カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ゆめタウン飯塚、2023年7月29日開業-井筒屋・IMAXシネコンなど出店、JR飯塚駅前に

福岡県飯塚市のJR飯塚駅近くに、イズミが運営する大型ショッピングセンター「ゆめタウン飯塚」が2023年7月26日にプレオープン・7月29日に開業する。

地方卸売市場で最先端の“MIRAI”を提案

ゆめタウン飯塚は、JR飯塚駅近くにあり2021年4月に閉場した「飯塚市地方卸売市場」跡地に出店。
建物は地上3階建で敷地面積は約55,200㎡、店舗面積は約30,500㎡、延床面積は約88,500㎡、駐車場台数は約2,200台(平面約850台、立体約1350台)。
九州のゆめタウンとしては2016年12月の南行橋(旧・丸和)開店以来約6年ぶりとなる新店舗。イズミグループとしては福岡県内では41店舗目、飯塚市内では3店舗目となる。

ゆめタウン飯塚。

ゆめタウン飯塚ではコンセプトに「最先端のMIRAIに出会える体感交流拠点」を掲げ、4つの柱「MIRAIを体感」「地元交流を体感」「健幸を体感」「魅力を体感」を打ち出す。トレンド商品やアミューズメントなど感度の高い新しい情報を発信し、みんなが笑顔になる、地域が元気になる交流拠点を目指すとしている。
これらの「体感」の一環として、施設ではスマートフォンでの商品スキャンに対応した非接触買物サービスや宅配サービス「ゆめデリバリー」の導入に加え、デジタルサイネージを活用した地域情報・トレンド情報の発信、イベントの開催やウォーキングコースの設置を進める。

井筒屋など約100店が出店

館内には約100店舗が出店。おもなアパレルテナントとしては、「ジーユー」、「グローバルワークSmile Seed Store」、「マックハウス」、「ABC-MART」、「チュチュアンナ」、「呉服のもろふじ」、イズミの自社アパレルブランド「SHUCA」等が出店。また、婦人服・コスメに加えて銘菓やギフトなどを扱う百貨店「井筒屋」も出店する。

旧・井筒屋飯塚店。(2018年閉店)

地元からは「エトウ時計店」、洋菓子店「Maison de mico」、明太子かば田が運営する「おむすび処 かば田」、銘菓「ひよ子」等が出店する。
ゲームコーナーはセガと提携する「GiGO」を導入、子供向け次世代型テーマパーク「リトルプラネット」は九州2号店となる。

館内イメージ。(吹き抜け「フューチャー」)

イベントなどが開催できる吹き抜けを館内2ヶ所に設け、それぞれ「ネイチャー」「フューチャー」名づけて異なるテイストのデザインをほどこす。

館内イメージ。(吹き抜け「ネイチャー」)

シネマサンシャインはIMAX導入、1200席以上

シネマコンプレックス(複合映画館)は佐々木工業の「シネマサンシャイン飯塚」(同社国内15施設目、九州2施設目)を導入する。

シネマサンシャイン飯塚。

シネマサンシャイン飯塚ではデザインコンセプトを「未来への扉(Future Portal)」に定め、プレミアムシアター「IMAXレーザー」1スクリーンと同社独自劇場規格「BESTIA (DOLBY ATMOS)」1スクリーンを含む全9スクリーン1245席を展開する。

未来への扉を意識した館内デザイン。

イズミは「多様化するライフスタイルへの対応や高感度な情報発信、地域に今までなかった高品質な商品やトレンド商品の展開など「最先端のMIRAIに出会える体感交流拠点」として、地域に根 差したこれまでにない新しいショッピングセンターを目指す」としている。

ゆめタウン飯塚

住所:福岡県飯塚市菰田西3丁目1-1外
営業時間:9時~21時(イズミ直営1階)

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ベカメックス東急・ソラガーデンズショッピングセンター、2023年7月開業-ベトナム・ビンズン新都市にイオン・コーナンなど出店

