カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ヤオコー横浜天神橋店、2024年2月20日開店-フードストアあおき跡に

神奈川県横浜市南区の国道16号線沿いにあるフードストアあおき横浜天神橋店跡に、首都圏地場大手食品スーパー「ヤオコー横浜天神橋店」が2024年2月20日午前9時に開店する。

横浜天神橋のフードストアあおき跡

フードストアあおき横浜天神橋店は、2012年7月に同社神奈川県内1号店として開店。建物は店舗面積は1,286㎡。
横浜天神橋店はキャッチフレーズに「食文化のパラダイス」を掲げる同社店舗として、創業地である静岡・伊豆半島のご当地商品やバイヤー厳選商品の取扱い、自動演奏ピアノを打ち出すなど高級路線の食品スーパーとして知られていたが、2022年8月に近隣の横浜都岡店とともに閉店。神奈川県内から全面撤退していた。

地域一番の冷惣菜を始め「インストア加工」訴求

ヤオコー横浜天神橋店は、フードストアあおき時代の建物を全面改修し開店するもので、敷地面積は約3,134㎡、店舗面積は約1,515㎡、延床面積は約7,384㎡。
ストアコンセプトに「『美味しさ』『楽しさ』を『固定と変化』で伝え豊かな食生活を提供するお店」を掲げ、野菜に関しては高糖度・機能性・調理用トマト、果物に関してはカットフルーツ、鮮魚に関しては天然魚を軸とした刺身や厚切り・大型パック商品、精肉に関しては曜日に応じた和牛中心の焼肉用商品を強化。デリカに関して冷惣菜「CREATIVE Y’s DELI」や鉄板商品、インストアベーカリーなど店内加工の強みを活かした商品を展開するとしている。

ヤオコー横浜天神橋店。

ヤオコー横浜天神橋店

住所:〒232-0042 神奈川県横浜市南区堀ノ内町1丁目102番地1 
営業時間:午前9時~午後9時45分

関連記事:ビエラ蒔田、2022年10月20日開業-横浜市旧南区総合庁舎跡地、JR西日本主導「ライフ」核の複合商業施設
関連記事:イオン天王町ショッピングセンター、2022年10月18日開業-ニチイ・サティ跡、「体験型ライフスタイル旗艦店」に
関連記事:ライブゲート瀬谷・イオンスタイル横浜瀬谷、2021年9月22日開店-相鉄瀬谷駅前再開発、イオンとミニストップ同居
関連記事:サミットストア上星川店、2020年2月22日開店-相鉄上星川駅近く、トノックス跡地に

ホームワイド若松店、2024年2月20日閉店-イオン若松ショッピングセンターの準核店舗、わずか2年で

福岡県北九州市若松区のJR筑豊本線(若松線)二島駅近く、イオン九州が展開する商業施設「イオン若松ショッピングセンター」の1階にある同社直営ホームセンター「ホームワイド若松店」が2024年2月20日をもって閉店する。

ホームワイド約8年ぶりの新店舗だった

ホームワイド若松店は、2022年3月にイオン若松ショッピングセンター専門店街1階の大部分を直営化するかたちで開店。売場面積は約6,870㎡で、2013年11月の小郡店以来約8年ぶりのホームワイド新店舗であった。(派生業態や既存業態の再転換は除く)
若松店はコンセプトに「暮らしに癒しと楽しさの提案」を掲げ、イオン若松専門店街のエンクローズドモール部分にペット用品・アウトドア用品・園芸用品を中心とした「ライフ館(本館)」、増床棟セリア・リバップ跡に衣料・DIY用品を中心とした「ワーク館(別館)」を展開した。

2022年に全館新装開業したイオン若松ショッピングセンター。

また、ホームワイド若松店では、ミレニアル世代のファミリーを意識した「ライフスタイル型ホームセンター」として、直営専門店「PetWide(ペットワイド)」「SunGarden(サンガーデン)」や福岡初となるキャプテンスタッグ公認アウトドア専門サテライトショップ「CAPTAIN STAG STAND」を導入するなど、専門店街2階のイオングループ系アウトドア用品店「スポーツオーソリティアウトドアステージ」や世界的トレーニングジム「ゴールドジム」と歩調をあわせることで施設の客層拡大や差別化を図った。

