カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

松本パルコ、2025年2月閉店-開店40年で

長野県松本市の松本城近くにあるファッションビル「松本パルコ」が、2025年2月末に閉店する。

松本パルコ。

松本パルコ、ジャスコ跡への出店だった

松本パルコは、1984年9月に開業。建物は元信州ジャスコ松本店であったが、ジャスコはカタクラモール松本(現在のイオンモール松本)に移転するために閉店していた。
現在の店舗は1996年に増床。建物は地上6階、地下1階建てで、店舗面積は15,155㎡。テナントとして無印良品、GU、4℃、島村楽器、好日山荘、ヴィレッジヴァンガード、アニメイトなどが出店する。
松本市では、2017年9月にイオンモール松本が開業。パルコから歩いて15分ほどの近距離であり、競合関係となっていた。

松本パルコのフロアガイド。

パルコ、大都市圏に経営資源を集中

パルコは大丸松坂屋百貨店を運営するJ.フロントリテイリング傘下となって以降、大都市圏に経営資源を集中させており、地方や郊外エリアの店舗整理を進めていた。
松本パルコの建物は一部が築40年以上となっているが、今後の活用方法などについては2月時点で発表されていない。

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三越BGC、2023年春全面開業-野村系タワマン下層に2022年11月一部開業、フィリピン・マニラ初の日系百貨店

フィリピン共和国マニラ首都圏タギッグ市に、三越伊勢丹HDと野村不動産グループによる大型複合商業施設「MITSUKOSHI BGC(三越BGC)」が2022年11月18日に先行開業、2023年春に全面開業する。

MITSUKOSHI BGC

野村系の軍用地再開発プロジェクト、商業核は三越

MITSUKOSHI BGCは、フィリピン陸軍軍用地跡地再開発の一環として建設された大型複合商業施設で、建物は4棟で最高棟は地上54階、敷地面積は約15,000㎡。商業フロアは地上3階~地下1階、延床面積は約28,000㎡。運営はSunshine Fort North Bonifacio Commercial Management Corporationが担う。

高層階はタワーマンション。

マンション部分の総戸数は約1,400戸で、2027年に全面開業する予定となっている。

日系百貨店、フィリピン初出店

MITSUKOSHI BGCは、コンセプトに「NEXT MANILA LIFESTYLE」を掲げ、“食や美”を通して広がる体験や上質で新しいライフスタイルを提案する日本やフィリピンのショップ約120店舗が入居する。日系百貨店としてはフィリピン初出店となる。
商業フロアのうち、地下1階「Tasty Life」には、直営生鮮食品スーパー「MITSUKOSHI FRESH」を核に、洋菓子店「東京ミルクチーズ工場」やクッキー専門店「Ben’s Cookies」など33ブランドが入居する。

食品館内イメージ。

MITSUKOSHI FRESHでは、コンセプトに「A Feast of Your Senses(五感にごちそうを)」を掲げ、青果部門では地場有名カフェレストラン「WILDFLOUR CAFÉ+BAKERY」との協業によるサラダバー、精肉・鮮魚部門では日本基準の鮮度管理とインストアキッチン併設による鮮魚・刺身や調理サービスを提供。グロサリー部門では自社グループPB「ISETAN MITSUKOSHI THE FOOD」1,000種類以上の輸入販売に加え、冷凍食品やラーメン・餃子・唐揚げを独自PB「MITSUKOSHI FRESH プライベートブランド」として展開。ベーカリー部門では地場OEM企業との協業によるオリジナルベーカリーブランド「The Bakery」を展開する。
また、フードコートにはつけ麺専門店「三ツ矢堂製麺」やカレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」など13ブランドが入居するなど、日本の “デパ地下” をイメージしたフロアとする。

フードコートイメージ。

1階「Beautiful Life」には、ビューティーストア「MITSUKOSHI Beauty」を核に、花王ビューティの百貨店向けコスメブランド「KANEBO」や地場スキンケアブランド「Pili Ani」など6ブランドが入居。マッシュグループのレディスファッション「SNIDEL」や老舗時計ブランド「SEIKO」、東京・吉祥寺に本拠を置くカスタマイズウォッチブランド「Maker’s Watch Knot」、トヨタ自動車の高級車ブランド「LEXUS」ショールーム、コーヒーショップ「KEYCOFFEE」も入居する予定。

