東京都台東区の浅草六区にある東京楽天地の複合観光商業施設「まるごとにっぽん」が2020年11月に閉館し、全面リニューアルして新たな施設へと生まれ変わる。
追記:最終営業日は11月23日となる。

まるごとにっぽん。
「毎日が物産展」として人気を集めたが…。
「まるごとにっぽん」は、全国各地の人気店舗、自治体のPR施設が出店する「毎日が物産展」のような観光商業施設で、2015年12月に開業。運営者は阪急阪神東宝グループに所属する「東京楽天地」(墨田区錦糸町)の100パーセント子会社「まるごとにっぽん」。
浅草六区の新たな名物として当初は多くの観光客で賑わっており、数多くのメディアにも取り上げられていた。

「まるごとにっぽん」前には六区ブロードウェイ商店街が。
東京楽天地によると、売上が低下したため「まるごとにっぽん」としての営業を終了し、新たな施設として生まれ変わらせるという。

「まるごとにっぽん」館内のようす。
新装リニューアルは2021年春以降になる予定。
詳しい改装内容は未定であるが、テナントのうちパチンコ店とリッチモンドホテルは営業を継続する。
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ニュースリリース:商業施設「まるごとにっぽん」の営業終了に関するお知らせ:東京楽天地
イオン武蔵狭山店、2020年2月29日閉店-旧・マイカル狭山サティ
埼玉県狭山市の国道16号線沿いにある大型ショッピングセンター「イオン武蔵狭山店」が2020年初春ごろ閉店する。
追記:閉店日は2月29日となる。

イオン狭山店(撮影:昭和日記さん)
旧サティ、近隣の旧カルフールと競合関係にあった
イオン武蔵狭山店は1979年11月に「ニチイ狭山店」として開業。1995年に「狭山サティ」に転換・改名されたのち、2011年のマイカルとイオンの経営統合に伴いイオン武蔵狭山店となった。
店舗面積は16,691㎡で、建物はイオンリテールが所有。テナントとしてコナミスポーツクラブ、JTB、ロッテリアなどが出店する。
同じ国道16号線沿いの徒歩圏には2002年11月にフランス資本のスーパー「カルフール狭山店」(店舗面積18,472㎡)が出店。カルフールは2005年にイオン傘下に、2010年にはイオン狭山店となっており、競合関係にあった。
イオン狭山店のテナントのうち一部は2020年2月中での閉店を発表している。
跡地の活用方法などについては12月現在まだ発表されていない。
追記:店舗告知によると「建替え」とされている。徒歩圏にイオン狭山店があるため、小規模店(マックスバリュなど)としての再出店やスポーツクラブなどテナント主体の建物への出店となる可能性もある。
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ホワイティうめだ泉の広場エリア、2019年12月5日リニューアル開業-飲食・食物販ゾーンに刷新、噴水に代わる新たなシンボルも
大阪府大阪市北区梅田地下街「Whityうめだ(ホワイティうめだ)」のシンボルゾーン「泉の広場」が、2019年12月5日にリニューアル開業する。

ホワイティうめだ「泉の広場」。
大阪を代表するシンボルの1つになっていた「泉の広場」
Whityうめだは1963年に「ウメダ地下センター」として開業。1987年の改装を機に現在の名称に変更した。地下街の営業面積は13,720㎡、来街者数は1日400,000人、年商は182億円(2018年度実績)。
泉の広場は大阪万博が開催された1970年に大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)東梅田駅の東側エリアに設置されたもので、1981年にステンレス調の「2代目泉の広場」、2002年にヨーロッパ調の「3代目泉の広場」へのリニューアルが行われている。
泉の広場の噴水は「梅田ダンジョンのセーブポイント」と呼ばれるなど、大阪市民を始めとする地下街を訪れる利用客に親しまれていたが、地下街の全面改装や防災面を理由に2019年5月をもって区画を閉鎖、噴水の撤去を伴うリニューアル工事を進めていた。(詳細は過去記事を参照)