ベトナム社会主義共和国ビンズン省ビンズン新都市に、東急グループのショッピングセンター「SORA gardens SC」(ソラガーデンズショッピングセンター)が2023年7月下旬に開業する。

ソラガーデンズショッピングセンター。
(以下、画像は東急グループニュースリリースより)

東急がベトナムで進める住宅+交通網+商業一体整備

ソラガーデンズショッピングセンターはベトナム南部・ホーチミン都市圏の郊外にあたるビンズン省でおこなわれている「東急ビンズンガーデンシティ」事業の一環で建設されたもの。

ソラガーデンズとヒカリ。

東急ビンズンガーデンシティ事業は東急グループと地元企業との合弁会社「ベカメックス東急」が自然豊かなホーチミンの郊外地域に約110ヘクタールの敷地に1000億円規模を投じてタワーマンション「ソラガーデンズ」、都市公園「ソラパーク」、分譲住宅などを建設する大型都市開発。
東急グループは住宅開発事業のみに留まらず、ガーデンシティ内で商業施設「hikari」を運営するほか、そこを拠点としてガーデン内外へのベカメックス東急バス(路線バス)「KAZEシャトル」も運行している。

ビンズン・ソラガーデンのシティセンターとなる商業施設

ソラガーデンズショッピングセンターは2015年から順次竣工しているタワーマンション群「ソラガーデンズ」に併設されるショッピングセンター。
コンセプトは「暮らしにさらなる彩りを」で、日系企業を中心とした物販・飲食・エンターテインメント施設が出店する。

イオンを核店舗に無印、コーナンなど出店

ソラガーデンズショッピングセンターは地上2階建(一部4階建)、賃貸面積は約14,500㎡。施設デザインには、日本の伝統的な組子や障子の間接的な光を思わせるデザインを各所に取り入れ、外からの太陽光や風を室内で心地よく感じられるよう、屋外テラスや広い採光窓を設けた。
加えて、大型スクリーンを備える屋外イベントスペース等では、地域やテナントと連携したさまざまなイベントを展開。吹き抜けには1階から2階天井までつながるLEDサイネージを設ける。

イベント広場とキッズ対応トイレ。


館内外イメージ。

核店舗としてイオンベトナムの総合スーパー「イオン」が出店する。(店舗面積約5,000㎡)
そのほか雑貨・ファッション「無印良品」、ホームセンター「コーナン」、シューズ「ABC-MARTグランドステージ」、ゲームコーナー・遊び場「キッズーナ」「モーリーファンタジー」など多くの日系店舗が出店する。

ソラガーデンズショッピングセンターの主なテナント。

ベカメックス東急は、2024年に分譲マンション「ミドリパーク The GLORY」を竣工する予定であり、今後もビンズン新都市の開発を進めていくとしている。

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東急プラザ原宿「ハラカド」、2024年4月開業-東急プラザ表参道原宿は「オモカド」に

東京都渋谷区の神宮前交差点前に複合商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」が2024年春に開業、併せて現在の「東急プラザ表参道原宿」は「東急プラザ原宿『オモカド』」に改名する。
追記:4月17日に開業する。

東急プラザ原宿「ハラカド」。

オリンピアアネックス→東急プラザ新館「ハラカド」

東急プラザ表参道原宿」は2012年4月に開業。この地には以前、原宿・表参道の文化発信拠点として知られた「原宿セントラルアパート」があり、1999年からはGAP旗艦店などが入居する「ティーズ原宿」として暫定活用されていた。
東急プラザ表参道原宿では、ハラカド開業を前に8月1日に5階をリニューアル。月極料金制で区画を1㎡から利用できる「LOCUL(ローカル)」というスペースが誕生している。

