カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオンラウンジ、2023年6月以降に順次再開-事前予約制・制限付で

イオングループは、イオンゴールドカード保有者や株主を対象とした「イオンラウンジ」の営業を、2023年6月以降に順次再開する。

イオンラウンジ。

イオンラウンジ、感染防止のため事前予約制に

イオングループによると、イオンラウンジは2023年6月より順次再開させる計画。
再開後は感染防止のため
事前予約制
月5回までの利用
1回あたり30分以内
同伴者は1名まで(3歳未満は入室禁止)
飲み物のみ提供
になるとしている。
また、イオンカード利用者は年間100万円以上の積算利用が条件となる。

イオンラウンジの利用条件など。(リリースより)

イオングループは「具体的な再開スケジュールやご利用方法につきましては、4 月中旬以降にご案内させていただきます。」としている。

関連記事:イオングループ、2020年3月・4月のテナント賃料を減免-三菱地所・ルミネなども

柳ケ瀬グラッスル35、2023年3月4日開業-岐阜高島屋の南側再開発で誕生した大型複合ビル

岐阜県岐阜市の柳ケ瀬地区に大型複合再開発ビル「柳ケ瀬グラッスル35」が、2023年3月4日にグランドオープンする。

柳ケ瀬グラッスル35。

「高島屋南商店街」を再開発、超高層ビルに

柳ケ瀬グラッスル35は「高島屋南地区第一種市街地再開発事業」として岐阜高島屋南側の高島屋南商店街周辺を再開発して完成した複合ビル。
建物は地上35階・地下1階建てで、高さは132メートル。
グラッスル35は「GLASS(ガラス)」、「GRASS(緑)」、「CASTLE(城)」、そして「35階建て」に由来する。

岐阜駅から見たグラッスルと柳ケ瀬地区。

核店舗は「Vドラッグ」、公共施設も

柳ケ瀬グラッスル35の1階・2階は商業ゾーン。核店舗はバロー系ドラッグストア「Vドラッグ」で、大垣共立銀行や再開発前に商店街にあった店舗なども出店。大手食パンチェーン「乃がみ」、駅南のメガドンキユニー近くにあるレストラン「キッチンフクイ」や平成調剤薬局の飲食店「薬養軒MIZUTOKI」など、市内で人気の飲食店も出店する。なお、テナントによって開業日は異なる。

グラッスル下層階の商業ゾーン。

3階は岐阜市の健康運動施設「ウゴクテ」(4月30日開設)、「岐阜市中保健センター」(5月8日移転開設)、4階は岐阜市の子育て支援施設「ツナグテ」(4月30日開設)、5階以上は分譲マンション「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」(335戸)となる。
劇場通り商店街側のエントランスには、イベントが開催できる大型ビジョンを備えた広場「Gテラス」が設けられた。

劇場通りアーケード側のエントランス「Gテラス」。

グラッスル開業に合わせ金公園もリニューアル

「柳ケ瀬グラッスル35」向かいに鎮座する「金神社」となりにある「金公園」も3月4日にリニューアル開園。
また、グラッスルの建設に先立ちアーケードの街路変更なども行われており、ビル開業によって柳ケ瀬エリアは新たな顔を見せることとなった。

こがね公園もリニューアルする。
丸窓電車モ513は岐阜駅前に移設済み。

柳ケ瀬グラッスル35

岐阜市徹明通二丁目18

関連記事:アスティ一宮、2022年10月6日新装開業-生鮮・食物販強化、JR尾張一宮駅高架下に加え駐車場に新施設も
関連記事:ドン・キホーテ柳ケ瀬店、2020年10月25日閉店-旧・岐阜メルサ、「ぎふ葵劇場」は12月閉館
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY岐阜店、2020年3月3日開店-アルド・ロッシ設計のアピタ岐阜店跡に