ホワイティうめだ「泉の広場」。(3代目)
泉の広場、オールジャンルな飲食・食物販ゾーンに刷新
泉の広場エリアの店舗面積は3,140㎡。
コンセプトに「大阪の食文化を感じ、歩くのが快適で楽しい“道”」を掲げ、エリア一帯を「扇町ゾーン」「泉の広場ゾーン」「NOMOKAゾーン」にゾーニング、飲食・食物販35店舗が出店する。
扇町ゾーンには、全国初となるだし茶づけ専門店「暫」や関西初となる「野菜を食べるごちそう・とん汁・ごちとん」「騒豆花」、食べるスープの専門店「スープストックトーキョー」、大阪発祥の老舗ラーメン店「古潭」、新潟県関西情報発信拠点「新潟をこめ(旧・じょんのび にいがた)」など13店舗が出店。
新潟をこめでは、週替わりで新潟地酒4銘柄を蛇口から提供する「蛇口から日本酒」を12月29日まで設置する。
ホワイティうめだ「扇町ゾーン」。

新潟をこめ。

「蛇口から日本酒」(12月5日~29日まで期間限定設置)。
泉の広場ゾーンには、Whityうめだを運営する大阪地下街プロデュースのフルーツカフェ「Pop’n fruit cafe」や肉バル「肉牧場・コマツバラファーム」など5店舗が出店。

ホワイティうめだ「泉の広場ゾーン」。
バル街「NOMOKA」には、日本初上陸の台湾餃子バル「台北餃子張記」や日本のプレミアムワインが飲める「GRANDE POLAIRE
WINEBAR OSAKA」、立ち飲み居酒屋「わすれな草」(肥後橋から移転)が移転するなど17店舗が出店する。

ホワイティうめだ「NOMOKAゾーン」。
また、泉の広場ゾーンの中心には、噴水に代わる新たなシンボルとして、プロジェクションマッピングを中心とした空間の総合演出を得意とするアーティスト集団「NAKED(ネイキッド)」が手掛ける「Water Tree」を設ける。
NAKEDは世界遺産「二条城」や遊園地「としまえん」「ひらかたパーク」といった大型施設で大規模なアートイベントを企画、佐賀県庁展望ホールでは「ゾンビランドサガ」とコラボしたイベントを開催、中国・上海初となるイベントでは発売1時間で5,000枚のチケットが完売するなど、イベント開催の度に大きな反響を呼んでいる。
NAKEDが常設の制作物を手掛ける例は珍しく、新たな「梅田ダンジョンのセーブポイント」として親しまれるだろう。

