カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ヨドバシHD、西武池袋本店の土地など約3000億円で取得へ-2023年9月1日にそごう・西武の親会社となった米ファンドから

家電量販店大手「ヨドバシHD」(東京都新宿区)は、2023年9月1日に「そごう・西武」の親会社となった外資系投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」(本社:米国)から、西武百貨店本店「西武池袋本店」(東京都豊島区)の土地などを約3000億円で取得する。

西武百貨店(西武池袋本店)。

「そごう・西武」外資へ売却:これまでの経緯

そごう・西武売却の経緯はこちら。
スト決行までの経緯はこちら。
スト当日のようすはこちら。

ヨドバシ、池袋出店を前に西武本店の不動産等取得

そごう・西武は有利子負債を約3000億円ほど抱えている。
共同通信などの報道によると、米ファンド側はヨドバシHDに西武池袋本店の土地などを売却して得た資金をその返済に充てる考えだという。

新宿西口に本店を置くヨドバシカメラ。

ヨドバシが西武池袋本店の不動産を取得したことに伴い、「西武池袋本店へのヨドバシカメラ出店」への動きは一段と加速することになるであろう。 

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イオンそよら武蔵狭山、2023年9月26日開業-サティ跡を建替え、以前よりコンパクトな店舗に

埼玉県狭山市の国道16号線沿いにあったショッピングセンター「イオン武蔵狭山店」の建て替えが終了し「そよら武蔵狭山」として2023年9月26日に閉店する。

そよら武蔵狭山。

旧サティ、近隣の旧カルフールと競合関係にあった

イオン武蔵狭山店は1979年11月に「ニチイ狭山店」として開業。1995年に「狭山サティ」に転換・改名されたのち、2011年のマイカルとイオンの経営統合に伴いイオン武蔵狭山店となった。
店舗面積は16,691㎡で、建物はイオンリテールが所有。テナントとしてコナミスポーツクラブ、JTB、ロッテリアなどが出店していたが、建て替えのため2020年2月29日に閉店していた。

イオン狭山店(撮影:昭和日記さん

なお、国道16号線上に北東約900mの距離には旧カルフールの「イオンスタイル狭山」が立地する。

サティ時代よりコンパクトになるも、多くの専門店も

そよら」はイオンの都市型店舗で、由来は「そら、寄って、楽しんでって!」。
「通う・集う・つながる場」をキーワードに「都市生活に必要なモノが揃い、日々の暮らしをもっと楽しく便利にする毎日のように自然と通う生活拠点」をコンセプトとする。
イオンそよら武蔵狭山の売場は1階から2階までで、売場面積は以前の半分以下となる約6,980㎡。建物の半分は平屋となり、平面のほか2階にも駐車場が設けられる。
核店舗は「インスタイル武蔵狭山」。館内にはイオンリテールの提案型デイリーカジュアル売場も設けられる。また、食品では、狭山茶やお茶を使ったスイーツの取り扱いもおこなう。
そのほか、テナントとして未来屋書店キャンドゥサイゼリヤタリーズバーガーキングなど約20店舗が出店する。
なお、狭山市内には2025年中に入間小学校跡地に「イオンそよら入曽(仮称)」も出店する予定となっている。

イオンそよら入曽。

イオンスタイル武蔵狭山

埼玉県狭山市入間川3丁目31−5
営業時間:店舗により異なる・イオンは以下のとおり
イオン食品売場 8:00~23:00
イオン化粧品・日用雑貨・フードコート 9:00~22:00

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札幌エスタ、2023年8月31日21時閉店-騒がしく賑やかな営業最終日、そごうから45年の歴史に幕

北海道札幌市中央区のJR札幌駅にある駅ビル型複合商業施設「JRタワー」の「札幌エスタ」が、2023年8月31日午後9時をもって閉店した。

最終日を迎えた札幌エスタ。

時代とともに変わり続けたサツエキのシンボル

札幌エスタは1978年9月に開業。建物は地上11階地下3階建で延床面積は86,582㎡。JR北海道グループの札幌駅総合開発(旧札幌駅南口開発)が所有する。
札幌エスタは開業以来、道内初となる百貨店「札幌そごう」を核とする商業施設であったが、旧そごうグループの経営破綻にともない2000年12月31日をもってそごうが撤退。エスタは2001年1月2日より地下1階~2階食品フロア「エスタ食品街(旧そごう食品街)」と10階レストランフロア「エスタ味のテラス」の3フロアを中心とした暫定的な営業体制となった。