ホームワイド若松店。

一方、イオン若松ショッピングセンターでは、2023年5月にホームワイドと同時期に開店したスポーツオーソリティアウトドアステージが閉店、同年10月には韓国食材・物産店「イエスマート」「イエスマートビューティ」が親会社の破産申請の影響を受けて閉店するなど、改装の目玉だった大型専門店のが相次ぐ消滅により一転して苦境に立たされることとなった。

新装開業からわずか2年で再び大規模リニューアルへ

イオン若松ショッピングセンターでは、2023年5月に東京・新大久保発祥の韓国チキン店「gamaro chicken(カマロチキン)」を同業イエスチキン跡に導入、同年12月には「西松屋」をスポーツオーソリティ跡に導入するなど、コロナ禍で伸長したDIY・アウトドア用品・海外産品を中心とした営業施策の一部見直しを進めている。
今回、専門店街1階の大部分を占めるホームワイドを閉店(ワンラブがコンセ店舗として営業するペットワイド除く)することで、時流に沿った施設として再び再活性化を図る狙いがあるとみられる。

関連記事:イエスマート、2023年10月20日倒産・破産申請-大手韓国食材店、親会社の免税店「永山」倒産で
関連記事:イオン若松ショッピングセンター、2022年3月までにリニューアル開業-「ホームワイド」準核に韓国スーパー「イエスマート」など出店

関連記事:ビバモール赤間、2021年3月9日全面開業-旧・ゆめタウン宗像、ビバホームのアウトドア新業態「キャンプギア」1号店を併設
関連記事:スーパービバホーム八代店、2020年9月3日開店-熊本初出店、イオン八代ショッピングセンターの大部分に
関連記事:ホームワイドプロ高城店、2020年9月10日開店-ホームワイド「プロ向け」新業態
関連記事:イオン九州、2019年10月までにイオンスーパーセンターから撤退-イオン大木店の業態転換で

ハローデイ若松店、2024年2月20日閉店-JR若松駅ベイサイドモールの核担う古参店、施設開業から27年で

福岡県北九州市若松区のJR九州グループ系商業施設「ベイサイドモール」の核店舗「ハローデイ若松店」が2024年2月20日をもって閉店する。

若松駅再開発で生まれた「ベイサイドモール」

ベイサイドモールは1996年7月に開業。建物は平屋建で店舗面積は1,936㎡。2024年2月現在はJR九州ビルマネジメントが「若松ベイサイド商業施設」として管理運営を担っている。
同施設は旧若松駅操車場跡地再開発(久岐の浜ニュータウン)と一体的に整備された施設であり、開業当初は「ハローデイ」を食品核にドラッグストア「サンキュードラッグ」や複合書店「白石書店」、眼鏡店「眼鏡の松田(ビジョンメガネ)」、酒販店「ロビンフッド」など、北九州地場大手チェーンが多数立ち並んでいた。
若松駅周辺ではベイサイドモールの開業以後、複合商業施設「ベイサイドプラザ若松」(核店舗:サンリブ若松)の開業や商店街再整備、道路拡幅など、市街地再活性化に向けた取組みがみられたが、洞海湾を挟み対岸に位置する小倉北区・戸畑区の大型店や若松北湊の新興ロードサイド型店舗(サンリブグループ・大黒天物産・コスモス・ヤマダデンキ)への買物客流出もあり、依然として衰退が続いている。

専門店撤退相次ぐベイサイドモール、食品核ハローデイも

ベイサイドモールは2018年1月の「白石書店S-PAL若松」閉店解体後、サンキュードラッグの閉店(若松桜町店への事実上の統廃合)やauショップの隣接地(旧くじら館)移転、ロビンフッド・ビジョンメガネの完全閉店が生じており、開業当初からの店舗はハローデイ1店舗を残すのみであった。
また、ハローデイ若松店も積極的なスクラップ&ビルドが目立つ同社店舗としては貫店(1986年11月開店)に次ぐ古参店であり、店舗面積も673㎡と狭小、顕著な設備投資もみられなかった。