岡島百貨店、2023年3月3日移転開業-再開発ビル「ココリ」に移転、縮小するも充実の店舗に

山梨県甲府市の百貨店「岡島百貨店」が、2023年3月3日に移転リニューアルオープンする。

岡島百貨店の新店舗(ココリ)。

創業180年の老舗百貨店、移転で新装

岡島百貨店は1843年に呉服店・茶販売店として創業。現店舗は1938年に移転開業したもので、1988年の増床リニューアルにより現在の姿となった。
館内はフルラインの百貨店であり、三越と提携。建物は8階から地階、店舗面積は29,520㎡となっていたが、建物が老朽化。
現店舗を閉店し、ほぼ空き店舗となっている再開発ビル「ココリ」(正式名:紅梅地区再開発ビル)の地階-2階に移転することとなった。
前回の記事はこちら 
旧ビル閉店日の記事はこちら

閉店当日を迎えた岡島現店舗。

岡島の旧店舗は大手ディベロッパー「タカラレーベン」(東京都千代田区)に売却、現店舗を解体して再開発がおこなわれている。
詳しくはこちらの記事参照

岡島跡のタワーマンション。

ほぼ空き店舗となっていた再開発ビル「ココリ甲府」

岡島が移転する再開発ビル「ココリ」は、2010年8月に開店。総事業費約107億円のうち半分を甲府市と山梨県、国がそれぞれ補助金として負担して2010年8月に開業した再開発ビルで、高層階は(タワーマンションライオンズマンション)、中層階は専門学校、下層階は商業施設で構成される。

岡島となったココリの全景。

開店当初のココリは地元の宝石産業をアピールするために「アウトレットジュエリーモール」が核となっており、不振を極めた。そのため、2011年12月には2階を「アニメイト」などが出店する「ホビータウン甲府」に改装することで活性化を図ったが、ホビータウンの来客がビル全体の集客不振を解消するには至らず、ジュエリーモールを核店舗に決めた行政の責任が問われる事態となっていた。

ホビータウン甲府。

そこで「イオンモール」が「イオンモール甲府昭和」の増床に合わせて2014年末にココリのプロパティマネジメント契約を締結。「毎日うれしいがココに」をキャッチフレーズに、2016年までにイオンリテールの運営する食品スーパー「イオン」(2016年7月開店)を核に、酒売場「イオンリカー」、「未来屋書店」といったイオン系テナントや、「築地銀だこ」、「サンマルクカフェ」といった飲食店が誘致され、普段使いしやすい商業施設として生まれ変わったことで以前と比較して多くの地元住民の利用が見られるようになった。

イオンモール甲府。

一方で、近年は2019年8月にイオン系の未来屋書店が、2020年3月に300円ショップが閉店するなど、テナントの撤退が相次いでおり、エントランスである1階にも非物販テナントであるマンションギャラリーや就労継続支援A型事業所が出店。
さらに、コロナ禍のなか2020年11月には1階のイオンとイオンリカーも撤退、2022年にはホビータウンの店舗などが順次閉店し、ココリの商業床はほぼ空き店舗となっていた。

岡島新店舗、規模縮小も百貨店ブランドの多くは存続

岡島新店舗の店舗面積は約4,500㎡で、コンセプトは「地域共創型上質スペシャリティストア」。旧店舗の7分の1の面積となる。

岡島の看板が設置されたココリ。
外向き店舗の多くは以前のまま営業しているが、岡島の区画となった場所も。

フロア構成は以下のとおり。

2階 新しいライフスタイルのフロア リビング・服飾・催事場等
1階 上質ファッションのフロア デパコス・服飾など
地階 上質な日常を提供する食のフロア 生鮮・食品・明治屋など

 

旧店舗で人気を集めていた「ジュンク堂書店」など撤退となったテナントもある一方で「コーチ」「シャネル化粧品」「ロクシタン」「コムサプラチナ」「Jプレス」「レリアン」「ウチノタオル」などといった多くの百貨店向けブランドが存続。岡島は陳列方法を工夫するなどして撤退ブランドをおさえたとしており、照明設備など内装もかつてのココリから大きく変更され、百貨店らしい雰囲気となった。