開業当初の「札幌エスタ」「札幌そごう」。
(JR北海道リリースより)。

一方、札幌エスタ隣接地では新たな複合商業施設「JRタワー(札幌ステラプレイス・大丸札幌店)」の建設が進んでいたこともあり、エスタの新たな核として、2001年7月に道内初となる家電量販店「ビックカメラ」「ビッグピーカン」が開店するなど施設再生に向けた動きが加速。2002年2月のアミューズメント「ナムコプラボ」開店により、エスタは約1年2ヶ月ぶりに全館の営業再開を果たした。

最終日のビックカメラ札幌店。

エスタはその後も、2004年10月に10階にナムコのラーメンテーマパーク「札幌ら~めん共和国」、2010年3月には大型雑貨店「ロフト」を導入するなど、サツエキのシンボル的存在として約110店舗が出店していたが、2021年11月に北海道新幹線延伸開業(2030年度)を背景とした駅周辺整備「札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発事業」を理由に、2023年夏を目処に閉店する方針を正式発表していた。

8月からはファイナルセール、各店独自の記念施策も

札幌エスタでは2023年8月1日から地階食品フロア「エスタ大食品街ファイナルセール」を開始。記念冊子の配布やカウントダウンボード・メッセージボードの展示を打ち出した。

閉店当日午前9時ごろの札幌エスタ。

ビックカメラでも全店共通の決算セールに加え、札幌店移転にともなう「大感謝祭」「お宝発掘市」の開催やメッセージボード、店舗イメージキャラクター(さっぽろたん)の展示を打ち出すなど、専門店それぞれのかたちで長年の営業と来店客への感謝をアピールした。

賑やかな最終日、各店で完売相次ぐ

札幌エスタ閉店当日となる8月31日は、午前10時の営業開始前からエスタの勇姿や歴史の展示、閉店カウントダウンの看板を写真に収める来店客が数多くみられた。
ビックカメラでは移転準備にともなう空きフロアが目立ったもの、エスタ大食品館ではサザエとISHIYA(石屋製菓)のコラボスイーツ店「十勝大名×白い恋人ソフトクリーム」を始め、エスタ“ならでは”の商品を求める来店客の行列が複数の店舗で生じ、夕方までに購入受付の終了・完売となる店舗が相次いだ。

最終日のユニクロ。

また、札幌ら~めん共和国では「食材切れ」を理由に、前倒しで全店オーダーストップ。レストラン行エスカレーターを一部閉鎖するなど、各フロアで営業終了時刻の前倒しがみられた。

札幌ら~めん共和国。来館者と記念写真に応じるスタッフも。

営業終了時刻が迫る午後7時30分ごろからは地階玄関一帯で紙袋の配布、午後8時40分ごろからはビックカメラ店員による見送りといったサプライズもあり、エスタの45年の歴史は騒がしく賑やかな幕引きとなった。

エスタ閉店を見届ける来店客で賑わいをみせた。
「アイラブエスタ」「アイラブユー」の叫び声も。

エスタ跡地、道内最高層の超高層ビル計画も

札幌エスタの閉店は北海道新幹線の開通を見越したもの。
エスタの跡地は隣接地とともに「札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発事業」による再開発がおこなわれ、清水建設などにより43階建て・高さ約245メートルの複合ビルが2029年秋を目処に開業する予定である。
一方で、近年の資材高騰による事業費増加もあり、規模縮小や開業延期を含めた計画の見直しも取り沙汰されている。

札幌エスタ跡地に建設予定の新施設。
現在のJRタワー高層部を上回る高さ245mの施設となる。
(札幌市HPより)。

都商研の取材に対し「これからエスタがどうなるか気になる」「そんな高いビルになるなんて知らなかった」(10代女子)との声も聞かれるなど、道民の札幌駅再整備に対する注目度の高さは新施設に匹敵するものといえる。
JR北海道には長年サツエキのシンボル的存在として親しまれたエスタと同様、北海道の玄関口に相応しい施設づくりを期待したい。

