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ゆめテラス祇園、2023年11月1日開業-ゆめタウン祇園を50年ぶり建替え、核店舗は無印良品の大型店

広島県広島市安佐南区のJR可部線下祇園駅近くにあったイズミのショッピングセンター「ゆめタウン祇園」跡地に、イズミのショッピングセンター「ゆめテラス祇園」が2023年11月1日にグランドオープンする。

ゆめテラス祇園。

イズミ初の郊外型大型店、50年目に建替リニューアル

ゆめテラス祇園の前身となるゆめタウン祇園は、1973年3月に同社初・広島市初の郊外型ショッピングセンター「いづみ祇園ショッピングセンター」として開業。1980年6月には社名表記変更により「イズミ祇園ショッピングセンター」に、さらに2001年3月に「ゆめタウン祇園」に改称した。

ゆめタウン祇園。

ゆめタウン祇園への転換当初は「ファミリー館(旧・ファミリーランド)」「リビング館(生活館/旧・リビングランド)」の2館体制で、廣文館書店やダイソーなど専門店が40店舗ほど入居していたが、近年はイオンモール広島祇園(2009年4月開業)など競合店が増加。店舗の老朽化もあり2011年に店舗をファミリー館に集約し、地域密着型の店舗となった。
ゆめタウン祇園リビング館。
(2011年閉館、跡地は三菱地所の「ザ・パークハウス祇園」)

しかし、店舗の老朽化による建替えにともない、2021年1月31日に殆どの売場が一旦閉店。食品館のみ仮営業しながら建て替えが実施されていた。

新業態「ゆめテラス」無印良品の大型店旗艦店が出店

ゆめテラス祇園の建物は3階建てで、店舗面積は8,100㎡、テナント数は7店舗(イズミグループは1店舗とする)。ロゴは緑色の「you me terrace」となった。

「ゆめテラス」ロゴタイプ。

コンセプトは「自然やゆとりを感じられる憩いの場」。2023年6月1日には、2階のイズミ「食品館」のみ先行開業していた。
3階の核テナントは「無印良品」。店舗面積は2,337㎡で、旗艦店級の大型店となる。そのほか、イズミ直営のドラッグストア・コスメ売場「メディカルワン」「ジョリーブーケ」、そして「ごちそうおむすび膳七」「シマウマバーガー」「ケンタッキー・フライドチキン」(KFC)の3店が出店するフードコートが設けられる。また、1階にはクリーニング店などが出店する。
イズミは無印良品と連携してマルシェやワークショップ、食育、地域イベントなどを企画することで、地域に愛されるスポットを目指すとしている。

ゆめテラス祇園

広島県広島市安佐南区西原五丁目19番44号
営業時間:10時~22時(無印良品は10時~21時)

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西友小手指店、2023年10月31日閉店-42年の歴史に一旦幕、跡地への再出店の方針も

埼玉県所沢市の西武池袋線小手指駅近くにある大型総合スーパー「西友小手指店」が2023年10月31日18時をもって閉店した。

西武セゾンが作った小手指、42年の歴史に一旦幕

西友小手指店は1981年6月に開店。建物は地上5階地下1階建。
小手指店は設計段階で西武セゾンを代表するデザイナーが参画し、同社初となる文化教室「西友コミュニティカレッジ」や松竹との提携による「ドライブインシアター」、西武セゾングループの不動産ディベロッパー「西武都市開発(後の西洋環境開発)」と一体的な周辺開発を打ち出すなど、既存の総合スーパーという業態にとらわれない施設づくりをめざしていた。

西友小手指店。

西友小手指店は1994年5月に都市型ショッピングセンター「西友小手指EPO(西友小手指店B館)」を新設し、高所得者層のグルメ・ファッション需要への対応を図ったが、2010年11月にEPOは専門店の相次ぐ撤退を背景に閉店し、本館もウォルマート型ディスカウント店舗となった。

跡地への再出店も検討

西友小手指店の閉店は再開発を理由としたもの。
西友小手指店跡地で進められる再開発事業の詳細に関して、2023年10月の閉店時点では明らかとなっていないが、同社は「再開発後の新しい建屋で、リニューアルオープンを予定」する方針を示している。
西友小手指店に先駆け、小手指EPOはハナミズキプラザ(通称:ハナプラ)を経て2015年に再度閉店、跡地は飯田グループHD系(アーネストワン)の分譲マンションとなっており、小手指から西武セゾンがつくった施設が姿を消すこととなった。

