埼玉県鶴ヶ島市の首都圏中央連絡自動車道圏央鶴ヶ島ICそばにある大川ホールディングス(Oh!Kawa/本社:さいたま市見沼区)のショッピングセンター「大川家具インテリアモール鶴ヶ島」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH/本社:東京都目黒区)のディスカウントストア「ドン・キホーテ鶴ヶ島店」が2023年11月7日午前9時に開店する。
埼玉地場の大型家具インテリア雑貨店として開店
大川家具インテリアモール鶴ヶ島(Oh!kawaインテリアモール鶴ヶ島)は2004年6月に開店。建物は地上2階建で店舗面積は6,894㎡。
大川HDは埼玉地盤の首都圏中堅スーパー「スーパーバリュー」の母体企業であり、1996年3月のスーパーバリュー分社化後も両社間で協調出店を行うことで衣食住を幅広くカバーしていたが、鶴ヶ島店は大川HDの家具インテリア雑貨店と傘下の生活雑貨店「アットイーズ」、同社FCのリサイクル衣料品店「キングファミリー」の非食品系3店舗がフロアを占める構成だった。
非日常と日常を兼ね備えたドンキに
ドン・キホーテ鶴ヶ島店の営業フロアは同施設1階の大川家具直営専門店跡で売場面積は2,693㎡。市内初のドンキとなる。
鶴ヶ島店ではテーマを「非日常感漂う“祭り”」に定め、内装に「和」をイメージ、若年層向けに菓子類のラインナップ拡充やキャラクターグッズコーナーの展開、カラコン・コスメ・スマホパーツといったカテゴリ商品の導入を図るなど、ワクワク・ドキドキする売場をめざす。
一方、ファミリー世帯向けにはペアルック商品を集めたアパレルや子供向けサービス(現時点で詳細未発表)、カートでも買回りしやすい2mの通路幅を打ち出すことで、普段使いにも対応可能な店舗とするとしている。

ドン・キホーテ鶴ヶ島店。
ドン・キホーテ鶴ヶ島店
住所:埼玉県鶴ヶ島市三ツ木新町2丁目8-3
営業時間:9時~25時

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オリンピック、あまいけを2023年11月完全子会社化-東京多摩地場中堅の買収で食品スーパー事業強化
首都圏地場大手ディスカウント「Olympicグループ」(本社:東京都国分寺市)は、東京都多摩地場食品スーパー「あまいけ」(本社:東京都東久留米市)を2023年11月1日付で完全子会社化した。
M&Aや東京都心出店で事業拡大進めていたOlympic
Olympicグループは1962年に東京都国分寺市で創業、1973年2月に「オリンピックショッピングセンター(OSC)」として法人化。1988年5月に社名を「オリンピック」に変更し、1990年に主力業態となるハイパーマーケット業態の展開を開始した。

オリンピック市川店。
2023年現在食品の取扱いはない。(千葉県市川市)
同社は長らく非食品比率の高いスーパーであったが、2012年4月の首都圏地場食品スーパー「カズン」(本社:東京都足立区)買収を機に、2020年12月には「優翔(フジマート)」(本社:東京都江戸川区)、2022年9月には「エフワン(新鮮市場エフワン)」(本社:埼玉県所沢市)といった地場を相次ぎ買収するなど、M&Aを中心とした事業拡大を本格化。
あわせて、東京都心部(新宿・秋葉原など)に都市型食品スーパーやディスカウントストアを相次ぎ新規出店していた。