商店街側に設置されたロクシタンの看板。

また、とくに食品は「明治屋 MEIDI-YA」、精肉「わたなべ」、京都の漬物「土井志ば漬本舗」、新潟の鮭茶漬けなどで知られる「加島屋」、ベーカリー「パンパティ」等が新規出店するなど充実が図られたほか、各フロアに催事スペースを設置。物産展をはじめとした各種催事が開催される予定となっている。

商店街側には岡島出店を歓迎する看板も。

岡島百貨店

山梨県甲府市丸の内1-16-20
営業時間:10時~19時

関連記事:岡島百貨店、2023年2月14日一旦閉店-新店舗に想いを繋ぐ最終日、ココリ甲府店は3月3日開店へ
関連記事:岡島百貨店、再開発のため2023年2月一旦閉店-ココリ甲府に3月移転・縮小再開店へ
関連記事:ヨドバシカメラ マルチメディア甲府が開店-2021年4月28日、店内は「ゆるキャン△」推し
店舗の概要:ヨドバシカメラ マルチメディア甲府、2021年4月28日開店-山交百貨店跡に
関連記事:イオン甲府ココリ店、2020年11月30日閉店-再開発ビルの核店舗、僅か4年で
関連記事:ビバモール甲斐敷島、2020年2月26日開業-「スーパービバホーム」「オギノ」核、古河電工産業電線甲府工場跡地に
関連記事:MEGAドン・キホーテ甲府店、2019年1月23日開店-山梨初「メガドンキ」

イオンモール豊川、2023年4月4日開業-名鉄豊川線八幡駅前に

愛知県豊川市の名鉄豊川線八幡駅前に「イオンモール豊川」が、2023年3月30日にプレオープン、4月4日にグランドオープンする。

イオンモール豊川。

スズキ工場跡、駅前立地のイオンモールに

イオンモール豊川が出店するのは、名鉄八幡駅前にあったスズキ自動車豊川工場の跡地で、建物は3階建てで、敷地面積は約12万8000㎡、延床面積は約11万3000㎡、総賃貸面積は約6万3000㎡。

売場は1階から3階までの3層。

コンセプトは「はじめてを、はじめよう」。
店舗近隣には名鉄八幡駅や豊川市民病院がある人口密集地で、イオンは「豊川市が進める『八幡駅周辺地区のまちづくり』と連携しながら、商業・医療・福祉・文化の複合的な地域拠点として、街のにぎわい創出の一助となる施設を目指す」としており、愛知大学や豊橋創造大学との産学連携も行う。
基本商圏は約10km圏内・約17万世帯・約43万人で、年間来館目標として約900万人をめざす。

1階・GRAND PARK。公園機能を併せ持つ。

核店舗は「イオンスタイル”新豊川”」

核店舗は総合スーパー「イオンスタイル新豊川」。1階から3階に展開し、衣食住のフルライン型。イオンの子供売場「キッズリパブリック」なども設ける。

イオンスタイル・キッズリパブリック。

190の専門店出店、うち県内初29店舗-名鉄も増発

専門店数約190店のうち東海初21店舗、愛知県初8店舗、地元企業57店舗となる。

1階・イオンスタイル食品。

1階の食品エリア「豊かなマルシェ」には「カルディコーヒーファーム」「久世福商店」「DONQエディテ/ミニワン」など全国的にお馴染みの店舗のほか、豊川商工会議所が運営する地域応援セレクトショップ「豊穣屋HOUJOU-YA Toyokawa no megumi」が出店する。

1階・豊かなマルシェ。

食関連以外では、1階には「ユニクロ」「スポーツオーソリティー」「niko and…」などが出店する。

1階・専門店館内。

2階にはレストラン街「TOYOKAWA DINING」を開設、16店舗が出店。
そのほか「ヤマダデンキ」「GU」「キャンドゥ」「OWNDAYS」などが出店する。

2階・トヨカワダイニング。

3階の目玉となるフードコート「FOOD FOREST」は900席を備え、12店舗が出店。

3階・フードフォレスト。

また、愛知県初出店のカプコンのエンターテインメント施設「MIRAINO」ではバイオハザードやロックマンをVRで楽しむことができる「VR-X」や、巨大迷路等も設けられる。
そのほか300円ショップ「3COINS+plus」、イベントホール「イオンホール」などが入居。地元書店「本の豊川堂×nido cafe」は1,700㎡の大型店となる。

