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ダイエーグルメシティヒカリ屋山科店、2018年11月30日閉店-「ヒカリ屋」最後の店舗

京都府京都市山科区の京都市営地下鉄椥辻駅前にあるダイエーの総合スーパー「グルメシティヒカリ屋山科店」が、11月30日18時をもって閉店する。
同店はヒカリ屋最後の店舗だった。

ダイエー・グルメシティヒカリ屋山科店。

「ヒカリ屋」最後の店舗、閉店-45年の歴史に幕

ヒカリ屋は1949年に創業。滋賀県内に本社を置くスーパーとしては、平和堂に次ぐ店舗網を構築しており、長らくダイエーと資本業務提携関係にあった。
その後、ダイエーグループ経営再建の過程で2007年にグルメシティ近畿(旧サカエ)と経営統合、2015年にはダイエー本体に吸収合併されていた。
グルメシティ近畿との経営統合後も「ヒカリ屋」ブランドは維持され、滋賀県内に1店舗、京都府内に2店舗が営業していたが、2016年2月に総合スーパー「グルメシティヒカリ屋瀬田店」(旧ヒカリ屋本社)が、同年12月に衣料専門店だった「グルメシティヒカリ屋京都店」が閉店して以降、ヒカリ屋の屋号を持つ店舗は山科店のみとなっていた。
ダイエーグルメシティヒカリ屋山科店は「ヒカリ屋山科店」として1973年11月に開店。建物は地上3階建で、売場面積は6,937㎡。テナントとして喫茶店「カミング」などが出店する。

建物は築45年と老朽化が進んでおり、閉店後、イオングループは新しい商業施設「イオンタウン山科」の出店を検討しているという。

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太陽家具、大型店2店を2018年10月31日閉店-”店舗半減”の太陽家具、旧「井筒屋」の本城店も閉店に

太陽家具百貨店(山口県宇部市)は、「太陽家具北九州西店(ライフステージ太陽北九州西店)」(北九州市八幡西区)、「太陽家具柳井店」(山口県柳井市)の大型店2店を2018年10月31日に閉店させる。

太陽家具の旗艦店・北九州西店(旧・井筒屋本城店)。

縮小続く太陽家具、ついに「大型店1号店」も閉店

太陽家具百貨店は1947年4月に山口県宇部市で創業。
西日本の地場大手家具店として、郊外型大型家具店「Life Stage TAIYO」、地域密着型家具店「太陽家具」を16店舗展開している。(2018年10月現在、熊本地震以来休業扱いのANBIENCE+熊本を除く)
同社は1990年8月に、大型店舗1号店となる「太陽家具北九州西店」を地場大手百貨店「井筒屋本城店」跡に出店して以降、前述した郊外型大型家具店「Life Stage TAIYO」とインテリア性の高い家具を取扱う「AMBIENCE」の出店を加速。集客性の高い大型ショッピングセンター(イオンモール、アリオなど)の核テナント、準核テナントとしての店舗モデルを確立することで、2004年11月には関東初となる「AMBIENCE KITATODA」をイオンモール北戸田(埼玉県戸田市)に、2006年には関西初となる「Life Stage TAIYO 神戸店」(神戸市西区)を出店させるなど、最盛期となる2008年には全国各地に27店舗を展開していた。

しかし、近年は低価格家具店などとの競争激化に伴い、首都圏、関西圏からの全面撤退、他社系商業施設からの一時全面撤退、老朽化が進む市街地立地店舗の閉鎖、社員数削減といったリストラ策を進める一方で、旗艦店の大規模リニューアル、移転を進めるなど、事業の立て直しを図っている。
北九州西店、柳井店の閉店により、同社の営業店舗数は10年前の約半分となる14店舗となる。

外部リンク:太陽家具
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アミュプラザ宮崎、2020年秋開業-「JR宮交ツインビル」の核テナント

