カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

MEGAドン・キホーテ船橋習志野店、2018年8月31日開店-コジマ×ビックカメラと「同居」

千葉県船橋市習志野4丁目の県道57号線沿いに、ディスカウントスーパー「MEGAドン・キホーテ船橋習志野店」が2018年8月31日に開店する。
MEGAドン・キホーテ船橋習志野店。

コジマ×ビックカメラの1階に出店

MEGAドン・キホーテ船橋習志野店は県道57号線沿いの家電量販店「コジマ×ビックカメラ習志野店」店内に出店。元々この場所には現在ドンキグループであるホームセンター「ドイト」があったが、2007年より「コジマNEW習志野店」を核とする商業施設となっていた。
建物は地上4階建てで、ドンキの売場はかつて中古品チェーンの「ハードオフ」、スポーツ・ゴルフ用品の「ヒマラヤ」が入居していた1階に展開される。売場面積は3,275㎡。
取り扱い商品は日用消耗品、食品、化粧品、家電製品、パーティグッズなどで、店舗周辺にはマラソンやサイクリング用の緑道が多いことから、スポーツファッション・雑貨のプライベートブランド「アクティブギア」のほか、ランニングシューズやトレーニングウェアなどのラインナップを充実させるという。
ドン・キホーテが家電量販店内にテナント出店する例は、2016年に開業した京都洛西店以来となる。

ヨーカドーも撤退、小売激戦区の習志野エリア

MEGAドン・キホーテが出店する習志野エリア(船橋市習志野、習志野市東習志野など)は「イオンタウン東習志野」(核店舗マックスバリュ)、「ヤオコー」、「マルエツ」、「カスミフードスクエア」といった食品スーパーが立地。2017年2月には総合スーパー「イトーヨーカドー東習志野店」(解体後物流施設に)が閉店するなど、多くの小売チェーンが凌ぎを削る激戦区となっている。
そうした中でドン・キホーテは生鮮食品を取り扱う「MEGA」業態での出店となるため、習志野エリアの「小売戦争」はより一層の激化が予想される。

MEGAドン・キホーテ船橋習志野店

住所:千葉県船橋市習志野4-5-5
営業時間:午前9時~翌午前2時

ニュースリリース:2018 年8月 31 日(金) 『MEGAドン・キホーテ船橋習志野店』オープン! (ドン・キホーテ公式サイト)
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銀座ソニーパーク、2018年8月9日開園-ソニービル跡地、変わり続ける実験的な「公園」目指す

東京都中央区銀座の銀座ソニービル跡地に、「Ginza Sony Park」( 銀座ソニーパーク)が8月9日に開園した。

銀座ソニーパーク。

数寄屋橋交差点のシンボル的建物、開放感ある公園に変貌

銀座ソニーパークの前身となる銀座ソニービルは、1966年4月に開館。開館当時は、ドレミの音階が鳴る階段や2300個のブラウン管テレビモニターで覆われたエレベーター塔(のちに撤去)など、建築家・芦原義信氏による斬新な設計が話題となった。
ソニー直営旗艦店「ソニーストア銀座」を始め、「ソニーショールーム銀座」、旧ソニー系の雑貨店「PLAZA銀座」(旧SONY PLAZA)など、多くの専門店が入居していたが、施設の老朽化に伴い、2017年3月をもって営業終了、地上部分の解体が行われた。
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銀座ソニービル。

ソニーらしさあふれる、変わり続ける実験的な「公園」

銀座ソニーパークは地下4階建。
銀座ソニービルの運営を行っていたソニーの100%子会社「ソニー企業」が、新施設(2022年開業予定)の建替工事を開始する東京五輪終了後の2020年秋まで暫定的に運営を行う。
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銀座ソニービルの建替(公園化)イメージ。
(2016年に行われたGINZA SONY PARK PROJECT展で展示)

コンセプトに変わり続ける実験的な「公園」を掲げ、プラントハンター西畠清順プロデュースの植物専門店「アヲ GINZA TOKYO」が管理する地上部分に植栽された植物は、来場客が自由に購入可能となっている。
公共性を高めた施設構造も特徴で、館内各所には自由に利用可能なトイレが整備されており、トイレからは「SONY」のネオン管を眺めることもできる)

