カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

トナリエ星田、2023年3月28日開業-JR星田駅前、万代やセリアなど出店

大阪府交野市のJR学研都市線星田駅前に、ショッピングセンター「トナリエ星田」が2023年3月28日に開業する。

トナリエ星田。

星田駅前、万代を核に11店舗出店

トナリエは日本エスコンのショッピングセンターブランドで、トナリエ星田は星田駅前の星田北土地区画整理事業地区に出店するもの。かつては住宅や駐車場などがあった。地区内には分譲マンションなども建設される。
トナリエ星田の建物は2階建てで、延床面積は8814㎡。
商業テナントとしてスーパー「万代」を核に「ココカラファイン」「イトウゴフク」「セリア」「花イチバ」「プラザ薬局」が出店。
そのほか、医療機関など合計11テナントが出店する。

トナリエ星田

大阪府交野市星田北6丁目8−7
営業時間:9時~22時(万代)

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福岡市地下鉄七隈線延伸区間、2023年3月27日開業-天神南駅から博多駅間、キャナル近くに櫛田神社前駅も

福岡市交通局(福岡県福岡市)が運行する福岡市地下鉄七隈線の延伸区間(天神南―博多間)が、2023年3月27日に開業した。

延伸開業した七隈線。

七隈線延伸、キャナル前に「櫛田神社前駅」も

福岡市地下鉄七隈線は2005年2月に1期区間となる橋本駅-天神南駅間の12.0kmが開業。鉄輪式リニアモーター方式で、自動運転を行っている。
2014年からは天神南駅-博多駅間1.4kmの延伸工事が進められていたが、同年10月と2016年11月に工事現場で陥没事故が発生するなどして、当初予定より遅れての開業となった。中間の商業施設「キャナルシティ博多」近くには櫛田神社前駅が新設されている。
なお、これにより七隈線と空港線の乗り換え指定駅は博多駅に変更となる。

新たな路線図。

開業初日となった3月27日には、5時20分すぎに博多駅ホームでテープカットが行われ、5時23分に一番列車が出発した。
七隈線は将来的には博多駅から福岡空港方面への延伸が検討されているが、博多開業時点では具体的な経路や開通時期などは発表されておらず、今後の議論に注目が集まる。

駅では26日に記念式典を挙行、27日には出発式が行われた。
(撮影:みねあかさん)

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那覇市第一牧志公設市場、2023年3月19日再開場-建替えに約4年、84店舗体制で新スタート

沖縄県那覇市の市場本通りにある「那覇市第一牧志公設市場」の建て替えが完了し、2023年3月19日に再開場した。

開場直前の那覇市第一牧志公設市場。

70年近い歴史ある市場、建て替えのため閉場していた

第一牧志公設市場は闇市を統合するかたちで米国統治時代の1950年に開場。旧建物は1972年10月に開場した。

旧・第一牧志公設市場。

しかし、建物は築約半世紀を経て老朽化が進行。そのため、2019年6月に一旦閉場し、近くの仮市場で営業をおこなっていた。
その後、新市場は2022年中に竣工する予定で工事を進めていたが、完成が遅れていた。

第一牧志公設市場の仮店舗。

3階建ての新市場、1階には案内所も

新「第一牧志公設市場」は延床面積4,981㎡、建物は3階建てで店舗数は84店舗。旧市場と同様に1階で購入した食材を2階の飲食店で調理してもらう「持ち上げ」も可能だ。

第一牧志公設市場・館内案内。

なお、かつてあった衣料品関係専門の売場は設けられておらず、ほぼ食品中心となっている。また、1階には観光案内所「まちぐゎー案内所」が設けられた。
工事のため撤去していたアーケードも近く復活する計画がある。
(案内画像は公式サイトより)

那覇市第一牧志公設市場

沖縄県那覇市松尾2-10-1
営業時間:8時~22時(店舗による)

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コーナン、HIヒロセを2023年6月1日付で買収-ヒロセやOKホーム&ガーデン、コーナンの完全子会社に

ホームセンター大手の「コーナン」を運営するコーナン商事(大阪府堺市)は、2023年6月1日付で九州のホームセンター地場大手「HIヒロセ」「OKホーム&ガーデン」を運営するホームインプルーブメントひろせ(大分県大分市)の全株式を取得し、子会社化することを3月22日に発表した。