オリンピック中央林間店。
2023年現在食品の取扱いはない。(神奈川県大和市)
精肉店発祥の地域密着型スーパー
あまいけは1969年12月に精肉店「肉のあまいけ滝山店」として創業。1971年6月に「株式会社あまいけ」として法人化した。同社は1983年に「スーパーあまいけ小川店」を開店するなど、東京多摩を中心に「地域密着型スーパーマーケット」を掲げ多店舗化、2017年からは既存店の積極的なリニューアルを打ち出していた。2023年10月時点の店舗数は11店舗で、株式は大島英正代表取締役会長が全株所有している。
あまいけ買収で多摩の店舗網強化
Olympicグループによるあまいけの買収は、2023年10月27日の同社取締役会決議により正式決定、10月31日の株式譲渡契約締結により11月1日付で実行された。
同社はあまいけの買収に関して「東京多摩地区の店舗網の拡充」「当社グループとのシナジー効果」を理由に挙げており、東京多摩の地域密着型スーパーマーケットは「OSCあまいけ」としてOlympicグループに組み込まれることとなった。
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【優勝セール情報】阪神タイガース、1964年以来59年ぶり関西対決で記念セール【2023年】
兵庫県西宮市に本拠地を置くプロ野球チーム「阪神タイガース」が、2023年11月2日の甲子園球場での阪神タイガースvsオリックスバファローズ戦(SMBC日本シリーズ第5戦)により、SMBC日本シリーズ2023(日本シリーズ)優勝に王手をかけた。
阪神タイガースショップ。
阪神タイガースは2023年度のシーズンスローガンとして「Aim! Respect! Empower!(A.R.E/アレ)」を掲げ、2005年9月29日以来18年ぶりとなるリーグ優勝をめざしていた。
その後、2023年9月14日にホームである甲子園球場でリーグ優勝を達成し「アレ」から卒業。
2023年11月2日に甲子園球場で行われたオリックスバファローズ戦は、1964年の南海ホークス戦(現福岡ソフトバンクホークス)以来約59年ぶりとなる関西対決となり、鮮やかな逆転劇を決め日本一に王手を決めた。
リーグ優勝で盛り上がる優勝翌日の阪神梅田本店。
阪神タイガースとオリックスバファローズによる関西対決を記念して、両球団のオフィシャルスポンサーでは記念セールが開催される。
「関西対決記念セール」の実施が発表されている主な大型店・チェーン店は以下の通り。
※追加情報があり次第、順次更新いたします。
※予定は変更されることがありますので、詳細は各店舗にお問い合わせください。
日本シリーズ優勝記事はコチラ:【優勝セール情報】阪神タイガース、1985年以来38年ぶり日本一で記念セール【2023年】
イオングループ
- イオンリテール
「関西に元気をありがとう!熱烈感謝SALE」
:2023年11月2日“関西対決翌日”の11月3日~5日
:イオンリテール近畿カンパニー運営の2府4県87店舗
:「イオンお買い物アプリ」ユーザー対象にクーポン配布
:オフィシャルスポンサーならではの特売商品など
:近畿2府4県88店舗のうち和歌山県のイオン新宮店は対象外

イオンリテール近畿カンパニーの熱烈感謝SALEイメージ。
日本シリーズ優勝記事はコチラ:【優勝セール情報】阪神タイガース、1985年以来38年ぶり日本一で記念セール【2023年】
また、阪神タイガースの日本シリーズ優勝時には、阪急阪神東宝グループ系の施設や阪神ファンの多い関西圏を中心に優勝記念セールや関連セールが行われる予定。
「阪神タイガース 日本一記念優勝セール」の実施が発表されている主な大型店・チェーン店は以下の通り。
2023年度日本シリーズ優勝記念セール実施予定店舗
(11月2日23時現在更新中。)
阪急阪神の経営統合時に注目を集めた「阪急百貨店での阪神タイガース優勝セール」は実現しなかったもの、阪急オアシスや関西スーパー、ジョーシンなど関西圏を中心に全国各地でセールが開催される予定。
百貨店・モール・スーパー・カラオケ
- H2Oリテイリング
:阪急阪神百貨店
「祝 阪神タイガース ご声援感謝セール」
:優勝翌日から開催予定
:阪神百貨店ブランドの4店舗(阪神梅田本店・阪神にしのみや・阪神御影・阪神あまがさき)
※阪急百貨店ブランドの店舗(阪急うめだ本店・西宮阪急・博多阪急など)ではセ・リーグ優勝時と変わらず実施せず
:関西フードマーケット
「祝 阪神タイガース ご声援感謝セール」
:イズミヤ77店舗・阪急オアシス73店舗・カナート17店舗
:阪神タイガースコラボ商品の販売やセールなど