3階・カプコンMARAINO。

1階には噴水を設置したバリアフリー型の身体を動かせる公園「GRAND PARK」、2階には芝生エリアとテラス席、LEDビジョンを設けた「CENTRAL PARK」を設置。今後イベントなどにも活用される。

2階・セントラルパーク。

また、このほか1階にも3箇所の大型デジタルサイネージを設置。館内案内に加えてオススメ商品の配信、さらに滝のような演出なども行われる。

複数のデジタルサイネージで情報発信が行われる。

名鉄はイオンモールの開業に合わせて豊川線国府~豊川稲荷間で3月30日から5月7日まで増発を行う。

イオンモール豊川

愛知県豊川市白鳥町兎足10-16
営業時間:8時~22時(イオンスタイル食品)

関連記事:タキソウ家具、2022年10月10日全店閉店-「おいでん!」CMで有名な愛知の家具大手、11日に破産手続開始
関連記事:ルビットタウン刈谷、2022年4月15日開業-イトーヨーカドー跡、バロー核に無印良品など出店
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY矢作店、2022年3月22日開店-ピアゴ矢作店跡、「食品」「高級ブランド品」強化
関連記事:岡ビル百貨店、2021年5月31日閉館-名鉄東岡崎駅ビル、63年の歴史に幕
関連記事:イオンタウン岡崎美合、2020年11月27日開業-日清紡跡「つむぎテラシア」の商業核、マックスバリュ・スタバなど出店
関連記事:ほの国百貨店、豊橋丸栄から45年の歴史に幕-2020年3月15日午後7時閉店、明るい営業最終日に

三井アウトレットパーク大阪門真・ららぽーと門真、2023年4月17日開業-隣にコストコも、館内に「黒門市場」出張出店

大阪府門真市の門真駅近くに、三井不動産グループのショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」「三井アウトレットパーク 大阪門真」が2023年4月17日にグランドオープンする。

三井ショッピングパーク ららぽーと門真
三井アウトレットパーク 大阪門真

パナソニック工場跡、ららぽーと+アウトレットに

「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」「三井アウトレットパーク 大阪門真」が出店するのは、パナソニック(松下電器)の工場跡地。
同店の開業に合わせて「三井アウトレットパーク 大阪鶴見」は3月12日に閉館する。同店は花卉市場などがある「鶴見はなぽ~とブロッサム」のテナントとして入居していた。

鶴見はなぽ~とブロッサム。

三井不動産初の「三井ショッピングパーク ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」の2業態複合型商業施設で、そのうち2階部分がアウトレットパークとなる。

アウトレットはららぽーとに挟まれる形で出店。

全館の延床面積は約19万6800㎡、店舗面積は約6万6300㎡。ららぽーとは約153店舗、アウトレットは約98店舗が出店する。
三井不動産は、この開発はSDGsにおける8番と11番に貢献するとしている。

ららぽーと、食品に「黒門市場」が入居

1階にはららぽーとの食品ゾーン「門真うまいもん街」。
核店舗としてライフの「ライフ セントラルスクエア」が出店するほか、黒門市場公認の商店街「黒門市場」には11店舗が出店。
さらにカレー屋「ニューダルニー」、焼肉「食道園」など大阪の老舗も出店する。
また、同フロアには映画館「TOHOシネマズ」も出店する。

食品館に「黒門市場」が出店する。

大型専門店としては「ユニクロ」「GU」「H&M」などのファストファッションを中心に「ヤマダデンキ」「無印良品」「アカチャンホンポ」などが出店。また「FOREVER21」は日本再上陸第1号店となる。
3階の「Food Terrace」は1000席を超える規模となるほか同フロアにはバンダイナムコによる「すみっコぐらしあそびスタジオ」も設けられる