コーナンの店舗(東京都北区)。

HIヒロセ・OKホームセンター、コーナンの完全子会社に

ホームインプルーブメントひろせは九州各地にホームセンター「HIヒロセ(エイチアイ・ヒロセ)」21店舗を展開。2008年に運営会社の経営破綻により傘下に収めたホームセンター「OKホーム&ガーデン」9店舗、さらに多くはホームセンターに併設する食品スーパー「食の蔵」、同じく多くはホームセンター併設する「業務スーパー」(FC店舗)などを展開する。
なお、創業家はかつて大分市で陶器店を営んでおり、近くにあったホームワイドの前身(横萬金物店)とは戦前からライバル関係にあった。

HIヒロセの店舗(大分市)。

コーナンとHIヒロセは店舗の展開エリアが異なっており、2018年に両社は業務資本提携を締結していた。
株式の譲渡時期は2023年6月1日の予定。株式譲渡に先き立ち、ホームインプルーブメントひろせが営むスーパーマーケット事業(食の蔵)などを切り離して新設会社に権利義務を承継させる吸収分割(分社型分割)を予定するとしている。
当面、HIヒロセは屋号などを変えることなく営業を続けるとみられる。

関連記事:コーナン、HIヒロセと資本業務提携-2018年中にヒロセ株の約1割取得

東急歌舞伎町タワー、2023年4月14日開業-映画館ミラノ座復活、勇者になれるダンジョンやZepp Shinjukuも

東京都新宿区の西武新宿駅前・歌舞伎町にあった映画館を核とする複合施設「新宿東急ミラノビル(ミラノ座)」跡地に、東急グループの複合超高層ビル「東急歌舞伎町タワー」が2023年4月14日に開業する。

東急歌舞伎町タワー。

ミラノ座跡地、東急グループの超高層ビルに

「東急歌舞伎町タワー」は「新宿TOKYU MILANOビル」(旧:新宿東急文化会館、映画館「ミラノ座」などが入居)と「新宿ミラノ新館」の跡地を再開発して建設されるもの。
「新宿東急文化会館」は1956年に開業。約60年に亘って親しまれたが老朽化のため2014年12月に閉館、跡地には暫定施設としてナムコの仮想現実体験施設の「VR ZONE Shinjuku」が設けられたが、こちらも新ビルの建設のため2019年3月に閉館していた。

建設予定地にあったVR ZONE。

昼夜問わず楽しめるビルに

東急歌舞伎町タワーは地上48階・地下5階、高さ約225mの超高層複合施設で、運営は東急と東急レクリエーション。

東急歌舞伎町タワーのロゴタイプ。

施設コンセプトは「好きを極める」で、低層階は、商業施設、飲食店、ライブ・イベント施設など。高層階は2業態のホテルが出店する。
特徴的なデザインは永⼭祐⼦建築設計によるもので、歌舞伎町弁財天から着想を得るかたちで「しなやかで柔らかい存り様としてコンセプトを『噴水』とした」としている。

館内構成図


東急歌舞伎町タワー・イメージ。


西武新宿駅から見た特徴的な外観。

劇場・シアターゾーンはライブハウス・映画館など

地下1階から地下4階はライブハウス「Zepp Shinjuku (TOKYO)」。また、深夜帯はナイトスポット「ZERO TOKYO」としても運用される。
収容人数はスタンディング約1500人(椅子時500席)で、360度LEDビジョンを備える。

6階から8階はライブエンターテイメント劇場「THEATER MILANO-Za(シアターミラノ座)」。
座席数は約900席となる。
両施設は、東急グループとSME(ソニー・ミュージックエンターテインメント)の合弁である「TSTエンタテイメント」が運営する。 
Zepp Shinjuku (TOKYO).

9階から10階は「109シネマズプレミアム新宿」。
8スクリーンを備え、3面ワイドビューシアター「ScreenX」を導入。合計座席数は752席で、全席をプレミアムシート(A席、S席)とする。また、全シアターの音響監修を坂本龍一氏がおこなう。運営は東急レクリエーション。

109シネマズプレミアム新宿。

エンタメ飲食ゾーンには「ダンジョン」登場

1階から5階はエンターテイメント&レストラン。
1階はエントランス、物販店、飲食店など。平城苑による和牛専門のビーフダイニング「和牛特区」、モダンメキシカン料理「KABUKI BURGER & TACOS」、生花店「ex. flower shop & laboratory SHINJUKU」、「スターバックス コーヒー」、「ヤマト運輸」などが出店する。