イズミヤ各店でも「ご声援感謝セール」開催予定 - 三井不動産グループ
:三井ショッピングパークららぽーと甲子園
「阪神タイガース 優勝セール」
:甲子園球場に近いモールならではのセール - 丸善三番館(旭川本店・ふらの店)
「優勝!ありがとう感謝セール」
:セ・リーグ開催期間中から引続き応援、セール予定。 - ジャンカラ
「日本一!おめでとうセール」
:“優勝直後”から3日間開催。
:関西2府4県全120店舗(姫路セントラル店を除く)
:リーグ優勝時と変わらず「生ビール」無料
:但馬空港スカイダイビングセンター(兵庫県豊岡市)で「六甲ヘリおとし(スカイダイビング体験)」体験可能なX(旧Twitter)引用リポストキャンペーンなど
家電量販店
- 上新電機(Joshin)
「阪神タイガース おめでとうセール」
:優勝翌日から開催予定
:セ・リーグ優勝後も応援セール開催。
:全国のJoshin実店舗とWebショップ
- ヨドバシカメラ
阪急阪神系商業施設・阪急阪神関連商業施設
- ハービス大阪
- ラグザスクエア
- 野田阪神ウイステ
- エキーマ今津
- エビスタ西宮
- HEP FIVE/HEP NAVIO(ナビオダイニング)
- 阪急三番街
- 阪急32番街
- NU茶屋町
- 阪急17番街
- 大阪梅田ツインタワーズ
- 新大阪阪急ビル
- ミズノオオサカ茶屋町
- 阪急西宮ガーデンズ
- 伊丹阪急駅ビル
- ベルフローラかわにし
- G+コレクション阪急宝塚
- ロザヴィア
- エミル高槻
- ミュー阪急桂
- EKIZO神戸三宮
- 茶屋町あるこ
- サン広場地下街
- ディアモール大阪
- 阪神西九条高架下
- 甲子園プラス
- マルシェ池田
- 野田アプラ
「阪神タイガースSMBC日本シリーズ2023記念キャンペーン」
:優勝翌日から
:各施設でグループ共通ポイント「Sポイント」

タイガースの聖地のひとつ
「道頓堀」周辺の飲食店でもセールが行われる。
そのほか店舗
- 楽天市場などでも一部店舗で優勝セールを実施することあり。
(日程など各店で違うため要検索)
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西友豊田店、2023年11月2日18時閉店-48年の歴史に幕、Seriaは豊田駅前に再出店
東京都日野市のJR中央線豊田駅近くにある総合スーパー「西友豊田店」が2023年11月2日午後6時をもって閉店した。
豊田駅前の大型総合スーパー
西友豊田店は1975年5月に開店。建物は地上3階建で店舗面積は5,858㎡。西友が自社物件として所有する。
同店は開店以来、地域随一の大型店として営業を続けていたが、2014年11月に「イオンモール多摩平の森」が至近距離に開業するなど競争が激化することとなった。
2020年には大規模改装実施するも閉店に
西友豊田店は、2020年6月に「選びやすく、買いやすく生まれ変わりました」を掲げ全館改装を実施し、2階フロアに100円ショップ「Seria」を導入したばかりであったが、2023年5月に閉店の方針を店頭にて発表。同年7月27日からは「閉店前の売りつくしセール」を開始し、段階的に営業規模を縮小していた。

西友豊田店。(2020年6月当時)
西友は日野市から撤退、跡地活用の方針などは未発表
西友豊田店の建物は1990年代に耐震改修が行われているが、2023年11月現時点で跡地活用の具体的な方針など発表されていない。西友は豊田店の引継ぎ店舗を「西友国立店」としており、同社店舗は日野市内から撤退することとなる。