東急プラザ原宿「オモカド」。

2024年春に開業する「東急プラザ原宿『ハラカド』」は東急不動産が主導し、東京地下鉄(東京メトロ)などとともに「神宮前六丁目市街地再開発事業」として神宮前交差点で建設していた建物で、この場所には「オリンピアアネックス」や「コロンバン本店」などがあったが、再開発のため2020年3月より解体されていた。
再開発前のオリンピアアネックス・コロンバン周辺。

東急プラザ、クリエイターによる新たな商業施設に

「東急プラザ原宿『ハラカド』」は地上9階・地下3階・塔屋1階、延床面積19,940㎡。建築家の平田晃久氏が外装・屋上デザインを手掛けた。

表参道から見た東急プラザ原宿「ハラカド」。
左上は屋上テラス。

東急プラザ原宿「オモカド/ハラカド」は「人々が出会い、新しい文化を生み出す「かど」をめざす」を標榜し、様々なクリエイターがボーダーレスに新しい文化を生み出し、発信することで、その文化に共感・共鳴する人々が集い、出会い、また次なる文化を共創していくという循環を神宮前交差点でつくり上げていくとしている。

「ハラカド」に入居する千原徹也氏によるロゴ。
(東急不動産ニュースリリースより)

その中核を担う存在として入居テナントで構成・運営されるクリエイティブコミュニティ「ハラカド町内会」を設ける。
アートディレクターで映画監督の千原徹也氏(株式会社れもんらいふ代表)、一つ星レストラン「sio」シェフの鳥羽周作氏、高円寺の老舗銭湯・小杉湯の平松佑介氏、クリエイティブ・ディレクターの大木秀晃氏らが参画し、入居者間の相互の共感を基点としたコミュニティづくりを行う。

ハラカド町内会。(東急不動産ニュースリリースより)

銭湯をはじめ「クリエイター」による個性的な構成

ハラカドの地下1階には高円寺小杉湯による銭湯「小杉湯原宿(仮称)」が入居。
2階には日販による新旧の雑誌を集めたフリースペース「COVER」を開設。雑誌の募集もおこなう。
3階はアートディレクターで映画監督の千原徹也氏が中心となり、クリエイター自身が「新しい」をテーマにした商品を来館者に直接届ける「クリエイターズマーケットフロア」。クリエイティブ・ディレクター大木氏がプロデュースするカフェも入居する。
5階から6階には、話題のシェフである鳥羽周作氏がプロデュースする新時代のファミリーレストラン「FAMiRES」など約20店が出店する飲食フロア/フードコートとなる。
また、屋上テラスも設けられる。

ハラカド・フロア構成。(東急不動産ニュースリリースより)


「ハラカド町内会」の企画をイメージした屋外広告(一例)
(「デザイン」の広告例ならば「中国語向けフォント」を使わないほうが良いと思います)
(東急不動産ニュースリリースより)

明治通りは歩道拡幅で快適に

再開発に合わせて区道623号線を拡幅するとともに、区道630号線を廃道とし、変形五叉路だった神宮前交差点は十字路(四差路)に変更された。これにより、明治通りでは歩道を拡幅することで、歩行者滞留空間の確保・歩行者ネットワークの強化を図るとしている。

開発前の神宮前交差点。良く見ると五叉路となっていた。

東急プラザ原宿「ハラカド」

東京都渋谷区神宮前六丁目1000番

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道玄坂通 dogenzaka-dori、2023年8月24日開業-ドンキ、渋谷旧店跡に超高層ビル

東京都渋谷区道玄坂のドン・キホーテ渋谷店旧店舗跡周辺に、PPIH(ドンキ)が運営する再開発ビル「道玄坂通 dogenzaka-dori」が2023年8月24日に開業する。

道玄坂通。

渋谷ドンキの旧店跡、ドンキの超高層ビルに

「道玄坂通 dogenzaka-dori」が出店するのは、渋谷区道玄坂二丁目の東急百貨店本店向かい。旧「ドン・キホーテ渋谷店」があった場所と、タイムズの駐車場などとなっていた場所。

