カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イズミヤスーパーセンター紀伊川辺店、2023年3月26日閉店-開業15年で

和歌山県和歌山市の岩出バイパス沿いにある総合スーパー(ショッピングセンター)「イズミヤスーパーセンター紀伊川辺店」が、2023年3月26日18時に閉店する。

閉店告知が掲出されたイズミヤ紀伊川辺店。

川辺のイズミヤ、わずか15年で閉店

イズミヤスーパーセンター紀伊川辺店は2008年4月に開業。店舗は平屋で15,130㎡。スーパーセンター棟にはテナントとして、ディッパーダン、ドムドムハンバーガー、ミスタードーナツ、スタジオアリスなどが出店。さらに別棟テナントとしてセリア、ユニクロなどが出店する。

フードコート。

一部店舗は営業継続か-近く新規テナント出店?

イズミヤの閉店後も一部の専門店は営業を続けるとみられる。
2023年3月時点で具体的な活用方法などは発表されていないが、築年数も比較的若いため、いずれ後継テナントが出店する可能性が高いであろう。

本館と複数の別棟で構成される。

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イトーヨーカドー、地方店を中心に大規模閉店へ-2026年2月期までに93店舗体制めざす

セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区)は、傘下でありグループ中核企業の総合スーパー「イトーヨーカ堂」が運営するイトーヨーカドーの店舗削減と衣料品の縮小などの合理化を、2023年3月9日に発表した。

イトーヨーカドー。

イトーヨーカドー、100店舗以下へ

3月9日の発表によると、イトーヨーカドーは2023年2月時点で日本国内(関西以東、海外店舗を除く)で126店舗を展開しているが(3月閉店の竹の塚店を含む)、そのうち地方店を中心に店舗閉鎖をおこない首都圏に経営資源を集中。2026年2月期までに93店舗体制とする計画だという。

サトーココノカドー春日部店。
今後は首都圏中心での展開とする。

イトーヨーカ堂は2022年2月期まで2期連続で最終赤字を計上していた。
大株主である米投資ファンド「バリューアクト・キャピタル・マネジメント」などは、中核事業(コンビニ事業)への専念と非中核事業の撤退(百貨店の全株売却・総合スーパーの分離)、国外コンビニ事業の運営見直しに向けたロードマップ策定を要求。それにともない、2022年4月にも人員削減などを伴う合理化とともに、2025年度までにセブン-イレブン主導の「7NOW Powerd by セブンイレブンネットコンビニ」の全国拡大、ヨーカドー主導の「イトーヨーカドーネットスーパー」を首都圏全域に拡大するなどのテコ入れ策を発表していた。

22年7月に閉店したイトーヨーカドー函館店。地方撤退が進む。

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東京ミッドタウン八重洲、2023年3月10日開業-東京駅前に三井不動産の複合ビル、バスターミナル併設

東京都千代田区の東京駅前に、三井不動産グループの超高層複合ビル「東京ミッドタウン八重洲」が、2023年3月10日にグランドオープンする。

東京ミッドタウン八重洲。

東京駅のすぐ前に東京ミッドタウン誕生

東京ミッドタウン八重洲は「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」として開発されたもの。当地にはもともと「住友生命八重洲ビル」や「中央区立城東小学校」などがあった。

再開発前の「東京ミッドタウン八重洲」「ヤンマー東京」周辺。

八重洲二丁目北地区は国家戦略特区の都市再生特別地区に指定され、2017年より三井不動産などが事業主体となった大型再開発が行われていた。隣接地には、2023年1月にヤンマーの複合ビル「YANMAR TOKYO」も開業している。
東京ミッドタウン八重洲の開発投資額は約2440億円で、建物内で必要なエネルギーを自ら作り出すことでエネルギー消費量を大きく抑えることも特徴としている。

