カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

十字屋山形店、2018年1月31日閉店-全国最後の十字屋デパート

山形県山形市のJR山形駅前にある百貨店「十字屋山形店」が2018年1月末で閉店する。

十字屋山形店。

JR山形駅前、全国最後の「十字屋」-耐震性不足で

十字屋は1923年に平塚市で設立。のちに百貨店に進出し、1982年にダイエーと業務提携した。一時は全国展開したものの、2005年までに山形店以外を閉店し、同年に同じダイエー傘下の百貨店「中合」(福島市)と経営統合された。
十字屋山形店は1971年7月に開店。売場面積は10,362㎡。建物は地上8階、地下1階建で、白蝶ビル株式会社が所有している。また、別棟として立体駐車場を備える。2015年の年商は約34億円。
十字屋山形店の建物は新築から46年が経過。山形市がおこなった改正耐震改修促進法による耐震判断の公表で「震度6強以上で倒壊する危険性が高い建物」とされており、耐震補強問題から閉店を決めたものと思われる。なお、十字屋立体駐車場についても耐震性が不足しているという。

山形駅前に立地する。

立駐も耐震不足…駅前一等地はどうなる?

十字屋山形店では、2017年より親会社のイオンの物流を使った商品の導入をおこなうとともに、外商機能の充実を図っていたが、経営改革半ばでの閉店となってしまった。
跡地の活用方法などは決まっておらず、JR山形駅前の一等地だけに今後が注目される。

外部リンク:十字屋山形店
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秋葉原パーツ街に「アパホテル」2017年8月28日開店-ヲタ系ショップ閉店相次ぐ「ジャンク通り」

東京都千代田区の秋葉原パーツ街の中心部に「APA HOTEL〈秋葉原駅電気街口〉」が8月28日に開業した。

アパホテル秋葉原駅電気街口(中央)とジャンク通り。
開業前に撮影したため一部に防音壁などが掛けられている。

パーツ街の中心にアパホテル、アプレシオがFC運営

アパホテル〈秋葉原駅電気街口〉は「ドスパラパーツ館」の跡地(「あきばおー」や「三月兎」跡地となり)に開業。
ドスパラパーツ館は「秋葉原ジャンク通り」(ベルサール裏、AKIBAカルチャーズZONE向かいを南北に走る通り)、「秋葉原パーツ通り」(ジャンク通りの1つ中央通り寄りを南北に走る通り)に面した好立地であったが2016年1月に閉館し、ドスパラ別館に移転・統合されている。
元々、この場所はパソコン製造大手の「MCJ」(旧社名:マウスコンピュータージャパン)の子会社が所有していたもので、ホテルはMCJの子会社であるネットカフェ大手「アプレシオ」により、アパホテルのフランチャイズ店として運営される。
建物は11階建て、部屋数は全117室。1階にはテナントとして、レストラン「STEAK HOUSE CANYON CITY(ステーキハウスキャニオンシティ)」が出店する。
 エントランス(公式サイトより)。


館内のようす(公式サイトより)。

変化を遂げるジャンク通り-「ヲタ系ショップ」閉店相次ぐ

秋葉原ジャンク通りでは2016年の「ドスパラパーツ館」をはじめとして、2017年には「三月兎」、「ゲームショップ紙風船」、「コスプレショップみつば堂」などが相次ぎ閉店。一方で、コンビニ「ローソン」(2014年開店)、100円ショップ「キャンドゥ」(2016年開店)が新規出店するなど、その姿を大きく変えつつある。
ジャンク通り、パーツ通りという「電器街」を象徴する通りへの大型ホテル進出は、街の変化の象徴の1つとなろう。

アパホテル〈秋葉原駅電気街口〉

住所:東京都千代田区外神田3丁目11-4

外部リンク:アパホテル〈秋葉原駅電気街口〉
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ショッピングプラザ日光、移転・建替えへ-観覧車を備えた大型施設「日光ランドマーク」に

栃木県日光市今市(旧・今市市)の中心部に位置するショッピングセンター「ショッピンプラザ日光」(旧・サンバード長崎屋今市店)が移転・建て替えされ、2020年に屋上に観覧車を備えた大型施設として生まれ変わることが明らかになった。

ショッピングプラザ日光。

旧・長崎屋、観覧車を備え下今市駅前の「ランドマーク」に

ショッピングプラザ日光は1983年4月に「サンバード長崎屋今市店」として開店。
2001年の閉店後はスーパーマーケット「かましん今市店」を核店舗とする「日光ショッピングプラザ」として再生され、現在はかましんの他に「サンキ」「100円ショップシルク」「日光市役所市民サービスセンター」などが出店・入居している。
建物は4階建てで、売場面積は8,984㎡(現在は市の施設となっている部分を含む)。調剤薬局「とちぎ薬局」を運営するジェイピー社の系列企業(ジャパンプランナー、宇都宮市)が所有する。