解体前に暫定営業中だった旧ドンキ渋谷店。(2017年)

ドン・キホーテ渋谷店は2017年5月に向かいに移転して「メガドンキ渋谷本店」へと業態転換・規模拡大。その後、旧店は期間限定店舗などとして活用されたのち、大型再開発ビル「渋谷区道玄坂二丁目開発計画」(仮称)建設のため解体されていた。

メガドンキ渋谷本店。

下層階には小径、ドンキ新業態や飲食店など12店出店

「道玄坂通 dogenzaka-dori」は地上28階建・地下1階建て、高さ114.8メートル。
低層階は商業施設、中層階はオフィス、高層階はホテルとなる。

道玄坂通・ホテルインディゴのロゴタイプ。


道玄坂通のフロア構成。

商業施設は1階と2階・3階の一部。核テナントとしてドン・キホーテが運営する「『驚きのニュース』がない商品は、発売しない」を掲げたドンキ「ドミセ」が出店。そのほか日本初出店となるシアトルに本店を置くハンバーガー店「Lil Woody’s」、カフェ「猿田彦珈琲」、イタリアのジェラート店「Giolitti」、サラダボウル「WithGreen」など12店舗が出店する予定となっている。
また、文化村通りと道玄坂小路の2つの通りに面しているため、商業施設部分に4つの出入口から施設内を通り抜けることができる「路(みち)」を設ける。

「路」の入口。店内を通り抜けて道玄坂方面に行ける。

高層階にはIHGホテルズ&リゾーツが運営する「ホテルインディゴ東京渋谷」が8月29日に開業する。
国内4軒目の「ホテルインディゴ」ブランドで、13階から28階までに全272室を設置。3階のエントランスにはカフェ、11階にはテラス付きレストランも設けられる。

道玄坂通 dogenzaka-dori

東京都渋谷区道玄坂2-25-12
営業時間:7時~23時(店舗は10時開店)

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ドン・キホーテ高松丸亀町店、2023年8月4日開店-商店街内のビブレ・ZARA跡に

香川県高松市中心部の高松丸亀町商店街の商業ビル「アッシュ」にPPIHが運営するディスカウントストア「ドン・キホーテ高松丸亀町店」が、2023年8月4日に開店する。

ドン・キホーテ高松丸亀町店。

築60年のニチイ→ビブレ→ZARA跡、ドンキに

ドン・キホーテが出店するのは丸亀町商店街内の「アッシュビル」。
アッシュビルは1965年に「スーパーみとう」として開店。
みとうのニチイグループ(のちマイカル)入りに伴い1972年に「ニチイ高松店」としてリニューアル。
その後、1987年にファッションビル業態「ビブレ21高松店」に転換したのち、マイカルの経営再建に伴い2000年に閉店。
ファッションビル「アッシュ」に転換したのち2008年にファストファッション「ZARA高松店」が核店舗として出店、そのほかヴィレッジヴァンガードなどが出店していたが、核店舗のZARAは2021年に閉店。ほぼ全館空き店舗となったことから、建物のリニューアルと耐震化工事が行われていた。

アッシュビルと丸亀町アーケード。

珍しいお菓子や SNS で話題のコスメがよっけあるで!

ドン・キホーテが出店するのは地上4階・地下1階のビルのうち、1階から3階、売場面積は816㎡。

うどん×ドンペンのキャラクターも設けられる。

1階は「まんでがん食べもん!珍しい輸入食品がよっけあるで」として食品や酒、化粧品、雑貨などを販売。輸入食品にも力を入れる。
2階は「SNSで流行っとるコスメ集めた『バズドンキ』もあるんよ」として、日曜消耗品のほかSNSで話題のコスメを集めたコーナー「バズドンキ」を展開。
3階は「キャラクターグッズや衣料品中心に『なんかおもっしょいもん』があるんで」として、ドンキで人気の高いキャラクターグッズやパーティグッズ、衣料品、小型家電を中心にラインアップする。