バスセンター、区立小学校も入居

東京ミッドタウン八重洲の中核となるセントラルタワーは高さ約240メートル、地上45階・地下4階建て。このほか、低層棟の八重洲セントラルスクエアが併設される。

東京ミッドタウン八重洲・フロア構成。

セントラルタワーのうち、地下1・2階が「バスターミナル東京八重洲」(2022年9月1期開業)、地下1階から地上3階が商業ゾーン「東京ミッドタウン八重洲」、4・5階が「イノベーションフィールド八重洲」、7階から38階が住友生命本社などが入居するオフィスフロア、40階から45階が「ブルガリホテル東京」となる。
このほか、1階から4階には「中央区立城東小学校」が、低層棟のセントラルスクエア2・3階に認定こども園「昭和こども園」が入居する。

日本ブランドから日常遣いまで幅広い店舗が出店

地下1階から地上3階の「東京ミッドタウン八重洲」商業ゾーンのコンセプトは「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」。店舗面積は約5,500㎡で、年間売上70億円・来館者1000万人を目標とする。

東京ミッドタウン八重洲・商業ゾーン。

2022年9月より一部店舗が開業している地階は、バスターミナルに近いことから「ウエルシア」「セブン-イレブン」「スターバックス」など旅行者・日常遣いに便利な店舗を集積。
1階・2階には三陽商会の「三陽山長 粋」、西陣織の細尾による「HOSOO FLAGSHIP STORE」、HARIOのガラスアクセサリー店「HARIO Lampwork Factory」、「金子眼鏡店」など、日本ブランドが集積された。

HOSOO。

2階には立ち飲み店や会員制バーなどが出店、期間限定店舗を多く揃える「ヤエスパブリック」を開設。
3階の飲食街には「山内農場」「目利きの銀次」など、大衆的な大手チェーン店から高級店まで幅広い店舗が出店する。
このほか、5階部分にはテラスが設けられる。

東京ミッドタウン八重洲

東京都中央区八重洲二丁目地内 他
営業時間:10時~21時など(店舗により異なる)

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ヤマトヤシキ姫路店、2023年3月7日営業再開-旧店徒歩圏で小型店として復活

兵庫県姫路市の姫路みゆき通り商店街に、百貨店「ヤマトヤシキ姫路店」が、小型店として2023年3月7日に営業再開する。

姫路ヤマトヤシキ。

2018年2月に閉店したヤマトヤシキ本店

ヤマトヤシキは1906年に姫路市で「米田まけん堂」として創業、後に播磨地方初の百貨店となり「ヤマトヤシキ」に改称した。
2001年には加古川そごう跡に「ヤマトヤシキ加古川店」を出店(同社としては再出店)した。

ヤマトヤシキ加古川店。

ヤマトヤシキは2017年8月に、中国企業・蘇寧電器の傘下で免税店大手の「ラオックス」(港区)が新株予約権7億円の取得を発表、ヤマトヤシキは同社の傘下となり、老朽化している姫路本店は2018年2月に閉店、加古川店のみの営業となっていた。
その後、姫路本店の建物は解体されていた。

閉店直前のヤマトヤシキ本店。

ヤマトヤシキ、創業地・姫路に小型店として復活

5年ぶりの再出店となるヤマトヤシキ姫路店は旧店徒歩圏の姫路みゆき通り商店街にある姫路駅前ビル1階にあった総菜店「ハトヤプラス」跡に出店するもので、店舗面積は約50㎡。旧店の店舗面積(17,051㎡)よりかなり狭くなったものの、銘菓や贈答品を中心に販売するとしている。
なお、ヤマトヤシキ姫路店の旧店舗跡地はタワーマンションとなる予定。下層階は商業施設とする計画であるが、詳しいテナント構成やヤマトヤシキが出店するかどうかなどは2023年3月時点では発表されていない。

姫路ヤマトヤシキ

兵庫県姫路市駅前町235 姫路駅前ビル1階
営業時間:11時~19時

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イオンラウンジ、2023年6月以降に順次再開-事前予約制・制限付で

