カテゴリー別アーカイブ: 新店舗レポート

ザ・モール仙台長町、10月19日リニューアル-トイザらス新業態など22店舗が新規出店

仙台市地下鉄南北線長町南駅前の大型ショッピングセンター「ザ・モール仙台長町」(核店舗:西友)が、10月19日にリニューアルオープンを迎えた。

ザ・モール仙台長町。

開業20年目の大規模改装、外装も「モール色」に刷新

ザ・モール仙台長町は西友運営のショッピングセンター「ザ・モール」最大規模の店舗として1997年9月に開業。
総合スーパー「西友」や「紀伊国屋書店」などが入居する本館と、「MOVIX 仙台」などが入居するPart2の2館で構成され、一体管理されるララガーデン長町を合わせた売場面積54,660㎡は仙台市で最大規模となる。
今回のリニューアルでは「NAGAMACHI LIFE PALETTE〜くらしに豊かな色彩を添える、わたしの生活一番店〜」をコンセプトに、3階の西友直営売場を減らすなど22の新規出店テナントを導入、専門店数が計140店に拡大した。
なお、施設のリニューアルにともない塔屋が赤地の「SEIYU」ロゴから緑地の「THE MALL」へと変更されるなど、外観も全面改装されている。

リニューアル前の外観。

「ひつじのショーン」体験施設、トイザらス新業態などが出店

リニューアルの目玉となる本館3階の「ひつじのショーン ファミリーファーム」は全国2店舗目、東日本初出店の体験型アミューズメントパーク。
イギリスの人気クレイアニメ「ひつじのショーン」のグッズ販売、キッズアトラクションなどが楽しめる。

ひつじのショーン ファミリーファーム。

また、本館3階にはおもちゃ専門店「トイザらス」の小型店舗や、鉄道模型の「ポポンデッタ」、「スターバックスコーヒー」も新規出店(スタバは別館にも出店)。トイザらスは米法人の破産申請が伝えられて以降はじめての国内新規出店となり、今後はイオンモール堺鉄砲町(堺市)にも小型店舗を出店する。

トイザらスの小型店舗。

本館1階のフードコートは座席数を従来の350席から500席に拡張し、「幸楽苑EXCELLENT」、「どん辰」、「お肉屋さんのから揚げとカレーの専門店 ビーフポート」といった飲食店も新規出店した。
食物販では本館1階にチーズタルト専門店「PABLO mini」、「ザ・グロッサリー&ワインbyサンクゼール」が出店した。

フードコートは500席に増席した。

このほか、本館2階ではファストファッション「H&M」が、これまでテナントとして出店していた「さくら野百貨店仙台店」からの移転店舗として7月に先行開業。「仙台最大」の商業施設として充実した内容となった。

さくら野百貨店から移店となったH&M。

外部リンク:ザ・モール仙台長町
ニュースリリース:「THE MALL 仙台長町」10 月 19 日(木)リニューアルオープン 開業以来初の大規模改装で、ファミリーが“一日中遊べる”場所へと大きく変貌(西友公式サイト)
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イオンモール松本、2017年9月21日開業-カタクラモール跡地に3館170店が集結

松本市中央の大型ショッピングセンター「イオンモール松本」が9月21日にグランドオープンを迎える。
イオンモール松本。

「カタクラモール」跡地に「イオンモール」誕生

イオンモール松本は1981年に開業し2015年3月に閉店した「松本カタクラモール」(核店舗:イオン東松本店)を建て替えるかたちで出店。
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2015年3月まで営業していた松本カタクラモール。
(googleマップより)

イオンモール松本の延床面積は約97,000㎡、総賃貸面積は約49,000㎡。
施設は総合スーパー「イオンスタイル松本」を核とするメインモールの「晴庭」(3階建て)、レストラン・フードコートや大型専門店が入居する「風庭」(3階建て)、飲食・食物販とイオンシネマが中心の「空庭」(2階建て)の3館で構成され、約170の専門店が出店する。
松本市中心部に近いこともあり、館内では観光客向けのテナントもみられる。

3館体制のモールには約170店が出店。(フロアガイド)

館内のデジタルサイネージには、国内の大型ショッピングセンターでは初となる「AI対話型案内システム」を採用。画面に表示されたAIキャラクターに問いかけると、客の質問を認識し最適な案内を行う。AIキャラクターの案内システム。

イオンスタイルなど120店舗が出店「晴庭-ハレニワ-

メインモール「晴庭」のエントランスには、カタクラモール時代より保存されてきた近代建築「片倉工業旧事務所棟」(旧カフラス)がお出迎え。イオンモール開業にあたって、建物はレストラン「BISTRO HIKARIYA」としてリノベーションされた。