ドン・キホーテ高松丸亀町店

香川県高松市丸亀町 14-8
営業時間:9時~24時

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もちだんご村モール、2023年7月11日1期開業-もち吉、本店近くにカインズ核の商業施設

福岡県直方市下境2400番地字餅米もちだんご村餅乃神社前の大手おかきチェーン「もち吉本店」近くに、もち吉が運営するショッピングセンター「もちだんご村モール」が2023年7月11日に1期開業する。

もちだんご村。

もち吉本店近くに同社開発のショッピングセンター

もちだんご村モールはもち吉本店近くにもち吉が開発するオープンモール型のショッピングセンター。

もちだんご村MALL・カインズ直方店(カインズリリースより)

1期部分の店舗面積は14,369㎡で、建物は平屋。核店舗はホームセンター「カインズ」の福岡2号店。店舗面積は8,326㎡で、カインズの館内には「カフェブリッコ」も出店する。
食品核は「フードウェイ生鮮びっくり市場」。そのほか「ケンタッキーフライドチキン」(9月開店)、ワークマンの大型店「ワークマン+Ⅱ」(9月開店)、地場ドラッグストア「くすりのハッピー」などが出店する。
近隣には「ナフコ」「ニトリ」「グッディ」等が出店しており、激戦区となる。
もち吉はさらなる店舗の誘致と増床も検討しているといい、今後の開発が期待される。

もちだんご村MALL

福岡県直方市下境
営業時間:9時~20時(カインズ直方店)

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ららテラスTOKYO-BAY、2023年11月開業-JR南船橋駅前に「ららぽーと別館」的施設、ワイズマートなど出店

千葉県船橋市のJR南船橋駅前に、三井不動産の商業施設「三井ショッピングパーク ららテラスTOKYO-BAY」が2023年11月に開業する。

ららテラスTOKYO-BAY。

南船橋駅前の市有地、「ららぽーとの別館」的役割に

ららテラスTOKYO-BAYが出店するのは、JR南船橋駅前の市有地だった広場跡。船橋市が実施した「JR南船橋駅南口市有地活用事業」の事業者公募において、徒歩圏で「ららぽーとTOKYO-BAY」を運営する三井不動産が選定され、商業施設とすることが決まっていた。

ワイズマートなど36店舗が出店

ららテラスTOKYO-BAYの店舗面積は約8,200㎡、売場は1階「デイリーマーケット」と2階「デイリーセレクト」に分かれる。

ららテラスTOKYO-BAY・館内イメージ。

核店舗として浦安市に本社を置く地場スーパーマーケット「ワイズマート」が出店。そのほか、大型テナントとしては「マツモトキヨシ」、「くまざわ書店」、「ダイソー」、「GiGO」(旧セガ)、「エニタイムフィットネス」などが出店、総テナント数は36店舗となる。

三井ショッピングパーク ららテラスTOKYO-BAY

千葉県船橋市若松2丁目2番1号

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イオン長吉店、2023年8月31日閉店-平野区随一の大型店「出戸再開発ビル」の旧ダイエー、37年の歴史に幕

大阪府大阪市平野区の大阪メトロ谷町線出戸駅に直結するイオングループ系総合スーパー「イオン長吉店」が2023年8月31日をもって閉店する。

西野七瀬さんの故郷・出戸駅前の商業核だった

イオン長吉店は、1987年3月に「出戸駅前地区第1種市街地再開発事業」の核店舗「ダイエー長吉店」として開店。

ダイエー長吉店。

同店は開店以来、ダイエーの総合スーパーであったが、同社のイオンリテールへの総合スーパー事業承継にともない、2016年3月に現在の店名となった。建物は地上5階地下1階建・地上8階建の2棟で店舗面積は18,018㎡。
谷町線出戸駅直結の好立地にある。

