街」。
スタバは沖縄県八重山諸島の石垣空港内や兵庫県淡路島のサービスエリアなどには出店しているものの、本土と橋などで繋がっていない小さな離島へのスタバ出店は国内初となる。

スタバでお馴染みの黒板画。

店舗は3階建てで、1階から2階にはスターバックスコーヒーが出店。
このほか、ビル内には1階の一部と3階に地ビールメーカー「宮島ビール」の立ち飲みバーとレストラン「宮島ブルワリー」が出店する。

レストラン「宮島ブルワリー」。


1階の商店街沿いには立ち飲みコーナーも。

建物は海に面しており、客席からは宮島の街並みや豊国神社のみならず瀬戸内海や廿日市(宮島口)の街並みなども望むことができる。

窓には豊国神社の五重塔が映る。

スターバックス コーヒー 厳島表参道店

住所:広島県廿日市市宮島町459-2
営業時間:9:00~20:00
(宮島ブルワリーは11:00〜23:00)

外部リンク:日本三景、人と神々が共に生きる島~宮島に初出店、日本初の船で行くスターバックス 目の前に広がる瀬戸内海からは嚴島神社の大鳥居が望む絶景のロケーション 『スターバックス コーヒー 厳島表参道店』 2017年11月22日(水)オープン
外部リンク:宮島ビール
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ショッピング丸勢、2017年11月16日再開-熊本東区のスーパー、震災後全店再開に

熊本地震で全壊し、閉店していた熊本市東区健軍本町のスーパーマーケット「ショッピング丸勢健軍店」の建て替え工事が終わり、11月16日にグランドオープンを迎えた。

ショッピング丸勢。

30年以上に亘って営業していた老舗スーパー

かつてのショッピング丸勢は集合住宅「竹田ビル」の1階にテナントとして出店。
生鮮品に強みを持つ地域密着型のスーパーとして地元住民から支持を集めていたが、2016年4月16日に発生した熊本地震本震により建物が全壊し営業継続を断念、一旦閉店していた。
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ショッピング丸勢の旧店舗。被災直後は店頭で手売りを行った。

新店舗の看板、旧店舗のものを移設

丸勢の新店舗は旧竹田ビルの跡地に出店。
2階建てで売場は1階のみ。地権者との交渉の結果、建物を自社所有に移行、新築した建物での営業再開に至ったもので、店舗の看板は全壊した旧店舗のものが移設された。また、従業員のうち約半数は震災前の従業員を再雇用したという。
11月16日は150人以上が列を作った。店舗は旧店の約1.5倍。店内は明るい雰囲気に生まれ変わり、総菜コーナーが増設されたほか、セミセルフレジも設置されている。

開店の瞬間

東区のスーパー、ようやく全店再開-残るは「HCナフコ」

熊本市東区は熊本地震の震源地に近く、地震直後は殆どの大型店が営業を休止していたが、ショッピング丸勢の営業再開により、全てのスーパーマーケットが営業再開することとなった。

約1年半ぶりの復活となった。

同店の営業再開により、熊本市東区で営業再開していない大型店は「ホームセンターナフコ健軍店」のみとなるが、ナフコも店舗を建て替えた上で2018年中に営業再開する方針を示しているという。

建替えのうえ8月3日に営業再開したマルショク健軍店。

ショッピング丸勢健軍店

住所:熊本県熊本市東区健軍本町53-9
営業時間:10:00~21:00

外部リンク:ショッピング丸勢健軍店
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JR仙台駅東口に仮設飲食街「EKITUZI」、11月10日開業-旧Zepp跡、再開発までの暫定で

JR仙台駅東口にあったライブハウス「ZeppSendai」跡地に、仮設の飲食街「EKITUZI」(エキツジ)が11月10日に開業した。

EKITUZI。

旧ゼップ跡に仮設飲食街-再開発までの暫定利用

EKITUZIは2012年までライブホール「ZeppSendai」が立地し、その後は駅の工事に伴う資材置き場となっていた場所に出店。運営は土地を所有するJR東日本。
地元紙・河北新報の報道によると、同地では13階建てのオフィスビルを建設する構想があったものの、2017年11月現在でも具体的な計画が明らかになっておらず、JR東日本は再開発までの暫定施設としてEKITUZIを約1年半運営するという。

かつてのZeppSendai。

なお、前身施設であるZeppも再開発までの暫定施設として2000年に建設された経緯があり、同地ではZeppとEKITUZIを合わせて20年近く暫定利用が続く計算となる。

プレハブ6店、キッチンカー2店が出店

EKITUZIはプレハブの飲食店6店、キッチンカー2店、ポップアップショップ1店とイベント広場で構成。象徴として「横断歩道」が中央に描かれている。

中央には横断歩道がデザインされている。

プレハブ店舗は人気プロレスラー・新崎人生プロデュースのラーメン店「麺屋人生」、「〜宮城県漁師のお店〜牡蠣小屋仙台〜」、大豆料理店「大豆バル&カフェ 豆◯(まめまる)」、「立ち食い焼肉 と文字(ともじ)」、チキン料理店「ビバチキン」、居酒屋「縁側仙台駅前店」の6店で構成。