イオングループは、イオンゴールドカード保有者や株主を対象とした「イオンラウンジ」の営業を、2023年6月以降に順次再開する。

イオンラウンジ。

イオンラウンジ、感染防止のため事前予約制に

イオングループによると、イオンラウンジは2023年6月より順次再開させる計画。
再開後は感染防止のため
事前予約制
月5回までの利用
1回あたり30分以内
同伴者は1名まで(3歳未満は入室禁止)
飲み物のみ提供
になるとしている。
また、イオンカード利用者は年間100万円以上の積算利用が条件となる。

イオンラウンジの利用条件など。(リリースより)

イオングループは「具体的な再開スケジュールやご利用方法につきましては、4 月中旬以降にご案内させていただきます。」としている。

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柳ケ瀬グラッスル35、2023年3月4日開業-岐阜高島屋の南側再開発で誕生した大型複合ビル

岐阜県岐阜市の柳ケ瀬地区に大型複合再開発ビル「柳ケ瀬グラッスル35」が、2023年3月4日にグランドオープンする。

柳ケ瀬グラッスル35。

「高島屋南商店街」を再開発、超高層ビルに

柳ケ瀬グラッスル35は「高島屋南地区第一種市街地再開発事業」として岐阜高島屋南側の高島屋南商店街周辺を再開発して完成した複合ビル。
建物は地上35階・地下1階建てで、高さは132メートル。
グラッスル35は「GLASS(ガラス)」、「GRASS(緑)」、「CASTLE(城)」、そして「35階建て」に由来する。

岐阜駅から見たグラッスルと柳ケ瀬地区。

核店舗は「Vドラッグ」、公共施設も

柳ケ瀬グラッスル35の1階・2階は商業ゾーン。核店舗はバロー系ドラッグストア「Vドラッグ」で、大垣共立銀行や再開発前に商店街にあった店舗なども出店。大手食パンチェーン「乃がみ」、駅南のメガドンキユニー近くにあるレストラン「キッチンフクイ」や平成調剤薬局の飲食店「薬養軒MIZUTOKI」など、市内で人気の飲食店も出店する。なお、テナントによって開業日は異なる。

グラッスル下層階の商業ゾーン。

3階は岐阜市の健康運動施設「ウゴクテ」(4月30日開設)、「岐阜市中保健センター」(5月8日移転開設)、4階は岐阜市の子育て支援施設「ツナグテ」(4月30日開設)、5階以上は分譲マンション「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」(335戸)となる。
劇場通り商店街側のエントランスには、イベントが開催できる大型ビジョンを備えた広場「Gテラス」が設けられた。

劇場通りアーケード側のエントランス「Gテラス」。

グラッスル開業に合わせ金公園もリニューアル

「柳ケ瀬グラッスル35」向かいに鎮座する「金神社」となりにある「金公園」も3月4日にリニューアル開園。
また、グラッスルの建設に先立ちアーケードの街路変更なども行われており、ビル開業によって柳ケ瀬エリアは新たな顔を見せることとなった。

こがね公園もリニューアルする。
丸窓電車モ513は岐阜駅前に移設済み。

柳ケ瀬グラッスル35

岐阜市徹明通二丁目18

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岡島百貨店、2023年3月3日移転開業-再開発ビル「ココリ」に移転、縮小するも充実の店舗に

山梨県甲府市の百貨店「岡島百貨店」が、2023年3月3日に移転リニューアルオープンする。

岡島百貨店の新店舗(ココリ)。

創業180年の老舗百貨店、移転で新装

岡島百貨店は1843年に呉服店・茶販売店として創業。現店舗は1938年に移転開業したもので、1988年の増床リニューアルにより現在の姿となった。
館内はフルラインの百貨店であり、三越と提携。建物は8階から地階、店舗面積は29,520㎡となっていたが、建物が老朽化。
現店舗を閉店し、ほぼ空き店舗となっている再開発ビル「ココリ」(正式名:紅梅地区再開発ビル)の地階-2階に移転することとなった。
前回の記事はこちら 
旧ビル閉店日の記事はこちら