NAKEDが手掛ける「Water Tree」。
Whityうめだ「泉の広場エリア」のテナント一覧
| ゾーン | 店舗名 | 業種 |
| 扇町 | CAFE 英國屋 NORTH | 喫茶 |
| 扇町 | 古潭 | らーめん&ぎょうざ |
| 扇町 | 蕎麦居酒屋 弦 | 蕎麦居酒屋 |
| 扇町 | 膳や | 和定食 |
| 扇町 | うどん王 | うどん・天ぷら |
| 扇町 | 暫(しばらく) | だし茶づけ・味噌汁 |
| 扇町 | 大阪トンテキ | トンテキ |
| 扇町 | 大起水産 回転寿司 街のみなと | 回転寿司 |
| 扇町 | 騒豆花(サオドウファ) | 台湾スイーツ豆花専門店 |
| 扇町 | 洋麺屋 五右衛門 | レストラン(パスタ) |
| 扇町 | スープストックトーキョー | 食べるスープの専門店 |
| 扇町 | 野菜を食べるごちそうとん汁 ごちとん | 豚汁専門店 |
| 扇町 | 新潟をこめ | 新潟県産品の販売(イートイン併設) |
| 扇町 | セブン銀行 | ATM |
| 泉の広場 | グランディール | ベーカリー |
| 泉の広場 | Drip-X-cafe(ドリップエックスカフェ ) | カフェ・スイーツ |
| 泉の広場 | Pop’n fruit cafe(ポップンフルーツカフェ) | フルーツカフェ |
| 泉の広場 | 肉牧場 コマツバラファーム | 肉酒場 |
| 泉の広場 | #CHIKAMISE@Whity(チカミセ ) | POP UP ショップ |
| NOMOKA | 創業明治23年 徳田酒店 | 大衆飲み処 |
| NOMOKA | 漁師酒場 あらき | 土佐酒場 |
| NOMOKA | 韓国酒場 コッキオ | 韓国料理の酒場 |
| NOMOKA | 沖縄料理 あしびなー | 沖縄料理 |
| NOMOKA | 博多天神ホルモン | 鉄板ホルモン焼 |
| NOMOKA | 焼鳥 川北商店 | 焼き鳥 |
| NOMOKA | 台北餃子張記 (タイペイギョウザチョウキ) | 台湾餃子バル・酒場 |
| NOMOKA | 洋食と洋酒 エイト8 | 洋食・洋酒 |
| NOMOKA | 京の串揚げ 祇園囃子 | 串揚げ |
| NOMOKA | YEBISU BAR | ビヤバー |
| NOMOKA | ミア スタンド | 創作串とPizza 専門店 |
| NOMOKA | わすれな草 | 大衆酒場 |
| NOMOKA | タコとハイボール | たこ焼きバル |
| NOMOKA | 橙ポン酢製作所 | ぽん酢料理専門店 |
| NOMOKA | 天ぷら大吉 | 天ぷら |
| NOMOKA | GRANDE POLAIRE WINEBAR OSAKA (グランポレールワインバーオオサカ) |
ワインバー |
| NOMOKA | クラフトビアマーケット | クラフトビール |
Whityうめだ
住所:大阪市北区小松原町・堂山町梅田地下街
営業時間:店舗によって異なる

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イオンタウン山科椥辻、2019年12月6日開業-ダイエーの「イオンフードスタイル」核に22店舗が出店
京都府京都市山科区の京都市営地下鉄椥辻駅前に、ショッピングセンター「イオンタウン山科椥辻」が2019年12月6日午前9時に開業する。

イオンタウン山科椥辻。
ヒカリ屋跡地に地域密着型ショッピングセンター開業
イオンタウン山科椥辻は、ダイエーグルメシティヒカリ屋山科店跡地に出店。地上3階建、敷地面積約14,755㎡、総賃貸面積7,748㎡、駐車台数250台、駐輪台数420台。
(ヒカリ屋時代については過去記事を参照)
イオンタウン山科椥辻は「いきいきとしたライフスタイルをサポートするショッピングセンター」として、ダイエーの食品スーパー「イオンフードスタイル」を核に、イオン系の調剤薬局併設ドラッグストア「ウエルシア・ダックス」、100円ショップ「ダイソー」、カフェレストラン「ベビーフェイスプラネッツ」、嵯峨嵐山の精肉・コロッケ店「京都嵐山中村屋」、焼きたて食パン専門店「一本堂」、ダイエー系のクレープ・タピオカ店「ディッパーダン」、「スポーツクラブルネサンス」など22店舗が出店する
ベビーフェイスプラネッツ山科椥辻店。
また、近隣の私立大学「京都橘大学」との連携の一環として、大学による健康相談会や来店客調査を実施、学生送迎バスのバス停を併設するなど学生1日約700人の取込みを目指す。
ダイエーでは同社初となる「ミニストップ」商品も展開
イオンタウン山科椥辻の核テナントである「イオンフードスタイル山科椥辻」の売場面積は約1,725㎡(522坪)。
ダイエーイオンフードスタイル山科椥辻。
生鮮食品売場では、京都府産・滋賀県産の野菜コーナーやダイエーの国産黒毛和牛ブランド「さつま姫牛」コーナーを展開、惣菜売場ではイオン系の弁当・惣菜専門店「オリジン東秀」ブランドの商品約70品目を取扱うほか、インストアベーカリー「D’sベーカリー」では京都市が全国屈指のパン消費量を誇ることから約50品目を販売する。また、イートイン(約80席)も併設する。
D’s ベーカリーとイートイン。
また、ダイエー初の取組みとして「ミニストップ」の人気商品「ソフトクリームバニラ」「ベルギーチョコソフト」「ベルギーチョコミックスソフト」を販売するなど、ヒカリ屋時代からの買物客に加え、30~40代のファミリーを中心とした近隣住民の日々の健康的な暮らしを支える店舗を目指すとしている。

