シンガポール共和国の複合商業施設「Clarke Quay Central」(Central)に、PPIHグループのドンキ新業態店舗「DON DON DONKI クラークキーセントラル店」が2019年8月1日に開店する。

Clarke Quay Central.
当初はパルコ運営、現在はルミネも入居する「Central」
DON DON DONKIクラークキーセントラル店が出店する「Clarke Quay Central」は2007年開業。建物は地上5階地下1階建で延床面積は約29,752㎡、地場大手不動産ディベロッパー「Far East Organization」が所有する。
開業当初、ファッションビル「パルコ」(PARCO(Singapore)Pte Ltd)が運営を手掛けていたことから、キッコーマン傘下の日系スーパー「ヤマカワ」(山川、Yamakawa Supermarket)、居酒屋「和民」、抹茶カフェ「辻利」、「麻布茶房北海道アイスクリーム」、「らーめん山頭火」といった日本ブランド、温泉を意識した公衆浴場「Ikeda Spa Prestige」(池田スパ)など日系専門店が多数出店していた。
2009年のパルコ運営撤退後も日系企業を中心とした商業ビルとなっており、2017年11月には2階フロアにJR東日本グループのファッションビル「ルミネシンガポール」が開業するなど、2019年現在も日本色が強い商業施設となっている。
DON DON DONKIの新業態、レストラン一体型店舗に
DON DON DONKIクラークキーセントラル店は、Clarke Quay Centralの地下1階に出店。売場面積は1,139㎡。DONDONDONKIとしてはシンガポール共和国内5店舗目。(Sweet potato factory業態除く)
同店舗では「レストラン一体型店舗」として、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)や酒売場、化粧品専門コーナーに加え、焼き芋メニューを提供する「Sweet Potato Factory」(DONDONDONKI店内初)やフードコートを導入、イートインスペースも併設する。フードコートには北海道スイーツカフェダイニング「HOKKAIDO MELT」や牛丼専門店「SUGIMOTO BONTA」、「シロイトンカツ」など、シンガポール初進出の日本食テナント6店舗が出店することから、PPIHグループは「日本の食文化だけでなく、新商品の情報発信とワクワクドキドキするお買い物の楽しさを体現できる店舗を目指す」としている。
Clarke Quay Centralの地下1階には開業以来長らく、日系スーパー「ヤマカワ」が営業していたが、サンテックシティモールの系列店舗を含めて2018年までに全店閉店していた。同施設へのDONDONDONKI出店により、約1年ぶりに日本食を取扱うスーパーが復活することとなった。
DON DON DONKI クラークキーセントラル店
住所:6 Eu Tong Sen Street, The Central,Singapore 059817
営業時間:24時間営業

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東急百貨店東横店、2020年3月31日閉店-再開発で
東京都渋谷区の渋谷駅に直結する百貨店「東急百貨店東横店」が、再開発のため2020年3月31日に閉館する。

東急百貨店東横店。
東京初の本格的ターミナル百貨店、86年の歴史に幕
東急百貨店東横店は1934年11月に東京初の本格的ターミナル百貨店「東横百貨店」(のちの東館)として開業。1951年には改装により「東横のれん街」と屋上ロープウェイ「ひばり号」を新設した。のちにロープウェイは撤去されている。
さらに、1954年に玉電ビルに増床するかたちで劇場「東横ホール」(1985年閉館)を目玉とした西館を、1966年に南館を開業させ、1967年の白木屋改名に合わせて「東急百貨店東横店」となった。

東急百貨店東横店南館。
売場面積は31,543㎡であったが、渋谷駅再開発のため2013年3月に東館を閉館。「東急のれん街」は渋谷マークシティへと移転している。また、2012年には渋谷ヒカリエに東急百貨店の売場である「ShinQs」(シンクス)も開業している。
渋谷スクランブルスクエアに専門店出店
東急百貨店東横店の閉店は再開発のため。
今後、東急東横店は地階食品売場など一部のみで当面営業。また、隣接地において2019年11月に開業する「渋谷スクランブルスクエア東棟」に東急百貨店の売場として化粧品、ファッション雑貨を扱う「+Q」(プラスク)、セレクトショップ「428-224」(シブヤ224)、食品コーナー「東急フードショーエッジ」などを出店させる。