JR九州と宮崎交通は、2社がJR宮崎駅(宮崎県宮崎市)の前に開発する商業ビルを「JR宮交ツインビル」とし、核テナントをJR九州が運営する複合商業施設「アミュプラザ宮崎」とすることを発表した。
追記:開業日は2020年11月20日となる。

JR宮崎駅。

アミュプラザ宮崎、2館体制に

今回、新たな複合商業ビル「JR宮交ツインビル」が建設されるのはJR宮崎駅西口の駐車場、駅レンタカーなどがある場所。現在はJR九州、宮崎交通などが所有する。
開発予定地。

JR九州の駅ビル「アミュプラザ」の中では最小となるものの、建物は県道を挟んで2館体制となる。
そのうち、駅前のビルは地上10階建て、うち9,800㎡が商業施設、4,100㎡がオフィス。駅前商店街に面するビルは地上6階建てで、6,300㎡の全てが商業施設となる。
駅前商店街は近年空き店舗や駐車場が目立っていただけに、活性化にも大きく貢献することになりそうだ。

完成予想イメージ。

駅前の建物にはシネマコンプレックスが設けられるほか、屋上庭園も整備される予定。

施設構成イメージ。

また、合わせて高架下の商業施設「えきマチ1丁目宮崎」についてもリニューアルされる。
工事は2019年春に着工され、2020年秋にJR宮交共同ビルの開業、高架下商業施設のリニューアルが完成する予定となっている。

完成予想イメージ。

主なテナント(2020年7月追記)
  • ビームス
  • ミラオーウェン
  • ジェラートピケ
  • センスオブプレイス バイ アーバンリサーチ
  • タイル
  • アフランシール
  • 紀伊國屋書店
  • まつの
  • キャンドゥ
  • ワンダーアティックシネマ
  • 交通神社

ニュースリリース:宮崎駅西口共同開発の概要決定 (PDF)
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なんばスカイオ、2018年10月17日開業-南海難波駅直結、南海本社跡の超高層複合ビル

大阪市中央区の南海難波駅に、南海電鉄による新たな複合商業施設「なんばスカイオ」(skyo)が10月17日午前10時に開業した。

なんばスカイオ。

「世界のNAMBA」目指し、旧南海電鉄本社を再開発

開発予定地にあった「南海会館ビル」は1957年竣工。2013年2月まで南海電鉄の本社機能が置かれていたが、再開発に伴い2014年9月に解体されていた。本社機能は近隣の「南海なんば第1ビル」に移転している。
なんばスカイオの建物は地上31階・地下2階建、高さ約148m、延床面積は約84,000㎡。
なんばスカイオ入口

コンセプトに「世界のNAMBAへ」を掲げ、「国際交流拠点」「日本の伝統文化発信」「時代への呼応」を目指し開発が進められた。
施設名称及びロゴマークは、「世界の空と大阪を結ぶ翼」を表現したものとなっている。

スカイオ(skyo)ロゴマーク。

下層階は商業施設、高層階は「ラウンドワン本社」など

なんばスカイオの地下1階~6階には各種商業テナントや飲食店、金融機関が立ち並び、7階・8階にはMICE対応の多目的ホール・会議室「なんばスカイオコンベンションホール」、地下2階・9階には「メディカルフロア」が開設された。
13階~30階にはオフィスが整備されており、米国発のシェアリングオフィス「WeWork」(26~28階)の関西初拠点が2018年12月に開設、アミューズメント施設運営大手「ラウンドワン」(堺市堺区)が2019年1月に本社移転する予定となっている。

日本の伝統文化や健康などテーマ性のあるテナントが出店

なんばスカイオの商業フロア「ショップ&レストラン」(2階~6階)には、全国初7店舗、関西初7店舗を含む41店舗が出店。
2階・3階「ワーカーサポートフロア」には、大阪ミナミ初となる高級食品スーパー「いかりスーパーマーケット」を核に、西日本初となるヴィドフランス(山崎製パン)の深化型ベーカリーカフェ「サンルヴァン」、日比谷花壇の「Hibiya Kadan Style」、「金子眼鏡店」など、駅直結、オフィス直下の立地特性を活かした利便性重視のテナントが導入された。