ららぽーとの館内イメージ。

4階の屋上広場「空の広場」には、アウトドア店「ロゴス」のカフェ併設新業態「LOGOS CAFE & HIROBA」が出店する。

屋上「空の広場」。

三井アウトレット、アパレル×飲食の複合業態も

三井アウトレットには「アディダス」「ビームス」「モンベル」などが鶴見から移転。
また、新規店舗として、大阪初出店となるラルフ ローレンのカフェ「ラルフズ コーヒー 」、ジェラート ピケのフレンチクレープ店「gelato pique cafe」など、アパレルとカフェの複合業態も出店する。

三井アウトレットの館内イメージ。

三井不動産、エリア一体開発で隣地に「コストコ」出店

三井不動産はららぽーとの隣接地の一体開発もおこなっており、隣接地には2023年夏に「コストコ門真倉庫店」が開業する予定であるほか、マンション「パークホームLaLa門真」の建設も進められている。
(全ての画像はニュースリリースより)

三井ショッピングパーク ららぽーと門真
三井アウトレットパーク 大阪門真

大阪府門真市松生町1-11
営業時間:10時~21時(レストラン11時~22時)など

関連記事:ツジトミ、2022年9月30日全店閉店-京阪沿線地盤の食品スーパー、破産手続開始で自社電子マネーも使用不可に
関連記事:アンスリー、京阪沿線から2023年度中までに全店撤退-多くは京阪ストア「もより市」に転換
関連記事:イズミヤ門真店、食品売場以外を2020年6月7日閉店-京阪門真市駅前の門真プラザ、再・再開発めざす

松本パルコ、2025年2月閉店-開店40年で

長野県松本市の松本城近くにあるファッションビル「松本パルコ」が、2025年2月末に閉店する。

松本パルコ。

松本パルコ、ジャスコ跡への出店だった

松本パルコは、1984年9月に開業。建物は元信州ジャスコ松本店であったが、ジャスコはカタクラモール松本(現在のイオンモール松本)に移転するために閉店していた。
現在の店舗は1996年に増床。建物は地上6階、地下1階建てで、店舗面積は15,155㎡。テナントとして無印良品、GU、4℃、島村楽器、好日山荘、ヴィレッジヴァンガード、アニメイトなどが出店する。
松本市では、2017年9月にイオンモール松本が開業。パルコから歩いて15分ほどの近距離であり、競合関係となっていた。

松本パルコのフロアガイド。

パルコ、大都市圏に経営資源を集中

パルコは大丸松坂屋百貨店を運営するJ.フロントリテイリング傘下となって以降、大都市圏に経営資源を集中させており、地方や郊外エリアの店舗整理を進めていた。
松本パルコの建物は一部が築40年以上となっているが、今後の活用方法などについては2月時点で発表されていない。

関連記事:蔦屋書店、一部で「楽天ポイント」2022年9月29日導入-FC大手トップカルチャー、佐久平を皮切りに64店
関連記事:フォレストモール佐久平、2022年9月30日開業-Aコープ・蔦屋書店など出店、佐久平駅南土地区画整理事業で
関連記事:綿半スーパーセンター権堂店、2022年9月30日開店-長電権堂駅「イトーヨーカドー長野店」跡に新業態
関連記事:カインズ佐久平店、2022年9月28日新装開店-ベイシア佐久平モールから移転の長野旗艦店、県内初「#ワークマン女子」も
関連記事:フレスポ佐久インター、2022年7月15日全面開業-ドライブインおぎのや跡地、バーガー、スタバなどグルメ店も
関連記事:イトーヨーカドー長野店、2020年6月7日閉店-長電権堂駅前ビルの核店舗

関連記事:JA松本ハイランド、イオンモール松本から2018年7月撤退-別館「空庭」核店舗の1つ、わずか10ヶ月で
関連記事:アルピコプラザ、2018年2月15日開業-旧・アリオ松本、松電バスターミナルビルに
関連記事:イオンモール松本、2017年9月21日開業-カタクラモール跡地に3館170店が集結