渋谷スクランブルスクエア東館。
東急百貨店東横店の跡地には、2027年の完成を目指して「渋谷スクランブルスクエア西棟」などが建設される予定となっている。
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ニコニコ本社・ニコファーレ、2019年7月31日営業終了-イベントスペースは11月開業のハレザ池袋「ハレスタ」に移転
KADOKAWA傘下の「ドワンゴ」は、同社直営の複合施設「ニコニコ本社」及びイベントスペース「ニコファーレ」を2019年7月31日をもって営業することを発表した。

ニコニコ本社が入居するP’PARCO。
ニコニコ本社、(原宿)時代から8年の歴史に幕
ニコニコ本社は2010年12月に、動画共有サイト「ニコニコ動画」(現・niconico)の複合施設として、東京都渋谷区神宮前に開業。建物は地上2階地下2階建。2011年4月の全面開業時には、公式ショップ「ニコニコショップ」やカフェ「TEA ROOM 2525」、ニコニコ生放送が配信可能な「サテライトスタジオ」を併設していたが、東京都豊島区東池袋の池袋駅に隣接するファッションビル「P’PARCO」(ピーダッシュパルコ)への移転に伴い2014年1月をもって営業終了していた。原宿のニコニコ本社跡は2019年現在、セレクトショップ「スピンズ」の2.5次元提案型業態「2.5SPINNS」として営業が行われている。
現在のニコニコ本社は、2014年10月にP’PARCO地下1階の一部と地下2階全フロアに開業。コンセプトに「ニコニコを365日かけて地上に再現する」を掲げ、原宿時代と同様に公式ショップやカフェ「nicocafe」が営業、サテライトスタジオ「ニコぶくろスタジオ」を併設するほか、イベントスペースも設置していた。
今回の営業終了に伴い、ニコニコ本社は原宿時代から8年の歴史に幕をおろすこととなった。
六本木ニコファーレも営業終了
ニコファーレは2011年7月に、動画共有サイト「ニコニコ動画」直営のイベントスペースとして、エイベックスグループのディスコ「六本木ヴェルファーレ」(2007年閉館)跡地に建設が進められたセントラム六本木ビル(現・ラウンドクロス六本木)地下1階に開業。ニコファーレは「ネットとリアルが融合する次世代ライブ空間」を掲げ、アイドルグループやVtuberによる各種イベント、ゲーム関連イベント、アニソンDJイベントの開催を特徴としていたが、ニコニコ本社の営業終了に合わせて同施設も8年の歴史に幕をおろす。
ハレザ池袋に後継施設-物販・カフェの存続は未定
ドワンゴは2019年11月に、旧豊島区役所跡地で建設が進められている複合施設「Hareza池袋」(ハレザ池袋)ホール棟の豊島区立芸術文化劇場「東京建物Brillia HALL」に後継施設「ハレスタ」を開設する。

