マルショク子飼、西友サニー水前寺、ツタヤ田崎など2017年5月迄に相次ぎ再開-熊本地震被災地、”建替え”も続々決定

熊本県・大分県の熊本地震の被災地で、店舗の建替えや移転による大型店の営業再開が進んでいる。

マルショク子飼店、5月3日再開

マルショク子飼店」(熊本市中央区)は1967年開店。子飼商店街の核店舗であり、熊本市における大型総合スーパーのさきがけ的店舗(寿屋下通店は1968年5月開店)で、マルショクの熊本県出店1号店だった。のちにサンリブ子飼に改名、3階にはダイソーも出店していた。

旧・マルショクサンリブ子飼。

新店舗は平屋で、売場面積は約1,000㎡。店舗は以前よりもかなり小さく、特に近くにある熊本大学の学生にとってはダイソーが無くなったことは非常に残念であろう。
開店50年という節目に新店舗に生まれ変わり、今後も商店街の核店舗として歴史を刻むこととなる。

マルショク子飼店・イメージ(公式サイトより)。

西友サニー水前寺店、4月27日再開

サニー水前寺店」(熊本市中央区)は1963年開店。
新水前寺駅前電停の前に位置しており、岩田屋傘下のスーパーマーケットとして設立されたサニーの1号店としても知られる。
 
旧・サニー水前寺店。

新店舗の売場面積は998㎡。
サニーは2001年に西友の傘下となっており、西友の新型店舗と同様に東京オリンピックのエンブレムを手掛けたことでも知られるデザイナー・野老朝雄氏によりデザインされた改装モデルをサニーに初採用した。
新店舗も旧店と同様に24時間営業となる。
サニー水前寺店(プレスリリースより)。

TSUTAYA田崎店、4月21日再開

TSUTAYA田崎店」(熊本市西区)はAVクラブ田崎店(熊本市西区)として1996年開店。親会社のスーパーマーケット「寿屋くらし館」との複合店舗だった。

移転元となったTSUTAYA AVクラブ田崎店跡。

新店舗は隣接するマックスバリュ田崎店跡(旧・寿屋くらし館)に移転。店舗名はTSUTAYA田崎店となる。
TSUTAYA田崎店は旧・寿屋傘下のニューコ・ワンの運営で、同社では熊本地震以降に旗艦店である「蔦屋書店 熊本三年坂」(カリーノ下通内)や「TSUTAYA AVクラブ」を改装のうえ順次営業再開させており、田崎店でも営業再開に向けた既存店舗の改装工事、新店舗への移転準備が行われていた。同店の再開により、熊本県のTSUTAYAは全店が営業再開を果たすこととなった。

TSUTAYA田崎店(プレスリリースより)。

TSUTAYA田崎店は売場面積を旧店舗の約1.5倍となる約430坪(約1421㎡)に拡大。
コンセプトに「家族と、仲間と、集えるTSUTAYA」を掲げ、熊本初となるイタリアン・ナポリピッツァ専門店「Napoli’s PIZZA & CAFFÉ」やリーディングスペース、キッズスペースを併設する。

空輸された本場イタリア食材が楽しめるNapoli’s PIZZA & CAFFÉ。

丸勢、黒潮市場(益城寿屋)、富士観ホテルなど建替えへ

このほかにも、各地で店舗の再建が進んでいる。
地震により、3 階および1 階フードコートが閉鎖されていた「ゆめタウンはません」(旧・ニコニコドークリスタルモールはません、クリモ)が4月20日に全館営業再開したほか、「マルショクサンリブ清水」(熊本市北区)、「マルショクサンリブ健軍」(熊本市東区)、「ショッピング丸勢健軍店」(熊本市東区)、「黒潮市場(寿屋)益城店」(益城町)、「別府富士観ホテル」(大分県別府市)の各店は、全半壊した旧店舗を解体して新店舗を建築する方針を示しており、一部では既に建て替え工事が行われている。
IMG_6272-1
熊本市東区で全壊したスーパー「ショッピング丸勢 健軍店」。

解体すすむ別府富士観ホテル。

資材不足もあり、一部では工事が遅れ気味であるというが、いずれも地域で長年に亘って親しまれてきた店舗であり、早期の営業再開が期待される。

外部リンク:マルショク子飼店
外部リンク:4月27日 9:00、サニー水前寺店営業再開 建て替えにより、鮮度と利便性をさらに強化(西友)
外部リンク:「TSUTAYA田崎店」平成29年4月21日1年ぶりのリニューアル・オープン(ニューコ・ワン)
外部リンク:丸勢の元店長のOOの話(ショッピング丸勢)
関連記事:カリーノ下通(寿屋)、6月10日全館再開-蔦屋書店、全面リニューアル
関連記事:マクドナルド熊本新市街店、4月19日全面再開へ-通称「角マック」、3月31日に一部営業再開
関連記事:【熊本地震、主な営業休止商業施設の状況】
関連記事:マルショク、熊本地震でサンリブ3店舗を解体-再開は未定 

このエントリーをはてなブックマークに追加