地階各階にトイレが設けられている。

また、館内ではペットロボット「aibo」が来場客を出迎え、地下3階の休憩スペースでは「体験型ドライビングシミュレーター」やソニーのプロジェクター内蔵卓上型Android端末「XPERIA Touch」が設置、XPERIA Touchによる新感覚の「スペースインベーダー」を始め複数のゲームが楽しめるなど、建替前の銀座ソニービルが担っていた「ソニーのショールーム」としての機能も果たしている。(上記ゲームの設置は9月24日まで)

ペットロボット「aibo」。


XPERIA Touchを活かしたスペースインベーダー。

テナントとして、前述した植物専門店「アヲ GINZA TOKYO」に加え、藤原ヒロシがディレクターを務めるコンセプトショップ「THE CONVENI」、ミシュラン星を獲得した表参道の人気老上海料理店「MIMOZA」が手掛ける飲茶スタンド「MIMOSA GINZA」、キリングループのクラフトビール専門店新業態「“BEER TO GO” by SPRING VALLEY BREWERY」、老舗和菓子屋「とらや」が手掛ける「トラヤカフェあんスタンド」の5店舗と、期間限定のポップアップストアが出店する。

“BEER TO GO” by SPRING VALLEY BREWERY。

また、TOKYO FM のサテライトスタジオ「Ginza Sony Park Studio」も設けられ、「東京の粋な音楽・アート・カルチャー」をコンセプトとした番組が提供される。
TOKYO FMは、渋谷パルコPart1に「渋谷スペイン坂スタジオ」を設置していたが、同店の建替に伴い、2016年8月をもって23年の歴史に幕を下ろしていた。TOKYO FMにとって、約2年ぶりのサテライトスタジオ復活となる。

TOKYO FM Ginza Sony Park Studio。

多彩なイベントが開催
ウォークマンから着想したローラースケート場も開設

多彩なイベントも施設の特徴で、地下2階では「公園×音楽」をテーマにし、ウォークマン初号機のパッケージから着想したというローラースケート場「#001 PARK × MUSIC × ROLLER SKATE」が開設される。(9月24日まで)
地下各階では、大日本印刷(DNP)が手掛ける「art scape GINZA」では、国立新美術館「ルーブル美術館展」との連動企画として、ARバーチャルミュージアム「It’s 肖像画TIME!」が開催。(9月3日まで)
地上部分では、沖縄美ら海水族館監修の大水槽「Sony Aquarium 2018」が展示。美ら海水族館スタッフによる水槽解説(曜日限定)や生き物の餌やりも見ることができる。(9月9日まで)。
上記イベントはいずれも無料となっている。

#001 PARK × MUSIC × ROLLER SKATE。

銀座の一等地が「公園」となることで大きな反響を呼んだ「GINZA SONY PARK PROJECT」であるが、結果的に「ソニーらしさ」が散りばめられた空間となった。今後の継続的な集客には、新鮮なイベントを発信できるかに期待したい。

外部リンク:Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)
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ヤマダ電機、シャトレーゼのFC展開を開始-2018年8月から、1号店はLABI1高崎

家電大手の「ヤマダ電機」(高崎市)は、洋菓子チェーン「シャトレーゼ」(甲府市)のFC展開を2018年8月6日に開始した。

シャトレーゼの店舗。(仙台市青葉区)

甲府発祥の洋菓子チェーン、主な立地は郊外

シャトレーゼは甲府市中心部の商店街「オリオンスクエア」の菓子店「甘太郎」(1954年創業)と、甘太郎の社長の兄が東山梨郡勝沼町(現甲州市)で立ち上げたアイスクリーム製造会社の「大和アイス」(1964年創業)を合併する形で1967年に設立。
各地の工場で一括生産された商品を、卸売を通さず店舗へ直送することで、安価な価格帯を実現している。2018年8月現在は北海道から九州まで500店舗以上を展開しているが、多くの店舗が郊外のロードサイドや住宅地に路面店として立地する。
(九州では殆どの店舗が旧エブリワンを転換したものである)

ヤマダ1号店は高崎に-カフェとの相乗効果に期待

家電大手のヤマダ電機は株式会社シャトレーゼとのFC展開を締結。8月6日に1号店をJR高崎駅前にある「LABI1 LIFE SELECT 高崎」(LABI1高崎)1階「CAFE OASIS」内に開店させた。
同店はヤマダ電機の本社が置かれる本店である。