エントランス。

2階「Inspired Life」には、フィリピン初となる日系書店「紀伊國屋書店」(地場大手「Fully Bookesとの協業店舗」)を始め、眼鏡店「OWNDAYS」や元気寿司グループの高級回転寿司・日本料理店「千両」 、東京・新宿歌舞伎町ゴールデン街に本店を置く「煮干拉麺NAGI/ラーメン凪」の新業態、シンガポールのミシュラン一つ星中国料理店「PUTIEN」など33ブランドが入居する予定。日系ブランドやアジア諸国(フィリピン含む)で馴染みのあるブランドを取揃えることで、新しいライフスタイルの提案をめざす。

館内イメージ。

3階「Entertainment Life」には、ARやVRといった最新技術を用いた最新の屋内型アミューズメント施設を導入予定。BGCエリアの若者をメインターゲットとしたフロアとする。

日本の伝統文化意識した館、「三越ライオン像」も

三越BGCでは、日本国内の三越伊勢丹直営店と共通のロゴマークや、日本の店舗と同じかたちの「三越のライオン像」を導入する。
また、外装デザインにはトラフ建築設計事務所・美術家野老朝雄氏を起用し「日本の伝統的な麻の葉紋様」を現代的に展開、内装デザインには乃村工藝社を起用し「参道」「通り庭」といった「日本の伝統的な空間づくりの要素」を取り入れた開放的な空間を展開することで、フィリピンと日本の懸け橋となるプロジェクトの想いを表現するとしている。

MITSUKOSHI BGC

住所:8th Avenue corner 36th Street, 1630, Bonifacio Global City, Taguig City, Metro Manila, Philippines
営業時間:午前10時~午後10時(フィリピン時間)

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シミント広島・ゲートパークプラザ、2023年3月31日開業-広島市民球場跡地、公園を核とした複合施設に

広島県広島市中区の広島市民球場跡地に、複合施設「シミント広島(SHIMINTO HIROSHIMA)」「広島ゲートパークプラザ(HIROSHIMA GATE PARK PLAZA)」が2023年3月31日に開業する。

シミント・ゲートパークプラザ。

市民球場跡「シミント」「ゲートパーク」に

シミント広島と広島ゲートパークプラザは2009年に閉場した広島市民球場の跡地に生まれる複合施設。

広島市民球場。

公営公園内での民間事業者の収益施設の設置を促進する「公募設置管理制度(Park-PFI)」によって、NTT都市開発を中心に大成建設、広電、広島バスセンター、中国新聞社が事業者となり再開発を進めてきたもの。
敷地面積は約4.7ヘクタールで、中央には中核となる広場「HIROSHIMA GATE PARK PLAZA」(NTT都市開発が命名権を取得)が設置され、それを取り囲むように商業棟「シミント広島(SHIMINTO HIROSHIMA)」が並ぶ形態となる。

SHIMINTOとGATE PARKの配置図。

商業棟「シミント」には

商業棟「シミント広島(SHIMINTO HIROSHIMA)」の建物は1階建てから2階建てで、合計8棟。

シミントのロゴタイプ。

物販テナントとして物販テナントとしてはアウトドア用品「ogawa GRAND lodge」、地元アウトドア店「野良道具製作所」、コンビニ「ローソン」など6店舗、飲食店としてはハワイアンレストラン「エッグシングス」、猫カフェ「Cat CAFE MOFF」など広島初となる店舗を含む10店舗が出店する。

シミント広島・広島ゲートパークプラザ

広島県広島市中区基町5
営業時間:店舗により異なる

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キャナルシティ博多イーストビル、2023年春閉館-博多駅近くの別館、開業11年半で