西友豊田店閉店のお知らせ。(2023年7月発表)
Seriaは徒歩圏内に新店舗
Seriaは西友豊田店の引継ぎ店舗を日野市内の京王線沿線にある「Seria日野落川店」ではなく、八王子市内のJR中央線沿線にある「Seriaサザンスカイタワー八王子店」「Seria八王子オクトーレ店」2店舗としている。
同社店舗は豊田駅周辺から姿を消すこととなるが、2023年12月1日に事実上の後継店舗「Seria豊田駅前店」を開店する予定であり、駅周辺唯一のSeriaは1ヶ月ほどで復活することとなる。
(写真・画像は同社公式より)
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ザ・ガーデン自由が丘木場店、2023年11月1日開店-ヨーカドーに狭小新店、首都圏SST戦略の一環で
東京都江東区の東京メトロ東西線木場駅近くにあるセブン&アイHDの大型総合スーパー「イトーヨーカドー木場店」専門店街に、同社系列の高級食品スーパー「ザ・ガーデン自由が丘木場店」が2023年11月1日に開店した。
ヨーカドー専門店街に初のテナント出店
ザ・ガーデン自由が丘木場店は、イトーヨーカドー木場店専門店街1階で売場面積は30坪。(約99㎡)
同店の開店はセブン&アイHDによる「首都圏食品スーパーストア事業戦略(首都圏SST戦略)」の一環によるもので「シェルガーデン初のテナント形式による出店」になったとしている。

ザ・ガーデン自由が丘木場店。(同社公式より)
ザ・ガーデン自由が丘木場店は「都市型セレクトストア」としてコンセプトに「ちょといい、ちょうどいい」を掲げ、同社が創業以来強みとしてきた「老舗・名店の一品」「オーガニックワイン」「こだわりの一品」を池袋店を始めとする大型店から厳選して展開。
同店の特徴である狭小な売場を短時間で買物可能な「タイパ」対応店舗として打ち出し、「東京會舘」「猿田彦珈琲」といった老舗・名店商品や「亀戸升本」といった老舗割烹料亭による弁当惣菜を「とっておきの一品」として提案する。
ザ・ガーデン自由が丘木場店
住所:東京都江東区木場1-5-30
営業時間:午前10時~午後9時
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イオンそよら古川橋駅前、2023年11月1日9時開業-ダイエー時代からの強み活かした“リボーン型そよら”、賑わう開業日に
大阪府門真市の京阪本線古川橋駅前に、イオンリテールの都市型ショッピングセンター「イオンそよら古川橋駅前」が2023年11月1日午前9時に開業した。

イオンそよら古川橋駅前。
古川橋土地整理事業を機に生まれた駅前のシンボル
イオンそよら古川橋駅前の前身となる総合スーパー「ダイエー古川橋駅前店」は1984年2月に開店。建物は地上7階建(地上6階地下1階建)で営業フロアは1~3階、店舗面積は14,319㎡だった。
ダイエー古川橋駅前店は「門真市古川橋特定土地整理事業」により整備された「サンコオア第1ビル」の商業核であり、2016年3月のイオンリテールへの店舗承継後も引続き、総合スーパー「イオン古川橋駅前店」として地域の賑わいに不可欠といえる役割を担った。
一方、イオン古川橋駅前店は開店から39年が経過し、買物客の需要の変化への対応に迫られていた。こうした背景もあり、2023年4月に都市型ショッピングセンター「そよら」への転換が正式発表となり、同年夏より順次フロアの一部閉鎖をともなうリニューアルを進めていた。
フロアごとに異なるコンセプト訴求
イオンそよら古川橋駅前の建物は従来同様に地上7階建で敷地面積は約12,147㎡、売場面積は約14,967㎡、延床面積は約52,691㎡。グループの総合スーパー事業会社「イオンリテール」が管理運営を担う。
そよらの屋号は一般公募により選定された「そら、寄って、楽しんでって!」との呼びかけに由来するもので、大阪府内では2023年9月開業の東岸和田に次ぎ4施設目となる。