LABI1高崎。(LIFE SELECT改装前に撮影)

ヤマダ電機は近年、新規出店した店舗等にインストアカフェ「CAFE RESTO」の設置を進めており、消費者向けの「くつろぎの場」としての空間づくりに力を入れている。
今回シャトレーゼが出店したLABI1高崎1階でも既にカフェが展開されており、今後は他のヤマダ店舗でも「カフェ+シャトレーゼ」のコラボが見られるかもしれない。

ニュースリリース:シャトレーゼ第 1 号店の出店に関するお知らせ(ヤマダ電機公式サイト)
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立川高島屋、2018年10月11日から「立川高島屋S.C.」に-専門店との融合進める

東京都立川市のJR立川駅前にある百貨店「立川髙島屋」が、10月11日からショッピングセンターと百貨店の融合店舗「立川髙島屋S.C.」に転換される。

立川髙島屋。

立川高島屋、専門店との融合化-直営売場は3フロアに

立川髙島屋は1995年3月に開業。建物は地下1階〜地上9階で、店舗面積は32,750㎡、直営売場(今回の改装前)の売場面積は16,732㎡。
立川駅前は髙島屋の他にも「伊勢丹立川店」(1947年開業、1998年移転)と「グランデュオ立川」(1998年開業、JR東日本グループ)が立地する百貨店激戦区だが、髙島屋は2011年2月に「iDC大塚家具」(7階)、2016年2月に「ジュンク堂書店」(淳久堂書店、6階)2017年11月に「ニトリ」(4,5階)を出店させるなど、他店との差別化を図るため直営売場の減床と専門店の導入をおこなってきた。
こうした流れのなか、2018年10月11日からは2階と8階にも新たに専門店フロアに転換。施設名もショッピングセンター「立川髙島屋S.C.」となり、髙島屋の直営売場は地下1階、地上1階、3階の3フロアに減る一方、専門店の充実が図られる。

新たなフロア構成。

なお、改装前の直営売場の売上は約123億円(2017年度)で、黒字店舗であるという。

2階を専門店街化、8階にはバンダイナムコの新施設

10月の改装では、ペデストリアンデッキと接続する2階は「自分を高める大人の居場所」をコンセプトとした専門店ゾーンとなる。お米のライフスタイルショップ(食品グローサリー・食品雑貨)「AKOMEYA」、バッグの「エルベシャプリエ」、フェアトレード雑貨の「ピープルツリー」、スペシャリティコーヒーの「猿田彦珈琲」(12月出店予定)などが出店する。また、2階は閉店時間が20時に延長される。
8階にはバンダイナムコアミューズメントが手がける「屋内冒険の島 ドコドコ」などを展開。ドコドコはジャングルをイメージしたキッズ向けの遊び場で、立川高島屋S.C.が初出店の店舗となる。屋内冒険の島 ドコドコ。

戦前から均一ショップを展開、1969年にはニコタマに郊外型百貨店を出店させるなど、古くから「百貨店と専門店(ショッピングセンター)の融合」に取り組んできた髙島屋。2018年9月には日本橋店の増床・ショッピングセンター化が控えており、旧来の大手百貨店の概念にとらわれないテナントの誘致による新たな顧客の取り込みに期待が寄せられる。

ニュースリリース:2018年10月11日(木) 立川髙島屋は「立川髙島屋S.C.」に生まれ変わります。(高島屋公式サイト)
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イズミヤ庄内店、8月31日閉店ー50年の歴史に幕、隣接地に小型店出店へ

大阪府豊中市の阪急庄内駅前にある総合スーパー「イズミヤ庄内店」が8月31日を以て閉店し、50年の歴史に幕を下ろす。

イズミヤ庄内店。

阪急庄内駅前のイズミヤ、50年の歴史に幕

イズミヤ庄内店は1968年6月開店。売場面積は4,204㎡で、建物は自社所有。営業フロアは1~3階で、食料品や衣料品、生活雑貨などを販売する。
店舗周辺の商店街には日本初のショッピングセンターとして開業した「ダイエーグルメシティ庄内店」(2013年建替)や、大型衣料スーパー「キリンド庄内店」、ファッションビル「サンパティオ」、「豊南市場」などの大型店が出店する商業激戦区となっている。