「晴庭」きらめきコート。


 レストランにリノベーションされた片倉工業旧事務所棟(カフラス)。

核店舗の「イオンスタイル松本」1階食品売場には、近隣農家から新鮮な青果を届ける「まごころ農家コーナー」や信州産きのこを使った惣菜を提供する「リワードキッチン」、名店「いろは堂」のおやき8種を揃えた「ほのみ」など地元色豊かな売場が展開されている。

イオンスタイル松本。

2階には直営の家具売場「ホームコーディ」が、3階には長野初となるベビー・キッズの大型専門店「キッズリパブリック」が展開する。

キッズリパブリック。

大型専門店としては長野県初の「H&M」(1階)、「無印良品」(2階)、「スポーツオーソリティ」(3階)などが出店。
その他にもキッチングッズのセレクトショップ「12 KITCHEN STORE」(1階)や、地元初のギフトショップ「Three little song birds」(1階)など、モール全体の約7割にあたる120店が出店する。

1階に出店するH&M。


晴庭の吹き抜け。イベントなども開催される。

松本最大級のフードモール「風庭-カゼニワ-

風庭」1階は「ひかりのレストラン」と題されたレストランゾーンになっており、長野県初出店の「いきなりステーキ」や「和ごはんとカフェ chawan」など11店の飲食店が軒を並べている。

「風庭」館内吹き抜け。


長野県初出店のいきなりステーキ。

2階は「未来屋書店」、家電量販店「ノジマ」、ゲームコーナー「楽市楽座」の大型専門3店で構成。
3階は県内最大級の約1,000席を配置するフードコート「FOOD FOREST」で、製麺所直営の「そば処 小木曽製粉所」や、カツ丼・トンテキの「豚屋 とん一」、ベトナム料理の「チャオゴン」など13店舗が出店する。

FOOD FOREST。

食の専門店とシネコンが出店「空庭-ソラニワ-

空庭」1階には地元松本の人気ケーキショップ「5HORN」、松本市公設市場の仲卸が経営する「フルーツダイニング SHUN」、地元企業「サンクゼール」のカフェ&バール、JA松本ハイランドの直売所「ファーマーズテラス松本」など、食に関する専門店が数多く出店。観光客の地元産品購入にも最適だ。

「空庭」エントランス。


ファーマーズテラス松本。

白いだるまが鎮座するイートインスペース「だるま茶屋」には、松本名物山賊焼きと唐揚げの専門店「からあげセンター」やタピオカドリンクなどのジュースやスイーツを提供する「クワトロクオーレ」など5店舗が出店する。

だるま茶屋には白いだるまが鎮座。

2階には8スクリーン、1,102席を有するシネマコンプレックス「イオンシネマ松本」が入居。8番スクリーンには高解像度の「4K」と最先端の音響システム「ヴィヴ・オーディオ」を導入する。

イオンシネマ。

観光客も取り込むイオン-中心部への影響避けられず

イオンモール松本はJR松本駅から徒歩約15分ほど、バスでは8分ほどと中心市街地に近いうえ、その総賃貸面積(約49,000㎡)は、松本駅前の大型商業施設「MIDORI松本」(駅ビル)、「井上百貨店本店」、「コングロM」(旧・井上新館)、「アルピコプラザ」(旧・アリオ松本、改装中)、「松本パルコ」の5つ全てを合わせた面積(合計売場面積49,564㎡)にも匹敵する。
松本市は観光都市として有名であるが、中心部の大型店は老朽化したものも多く、観光客の需要を満たせているとは言い難かった。今回のイオンモール松本は、地元客に加えてそうした観光客の需要も見越したような内外装・テナント構成となっていることも特徴だ。
イオンモールの出店を受け、セブンアイグループの「アリオ松本」は9月10日に閉店。一部のテナントはイトーヨーカドー南松本店への移転を決めるなどの影響が出始めており、今後も中心商業地への影響は避けられないものとなるであろう。

イオンモール松本

住所:長野県松本市中央4丁目9-51
営業時間:
晴庭:10:00-21:00(イオンスタイルは9:00-22:00)
風庭:10:00-22:00
空庭:10:00-22:00(一部専門店10:00-21:00)

外部リンク:イオンモール松本
ニュースリリース:鮮やかな日々と新たな時間価値をご提供 「イオンモール松本」 9月21日(木)AM10:00 グランドオープン(イオンリテール公式サイト)
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イオンモール神戸南、2017年9月20日全館開業-地域密着の「食」特化型モール