2023年9月開業のイオンそよら東岸和田。
そよら古川橋駅前ではキーワードに「通う」「集う」「つながる場」を掲げ、フロアごとに異なるコンセプトを訴求。日常生活で一番便利な都市生活拠点として「お子さまを連れて一番快適に過ごせる身近な施設」をめざすとしている。
直営衣食住も全面刷新、専門店ライクなスタイルに
イオンそよら古川橋駅前の核を担う直営総合スーパー「イオンスタイル古川橋駅前」は、ダイエー時代から引続き3フロア体制を採るもの、直営輸入食品・酒類や直営衣料、スポーツ関連売場を中心に既存の売場カテゴリからスピンアウトし、専門店に近いスタイルで顧客提案を行う。

イオンスタイル古川橋駅前の地場野菜コーナー。
1階食品フロアのうち農産では地場野菜売場コーナーの新設に加えて「大阪府指定なにわ伝統野菜」を新規取扱開始。水産では鮮魚の対面販売や調理サービスを実施。惣菜では「鉄板焼きコーナー」に加えて「ピッツァソリデラ」を新たに展開する。
また、直営輸入食品・珈琲豆販売を「カフェランテ」、ワインを始めとする酒類を「イオンリカー」、フラワー&ガーデンを「ルポゼ・フルール」として専門店化し品揃えを大幅に拡大する。

イオンスタイル古川橋駅前の地獲れ鮮魚コーナー。
岸和田漁港など近郊漁港の鮮魚が目立つ。
2階では直営ファミリーファッション専門店「ESSEME」「SELF+SERVICE」「TOPVALU COLLECTION」によるファミリーファッションの強化や服飾雑貨・キッズ関連商品「KIDS UNIVERSITY」のコーナー化を実施。改装前に各階に分散していた健康関連(S&BC)商品群を集約し、調剤薬局「イオン薬局」を導入することで、日々の暮らしのシーンごとにスムーズに買物できるような環境を整える。

イオンスタイル古川橋駅前2階「MARCHE rouge」。
3階では直営スポーツアパレル「sporsium」とグループの靴量販店「ASBee」の売場を設け、専門店フロアの体操教室などとの相乗効果を狙う。

イオンスタイル古川橋駅前3階「sporsium」。
専門店と変わらない空間づくりが特徴だ。
そよら専門店1階では「食」を提案
そよら古川橋駅前1階のテーマは「フードワールド」。
入口正面に広がるフードコート「ふるえきキッチン」には「バーガーキング」「うどんの祥 かな泉」「南蛮食堂」「千客万来まねきだこ」「京都ラーメンたかばし」「FUJIYA CONFECTIONERY」の6店舗が集積するほか、ポップアップショップも展開。「食品売場との融合」を謳う空間として、300席の座席では直営食品フロアの惣菜やピザのイートイン、スマホのバッテリー不足に悩む買物客の充電も可能となっている。

イオンそよら古川橋駅前1階「ふるえきキッチン」。
また、隣接する飲食店のうち、シアトルスタイルのカフェ「スターバックスコーヒー」、松屋フーズの牛めし・とんかつ複合店舗「松屋」「松のや」では施設外からの入店も可能であり、専門店街の営業時間にとらわれない長時間営業も行う。
そよら専門店2階には門真初の衣料雑貨やコワーキングも
そよら古川橋駅前2階のテーマは「コンフォートライフ」。
ストライプのレディスアパレル「Green Parks topic」やワールドのファミリーアパレル「SHOO・LA・RUE」を始め、ダイソーグループの均一ショップ「THREEPPY」「Standard Products」、北欧・米国家具雑貨店「ANTENNA」、イオングループの「未来屋書店」など快適な生活を支える専門店が集積する。