西友小手指店の閉店告知。

(画像は同社公式より)
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ロピア北九州リバーウォーク店、2023年10月31日開店-ダイエー・迫田・ラオックス跡、約10年ぶり大型食品スーパーに

福岡県北九州市小倉北区の小倉城そばにある複合商業施設「リバーウォーク北九州」地下1階に、流通大手「OICグループ(旧ロピアホールディングス)」の大型食品スーパー「ロピア北九州リバーウォーク店」が2023年10月31日午前10時に開店する。

開業当初はダイエー核の食物販フロアだった

リバーウォーク北九州は、2003年4月に「室町一丁目地区第一種市街地再開発事業」の中核施設(第1期事業)として開業。敷地面積は24,600㎡、延床面積は約178,000㎡。
リバーウォーク北九州地下1階には開業当初、同地区の再開発権利者であった流通大手「ダイエー」による、同社食品スーパー「グルメシティリバーウォーク店」を核とする食物販ゾーン「フードパオ」が営業していたが、2012年6月にダイエーが業績低迷を背景に閉店。
同年10月にはダイエーが権利床を維持しつつ、地場大手家具インテリア雑貨店「SAKODAホームファニシングスリバーウォーク北九州」が開店し、迫田直営フロアやカフェ(ヨゴリーノ)中心のフロアとして刷新を図ったが、2017年8月の迫田閉店により再び同フロアは閉鎖となった。

ラオックス主導で活性化図るもコロナ禍で不振に

リバーウォーク北九州地下1階は、2018年3月に免税店大手「ラオックス」がダイエーから権利床を買収し、大型免税店「ラオックスリバーウォーク北九州店」として新装開店

ラオックスリバーウォーク北九州店。

同年12月には訪日外国人観光客を意識した忍者テーマパーク「忍者パーク」と屋内型遊園地「遊キッズ愛ランド」を導入し、2019年6月には地元ファミリー層を意識した屋内型テーマパーク「リバチカこども王国 ジャイアントスタジアム」として再編するなど活性化を図ったが、訪日外国人需要に乏しい立地条件とコロナ禍が重なり無期限休業状態となった。

リバチカこども王国ジャイアントスタジアム。

加えて、リバーウォーク北九州自体も1階への西鉄ストア系都市型食品スーパー「レガネットキュートリバーウォーク店」導入や4階フードコート「タベリバガーデン」の再整備など集客力の維持を図っていたが、専門店の撤退が相次ぐ状況であった。

リバーウォーク、話題の「ロピア」で集客力向上なるか

ロピアは2023年6月に九州1号店「ロピア博多ヨドバシ店」を博多駅前に開店、8月に九州2号店「ロピア福岡新宮店」を福岡都市圏のベッドタウンである糟屋郡新宮町に開店するなど、ハイペースで店舗網の拡大を進めている。
リバーウォーク北九州は、2023年4月より東京建物グループの商業不動産運営会社「プライムプレイス」による受託のもとリニューアルを進めており、集客力の向上を図りたい両者の狙いが一致したものとみられる。
ロピア北九州リバーウォーク店の開店により、同施設に約10年ぶりに大型食品スーパーが復活することとなった。


リバーウォーク北九州。

ロピア北九州リバーウォーク店

住所:福岡県北九州市小倉北区室町1-1-1
営業時間:午前10時~午後8時

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いかり井原店おいしい館、2023年10月31日閉店-いかり岡山県から完全撤退、わずか2年で

岡山県井原市の国道313号線(ロマンチック街道313)沿い、井原鉄道井原線いずえ駅と子守唄の里高屋駅の中間地点にある高級食品スーパー「いかり井原店おいしい館(おいしいやかた)」が2023年10月31日17時をもって閉店する。