福岡県福岡市博多区のJR博多駅近くにある複合商業施設「キャナルシティ博多」の別館「キャナルシティ博多イーストビル」が、2023年春に閉館する。

キャナルシティイーストビル。

キャナル別館イーストビル、僅か11年半で閉店

キャナルシティ博多は1996年4月に開業した複合商業ビルであるが、キャナルシティイーストビルはその別館として複数のビルを再開発した跡地に2011年9月に開業した。建物は地下1階、地上5階(店舗は1~3階)、延床面積は18,534㎡で、キャナルシティを運営する福岡地所が所有する。

キャナルシティ博多。

イーストビルはユニクロZARAH&M、などファストファッションの大型店を多く集積しており、キャナルシティの建物のなかで最も博多駅寄りであることから来観客の動線にもなっていた。
一方で、コロナ禍以降はカルディコーヒーファームBershkaなどといった人気テナントの撤退も相次いでいた。
イーストビルのテナントが別の館などに移転するかどうかについては1月時点では発表されていない。
キャナルシティ博多前には2023年3月に地下鉄七隈線の櫛田神社前駅が開業する予定であり、イーストビルの閉館と駅開業に伴うリニューアルなども注目される。

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千里中央オトカリテ、2023年4月30日閉館-石油危機「紙騒動」震源地、千里大丸プラザから約半世紀の歴史に幕

大阪府豊中市の千里中央駅前にあるショッピングセンター「千里中央オトカリテ」が、2023年4月30日に閉館する。

千里中央オトカリテ。

石油危機「紙買い占め」の発端となった千里大丸

千里中央オトカリテは百貨店「大丸」系ショッピングセンター「千里サンタウン」として1970年3月に開業。総合スーパーの「大丸ピーコック千里中央店」を核としており、のちに施設名称を「千里大丸プラザ」と改名した。

ピーコックストア千里中央店。(旧大丸ピーコック)

1973年11月には第四次中東戦争による石油危機(オイルショック)が起きるなか大丸ピーコックがトイレットペーパーの特売を行ったことを発端にトイレットペーパー騒動紙騒動)が発生。紙製品の買い占めは全国へと広がることとなった。
その後、2013年4月に、ピーコックストアがイオングループ入りするのに合わせて売場を食品中心に縮小。施設は大丸系からイオンモールの管理となり「ユニクロ」「ユザワヤ」「URBAN RESEARCH DOORS」「Zoff」など多くのテナントが出店する形態へと変わっていた。

老朽化で閉館-大型再開発か?

オトカリテの閉館は老朽化のため。建物は解体されて再開発が行われるとみられる。
すぐ近くには2018年の大阪北部地震で被害を受けて閉館した複合商業施設「千里セルシー」や再開発検討中の「千里阪急」もあるため、エリア一帯の大型再開発も予想される。

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ロッテHD、ロッテリアを2023年4月1日に売却-「すき家」「はま寿司」など展開のゼンショーに

食品大手「ロッテHD」(東京都新宿区)は、傘下のハンバーガーチェーン「ロッテリア」を、「すき家」「はま寿司」「ココス」等を展開する外食大手「ゼンショー」(東京都港区)に2023年4月1日付で売却する。

ロッテリア、創業半世紀でロッテから旅立つ

ロッテリアは1972年7月に浦和で実験店を、同年9月に日本橋高島屋と上野松坂屋に1号店を出店。マクドナルドが日本進出した翌年のことだった。

ロッテリア米子高島屋店。(閉店済み)
1号店を含め、かつては高島屋に出店する例が多く見られた。

老舗ハンバーガーチェーンとして高い知名度があったものの、近年は新型コロナもあり店舗数が減少。山陰地方など店舗を全て閉店した地域もあり、2023年1月時点の店舗数は358店となっていた。ロッテHDは売却について成長戦略・事業見直しの一環としており、売却額は非公表。
ロッテリアの屋号は一定期間維持するとしているが、「ロッテ」という名前を冠しているだけに将来的には店舗名が変わる可能性も高い。

ゼンショー、ウエンディーズ以来のハンバーガー挑戦

ゼンショーは2002年にダイエーグループから国内のウェンディーズのフランチャイジー契約権を取得したものの、2009年に売却。ハンバーガーチェーンの展開は久々のことになる。

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岡島百貨店、2023年2月14日一旦閉店-新店舗に想いを繋ぐ最終日、ココリ甲府店は3月3日開店へ