未来屋書店&MIRAIYA Bookmark Lounge古川橋駅前。
未来屋書店では子供向け書籍の拡充や読み聞かせ企画といった施策に加え、コワーキングスペースを併設するなど、書店という業態にとらわれない空間をめざす。
3階は世代問わず健康になれる空間に
3階のテーマは「ヘルシーライフスタイル」。
関西初となる学生向け新体操教室「イオン新体操スクール」や大阪初となるトレーニングスタジオ「イオンスポーツクラブ3FIT」、ペット専門店「PETEMO」、ゲームセンター「モーリーファンタジー」といったグループの専門店に加え、100円ショップ「ダイソー」や大型キッズリユースショップ「ふくちゃんリユスタ」など展開。

ファミリー層の期待度が高かった「ふくちゃんリユスタ」。
直営専門店(SporsiumやASBee)と親和性の高い空間は「専門店さんを入れながら、病気になった人を予防するようなフロア構成」(安澤正臣イオンスタイル古川橋駅前店長談)をめざしたものであり、2024年2月までに開設予定の門真市消費生活センター・ 門真市女性サポートステーション「門真市くらしの相談窓口」やクリニックゾーンとともに地域の健康や生活に不可欠な空間となりそうだ。
開業式典にはハッピーワオンも登場
イオンそよら古川橋駅前の開業を記念し、開業当日朝からイオングループ共通電子マネーのイメージキャラクター「ハッピーワオン」や門真市イメージキャラクター「ガラスケ」が待機列に登場。待機列で動き回り、地元音楽グループの門真市歌にあわせてダンスを踊るなど盛り上がりをみせた。

イオンそよら古川橋駅前のテープカットセレモニー。
午前8時30分開始の開業式典式典には、川本昌彦イオンリテール執行役員近畿カンパニー支社長に加え、宮本一孝門真市市長や川村光世光亜興産社長など、旧店舗時代から縁の深い地元関係者やテナント代表者など多数参加した。
そのなかで、川本昌彦イオンリテール執行役員近畿カンパニー支社長は「今の時代にあったショッピングセンターとして生まれ変わることとなった。」「これからも末永く、皆様、地域に、門真市の皆様に愛される店をめざして頑張ります。」とコメント。
宮本一孝門真市市長は「古川橋駅前はこれから大きく変わっていく。こちらが大きく変わっていくのと同時に、北側にはタワーマンション、門真市の図書館・文化会館・複合施設が数年後にオープンしてまいります。」「古川橋から広がっていくんだろうなと思う。」「(ガラスケとハッピーワオンが動いでいるが)門真は犬で猫でちょうどよかった。猿(去る)やなくてよかった。」と古川橋駅前で進む再開発プロジェクトや市制施行60周年と絡めコメントし、テープカットによる新たな幕開けとなった。

流れ込む買物客とハッピーワオン。
従来と異なる改装思想のもと、躯体活かし「リボーン」
イオン古川橋駅前店は、1984年2月のダイエー古川橋駅前店としての開店当初は“広域商圏型”の店舗であったが、競合店の増加や老朽化を背景に半径2km圏内の“足下商圏型”の店舗に変化していた。また、主要客層も「GMS開店からそのまま客層年齢があがる」など高齢化が進み、新規顧客の獲得も厳しい状況となっていた。

従前のGMS(総合スーパー)から刷新したという空間。
イオンリテール近畿SC部住井竹男部長によると、一般的な店舗のリニューアルは3億円~5億円の投資規模であるが、そよら古川橋駅前のリニューアルは「新店1店級」「うん十億円」(詳細金額や売上は非公表)の投資規模であり、従来地元服飾宝飾関連テナントが中心だった1階玄関付近を全部フードコート(及び飲食店街)に転換するという思い切った取組みができたという。
取組みの結果、そよら古川橋駅前の専門店42店舗のうち36店舗が新規出店、残る6店舗も館内移転やブランド変更をともなうリニューアルとなり「子育て世代が車で来てもらえるような施設」となった。
また、取材では今後の同社による既存老朽店舗のスクラップ&ビルドや近畿SC部が位置づける“リボーン”のあり方、具体的な出店戦略が明らかとなった。