ハレザ池袋。
一方で、2017年当時計画されていたニコファーレの施設名存続及びニコニコ本社が有していた物販・カフェ店舗の導入について現時点では未定となっている。

ハレスタのイメージ。
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フローリッシュタテマチ、2019年7月から解体-旧長崎屋・金沢テミス、ザイマックスが再開発へ
石川県金沢市の竪町商店街(タテマチストリート)にある商業施設「フローリッシュタテマチ」(旧・長崎屋金沢店OFF館、金沢テミス)の解体工事が2019年7月16日に開始された。
フローリッシュタテマチ(旧・長崎屋OFF館、金沢テミス)。
2館体制の大型総合スーパー「長崎屋」として開業
長崎屋金沢店は1969年10月に開店。1986年からは総合スーパー業態の「長崎屋金沢店生活館」とディスカウント業態の「長崎屋金沢店OFF館」の2館体制で営業を行っていたが、北陸鉄道石川線西泉駅近くへのショッピングセンター「長崎屋ラパーク金沢」(1993年10月開業)出店に伴い2館とも1993年までに閉店、生活館は同年中に解体されていた。
長崎屋金沢店OFF館。
北陸初の専門店が多くあった「テミス」
長崎屋OFF館の閉館後は日本総合企画グループが再生し、新たな商業施設「金沢テミス」(アメリカンマインドテミス)が1993年11月に開業した。
当施設には「ディズニーストア」、「タワーレコード」、「アニメイト」が北陸初出店。富山地盤のジーンズ・カジュアル衣料専門店「アメリカンスクエアマツヤ」やタカラグループの大型アミューズメント施設「タカラ島」も入居するなど、竪町を象徴する施設の1つとなっていた。
しかし、竪町商店街のユニー跡地に「金沢パティオ」が2007年4月に開業。「金沢ベルセル」がサブカル系に特化した大規模改装を2008年3月に実施したことで有力テナントが流出、さらに2009年には運営する日本総合企画グループが民事再生法を適用し倒産しており、近年は空きフロアが目立っていた。
日本総合企画グループの倒産後、当施設は「フローリッシュビル」に改称し、一部店舗が営業を継続していたが、セレクトショップ「SPINNS」のパティオ移転により閉館していた。
建物は地上7階建地下1階建であった。
不動産大手「ザイマックス」が所有するも跡地活用は未定
当施設は2019年7月現在、不動産大手「ザイマックスグループ」が所有しており、同社により委託を受けた解体業者により2020年6月30日までに解体工事を完了する予定。
ザイマックスグループは商業施設やオフィスの管理・運営のほか、宿泊特化型ホテル「からくさホテル」を展開するが、当施設の跡地活用については発表していない。
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イオンモール川口、2021年春再開業-建替前の約2倍に
建て替えをおこなっていた埼玉県川口市のショッピングセンター「イオンモール川口」が、2021年春に再開業する。

(仮称)イオンモール川口の施設外観イメージ。
「グリジャ」として親しまれたイオン、約3年ぶりに復活
イオンモール川口は1984年4月に、ジャスコ(現・イオン)と三菱商事の合弁会社として設立された「ダイヤモンドシティ」の首都圏1号店「川口グリーンシティ」(通称:グリジャ)として開業。運営会社再編に伴い2007年9月に施設名を「イオンモール川口グリーンシティ」に改称、ブランド名変更に伴い2011年10月に現在の名称に改称した。建物は地上3階建(一部6階建)で総賃貸面積は約34,000㎡、敷地面積は約49,900㎡、延床面積は約54,000㎡、施設所有者はサイボー(旧 埼玉紡績)株式会社。