山梨県甲府市の中心部・紅梅通りにある県内唯一の老舗百貨店「岡島百貨店」の現店舗が、2023年2月14日に85年の歴史に幕を下ろした。
近隣の再開発ビル「ココリ甲府」では、岡島出店に向けた工事が進んでいる。

最終営業日が近づく岡島百貨店。
(※一部写真は最終日前に撮影)

創業180年の老舗百貨店「一旦閉店」

岡島百貨店は1843年に呉服店・茶販売店として創業。現店舗は1938年に移転開業したもので、1988年の増床リニューアルにより現在の姿となった。
館内はフルラインの百貨店であり、三越と提携。建物は8階から地階、店舗面積は29,520㎡となっていたが、老朽化による再開発が浮上。現店舗を閉店し、ほぼ空き店舗となっている再開発ビル「ココリ」(正式名:紅梅地区再開発ビル)の地階-2階に2023年3月中に移転することを発表していた。
前回の記事はこちら

閉店当日を迎えた岡島現店舗。

最終営業日、「オリジナルソング」披露も

現店舗の最終営業日となった2月14日は火曜日であったものの、朝から多くの人が訪れた。
店舗1階では「岡島の歩み写真展」が開催され、ブロックで出来た岡島の模型などに見入る客も多かった。

岡島の歩み写真展。


ブロックで作られた岡島の模型。


市民から寄せられたメッセージ。

18時からは、1階店頭で山梨出身の歌手・伸太郎氏のミニライブが開催。岡島閉店にあわせて書き下ろされた新曲も披露された。

閉店を迎えた19時ごろには、オリオン通りのエントランスで記念式典が開催された。
雨宮潔社長の「暖かくご支援いただきありがとうございました。新店舗にて、みなさまをお待ちしております。」の挨拶とともにシャッターが下ろされると、式典を見守る市民から拍手が巻き起こった。

岡島百貨店、また会う日まで。
左側に写るココリが新店舗。

新店舗の工事すすむココリ、現店舗跡はタワマンに

岡島近く・オリオン通りにある再開発ビル「ココリ」では、3月3日の新店舗開店に向けた工事が進んでいる。ココリは当初はジュエリーモールをめざすなど経営が迷走し、テナントがなかなか定着しない状態であった。
新店舗の店舗面積は約4,500㎡であり、岡島は現店舗の7分の1の面積となる。また、現店舗で人気を集めていた「ジュンク堂書店」などは撤退となった。

岡島の看板が設置されたココリ。

岡島新店舗のコンセプトは「地域共創型上質スペシャリティストア」で、フロア構成は以下のとおりとする計画。

2階 新しいライフスタイルのフロア リビング・服飾・催事場等
1階 上質ファッションのフロア デパコス・服飾など
地階 上質な日常を提供する食のフロア 生鮮・食品・明治屋など

岡島は店舗面積は縮小するものの、新たなココリの、そして甲府市中心部の核として、新たな歴史を刻むことになる。

岡島出店に向けた工事が進むココリ。

なお、岡島の現店舗は大手ディベロッパー「タカラレーベン」(東京都千代田区)に売却、現店舗を解体して再開発をおこなう。総事業費は約220億円。

岡島跡のタワーマンション。

再開発後に建てられる建物は地上28階建てで、約360世帯規模のタワーマンションを核に、立体駐車場と商業施設となる。オリオン通り側と低層部屋上には広場も設置。2028年7月の完成をめざして工事がすすめられる。新たな建物に岡島百貨店が出店するかどうかは、現時点は発表されていない。

一部は商業施設となる。(ニュースリリースより)

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トーアマート、殆どの店舗が2023年春までに閉店か-東亜産業の24時間営業激安店、開店1年未満で

ヘルスケア関連商品・日用雑貨等の卸売り業「東亜産業」(東京都千代田区外神田)が運営する半額ディスカウントストア「トーアマート」(TOAmart)の殆どの店舗が、2023年2月ごろに閉店する。