ハローデイ若松店。

2024年2月現在、施設を管理運営するJR九州ビルマネジメントは施設跡の活用方法を発表しておらず、ハローデイも若松区内への後継店出店計画を打ち出していないため、若松区内在住の施設利用者からは「駅のハローデイ古いけね」「サンリブやラ・ムーがあるから困らん」と諦めに近い声が多数聞かれている。JR九州には地元の失望感を拭い去る若松の活性化に結び付くような後継店の誘致に期待したい。

ベイサイドモール若松専門店棟。

関連記事:サンリブマルショク二島店、2023年10月31日閉店-奥洞海駅前の超小型総合スーパー、43年の歴史に幕
関連記事:イオン若松ショッピングセンター、2022年3月までにリニューアル開業-「ホームワイド」準核に韓国スーパー「イエスマート」など出店
関連記事:サンリブ、ベスト電器FCから2020年1月31日撤退-高須店の閉店で
関連記事:フォレオひびきの、2019年9月27日全面開業-完成から1年半、「グッデイ」「万惣アルゾ」を核にようやく開業

フクハラハピネスマート春採店、2024年2月18日開店-アークス福原の新業態、全面刷新でサンドラッグ対策めざす

北海道釧路市で地場大手流通グループ「アークス」(本社:札幌市中央区)の地域子会社「福原」(本社:北海道帯広市)が展開する食品スーパー「フクハラ春採店」跡に、同社の新業態1号店「ハピネスマート春採店」が2023年2月18日午前9時に開店した。

春採のフクハラ、老朽化が深刻だった

フクハラ春採店は1989年開店で建物は平屋建、店舗面積は789㎡。
春採店は開店当初、地域唯一の大型食品スーパーであったが、1995年には釧路市民生協系食品スーパー「コープ春採店(コープさっぽろ春採店を経て2023年10月閉店)」が、2003年にはイオングループ系食品スーパー「マックスバリュ春採店(現ザ・ビッグ春採店)」が開店するなど競争が激化。店舗建物も青果フロアを中心に雨漏りが続くなど老朽化が顕著であり、売場什器も雨漏りに対応した変則的な配置となっていた。
そのため、フクハラ春採店では2024年2月1日に「売り場改装」を発表、2月6日午後6時をもって一時閉店していた。

小商圏型新業態でサンドラッグ対策へ

ハピネスマート春採店は、福原による新業態1号店となる。
ハピネスマートではチラシを廃止し、毎日お求めやすい価格の提供を打ち出すEDLP型の営業に移行。青果コーナーではカット野菜、水産・食肉コーナーでは長期保存可能な真空冷凍食品や急速冷凍商品、デリカコーナーでは食べきりサイズの和惣菜を拡充するなど、少人数世帯向けの店舗づくりを打ち出す。

2023年当時のフクハラ春採店。
既存の店舗建物を活かしつつ新業態となる。

店舗近隣では2023年10月に道内大手生協系食品スーパー「コープさっぽろ春採店」(旧釧路市民生協運営店舗)が閉店したもの、2024年2月22日には店舗跡に大手ドラッグストア「サンドラッグ春採店」が開店を予定している。
サンドラッグ春採店では青果・精肉・冷凍食品・酒類の取扱いも予定しているため、リニューアルによる集客力維持を狙いがあるとみられる。

2023年10月に閉店したコープさっぽろ春採店。
2024年2月22日にサンドラッグ春採店となる。

フクハラハピネスマート春採店

住所:北海道釧路市春採6丁目2番43号
営業時間:午前10時~午後8時

関連記事:コープさっぽろ春採店、2023年10月31日閉店-春採湖近くの旧釧路市民生協系スーパー、売上減少で
関連記事:フクハラ長崎屋店、2023年9月30日閉店-帯広駅南口ビルの食品核、他専門店も多くが撤退に
関連記事:サンバード長崎屋帯広店、2024年3月閉店-長崎屋直営売場は2023年7月31日閉鎖
関連記事:藤丸百貨店、2023年1月31日閉店-創業122年の老舗、「再生」に望みを繋いだ最終営業日