イオンモール川口。
イオンモール川口は長らく地域最大規模の商業施設として営業を続けていたが、2000年11月にグループの「ダイヤモンドシティ・キャラ」(現・イオンモール川口前川、サイボー所有)が1kmほどの距離に開業、その後もセブン&アイHDの「アリオ川口」や三井不動産グループの「ララガーデン川口」など競合施設が相次ぎ進出したことから、建替えのため2018年8月31日をもって閉店していた。
旧施設時代の約2倍、イオンモール川口前川に迫る規模に
イオンモール川口跡地に建設予定の新施設「(仮称)イオンモール川口」は2021年春に開業予定。総賃貸面積は約59,000㎡、敷地面積は約78,000㎡、延床面積は約125,000㎡。
施設規模は建替前の約2倍になり、近隣のイオンモール川口前川に匹敵するものとなる。新施設はコンセプトに「“CITY”から“PARK”へ 川口GREEN PARK」を掲げており、施設を運営するイオンモールは「公園(PARK)のような心地よい環境の中で、日々の暮らしを支えながら、新たなニーズを満たす多様なコンテンツを展開し、地域の皆さまに愛される商業施設を創造してまいります」とコメントしている。
(仮称)イオンモール川口
住所:埼玉県川口市大字安行領根岸字外谷田3180番地外
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バロー淡路店、2019年7月19日開店-大阪市内初のバロー、淀川キリスト教病院跡地に
大阪府大阪市東淀川区の阪急淡路駅近くに、中堅スーパー「バロー」(岐阜県多治見市)の大阪市初となる店舗「バロー淡路店」が2019年7月19日午前9時30分に開店した。
バロー淡路店。
東海地方地盤の有力スーパー「バロー」、大阪市内初出店
バロー淡路店は、淀川キリスト教病院旧本館(柴島駅前に2012年移転)跡地に出店。建物は平屋建で、敷地面積は6,727㎡、建築面積は3,135㎡、売場面積は約2,032㎡、延床面積は約2,993㎡、駐車場台数は70台。
同店では生鮮3品に加え、中部フーズの惣菜売場、北欧倶楽部のインストアベーカリーを導入するほか、コンセント及びUSBを備えたイートインスペースを併設。オープン特別営業期間を除き、原則として折込チラシの配布を実施しない「エブリデイ・ロープライス(EDLP)」型の店舗運営を行っている。
積極的拡大で脚光のバロー、大阪にも本格展開なるか
バローは1958年に主婦の店恵那店として岐阜県恵那市で創業。のちにバローに改名し、本社を岐阜県多治見市に移した。
バローはかねてから、店舗運営のローコスト化や自社開発商品「Vセレクト」に強みを持ち、東海地方地盤の食品スーパーとしては売上高首位を獲得。近年は「新日本スーパーマーケット同盟」の結成やホームセンター大手「ダイユー・リックHD」(現・アレンザHD)株の子会社化など、積極的に事業拡大を進めることでも脚光を浴びており、東海地方以外の店舗も増えつつある。
その一方で、同社は2016年10月の大阪府内1号店「バロー寝屋川店」開店から、2019年4月の「バロー高槻店」開店までの約2年半、食品スーパーの新規出店を実施していなかった。
近年は東海地方でショッピングセンターも手掛ける。
今回同社が店舗を新設した阪急淡路駅周辺では、大阪市主導による「淡路駅周辺地区土地区画整理事業」が進められており、2019年3月にはJRおおさか東線全線開通に伴い「JR淡路駅」が開業、2028年を目処に阪急淡路駅が高架化を予定するなど、将来有望な地域として注目を集めている。
一方で、阪急淡路駅周辺では以前より、西口正面の淡路本町商店街に衣料専門百貨店「キリンド」や総合スーパー「イズミヤ」が出店、東口には区画整理事業に合わせて移転した「阪急オアシス」「アカシヤ」が出店するなど、地域有数の商業集積地として大型店が飽和状態にある。
淡路駅前の既存店にみられない利便性の高い平面駐車場を備え、毎日低価格を謳う東海地方食品スーパーの雄・バローが、価格に敏感な地域住民に受け入れられるかどうか、そして大阪での本格出店開始となるのかどうか、今後に注目したい。
バロー淡路店
住所:大阪府大阪市東淀川区淡路二丁目9 番2号
営業時間:午前10時~午後9時(平日)
営業時間:午前9時30分~午後9時(土・日曜日、開店3日間)