安澤正臣イオンスタイル古川橋駅前店長。
そよら古川橋の今後について、取材に応じたイオンリテール近畿SC部住井竹男部長は「(従来比1.3倍の)年間500万人の客に来店いただけたら」、イオンスタイル古川橋駅前店「各店地域のお客様、商圏にあった品揃えのもとイオンスタイルとなった。」と希望を寄せており、そよらのコンセプト通り、従来以上に地域にとって気軽に寄って楽しめるスポットとなりそうだ。
イオンそよら古川橋駅前
住所:大阪府門真市末広町41-2
営業時間:8時~23時(イオンスタイル1階)
営業時間:9時~22時(イオンスタイル2階3階)
※各専門店は店舗により異なる
※最新情報はそよら古川橋駅前公式サイトを参照
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フードグランニチエー三吉店、2023年10月31日閉店-イオン・フジ系高級食品スーパー、営業譲渡で
広島県福山市の国道313号線沿いにあるイオングループ系・フジカンパニーズ系食品スーパー「フードグランニチエー三吉店」が2023年10月31日をもって閉店する。
旧福山リハビリテーション病院跡地の高級食品スーパー
フードグランニチエー三吉店は、2018年10月に医療法人健応会の総合病院「福山リハビリテーション病院」跡地に開店。建物は地上2階建で売場面積は約876㎡(265坪)。
ニチエー三吉店は、同社高級食品スーパー「フードグラン」業態としては、2016年3月の三成店(尾道市)、2017年4月のEKICITY広島店(広島市)に次ぐ3店舗目であり、イベントスペース「GRAND ROOM」の整備など、旗艦店に相応しい店舗づくりを打ち出していた。

フードグランニチエー三吉店(同社公式より)。
事業再編進める「フジ」への営業譲渡で閉店に
ニチエー三吉店の閉店は、同社親会社「フジ・リテイリング」への営業譲渡によるもので、2023年11月16日に親会社直営の食品スーパー「フジ福山三吉店」として新装開店する予定となっている。
フジ・リテイリングは、2024年3月の「フジ」「マックスバリュ西日本」との3社合併に向けて、経営管理機構の改革やイオングループ共通PB「トップバリュ」の導入など準備を進めている。
ニチエー三吉店の運営会社変更も3社合併に向けた動きの一環とみられるが、2023年10月現時点で他店舗の営業譲渡に関する方針は発表されていない。
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藤三光町ショッピングセンター、2023年10月31日閉店-11月に港町店として移転、ナフコは営業継続
広島県呉市のJR呉線川原石駅近くにある地場大手食品スーパー「藤三」の商業施設「藤三光町ショッピングセンター」が2023年10月31日19時をもって閉店する。
海上保安大学校のお膝元にある藤三の大型店
藤三光町ショッピングセンターは1987年2月に開業。営業フロアは2フロアで店舗面積は2,989㎡。
藤三直営食品スーパーを核に、ホームセンター「ホームプラザナフコ光町店」や100円ショップ「Watts with」といったチェーン店、地元飲食サービス系店舗が多数入居するなど、海上保安大学校を擁する地域随一の大型店であった。
藤三光町ショッピングセンターのワッツウィズ。
徒歩圏内に新店舗、ナフコは現店舗で当面営業継続
藤三光町ショッピングセンターの閉店は近隣への移転にともなうもの。同社は2023年11月中旬を目処に「藤三港町店」を核とする新施設を徒歩圏内に開業予定であり、施設の専門店としてツルハドラッグ系ドラッグストア「Wants」、カジュアル衣料作業服店「WORKMAN Plus」、100円ショップ「Seria」の開店も決まっている。
藤三光町ショッピングセンターでは、閉店後も「ナフコ」「美容室ローラン」の専門店2店舗が営業継続の方針を示しているが、建物は築40年近く経過しており、直営食品フロア再活用の方針などは未発表となっている。
藤三光町ショッピングセンター。
(画像は同社公式より)
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にしがき豊岡店、2023年10月29日閉店-同社兵庫但馬1号店、マルワ渡辺水産への譲渡で
兵庫県豊岡市三坂町にある食品スーパー「にしがき豊岡店」が2023年10月29日をもって閉店した。
にしがき但馬1号店だった
にしがき豊岡店は1997年11月に開店。建物は平屋建で店舗面積は280坪(約925㎡)。
豊岡店は京都府北部地場大手の同社としては兵庫但馬初の店舗であり、明生建設グループでドライブインを展開していた「パオパオ」(2012年11月破産)やジャパングループ(現スギ薬局グループ)のディスカウントストア「ファミリー(現豊岡ジャパン)」とともにショッピングセンターを形成した。