1階はシネシティ広場に面する。

また、エントランス前に隣接するシネシティ広場を中心とした公共空間と本施設が一体となったエリアマネジメントを行うとしている。

エントランス部とシネシティ広場を用いたイベントイメージ。

2階はエンターテインメントフードホール新宿カブキhall~歌舞伎横丁」。
恵比寿横丁や渋谷横丁を手がけた浜倉的商店製作所による24時間営業の次世代エンターテインメントフードホールで、地域グルメ店10店が出店する。

新宿カブキhall~歌舞伎横丁。

3階はアミューズメントコンプレックスnamuco TOKYO」。
バンダイナムコアミューズメントによるアミューズメント・フード・イベントを組み合わせた新業態店舗で、コンセプトは「アソベル・ノメル・ツナガレル」。店内にはバーなど飲食施設も設けられる。

ナムコ・トウキョウ内には飲食店も。

4階はダンジョン体験施設THE TOKYO MATRIX」。
ソニー・ミュージックエンタテインメントとソニーミュージックソリューションズによる「リアル体験とオンライン参加が融合する新エンターテインメント」として、ダンジョンが設けられる。
ダンジョン内では仲間と協力してモンスターを倒しながらアイテムを探し、トラップをクリアしていく体験ができ、深層にいくほど攻略が難しくなる。

4階は「ダンジョン」。

5階はウェルネスエンターテインメント施設EXSTION」。
MILANO 05が運営する美と健康をテーマとした24時間営業のトレーニングジムと飲食店を組み合わせた施設となる。

EXSTIONのフィットネスエリア。

高層階は2業態のホテル

高層階のホテルはいずれも東急ホテルズの新ブランドとなる。
17階から38階は東急ホテルズが運営する都市型ホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」で、コンセプトは「まちと繋がるホテル」。17階は飲食街「JAM17 DINING & BAR」となる。
39階から47階は東急ホテルズが運営する高級シティホテル「BELLUSTAR TOKYO」で、コンセプトは「天空のラグジュアリーホテル」。
なお、両ホテル部分の開業は5月19日となる。

開業に合わせて「エヴァコラボ」始動

東急歌舞伎町タワーでは「THEATER MILANO-Za(ミラノ座)」のこけら落とし公演が「COCOON PRODUCTION2023 『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』」となることから、4月28日よりEVANGELION KABUKICHO IMPACT」として、ホテルを含む全館でエヴァンゲリオンとのコラボが開催される。

開業に合わせてエヴァコラボを実施。

東急歌舞伎町タワー

東京都新宿区歌舞伎町一丁目29−1
営業時間:24時間営業
(施設により異なる:ダンジョンは10時~22時など)

(写真以外の全画像は公式サイト・ニュースリリース・内閣府より)

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相鉄・東急新横浜線、2023年3月18日開業-相互乗り入れ「7社局14路線」

相模鉄道(本社:神奈川県横浜市)の「新横浜線」のうち「羽沢横浜国大-新横浜」間と東急電鉄(本社:東京都渋谷区)の新線「新横浜線」が2023年3月18日に開業し、相鉄と東急の相互直通運転が開始された。新設された相鉄・東急新横浜駅。

相鉄、悲願の「都心直通」大幅拡大

開通したのは相鉄新横浜線のうち、羽沢横浜国大-新横浜間の4.2キロと、東急新横浜線の新横浜ー日吉間の5.8キロ。相鉄新横浜線は2019年11月、相鉄・JR直通線開業時に西谷-羽沢横浜国大間の2.1キロが先行開通しており、今回の開業で全線が開通することとなる。また、東急新横浜線では新横浜ー日吉間に新綱島駅が、東急東横線綱島駅の近くに設けられた。なお、相鉄・東急新横浜線の大部分は地下を走る。3月18日に開業した新綱島駅の駅名標。

相鉄線と東急線は新横浜線を介し相互直通運転を実施する。また、相鉄いずみ野線は東急東横線方面に乗り入れ、東京メトロ副都心線・東武東上線まで直通運転が実施される。相鉄本線からの電車は東急目黒線方面に乗り入れ、東京メトロ南北線・都営三田線・埼玉高速鉄道まで直通運転が実施される。相鉄線とは直通運転しないものの、東急線ホームで乗り換えが可能となる西武鉄道も含め、7社局14路線を結ぶ広大なネットワークが形成される。相鉄の直通先を含めた路線図(新横浜駅)。

これにより、二俣川駅から渋谷駅の所要時間が最速38分、海老名駅から永田町駅が最速66分で結ばれるなど、神奈川県央地域や横浜市西部地域から都心部へのアクセスが向上する。また、渋谷駅から新横浜駅まで最速25分、目黒駅から新横浜駅まで最速23分で結ばれるなど、都心部から新横浜へのアクセスも向上し、東海道新幹線への乗り換えや、横浜アリーナ、日産スタジアム等の施設へのアクセスが便利になる。