三越BGC、2023年春全面開業-野村系タワマン下層に2022年11月一部開業、フィリピン・マニラ初の日系百貨店

フィリピン共和国マニラ首都圏タギッグ市に、三越伊勢丹HDと野村不動産グループによる大型複合商業施設「MITSUKOSHI BGC(三越BGC)」が2022年11月18日に先行開業、2023年春に全面開業する。

MITSUKOSHI BGC

野村系の軍用地再開発プロジェクト、商業核は三越

MITSUKOSHI BGCは、フィリピン陸軍軍用地跡地再開発の一環として建設された大型複合商業施設で、建物は4棟で最高棟は地上54階、敷地面積は約15,000㎡。商業フロアは地上3階~地下1階、延床面積は約28,000㎡。運営はSunshine Fort North Bonifacio Commercial Management Corporationが担う。

高層階はタワーマンション。

マンション部分の総戸数は約1,400戸で、2027年に全面開業する予定となっている。

日系百貨店、フィリピン初出店

MITSUKOSHI BGCは、コンセプトに「NEXT MANILA LIFESTYLE」を掲げ、“食や美”を通して広がる体験や上質で新しいライフスタイルを提案する日本やフィリピンのショップ約120店舗が入居する。日系百貨店としてはフィリピン初出店となる。
商業フロアのうち、地下1階「Tasty Life」には、直営生鮮食品スーパー「MITSUKOSHI FRESH」を核に、洋菓子店「東京ミルクチーズ工場」やクッキー専門店「Ben’s Cookies」など33ブランドが入居する。

食品館内イメージ。

MITSUKOSHI FRESHでは、コンセプトに「A Feast of Your Senses(五感にごちそうを)」を掲げ、青果部門では地場有名カフェレストラン「WILDFLOUR CAFÉ+BAKERY」との協業によるサラダバー、精肉・鮮魚部門では日本基準の鮮度管理とインストアキッチン併設による鮮魚・刺身や調理サービスを提供。グロサリー部門では自社グループPB「ISETAN MITSUKOSHI THE FOOD」1,000種類以上の輸入販売に加え、冷凍食品やラーメン・餃子・唐揚げを独自PB「MITSUKOSHI FRESH プライベートブランド」として展開。ベーカリー部門では地場OEM企業との協業によるオリジナルベーカリーブランド「The Bakery」を展開する。
また、フードコートにはつけ麺専門店「三ツ矢堂製麺」やカレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」など13ブランドが入居するなど、日本の “デパ地下” をイメージしたフロアとする。

フードコートイメージ。

1階「Beautiful Life」には、ビューティーストア「MITSUKOSHI Beauty」を核に、花王ビューティの百貨店向けコスメブランド「KANEBO」や地場スキンケアブランド「Pili Ani」など6ブランドが入居。マッシュグループのレディスファッション「SNIDEL」や老舗時計ブランド「SEIKO」、東京・吉祥寺に本拠を置くカスタマイズウォッチブランド「Maker’s Watch Knot」、トヨタ自動車の高級車ブランド「LEXUS」ショールーム、コーヒーショップ「KEYCOFFEE」も入居する予定。

エントランス。

2階「Inspired Life」には、フィリピン初となる日系書店「紀伊國屋書店」(地場大手「Fully Bookesとの協業店舗」)を始め、眼鏡店「OWNDAYS」や元気寿司グループの高級回転寿司・日本料理店「千両」 、東京・新宿歌舞伎町ゴールデン街に本店を置く「煮干拉麺NAGI/ラーメン凪」の新業態、シンガポールのミシュラン一つ星中国料理店「PUTIEN」など33ブランドが入居する予定。日系ブランドやアジア諸国(フィリピン含む)で馴染みのあるブランドを取揃えることで、新しいライフスタイルの提案をめざす。