イオン長吉店は、開店の経緯から平野区随一の店舗面積に加え、谷町線出戸駅と大阪シティバス(旧大阪市営バス)出戸バスターミナルをつなぐ交通結節点という好条件にあった。
そのため、同店ではイオン直営フロアを中心に、衣料品店「LOBELIA」「L・Joseph」や靴店「COPO」、靴量販店「ABC-MART」、鞄雑貨店「LAPAX」、インテリア雑貨店「ニトリデコホーム」、100円ショップ「キャンドゥ」、300円ショップ「ミカヅキモモコ」、家電量販店「ヤマダデンキグループマツヤデンキ」、書店「アシーネ」、レストラン「ピアジョリー」、ファストフード「ドムドムハンバーガー」「ディッパーダン」、カフェ「阪急ベーカリー&カフェ」「コメダ珈琲店」、屋内アミューズメント施設「モーリーファンタジー」など50近い専門店を導入するなど、ショッピングセンター的なフロアを展開していた。
かつて近隣に住んでいた元乃木坂46の西野七瀬さんが来店していたことでも知られ、2023年3月放送のテレビ番組内で西野さんが小学生・中学生のころに通いつめ、よくプリクラをとっていたことを明かした。

イオン長吉店。

一方、2023年2月には開店以来施設所有者であった出戸再開発ビルが解散を決議し、所有者が近鉄不動産など鉄道系3社に移行。専門店も別棟「ぐるめちっく街」を中心に撤退が相次ぐなど、先行きを不安視する声も聞かれていた。

イオン長吉店、跡地は未定

イオン長吉店では、2023年6月30日から37年間の感謝を込めた「完全閉店売りつくしセール」を開始しているが、閉店セール開始時点では跡地活用の方針など発表していない。

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自由が丘 デュ アオーネ、2023年10月20日開業-ピーコック跡、イオンモール運営

東京都目黒区の東急自由が丘駅前に、イオンモールのショッピングセンター「JIYUGAOKA de aone」(自由が丘 デュ アオーネ)が、2023年秋に開業する。
追記:開業日は10月20日となる。

自由が丘 デュ アオーネ。

トモエ学園→大丸ピーコック跡、2021年に閉店していた

自由が丘デュ アオーネ」が出店するのは「ピーコックストア自由が丘店」の跡地。
ピーコックストア自由が丘店は黒柳徹子氏の出身校「トモエ学園」跡地に大丸傘下の総合スーパー「大丸ピーコック自由が丘店」として1968年11月に開店。建物は地上4階地下1階建で店舗面積は3,888㎡。隣接地に別館(飲食棟)と立体駐車場を併設していた。

ピーコックストア自由が丘店。

高層階はかつてミニ百貨店的な売場であったが、2009年にユニクロが出店。さらに、2013年4月のイオングループ傘下入りと社名変更にあわせて「ピーコックストア自由が丘店」に改称したが、老朽化のため2021年5月31日に閉店。
イオンモールにより「(仮称)自由が丘二丁目計画」として再開発が決まり、新たな建物が2022年2月に着工されていた。

「自由が丘で会おうね」27店舗が出店、屋上テラスも

「自由が丘デュ アオーネ」は鉄骨造り地下2階地上4階建て。延床面積は約9500㎡、総賃貸面積は約4,900㎡。
建物コンセプトは「小径のGreen Hill(緑の丘)」で、「自然と自然に落ち着ける場所」を目指す。

「自由が丘デュ アオーネ」館内イメージ。

総テナント数は27店舗を予定。スーパーマーケット(屋号未定)のほか、ライフスタイル雑貨、インテリア、トレンドファッション、エリア初となる食物販専門店などが出店する。