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MEGAドン・キホーテUNY太田川店、2019年7月30日開店-ラスパ太田川の核、ピアゴ跡に
愛知県東海市の名鉄河和線太田川駅及び駅前に位置するショッピングセンター「ラスパ太田川」の新たな核テナントとして、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY太田川店」が2019年7月30日午前8時に開店する。
MEGAドン・キホーテUNY太田川店。
太田川駅高架化に伴う再開発で開業した「ラスパ」
ラスパ太田川の前身となるユニーグループの総合スーパー「西川屋大田川店」は1970年3月に開店。1971年2月に運営会社再編の一環として店舗名を「ユニー大田川店」に改称し、30年以上営業を継続していたが、愛知県主導の「太田川駅付近連続立体交差事業」及び近隣への新店舗(アピタ東海荒尾店)開設に伴い2002年8月をもって閉店していた。
ユニー大田川店跡地は2003年6月以降、ユニーから敷地を借り受けた市民出資の株式会社「どんでん」により、商業施設併設の多目的イベント広場「どんでん広場」として暫定利用されていたが、鉄道施設高架切替及び契約期間満了に伴い2012年12月をもって閉店。敷地の一部を所有するユニーにより2013年6月、地域密着型ショッピングセンター「ラスパ太田川」として再開発することが決定し、2014年4月に着工、2015年3月に再開業していた。
ラスパの核、ピアゴからドンキに-北館専門店も大幅縮小
ラスパ太田川北館は地上2階建、南館は地上3階建(3・4階及び屋上は駐車場)、駅館は地上3階建(営業フロアは1階のみ、2・3階は名鉄太田川駅)、全館の営業面積は13,900㎡、敷地面積は20,000 ㎡、延床面積は29,300 ㎡。
開業以来、ユニーの総合スーパー「ピアゴ太田川店」(サークルKサービススポット併設)を核に、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、ストライプのレディスファッション「green parks topic」、大型家具・インテリア専門店「ニトリ」、100円ショップ「ダイソー」、夢屋書店を前身に持つ「BOOKS えみたす」、シアトルコーヒーショップ「スターバックス」などのテナントが営業していたが、ドンキへの業態転換のため2019年6月16日をもってユニー直営売場を閉店、ラスパ北館専門店街のテナントも大幅縮小していた。(一部テナントは南館に館内移転)
ドンキは愛知県27店舗目
MEGAドン・キホーテUNY太田川店の建物は地上3階建、営業フロアは1・2階部分のみ、直営売場面積は4,792㎡。当初、ユニーの100%子会社として設立された「UDリテール」が運営する。
ドンキとしては愛知県内27店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては愛知県内8店舗目となる。
ピアゴ時代と同様に生鮮食品を取扱うほか、店舗周辺に名鉄太田川駅や高校、大学が立地することから、スマホパーツやカラーコンタクトなどの品揃えも強化する。
ラスパ太田川・MEGAドンキUNY太田川店のテナント一覧
南館1階
- 太田川駅前デンタルクリニック(歯科医院)
- 保険コンパス(保険相談)
- パリス・デ・スキン(脱毛・エステ)
- アバディーン(生活雑貨)
- グリーンパークストピック(レディス)
- シュープ・アニュー(美容室)
- スターバックスコーヒー(コーヒーストア)
- BOOKSえみたす(書籍)
- アミューズメントパーク(アミューズメント)
- ダイソー(バラエティショップ)
- JTB提携店 日本観光社(トラベル)
南館2階
- ニトリ(家具・インテリア)
- つるべや(丼・うどん)
- スガキヤ(ラーメン・甘味)
- セイハ英語学院(子ども英会話教室)
- パパイヤ式セイハダンスアカデミー(ダンス教室)
- 小学館の幼児教室 ドラキッズ(幼児教室)
- カワイミュージックスクール(音楽教室)
北館1階
- パソコン教室かるん ラスパ太田川教室(パソコン教室)
- 米乃家(団子・鯛焼き・たこ焼き)
- 知多信用金庫(ATM)
- 碧海信用金庫(ATM)
- 十六銀行(ATM)
- クリーニングの白英舎(クリーニング)
駅館1階
- マツモトキヨシ(ドラッグストア)
- さかなや道場(居酒屋)
- BOOBY‘S BRITISH PUB(カフェダイニング)
- 太田川にこにこ餃子(居酒屋)
MEGAドン・キホーテUNY太田川店
住所:愛知県東海市大田町下浜田102番1
営業時間:午前8時~翌午前0時