with MINI STOP。
イオンタウン山科椥辻のテナント一覧
| 階数 | 店舗名 | 業種 |
| 1階 | イオンフードスタイル | スーパーマーケット |
| 1階 | 京都嵐山 中村屋 | 総菜 |
| 1階 | 一本堂 | 食パン |
| 1階 | Cache | ジュース |
| 1階 | ディッパーダン | クレープ・タピオカ |
| 1階 | 風車 | たこ焼き |
| 1階 | BB’flowers | 生花 |
| 1階 | ベビーフェイスプラネッツ | 洋食 |
| 1階 | ディップ ラスナ | カレー |
| 1階 | 西洋舎 | クリーニング |
| 2階 | ダックス | ドラック・調剤 |
| 2階 | Jewel HOTTA | 宝石・時計・バッグ |
| 2階 | ザ・ダイソー | 100円ショップ |
| 2階 | ソフトバンク | 携帯 |
| 2階 | サイゼリヤ | イタリアン |
| 2階 | マーブル*マーブル | ヘアカラー |
| 2階 | Beauty Salon Seven | ヘアカット・エステ |
| 2階 | セイハ英語学院 | 子供英会話 |
| 2階 | 保険本舗 | 保険 |
| 2階 | ワントップハウス | 不動産 |
| 2階 | 消化器内科 | クリニック |
| 3階 | ルネサンス | フィットネス |
※消化器内科は2020年3月、ルネサンスは2020年6月開業予定
イオンタウン山科椥辻
住所:京都府京都市山科区椥辻草海道町15番1号
営業時間:午前9時~午後9時50分

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マルショク新守恒店、2019年12月3日開店-イオン徳力店跡地、異例のサンリブ徒歩圏内2店舗体制に
福岡県北九州市小倉南区守恒の北九州モノレール守恒駅近くに、サンリブ(北九州市小倉南区)の地域密着型商業施設「マルショク新守恒ショッピングセンター(マルショク新守恒店)」が2019年12月3日午前9時に開店する。

マルショク新守恒ショッピングセンター。
サンリブの食品スーパーを核に6店舗が出店
マルショク新守恒ショッピングセンターは、2017年8月に閉店したイオンの総合スーパー「イオン徳力店(旧・マイカル徳力サティ)」跡地に出店。店舗面積は3,713㎡。(イオンについては過去記事を参照)
食品スーパー「マルショク新守恒店」を核に、カフェ併設グロサリー専門店「ファディ」、ドラッグストア「ココカラファイン」、100円ショップ「ダイソー」、クリーニング「吉野屋」、美容室・ネイルサロン「Plu’&Plu’ nail」の6店舗が出店。
店舗に隣接して北九州地場大手不動産会社「大英産業」による複数館新築分譲マンション「ザ・サンパークシティ守恒」(地上14階建程度)も2棟建設されている。
サンリブ、徳力団地・守恒エリアで異例の2店舗体制に
サンリブは2012年10月に、守恒駅前で営業していたイオン系の総合スーパー「ダイエー徳力店」跡地にショッピングセンター「サンリブもりつね」(店舗面積8,318㎡)を出店しており、2018年に「(仮称)守恒ショッピングセンター」の出店計画が明らかになった直後から、わずか300mほどの距離にある両店舗間の棲み分けに注目が集まっていた。