いかりならではの「おいしい」発信し続けた「やかた」

いかり井原店おいしい館(おいしいやかた)は2021年11月に新築開店。建物は平屋建で店舗面積は約330㎡。関西地場大手高級食品スーパー「いかりスーパーマーケット」のグループ会社「有楽調理食品」が運営を担う。
同店はいかりスーパーマーケット創業者の行光博志代表取締役会長が岡山県井原市出身であり、同店徒歩圏内の家電量販店「ダイイチ井原店」跡にグループの食品製造工場「有楽調理食品岡山工場」があったため、鳥取県智頭町の「いかり楽粹智頭店」同様の方式で出店に至った経緯があった。

いかり井原店おいしい館。

いかり井原店おいしい館ではいかりが強みとする自社グループ製造食品・輸入食品や有楽調理食品が強みとする冷凍の生鮮食品・弁当惣菜などを展開。店内厨房やイートインスペース、冷凍自販機を設け、同店独自開発商品を提供するなど、井原市内では唯一無二といえる店舗づくりを行っていたが、わずか2年で営業を終了することとなった。

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ガイア、2023年10月30日民事再生法申請-パチンコ店で過去最大の倒産、グループ負債総額1600億円

全国各地でパチンコホール「ガイア」「メガガイア」「アイオン」などを運営する「ガイア」(本社:東京都中央区日本橋横山町)が、2023年10月30日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請して倒産した。

ガイア郡山駅前店。

パチンコホール過去最大の倒産

ガイアは1984年に創業。倒産を報じた東京商工リサーチと帝国データバンクによると、ピークとなる2006年5月期には年収入高約5853億500万円を計上していた。当時は全国各地の駅前一等地への出店も多く、閉店することが多かった百貨店や総合スーパー跡の建物へ出店する例もしばしば見られた。

ガイア小田原駅前店。(旧マルイ/丸井小田原店)

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により経営が悪化。2023年5月期の年収入高は約1895億4200万円に減少していた。
負債総額はガイアが約851億円(2023年5月期決算時点)、グループ7社合計約1,600億円。(各社の決算期時点、東京商工リサーチによる。帝国データバンクによると約1133億円。)
パチンコホールの倒産としては過去最大だという。

メガガイア和光駅前店。(2022年閉店)

ガイア、再建へ-「Jトラスト」がスポンサーに

ガイアは、グループ企業を含めて、Jトラストグローバル証券などで知られる金融大手「Jトラスト」とスポンサー支援に関する基本合意書を締結。同社が事業再建支援にあたるとしている。
Jトラストは、グループ会社で乃木坂46SKE48などの運営企業の株式を持つことでも知られる「KeyHolder」がかつてゲームセンターなどアミューズメント施設の運営をおこなっており、ガイア倒産前にも同社がガイアの一部建物を購入するなどしていた。

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ベルシティ新津、2023年10月31日閉店-旧長崎屋、建物の老朽化で38年の歴史に幕

新潟県新潟市秋葉区新津の新津温泉近くにある大型ショッピングセンター「ベルシティ新津」が、2023年10月31日に閉店する。

ベルシティ新津。(リオンドール公式サイトより)

サンバード長崎屋新津店だったベルシティ新津

ベルシティ新津は1984年10月に大手スーパー「サンバード長崎屋新津店」として開店。長崎屋は経営再建に伴い2009年9月に閉店。その後は地場老舗建設会社「鈴木組」が取得して、「ベルシティ新津」として2009年11月にリニューアルオープンした。休業期間は僅か2ヶ月のスピード再生であった。

ベルシティ新津(公式サイトより)

建物は2階建てで、店舗面積は6,555㎡。核店舗は長崎屋時代から出店している地場スーパー(現在はリオンドール傘下)の「にいつフードセンター」で、そのほかにココカラファイン(旧くすりのコダマ)、セリアカーブスなどが出店している。
なお、隣接地には「新津温泉」がある。

老朽化で閉店-フードセンターは新津市街地から消滅

ベルシティ新津の閉店は建物の老朽化によるもの。
跡地の活用方法などについては2023年10月時点で発表されていない。
また、にいつフードセンターは2020年に近隣にあった「にいつフードセンター三の町店」(本店)を閉店したばかり。創業の地であった旧新津市中心部から完全撤退となる。

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スタイルワン、2024年3月までに終売-ユニーはPPIH(ドンキ)開発商品の取扱開始