イズミヤ、隣接地に食品スーパー出店へ

イズミヤ庄内店の閉店は建物の老朽化によるもの。築50年が経過しているため建物は解体される。
同社は店舗隣接地に食品スーパー「デイリーカナートイズミヤ庄内店」(敷地面積:約2,540㎡)を11月ごろに開店させる方針を示しており、既に店舗スタッフの採用募集も行われている。
現店舗の跡地利用については未定であるが、自社所有物件であったため、専門店棟の新設や駐輪場の拡大などが想定される。

外部リンク:庄内店 店舗情報|イズミヤ
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イオン諏訪店、2018年8月20日閉店-40年の歴史に幕、跡地へ再出店を検討

長野県諏訪郡下諏訪町の総合スーパー「イオン諏訪店」が、8月20日午後6時をもって閉店し、40年の歴史に幕をおろす。

イオン諏訪店。

イオン諏訪店、40年の歴史に幕

イオン諏訪店は1977年9月に「ジャスコ諏訪店」として開店。昭栄諏訪工場跡地への出店で建物名は「昭栄諏訪ショッピングセンター」だった。2011年に運営会社のブランド再編の一環で、現在の店名「イオン諏訪店」に改称した。
建物は地上3階建で売場面積は8,234㎡。建物の正式名称は「昭栄諏訪ショッピングセンター」で、製糸会社「昭栄」を前身の1社に持つ旧富士銀行系の不動産会社「ヒューリック」が所有する。
下諏訪町唯一の総合スーパーであり、下諏訪駅南側の商業核となっていたが、開店から築40年以上経過することから老朽化が進んでいた。

店頭に設置された閉店のお知らせ。

2018年8月現在、テナントとしてイオングループの靴専門店「グリーンボックス」やゲームコーナー、ベーカリー、クリーニング店、宝くじ売場の5店舗が出店する。
かつては数多くの専門店に加え、フードコートも併設されていたが、イオン閉店に先駆けて撤退している。

跡地にはイオン系再出店の可能性も「詳細未定」

イオンリテールはイオン諏訪店を建て替え、新たな商業施設を出店する方針を示しているが、新店舗の規模や業態、建替期間中の仮設店舗設置などについては未定となっている。
また、イオン諏訪店は下諏訪町との業務委託により、移動販売実験を5月7日から6月29日まで行っており、本格運用が期待されたが、拠点となっていた諏訪店の閉店もあり、今後の移動販売実施も未定となっている。

イオンと下諏訪町の共同移動販売実験。今後の実施は未定だ。
(写真は下諏訪町より)

イオングループは、下諏訪町に隣接する諏訪市で営業中の郊外型型ショッピングセンター「諏訪ステーションパーク」(OPA運営)に食品スーパー「イオン諏訪ステーションパーク店」(ダイエー→ニシザワ→バロー跡)を2018年秋に出店するが、イオン諏訪店とは10km以上離れており、今回の閉店とは直接的に関係ないと見られる。
イオン諏訪店の閉店後、下諏訪町内の大手スーパーは西友下諏訪店(食品スーパー)のみとなる。

外部リンク:イオン諏訪店 | お買物情報やお得なチラシなど
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ヨドバシ梅田タワー、2020年春全面開業-高層階に阪急阪神ホテルズ進出

大阪市北区のJR大阪駅前に建設中の複合商業施設「(仮称)ヨドバシ梅田タワー」に、阪急阪神ホテルズが2020年初春を目途に進出、ヨドバシカメラマルチメディア梅田も同時期に増床され「全面開業」を迎える。

ヨドバシ梅田タワーの完成予想図。

日本最大の家電量販店、更なる増床へ

ヨドバシ梅田ビルは、旧・国鉄大阪鉄道管理局跡地に2001年11月開業。地上13階地下2階建、売場面積は50,093㎡。
開業発表当時、同社は西日本に店舗を持っておらず、当初は三越やパルコなどの進出が有力視されていただけに、同地をヨドバシが落札したことは驚きを持って受け止められた。
ヨドバシ梅田ビル(ヨドバシカメラマルチメディア梅田)。

2018年現在は「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」を核に、セレクトショップ「LOVE’S WEGO」、カジュアルファッション専門店「 GLOBAL WORK」、紳士服店「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」、大型靴量販店「ABCマート メガステージ」、総合スポーツ用品店「スーパースポーツゼビオ」、レストラン街といった110以上の専門店が入居するなど、家電量販店が核の商業施設としては日本最大の売場面積となっている。