(仮称)守恒ショッピングセンター建築計画のお知らせ。
今回、マルショク新守恒ショッピングセンターに入居する6店舗のうち4店舗が既存店(サンリブもりつね)と重複する類を見ない状況での開業となっており、徒歩5分圏内の両店舗間での商品構成、価格政策における差別化が求められそうだ。

サンリブもりつね。
マルショク新守恒ショッピングセンターのテナント一覧

| 店舗名 | 業種 |
| マルショク | 食品スーパー |
| ココカラファイン | ドラッグストア |
| ダイソー | 100円ショップ |
| ファディ | グロサリー(カフェ併設) |
| Plu’&Plu’ nail | 美容室・ネイルサロン |
| 吉野屋 | クリーニング |
マルショク新守恒ショッピングセンター(マルショク新守恒店)
住所:福岡県北九州市小倉南区守恒2丁目8番25号
営業時間:午前9時~午後9時
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DON DON DONKI OPモール本店、2019年12月12日-ドンキ香港旗艦店、荃湾西駅直結の「海之戀」に
香港・港鉄MTR西鉄線荃湾西駅直結の「OP Mall(海之戀商場)」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の「DON DON DONKI OPモール本店」が2019年12月12日午前10時(現地時間)に開業する。
(驚安之殿堂「唐吉訶德海之戀商場店」、2019年12月12日開幕。)

DON DON DONKI OPモール本店。
ドンキ、香港2号店は荃湾西駅のショッピングセンターに
OP Mallは2019年に複合商業施設「海之戀(Ocean Pride)」の商業フロアとして開業。建物は地上4階地下2階建。
ドン・キホーテの「DON DON DONKI」を核に、CK Hutchison(長江和記)グループ「PARKnSHOP(百佳)」の高級食品スーパー「Taste」やステーキレストラン併設の高級スーパー「Feather & Bone」、米国発祥のファミリーレストラン「Ruby Tuesday」、フィットネスジム「AIR Fitness」、「マクドナルド」といったテナントが出店する。
DON DON DONKI OPモール本店は施設の3階に出店、売場面積は2,479㎡。ドンキは香港2店舗目。PPIHグループの「パン・パシフィック・リテールマネジメント(香港)」が運営を行う。
日本ブランドの商品を中心に取扱う「ジャパンブランド・スペシャリティストア」として、生鮮食品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)に加え、酒、化粧品、生活雑貨、日用消耗品などを展開。イートインコーナーを併設したライブキッチンでは、調理品や焼き芋の提供を行う。
同店には2020年2月を目処に、ラーメン店や天丼専門店など日本にルーツを持つ飲食店も出店するなど、香港1号店「DON DON DONKI ミラプレイス2店」(2019年7月開店)の約2倍の売場面積を持つ旗艦店として店舗名に「本店」を冠する。
DON DON DONKI OPモール本店
住所:2/F OP Mall,100 Tai Ho Road, Tsuen Wan, New Territory, HongKong
地址:香港新界荃灣區荃灣大河道100號 海之戀商場 3F
営業時間:午前9時〜翌午前1時

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ドン・キホーテ大田原店、2019年12月12日開店-長期廃墟の「とりせん・サントリア」跡に
栃木県大田原市加治屋に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ大田原店」が2019年12月12日午前9時に開店する。