「自由が丘デュ アオーネ」屋上にはテラスを設置。

このほか、「インスピレーションの庭」をテーマとした地域の人々が憩い集う緑豊かなテラスを設置。さまざまな体験型交流イベントを開催するとしている。
また、ピーコックストア自由が丘店に設置されていた「自由ケ丘学園小学校・トモエ学園小学校記念碑 」の再設置もおこなう。

館内に掲示されていた「トモエ学園跡」案内と閉店寄せ書き。


自由が丘学園・トモエ学園跡の記念碑。再設置される予定。

自由が丘デュ アオーネ

東京都目黒区自由が丘2丁目15−4

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ロフト名古屋、2023年6月30日閉店-名鉄生活創研ロフト1号店、ナディアパーク大半が空き店舗に

愛知県名古屋市中区栄にある複合商業施設「ナディアパーク」の大型雑貨店「ロフト名古屋」が、2023年6月30日午後8時をもって閉店した。

世界デザイン博を契機に誕生した複合施設

ナディアパークは、1989年の世界デザイン博覧会を発端とする「国際デザインセンター事業」の一環として、1996年11月に「名古屋市立中央高校」跡地を再開発し開業した。建物は地上23階地下4階建・地上12階地下4階建の2棟で延床面積は約91,668㎡。
商業フロア「クレアーレ」を始め、イノベーション拠点や多目的ホール、オフィスなど幅広い分野のテナントが入居する複合施設となっている。

ロフト名古屋。

先行き不透明だったロフト名古屋旗艦店

ロフト名古屋は1996年11月のナディアパーク開業にあわせて開店。営業フロアは1〜6階で売場面積は約7,378㎡。
ロフト名古屋は、名鉄グループ系小売事業会社「名鉄生活創研」(1995年7月設立)と大手百貨店「西武百貨店」(当時/ロフトは1996年8月分社化)の提携によるロフトFC1号店・名古屋1号店であり、名鉄生活創研によるロフト多店舗化の試金石となる大型店であった。
ロフト名古屋は、名古屋最大の売場面積を誇るロフト大型店として、文具雑貨をフルラインで展開するほか、催事イベント(POP-UP)を常時開催。テナントとして、サブカル系雑貨店「ヴィレッジヴァンガード」や100円ショップ「セリア」、たこ焼店「築地銀だこ」など物販・サービス系店舗を導入していた。
一方、2020年2月29日までに主力テナントであった大型書店「ジュンク堂書店」が閉店。書店跡が3年近く空きフロアとなるなど先行き不透明な状態にあった。
名鉄生活創研は、ロフト名古屋を「長きにわたり名古屋最大商圏である栄地区において、多くの地元のお客様と他県からの広域のお客さまに支えられた店舗」と位置づけていたが、2023年4月の閉店正式発表後は売場規模の縮小を段階的に進めていた。

ロフト大型店ならではの豊富なイベントが強みだった。

近隣では雑貨大手の店舗統廃合相次いでいた

ロフト名古屋の周辺では、2021年11月26日に名鉄生活創研の新店舗「栄ロフト」(SAKAENOVA内)が開店。2022年11月3日には競合関係にある大型雑貨店「東急ハンズANNEX店」(セントラルパークアネックス内)が「ハンズ名古屋松坂屋店」(松坂屋名古屋店南館内)として移転新装開店するなど、よりアクセス面に優れた店舗の開店や移転統廃合が相次いでいた。
また、名鉄生活創研は、2022年12月1日に新業態「名鉄商店」を開店するなど、事業多角化を進めており、経営資源を好立地な新店舗や新業態に再配分する狙いがあるとみられる。

ロフト栄が出店するSAKAE NOVA。

ロフト名古屋はナディアパークの6フロアを占める核店舗であり、ロフト閉店後は商業フロアの大半が空きフロアになる予定である。一方、ナディアパークは築年数が比較的浅いため、2021年10月に閉店となった東急ハンズANNEX店跡と同様に、後継テナントの動向が注目される。

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