カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオン甲子園店、食品売場のみ当面営業継続へ-その他は5月31日閉店

2017年5月末での閉店が報じられていた「イオン甲子園店」(旧ダイエー甲子園店)が、地下2階食品売場のみ6月以降も当面営業を続ける方針であることがわかった。

イオン甲子園店。

甲子園球場最寄りの大型スーパー

イオン甲子園店は1993年6月にダイエー系百貨店「プランタン甲子園」として開業。その後、ダイエー、イオンに転換した。建物は地下2階、地上6階建てで(売場は地下2階〜地上3階)、売場面積は29,000㎡。
プロ野球・阪神タイガースの本拠地「阪神甲子園球場」の最寄り店舗ということもあり、試合開催日には多くの観戦客で地下の食品売場が混雑することで知られていた。
しかし、近隣大型店との競争激化や、試合開催日以外での集客不足、施設の信託受益権を取得している三菱地所との賃料交渉の難航などが原因で、2017年5月末での閉店が報じられていた。
詳しくはこちら:イオン甲子園店、2017年5月閉店-旧プランタン百貨店・ダイエー甲子園店、競合増加で経営不振に

地下2階食品売場のみ営業継続-プロ野球開催に対応か

地元紙・神戸新聞の報道によると、地下1階〜地上3階の売場は5月31日で営業終了する一方で、地下2階の食品売場、地上4階〜屋上までの駐車場は6月以降も通常営業を続けるという。
具体的な営業期間などについては、都商研記者の取材に対し「正式発表をお待ちいただきたい」としたものの、今後は、甲子園球場でプロ野球が開催される期間や、次テナントの出店が決まるまでの間は食品売場の営業を延長する可能性が高いとみられる。

現在、館内では「在庫一掃セール」が実施される。

外部リンク:イオン甲子園店
関連記事:イオン甲子園店、2017年5月閉店-旧プランタン百貨店・ダイエー甲子園店、競合増加で経営不振に
関連記事:ダイエー、3月30日までに110店舗の「イオン化」完了-9県のみで展開するローカルスーパーに
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大分パルコ跡、病院建設中止に-大分中村病院の経営再建で

大分中村病院(社会医療法人恵愛会)は、経営難のために自社で購入した大分駅前の「大分パルコ」跡地への新病院建設を断念し、土地を売却する方針を固めた。

大分パルコ跡・全景。

大分中村病院、経営不振で土地売却へ

土地の売却方針は、大分中村病院の経営再建を支援する政府系ファンドの「地域経済活性化支援機構」(REVIC)が発表したもの。
大分中村病院は債務超過の状態が続いており、大分パルコ跡地を売却し、別の土地で新病院の建設を進める方針だという。

パルコ九州1号店だった

大分パルコは1974年に九州西武が運営する「西友大分店」として大分駅前の銀行跡地に開業。1977年にパルコの九州一号店「大分パルコ」に業態転換した。
(数年間、西友は地階で営業を継続した)
しかし、福岡パルコの開業(2010年)、大分駅ビルの建設(2015年開業)を受けるかたちで、2011年の賃貸契約満了時に契約を更新せずに閉店した。核テナントであったロフトは「トキハわさだタウン」に、無印良品、ヴィレッジヴァンガードは「大分フォーラス」(現在建替え中)に移転するなどしたが、6割ほどのテナントが大分県から撤退することとなった。

大分パルコ。

その後、ビルはカリーノ(旧・ラララグループ寿屋)などが再生させる計画を示したが断念。
高層階にホテルが入居しているという特殊な造りであることから再活用も進まず、建物は解体された。

地価上昇続く大分駅前、購入時よりも高額で売却か

大分中村病院は、大分県庁近くにある現在の病院が老朽化しているため新病院の建設予定地として2012年にパルコ跡地を購入。
その後、暫定的に駐車場として活用しつつ2015年度中に新病院を開業する予定としていたが、工事は行われておらず、現在は駐車場として利用されていた。
大分駅前は再開発が進み、地価の上昇が続いているため(2018年には2012年の地価を上回る可能性)、購入時よりも高い価格での売却も予想される。
土地の売却は三井不動産を通じて行われ、応募のなかからコンペを実施して売却者を選定することになるという。

再開発つづく大分駅前(JRおおいたシティ)。

大分県では、主要都市である大分市、別府市、中津市、日田市、佐伯市、宇佐市の全てで中心部の大型店跡地の活用方法が決まっていない状態となっている。
別府市(近鉄百貨店跡地、タワーマンション建設予定→ディベロッパーの経営再建で中止)に続いて大分市でも駅前の大型再開発計画が中止となったことで、改めて地方都市における大型店跡地再開発の難しさを露呈するかたちとなった。

外部リンク:社会医療法人恵愛会に対する再生支援決定について
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さくら野百貨店仙台店、大型テナントの移転先決まる

運営企業の自己破産により2月27日に閉店した「さくら野百貨店仙台店」に入居していた大型テナント「ICI 石井スポーツ」、「ブックオフ」、「H&M」の移転先が決まった。閉店したさくら野百貨店仙台店。