開業日は多くの人で混雑

開業日の3月18日、5時8分新横浜発各停浦和美園行を皮切りに、新横浜線が開通した。新横浜駅北口東広場では「Shin-yokohama Line Market」が開かれ、午前7時から記念乗車券が販売開始された。開業記念グッズを求め雨天の中長蛇の列ができたほか、相鉄沿線の様々な店やJR東海、横浜F・マリノスなどがブースを開いた。開業記念グッズは完売が続出した。

10時から新横浜駅交通広場ではオープニングセレモニーが開催され、相鉄・東急・JR東海・JR東日本・横浜市交通局の5社の新横浜駅長のほか、相鉄の人気キャラクター「そうにゃん」と東急の人気キャラクター「のるるん」が登場した。新横浜駅構内では新路線を一目見ようと多くの人でごった返していたほか、開業当日のきっぷを買おうと券売機の前には長蛇の列ができていた。電車を撮影する人びと。

また、相鉄グループの食品スーパー「そうてつローゼン」と東急グループの食品スーパー「東急ストア」では2社がコラボして直通記念グッズコーナーが設けられた。横浜にちなみ、シウマイ味のランチパックや横浜銘菓「ありあけ横濱ハーバー」の記念パッケージバージョンなどが販売されていた。直通記念グッズを販売するそうてつローゼン(横浜市旭区)。

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イズミヤ大久保店、2023年3月31日閉店-半世紀以上の歴史を持つ老舗スーパー

京都府城陽市の京阪久津川駅近くにある総合スーパー「イズミヤ大久保店」が、2023年3月31日18時に閉店する。

イズミヤ大久保店。

築52年の老朽スーパー、ついに閉店

イズミヤ大久保店は1971年4月に開業。
建物は4階建てで、店舗面積は12,822㎡。建物はイズミヤが所有する。
テナントとして宝くじチャンスセンター、100円ショップミーツ、メガネの三城(閉店に伴い移転)などが出店する。

店内ではイズミヤの歴史展が開催されている。

閉店は老朽化によるものとみられる。築52年を経ており、建物は閉店後に解体される可能性が高い。
跡地の具体的な活用方法などは3月時点では公式に発表されていないが、マンションなど商業施設以外の活用方法も考えられるであろう。
(撮影:wbさん

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ジ・アウトレット湘南平塚、2023年4月28日開業-イオンモールのアウトレット、全国3ヶ所目

神奈川県平塚市のツインシティ大神地区に、イオンモールの複合商業施設「ジ・アウトレット湘南平塚(THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA)」が、2023年4月28日に開業する。

ジ・アウトレット湘南平塚。

新幹線新駅まちづくりの商業核として計画されていた

ツインシティ大神地区は、東海道新幹線相模新駅(仮称)の誘致を契機とする組合施行の土地区画整理事業「ツインシティ大神地区土地区画整理事業」の一環によるもので、施行期間は2015年度~2029年度、施行面積は約68.8ha、総事業費は約218億円。
同地区は平塚市のマスタープランにおいて「北の核」と位置付けられるプロジェクトであり、イオンモールの商業施設に加えて、大和ハウスや三井不動産による大型物流施設、市立相模小学校(国道129号線沿いから移転)や交流型情報ステーションといった公共施設、住宅地の開発が進行中。平塚市に隣接する寒川町の「ツインシティ倉見地区」との連絡橋を介した接続により、一体的な「環境共生都市」の形成をめざすとしている。

ツインシティの商業核となる。

同施設は当初、2018年に「(仮称)イオンモール平塚」として開業する予定であったが、度重なる開業延期を経たのち、2021年1月に着工にあわせてプロジェクト名「(仮称)平塚プロジェクト」、さらに、2022年には全国3ヶ所目の「ジ・アウトレット」となることが発表された。
着工に際し、イオンモールは「ツインシティ大神地区のまちづくりの中核となる施設として、地域の賑わいや交流を生み出し、新しいライフスタイルやエクスペリエンス(体験)を発信する商業施設を創造して参ります。」とコメントしていた。

ベルマーレ、ベイスターズ、えのすいコラボも

「ジ・アウトレット湘南平塚」の敷地面積は約131,000㎡、総賃貸面積は約33,000㎡、延床面積は約67,000㎡。駐車台数は約3,300台。
コンセプトは「~五感を刺激する場所~Live,Play and Feel」で、約150店舗が出店する。そのうち、全国初出店が11店舗、神奈川県初が13店舗、地元企業が14店舗となる。