ユニー」(愛知県稲沢市)を中心とした大手スーパー各社による共同開発プライベートブランド商品「スタイルワン」(「Style ONE」「Prime ONE」)が、2024年3月までに終売となることが都商研の取材で分かった

スタイルワンの売場。

ユニー・イズミヤ・フジの共同PBだったスタイルワン

スタイルワンは、東海地方を地盤とする「ユニー」、近畿地方を地盤とする「イズミヤ」(大阪府大阪市北区)、中国・四国地方を地盤とする「フジ」(愛媛県松山市)の3社による共同開発プライベートブランド商品として2009年に登場。キャッチフレーズは「わたしのお気に入り。」で、かつてはユニー傘下のコンビニの「サンクス」「サークルK」、同じくユニー傘下の首都圏を地盤とするミニスーパー「ミニピアゴ」でも販売されていた。

スタイルワンを展開する主要4社。

2019年3月からは九州・中国地方を地盤とする「マルショク・サンリブグループ」(福岡県北九州市小倉南区)でも販売が開始されたほか、かつてミニピアゴとして展開されていたG-7グループのミニスーパー「リコス」(神奈川県横浜市神奈川区)でも販売が継続されている。

当初の加盟3社、業界再編で別々の大手と統合

ユニーはスタイルワンの中核企業であったが、2019年1月にドン・キホーテを展開する「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」(PPIH)の完全子会社となった。

ユニーはドンキ傘下に。

さらに、小型スーパー「ミニピアゴ」は2020年4月1日からはユニーグループを離脱し、業務スーパーなどを運営するG-7ホールディングス傘下に。のちに「リコス」と改称された。

ミニピアゴはG-7傘下に。

また、他の加盟企業も、ユニー系コンビニであった「サンクス」「サークルK」は2016年9月にファミマと経営統合(のち屋号消滅)。
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サークルKサンクスはファミマに合併。

「イズミヤ」は2014年6月に阪急百貨店や阪神百貨店・阪急オアシスなどを運営するエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)と株式交換により経営統合。

イズミヤはH2O(阪急阪神)と経営統合。

そして「フジ」は、2018年にイオンと資本業務提携したのち、2022年3月にイオン子会社であり「マックスバリュ」「マルナカ」などを運営する「マックスバリュ西日本」(広島県広島市)と経営統合していた。

フジはイオングループに。

フジはイオン系、ユニーはドンキ系開発PBに

フジは2023年9月よりPB商品をイオンの「トップバリュ」へと切替済み。スタイルワンの取り扱いを終了している。
また、ユニーはPPIH入りにともない、2023年2月から一部のユニー店舗で「」の文字をデザインしたドン・キホーテのオリジナルブランド「情熱価格」の販売を開始。スタイルワンについてはPPIHグループで開発した新PB商品「UNY」などへと切り替えられる。
また、「マルショク・サンリブグループ」は、一部商品のみ以前からある自社PB(「くらしらく」など)の拡充にて賄うとみられる。

マルショク・サンリブグループ。

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イオンそよら浜松西伊場、2023年10月28日開業-JR浜松工場近くのJT跡「一条タウン」、スタバ・コーナンなど出店

静岡県浜松市中区(2024年1月合併予定:浜松市中央区に改名)のJR東海浜松工場近くのニュータウン「一条タウン西伊場」に、イオンリテールのショッピングセンター「イオンそよら浜松西伊場」が2023年10月28日に開業する。

イオンそよら浜松西伊場。

JR浜松工場近く、JT工場跡「一条タウン」にイオン

「そよら」はイオンの都市型店舗で、由来は「そら、寄って、楽しんでって!」。
イオンそよら浜松西伊場が出店するのは、JR東海浜松工場横にあったJT(旧専売公社)浜松工場の跡地に一条工務店が開発したニュータウン「一条タウン西伊場」の商業施設棟。そよらの建物は一部2階建て、店舗面積は約6,300㎡で、コンセプトは「エコ&サステナブル」。イオンリテール初となる全館環境配慮型のショッピングセンターとしている。
近隣にはイオングループの商業施設が複数あり、1キロほど西にはイオン浜松西ショッピングセンターも立地している。