いかりスーパーマーケット南海なんば駅店。

5階「伝統・文化の体験工房 ほんまもん」には、安心安全な国内産の食材にこだわった4店舗が集積したフードホール「ITADAKIMASU」や、大阪・泉佐野のタオルメーカーが手掛ける「タオルファクトリーヒオリエ」、漆器専門店「山田平安堂」の新業態「天正堂」、日本茶・和カフェ「茶寮つぼ市製茶本舗」など、日本の伝統文化の発信に繋がるようなテナントを導入。
6階「カラダのデザインサイト ヘルシー・ラボ」には、全国初となる象印の「象印食堂」や、健康ライフスタイルを提案する「ミズノウエルネスショップ」、美容器具ブランド「ヤーマン」の直営店、「黒酢レストラン黒酢本舗 桷志田」など、健康をコンセプトにしたテナントが導入された。

象印食堂。

地下1階・7階の一部フロアは百貨店「高島屋大阪店」の増床フロアとして10月8日に先行開業しており、関西初となるロボット・IoT家電売場「ロボティクススタジオ」の導入や、催事スペースの拡張などが行われている。
高島屋大阪店地階西ゾーンエントランス。

南海電鉄は、なんばスカイオを「当社グループの最重要拠点である難波における持続的な成長を目的とした戦略的プロジェクト」と位置付けており、下層階は大阪の玄関・難波駅に相応しい店舗、また周辺のオフィスワーカーを対象とした店舗が数多く出店した一方で、高層階はこれまで大阪・ミナミ周辺に不足していた大規模オフィスが施設の大部分を占める形となった。

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船橋ロフト、2018年11月2日開店-西武からヨーカドーに移転・再出店

千葉県船橋市のイトーヨーカドー船橋店西館2階に、大型雑貨店「船橋ロフト」が11月2日に再開店する。

船橋ロフト新店舗。

船橋西武ロフト館から移転

船橋ロフト旧店舗は1998年10月、西武船橋店ロフト館に開店。
千葉県内では千葉ロフト(そごう千葉店8階)と並ぶ大型店で、船橋市非公認ゆるキャラ「ふなっしー」を祀った「梨神様神社」も設置されていたことからふなっしーファンにも人気があったが、西武百貨店の閉店に伴い、2018年2月28日をもって閉店していた。

2018年2月に閉店した船橋ロフト旧店舗。

新店舗はイトーヨーカドー2階

船橋ロフト新店舗の売場面積は約944㎡。文具雑貨、健康雑貨、バラエティ雑貨、生活雑貨など26,500アイテムを揃える。
店内はクランク導線を取り入れており、旬の雑貨を凝縮した品揃えと売場づくりを目指すとしている。

イトーヨーカドー船橋店。

開店特別企画として「ふなっしー」関連イベント開催

船橋ロフトではオープニング特別企画として、ふなっしーの期間限定ショップを11月25日まで開設。
また、ロフトイベント先行商品としてふなっしーの新ブランド「HAPPY YELLOW FUNASSYI」を大々的に販売するほか、期間中グッズを税込1,080円以上購入した客を対象に「船橋ロフトオリジナル梨友カード」を配布、開店当日から3日間、来場客を対象に「黄色いふなっしーアルミバルーン」(先着各日300名)、ロボホンガチャ当選者を対象に「黄色いふなっしー缶バッジ」(先着各日200名、一部はサイン入り)がプレゼントされる。
西武ロフト館時代の1/3ほどの規模となった新店舗ではあるが、ふなっしーコラボイベントを始めとした地域密着型企画で、再び船橋を代表する雑貨店として存在感を示すことができるか期待される。

外部リンク:【NEW】船橋ロフト
外部リンク:I’m back NEW船橋ロフトOPEN(2018年11月2日(金)〜11月25日(日)) | 株式会社グレイ・パーカー・サービス
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マークイズ福岡ももち、2018年11月21日開業-旧・ホークスタウン跡地