ドン・キホーテ大田原店。
ドンキ、廃墟状態だった「とりせん」の大型店舗跡に出店
ドン・キホーテ大田原店の建物は地上2階建、直営営業フロアは1階のみ、売場面積は約2,516㎡。ドンキとしては栃木県内6店舗目で大田原市内では初の店舗となる。
元々、ドンキが出店する建物は群馬県館林に本社を置く北関東地場大手スーパー「とりせん」が運営する総合スーパー「とりせん大田原店」として開店したもので、同社大田原市内唯一の店舗として、系列の衣料品店「サントリア」や100円ショップ「ダイソー」、「マクドナルド」など出店していたが2012年10月をもって閉店、建物は7年近く放置されており廃墟状態となっていた。
店内にはスイカ、塔屋にはドンペンの装飾も
ドン・キホーテ大田原店1階は「地域に密着する顧客ニーズ対応型の驚安店舗」として、日用消耗品などの生活必需品や酒類、菓子・珍味、スマートフォンアクセサリーに加えて、近隣に工業施設が多いことから安全靴を始めとする工具類を取扱うなど、地域の顧客ニーズに合わせた店舗づくりを行う。
また、大田原市では平安時代の武将「那須与一」と縁の深い場所としてブランドスイカ「与一西瓜」が生産されていることから、スイカにちなんだ店内装飾を施すが、生鮮食品売場は設置しない。また、同店建物の塔屋には、ドン・キホーテの公式キャラクター「ドンペン」をモチーフにしたデザインを施す。

ドン・キホーテ大田原店エレベーター扉デザイン。
同店2階は専門店フロアとして、老舗総合リサイクルショップ「アメ商百貨店」やバローグループのダイユーエイトが運営するフィットネスジム「アクトスWill_G」、ふくろうカフェ「Ricky」、美容室「HAIR SALON IWASAKI」、美容サロン「きみのエステ」、ゲームコーナーなど6店舗が出店する。
ドン・キホーテ大田原店のテナント一覧
- アメ商百貨店(総合リサイクルショップ)
- ふくろうカフェRicky(ふくろうカフェ)
- HAIR SALON IWASAKI(美容室)
- きみのエステ(美容サロン)
- ゲームコーナー
- アクトスWill_G(フィットネスジム)
※アクトスは2020年2月開店予定
ドン・キホーテ大田原店
住所:栃木県大田原市加治屋83-27
営業時間:午前9時~翌午前2時

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イオンタウン稲城長沼、2019年12月12日開業-ピーコックストアを核に12店舗が出店
東京都稲城市東長沼のJR南武線稲城長沼駅近くに、イオンタウンのショッピングセンター「イオンタウン稲城長沼」が2019年12月12日午前10時に開業する。

イオンタウン稲城長沼(川崎街道側)。
稲城長沼駅近くに地域密着型のイオンタウンが開業
イオンタウン稲城長沼は千代田多摩倉庫跡地に出店。建物は地上2階建で敷地面積は約8,795㎡、総賃貸面積は約5,820㎡。イオンタウンは東京都内では2施設目となる。
コンセプトに「Life Style Supporter」を掲げ、イオンマーケットが運営する食品スーパー「ピーコックストア」を核に、家電量販店「ケーズデンキ」、眼鏡店「眼鏡市場」、稲城市初出店となるスタミナ丼専門店「伝説のすた丼屋」、24時間フィットネスジム「マイボディ」など12店舗が出店する。