兵庫県神戸市兵庫区で建設が進められていた地下鉄中央市場前駅直結のショッピングセンター「イオンモール神戸南」が9月20日にグランドオープンを迎えた。

イオンモール神戸南。

関西最大級の「食」特化型モール、1/4が飲食テナント

イオンモール神戸南は神戸市中央卸売市場本場西側跡地に出店。当初は2016年の開業を目指していたが、テナント誘致の遅れから開業が延期されていた。総賃貸面積は約39,000㎡、延床面積は約84,000㎡、専門店は約130店舗。
建物の内外装は「運河」や「れんが倉庫」をイメージしたものとなっており、2017年6月30日の第1期開業時にはコンセプトに「ハッピーをめしあがれ!」を掲げ、イオンリテールが運営する生活提案型食品スーパー「イオンスタイル神戸南」や、中央市場直営「神戸垂水青果」など複数のテナントにより構成される「キャナルマルシェ神戸うまいち」が営業している。
いずれも市場直送の新鮮な食材を販売するだけでなく、新鮮な材料を活かした海鮮丼やフレッシュジュース、スムージーなどがイートインで楽しめるということもあり好評を博している。

イオンスタイルとキャナルマルシェ神戸うまいち。

第2期開業となった9月20日には、ビバホームの新業態「ハウスデコ」や、東京・新宿で話題の仮想現実体験スポット「VR ZONE」のサテライト店「VR ZONE Portal」を併設したゲームセンター「namco」、イオンリテールのインナー専門店「inner market debut」、ボルダリングジムを併設した大型スポーツ用品店「スポーツオーソリティ」、ベビー用品店「西松屋」、家電量販店「Joshin」、100円ショップ「ダイソー」「キャンドゥ」、ヴィレッジヴァンガードのアウトレット「ヴィンテージヴァンガード」、「喜久屋書店」が新規出店した。
なお、イオンスタイルは総合スーパーではなく食品スーパー業態となっているため、館内にはイオン直営の衣料品売場は存在しない。

30~40代女性向けのビバホーム新業態「ハウスデコ神戸南店」。
ビバホームとしては伊丹店(2013年開店)に次いで2店舗目。


「VR ZONE Portal」を併設した「namcoイオンモール神戸南店」。


ボルダリングジムを併設した「スポーツオーソリティ神戸南店」。

全専門店の1/4を占める飲食店街には人気博多ラーメン店「一風堂」が手掛けるフードコート向け業態「IPPUDO RAMEN EXPRESS」が兵庫県内初出店、タイ王国商務省がタイセレクトに認定したタイ料理店の新業態「クワンチャイカフェ」、中華バイキング「唐朝盛宴」などといった関西の人気店も出店する。11月以降は、愛媛・宇和島発の回転寿司店「すしえもん」本州2号店や大阪・心斎橋発の人気パンケーキ店「gram」の開店も予定されている。

全国チェーンから地元飲食チェーン店まで揃うレストラン街。

「ヴィッセル音頭」でグランドオープン

開店当日の8時20分からは地下鉄連絡入口前でJ1サッカークラブ「ヴィッセル神戸」のマスコットキャラクター「モーヴィ」と応援ユニット「ヴィッセルセレイア」による「神戸、ヴィッセル音頭」が披露された。
 午前8時30分には久元喜造神戸市長や、イオンモール吉田昭夫社長、イオンリテール岡崎双一社長らが出席する「オープニングセレモニー」が開催され、施設の概要や神戸市営地下鉄海岸線が10ヶ月間無料で乗り放題となる「海岸線中学生以下フリーパス」の社会実験、交通系ICカード利用客への優待サービスについての紹介が行われたのち、式典参加者や来場客代表によるテープカットが執り行われた。
式典では、兵庫工業高校吹奏楽部による演奏や神戸市中央卸売市場マスコットキャラクター「ととかな隊」の登場もあり、和やかな雰囲気となった。

オープニングセレモニー。

イオンモール神戸南ではグランドオープンを記念して9月16日(9月20日)から10月1日まで「最大70%OFF」「LINE@登録客への500円券配布」「淡路島カレー先着30名様無料」「丼購入者に味噌汁、ドリンクプレゼント」といったキャンペーンを実施している。

非日常を提案する「Umie」と日常を提案する「神戸南」

イオンモール神戸南がある中央市場前駅の隣駅・ハーバーランド駅前にある「神戸ハーバーランドUmie」(同じくイオンモール運営)は2017年に広域集客型商業施設としてのリニューアルを進め、核店舗の「イオンスタイルUmie」には観光客をターゲットに関西最大級の食品売場に関西発・神戸発の人気スイーツ店を導入するなど「非日常の『食』」を提案するショッピングセンターへと生まれ変わった。
それに対して「イオンモール神戸南」は、需要に対応した商業施設として差別化を目指し、中央卸売市場隣接という立地を活かして「あたりまえの毎日に楽しいが生まれる」を掲げる「地元向けの『食』特化型モール」としての開業となった。
隣駅同士に生まれたイオンの新業態店舗。その成否はいかなるものとなるであろうか。