関連記事:藤丸百貨店、2023年1月閉店-帯広・十勝エリア唯一の百貨店
関連記事:プラザ。いちまる清水店、2021年8月31日閉店-十勝の大手スーパーだった「いちまる」全店消滅
関連記事:イトーヨーカドー釧路店、2019年1月20日閉店
関連記事:道東で「WAON」による路線バス運賃支払い、2018年5月開始-帯広・釧路など、「全国初」取り組みも

とりせん松原店、2024年2月17日開店-パチンコ&スロットオータ館林店跡地に新コンセプト2号店

群馬県館林市の国道354号線沿いに地場大手食品スーパー「とりせん松原店」が2024年2月17日午前9時に開店した。

ほっこりするとりせん

とりせん館林松原店は、2022年9月に閉店した東海地方地盤の大手パチンコ店「パチンコ&スロットオータ館林店」跡地に開店するもので、建物は平屋建、総敷地面積は10,587㎡、売場面積は2,082㎡。
同店はとりせんの館林市ドミナント戦略の一環として同社既存3店舗の商圏対象外であった市東部・板倉町・明和町方面からの広域集客を図る。

とりせん松原店。

また、店舗建物は「2021年にオープンした佐野西店で採用した新デザインを更に磨き上げた店舗」として、デザインコンセプトを「集うみんながほっこりするお店(新コンセプト2号店)」に設定。青果売場では地場野菜コーナーを設置、鮮魚売場では全国有名漁港水揚げ商品の取扱いと注文に応じた調理に対応、精肉売場では地元館林の黒毛和牛「谷津牛」を始めとするバイヤー厳選こだわり商品を提供する。
このほか、惣菜売場を始めとする各コーナーでは地場惣菜や地場メーカー商品を積極的に展開。宅配便ロッカー「PUDOステーション」「AmazonHubロッカー」や無線Wi-Fi付きイートインコーナー、AI自動清掃・除菌ロボット、太陽光パネル発電、リサイクルステーションといった設備を完備する。

ほっこりする新コンセプト。

とりせん松原店

住所:群馬県館林市松原三丁目19-4 
営業時間:午前9時~午後9時30分

関連記事:ロヂャース加須店、2024年1月24日開店-島忠ホームセンター跡、食品ディスカウントスーパーに
関連記事:イオンスタイル南栗橋、2022年5月28日開業-東武南栗橋駅前「ブリッジライフプラットフォーム」街びらきに合わせて
関連記事:イオン東鷲宮店、2022年4月10日閉店-旧ダイエー、パルモール専門店街の一部テナントは営業継続
関連記事:あかやまJOY、2020年7月30日開業-イトーヨーカドー古河店跡、TAIRAYAは9月開店

関連記事:加須カタクラパーク・イトーヨーカドー加須店、2021年1月11日閉店
関連記事:ドン・キホーテUNY大桑店、2019年10月1日開店-埼玉県内初となるダブルネーム店舗、加須市のピアゴ跡に

イズミ、ニチリウに2024年2月14日再加盟-共同仕入れ約4年ぶり復活、「くらしモア」「セブンプレミアム」併売も

大手流通グループ「イズミ」(本社:広島市東区)は、日本流通産業(本社:大阪市福島区)が主導する共同仕入機構「ニチリウグループ」に2024年2月14日付で正式加盟(再加盟)したこと2月15日に発表した。

イズミも設立に参画した共同仕入機構「ニチリウ」

日本流通産業は、1974年6月に地場大手スーパー「ライフ」「ヤオハン(現マックスバリュ東海)」「グランドタマコシ」「平和堂」「オークワ」「さとう」「イズミ」出資による商品資材の仕入調達・共同開発を目的に設立。
1980年代からはチェーンストア志向の強い生協(コープさっぽろ・コープこうべ)や鉄道系スーパー(近商ストア・両備ストア)、2000年代以降にはドラッグストア(クリエイトSD・サッポロドラッグストアー)の加盟もみられ、最盛期となる2018年11月には20社3生協まで規模を拡大した。
一方、以前から加盟企業の倒産や他大手流通グループとの資本業務提携によるグループ離脱も目立っており、2024年1月時点では15社3生協まで規模を縮小していた。

