三島駅南口東街区、ミサワホームなどが超高層ビル建設-西街区は東急グループのホテルに

静岡県三島市は、JR三島駅南口東街区で進めている再開発事業について、ミサワホーム、野村不動産など6社で構成する「アスマチ三島プロジェクト共同企業体」、「三島駅南口東街区市街地再開発準備組合」の2者と事業協力に関する協定を結んだ。
三島駅南口西街区再開発についても2018年はじめより工事に着手されており、三島駅前が大きく姿を変えることとなる。

JR三島駅。

「30年越し」いよいよ始動する三島駅南口再開発

三島駅南口の再開発は30年以上前から計画されていたものだが、バブル崩壊などにより何度も計画が立ち消えとなっていた。
三島市中心部では近年再開発計画が具体化して以降、開発への期待から地価が大きく上昇しており、2018年現在は百貨店が撤退するなど地盤沈下が進む沼津駅前とほぼ同価格水準となっているという。

再開発計画エリア。

東街区は「アスマチ三島」-商業、公共、タワマンなど

再開発エリアのうち、三島駅南口東街区の敷地は約13,000㎡で、開発するのはミサワホーム、ミサワホーム静岡、野村不動産、三菱地所レジデンス、アール・アイ・エーの6社による「アスマチ三島プロジェクト共同企業体」。
プロジェクト名は「ASUMACI三島」(アスマチ)、コンセプトは「“健幸”都市 三島の新しい明日をひらくスマートウエルネスフロント」となる。

「アスマチ三島」ロゴタイプ。

下層階は商業ゾーン「みしまスマウエルライフステーション」、公共空間「にぎわいアベニュー」(仮)で構成。このほか、医療機関やオフィスなどが入居する。
オフィスは、首都圏まで新幹線で直結している(品川駅まで最速37分)という好立地にあることから、シェアオフィスやコワーキングスペース、貸し会議室も配置される予定。
また、高層棟の高層階はタワーマンションとなる。このほか、隣接して立体駐車場も設置されるとみられる。

完成予想パース。

建設エリア周辺には地下水が流れていることから、地下水のくみ上げは行わず、また地下水の状態を常に把握するなど、三島市の貴重な資源である地下水や湧き水に十分な配慮を行うとしている。

再開発エリアの現状。写真左側が再開発地区。

西街区は「東急系ホテル」-商業施設、富士見テラスも

一方、三島駅南口西街区では、約3,400㎡の敷地に東急グループがホテルと商業施設からなる複合施設を建設している。

完成予想パース。

こちらは1階から2階が商業施設、2階の一部から14階までが東急ホテルズグループのホテルとなる予定。
低層階の商業施設部分には「水と緑の段状テラス」、低層フロアの屋上部分には「富士見テラス」も設置される。
ホテルは約200室規模で、高層階からは富士山が一望できるため、外国人観光客の取り込みも図っていく計画だという。

再開発エリアの現状。

西街区では2018年初頭より工事が開始されており、ホテルは東京オリンピックに向けて2020年6月の開業を目指す。
(写真以外の画像はニュースリリースより)

外部リンク:「三島駅南口東街区再開発事業」 アスマチ三島プロジェクト
外部リンク:2020年6月、三島駅南口に富士山を一望できる新たなホテルが誕生 
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