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西武池袋本店、2023年8月31日にストライキ決行・休業-店頭でデモ「売却反対」「雇用維持」訴える

イトーヨーカドーなどを展開する流通大手「セブン&アイHD」(東京都千代田区)が、傘下の百貨店大手「そごう・西武」を投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」(本社:米国)に2023年9月1日付で売却する方針を固めたことを受け、「そごう・西武労働組合」は売却方針に反対すべく、8月31日に「西武池袋本店」(東京都豊島区)でストライキを決行、同店は終日臨時休業した。

西武池袋本店で行われたストライキ。

開店時間になってもシャッター開かず、納品も停止

スト決行までの経緯はこちら。
西武池袋本店では朝10時の開店時にもシャッターは上がらず、玄関には「全館臨時休業とさせていただきます」の貼り紙が。
納品口には「納品は停止しております」の看板もかかげられた。
また、一部社員は出勤しているとみられ、入店する人の姿も見られた。

貼り紙が掲出された西武池袋本店。

午前中、池袋の街でデモ行進を開始

西武池袋本店の周辺では、午前中を中心に「そごう・西武労働組合UAゼンセン・連合系が「西武池袋本店を守ろう!池袋の地に百貨店を残そう!これからもお客さまと共に…」などと書かれた横断幕や幟り旗を掲げてデモ行進をおこなった。

掲げられた幟り旗と取材するテレビ局。

全学連など、西武エントランスで連帯デモ

午前中を中心に「そごう・西武労働組合」が百貨店から離れているあいだ、店舗エントランスでは各業界ユニオン全学連中核派などがデモ隊(勝手連)を構え、ストライキに支援・連帯するとして「池袋の街を変えるな」「売却阻止」「憲法改正阻止」「政権交代」「ウクライナ即時停戦せよ」「中国との戦争反対」などを訴えていた。

昼からは店舗エントランスで雇用維持など訴える

昼ごろからは、「そごう・西武労働組合」が店舗エントランスで横断幕や「ストライキ決行中」の札をかかげ、ビラを配るなどして雇用の維持などを訴えた。
「そごう・西武労働組合」によると、デモには約300人が参加したという。

店舗前で雇用の維持を訴えるそごう・西武労働組合。


ビラ配りもおこなわれた。

セブンアイ、9月1日に「そごう・西武」売却完了へ

西武池袋本店はかつては日本一、2023年時点でも全国3位の売上高を誇る百貨店であり、外資への売却とそれに伴うヨドバシカメラ入店によって西武側の雇用が守られないばかりか、百貨店の売上が低下するとそごう・西武全体の経営に大きな影響を与える可能性もある。今回のストライキはそれに反発したものとなる。
大手百貨店でのストライキ決行は1962年の阪神百貨店以来、約61年ぶりとなった。
一方で、セブン&アイHDは9月1日での売却を進めるとしており、8月31日に取締役会を開催。9月1日付で売却完了となる見込みとなっている。

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セブンアイ、「そごう・西武」を2023年9月1日付で売却-西武池袋本店、8月31日にスト決行

イトーヨーカドーなどを展開する流通大手「セブン&アイHD」(東京都千代田区)は、傘下の百貨店大手「そごう・西武」をソフトバンク系(売却方針)の投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」(本社:米国)に2023年9月1日付で売却する方針を固めた。

西武百貨店(西武池袋本店)。

これに伴い「そごう・西武労働組合」は売却方針に反対すべく、ストライキを決行、「西武池袋本店」(東京都豊島区)は8月31日に終日臨時休業する。

西武池袋本店、売却に反発してスト決行

そごう・西武売却の経緯はこちら
フォートレス・インベストメント・グループ」は家電量販店大手「ヨドバシHD」(東京都新宿区)と連携しており、売却後に西武池袋本店の大部分など複数の店舗内に家電量販店「ヨドバシカメラ」を出店させる方針を発表している。