背景にはセブン&アイのヨーカドー地方店全面撤退も

イズミは1974年6月のニチリウグループ設立当初からの主要加盟企業であったが、2018年4月に流通大手「セブン&アイHD」と業務提携を締結し、2019年5月の取締役会でニチリウグループ退会を決議、2020年2月20日をもってニチリウとの45年の提携関係を解消していた。

イズミ本社。

イズミはニチリウとの提携解消を機に、2020年3月にはニチリウPB商品「くらしモア」の代替となるセブン&アイPB商品「セブンプレミアム」を導入するなど、セブン&アイとの連携強化を図ったが、2024年2月にセブン&アイが総合スーパー「イトーヨーカドー」地方店舗(北海道・東北・甲信越)全面撤退を打ち出すなど、今後の提携関係の維持が不透明な状態となった。
こうした背景もあり、2020年2月の退会から約4年ぶりに再加盟に至ったものとみられる。

「セブンプレミアム」「くらしモア」併売も

イズミはニチリウグループへの再加盟に際し「顧客ニーズの多様化を背景に、スケールメリットを共有し相互に調達力・収益力を高め、お客さまのご要望にお応えしていくこと」を理由として挙げている。一方、2020年2月のニチリウ退会時とは異なり、セブン&アイとの提携は維持される方針であり、イズミの店頭にセブンプレミアム商品とくらしモア商品が併売されることとなりそうだ。

関連記事:イトーヨーカドー、アリオ札幌・屯田・琴似・帯広・青森・弘前・五所川原・花巻・サンエー石巻あけぼの・丸大新潟・アリオ上田の各店を2024年から2025年にかけて閉店・ロピアなど他社に承継
関連記事:イズミ、スーパー「サンライフ」子会社化を2024年1月9日発表-大分県でトマト・メロン・アップル・オレンジ運営

西友高田馬場店、2024年1月25日再開店-最古参店舗、食品スーパーとして2年ぶり復活

東京都新宿区のJR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線高田馬場駅近くのUR都市機構戸塚三丁目市街地住宅跡地に、西友の食品スーパー「西友高田馬場店」が2024年1月25日に開店した。

西友発足の礎となった最古参店舗

西友高田馬場店は1962年9月に「西武ストアー高田馬場店」として開店。店舗面積は1,157㎡。

建て替え前の西友高田馬場店。

高田馬場店は西武ストアー初のアメリカ式チェックアウト設置店であり、1963年に発足した「西友ストアー(現在の西友)」の基礎となる事実上の創業店であった。一方、同店が入居する「UR都市機構戸塚三丁目市街地住宅」は築60年近い老朽施設であったため、2021年11月30日をもって「契約期間満了」を理由に閉店していた。
西友は高田馬場店の閉店当初、再出店の方針を未定としていたが、同店跡地で2022年12月に「(仮称)高田馬場建替え計画」が始動。2024年1月に跡地への再出店が正式発表となった。

24時間営業の都市型食品スーパーに

西友高田馬場店の新店舗は地上2階地下1階建、営業フロアは1~2階、敷地面積は約988㎡、店舗面積は880㎡、延床面積は約1,495㎡。
旧店舗時代は公団住宅の低層階に入居する形態の総合スーパー(衣料品取扱店舗)であったが、新店舗は建物全館を西友が食品スーパーとして営業する。
新店舗では高田馬場という地域特性・商圏特性を考慮し、1階は惣菜や飲料・冷凍食品、2階は生鮮品・調味料・日用品中心の構成とする。また、旧店舗時代を上回る24時間営業の実施やセルフレジ(スグレジ)の導入など、単身世帯や20代~30代を意識した時短・簡便・利便性を重視した取組みを打ち出す。
西友高田馬場店。

西友高田馬場店

住所:東京都新宿区高田馬場3-3-8
営業時間:24時間営業

関連記事:ダイエー四谷荒木町店、2023年11月11日開店-曙橋駅前に新宿区2号店
関連記事:ダイエーイオンフードスタイル西新宿店、2023年4月15日開店-住友不動産の再開発ビルに
関連記事:JR飯田橋駅、2020年7月12日移設リニューアル-「エキュートエディション飯田橋」は8月25日開業

