カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオン石岡店、2019年2月17日閉店-跡地に新店舗を建設へ

茨城県石岡市の総合スーパー「イオン石岡店」が、2019年2月17日をもって建て替えのために閉店し、31年の歴史に一旦幕をおろす。

イオン石岡店。

石岡のイオン、競争激化により一時閉店、建替えか

イオン石岡店は1987年12月に地元資本の協同組合が開発した「石岡ショッピングセンターぱれっと」の核テナント「ジャスコ石岡店」として開店。2011年に運営会社のブランド再編の一環で、現在の店名「イオン石岡店」に改称した。
建物は地上3階建で、売場面積は11,980㎡。
2018年12月現在、カジュアル衣料「マックハウス リラクシング」、100円ショップ「キャンドゥ」、「マクドナルド」など25の専門店が出店する。

開業当初は、館内の一部が協同組合による専門店街「ぱれっと」となっており、最盛期には40以上の専門店が入居、2階に映画館「パレットシネマ」も併設されるなど、石岡を代表する商業施設として高い集客力を有していたが、店舗近隣にカスミを核とする「ピアシティ石岡」やヨークベニマルを核とする「フォレストモール石岡」が進出するなど、競合店との競争が深刻化していた。

建て替えの方針-規模などは未定

イオンリテールはイオン石岡店を建替え、新たな商業施設を出店する方針を示している。
新店舗の規模や業態、建替期間中の仮設店舗設置などについては未定となっている。

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三井アウトレットパーク台中港、2018年12月12日開業-三井不動産、台中駅近くにもSC建設へ

台湾2店目となる三井アウトレットパーク「三井アウトレットパーク台中港」が12月12日に開業した。
三井不動産はこのほか、台鐵台中駅近くにも大型ショッピングセンターの出店を発表している。
(「三井(MITSUI)OUTLET PARK台中港」2018年12月12日開幕)

台中港と三井アウトレットパーク台中港(中央)。

三井アウトレットパーク、台湾2号店は台中に

「三井アウトレットパーク台中港」は台中市梧棲区に開業。
台中駅から約20キロほど西側の台中港近くに立地する。人気観光地の高美湿地からは約10キロほど。
三井アウトレットパークとしては台湾2号店となる。

三井アウトレットパーク台中港。

三井アウトレットパーク台中港の敷地面積は約18万㎡、店舗面積は3万5000㎡。
アーバンリサーチ」、「サマンサタバサ」、「セイコー」、「JINS」など日本ブランドも数多く出店するほか、住友系ドラッグストア「トモズ」、地場大手書店・雑貨店「誠品書店・誠品生活」も出店する。総テナント数は約170店舗で、観覧車も備える。

館内のようす。

台湾での店舗展開すすめる三井不動産-台中駅近くにも

三井不動産は2016年に現地法人「台湾三井不動産」を設立しており、2016年に開業した「三井アウトレット台湾林口」(新北市)を皮切りに台湾各地で商業施設の開発をおこなっている。
20151222_01
三井アウトレットパーク台湾林口。

今後、台湾では2020年に台南市に「三井アウトレットパーク台南(仮称)」を、2021年に台北市に「ららぽーと台湾南港(仮称)」を開業させる予定。
さらに、台中市では12月7日には台鐵台中駅東側の旧・帝國製糖跡周辺にある「台糖湖浜生態園区」のうち4.36ヘクタールに「ららぽーと」級の大型ショッピングセンターを出店させる計画を発表している。
(写真以外の画像は三井不動産ウェブサイトより)

三井 OUTLET PARK 台中港

住所(地址):台中市梧棲區台灣大道10段
営業時間:11:00 -21:30(一部異なる)

外部リンク:「三井アウトレットパーク 台中港」グランドオープン(2018年12月12日)
関連記事:三井アウトレットパーク台湾林口、2016年1月27日開業
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ダイエーグルメシティ九条東寺店、2018年12月31日閉店-50年の歴史に幕

京都府京都市南区の近鉄東寺駅前にある総合スーパー「ダイエーグルメシティ九条東寺店」が、12月31日をもって閉店する。

ダイエーグルメシティ九条東寺店。

九条東寺のダイエー、50年の歴史に幕

ダイエーグルメシティ九条東寺店は1968年11月、ダイエーグループの「サカエ京都九条店」として開店。1999年に現店舗「サカエ九条東寺店」に建替えしたのち、グループ経営再建の過程で2007年に「グルメシティ九条東寺店」に改称、運営会社の再編に伴い2015年にダイエー本体直営店舗となった。
建物は地上3階建てで、売場面積は1,325㎡。
2018年現在、1階は専門店(理容室)及び駐車場、2階はイートイン併設の直営食品売場、3階は衣料品・生活用品売場、100円均一商品コーナーとなっている。
長らく京都駅八条口唯一の総合スーパーとして営業を続け、現店舗への建替え当初は専門店として「マクドナルド」も入居していた。しかし、徒歩圏内に公設小売市場を母体とする地場大手食品スーパー「フレスコ東寺店」(1996年開店)やイオンモールKYOTOの食品核「コーヨー京都店」(2010年開店)、食品雑貨も一部扱う「ドン・キホーテ京都アバンティ店」(2016年開店)といった競合店が進出し、競争力が低下していた。