イオンモール神戸南

住所:兵庫県神戸市兵庫区中之島2丁目1番1
専門店街の営業時間:10:00~21:00
(9月24日まで:9:00~21:00)
(イオンスタイル神戸南:9:00~22:00)

外部リンク:イオンモール神戸南公式ホームページ
外部リンク:イオンモール神戸南公式ホームページ :: ニュースリリース
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リノアス、2017年9月15日開業-近鉄八尾駅前の西武跡、僅か半年で再生

大阪府八尾市の近鉄八尾駅前の西武百貨店跡に新たなショッピングセンター「LINOAS」(リノアス)が2017年9月15日にグランドオープンを迎えた。

リノアス。

八尾の玄関口、僅か半年で「復活」

リノアスは「西武百貨店八尾店」跡を全面リニューアルし開業したもので、建物(八尾光町駅前ビル)は八尾市都市開発と八尾ビルディングが所有、施設の管理運営は不動産大手「ザイマックス」が行う。店舗面積は40,030㎡。
同ビルは2017年2月の西武撤退後も「近鉄八尾駅前商業施設」として大型雑貨店「ロフト」、ファストファッション「ユニクロ」、家電量販店「エディオン」、高品質食品スーパー「パントリー」、「銀座 山野楽器」など約70店舗が営業を継続しており、秋の全面リニューアルに向けて館内工事やテナントの入替が進められていた。

改装中の同店。西武撤退前から改装は開始されていた。

施設名の「リノアス」はハワイ語で「光る」「輝く」「結びつく」と言った意味を持つ「LINO」と「明日」を組み合わせた造語。
コンセプトは「ちょっといい 自分ベーシック」で、衣料品店「ファッションセンターしまむら」、大型家具店「ニトリ」が新たに導入されたほか、大型雑貨店「無印良品」、手芸用品「クラフトハートトーカイ」などが館内移転・増床して復活した。
館内の一部はグランドオープン時にも改装が進められており、今後は北欧発のファストファッションブランド「H&M」、大型ブック&カフェ店舗(店舗名未定)や神戸物産系の大型ブッフェレストラン「神戸クックワールドビュッフェ」などの開店が予定されている。

40%OFFのセール価格もあり賑わった「しまむら」。


西武時代から営業を続ける「ロフト」。

グランドオープンでは「河内音頭」も

開店当日の午前9時には松井一郎大阪府知事、田中誠太八尾市長らが出席して「グランドオープニングセレモニー」が開催され、施設紹介や式典参加者による挨拶のあと、テープカットが執り行われた。

オープニングセレモニー。

また、八尾高校吹奏楽部の学生らによる演奏や河内家菊水丸氏による河内音頭も披露され、大いに賑わった。

河内家菊水丸さんが河内音頭を披露。

アリオ八尾と連携関係を維持-更なる利便性向上も

そごう・西武は全国各地で百貨店事業の縮小をおこなっているが、撤退店舗跡の活用方法について明確な方針が示されないまま建物が長期間放置される事例も相次いでいる。
西武旭川店西武筑波店そごう柏店そごう呉店などでは未だに店舗跡活用の見通しが立っておらず、西武春日部店跡の高級家具店「匠大塚」は当初地階に計画されていた地元住民向け食品スーパー誘致が失敗に終わるなど、有効活用されているとは言い難い現状にある。

ラブライブ!サンシャインカフェとなっている西武沼津店跡地。

その一方で、西武八尾店跡の全館営業再開に向けた動きは非常にスムーズなものであった。八尾市都市開発・八尾ビルディングの山口社長の挨拶によると、西武八尾店は「売上予算に対する達成率は絶えずベスト5」「(ネット通販部門)e.デパートのメンバー(会員数)は全国1位(2016年6月集計)」の優良店舗であり、西武撤退後も専門店の大半が営業継続を決定、「ダイエーショッパーズモール泉佐野」(現・いこらも~る泉佐野)の再生など実績を持つ不動産大手「ザイマックスグループ」に管理運営が引き継がれたことから、新たな有力テナント誘致にも成功したという。
また、隣接地にあり、西武時代にはセブン&アイHDの商業施設として協力関係にあった「アリオ八尾」とは、施設内の案内看板設置や協賛セールの開催、駐車料金無料サービスの提供などで引き続き連携関係を維持している。

レストラン街は10月に全面開業予定。

田中誠太・八尾市長によると、同店は駅前にあり非常に利便性が高いことから市議会では8階(レストラン街)に公共施設を設置することも検討されているといい、八尾の玄関口にある大型ビルとして、更なる利便性の向上と施設の充実が期待される。

リノアス

住所:大阪府八尾市光町2-60
営業時間:10:00~20:00
(8階レストラン街:11:00~22:00)