館内イメージ。

3階「Entertainment Life」には、ARやVRといった最新技術を用いた最新の屋内型アミューズメント施設を導入予定。BGCエリアの若者をメインターゲットとしたフロアとする。

日本の伝統文化意識した館、「三越ライオン像」も

三越BGCでは、日本国内の三越伊勢丹直営店と共通のロゴマークや、日本の店舗と同じかたちの「三越のライオン像」を導入する。
また、外装デザインにはトラフ建築設計事務所・美術家野老朝雄氏を起用し「日本の伝統的な麻の葉紋様」を現代的に展開、内装デザインには乃村工藝社を起用し「参道」「通り庭」といった「日本の伝統的な空間づくりの要素」を取り入れた開放的な空間を展開することで、フィリピンと日本の懸け橋となるプロジェクトの想いを表現するとしている。

MITSUKOSHI BGC

住所:8th Avenue corner 36th Street, 1630, Bonifacio Global City, Taguig City, Metro Manila, Philippines
営業時間:午前10時~午後10時(フィリピン時間)

関連記事:パークソンサイゴンツーリストプラザ店、2020年7月31日リニューアル開業-「ユニクロ」「無印良品」ベトナム初出店、東南アジア最大手の百貨店に

シミント広島・ゲートパークプラザ、2023年3月31日開業-広島市民球場跡地、公園を核とした複合施設に

広島県広島市中区の広島市民球場跡地に、複合施設「シミント広島(SHIMINTO HIROSHIMA)」「広島ゲートパークプラザ(HIROSHIMA GATE PARK PLAZA)」が2023年3月31日に開業する。

シミント・ゲートパークプラザ。

市民球場跡「シミント」「ゲートパーク」に

シミント広島と広島ゲートパークプラザは2009年に閉場した広島市民球場の跡地に生まれる複合施設。

広島市民球場。

公営公園内での民間事業者の収益施設の設置を促進する「公募設置管理制度(Park-PFI)」によって、NTT都市開発を中心に大成建設、広電、広島バスセンター、中国新聞社が事業者となり再開発を進めてきたもの。
敷地面積は約4.7ヘクタールで、中央には中核となる広場「HIROSHIMA GATE PARK PLAZA」(NTT都市開発が命名権を取得)が設置され、それを取り囲むように商業棟「シミント広島(SHIMINTO HIROSHIMA)」が並ぶ形態となる。

SHIMINTOとGATE PARKの配置図。

商業棟「シミント」には

商業棟「シミント広島(SHIMINTO HIROSHIMA)」の建物は1階建てから2階建てで、合計8棟。

シミントのロゴタイプ。

物販テナントとして物販テナントとしてはアウトドア用品「ogawa GRAND lodge」、地元アウトドア店「野良道具製作所」、コンビニ「ローソン」など6店舗、飲食店としてはハワイアンレストラン「エッグシングス」、猫カフェ「Cat CAFE MOFF」など広島初となる店舗を含む10店舗が出店する。

シミント広島・広島ゲートパークプラザ

広島県広島市中区基町5
営業時間:店舗により異なる

関連記事:ザ・リョウワ・トリニティタウン、2023年7月開業-ダイレックスを核とする複合施設、旧広島市中央卸売市場食肉市場跡地に
関連記事:ゆめテラス祇園、2023年夏開業-ゆめタウン建替え、新業態「イズミ×無印良品」に
関連記事:スタンダードプロダクツ広島八丁堀店、2022年6月30日開店-ZARA跡にダイソー新業態の大型旗艦店
関連記事:そごう広島店新館、2023年夏閉店-NTTクレド基町ビルの核店舗、本館は営業継続

キャナルシティ博多イーストビル、2023年春閉館-博多駅近くの別館、開業11年半で

福岡県福岡市博多区のJR博多駅近くにある複合商業施設「キャナルシティ博多」の別館「キャナルシティ博多イーストビル」が、2023年春に閉館する。

キャナルシティイーストビル。

キャナル別館イーストビル、僅か11年半で閉店

キャナルシティ博多は1996年4月に開業した複合商業ビルであるが、キャナルシティイーストビルはその別館として複数のビルを再開発した跡地に2011年9月に開業した。建物は地下1階、地上5階(店舗は1~3階)、延床面積は18,534㎡で、キャナルシティを運営する福岡地所が所有する。