イオンタウン稲城長沼。
こだわり商品拡充のピーコック、系列店との差別化なるか
イオンタウン稲城長沼の核となる食品スーパー「ピーコックストア稲城長沼店」は施設の1階に出店。ピーコックストアは2012年4月の中野マルイ店以来7年ぶりとなる新規出店(既存店の移転除く)で、稲城市内初出店となる。
稲城長沼店では「ちょっと良い品」「簡単調理品」を拡充し、惣菜売場では老舗とんかつブランド「井筒まい泉」の商品を販売するほか、中華専門店「香味楼」の中華惣菜コーナーを展開、インストアベーカリーやイートインコーナーも併設する。
また、青果売場では大田市場直送の新鮮野菜・果物、鮮魚売場では豊洲市場直送品に加え、曜日限定で「銚子港直送の丸魚」を取扱うなど、「ピーコックストアならではの旬と鮮度にこだわった商品」を提供するとしている。
稲城駅周辺では、イオングループの総合スーパー「ダイエーグルメシティ稲城店(旧・忠実屋稲城店)」が営業しているが、地上2階建、店舗面積1,397㎡という規模で衣食住を展開しているため、同社運営店舗のなかでも極めて狭小な食品売場となっている。
ピーコックストアには、稲城長沼駅エリア最大規模となる商業施設の核として、百貨店系スーパーとして創業した同社の強みを活かした「こだわりの品揃え」が期待される。
イオンタウン稲城長沼のテナント一覧
| 階数 | 店舗名 | 業種 |
| 1階 | ピーコックストア | スーパーマーケット |
| 1階 | 眼鏡市場 | メガネ |
| 1階 | マイボディ | フィットネス |
| 1階 | チョキペタ | 理容・美容 |
| 1階 | 買取ネオスタ | 買取 |
| 1階 | ほけんの110番 | 保険 |
| 1階 | WAKOクリーニング | クリーニング |
| 1階 | コインランドリー WAKO | コインランドリー |
| 1階 | ベネッセの英語教室 BE studio | 教室 |
| 1階 | ミューズ歯科クリニック | 歯科 |
| 1階 | 伝説のすた丼屋 | 飲食 |
| 2階 | ケーズデンキ | 家電 |
イオンタウン稲城長沼
住所:東京都稲城市東長沼1212-1
営業時間:午前9時~午後10時45分(ピーコックストア)
営業時間:午前10時~午後9時(物販・サービス専門店)
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サミットストア大田大鳥居店、2019年12月11日開店-京急大鳥居駅前のニトリ、複合店舗に
東京都大田区のニトリ大田大鳥居店地下1階に、サミットの食品スーパー「サミットストア大田大鳥居店」が2019年12月11日に開店する。

サミットが出店する「ニトリ大田大鳥居店」。
京急大鳥居駅前のニトリ、サミットとの複合店舗に
ニトリ大田大鳥居店は2016年7月に、大手ゲームメーカー事務所「セガ羽田本社3号館(旧・赤井電機本社)」跡地に開店。建物は地上5階地下1階建、店舗面積は6,939㎡。
ニトリは開店当初、地下1階~地上2階に大型家具・インテリア雑貨売場を展開していたが、2019年1月以降食品スーパー出店準備のため売場を地上1~2階に集約していた。
サミットストア大田大鳥居店はニトリ地下1階に出店。売場面積は1,741㎡、バックヤード面積は952㎡、年商目標は26億円。サミットとしては東京都83店舗目、大田区6店舗目となる。
サミット直営生鮮食品売場では、作業場一体型開口タイプの鮮魚キッチン「おさかなキッチンコーナー」や全面ガラス張りの精肉キッチン「グリルキッチンコーナー」を導入するなどライブ感・シズル感の演出を重点的に取組み、週末には家族連れが楽しめる「まぐろ解体販売」「じゃんけん大会」「重量当てクイズ」といったイベント性を打ち出した店舗を目指す。また、コイン式コーヒーマシンを備えるイートイン「サミCafe」を併設する。
ニトリの複合店舗、既存店にも広がりをみせるか
ニトリは2011年10月に自社主導型商業施設「ニトリモール東大阪」を開設して以降、2016年12月にイトーヨーカドー食品館とのコラボ店舗「ニトリ梅島ショッピングセンター」を出店、2017年2月にはヤマダ電機とのコラボ店舗「ニトリ狛江ショッピングセンター」を出店するなど、食品スーパーや家電量販店など異業種と連携した新規出店を数多く行っている。その一方、既存の大型店の一部をコンバージョンして食品スーパーを誘致する例は従来見られなかった。
今後も大田大鳥居店と同様に、集客力の向上に繋がる既存店への食品売場導入が行われる可能性もあろう。
2016年12月に出店したニトリ梅島ショッピングセンター。
サミット大田大鳥居店
住所:東京都大田区東糀谷2-12-22
営業時間:9時~23時