外部リンク:LINOAS | Just another WordPress site
外部リンク:ニュースリリース|近鉄八尾駅前 新商業施設「LINOAS(リノアス)」 2017年9月15日グランドオープン|ザイマックスグループ
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かみしんプラザ、2017年9月15日改装オープン-西松屋、アスビーなど出店

大阪府大阪市東淀川区にあるショッピングセンター「かみしんプラザ」が2017年9月15日にリニューアルオープンした。

かみしんプラザ(旧・レインボープラザ上新庄)。

2005年以降で最大規模のリニューアル

かみしんプラザはダイエー上新庄店を核とする「レインボープラザ上新庄」として1980年5月に開業。売場面積は9,519㎡。
2005年にダイエーが撤退した際、施設を保有する青果専門商社「シーオン」が改装を実施したが、同社の経営破綻により、現在は三菱商事系の日本リテールファンドが運営を行っている。
改装コンセプトを2016年6月の地階リニューアル時と同様に「Kamishin Natural Style」に定め、内装デザインをナチュラルトーンに刷新。
レディスファッション専門店「Green Parks topic(グリーンパークストピック)」やベビー用品専門店「西松屋」、イオングループの靴専門店「ASBEE fam.」、眼鏡ショップ「JINS」、namcoの3世代対応ゲームセンター「アミューズパーク」、関西発の人気100円ベーカリー「ヤキタテイ」など8店舗が新たに導入され、既存テナント5店舗もバラエティ雑貨店「ガリバー」が「Gプラザ」「ピエタピエ by tutuanna」としてブランドを一新するなど、移転・増床や売場のリニューアルが行われた。
なお、改装後も平和堂が核店舗として出店している。

子供靴2足3,240円など日替りセールで客が溢れるASBEE fam.。


tutuannaの姉妹店を併設した滋賀発の雑貨店・Gプラザ。

リニューアル記念セールを実施

今回のリニューアルを記念し、各店舗では最大50%OFFとなる割引セールやノベルティの配布、平和堂HOPカードの入会無料キャンペーン(とんかつソース500ml・ケチャップ500gセット)、全館でのスタンプラリーなどが10月上旬まで開催される。

新規出店したテナント一覧(8店舗)
  • Green Parks topic(レディス)
  • ASBee fam.(靴)
  • ベネッセのEnglish Studio(英語教室)
  • 西松屋(ベビー・子供用品)
  • ピエタピエ by tutuanna(レッグファッション)
  • JINS(メガネ)
  • yakitatei(100円ベーカリー&カフェ)(10月下旬オープン
  • namcoアミューズパーク(ゲームセンター)
リニューアルしたテナント一覧(5店舗)
  • 手芸の丸十(手芸用品)
  • Gプラザ(バラエティ雑貨)(旧・ガリバー)
  • セレクトシム(携帯ショップ)(旧・モバステ)
  • ミカヅキモモコ(バラエティ雑貨)
  • ママフル(ベビー・キッズ・雑貨)(増床改装)
契約満了に伴い閉店したテナント一覧(7店舗)
  • メガネの愛眼
  • AFRICA TARO 明日もラッキーガール(レディス)
  • チヨダ(靴)
  • ECO&KIDS AKIRA(リサイクル子供服専門店)
  • JACK(カジュアルファッション)
  • スペースプラネット(ゲームセンター)
  • ル・クロワッサンショップ(ベーカリーカフェ)

外部リンク:かみしんプラザ
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千葉ポートタウン、2017年夏よりラオックス主導の「体験型施設」順次開業-インバウンド狙い「サバゲー」や「カップ麺専門店」も

千葉市中央区の複合施設「千葉ポートスクエア」の商業棟「ポートタウン」がラオックスグループにより全面改装され、7月1日に第1期のリニューアルオープンを迎えた。千葉ポートスクエア。ポートタウンは右の建物。

ラオックスと中国・緑地集団による大型施設

千葉ポートタウンはオフィスや体育館、ホテルなどで構成される千葉ポートスクエアの商業棟として1993年に開業。建物は地上7階建てで、千葉ポートスクエア管理が所有している。
開業当初は「トイザらス」や「ラオックス」など大型テナントが出店していたが、アクセスの悪さなどから慢性的な集客力不足に陥り、施設を開発した千葉新都心開発は2005年に倒産。
その後は空きテナントが目立っていたものの、2016年2月に免税店大手のラオックスが中国の大手不動産会社「緑地集団」と合弁会社を設立し、ポートスクエアの一部施設を取得すると、ポートタウンは「日本初のインバウンド専門のアウトレットモール」として改装される予定となっていた。

インバウンドと家族連れ意識した「体験型レジャー施設」に

今回のリニューアルでは、当初掲げられた「インバウンド専門のアウトレットモール」ではなく、外国人観光客に加えて近隣ファミリー層の来客も意識した「体験型複合レジャー施設」への転換となった。