ヨドバシ梅田、悲願の「全面開業」は2020年春

今回ホテルの進出が正式決定した「(仮称)ヨドバシ梅田タワー」は地上35階・地下4階・塔屋2階建、延床面積は約111,527㎡。
同地には当初、地上40階建のオフィスを核としたビルが建設される計画であったが、バブル崩壊後の景気低迷に伴うオフィス需要の減少もあり、長らく平面駐車場として暫定利用されていた。

建設中のヨドバシ梅田タワー。

ホテルは、ヨドバシ梅田タワーの1階の一部、2階の一部、9階以上に進出する予定。
阪急阪神ホテルズは、近隣にフラッグシップホテル「ホテル阪急インターナショナル」、都市型ホテル「大阪新阪急ホテル」など宿泊施設6施設を展開しているが、今回ヨドバシに開業予定のホテルは客室数約1,000室と関西圏でも最大規模の施設となる。
同社は前述したブランドに加え、宿泊客の睡眠を重視した「レム」など複数のブランドを展開しているが、(仮称)ヨドバシ梅田タワーに開業するホテルのブランドは未定となっている。
新阪急ホテルは老朽化しているため、当ホテルの開業により建て替えとなる可能性もある。
なお、同ビルのB1階から8階までは商業施設となり、ヨドバシカメラマルチメディア梅田に直結される。同店は開店から19年を経て「大型増床」を実現することとなりそうだ。
(写真以外の画像はニュースリリースより)

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オヴォール日本橋ビル、2018年9月13日開業-三井のお膝元・日本橋で初の三井ガーデンホテル

東京都中央区日本橋室町の日本橋JPビルディング跡地に、大型複合ビル「OVOL日本橋ビル」(オヴォール日本橋ビル)が9月13日に開業する。

OVOL日本橋ビル。

新日本橋駅直結「JPビルディング」建替え

オヴォール日本橋は「(仮称)JP ビルディング建替計画」として進められてきたもの。
建物は地上15階、地下3階、塔屋2階建で、延床面積は約28,500㎡。有力地権者は、かつて三井越後屋(三越)から独立した大手紙専門商社「日本紙パルプ商事」で、建て替え前は中国銀行、ユニチカなどが入居する「日本橋JPビルディング」が所在していた。
新たなビル名には同社が2017年10月に定めた三井グループブランド「オヴォール」を冠し、ビルの運営管理は三井不動産が行う。

日本橋初となる三井ガーデンホテルや人気飲食店が進出

地下1階~1階には商業施設となり、テナントとして、肉屋の量り売り食堂「听屋」、バルニバービ運営のオープンカフェ、本格イタリアンレストラン、卓球サロンダイニングなど5つの飲食店が出店する。2~7階はオフィスとなる。
また、地階部分は東京メトロ三越前駅、JR総武本線新日本橋駅に直結される。

新日本橋駅に直結される。

高層階の9~15階には三井不動産グループの高級シティホテル「三井ガーデンホテル日本橋プレミア」(264室)が進出する。
江戸時代から三井のお膝元であった日本橋エリアでは初となる三井ガーデンホテルズで、ロビーに宿泊者専用の「Japanese Bath(大浴場)」が設けられるほか、加賀料理の料亭「浅田」と浅田初となるバー業態「松(MATSU)」も併設される。

レストランイメージ(公式サイトより)。

日本橋エリアでは、三井不動産主導の官民地域一体プロジェクト「日本橋再生計画」の一環として、9月25日に「日本橋高島屋S.C.新館」(日本橋高島屋三井ビルディング)の開業も予定されている。

間も無く開業する髙島屋S.C.(日本橋高島屋三井ビルディング)。

オヴォール日本橋ビルの正面でも、2019年3月の開業に向けて日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業による地上26建の複合施設の建設が進められており、再開発事業の完成が期待される。

外部リンク:三井ガーデンホテル日本橋プレミア – 三井ガーデンホテルズ
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セガ・岡山ジョイポリス、2018年9月2日閉館-「杜の街づくりプロジェクト」本格始動