関連記事:西友高田馬場店、2021年11月30日閉店-西友現存最古の店舗、59年の歴史に幕
関連記事:小田急百貨店新宿本店本館、2022年9月末閉店-新宿駅西口再開発で「48階建て超高層ビル」に
関連記事:イケア新宿、2021年5月1日開店-「フォーエバー21」跡、IKEAに

サンリブマルショク昭代店、2024年1月25日開店-旧サトー食品館西新昭代店跡、異例の居抜きで福岡都市圏強化

福岡県福岡市早良区の旧サトー食鮮館西新昭代店跡に、九州地場流通大手「サンリブグループ」の大型食品スーパー「マルショク昭代店」が2024年1月25日に開店した。

定借契約終了で閉店したサトー食鮮館

サトー食鮮館昭代店は、2002年に「サトー食鮮館西新昭代店」として開店。建物は平屋建で店舗面積は1,685㎡。
同店の運営主体である「佐藤」は、1962年7月に精肉店「佐藤精肉店」として創業、1975年10月に「佐藤食肉」として法人化、1985年には自社直営工場を活かしたハム・ソーセージブランド「筑前ハム」を関連会社として立ち上げるなど、創業以来精肉の取扱いに強みをもっていた。
サトー食鮮館昭代店では、食肉・水産部門で対面販売を実施、グロサリーにおいても九州有数の高級住宅街・文教地区を擁する早良区という立地特性を背景にグレードの高い商品構成を打ち出したが、2023年6月30日をもって「事業用定期借地権契約終了」を理由に閉店していた。

シンプルなマルショクに

マルショク昭代店では「地域のお客様にお買物の楽しさを提供する店舗」「最も身近で信頼される店舗」を掲げ、サトー食鮮館時代の建物は活かしつつ、売場構造や内装デザインを全面刷新。シンプルな店舗となった。

サンリブマルショク昭代店。

異例の居抜きで福岡都市圏での店舗展開強化

サンリブグループは近年、食品スーパー業態の新規出店(深町・山王・新守恒・三次・近見・BUONO原)や老朽店舗の建替え(流川通り・東駅・旭)、既存食品スーパーの業態転換(リブホール)など積極的なスクラップ&ビルドに取組んでいるが、商品供給など提携関係にない同業他社跡への居抜きは長らく目立たなかった。
福岡市内ではイオングループが「マックスバリュ」「ウエルシアプラス」、西友が「サニー」の出店強化を打ち出しており、サンリブグループも異例ともいえる居抜き出店で地盤強化を図る狙いがあるとみられる。

サンリブマルショク昭代店

住所:福岡市早良区昭代2-10-20
営業時間:9時~21時

関連記事:サンリブBUONO原、2022年9月21日開店-スパイシーモール予定地跡に産直強化の新業態、ダイソー等も出店
関連記事:イオン原店、2020年11月19日開業-ダイエー・サティ跡、大和ハウス系の新店舗に再出店
関連記事:イオン野芥店、2020年10月10日リニューアル開業-「便利さ楽しさ1.5倍のショッピングセンター」掲げる
関連記事:MEGAドン・キホーテ福岡福重店、2019年6月27日開店-九州最大級のドンキ、「長崎屋」九州再進出

ロヂャース加須店、2024年1月24日開店-島忠ホームセンター跡、食品ディスカウントスーパーに

埼玉県加須市の国道125号加須羽生バイパス沿いにあるニトリグループのホームセンター「島忠ホームセンター加須店」跡に、北辰商事の地場大手食品ディスカウントスーパー「ロヂャース加須店」が2024年1月24日に開店した。