建て替えを報じた地元紙・下野新聞によると、新店舗を建設するのはジェイピー社。名称は「日光ランドマーク」(仮称)で、現店舗の裏側に隣接する第二駐車場などがある場所に建設される。また、周辺のトーヨーボウル跡、木村屋ホテル跡などを新たに駐車場として活用する予定だという。

店舗裏。第一・第二駐車場がある。

新店舗は地上3階建てで、4階に観覧車を設置し、まさに東武下今市駅前のランドマークとして話題を呼びそうだ。
新店舗の完成は2020年を予定しており、完成後に現・日光ショッピングプラザは解体され、跡地と第一駐車場には現在近隣にある今市病院が移転する予定となっている。

外部リンク:かましん今市店
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SAKODAリバーウォーク北九州店、8月31日閉店-「リバオク」の核店舗、僅か5年で

福岡県北九州市小倉北区の複合商業施設「リバーウォーク北九州」地下1階に出店する九州大手の家具店「SAKODAホームファニシングス リバーウォーク北九州店」が8月31日に閉店する。

ダイエー跡の迫田、5年で撤退-後継店舗は未定

迫田は1948年鹿児島市で迫田タンス店として創業。現在は九州各地でインテリア性の高い家具・雑貨・輸入食品を販売する「SAKODAホームファニシングス」やアウトレット家具店を展開している。
「SAKODAホームファニシングス リバーウォーク北九州店」は都市型食品スーパー「ダイエーグルメシティ」、飲食店街「フードパオ」跡に2012年10月開店。売場面積は6,600㎡。
2009年の大塚家具小倉店閉店から約3年ぶりとなる市内中心部への大型家具専門店進出として注目を集めたが、リバーウォークの既存専門店との相乗効果を発揮できたとは言い難く、最近は買物客の姿もまばらであった。

リバーウォーク北九州。

 リバーウォーク北九州では2012年6月のダイエー撤退に伴い、施設の集客・賑わい創出ゾーンであった食物販専門店街「デリパティオ」「小倉五つ星ラーメン街」が連鎖的に閉店、集客力の低下を招いた。2016年7月には食物販の再強化を目指し、1階にスーパーマーケット「西鉄ストアレガネットキュート」を併設した「マルシェゾーン」を新設したが、郊外型ショッピングセンターや同じ小倉都心にある「チャチャタウン」との競合もありかつての勢いを失いつつある。

1階「マルシェゾーン」(福岡地所公式サイトより)。

リバーウォーク北九州の地階はダイエーが所有しており、早期の新たなテナントの誘致が期待される。

外部リンク:福岡県:リバーウォーク北九州店| SAKODAホームファニシングス
外部リンク:SAKODAリバーウォーク北九州店 5年間のご愛顧ありがとうございました!!
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矢尾百貨店皆野店、2017年8月31日閉店-インテリア中心の「みなの矢尾」、137年の歴史に幕

埼玉県皆野町の秩父鉄道皆野駅近くにある矢尾百貨店(秩父市)の支店「矢尾百貨店皆野店」(家具インテリア館みなの矢尾)が8月31日に閉店する。

みなの矢尾(GoogleMapより)

137年の歴史に幕-現在は家具中心となっていた

みなの矢尾は1880年に開店。
現在の建物は1972年に建てられたもので、売場面積は2,604㎡。
2004年に改装され、家具を中心とする「家具インテリア館みなの矢尾」となった。
地元紙・埼玉新聞によると、黒字だが老朽化で耐震性に問題があるため閉店に至ったもので、家具売場の一部は矢尾百貨店秩父本店の藤村書店跡地にも置かれるという。

「懐かしの皆野矢尾展」を開催

みなの矢尾では8月31日まで閉店セールを開催するとともに、「懐かしの皆野矢尾展」を開催。昔の店舗の写真、チラシ、レジなどの展示をおこなっているという。

閉店セールを実施(公式サイトより)。

外部リンク:みなの矢尾
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関電トロリーバス、2019年4月までに廃止-蓄電池式「電気バス」に切り替えで

関西電力は、立山黒部アルペンルートで運行している「関電トンネルトロリーバス」(以下、関電トロリーバス)の鉄道事業を廃止し、2019年4月から電気バス(蓄電池バス)での運行に切り替えることを発表した。