ヨドバシカメラが出店するとみられる西武渋谷店。

西武池袋本店はかつては日本一、2023年時点でも全国3位の売上高を誇る百貨店であり、ヨドバシ入店によって西武側の雇用が守られないばかりか、百貨店の売上が低下するとそごう・西武全体の経営に大きな影響を与える可能性もある。今回のストライキはそれに反発したものとなる。
大手百貨店でのストライキ決行は1962年の阪神百貨店以来、約61年ぶりになるという。

新宿西口に本店を置くヨドバシカメラ。

一方で、セブン&アイHDは9月1日での売却方針を崩しておらず、売却は強行されるものとみられる。
なお、そごう各店など西武池袋本店以外の店舗はストライキを行わず、通常営業となる見込み。(但し広島そごう新館、千葉そごうジュンヌ館は8月31日付で閉店)

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フジ、PB商品をイオンの「トップバリュ」に2023年9月1日切替-「スタイルワン」終売

イオングループとなった大手スーパー「フジ」(事業展開会社:フジ・リテイリング、本社:愛媛県松山市)は、2023年9月1日を以てフジ・フジグランなどで導入するプライベートブランド(PB)を「スタイルワン」からイオングループの「トップバリュ」に切り替える。

フジ、トップバリュ導入で品揃えもイオン化

フジのイオングループ入りの経緯はこちら。

フジがイオングループのトップバリュを導入するのは2023年9月1日から。
食料品500品目、衣料・住居関連品320品目(合計820品目)を順次展開する予定だとしている。(品揃えは店舗によって異なる)

フジの店舗。(フジグラン緑井)

これに伴い、現在フジ各店舗で販売しているプライベートブランド(開発商品ブランド)である「スタイルワン」(「Style ONE」「Prime ONE」)は、8月31日を以て取り扱いを終了するとしている。

トップバリュの売場イメージ。(イオン香港)

スタイルワンについては、中核企業であるユニーも2025年までにドンキ共同開発PBへと切り替える方針を発表している。

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さいか屋横須賀店の地階食品売場、2023年8月31日閉店-地階、全面改装へ

神奈川県横須賀市の中心部にある百貨店「さいか屋横須賀店」(さいか屋横須賀ショッピングプラザ(SAIKAYA YOKOSUKA SHOPPING PLAZA))の地階食品売場が、2023年8月31日に閉店する。

さいか屋横須賀店。

2021年からリニューアルを図るさいか屋横須賀店

さいか屋は1867年に浦賀で創業。1872年の横須賀移転を機に「雜賀屋呉服店」、1928年の百貨店化を機に「雑賀屋(さいか屋)」に改称した。
さいか屋横須賀店は、同社の創業店として店舗建物4館と立体駐車場を備えていたが、経営悪化による2009年8月の事業再生ADR申請にともない、2010年5月に老朽化が進む本館(大通り館)を閉鎖して新館(現本館)に店舗を集約。コロナ禍のなか2020年には一旦閉店を発表したものの、のちに撤回し、2021年3月にリニューアルオープンしていた。
リニューアル後のさいか屋横須賀店本館(旧新館)にはテナントとして成城石井サカゼン好日山荘セリアなどが出店。一方で地階は以前とあまり変わらない店舗構成となっていた。
またその後、南館はカラオケやeスポーツなどが楽しめる「娯楽の殿堂 SAIKAYA e STAGE」としてリニューアル開業している。

地階、全館改装へ-テナント等は未発表

さいか屋の地階閉館は、地階部分の全面リニューアルのため。
2024年春に再開業するとしているが、テナント構成などについては8月時点で公表されておらず、今後の発表が待たれる。
地階に出店している店舗のうち「ベーカリー プレドール葉山」「浅草今半」「伊藤園」「鮪や」「貝新」など一部の店舗は、成城石井などが出店する1階に移転して営業を続けるとしている。

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サンリブマルショク野間大池店、2023年9月24日閉店-ユニードダイエー跡「パセオ野間大池」の核店舗

福岡県福岡市南区の野間大池公園横にあるショッピングセンター「パセオ野間大池」の核店舗「サンリブマルショク野間大池店」が、2023年9月24日に閉店する。

マルショク野間大池店。

ユニードダイエー跡地、開業15年を迎えたパセオ野間大池

パセオ野間大池」は1976年に開業し2005年に閉店した「ユニードアピロス野間店」(のちユニードダイエーを経て「ダイエー野間店」)の跡地に2008年11月に開業。
店舗面積は4,927㎡で、建物は西銀系の九州リースサービスが所有、福岡地所系のサンライフが管理をおこなっている。