1階は大型免税店「ラオックス」を核に、ご当地ラーメンなど珍しいカップ麺約50種類を取り揃えた「3minutes kitchen」、千葉の逸品を中心に全国の物産品を集めた「日本いいもの物産展」、エリア最大級のペット用品店「Pet Spice」が出店した。3minitues kitchen。最も混み合う時間帯(土曜昼)のようす。

日本いいもの物産展。

3階の「リンクパーク」は乗り物体験や段ボールアートなどの子供の遊び場や、カフェ、スタジオ、サロンなどを集約。
1フロアが屋内サバイバルゲーム場となる4階「AIRSOFT ZONE DELTA」では、中東や東欧をイメージさせる広大なフィールドや、ドローン競技やコスプレ撮影などができる多目的フィールド、8歳以上の子供から楽しめるNERF試射場を完備する。AIRSOFT ZONE DELTA。
千葉エリアの商業サバイバルにも絶えられると良いのだが。

5階の「THE NEW YORK BAYSIDE KITCHEN」は、世界中の食が集まるニューヨークをイメージしたビュッフェレストラン。
約60種類の世界の料理や約40種類のスイーツを提供する一方で、積極的に千葉県産食材を用いる「地産地消」も推奨する。THE NEW YORK BAYSIDE KITCHEN。

残るフロアは秋以降に開業

今後、千葉ポートタウンでは残るフロアの改装を進め、秋以降に3階の「ANNEX」、4-5階のエンターテイメント施設「千葉ポートサークル」が順次開業する予定となっている。

駅ビル開業を控え、そごうジュンヌ館改装、三越とパルコの閉館など、周囲を取り巻く状況が大きく変化する千葉市中心部。
おもにインバウンド需要を見据えた「コト消費」を前面に押し出した施設となったが、外国人観光客が多い地区ではないだけに、今後順調に集客することができるのであろうか。

外部リンク:千葉ポートタウン ポートスクエア
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イオンスタイル新浦安MONA、7月28日開業-「イートイン重視」の新業態

JR新浦安駅前のショッピングセンター「MONA新浦安」1階に、イオンリテールの食品スーパー「イオンスタイル新浦安MONA」が7月28日に開業した。イオンスタイル新浦安MONA。

ピーコック跡、新浦安の「イオンスタイル」2店体制に

イオンスタイル新浦安MONA(以下、MONA店)は2017年2月までMONA1階で営業していた「ピーコックストア新浦安店」跡地に出店。MONA店の売場面積は約845㎡。
イオンリテールはMONAに隣接する大型商業施設「イオン新浦安店」(旧ダイエーショッパーズプラザ新浦安)1階に食品スーパー「イオンスタイル新浦安」(以下、新浦安店)を構えており、新浦安地区のイオンスタイルは2店体制となった。
なお、5月に改装開店した新浦安店では、惣菜売場面積の拡大や酒類専門店「イオンリカー」の設置などが行われた。
隣接するイオン新浦安店に出店しているイオンスタイル新浦安。

直営惣菜3店出店の「イートイン重視型」スーパーに

MONA店は「イートインとマルシェが融合する『食』がテーマのマルシェダイニング」をコンセプトに、直営の食品売場と惣菜専門店3店、84席のイートインスペースを設けた新業態店。
隣接する新浦安店でも惣菜売場に近接して150席のイートインスペースが設けられているが、MONA店は売場面積に対するイートインスペースの占める割合から「イートイン重視型」の店舗と位置付けられる。84席のイートインスペースが設けられた店内。

イートインでの食事を彩るのは、イオン直営の惣菜専門店3店。
生パスタの店 ペルグラーノ」は、こだわりの生パスタを注文を受けてから調理するパスタ専門店で、合計10種類のパスタを提供。
手づくりサンドイッチの店」はイオン初のサンドイッチ専門店で、野菜を豊富に使ったおかず系サンドイッチから、いちごやバナナなどを用いたスイーツ系サンドイッチまで30種類のサンドイッチを取り揃える。生パスタの店 ペルグラーノ(左)と手づくりサンドイッチの店(右)。

リワードキッチンプラス」はこれまでイオン店内で展開してきた惣菜専門店「リワードキッチン」の新業態店で、“美と健康”を意識した野菜中心のデリをラインナップ。
トッピングとドレッシングを選んだ「カスタムサラダ」に2〜3品のデリをトッピングすることで、オリジナルの一皿を作れる。
また、カレーライスコーナーでは「ビーフカレー」など4種類のカレーを、指定容器の蓋がしまるまで自分の手でよそうことができる。
(イートイン内での食事なら蓋がしまらなくてもOK)リワードキッチンプラスでは野菜中心のデリとカレーを提供。