関電トロリーバス(ニュースリリースより)。

「蓄電池化」で54年の歴史に幕-残るトロバスは1社のみ

関電トロリーバスは1964年に運行を開始。
立山黒部アルペンルート上の長野県大町市にある「扇沢駅」と富山県立山町にある「黒部ダム駅」との間を結ぶ6.1kmの路線で、そのうち殆どの区間を関電トンネル (5.4 km) が占める。
トロリーバスは昭和時代に東京、川崎、横浜、京都、大阪など全国各地で都市部の足として親しまれたが、1972年以降は立山黒部アルペンルートのみでの運行となっていた。同ルートは冬季に運休するため、関電トロリーバスの最終運行は2018年秋になるとみられる。
新たに導入される蓄電池バスは、駅においてパンダグラフで充電を行う形式のもので、定員も現在のトロリーバスより多くなる。

2019年より運行開始予定の蓄電池バス(ニュースリリースより)。

関西電力では、2018年の運行開始より「トロバスラストイヤーキャンペーン(仮称)」と題し、各種イベントを実施する予定。
関電トロリーバスの蓄電池化により、日本で残るトロリーバスは同じく立山黒部アルペンルート上にある立山黒部貫行トロリーバス(1996年運行開始)のみとなる。

外部リンク:関電トンネルにおけるトロリーバスの電気バスへの変更について
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JR東日本、「サイクルトレイン」を本格導入へ-209系を改造、2018年1月から房総で
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JR東日本、「サイクルトレイン」を本格導入へ-209系を改造、2018年1月から房総で

JR東日本千葉支社は、同社初の本格的なサイクルトレイン「B.B.BASE」(ビービーベース)の運行を2018年1月から房総エリアで開始する。

B.B.BASEのイメージ。

地方私鉄ではお馴染みの「サイクルトレイン」

サイクルトレインは自転車を鉄道車両に解体せず直接持ち込めるサービスで、うまく活用すれば鉄道移動と自転車移動を組み合わせた効率的な移動が可能となる。
日本では群馬県の上毛電鉄上毛線(中央前橋〜西桐生)や島根県の一畑電車北松江線(電鉄出雲市〜松江しんじ湖温泉)、大社線(川跡〜出雲大社前)、熊本電鉄上熊本線・菊池線(上熊本・藤崎宮前~御代志)など地方中小私鉄を中心に実施されており、利用日時が限られているタイプや持ち込み料がかかるタイプなどが存在する。

サイクルトレインを実施する上毛電鉄(中央前橋駅)。

209系改造の“房総バイシクルベース”-2018年1月から

今回、JR東日本千葉支社が導入する「B.B.BASE」は列車愛称である「房総バイシクルベース」の略称で、その名の通り房総エリアを運行対象とするサイクルトレイン。
車両は209系6両編成を改造し、1-3号車と5-6号車には座席(全99席)と自転車を置く「サイクルテック」を設置し、4号車にはフリースペースを設ける。

B.B.BASEの車内イメージ。

運行開始予定月は2018年1月で、旅行商品での発売を予定している。
なお、今回の発表にともないB.B.BASEの専用ホームページが開設されている。

サイクルトレインの臨時運行続けてきた千葉支社

今回B.B.BASEを導入するJR東日本千葉支社では、房総エリアにおける地域活性化のための「コトづくり」を推進しており、九十九里や木更津、館山といった地区で実施されるトライアスロン大会に積極的に参画。大会開催時には通常の209系を活用したサイクルトレインを臨時運行しており、ここでの運行ノウハウの蓄積や温暖な気候で風光明媚な房総エリアにおけるツーリング需要の高さが、今回のB.B.BASE導入を後押したものと考えられる。

千葉支社はこれまでも通常の209系を利用したサイクルトレインを臨時運行してきた。
B.B.BASEのイメージ画像はニュースリリースより

外部リンク:「B.B.BASE」専用ホームページ
ニュースリリース:房総でのサイクリングをより気軽にお楽しみいただける 新しい列車の概要について(JR東日本千葉支社公式サイト)
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横須賀リサーチパーク、「食品館あおば」が大型商業施設出店へ-京急の土地売却で

京急電鉄は、同社が所有する横須賀リサーチパーク(YRP)の商業施設用地を食品スーパー「食品館あおば」などを運営する「ビッグライズHD」(横浜市)に7月27日付で売却したことを発表した。

横須賀リサーチパーク(京急リリースより)

情報通信技術の研究拠点として知られるYRP

YRPは情報通信技術の研究開発拠点として電電公社の研究施設跡地に1997年に開設。最寄り駅は京急電鉄久里浜線のYRP野比駅。
施設の管理運営は第3セクター「横須賀テレコムリサーチパーク」が、基盤整備は京急電鉄が行っており、NTTグループを始めとする企業研究所や東大や京大などの大学研究室の進出により、ICT関連に特化した研究機関の一大集積地となっている。