閉店当日を迎えた岡島現店舗。

岡島の旧店舗は大手ディベロッパー「タカラレーベン」(東京都千代田区)に売却、現店舗を解体して再開発がおこなわれている。
詳しくはこちらの記事参照

岡島跡のタワーマンション。

ほぼ空き店舗となっていた再開発ビル「ココリ甲府」

岡島が移転する再開発ビル「ココリ」は、2010年8月に開店。総事業費約107億円のうち半分を甲府市と山梨県、国がそれぞれ補助金として負担して2010年8月に開業した再開発ビルで、高層階は(タワーマンションライオンズマンション)、中層階は専門学校、下層階は商業施設で構成される。

岡島となったココリの全景。

開店当初のココリは地元の宝石産業をアピールするために「アウトレットジュエリーモール」が核となっており、不振を極めた。そのため、2011年12月には2階を「アニメイト」などが出店する「ホビータウン甲府」に改装することで活性化を図ったが、ホビータウンの来客がビル全体の集客不振を解消するには至らず、ジュエリーモールを核店舗に決めた行政の責任が問われる事態となっていた。

ホビータウン甲府。

そこで「イオンモール」が「イオンモール甲府昭和」の増床に合わせて2014年末にココリのプロパティマネジメント契約を締結。「毎日うれしいがココに」をキャッチフレーズに、2016年までにイオンリテールの運営する食品スーパー「イオン」(2016年7月開店)を核に、酒売場「イオンリカー」、「未来屋書店」といったイオン系テナントや、「築地銀だこ」、「サンマルクカフェ」といった飲食店が誘致され、普段使いしやすい商業施設として生まれ変わったことで以前と比較して多くの地元住民の利用が見られるようになった。

イオンモール甲府。

一方で、近年は2019年8月にイオン系の未来屋書店が、2020年3月に300円ショップが閉店するなど、テナントの撤退が相次いでおり、エントランスである1階にも非物販テナントであるマンションギャラリーや就労継続支援A型事業所が出店。
さらに、コロナ禍のなか2020年11月には1階のイオンとイオンリカーも撤退、2022年にはホビータウンの店舗などが順次閉店し、ココリの商業床はほぼ空き店舗となっていた。

岡島新店舗、規模縮小も百貨店ブランドの多くは存続

岡島新店舗の店舗面積は約4,500㎡で、コンセプトは「地域共創型上質スペシャリティストア」。旧店舗の7分の1の面積となる。

岡島の看板が設置されたココリ。
外向き店舗の多くは以前のまま営業しているが、岡島の区画となった場所も。

フロア構成は以下のとおり。

2階 新しいライフスタイルのフロア リビング・服飾・催事場等
1階 上質ファッションのフロア デパコス・服飾など
地階 上質な日常を提供する食のフロア 生鮮・食品・明治屋など

 

旧店舗で人気を集めていた「ジュンク堂書店」など撤退となったテナントもある一方で「コーチ」「シャネル化粧品」「ロクシタン」「コムサプラチナ」「Jプレス」「レリアン」「ウチノタオル」などといった多くの百貨店向けブランドが存続。岡島は陳列方法を工夫するなどして撤退ブランドをおさえたとしており、照明設備など内装もかつてのココリから大きく変更され、百貨店らしい雰囲気となった。

商店街側に設置されたロクシタンの看板。

また、とくに食品は「明治屋 MEIDI-YA」、精肉「わたなべ」、京都の漬物「土井志ば漬本舗」、新潟の鮭茶漬けなどで知られる「加島屋」、ベーカリー「パンパティ」等が新規出店するなど充実が図られたほか、各フロアに催事スペースを設置。物産展をはじめとした各種催事が開催される予定となっている。

商店街側には岡島出店を歓迎する看板も。

岡島百貨店

山梨県甲府市丸の内1-16-20
営業時間:10時~19時

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イオンモール豊川、2023年4月4日開業-名鉄豊川線八幡駅前に

