大手ファミリーレストランの「ジョイフル」(大分市)は、台湾の「台南擔仔麵集團」(台南担仔麺グループ)と合弁企業「台湾ジョイフル」(台灣珍有福)を設立、台北市に1号店を出店する。
(日本大手便宜的家庭餐廳「Joyfull」台灣1號店、10月21日開幕。)
ジョイフルの店舗(仙台市)。
西日本最大手ファミレス、台湾上陸-東京23区進出に続き
ジョイフルはファミリーレストラン業界3位で、西日本を中心に約770店舗を展開している。
昨年、東京都心に初出店した際には、HKT48の指原莉乃(大分市出身)やAKB48の柏木由紀(鹿児島市出身)がツイッターで取り上げるなど、九州・中国・四国地方の出身者にとって大きな話題となった。
ジョイフル赤坂店(港区)。
台湾1号店は台北市中山区大直に出店する「ジョイフル台北大直店」。
10月7日にプレオープン(時間限定営業)しており、10月21日にグランドオープンする。
グランドオープン時の営業時間は11時~22時となる予定。ロードサイドへの出店で、座席数は200席。日本の多くの店舗と同様に駐車場も設けられている。
台湾大手「ロイホ」「大戸屋」より「庶民価格」で差別化
既に台湾では「ロイヤルホスト」(福岡市)が大手家電メーカーの東元電機グループによって展開されており、大手ファミリーレストランとなっているほか、「大戸屋」や「やよい軒」なども出店しているが、ロイヤルホストは日本と同等の、大戸屋ややよい軒は日本より「高級化」しており、いずれも1食1000円~2000円台という、少し高めの価格設定となっている。
その一方で、台湾ジョイフルのメニューの価格帯は日本と同じで、日本円で500円程度のものが主流。単品の最高額は199台湾ドル(約660円、洋風ツインハンバーグ、サイコロペッパーステーキ、ハンバーグ&サイコロなど、日本では「599円+税」のメニュー)となる。
ジョイフルはロイヤルホストなどよりも安価なメニューを提供、ドリンクバー「ジョイカフェ」を設置することで差別化を狙い、今後3~5年間に台湾全土で100店舗を展開するとしている。
最も高いメニューも199台湾ドル。
(ハンバーグ&サイコロ、写真は和食セット付き)
メニューはほぼ日本と同じ-九州名物も
台湾に進出している日本のチェーン店の多くが日本と異なったメニューや高価格帯の商品を提供しているが、ジョイフルのメニューは日本の店舗と殆ど同じ。
入口には茶色い店名プレートが掲げられており、大分名物の「鶏天」、宮崎名物の「チキン南蛮」はもちろん、焼酎も販売されているほか、ドリンクバー「ジョイカフェ」や「ジョイカフェチケット」の提供もあるという。
参考記事:台南擔仔麵 搶進平價餐廳(聯合財經網)
外部リンク:台湾のジョイフル公式サイト
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