旧ダイエー、旧大丸ピーコックとイオン同士が近接する新浦安。差別化のために生まれたイートインを軸とした「新業態」は、都市部を中心に他の駅ビルなどにも出店する可能性があり、注目される。

イオンスタイル新浦安MONA

住所:千葉県浦安市入船1-5-1
営業時間:9:00-22:00

外部リンク:イオンスタイル新浦安MONA
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イオンスタイル東神奈川、7月7日開店-旧・ニチイで初の「スタイル化」

JR東神奈川駅前のショッピングセンター「イオン東神奈川店」(旧「東神奈川サティ」、「ニチイ東神奈川ショッピングデパート」)が全面改装され、イオンスタイル東神奈川として7月7日にリニューアルオープンした。

イオンスタイル東神奈川。

築40年を前に全面リニューアル

ニチイ東神奈川ショッピングデパートは1978年9月開業。
「東海アルミ箔」の跡地に建設された「トーカイプラザ」への出店であったが、現在建物は銀行所有となっている。
売場面積は16,191㎡。売場は1~4階まで。開店時には松崎しげる、サーカスらが訪れるなど、当時のニチイとしても非常に力を入れた店舗であった。
なお、この数日後にはニチイ横浜ショッピングデパート(現:横浜ビブレ)も開店している。

ニチイの文字が残る看板。

ニチイ初のスタイル化、カンテボーレは新業態に

イオンスタイル東神奈川のキャッチフレーズは「あなたの毎日をハレヤカに」で、改装は全館に亘っている。
 1階食品売場の目玉は生まれ変わったベーカリーコーナー「カンテボーレ」。70席のイートインコーナーにはコンセントも設置されたほか、100円ドリップコーヒーも提供される。

イートイン併設のカンテボーレ。

惣菜コーナーには、他のスタイル店でも好評の直営新業態「リワードキッチン」を導入。新たに小田原干物・練り製品コーナーが設けられるなど、地元産品の品揃えも充実された。

リワードキッチンには「横須賀海軍風カレー」も。


農産品産直コーナー。

衣料・生活用品コーナーでは、2階にビューティーコーナー、ヘルスステーションを、3階に子供靴「クツラ」、4階に家具・ホームファニシングコーナー「ホームコーディ」などを新設。
既存テナントの100円ショップ「トップ」、「福家書店」などもリニューアルされている。

明るく生まれ変わったビューティーコーナー。


新導入の「ホームコーディ」。

イオンでは、採算性の高い店舗を中心に新業態「イオンスタイル」への転換を進めているが、イオンスタイル東神奈川のように築40年を迎える店舗の全面改装は非常に珍しく、とくに旧・ニチイの店舗では当店が初のイオンスタイル化となった。

外部リンク:イオンスタイル東神奈川
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ビックカメラAKIBA、6月22日グランドオープン-「AKIBAビックマップ」形成へ

秋葉原駅近くの中央通り沿いにある「ソフマップ秋葉原本館」跡に「ビックカメラAKIBA」が6月22日にグランドオープンする。

ビックカメラAKIBA。

秋葉原の一等地にビックカメラ出店-ソフマップを改装

ソフマップ秋葉原本館はソフマップ本店格の店舗として2007年9月に開店。売場面積は4,637㎡。
当初はヤマギワが出店するために建設された建物であったが、ヤマギワ(と提携していた石丸電気)の経営不振を受けて、ソフマップが出店することになった経緯がある。ソフマップは当時ビックカメラとの提携直後で、店舗網を整理・拡大していた。
秋葉原においては規模の大きな商業ビルの1つであるため、開店より10年に亘って秋葉原の顔の1つとして親しまれていたが、5月31日を以て閉館していた。ビックカメラは秋葉原初出店で、6月5日より一部売場での営業を開始している。

旧・ソフマップ秋葉原本館。

ソフマップと「AKIBAビックマップ」形成へ

「ビックカメラAKIBA」の売場は1階から7階まで。
全館のフロア概要は以下の通りとなる。

また、これに伴い、秋葉原地区のソフマップ5店も改装・再編が行われており、全6店を「AKIBAビックマップ」と総称。イベントスペース「マップ劇場」も存続される。

「AKIBAビックマップ」配置図(ニュースリリースより)。


ソフマップ各店の店舗・取扱商品概要(ニュースリリースより)。


ソフマップも改装を実施した。

ビックカメラAKIBAのイメージキャラクターである「ビッカメ娘」は「アキバたん」。柏たんに続く2人目のメガネっ娘となった。
 
AKIBAたん。


 「AKIBABICMAP」イメージ画像(ニュースリリースより)。

下層階は観光客向け-秋葉原らしい演出、ビットコイン決済も

ビックカメラAKIBAの特徴としては、下層階(おもに1階~2階)は外国人観光客をターゲットにした薬、生活雑貨、美容家電、東京みやげなどの売場としたこと。
また、全館に亘ってビットコインによる決済システムが導入されることも特徴だ。