愛知県豊川市の名鉄豊川線八幡駅前に「イオンモール豊川」が、2023年3月30日にプレオープン、4月4日にグランドオープンする。

イオンモール豊川。

スズキ工場跡、駅前立地のイオンモールに

イオンモール豊川が出店するのは、名鉄八幡駅前にあったスズキ自動車豊川工場の跡地で、建物は3階建てで、敷地面積は約12万8000㎡、延床面積は約11万3000㎡、総賃貸面積は約6万3000㎡。

売場は1階から3階までの3層。

コンセプトは「はじめてを、はじめよう」。
店舗近隣には名鉄八幡駅や豊川市民病院がある人口密集地で、イオンは「豊川市が進める『八幡駅周辺地区のまちづくり』と連携しながら、商業・医療・福祉・文化の複合的な地域拠点として、街のにぎわい創出の一助となる施設を目指す」としており、愛知大学や豊橋創造大学との産学連携も行う。
基本商圏は約10km圏内・約17万世帯・約43万人で、年間来館目標として約900万人をめざす。

1階・GRAND PARK。公園機能を併せ持つ。

核店舗は「イオンスタイル”新豊川”」

核店舗は総合スーパー「イオンスタイル新豊川」。1階から3階に展開し、衣食住のフルライン型。イオンの子供売場「キッズリパブリック」なども設ける。

イオンスタイル・キッズリパブリック。

190の専門店出店、うち県内初29店舗-名鉄も増発

専門店数約190店のうち東海初21店舗、愛知県初8店舗、地元企業57店舗となる。

1階・イオンスタイル食品。

1階の食品エリア「豊かなマルシェ」には「カルディコーヒーファーム」「久世福商店」「DONQエディテ/ミニワン」など全国的にお馴染みの店舗のほか、豊川商工会議所が運営する地域応援セレクトショップ「豊穣屋HOUJOU-YA Toyokawa no megumi」が出店する。

1階・豊かなマルシェ。

食関連以外では、1階には「ユニクロ」「スポーツオーソリティー」「niko and…」などが出店する。

1階・専門店館内。

2階にはレストラン街「TOYOKAWA DINING」を開設、16店舗が出店。
そのほか「ヤマダデンキ」「GU」「キャンドゥ」「OWNDAYS」などが出店する。

2階・トヨカワダイニング。

3階の目玉となるフードコート「FOOD FOREST」は900席を備え、12店舗が出店。

3階・フードフォレスト。

また、愛知県初出店のカプコンのエンターテインメント施設「MIRAINO」ではバイオハザードやロックマンをVRで楽しむことができる「VR-X」や、巨大迷路等も設けられる。
そのほか300円ショップ「3COINS+plus」、イベントホール「イオンホール」などが入居。地元書店「本の豊川堂×nido cafe」は1,700㎡の大型店となる。

3階・カプコンMARAINO。

1階には噴水を設置したバリアフリー型の身体を動かせる公園「GRAND PARK」、2階には芝生エリアとテラス席、LEDビジョンを設けた「CENTRAL PARK」を設置。今後イベントなどにも活用される。

2階・セントラルパーク。

また、このほか1階にも3箇所の大型デジタルサイネージを設置。館内案内に加えてオススメ商品の配信、さらに滝のような演出なども行われる。

複数のデジタルサイネージで情報発信が行われる。

名鉄はイオンモールの開業に合わせて豊川線国府~豊川稲荷間で3月30日から5月7日まで増発を行う。

イオンモール豊川

愛知県豊川市白鳥町兎足10-16
営業時間:8時~22時(イオンスタイル食品)

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三井アウトレットパーク大阪門真・ららぽーと門真、2023年4月17日開業-隣にコストコも、館内に「黒門市場」出張出店

大阪府門真市の門真駅近くに、三井不動産グループのショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」「三井アウトレットパーク 大阪門真」が2023年4月17日にグランドオープンする。