「あおば」のビッグライズHDが取得-YRP初の大型店に

今回、京急電鉄がビッグライズHDに売却するのは横須賀市光の丘にあるYRP内の商業施設用地で、敷地面積は32,618㎡。
ビックライズHDは神奈川県を中心に近郊型ショッピングセンター「RISE MALL」(ライズモール)、食品スーパー「食品館あおば」を29店舗展開しているが、横須賀市内は未出店エリアとなっていた。出店時期は未定だが、ライズモールとしての出店が見込まれる。

ビッグライズは神奈川県、東京都で店舗を展開している。
(写真は食品館あおばが出店する聖蹟桜ヶ丘スクエア)

従来、YRP内にはコンビニ(ポプラ)や研究員向けの食堂、和食店しか商業店舗がなく、周辺住宅地にも小型スーパーしかなかったため、今回のビッグライズHDによる大型店進出は、施設従事者や周辺住民にとって待望の結果となったと言えそうだ。

外部リンク:YRPの利便性がさらに向上します!YRPに大型複合商業施設を誘致
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西武百貨店船橋店・小田原店、2018年2月28日閉店

セブンアンドアイホールディングスが、傘下の百貨店「そごう・西武」が運営する「西武百貨店船橋店」(船橋市)と「西武百貨店小田原店」(小田原市)を2018年2月28日を目途に閉店させる方針であることが分かった。

西武百貨店船橋店。

西武百貨店、「今年も」2店閉店

西武船橋店は1967年9月に開店。売場面積は38,311㎡。建物は食品卸会社「ユアサ・フナショク」が所有する。
テナントとして、ロフト、三省堂書店などが出店するが、駅を挟んで東武百貨店が立地しており、売上の減少が続いていたという。

西武小田原店は2000年9月にロビンソン百貨店小田原店として開店。2013年に西武百貨店小田原店となった。
郊外型ショッピングセンター「ダイナシティ」の核店舗であり、元々の百貨店の売場面積は31,182㎡であったが、2016年には売場の多くを縮小・専門店街化し、1階と2階の一部のみでの営業となっていた。

2017年2月期の売上高は船橋西武は169億円、小田原西武は74億円であったという。
船橋西武については複合施設化する方針であるとしているほか、小田原西武はダイナシティの専門店を増床することになると考えられる。

毎年閉店つづく「そごう・西武」、「次はどこ?」の声も

セブンアンドアイホールディングスは、2016年2月に「西武百貨店春日部店」を、9月に「西武百貨店旭川店」と「そごう柏店」を閉鎖。2017年2月には「西武百貨店筑波店」、「西武百貨店八尾店」を閉鎖。今後は「西武・そごう武蔵小杉」を8月末に閉店するほか、「そごう神戸店」、「西武高槻ショッピングセンター」を阪急阪神百貨店グループに経営譲渡することを発表している。
いずれの閉店時も「他店は黒字経営であるために閉店の検討は行っていない」としていたが、その後も閉店の動きが続いており、今後も首都圏旗艦店への経営資源の集中が続くものと思われる。

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東海道・山陽新幹線、チケットレスサービス「スマートEX」9月30日開始-「交通系ICカード」と「クレカ」で乗車可能に

JR東海・JR西日本は、東海道・山陽新幹線で交通系ICカード対応新幹線チケットレスサービス「スマートEX」を9月30日午前5時30分から開始する。

必要なのは「交通系ICカード」と「手持ちのクレカ」2つのみ

スマートEXはSuicaやICOCAなど「交通系ICカード」と「手持ちのクレジットカード」の2つを登録することで、切符を持たずに新幹線指定席の予約・乗車が可能となる新サービス。乗車時には、交通系ICカードでそのまま改札を通過して乗車することができる。
新幹線発車前までは予約変更を手数料無料で何度でも行えるほか、通常期の「のぞみ」普通車指定席が窓口販売価格より200円安く購入できるなどのメリットもある。専用のクレジットカードや年会費などは必要ない。

利便性向上へ-従来は専用カードが必要だった

従来の新幹線チケットレスサービス「EX予約」は、割引率が高い年中同額の会員価格や利用回数に応じてグリーン車に乗車可能となる「グリーンプログラム」が提供されるなど根強い支持を得ていたが、ICカード「EX-ICカード」の発行やJR各社指定のクレジットカードの登録、年会費(税込1,080円)が必要であった。

記念キャンペーンを実施

JR東海とJR西日本では、9月30日から11月30日まで「スマートEX」利用者に対して、アンケートに答えると新幹線N700Aのダイキャスト製模型や特製ICカードケースが抽選で計1000人に当たるキャンペーンが行われる予定となっている。

外部リンク:【社長会見】「スマートEX」 サービス開始~平成29年9月30日(土)、新幹線のネット予約がもっと気軽に!~(JR東海)
外部リンク:新幹線のネット予約がもっと気軽に!「スマートEX」サービス開始(JR西日本)
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