首都圏を地盤とする中堅コンビニ「スリーエフ」(横浜市中区)は、店舗の大半をコンビニ業界3位の「ローソン」とのダブルブランド店舗「ローソン・スリーエフ」に転換させることを発表した。
スリーエフの店舗。
首都圏地盤の「スリーエフ」、ホットスナックやスイーツに定評
「スリーエフ」は1979年に横浜市に本社を置くスーパー「富士シティオ」(当時は富士スーパー)のコンビニ事業部として創業。「ローソン・スリーエフ」 1号店ができる前の2016年8月末時点で首都圏の1都3県に約540店舗を展開していた。
なお、2015年までは高知県の地場スーパー「サニーマート」と提携し、四国3県にも店舗展開していたが、サニーマートのフランチャイズ離脱に伴い四国から撤退、四国の店舗は殆どがローソンに転換した。
スリーエフは、自社開発商品「F-STYLE」に定評があり、よこすか海軍カレーを再現したチルド弁当など地域色の濃い商品や、もちもち食感が特徴のスイーツ「もちぽにょ」などといった個性的な商品を展開し、根強い支持があった。
両社の強み活かす-「スリーエフ」単独店は消滅
スリーエフとローソンは、2016年4月に資本・業務提携を締結しており、一部店舗がスリーエフからローソンへと転換されていた。
また、2016年9月からは約540店の一部の店舗のうち約90店舗を新会社に移管した上で「ローソン・スリーエフ」に転換していた。
ローソン・スリーエフは、通常のローソン店舗の機能に加えて、スリーエフの独自商品(焼鳥、チルド弁当、スイーツなど)の販売も行う新業態で、転換後の業績が好調なことから、今後も転換をすすめることにしたという。
ローソン・スリーエフ(公式サイトより)。
今後、ローソン・スリーエフに転換するのは、現在「スリーエフ」、「q’s mart」、「gooz」の屋号で展開する神奈川県・東京都・千葉県・埼玉県の348店舗のうち、281店舗になる予定。これにより、ローソン・スリーエフは400店舗近い規模に拡大。将来的に「スリーエフ」の単独店舗は消滅することになる。
これらの店舗は、スリーエフが51パーセント、ローソンが49パーセントを出資する新会社「エル・ティーエフ」によって運営される。
なお、24時間営業をおこなわず惣菜販売を中心としている「gooz」の一部店舗はそのまま存続する予定。
追記:スリーエフ単独店舗は2018年1月末で消滅することになった。
殆どの店舗が「ローソン・スリーエフ」「ローソン」に転換、一部は閉店する。
外部リンク:株式会社ローソンとの事業統合契約締結のお知らせ
外部リンク:スリーエフとローソンによる新型店舗「ローソン・スリーエフ」 9月9日(金)から順次オープン
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