エディオン広島本店、2019年6月21日全面開業-旧店の建て替え完成

広島県広島市中区紙屋町の家電量販店「エディオン広島本店」が、約2年の建て替え期間を経て、2019年6月21日に全面開業する。

エディオン広島本店。

エディオンのシンボル「広島本店」、ツインタワーに

エディオン広島本店は1973年に「ハイライフプラザ第一産業本店」として開店。1977年10月に実施された「ダイイチ」への社名変更に伴い「ダイイチ本店」に改称、1997年4月に実施された「デオデオ」の社名変更に伴い「デオデオ広島本店本館」に再度改称、2012年6月に「エディオン広島本店新館」を新設、同年9月のエディオングループ店舗ブランド再編の一環により現在の店舗名となった。
その後、本館は老朽化による建て替えのため2017年4月をもって閉店、新館はリニューアルのため2019年4月をもって一時閉店していた。

旧本館建替え前のエディオン広島本店。

エディオン広島本店東館(旧本館)の建物は地上10階地下2階建、売場面積は7,202㎡。西館(旧新館)の建物は地上10階地下1階建、売場面積は7,370㎡。2館の売場面積の合計は14,572㎡。
同社の店舗としては、2019年6月7日に開店した「エディオンなんば本店」(売場面積15,539㎡)に次ぐ規模となる。
広島本店東館にはデジタルサイネージも設置される。

エディオン広島本店には、デオデオ時代から営業を続けていた直営ホビー専門店「ネバーランド」、直営音楽ソフト専門店「ディスクシティ」に加え、プラモデル組立て・塗装専用スペース「エディオンビルドベース」、最新家電を使ったカルチャー教室「エディオンクラブ」、ロボットプログラミング教室「エディオンロボットアカデミー」が設けられるなど、コト消費に対応した売場づくりが進められる。
その他、テナントとして「ミズノ」、大手ブランドリユースショップ「なんぼや」、「タリーズコーヒー」の3店舗が出店する。外壁の一部には緑化を施し、大型デジタルサイネージも設置するなど、新時代型の店舗となった。

エディオン広島本店のフロアガイド。

家電量販店の店舗間競争激しい広島、地場の維持見せる

エディオン本店はダイイチ時代から同社の「お膝元」であるため永年に亘って地元顧客から高い支持を受けてきた。
しかし、エディオン本店の周辺では、郊外型家電量販店の増加に加え、2004年6月にヤマダ電機初の都市型店舗「テックランド広島中央本店」(天満屋跡地に「LABI広島」として2012年6月移転)の開店をはじめとして、2016年9月に「ビックカメラ広島駅前店」が広島駅前の再開発ビルに進出するなど、都市型家電量販店の進出が相次ぎ、家電量販店間の競争が激化。2016年2月に広島駅前にあり開店当時「日本最大の売場面積の家電量販店」だった「ベスト電器広島店」が閉店、2018年8月にエディオンの徒歩圏にあった「ソフマップ広島店」が撤退してビックカメラの中古商品専門店として縮小移転するなどの影響も出てきている。
2018年8月に閉店したソフマップ広島店。

エディオンは競争激化の対抗策として、ビックカメラ広島駅前店に隣接する大型複合商業施設「エキシティ・ヒロシマ」の核として「エディオン蔦屋家電」を2017年4月に出店。蔦屋書店を運営するCCCのノウハウを導入した「生活提案型の売場」を展開することで従来家電製品にあまり関心を持たない層の取り込みを目指すなど、新たな取り組みによる集客を図っている。

エディオン蔦屋家電。

エディオン広島本店もエディオン蔦屋家電と同様に「コト消費」に対応した売場づくりを進めており、創業の地・広島の雄として今後も紙屋町で存在感を示すことになる。

エディオン広島本店

住所:広島市中区紙屋町2-1-18
営業時間:10:00~20:00

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