福岡県福岡市中央区地行浜のヤフオクドーム前・旧ホークスタウン跡地に、三菱地所のショッピングセンター「マークイズ福岡ももち」(MARK IS 福岡ももち)が11月21日に開業する。

マークイズ福岡ももち。

ホークスタウンモール跡地を再開発した新施設

「マークイズ」は三菱地所が運営するショッピングセンターで、2013年に開業した「マークイズ静岡」「マークイズみなとみらい」に続く3店舗目。かつてこの場所にはダイエーグループが運営する「ホークスタウンモール」があったが、末期には空き店舗が目立つ状態となっており、2015年には三菱地所に売却されたのち2016年3月31日を以て閉館していた。
HT
ホークスタウンモール。

マークイズ福岡ももち商業施設棟の本体棟は、地上4階塔屋1階建、アネックス棟は地上8階建。店舗面積は約48,000㎡、延床面積は約125,000㎡、駐車場台数は約1,300台。運営は三菱地所リテールマネジメントが行う。
また、隣接して28階建てのタワーマンション(分譲マンション)が2棟建設されている。

隣接して立体駐車場棟も設けられる。

コンセプトに「モモチゴコチ ~まいにちも、とっておきも。~」を掲げ、シーサイドももちの立地を活かした幅広い客層を意識した施設づくりを目指す。
また、かつてホークスタウンモールに出店していた大型ライブハウス「Zepp福岡」も再出店するが、同じく同モールに出店していた「HKT48劇場」は再出店しない。

163店舗が出店-核はハローデイ、「ドラ鳥」も

テナント数は163店、そのうち、新業態は9店舗、福岡県内初出店は44店舗となる。
1階には核テナントとしてスーパーマーケット「ハローデイ」、ファストファッション「ユニクロ」、家具・インテリア「ニトリ」などが出店。ニトリは1階から2階にかけてのメゾネット店舗となる。
このほか、JR九州の青果店「八百屋の九ちゃん」、注目の若手パティシエによる洋菓子店「Pâtisserie LA VIE DE GÂTEAU(ラヴィドゥガトー)」などが出店する。

1階・館内イメージ(公式サイトより)。

2階には九州初進出となるカリフォルニア発のコンセプトアパレルストア「RHC ロンハーマン(RHC Ron Herman)」をはじめ、アパレルショップとして「JOURNAL STANDARD relume」「nano・universe」「FREAK’S STORE」などが出店。このほか、インテリア「ACTUS」、積文館書店が運営する「TSUTAYA BOOK STORE」なども出店する。
また「MARK IS デッキ」に面してライブホール「Zepp Fukuoka」も入居する。

2階・Zeppへと続くデッキのイメージ(公式サイトより)。

3階には玩具・ベビー用品の「トイザらス」「ベビーザらス」、
ファストファッション「GU」、動物ふれあいカフェ「もふあにまるかふぇ」、子供向け遊戯場「あそびパークPLUS」などが出店。
また、飲食街として「ももキチ フードコート」「ももキチ レストラン」も設けられ、話題沸騰となっている伊万里の人気店「ドライブイン鳥」も出店する(店内にゾンビは出現しない見込み)。
4階にはDXを導入したシネマコンプレックス「ユナイテッド・シネマ福岡ももち」、VR Zone Portal併設のアミューズメント施設「namco」、家電量販店「ビックカメラ×コジマ」などが出店する。
5階(屋上)は駐車場となる。

2021年度には、福岡市南部の青果市場跡地に三井不動産が「ららぽーと級」の商業施設の建設を発表しており、両社の店舗は距離があるといえども、福岡市内で大手不動産会社2社の”旗艦商業施設”が激突することになる。

MARK IS 福岡ももち

住所:福岡県福岡市中央区地行浜2丁目2-1
営業時間:10:00~21:00(飲食街は11:00~22:00など)

外部リンク:MARK IS 福岡ももち
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誠品書店、2019年秋に日本初出店-「コレド室町テラス」に1号店

