JR九州は、2018年に搬入予定の次世代型鉄道車両「821系」「YC1系」の概要を発表した。
省エネ型車両「821系」とハイブリッド型「YC1系」
821系近郊型交流電車は3両編成。
最新技術のフルSiCを搭載しており、消費電力は国鉄時代に製造された415系よりも約70%低減される。
第一段として2018年2月に2編成が搬入される予定。
定員は407名(座席137名)、最高速度は時速120km。
821系イメージ(ニュースリリースより)。
YC1系は2両編成。
蓄電池を搭載したハイブリッドディーゼル車両(JR九州では蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック車両と称する)で、YCは「やさしい」「力持ち」の略という。燃料消費量は国鉄時代に製造されたキハ66系よりも約20%低減される。
第一段として2018年6月に1編成が搬入される予定。
定員は232名(座席76名)、最高速度は時速110km。
YC1系イメージ(ニュースリリースより)。
「九州らしい」木を用いた内装-YC1はクロスシートも
両形式ともに車内は一部に木を用いた内装で、821系はロングシート、YC1系は一部にクロスシート(千鳥配置)も設け、観光需要に対応する。
ドア上にはマルチサポートビジョンも設置される。
821系の内装イメージ(ニュースリリースより)。
YC1系の内装イメージ(ニュースリリースより)。
これら2形式は、搬入後に九州内で営業運転と量産化にむけた走行試験が実施される予定で、将来的には415系、キハ66系などの老朽化した国鉄型車両が置き換えられることとなるとみられる。
先に投入されたBEC819系「DENCHA」は蓄電池車であった。
外部リンク:九州を明るく照らす次世代の車両が誕生します!!
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