加須市役所そばの「シマホ」、2021年末に閉店していた

島忠ホームセンター加須店は1989年12月に開店。建物は平屋建で店舗面積は3,934㎡。
同店は加須市中心部唯一のホームセンターであったが、2006年10月にスーパービバホーム加須店、2009年9月にカインズ大利根店、2016年11月にホームプラザナフコ北加須店といった同業が市内10km圏内に相次ぎ開店するなど競争が激化していた。
あわせて、建物の老朽化に加え、大型家具インテリア雑貨複合業態「島忠ホームズ」への経営資源集中や「ニトリ」傘下入りもあり、2021年12月31日をもって閉店していた。

食品主体のディスカウントストアに

ロヂャース加須店では、島忠ホームセンター時代の躯体を活かしつつ全面改修工事を実施。同社同業態の他店舗と比べ小規模な生鮮主体の食品スーパーとなるもの、小売創業以来の強みである非食品分野(日用雑貨・ペット用品・家庭用品・文具など)の取扱いを行うなど、利便性の高い店舗となった。

ロヂャース加須店。

加須駅前には東武ストアかぞマイン、イトーヨーカドー跡地にはヤオコー加須店といった大型店があるもの、両店舗とも加須市役所から1km徒歩15分ほどの距離があるため、既存大型店と異なるディスカウント路線のロヂャースは地元住民を中心に重宝されることとなりそうだ。

ロヂャース加須店

住所:埼玉県加須市三俣2-4-10
営業時間:午前9時30分~午後9時30分
※日曜祝日は午前9時開店

関連記事:イオンスタイル南栗橋、2022年5月28日開業-東武南栗橋駅前「ブリッジライフプラットフォーム」街びらきに合わせて
関連記事:イオン東鷲宮店、2022年4月10日閉店-旧ダイエー、パルモール専門店街の一部テナントは営業継続
関連記事:あかやまJOY、2020年7月30日開業-イトーヨーカドー古河店跡、TAIRAYAは9月開店

関連記事:加須カタクラパーク・イトーヨーカドー加須店、2021年1月11日閉店
関連記事:ドン・キホーテUNY大桑店、2019年10月1日開店-埼玉県内初となるダブルネーム店舗、加須市のピアゴ跡に

六甲アイパーク、2024年3月1日より順次開業-六甲アイランド「神戸ファッションプラザ」に新商業施設

兵庫県神戸市東灘区の六甲アイランド・アイランドセンター駅前にある複合施設「神戸ファッションプラザ」に、ショッピングセンター「ROKKO i PARK」(六甲アイパーク)が2024年3月1日より順次開業する。

神戸ファッションプラザRink跡、6年ぶり再生

神戸ファッションプラザは1997年に開業。当初、商業施設として「神戸ファッションプラザRink」が営業していたが、次第に店舗が減少し、2018年7月の「パントリー六甲アイランド店」の閉店を以て閉鎖となっていた。 
神戸ファッションプラザ。

建物は地上19階・地下2階建て、商業施設棟はそのうち1階から9階となっている。

ヤマダストアー核、ナムコの娯楽施設・スポーツ資料館も

六甲アイパークは1階から9階で、コンセプトは「まるで公園のように多くの人々が触れ合う場所」。2019年に商業床を取得した大栄環境グループがリニューアルを進めていた。

六甲アイパーク・イメージ。

核店舗として1階から2階に太子町に本社を置く高品質スーパーマーケット「ヤマダストアー」が出店。そのほか、ドラッグストア「キリン堂」、工具店「ファクトリーギア」、100円ショップ・300円ショップ「DAISO・THREEPPY」、バンダイナムコのゲーム・アミューズメント施設「KOBE Super Stadium(仮)」などが出店するほか、大栄環境グループのオフィスと同社が運営するスポーツ関連ミュージアム「KOBE Green Field」も入居する。

六甲アイパークの館内イメージ。

多くの店舗は2024年3月1日に開業。数ヶ月かけて全店舗が出そろう予定となっている。

ROKKO i PARK六甲アイパーク

兵庫県神戸市東灘区向洋町中2丁目9−1
(画像はニュースリリース・公式サイトより)

関連記事:ドン・キホーテ三宮オーパセンター街店、2023年6月30日開店-旧ビブレ地階に
関連記事:三井アウトレットパーク マリンピア神戸、2024年度リニューアル開業-現店舗は2023年1月15日閉店