2つの核店舗同士で商品重複が多くあった

マルショクは開業当初の2008年から核店舗として出店。一方で、近年はパセオのもう1つの核店舗である「ドラッグストアコスモス」が食品の取り扱いを拡大したことに伴い、核店舗どうしで取り扱い品目の重複が多くあった。

マルショク野間大池店の閉店告知。

パセオ野間大池にはこのほかダイソースターバックス木の花ガルテンエニタイムフィットネスなども出店しているが、マルショク以外は今後も営業を続けるとみられる。
新たな核店舗などについては9月現在は発表されていない。

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鶴屋百貨店水俣店、2023年8月27日閉店

熊本県水俣市の水俣駅近くにある小型百貨店「鶴屋百貨店水俣店」が、2023年8月27日に閉店する。

水俣駅近くにある2階建ての小型百貨店が閉店

鶴屋百貨店水俣店は1989年に開店。
建物は2階建てで、1階はハンドバック、婦人服、婦人靴、ワコールショップと平面駐車場、2階はギフトショップと紳士服、紳士用品、婦人用品の各売場となっていた。
また、鶴屋の外商拠点も設けられていた。

鶴屋百貨店水俣店。

鶴屋百貨店はかつては熊本県内各地の多くの都市に中小型支店や外商出張所などの営業拠点を設けていたが、徐々に店舗網の整理・縮小を進めている。
水俣店の閉店によって、熊本市外にある鶴屋の小型店舗は大津店(道の駅大津)、八代店、人吉店ACT6、天草店の4店舗のみとなる。

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ユーコープ島田おびりあ店、2024年3月31日開店-ユニー・スーパービック跡の複合公共施設「おび・りあ」の核店舗

静岡県島田市のJR島田駅近くにある公共施設を中核とした複合施設「新島田ショッピングビルおび・りあ(島田おびりあ館/OBILIA)」の商業床の核店舗となっている食品スーパー(ミニスーパー)「ユーコープ島田おびりあ店」が2024年3月31日をもって閉店する。

ユニー跡地の複合施設「おびりあ館」

島田おびりあ館は2012年7月に開業。建物は地上10階建で延床面積は約12,540㎡。
おびりあ館は2009年9月に閉店した地場食品スーパー「ビックポンドストアー本通3丁目店(旧ユニー島田店)」跡地を再開発した複合商業施設であり、1階は商業フロア、2~4階は公共フロア「島田市立島田図書館」「島田市こども館」、5~10階はマンションフロア「メゾンおびりあ」となっている。
なお、施設名は「おびりあ」であり「おりびあ」ではない。

ユーコープ設立にあわせ開店したミニスーパーだった

生活協同組合ユーコープは、2013年3月に「生活協同組合連合会ユーコープ事業連合」に属していた神奈川・静岡・山梨県の3生協(コープかながわ・コープしずおか・市民生協やまなし)が統合したことにより設立。
2023年3月時点での店舗数は94店舗、組合員数は約182万人、出資金は約358億円、売上高(供給高)は約1,854億円。

ユーコープ島田おびりあ店。

ユーコープ島田おびりあ店は、ユーコープ設立翌月の2013年4月に開店した店舗で、売場面積は約595㎡(180坪)のミニスーパーだった。
島田おびりあ店は「コープしずおか島田店」(島田市中溝町/現:エブリィビッグデー島田店/店舗面積1,011㎡)の移転扱いとして開店したもので、通勤通学客が多い駅前という立地特性や公共施設主体の複合施設内という店舗特性を活かし、即食需要や健康需要に対応した「総菜」を核とした店づくりを打ち出していた。

ユニー跡地を再開発した複合商業施設、高層階はマンション。

島田駅1km圏内には、北口に静岡地場大手の田子重島田中央店、南口には全日食チェーン系のフレッシュセブン横井店といった食品スーパーがあるが、再開発ビルの核を担う食品スーパーの撤退により、島田駅利用客にとっては不便になりそうだ。

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