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ドン・キホーテUNY藤岡店、2019年7月30日開店-ピアゴ跡、生鮮売場は廃止
群馬県藤岡市のJR八高線群馬藤岡駅近くに、ディスカウントストア「ドン・キホーテUNY藤岡店」が2019年7月30日午前9時に開店する。
ドン・キホーテUNY藤岡店。
群馬藤岡駅前の元ジョイマート、ドンキに
ドン・キホーテUNY藤岡店の前身となる「ジョイマートユニー藤岡店」は2004年2月に開店。ユニーグループの店舗ブランド再編に伴い、2009年2月に店舗名を「ピアゴ藤岡店」に改称していた。その後、ドンキへの業態転換のため、2019年5月15日をもってユニー直営売場を閉店、現在は一部専門店のみが営業を継続している。
群馬初となるドンキとユニーのダブルブランド店舗
ドン・キホーテUNY藤岡店の建物は地上3階建、直営売場面積は4,335㎡、全館の面積は5,279㎡。当初、ユニーの100%子会社として設立された「UDリテール」が運営する。
ドンキとしては群馬県内7店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては群馬県内初となる。
今回の業態転換に伴い同店では生鮮食品の取扱いを終了し、一般加工食品を中心とした食品販売に専念する一方、若年層からニューファミリー層をターゲットとした衣料品、スマホパーツ、化粧品、家電を強化する。
また、テナントとして100円ショップ「ダイソー」、元ユニー系の呉服店「さが美」など9店舗が営業を継続する。
ドン・キホーテUNY藤岡店のテナント一覧
1階
- 根岸生花(生花)
- ザ・ダイソー(100円均一)
- やっこ凧(たこ焼・お好み焼)
- タウン・ツアーズ(トラベル)
- サンショット(証明写真機)
2階
- さが美(呉服)
- MARUKIN(レディス)
- ジュアン(レディス)
- イワサキ(美容室)
ドン・キホーテUNY藤岡店
住所:群馬県藤岡市藤岡416番地の4
営業時間:午前9時~翌午前0時

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イオン京橋店、2019年9月30日閉店-旧・ダイエー、再開発へ
大阪府大阪市都島区のJR京橋駅に直結する大型総合スーパー「イオン京橋店」(旧・ダイエー京橋店)が、2019年9月30日をもって再開発による店舗建て替えのため閉店する。
イオン京橋店。
ダイエーの関西旗艦店として親しまれた京橋のイオン
イオン京橋店は1971年11月に「ダイエー京橋店」(京橋ショッパーズプラザ京橋)として開業。長らく関西におけるダイエーグループの旗艦店として営業していたが、ダイエーの総合スーパー事業縮小に伴うイオンリテールへの店舗承継により、2016年3月に現在の店舗名に改称していた。
建物は地上5階建で売場面積は22,769㎡、建物はイオングループが所有する。
ダイエー京橋店。
2019年7月現在は、イオンリテールストア直営売場を核に、レディスファッションブランド「Green Parks topic」「Honeys」、ファストファッション「ユニクロ」、チヨダの靴量販店「SPC」、100円ショップ「キャンドゥ」、ヤマダ電機傘下の家電量販店「マツヤデンキ」、イオングループのゲームセンター「パロ」「モーリーファンタジー」、未来屋書店の「アシーネ」、「ミスタードーナツ」、「ドムドムハンバーガー」、「ディッパーダン」など50以上の専門店が出店する。
都市再生緊急整備地域に指定、専門店撤退も相次いでいた
イオン京橋店は2017年8月に、都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域指定を受けており、「(仮称)イオン京橋開発計画」(約1.5ha)として再開発を進める構想が持ち上がっていた。
構想が発表されて以降、2018年5月に300円均一ショップ「3COINS」が閉店、2019年2月に「WEGO」が閉店するなど、入居テナントの撤退が顕著にみられるようになり、ダイエーからイオンへの転換直後と比べ専門店が2/3ほどに減少するなど、今後の営業継続に注目が集まっていた。