卸売業者の半額専門店、1号店から約1年で100店以上出店

トーアマートは2021年11月に東亜産業の本社が近い昌平小学校近くに1号店「トーアマート秋葉原店」を出店。

TOAmart甲府店。

コンセプトは「24時間営業の半額以下専門店」で、2022年に入ると東亜産業のPCR検査場跡やコンビニ跡などを活用するかたちで全国各地に店舗を展開。卸売りの本業を活かすかたちで安売りを実施し、殆どの店舗で24時間営業を行っていた。
2023年1月時点では約200店舗を展開していたとみられ、東亜産業は「2023年中に500店舗まで店舗網を増やす」としていた。

閉店告知は突然-東亜産業による発表などなく

閉店は2023年1月から2月にかけて多くの店舗で突然告知されたもの。全店舗の半分以上が閉店発表しているとみられる。
開店したばかりの店舗も少なくなかったため、驚きの声が上がっている。
2月11日時点で東亜産業による公式発表などは行われておらず(現時点では閉店を発表していない店舗も複数ある)、今後の動きが注目される。

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アニメイト池袋本店、2023年3月16日増床開業-開業40年を迎える世界最大のアニメショップ、さらに「巨大化」

東京都豊島区のJR池袋駅ちかくにある「アニメイト池袋本店」が、2023年3月16日に増床リニューアルオープンする。

アニメイト池袋本店。

世界一のアニメショップ、開店40年目の大増床

アニメイト池袋本店は1983年3月に開店、現在の本店は2012年11月に開業した。現店舗は10階地下1階、延床面積3,500㎡となっており、現時点でも世界最大のアニメ・漫画専門店となっている。

工事が進むアニメイト本店。

今回の増床リニューアルでは隣接する池袋保健所の跡地に増床するもの。保健所は2019年に移転しており、その後は再開発開始までアニメイトが保健所の建物の一部を暫定活用していた。
新店舗は地上9階・地下2階、新築延床面積8,504㎡。建物のデザインは、隣接する複合施設「ハレザ池袋」に合わせられた。店舗面積は3,645㎡となる。

アニメイト池袋本店・新ロゴ。

増床に際して、地下2階には多目的ホール「アニメイトシアター」(着席最大208席)を新設。
また、アニメイト池袋本店9階にあった「アニメイトホール」が「animate hall BLACK」(座席数250席)、「animate hall WHITE」(座席数150席)の2つのイベントスペースとして生まれ変わる。
このほか、アパレル・雑貨コーナー「Space A la mode」も新設する。

アニメイト池袋本店・フロア案内。

「うたプリ」「着せ恋」など開業記念イベントを開催

アニメイト池袋本店ではリニューアルを記念し、3月16日からは展覧会「その着せ替え人形は恋をする展 しゅきぴに愛を伝えたいっっ」、舞台「華 Doll*」、3月18日には寺島拓篤氏・宮野真守氏が出演する「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE スターリッシュツアーズ」トークショーなど、様々なイベントを開催する予定となっている。

アニメイト池袋本店

住所:東京都豊島区東池袋1丁目20−7
営業時間:10時~20時

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トスク、2023年度中に全店閉店-JA鳥取いなば運営の地場大手スーパー

鳥取県東部の各地でJA鳥取いなばが運営する地場大手スーパー「トスク(TOSC)」が、2023年度中に全店舗閉店する。

TOCS鳥取本店。

Aコープ系の地場大手スーパー、全店閉店

トスクは鳥取いなば農業協同組合JA鳥取いなば)が展開する地場大手スーパー。
ショッピングセンター(総合スーパー)業態であるトスク鳥取本店の前身は「鳥取生活センター」として1968年11月に開業。1988年に現店舗が開業した際に鳥取生活センターを略して「TOSC」と改称した。
本店の店舗面積は7,480㎡で売場は1階から4階。ダイソー、エディオン、タツミヤなどが出店するほか、JA系の保険代理店・オフィス機能なども備える。

TOCS鳥取本店。直営を含め飲食店も入居していた。

トスクはかつて鳥取県東部に20店舗以上を展開していたが、近年は店舗数を減らしており、2023年時点は9店舗となっていた。
複数の地元メディアの報道によると、3期連続の赤字決算になっていたという。
各店舗の後継店舗などは、2月時点では発表されていない。

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