にしがき豊岡店。手前が2009年12月開店の増床部分。
同店は2009年12月に増床リニューアルを実施、2022年3月には100円ショップ「キャンドゥ」を導入、同年7月には山陰地場大手「マルワ渡辺水産」の鮮魚専門店を導入するなど、但馬における旗艦店としての役割を担っていた。
鮮魚部門で連携図るマルワ渡辺に運営譲渡
にしがき豊岡店の閉店はマルワ渡辺水産への譲渡によるもの。
にしがきとしての営業を終えることとなる。
にしがきは2022年7月にマルワ渡辺の鮮魚専門店を自社食品スーパー5店舗(東舞鶴・北浜・元町・豊岡・八鹿)に導入して以来、両社間で関係を深めており、同年9月には自社食品スーパー2店舗(下福井・福来)にマルワ渡辺の鮮魚を導入、2023年7月には1店舗(八鹿)をマルワ渡辺に譲渡していた。
マルワ渡辺、兵庫県内で影響力拡大
マルワ渡辺水産は、2017年3月に直営食品スーパー「マルワ豊岡加広店」を豊岡地場食品スーパー「エスカ加広本店」跡に開店しており、兵庫県内でにしがきの受け皿として影響力を拡大することとなる。
なお、旧にしがき店舗のマルワとしての新装開店日に関しては、2023年10月現時点において発表されていない。
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コープさっぽろ春採店、2023年10月31日閉店-春採湖近くの旧釧路市民生協系スーパー、売上減少で
北海道釧路市の春採湖周辺にあるコープさっぽろの食品スーパー「コープさっぽろ春採店」が2023年10月31日をもって閉店する。
旧釧路市民生協破綻最末期に開店した小型店
コープさっぽろ春採店は1995年に食品スーパー「くしろ市民生協春採店」として開店。
春採店の開店当初の運営主体は、1954年に太平洋炭礦の職域生協として設立された「太平洋炭礦生協」を母体に1971年に地域生協となった「釧路市民生協」であった。
同生協は道内有数の規模を誇る地域生協であったが、大型店との競争激化による経営悪化に加えて粉飾決算を行ったことで、1996年3月に和議申立て(現在の民事再生法申請にあたる)を実施。
2003年9月には再建の過程で「コープさっぽろ」運営店舗となった。

コープさっぽろ春採店。
2020年から2022年にかけて店舗の改装が進められており、店舗ロゴも新しいものへと交換されたばかりだった。
売上減少で
コープさっぽろ春採店の閉店は売上減少を理由としたもの。同店1km圏内にはアークスグループ系食品スーパー「フクハラ春採店」に加え、イオン系食品ディスカウント「ザ・ビッグ春採店」を核とする複合施設など大型店もあるが、春採湖周辺は非常に起伏の激しい土地であり、店舗間の徒歩圏内での買回りは非常に困難となっている。

コープさっぽろ春採店の閉店案内。
8月31日と9月1日には地域住民向け説明会も開催された。
コープさっぽろは、釧路市内及び釧路郡釧路町内に貝塚店(旧ダイエーハイパーマート釧路店)を始め7店舗を展開しているが、旧釧路市民生協の店舗は経営再建の過程で旧桜ヶ丘本店など一部を除き閉鎖しており、市民生協時代の店舗はその多くが姿を消すこととなった。
なお、コープさっぽろは閉店にあわせて、コープさっぽろ中央店を基点とする移動スーパー「コープの移動販売おまかせ便カケルくん」を運行開始するとしている。
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