【熊本地震】マルショク、熊本地震でサンリブ3店舗を解体-再開は未定

マルショク(大分市)は、熊本市内で運営する同社の大型店3店舗を5月中に解体する。
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サンリブ健軍。

解体の3店舗、営業再開したい意向だが時期未定

解体となるのは「サンリブ子飼」(中央区)、「サンリブ健軍」(東区)、「サンリブ清水」(北区)の3店舗。
マルショクでは各店舗を建替えて営業再開したい意向だが、解体にも時間がかかるため現時点では営業再開するかも未定という。

くまなん店は改修予定

また、「サンリブシティくまなん」(中央区)については現時点では詳しい再開時期などについて発表されていないが、今後建物を改修して営業再開する予定という。
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サンリブシティくまなん。

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解体予定となっているサンリブ3店舗
サンリブ子飼

3,489㎡。1967年7月開店。
子飼商店街の核店舗だった。熊本市における大型総合スーパーのさきがけ的店舗(寿屋下通店は1968年5月開店)で、マルショクの熊本県出店1号店だった。3階にはダイソーも出店。
熊本大学に最も近いスーパーマーケットであり、総合スーパー、100円ショップなどの競合店は無かったため、周辺に住む学生はかなり不便になるであろう。
解体工事は5月25日からの予定。
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サンリブ健軍

売場面積4,067㎡。1976年4月開店。
ピアクレス健軍商店街の核店舗だった。一部は元大洋デパート健軍支店の建物を活用しており、全壊した部分は築50年近かった。
今回の地震で最も大きく崩壊した大型ビルの1つとして各メディアに頻繁に取り上げられた。
5月10日ごろより解体工事が行われている。
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サンリブ清水

売場面積7,846㎡。2000年10月開店。
熊本市北部の住宅団地(ニュータウン)に立地。マクドナルド、不二家、ヒライ、ナムコランドなどが出店しており、小型店の多いマルショク社にとっては旗艦店の1つだった。
なお、現在の厳しい新耐震基準の下で建てられた店舗でもある。
5月15日現在解体工事は行われていないが、立体駐車場の損傷が大きく、近いうちの解体が検討されているという。
既に一部テナントは閉店を発表している。
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大型店失うマルショク、経営の痛手に

小型店の多いマルショク(北九州市の株式会社サンリブとは別会社)にとって、人口密集地の3店舗を失うことは経営の大きな痛手となると思われる。
都商研の取材によると、マルショク社は店舗を建替えて再出店したい意向だというが、東日本大震災、熊本地震、東京オリンピック開催などに伴う資材不足から、建替えする場合も時期がいつになるのかは未定。2013年2月に老朽化のため閉店したマルショク流川店(別府市)の建替えにも3年以上かかっており、今回閉鎖した3店舗が再出店できるのか自体未定だという。
また、解体後に仮設店舗出店を検討している地区もあるとのこと。
いずれの店舗も出店地域で随一の大型店だっただけに今後が注視される。

関連記事:熊本地震、主な営業休止商業施設の状況
(随時更新中)

外部リンク:サンリブ・マルショクグループ

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