エントランスのようす。


下層階はインバウンド客もターゲットとした売場。

高層階はデジタル家電、白物家電、自転車、おもちゃ売場など一般的なビックカメラと同様の売場であるが、一部の陳列には秋葉原らしい演出もなされている。
さらに、IoT LED照明のフィリップス「Hue」がVR体験できるコーナーや、関東エリアのビックカメラとしては初となる「楽天モバイルコーナー」を開設。店内ソングも同店専用のものとなる。

開店記念ヨーソロー!

1~2階の大型広告は存続され、これからも秋葉原を訪れた人に人気の撮影スポットとなるであろう。

大型広告(6月現在「バンドリ!」と久保ユリカさん)も存続される。

追記:大型広告は6月22日のグランドオープン時には撤去され、店舗の看板となっている。

「ビックマップ」で「ビックマップ」が当たる開店キャンペーン

「AKIBAビックマップ」では、開店記念キャンペーンとして、6月22日よりビックカメラAKIBAおよびソフマップAKIBA5店で実施されるスタンプラリーで税込1,000円以上の買い物をするともらえるスタンプカードに各店のスタンプを4種類集めると「ビックマック」などの豪華賞品が当たるスロットゲームに挑戦できるイベントを実施。
 ビックカメラAKIBAでは「ビットコイン導入キャンペーン」を6月22日から7月2日まで実施。キャンペーンでは期間中に1万円以上のビットコインを利用すると、先着100名に500円相当のビットコインがプレゼントされる。
また、ソフマップAKIBAでは、6月22日より税込500円以上の購入で「歴代まぷ子のオリジナルクリアしおり」がプレゼントされるキャンペーンを実施する。

歴代まぷ子のクリアしおり(ニュースリリースより)。

ビックカメラAKIBA

住所:東京都千代田区外神田4−1−1
営業時間:10時~21時

外部リンク:ビックカメラAKIBA
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ジョーシン王子店、2017年6月9日開店ー上新電機の都内旗艦店、コーナンと共同出店

東京都北区のJR王子駅ちかく(都電栄町電停前)にあったリーブルテック本社工場跡地に「ジョーシン王子店」「ホームセンターコーナン王子堀船店」が6月7日から9日にかけて開店した。

ジョーシン王子店・ホームセンターコーナン王子堀船店。

関西大手どうしの共同店、東京書籍跡再開発で

上新電機(ジョーシン)は関西地盤の大手家電量販店で、「唯一関西資本の家電量販店」を掲げ、阪神タイガース応援セールCMを大量出稿、価格交渉にも対応するなど、御膝元である関西エリアでは根強い支持がある。 
王子店は同じく関西地盤の大手ホームセンター「コーナン」と共同出店。関西では比較的多く見られる両社の共同店舗であるが、都内では初の店舗モデルとなる。売場面積は9,801㎡で、出店地は都電栄町電停前の「リーブルテック本社工場」(旧・東京書籍印刷)跡地だ。

旧・東書印刷(解体前に撮影)。

旧・東書印刷は東京都北区指定有形文化財・DOCOMOMO JAPAN選定モダン・ムーブメントなどに指定されていた近代化遺産であり、隣接する日本最古の教科書図書館「東書文庫」とともに製紙業で栄えた王子を代表する近代建築として地元民に親しまれていたが、2011年の埼玉工場集約、2016年の本社移転により機能を失い、解体・再開発されることとなった。
現在は隣接地にある東書文庫のみが残されている。

ジョーシンはキッズランド、コーナンはDIYラボ併設

 ジョーシン王子店では一般家電やパソコン、スマートフォンに加え、都内同社店舗最大級の総合玩具売場「キッズランド」を併設。同社の都内店では初めて、鉄道模型やプラモデル、ゲームなどを幅広く取り扱う”旗艦店級”の規模となった。

阪神タイガース一色の店内は東京でも同様。
関西の言葉で接客する店員さんも多いように思われた。

またコーナン王子堀船店にはペットコーナーもあるほか、同社の大型店が特徴とする無料工作コーナー「DIYラボ」を併設。工具の無料貸し出しなどもおこなわれる。
ジョーシン、コーナンとも王子地区では初の大型家電量販店・ホームセンターとなるため、地域の住民にとって、そして周辺地域に住む関西出身者、阪神ファンにとってみても”嬉しい出店”となるであろう。

都電内にも広告が掲出される。

外部リンク:6月9日(金)あさ9時 東京都北区JR王子駅南口より徒歩8分に『ジョーシン王子店』がグランドオープン!
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