6店のプレハブ店、2店のフードカーが出店。

キッチンカーはステーキ&ハンバーグの「ディーズ・ハピネス」と「Student Train おでん×WORLD」の2店が出店。
仙台在住の大学生や留学生がおでんと世界各国の料理を提供する「Student Train おでん×WORLD」代表の瀧川捷理さん(22)は、都商研の取材に対し「食を通じて世界の異文化を知ってもらいたい」と意気込みを語った。

キッチンカーの「Student Train おでん×WORLD」。

ニュースリリース:仙台駅東口「EKITUZI」開業日等の決定について(JR東日本仙台支社公式サイト)
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エキエ、2017年10月29日第1期開業-広島駅の新商業施設、全面開業は2019年春

広島県広島市南区のJR広島駅に新たな商業施設「ekie」(エキエ)の第一期部分が10月29日に開業した。

エキエ。

「エキエ」第一期エリアはJR広島駅の線路上に

エキエはJR広島駅に新しく開業するショッピングセンター。
JR西日本子会社の「中国SC開発」が運営し、店舗面積は約9,000㎡(線路上空エリア:約1,700㎡、高架下エリア:約7,300㎡)。
コンセプトは「広島の新しい目抜き通り」で、2019年春の全面開業を目指している。
10月29日に開業したのはそのうち線路上空エリア(約1,700㎡)の「ザッカマルシェ」の22店舗だ。

エキエのロゴタイプ。


ASSEの外壁にもekieロゴが設置された。

目玉は西日本初「イセタンミラー」-アッセもリニューアル

「ザッカマルシェ」のメインターゲットは20~30歳代の女性。
目玉テナントとしては、伊勢丹運営の化粧品店「ISETAN MiRROR Make & Cosmeticsイセタンミラー)」が広島三越の運営で出店。百貨店品質の化粧品などを取り揃えており、イセタンミラーの首都圏外出店・子会社運営店舗は初となる。

西日本初のイセタンミラー。広島三越が運営。

そのほか、オーガニックコスメや食品などを取りそろえる「Biople by CosmeKitchenビープル バイ コスメキッチン)」、フランスの生地を使用した傘やマット、今治タオルなどを販売する「LES TOILES DU SOLEILレ・トワール・デュ・ソレイユ)」、セレクト雑貨店「スミス」、アパレルセレクトショップ「アーバンリサーチ」、雑貨店「PLAZA」や、「スターバックスコーヒー」、「セブンイレブン・ハートイン」などが出店した。

ビープル バイ コスメキッチン。


スターバックスコーヒー。

また、これに合わせて駅ビル「アッセ」(ASSE)もリニューアルをおこない、1階南側雑貨ゾーンに和洋スイーツ店舗を導入、「広島チョコラトリー」や「BAKE」などが新たに出店しており、1階全体をスイーツ・土産のフロアとした。

広島チョコラトリー。


ASSEにも多くの客が詰めかけた。

エキエの全館開業は2019年-新幹線名店街もエキエに

今後、エキエは第二期開業として高架下エリア(約7,300㎡)に約80店舗を出店させる予定。開業は2018年春ごろを予定しており、高架下エリアでは広島魅力を揃えたの土産売場や駅利用客向けの軽食やお好み焼きをはじめ、ご当地メニューを取りそろえた飲食コーナーなどを展開していく予定。

2018年の開業に向けて工事が進む2期開業エリア。

また、現在駅ビルにある「新幹線名店街」も「エキエ」の名前に統一する。新幹線ホーム1階西側の土産店街は2018年春以降に閉鎖し、改装工事を経てエキエ第三期開業エリアとして2019年春にリニューアルオープンさせる。このエリアには食品スーパーなども出店させ、周辺の住民増加に対応する予定だ。 

「新幹線名店街」も改装、エキエと統合するために近く閉館する。

大きく変化する広島駅周辺

広島駅前では2016年に52階建ての「ビッグフロント」(核店舗:ビックカメラ)が、2017年に46階建ての「エキシティ」(核店舗:エディオン蔦屋家電」)が完成するなど開発が進み、僅か数年で風景が一変している。
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広島駅前のビッグフロントと福屋百貨店。

近い将来、広島電鉄の広島駅電停附近の高架化も予定されているほか、新幹線口前の二葉の里地区の再開発も進行しており、今後も広島駅および駅周辺の開発は続くことになる。

二葉の里地区も再開発が進む。

エキエ(ekie)

住所:広島市南区松原町1-2 JR広島駅
営業時間(第1期線路上空エリア):10~21時
スターバックス コーヒー:7時~22時
セブンイレブン・ハートイン:6時~24時

外部リンク:ekie(エキエ)第1期線路上空エリア出店テナントとアッセリニューアル
外部リンク:ekie(エキエ)
関連記事:ビックカメラ広島駅前店、9月14日開店-52階建「ビッグフロント」の核店舗
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