台湾の大手書店「誠品書店」(台北市信義区)は、三井不動産が建設中の複合ビル「コレド室町テラス」(東京都中央区)に日本1号店となる「誠品生活日本橋」を2019年秋に開店させる。
中文摘要:「誠品書店 the eslite bookstore」終於即將正式進軍日本。三井不動産合作一號店「誠品生活日本橋」2019年秋開幕。

誠品書店信義旗艦店。

台湾で人気の大手書店、香港・中国に続く海外進出

誠品書店は1989年に台北市大安区で創業。1995年には大安区敦南に旗艦店となる大型書店を開設。さらに、1999年には一部店舗での24時間を開始した。

誠品書店敦南店(本店)。24時間営業。

現在は美術書、歴史書などといった専門書に強い書店として知られ、日本の書籍も多く販売。また多くの店舗でMIT雑貨(Made in Taiwan)や文具の販売もおこなっており、大型複合書店「誠品生活」業態の店舗も多い。
このほか、百貨店、地下街への出店や、日本統治時代の歴史的建造物をリノベーションして出店している店舗も複数見られる。

1号店は2019年秋竣工「コレド室町テラス」-三井と合弁

誠品書店は2012年に香港、2015年に中国に初出店。同社は以前より日本市場への進出を目指しているとしていたが、具体的な出店計画が明らかになったのは初めてのこと。
日本1号店となるのは、2019年秋に竣工予定の「コレド室町テラス」2階の「誠品生活日本橋」。

建設中の「コレド室町テラス」。

コレド室町テラス(日本橋室町三井タワー)は三井不動産が建設する大型複合ビルで、地上26階、地下3階建て。そのうち、地下1階、地上2階は商業施設となる。商業施設全体の売場面積は約6,000㎡で、30店舗ほどが出店する予定となっている。高層階はオフィス。地下でJR新日本橋駅、東京メトロ三越前駅と直結される。

誠品書店は2階に書籍のほか生活雑貨なども販売する複合書店「誠品生活」業態で出店する。
誠品の売場面積は約2,871㎡で、台湾や香港などの大型店に比べて規模は小さいものの、雑貨コーナーや台湾関連の飲食店・食物販ゾーンも設けられる。

館内構成イメージ(三井不動産ニュースリリース)。

今回の進出にともない、誠品と三井不動産は「誠品生活」が61%、「三井不動産」が39%を出資する「誠品生活MF」を設立。書籍部門は同社よりライセンス供与を受けた有隣堂書店(横浜市)の協力により運営される。
今後は「ららぽーと」など三井グループの各商業施設への「誠品書店」進出も考えられる。

誠品生活日本橋

住所:東京都中央区日本橋室町3丁目1

外部リンク:誠品(日本向けサイト)
ニュースリリース:「日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業 A地区」の「日本橋室町三井タワー」に商業施設「COREDO室町テラス」が2019年秋グランドオープン決定 メインテナントは台湾から日本初進出の「誠品生活」
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トキハ別府店で「夢祭」10月14日開催-youtuberなど参加、開店30周年で

10月8日に開店30周年を迎えた大分県別府市の百貨店「トキハ別府店」の専門店棟12階で、10月14日にユーチューバー、パフォーマーなどを招いて「夢祭~若者よ。夢を叫べ~」が開催される。

トキハ別府店。

屋上の12階で記念イベント開催

トキハ別府店は1988年10月8日開店。2018年10月で30周年を迎える。
「夢祭~若者よ。夢を叫べ~」は開店30周年を記念して専門店棟屋上(12階)で開催されるもの。
当日はyoutuberのジョー氏・サグワ氏、シンガーソングライターの中村慎吾氏、ラーメン店「夢を語れ」の西岡津世志氏、別府市長の長野恭紘氏などが出演。トークショーやパネルディスカッション、BMXパフォーマンスショーなどが行われる。