キャナルシティ博多。

イーストビルはユニクロZARAH&M、などファストファッションの大型店を多く集積しており、キャナルシティの建物のなかで最も博多駅寄りであることから来観客の動線にもなっていた。
一方で、コロナ禍以降はカルディコーヒーファームBershkaなどといった人気テナントの撤退も相次いでいた。
イーストビルのテナントが別の館などに移転するかどうかについては1月時点では発表されていない。
キャナルシティ博多前には2023年3月に地下鉄七隈線の櫛田神社前駅が開業する予定であり、イーストビルの閉館と駅開業に伴うリニューアルなども注目される。

関連記事:天神ロフト、2023年3月閉店-福岡市中心部に新店舗出店へ
関連記事:ノース天神、2022年8月28日閉店-旧ショッパーズ専門店街、ミーナ天神が増床して2023年春再開業
関連記事:イムズ(IMS)が「おしまイズム」-2021年8月31日、再開発で消えた「天神のシンボル」最終営業日
関連記事:ジュンク堂書店福岡本店、2020年6月30日閉店ーMMT再開発で、西通りに仮店舗開設
関連記事:天神ビブレ、44年の歴史に幕-2020年2月11日閉店、多くの市民に惜しまれた最終営業日
関連記事:天神コア、2020年3月31日閉館-西鉄「天神一高い」複合ビル建設へ

千里中央オトカリテ、2023年4月30日閉館-石油危機「紙騒動」震源地、千里大丸プラザから約半世紀の歴史に幕

大阪府豊中市の千里中央駅前にあるショッピングセンター「千里中央オトカリテ」が、2023年4月30日に閉館する。

千里中央オトカリテ。

石油危機「紙買い占め」の発端となった千里大丸

千里中央オトカリテは百貨店「大丸」系ショッピングセンター「千里サンタウン」として1970年3月に開業。総合スーパーの「大丸ピーコック千里中央店」を核としており、のちに施設名称を「千里大丸プラザ」と改名した。

ピーコックストア千里中央店。(旧大丸ピーコック)

1973年11月には第四次中東戦争による石油危機(オイルショック)が起きるなか大丸ピーコックがトイレットペーパーの特売を行ったことを発端にトイレットペーパー騒動紙騒動)が発生。紙製品の買い占めは全国へと広がることとなった。
その後、2013年4月に、ピーコックストアがイオングループ入りするのに合わせて売場を食品中心に縮小。施設は大丸系からイオンモールの管理となり「ユニクロ」「ユザワヤ」「URBAN RESEARCH DOORS」「Zoff」など多くのテナントが出店する形態へと変わっていた。

老朽化で閉館-大型再開発か?

オトカリテの閉館は老朽化のため。建物は解体されて再開発が行われるとみられる。
すぐ近くには2018年の大阪北部地震で被害を受けて閉館した複合商業施設「千里セルシー」や再開発検討中の「千里阪急」もあるため、エリア一帯の大型再開発も予想される。

関連記事:イオンタウン豊中庄内、2022年12月2日9時開業-ダイエーイオンフードスタイル、初日はモッくん登場で入場規制も
関連記事:イオンスタイル東淀川、2022年11月22日9時開業-開店当日「900人行列」で好調な滑り出し
関連記事:ダイエー江坂公園前店、2022年10月31日新装開店-サカエ本社だった旧グルメシティ、事務所閉鎖で売場拡大
関連
記事:トナリエ南千里アネックス、2021年11月26日開店-イオン南千里店跡、日本エスコンが再生
関連記事:イオン南千里店、2021年5月31日閉店ージャスコから33年の歴史に幕、跡地は再開発へ

関連記事:千里セルシー、2019年5月31日閉館-47年の歴史に幕、千里阪急とともに再開発検討へ