ジ・アウトレット湘南平塚と平塚大神 THE OUTLETS 公園。

建物は2階建て。アウトレット以外に、1階には食品核として生鮮などの専門店が出店する 「ひらつかマルシェ生鮮市場」 が、2階にはフードコート「FOOD FOREST」とレストラン街が設けられる。イオンリテールの総合スーパーは出店しない。また、駅から離れた立地に出店することが珍しいJR東日本グループのコンビニ「NewDays」が出店する。
中央には開放的な緑化空間「大神VILLAGE」を設置。アウトレットショッピングのみならず、スポーツや健康、アウトドアなどといった「五感で楽しめる体験型アクティビティ」と、「心と体をいやし、ゆったりとした時間を過ごせる緑豊かな施設環境」を提供するとしている。
また、隣接地には「平塚大神 THE OUTLETS 公園」(仮称時:3号公園)が設けられる。ここでは、地域や専門店とコラボレーションしたイベントを開催。湘南ベルマーレの公式マスコット「キングベルI世」のモニュメントも設置される。
この公園や中央の緑化空間を含め、館内外においてJリーグ「湘南ベルマーレ」やプロ野球「横浜DeNAベイスターズ」、「新江ノ島水族館」との連携イベントも開催される予定となっている。

ジ・アウトレット湘南平塚
THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA

住所:神奈川県平塚市大神字一之堰605
(ツインシティ大神地区土地区画整理事業地内)
営業時間:10時~20時
レストランは11時~21時、フードコートは10時~21時 など

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樹モールプラザ、2023年4月より順次開業-川口駅前のイトーヨーカドー跡周辺を再開発、マルエツなど出店

埼玉県川口市のJR川口駅前にある商店街「川口銀座商店街」(樹モール)に、複合ビル「樹モールプラザ」の商業テナントが、2023年4月12日前後から順次開業する。

川口栄町3丁目銀座地区再開発・建物イメージ。

川口駅前のイトーヨーカドー跡周辺を再開発

樹モールプラザは「イトーヨーカドー・ザ・プライス川口店」の跡地周辺を再開発したもので、前田建設工業・埼和興産JV、野村不動産などが参画する「川口栄町3丁目銀座地区第一種市街地再開発事業」として2019年に着工されていた。
開発面積は約1.1ヘクタール、建物は地上28階地下2階建、高さ約100mとなった。
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開発前の川口銀座商店街。右側が再開発地区。

タワマン下層階に「マルエツ」など出店

商業ゾーン「樹モールプラザ」は1階から3階で、延床面積は約9,000㎡。

樹モールプラザ。

核店舗として1階にスーパーマーケット「マルエツ」が5月24日に開店。
そのほか、1階から2階には100円ショップ・300円ショップ「ダイソー/THREEPPY」、ペットショップ「ドッグ&キャット ジョーカー」や、「コメダ珈琲店」、「銀座コージーコーナー」、「ロッテリア」、「一風堂」、「甘粛牛肉麺」、「ジュピター」などグルメ系店舗が多数出店する。
3階はサービス系店舗が中心で、医療機関が集まったクリニックモールも設けられる。なお、イトーヨーカドーは再出店しない。
4階から28階は野村不動産のタワーマンション「プラウドタワー川口クロス」(481戸)、地下部分は駐車場などになる。
(画像はウェブサイトより)

樹モールプラザ

埼玉県川口市栄町3丁目13−1
営業時間:店舗により異なる

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セブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長、2023年3月10日死去-イトーヨーカ堂の創業者

イトーヨーカドー(社名:イトーヨーカ堂)の前身「羊華堂」の創業家出身で、流通大手「セブン&アイ・ホールディングス」(東京都千代田区)名誉会長の伊藤雅俊氏が2023年3月10日に亡くなった。

イトーヨーカドー創業の伊藤氏、98歳で死去

伊藤雅俊氏は1924年生まれ。1958年に「イトーヨーカ堂」の前身となる「ヨーカ堂」を創業、のちに店舗を総合スーパー化して首都圏各地に展開した。

イトーヨーカドーの創業地・ヨークフーズ千住店。

1973年には米国のコンビニエンスストア「セブン-イレブン」、米国のレストラン「デニーズ」とライセンス契約を結ぶなどして事業を拡大、日本を代表する大手流通グループを築き上げた。
2005年からはセブン&アイ・ホールディングスの名誉会長となっていた。

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