営業終了の告知、再出店の案内は記載されていない。

ダイエーは脱総合スーパーを目指し、既存店のイオンフードスタイル業態への転換、施設の老朽化が進む店舗の建替えを進めている。
グルメシティ九条東寺店は、近鉄京都線の急行停車駅である東寺駅前にあり、京都駅八条口からも徒歩圏内にあることから、建替えによる再出店も期待されるが、閉店後の跡地の活用方法などは発表されていない。

関連記事:ダイエーグルメシティヒカリ屋山科店、11月30日閉店-「ヒカリ屋」最後の店舗
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ラ・ムー松山西店、2019年8月開店-旧ピコア21三津(ダイエーコーノ)跡地に

愛媛県松山市三津のショッピングセンター「ピコア21三津」の跡地に、大型食品スーパー「ラ・ムー松山西店」を核とした新たな商業施設が2019年8月上旬ごろ開店する。

ピコア21最後の店舗、建替えで閉店していた

「ピコア21三津」は、地元木材製造販売業「河野興産」グループが、ダイエーFC店舗として運営する総合スーパー「ダイエーコーノ三津店」(1号店)として1976年3月に開店。1996年にショッピングセンター「ピコア21三津」として大規模増床を行い、松山市西部最大の大型商業施設としてリニューアルしていた。建物は地上2階建、売場面積は6,090㎡。

ピコア21三津。

核テナントの「コーノ」は、2000年の河野興産の民事再生法適用、2005年のダイエーFC脱退後も営業を継続していたが、2007年7月18日をもって小売業から撤退。翌日7月19日より、大黒天物産に運営を譲渡し「ラ・ムー」に業態転換し、大屋グループの「ドラッグストアmac」、100円ショップ「ダイソー」、旧ダイエー系の婦人服店「ロベリア」、イオン系のゲームセンター「モーリーファンタジー」(旧・らんらんらんど)、「マクドナルド」などが営業、河野興産の事務所、社宅なども併設されていた。
しかし、老朽化などもあり2019年1月に閉店していた。
ピコア21三津の閉店をもって、松山市内に複数施設存在した「ピコア21」は全施設が消滅することとなった。

跡地は大黒天物産による新商業施設、ラ・ムーも再出店

「ピコア21三津」跡地に出店するのは「(仮称)松山西複合商業施設」。
建物を建設するのはピコア21三津の末期に核店舗となった「ラ・ムー」を運営する大黒天物産で「ラ・ムー松山西店(仮称)」として再出店する。
売場面積は3,728㎡と現状より縮小される見込み。テナントについては明らかにされていないが、直営のたこ焼き店「パクパク」やベーカリーなどが出店するとみられる。

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虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業、2019年3月着工-旧・郵政省本庁舎跡に「日本一高いビル」建設へ

東京都港区の東京メトロ神谷町駅から六本木一丁目駅周辺の大規模再開発「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」が2019年3月に着工されることとなった。
再開発エリアの中心には歴史的建造物「日本郵政グループ飯倉ビル」があったが、メインテナントであった麻布郵便局は2018年11月19日に移転している。

旧・郵政省本庁舎の日本郵政グループ飯倉ビル。

旧・郵政省本庁舎、90年近い歴史に幕へ

日本郵政グループ飯倉ビルは1930年に逓信省貯金局として竣工。
1943年に運輸逓信省逓信院本庁舎に、省庁再編で1946年に逓信省本庁舎に、そして1949年に郵政省本庁舎となった。また、1945年には東京大空襲で焼失した麻布郵便局も入居している。
その後、郵政省本庁舎としては1969年まで使われた。

スクラッチタイルが美しい。

この地域では1990年代に一度再開発計画が持ち上がったものの、バブル崩壊後の景気の後退により計画は進まなかった。
旧郵政省本庁舎の建物は歴史的建造物として綺麗に保たれており、一部は補強工事も行われているようであったが、景気の底上げとともにふたたび再開発が検討されるようになり、2018年3月に日本郵政と森ビルにより虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発組合が設立された。再開発エリアは都市再生特別地区、国家戦略特区にも指定されている。
なお、周辺一帯も再開発区域となるが、隣接する外務省飯倉公館、外交史料館、麻布小学校、西久保八幡神社などは再開発区域に含まれない(詳細は本文下部「各棟の配置図」を参照)。

再開発エリアを東京タワーより俯瞰。

2018年現在、館内は日本郵便東京支社、麻布郵便局などが使っていたが、麻布郵便局は11月19日に閉館している。

日本最高層・323mのビルを建設へ-「麻布台ヒルズ」?