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MEGAドン・キホーテUNY稲沢東店、2019年12月10日開店-ユニーのお膝元、リーフウォーク稲沢のアピタ跡に
愛知県稲沢市のJR東海道本線稲沢駅近くで営業するショッピングセンター「リーフウォーク稲沢」の新たな核テナントとして、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウント「MEGAドン・キホーテUNY稲沢東店」が2019年12月10日に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY稲沢東店。
ユニー旗艦店「リーフウォーク」、MEGAドンキUNY核に
リーフウォーク稲沢は2009年3月に、稲沢市とUR都市機構(都市再生機構)が共同開発する区画整理事業「グリーンスパーク稲沢21」の中核施設として開業。建物は地上2階建2棟(アピタ棟・専門店棟)、敷地面積82,416㎡、建築面積40,562㎡、営業面積50,088㎡、延床面積78,827㎡。ユニーの大型商業施設ブランド「ウォークモール」業態としては6施設目だった。
リーフウォーク稲沢という施設名は、稲沢が古くから植栽産業が盛んな街であることに由来したものであり、キーワードに「毎日かがやく、緑のまちへ」を掲げ、ユニー初となる壁面緑化や屋上緑化を実施、リサイクルステーションの配置を行うなど、環境に配慮した施設づくりを推進している。
リーフウォーク稲沢は開業以来、ユニーの大型総合スーパー「アピタ稲沢東店」を核に、ファストファッション「ユニクロ」、靴量販店「ABCマート」、セブン&アイHD傘下の総合ベビー服・ベビー用品店「アカチャンホンポ」、夢屋書店を前身に持つ「BOOKS えみたす」、家電量販店「上新電機(Joshin)」、100円ショップ「ダイソー」、大型アミューズメント施設・ゲームセンター「プラザカプコン」など約140の専門店が出店していたが、ドンキへの業態転換のため2019年9月22日をもってユニー直営売場を閉店、リーフウォーク専門店街のみ営業を継続していた。
MEGAドンキUNY転換でアピタタウン稲沢と差別化目指す
MEGAドン・キホーテUNY稲沢東店の建物(旧・アピタ棟)は地上2階建、直営売場面積は8,276㎡。当初、ユニーの100%子会社として設立されたUDリテールが運営する。ドンキとしては愛知県内31店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては愛知県内11店舗目、稲沢市内では初となる。
アピタ時代と同様に生鮮食品の取扱うほか、女性に人気の化粧品・衣料品を拡充、アウトドア関連の衣料品・食料品・住居関連品などまとめて展開する一体型の「くつろぎスペース」を提供する。 近隣には「アピタタウン稲沢(アピタ稲沢店)」が営業することから、ドンキが得意とする驚安価格の商品を強化するなど差別化を図る。
ウォーク初、稲沢初のダブルネーム化が意図するものとは
ユニーは1990年代初頭に本社・本部機能を稲沢市に移転して以来、1996年に「アピタタウン稲沢(アピタ稲沢店)」、2009年に「リーフウォーク稲沢(アピタ稲沢東店)」を相次ぎ開設、両店舗ともに同社の旗艦店として位置付けられるなど、長年稲沢市は「ユニーのお膝元」としての役割を担っていた。
ユニーは2018年10月に、当時経営統合していた「ファミリーマート」との連携強化を目的として、名古屋駅近くの「グローバルゲート」(ささしまライブ24内)に本社機能を一時移転したが、2019年1月のドン・キホーテHD(現・PPIH)との経営統合もあり、11月4日に本社機能を再び稲沢市に戻している。
今回のアピタ稲沢東店のMEGAドンキUNY化は、ユニーの旗艦ブランドであるショッピングセンター「ウォークモール」の核店舗が「MEGAドン・キホーテUNY」になった初のケースでもあり、同社の今後の未来を決定づける店舗となるだろう。
PPIHは2022年中を目途に「アピタ」「ピアゴ」約100店舗を業態転換するとしており、今後もさらなるユニーのドンキ化が推し進められるとみられる。
MEGAドン・キホーテUNY稲沢東店
住所:愛知県稲沢市下津穂所1丁目1-1
営業時間:午前8時~翌午前0時

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