岡山県岡山市北区にある大型複合アミューズメント施設「岡山ジョイポリス」が再開発のため9月2日に閉館する。

岡山ジョイポリスが出店するジョイフルタウン岡山。

西日本最後のジョイポリス、20年の歴史に幕

岡山ジョイポリスは、日本たばこ産業岡山工場跡地再開発プロジェクト「ジョイフルタウン岡山」(核:イトーヨーカドー岡山店)の準核店舗として1998年7月に開業した。

岡山ジョイポリスとイトーヨーカドー岡山店。

セガ直営の大型屋内型アミューズメント施設「ジョイポリス」6号店で、当初はジョイポリス他施設と同様に、最先端の演出システムや自社コンテンツを売りにした体感型アトラクションを導入していた。
しかし、セガの経営不振が深刻化した2000年代初頭から直営アミューズメント施設の店舗整理、事業縮小が打ち出されるようになると、ジョイポリス事業の大部分は中国を拠点とする企業「華夏動漫形象有限公司」(チャイナ・テーマパーク社、本社は香港)へと売却された。
その後も、岡山ジョイポリスはセガホールディングスの100%子会社「セガエンタテイメント」により運営されていた。
併設するボウリング場「両備ボウル」も10月に閉館する予定で、建物は解体されることになる。

「杜の街づくり」に向けて始動する再開発

ジョイフルタウン岡山のうち「イトーヨーカドー岡山店」の跡地では、2021年の開業を目指して両備グループ主導の「杜の街づくりプロジェクト」が進められている。
同プロジェクトでは両備グループ傘下の「岡山電気軌道」「和歌山電鐵」や「JR九州」の車両・駅舎デザインを手掛けた実績を持つ「水戸岡鋭治氏」や、地方都市再開発の実績を持つ「森ビル都市企画」を起用した施設づくりが行われる予定で、新施設は地上37階地下1階建、高さ134m、延床面積は約105,000㎡。
両備グループが100%出資する特別目的会社「杜の街づくりPJ1合同会社」により、フジテレビ系列の放送局「OHK岡山放送」の本社移転やタワーマンション、商業施設が整備される予定となっている。

両備ホールディングス公式サイトより。

岡山ジョイポリスは、当初計画時点では「杜の街づくりプロジェクト」予定地に組み込まれていないものの、今後一体的な再開発が期待される。

外部リンク:岡山ジョイポリス
外部リンク:岡山駅近く 家族で1日楽しめるボウリング場|両備ボウル 公式ページ
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鶴屋ラン・マルシェ、9月2日閉店-下通の高級食品館、近隣のZARAも閉店に

熊本市中央区・下通商店街の百貨店系高級食品店「鶴屋ラン・マルシェ」が、9月2日に閉店する。
鶴屋ラン・マルシェ

鶴屋百貨店の高級食品専門館、7年で閉店

鶴屋ラン・マルシェの前身となる「鶴屋百貨店ネクステージ館」は1999年開店。地上4階地下1階建て。ワールドの「INDIVI」「OZOC」、スポーツシューズブランド「オニツカタイガー」などが6店舗が出店していた。
鶴屋ラン・マルシェはネクステージ館を改装するかたちで2011年3月開店。売場は地階から2階までで売場面積は780㎡。鶴屋百貨店の子会社で、食品スーパー「鶴屋フーディワン」を手掛ける鶴屋商事が運営。鶴屋百貨店本店のデパ地下には見られない、熊本随一ともいえる豊富な輸入食品コーナーに加えて「普段使いできる商品価格設定」もあり、高級食品スーパーとして親しまれていた。テナントとして横浜元町発祥のベーカリー「ポンパドウル」も出店している。地元メディアによると、閉館後に建物は売却されるという。
鶴屋ラン・マルシェの閉店後、下通エリアの食品スーパーはイオン系の高級食品スーパー「COCOSA B1」、ディスカウントスーパー「みやはら下通店」の2店舗のみとなる。

近隣の「ZARA熊本店」も8月15日に閉店

下通では、このほか2010年11月に開店した「ZARA熊本店」が8月15日での閉店を決めており、一気に大型空き店舗が2店生まれることとなる。
なお、ZARAはイオンモール熊本に8月18日に出店することを決めており、事実上の郊外移転となる。

ZARA熊本店。

外部リンク:鶴屋百貨店
外部リンク:熊本のスーパーマーケット 鶴屋フーディワン
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