ドムドムハンバーガー京橋店。
イオン京橋店の閉店に先駆け、大型テナントであった「パロ」「モーリーファンタジー」は9月16日23時をもって閉店する予定。
「イオン」「ドムドム」は「一時閉店」
都商研の取材に対し、イオンは「再開発による一時閉店」であると述べているほか、店頭にも「一時閉店」の案内が掲出されており、閉店後にイオン系列の店舗が再出店される可能性が高い。
京橋は大阪市東部の一大ターミナルでありながら、大型再開発プロジェクトが相次ぐ梅田、難波、心斎橋と比較すると古い街並みが多く残り、開発が進んでいなかった。開発の概要は発表されていないものの、京橋の新たなランドマークとなる施設の誕生が期待される。
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イオンスタイル新井宿駅前、2019年7月25日開店-イオンモール川口の代替店としての役割も
埼玉県川口市の埼玉高速鉄道新井宿駅前に「イオンスタイル新井宿駅前」が2019年7月25日に開店する。

イオンスタイル新井宿駅前。
新井宿駅前にコンパクトなイオンスタイル
イオンスタイル新井宿駅前の建物は地上1階建、敷地面積は3,262㎡、売場面積は964㎡。
コンセプトに「毎日の生活を“新鮮な食”と“便利さ”で応援!―駅前ショートタイムショッピング」を掲げ、青果売場では川口市神根地区でブランド化を目指す地場野菜「かみね野菜コーナー」を設置、惣菜売場では新井宿駅前店及び近隣の川口前川店限定のオリジナル商品としてご当地グルメ「鳩ヶ谷ソース焼うどん」を販売、ベーカリーコーナーでは鳩ヶ谷ソース焼うどんをはさんだ「コッペ(鳩ヶ谷ソース焼きうどん)」や「コッペ(焼うどんソースコロッケ)」を品揃えするなど、地域色の濃い商品展開を行う。

鳩ヶ谷ソース焼うどん。
また、イオンのグローサラント型売場「ここdeデリ」(イートイン約30席)では、対面形式で惣菜最大14種類を提供する「リワードキッチン」を導入、パンとコーヒーを組合せる「モーニングセット」(7時30分~11時限定販売)や温惣菜・冷惣菜を3種類組合せ可能な「よくばりごはんセット」を提供するなど、通勤・通学客や仕事帰りの買物客を対象としたサービスを実施する。
イオン、埼玉高速鉄道沿線で出店加速-川口の代替店にも
埼玉高速鉄道の起終着駅である浦和美園駅に「イオンモール浦和美園」が2006年開業して以来、イオンは埼玉高速鉄道と共同で割引率の高い企画切符や大規模な来店促進キャンペーンを相次ぎ実施、2015年に戸塚安行駅近くに「アコレ」を出店、2017年には鳩ヶ谷駅前に「アコレ」を出店するなど、イオンは埼玉高速鉄道沿線に根ざしたブランドとして地域住民から一定の支持を得ている。
その一方、新井宿駅から最寄りのイオングループ店舗であった「イオンモール川口」は、建替えのため2018年8月をもって一時閉店しており、イオングループ店舗での買物を重点を置く住民の利便性が低下していた。
イオンスタイル新井宿駅前は、建替え中のイオンモール川口の代替店舗としての役割を担うこととなる。同店舗の出店により、埼玉高速鉄道沿線の大半の駅(川口元郷駅を除く)で徒歩10分圏内にイオングループのスーパーが出店することとなった。
イオンスタイル新井宿駅前
住所:埼玉県川口市大字新井宿95番地の1
営業時間:7時~23時

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