再開発工事は2019年3月に着工される予定で、再開発は森ビル、日本郵政が参画する「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合」がおこなう。
再開発エリアはA街区、B-1街区、B-2街区、C街区の4つに別けられる。

再開発完成予想パース(国家戦略特区HPより)。

そのうち、本再開発のメインとなるA街区には旧郵政省跡の飯倉ビルを解体して地上65階、地下6階、塔屋2階建てのビルが建設される。高さは約323mで、竣工は2022年度末(2023年3月)の予定。竣工時には「日本一高いビル」となる。
(なお東京駅北側で三菱地所が高さ390mのビルを建設中だが、こちらは2027年度竣工予定)
A街区棟の館内には、オフィス、インターナショナルスクール、スーパーマーケットを中心とした商業施設などが入居する。出店するテナントなどについては現時点では未定。
B街区はA街区の北側、南北線の六本木一丁目駅東側にあたり、そのうちB-1街区には地上64階、地下6階、塔屋2階、高さ約263mの、B-2街区には地上53階、地下6階、塔屋2階、高さ約233mの超高層タワーマンションが建設される。総戸数は約1,300戸。
また、C街区は神谷町駅西側にあたり、店舗、寺院など8階建て以下の低層4棟が建てられる。

各棟の配置図(国家戦略特区HPより)。

各棟は地下通路で東京メトロ日比谷線神谷町駅東京メトロ南北線六本木一丁目駅と直結される。開発後は両駅の乗り換えも便利なものとなる。
また、地上部分には6,000㎡の中央広場を中心とした公園、歩道なども設置される。
なお、再開発後の名称については未定だが、森ビルグループが都心地域の再開発で用いている「○○ヒルズ」(麻布台ヒルズ)形式となる可能性が高いであろう。
麻布台は東京タワーの西側に位置し、外交関連施設が多いことでも知られるが「わざわざ用事が無いと訪問しない街」でもあった。
再開発後は新たな都心のランドマークとして多くの人で賑わう「目的地」へと生まれ変わるかも知れない。

外部リンク:「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ(森ビル)
外部リンク:都市再生特別地区(虎ノ門・麻布台地区) 都市計画(素案)の概要(首相官邸・国家戦略特区)
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ヤマサンセンター、2018年12月9日に事業停止-全店閉店、自己破産か

愛媛県西条市に本社を置く地場スーパー「ヤマサンセンター」が12月9日付で事業を停止した。一部メディアでは自己破産の準備に入ったことが報じられている。

ヤマサンセンター小松店(本店)。

西条市小松町のスーパー、事業停止-今後は未定

ヤマサンセンターは1960年に創業。愛媛県西条市小松町に本社を置き、愛媛県内に総合スーパーと食品スーパーを合わせて4店舗展開。最盛期には7店舗体制であったものの、近年は事業を縮小していた。
12月現在で営業していたのは小松本店(西条市)、丹原店(西条市)、氷見店(西条市)、川内店(東温市)の4店舗。
いずれも営業休止中であるという。今後の店舗の処遇などは12月10日時点では発表されていない。

本店・旗艦店であったヤマサンセンター小松店の売場面積は3,284㎡。2階建ての総合スーパー業態で、小松町随一の大型店だった。

小松店店内。

愛媛県では近年ドラッグコスモス、ダイレックス、ディオ(大黒天物産)など県外資本のディスカウントドラッグやディスカウントスーパーが店舗網を広げており、6月には松山市に本店を置く「サニー椿」も経営破綻していた。
(撮影:全国スーパーめぐりさん

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大塚家具「創業の地」の春日部店跡を売却へ-EC事業者に

iDC大塚家具(東京都江東区)は、同社創業の地である埼玉県春日部市の固定資産(旧・大塚家具春日部ショールーム)を売却したことを12月6日に発表した。
iDC大塚家具春日部ショールーム。

大塚家具「創業の地」の旗艦店、売却へ

iDC大塚家具春日部店は1997年4月開店。春日部市中心部に立地し、建物は地上4階建てで店舗面積は10,722㎡。1996年より隣接地に移転した「イトーヨーカドー春日部店(初代)」の建物を居抜きで活用していた。

イトーヨーカドー春日部店(サトーココノカドー)。

春日部市は大塚家具の創業地として知られる。春日部駅東口には旧会長・大塚勝久氏が退社後に設立した新会社の旗艦店「匠大塚 春日部本店」(旧西武百貨店春日部店)が立地しており、娘・久美子氏が社長を務めるiDC大塚家具の春日部店とは「親子対決」の象徴として語られることも多かった。