三井ショッピングパーク ららぽーと門真
三井アウトレットパーク 大阪門真

パナソニック工場跡、ららぽーと+アウトレットに

「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」「三井アウトレットパーク 大阪門真」が出店するのは、パナソニック(松下電器)の工場跡地。
同店の開業に合わせて「三井アウトレットパーク 大阪鶴見」は3月12日に閉館する。同店は花卉市場などがある「鶴見はなぽ~とブロッサム」のテナントとして入居していた。

鶴見はなぽ~とブロッサム。

三井不動産初の「三井ショッピングパーク ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」の2業態複合型商業施設で、そのうち2階部分がアウトレットパークとなる。

アウトレットはららぽーとに挟まれる形で出店。

全館の延床面積は約19万6800㎡、店舗面積は約6万6300㎡。ららぽーとは約153店舗、アウトレットは約98店舗が出店する。
三井不動産は、この開発はSDGsにおける8番と11番に貢献するとしている。

ららぽーと、食品に「黒門市場」が入居

1階にはららぽーとの食品ゾーン「門真うまいもん街」。
核店舗としてライフの「ライフ セントラルスクエア」が出店するほか、黒門市場公認の商店街「黒門市場」には11店舗が出店。
さらにカレー屋「ニューダルニー」、焼肉「食道園」など大阪の老舗も出店する。
また、同フロアには映画館「TOHOシネマズ」も出店する。

食品館に「黒門市場」が出店する。

大型専門店としては「ユニクロ」「GU」「H&M」などのファストファッションを中心に「ヤマダデンキ」「無印良品」「アカチャンホンポ」などが出店。また「FOREVER21」は日本再上陸第1号店となる。
3階の「Food Terrace」は1000席を超える規模となるほか同フロアにはバンダイナムコによる「すみっコぐらしあそびスタジオ」も設けられる

ららぽーとの館内イメージ。

4階の屋上広場「空の広場」には、アウトドア店「ロゴス」のカフェ併設新業態「LOGOS CAFE & HIROBA」が出店する。

屋上「空の広場」。

三井アウトレット、アパレル×飲食の複合業態も

三井アウトレットには「アディダス」「ビームス」「モンベル」などが鶴見から移転。
また、新規店舗として、大阪初出店となるラルフ ローレンのカフェ「ラルフズ コーヒー 」、ジェラート ピケのフレンチクレープ店「gelato pique cafe」など、アパレルとカフェの複合業態も出店する。

三井アウトレットの館内イメージ。

三井不動産、エリア一体開発で隣地に「コストコ」出店

三井不動産はららぽーとの隣接地の一体開発もおこなっており、隣接地には2023年夏に「コストコ門真倉庫店」が開業する予定であるほか、マンション「パークホームLaLa門真」の建設も進められている。
(全ての画像はニュースリリースより)

三井ショッピングパーク ららぽーと門真
三井アウトレットパーク 大阪門真

大阪府門真市松生町1-11
営業時間:10時~21時(レストラン11時~22時)など

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松本パルコ、2025年2月閉店-開店40年で

長野県松本市の松本城近くにあるファッションビル「松本パルコ」が、2025年2月末に閉店する。

松本パルコ。

松本パルコ、ジャスコ跡への出店だった

松本パルコは、1984年9月に開業。建物は元信州ジャスコ松本店であったが、ジャスコはカタクラモール松本(現在のイオンモール松本)に移転するために閉店していた。
現在の店舗は1996年に増床。建物は地上6階、地下1階建てで、店舗面積は15,155㎡。テナントとして無印良品、GU、4℃、島村楽器、好日山荘、ヴィレッジヴァンガード、アニメイトなどが出店する。
松本市では、2017年9月にイオンモール松本が開業。パルコから歩いて15分ほどの近距離であり、競合関係となっていた。

松本パルコのフロアガイド。

パルコ、大都市圏に経営資源を集中

パルコは大丸松坂屋百貨店を運営するJ.フロントリテイリング傘下となって以降、大都市圏に経営資源を集中させており、地方や郊外エリアの店舗整理を進めていた。
松本パルコの建物は一部が築40年以上となっているが、今後の活用方法などについては2月時点で発表されていない。

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