イオンスタイルを核にユニクロ、スタバなど出店

核店舗の「イオンスタイル浜松西伊場」は30代から40代の主婦・主夫や単身層をメインターゲットにした総合スーパーで、コンセプトは「日々の暮らしを便利に、地域のオアシスとして『食と健康』を提案するお店」。コスメ・ドラッグコーナーのグラムビューティークではジェンダーレスコスメやボタニカルコスメを導入する。

テナントとしては、ユニクロダイソーJINSスターバックスコーヒー、医療モールなどが出店。
さらに、来春までにバーガーキングちきゅうのにわ“ぽっぷ”(イオンファンタジーのプレイランド)、ホームセンターコーナンが順次オープン。合計で約10店舗が出店する予定となっている。

そよら浜松西伊場

静岡県浜松市中区西伊場町79ー2
営業時間:8時~22時

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マックスバリュ山鼻店、2023年10月25日開店-イオン北海道、アークスのお膝元に大型食品スーパー

札幌市中央区の石山通沿いに、イオン北海道の食品スーパー「マックスバリュ山鼻店」が2023年10月25日に開店した。

こだわり商品拡充、独自ロゴも

マックスバリュ山鼻店の建物は地上2階建で営業フロアは2階(1階は駐車場)、売場面積は約1,740㎡。
コンセプトに「毎日の生活に楽しさを提供する便利ストア」を掲げ、生鮮売場(農産・水産・畜産)では産地直送品(産直野菜・小樽近郊産魚介類)やオーガニック商品、銘柄牛・豚(BLENDED BEEF・道南レッドポーク)、冷凍肉(馬刺し・エゾシカ)などこだわり商品を展開。
惣菜売場(デリカ)では町の洋食屋をイメージした「ふらいぱん亭」や「健康×環境」をテーマにした商品、ローストビーフを使ったサラダなど店内製造を拡充する。

マックスバリュ山鼻店。

また、日配品売場ではコンセプトに「おうちバル」を掲げ、剣淵町の「ゴトウくんせい」や余市町の「南保留太郎商店」の燻製おつまみ、輸入チーズアソートなど“お洒落でおいしいおつまみ”を品揃え、冷凍食品売場では簡便調理のスンドゥブ・ラーメン・米飯類に加えて、冷凍野菜や冷凍パンといった商品を導入する。
このほか、グロサリー売場ではオーガニック商品や特定保健用食品、糖質オフ商品、アレルギー対応商品といったヘルス&ウエルネス商品を拡充。リカー売場では「澄川麦酒」「小樽ビール」「ルピシア羊蹄山麓ビール」といった道内各地のクラフトビールやワインを取り揃え、選ぶ楽しさを届けるとしている。

マックスバリュ山鼻店フロアマップ。

対アークスの試金石に

マックスバリュ山鼻店の500m圏内には、北海道を本拠とする流通大手「アークス」の本社があり、1km圏内には同社の旗艦業態店舗「スーパーアークス山鼻店」を始め、グループの総合スーパー「東光ストア行啓通店」や食品スーパー「ラルズマート中島公園店」も数多く集積している。
イオン北海道は札幌市近郊で「マックスバリュ」「まいばすけっと」の出店を強化しており、山鼻店は対アークスの試金石といえる店舗となりそうだ。

マックスバリュ山鼻店

住所:札幌市中央区南10条西11丁目1番4号
営業時間:9時~24時

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成城石井成城店、2023年11月14日リニューアル開業-「開店100年」を前に

東京都世田谷区の成城学園前にある老舗スーパー「成城石井」の本店・創業店である「成城石井成城店」が、2023年11月14日にリニューアルオープンする。

成城石井成城店。

現在はローソン傘下の成城石井

成城石井成城店は1927年に「石井食料品店」として開店。
1976年に成城石井に改名、1988年よりチェーン展開を開始した。
2014年には大手コンビニエンスストア「ローソン」の子会社となっている。

成城石井成城店、開店100年を前に刷新

成城石井成城店は平屋で、店舗面積は454㎡。
開業100年を前にしたリニューアルのテーマは「温故知新」で、新たな旗艦店にするという。
成城石井は「改装を機に商品、店づくり、おもてなしの水準を一層上げていくことで知見を蓄積、他の路面店でも活用して成城石井の新しい価値をお客に届ける。」としている。

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