EC事業者が取得-将来的には再開発か

旧・大塚家具春日部店を取得したのは、インターネット通販事業をおこなう「マキコーポレーション」(埼玉県越谷市)で、大塚家具の譲渡益は2億1800万円。
旧・大塚家具春日部店は春日部市中心部にあるため跡地活用が注目される一方で、同地区では2014年5月に再開発準備組合が設立されていることから今後の動向が注目される。

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九段会館、解体工事はじまる-外壁保存し高層オフィスに、2022年竣工

東京都千代田区の靖國通り・九段下駅前にある歴史的建造物「九段会館」(軍人会館)の解体工事が本格化し、11月より建物全体が防音壁に覆われている。

九段会館。

旧・軍人會館、歴史の舞台として知られる

九段会館は1934年に「軍人會館」として竣工。
洋風の建物に瓦屋根を乗せた「帝冠様式」が特徴で、屋上には靖國神社を分神した神社も設けられた。
1936年には二・二六事件の戒厳司令部が設けられている。
1945年にGHQにより進駐軍の宿舎となったのち、1953年に日本遺族会が運営する「九段会館」となった。
しかし、2011年の東日本大震災で天井が崩落。2名の死者を出して閉館。土地と建物が国に返還されていた。

17階建てオフィスに-建物の一部を保存へ

建て替えをおこなうのは東急不動産と鹿島建設が共同出資する「ノーヴェルグランデ」。
2018年3月に国との間で合意書を締結し、春から70年間の定期借地による再開発に着手。11月からは建物が完全に覆われることとなった。
再開発後は地上17階、地下3階の建物が建設される。

新たな建物の完成予想パース(東急不動産リリースより)。

そのうち、外壁と一部内装は九段会館のものが再活用され、宴会場、カンファレンスセンター、シェアオフィス、店舗などとして活用される。
また、新築される高層棟はオフィスとなる。
2022年7月の竣工を目指して工事が進められる。

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イトーヨーカドー釧路店、2019年1月20日閉店

北海道釧路市の総合スーパー「イトーヨーカドー釧路店」が2019年1月20日に閉店する。

イトーヨーカドー釧路店。

日本最東端のヨーカドー、38年の歴史に幕

イトーヨーカドー釧路店は1981年7月に開店。
売場は地上3階・地下1階で、売場面積は9,664㎡。建物はサトービルが所有する。
テナントとしてはダイソー、六花亭、釧路市の子育て支援施設などが出店する。かつてはファミールも出店していた。

イトーヨーカドー釧路店・エントランス。

イトーヨーカドー釧路店はイトーヨーカドー全店舗のなかで最も東に位置する店舗であった。
閉店セールは12月7日から開催される。店舗跡地の活用方法などについては12月時点では発表されていない。
同店の閉店により、道内のイトーヨーカドーは札幌都市圏を除くと旭川、北見、帯広、函館に各1店舗のみとなるが、いずれも分散しているうえに、一度移転した帯広店を除く3店は築30年以上が経過しているため今後の動向が注目される。
(撮影:全国スーパーめぐりさん

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LUSH新宿店、2019年初夏開店-アジア最大の旗艦店、JR新宿駅前に

化粧品ブランド「LUSH」(ラッシュ、本社:英国)を日本で展開するラッシュ・ジャパンは、東京都新宿区の新宿駅中央東口前に日本旗艦店「LUSH新宿店」を2019年初夏に開業させる。

英ナチュラルコスメブランド、新宿に”アジア旗艦店”

LUSHはイギリス発の化粧品ブランドで、1995年に1号店を出店。ナチュラルコスメやバス用品を中心に展開しており、一部商品は量り売りが行われることを特徴としている。
なお、英法人は動物愛護運動に積極的なことでも知られ、日本では鯨や鮫を捕り食べることを野蛮であるとして非難していたことでも知られる。
日本旗艦店となる新宿店はJR新宿駅ビル「ルミネエスト」向かいにある新宿FFビルの1階から5階に出店。5階は事務所となる。
かつてこのビルにはコムサの旗艦店「コムサストア新宿」が出店していたが、2018年7月に閉店していた。

コムサストア新宿。7月に閉店した。

LUSHの店舗としてはアジア地域最大規模となり、外国人観光客の取り込みも行いたいとしている。

「全国各地」から「都心集中」へと舵切るLUSH

日本国内では、かつてはイオンモールなど地方のショッピングセンターにも多く出店していたが、近年は都心地域に集中して出店する方針へと転換している。
新宿旗艦店の出店はそうした同社の「都心集中」を表すものとなった。

LUSH新宿店(ニュースリリースより)。

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