開催時間は10月14日の11:00(10時開場)から19:00まで、入場料は2000円(学割あり)となる。
百貨店でこうしたイベントが開催されることは珍しい。

会場となる12階。

「全国うまいもの大会」なども開催

このほか、トキハ別府店では10月17日まで「大誕生祭」と題して物産展「全国うまいもの大会」が開催されるほか、記念タオルや文明堂の記念どらやきを販売。

全国うまいもの大会。

また、直営各売場、専門店・テナントでも特別割引、「イタリアンジュエリーフェア」などが開催される予定となっている。

外部リンク:トキハ別府店
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イオンスタイル水戸下市、2018年11月1日開店-旧店舗跡に「食品スーパー」

茨城県水戸市の本町商店街にあった総合スーパー「イオン下市店」の跡地に食品スーパー「イオンスタイル水戸下市」が11月1日に開店する。

イオンスタイル水戸下市。

イオン下市店、食品スーパーとして復活

イオン下市店の前身は「伊勢甚ジンマート下市店」。1982年5月に店舗を建替えて「伊勢甚チェーン下市店」となり、その後、伊勢甚ジャスコ、ジャスコ、イオンと屋号を変更した。
しかし、東日本大震災で建物の一部が損傷したため、2015年2月に閉店していた。売場面積は9,144㎡であった。

イオン下市店。

今回開店する「イオンスタイル水戸下市」は地上1階建、売場面積は約1,891㎡。
コンセプトに「地域のお客さまにとって便利で心配りのあるお店」を掲げ、JA水戸オリジナルブランドの野菜や大洗町の「森寅の干物」といった地元茨城の食材を充実、惣菜コーナーでも水戸発祥の「けんちんそば」、ひたちなか発祥の「スタミナラーメン」など地域性の強い商品を展開する。
また、自転車5分圏内に50~60代以上の「グランド・ジェネレーション(G.G.)世代」が多く在住していることから、健康に配慮した商品、少量・ばら売り商品の販売やイートインコーナー(最大50席)の設置、焼き立てパンコーナーでの「モーニングセット」の提供も行うとしている。

イオンスタイル初の「新築食品スーパー」

イオンリテールはグループ内商業施設(高崎駅前、西風新都)や既存店舗の改装(新浦安MONA、万代ラブラ)により食品スーパー業態の「イオンスタイル」を営業している事例もあるが、新築の平屋建食品スーパーに「イオンスタイル」の屋号を冠するのは、今回の水戸下市店が全国初となる。

イオンスタイル水戸下市

住所: 茨城県水戸市柳町2-11-8
営業時間:8時~23時

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ドン・キホーテ西鉄久留米店、2018年10月26日開店-西鉄久留米に久々の”新規大型店”

福岡県久留米市の西鉄久留米駅前に、ディスカウントストア「ドン・キホーテ西鉄久留米店」が10月26日に開店する。

ドン・キホーテ西鉄久留米店。

岩田屋となり、西鉄久留米に”久々の大型店”

ドン・キホーテ西鉄久留米店は地上2階建、売場面積は約977㎡。ドンキは福岡県15店舗目。同社は以前より久留米市の合川バイパス沿いに出店していたが、久留米市中心部への出店は初となる。もともとこの地には「西日本シティ銀行」(旧・福岡相互銀行→福岡シティ銀行)などがあった。
地域の生活に寄り添う“インフラ型店舗”」として日用消耗品のラインナップを充実させるなど、帰宅途中の「生活用品の買い足し需要」に対応。1階入口付近に目玉商品を集約した「驚安コーナー」を設け、2階には化粧品やカラーコンタクト、スマホパーツなどドン・キホーテならでは商品を展開するとしている。

ドン・キホーテ西鉄久留米店エントラス。

店舗は西鉄久留米駅から徒歩1分、久留米岩田屋の前に出店する。
西鉄久留米駅前では岩田屋が新館の閉館を決めたばかり。地域にとって久々の「大型店出店」となった。

ドン・キホーテ西鉄久留米店

住所:福岡県久留米市大手町1-1
営業時間:午前8 時~翌午前1時

岩田屋久留米店の裏側に出店する

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