5月いっぱいで全テナント退去-近くビル閉鎖へ

「さくら野百貨店仙台店」(仙台市青葉区)を運営する株式会社エマルシェは、 2月27日に仙台地方裁判所に自己破産を申請。同日よりさくら野百貨店仙台店の直営部分は閉鎖され、ビルは一部テナントのみ営業を続けていたが、5月中には全テナントが退去する見通しとなっていた。
そのため、百貨店の集客を支えていたスポーツ用品「ICI 石井スポーツ」(4月29日閉店)、中古書籍販売「ブックオフ」(5月14日閉店)、ファストファッション「H&M」(5月24日閉店)の3つの大型テナントも閉店を余儀なくされ、店舗撤退後の行方に注目が集まっていた。

ブックオフはイオン仙台店、H&Mはザ・モールへ移転

5月14日に閉店したブックオフは、旧さくら野仙台店より西におよそ300m離れた総合スーパー「イオン仙台店」(旧ダイエー仙台店)の7,8階に移転。売場面積は約1,700㎡で、移転前とほぼ同じ品揃えとなる。店舗名は「ブックオフ・スーパーバザー・イオン仙台店」で、6月29日の営業開始を予定する。
また、同じくさくら野で営業していた「ICI 石井スポーツ」もイオン仙台店5階に移転し、6月9日より営業を開始する。

ブックオフはイオン仙台店に移転する。

5月24日に閉店するH&Mは、仙台市地下鉄南北線長町南駅前の大型商業施設「ザ・モール仙台長町」に移転。1フロアを使用し、売場面積は約900㎡。店舗名は「H&M ザ・モール仙台長町店」で、7月上旬の営業開始を予定する。

H&Mはザ・モール仙台長町に移転する。

旧さくら野百貨店の建物は老朽化が進んでおり、近い将来の再開発が期待される。

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JRさいたま新都心ビル、6月13日開業-商業ゾーン、5月17日に先行開業

さいたま市中央区のさいたま新都心で建設が進んでいた「JRさいたま新都心ビル」が6月13日に開業する。
JRさいたま新都心ビル。

駅西口の旧国鉄操車場跡、地上20階建ての大型複合ビル

JRさいたま新都心ビルはJRさいたま新都心駅西口の旧国鉄大宮操車場跡地で建設が進められてきた高層複合ビル。
地上20階建ての建物には商業ゾーンをはじめ、ホテル、結婚式場、事務所、保育施設が入居する。
2階から4階を占める商業ゾーンの店舗面積は約2,500㎡で、運営はJR東日本ビルディング。
ビルの6月13日のグランドオープンに先駆け、低層階の商業ゾーンは5月17日に先行開業した。

低層階が商業ゾーンに。
(画像はニュースリリースより)

商業ゾーン、5月17日開業-飲食中心に14店舗が集結

商業ゾーンのうち、2階「コンビニエンス&カフェ」には、コンビニ「ローソン」、ベーカリー「リトルマーメイド」、カフェ&バー「プロント」、リペアサービス「ミスターミニット」の4店舗が出店。
また、3階「プチ贅沢ダイニング」には、地元店舗のスペイン料理「メルカド デル プエト」と寿司「すし風凛」をはじめ、越谷市創業のフランス料理「ビストロ石川亭」、埼玉県初出店の北海道イタリアンバル「ミア ボッカ」、水炊き専門店「博多 華味鳥」の飲食店5店舗が集結する。
4階「カジュアルダイニング」には、埼玉県初出店の焼鳥バル「SAKE&YAKITORI 鳥光國」や、長崎ちゃんぽん「リンガーハット」、中華そば・つけめん「舎鈴」、中華料理「梅蘭」、海鮮居酒屋・定食「築地食堂源ちゃん」の飲食店5店舗が軒を連ねる。

JRさいたま新都心ビル

住所:埼玉県さいたま市中央区新都心11-1
商業ゾーンの営業時間
:2階 7:00-23:00
:3-4階 11:00-23:00
※ 一部営業時間の異なる店舗あり

ニュースリリース:2017 年5月 17 日(水) JRさいたま新都心ビル 商業ゾーンが先行オープンします!(JR東日本公式サイト)
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クレディセゾン社員「東池袋52」結成-デビュー曲は「わたしセゾン」

クレディセゾンと関連会社の女性社員で結成するアイドルグループ「東池袋52」が5月19日に「わたしセゾン」でデビューした。

東池袋52(公式サイトより)。

かつての西武セゾングループの中核企業

クレディセゾン」は旧・西武セゾングループの中核企業で、百貨店「緑屋」を起源とする。西武セゾングループ入り後は残存店舗をセゾングループの各社に分割したのち「西武クレジット」を経て、1989年に「クレディセゾン」となった。2001年に西武セゾングループは崩壊し、現在の筆頭株主はみずほ銀行となっている。
東池袋52のグループ名はクレディセゾン本社が「サンシャイン60」の52階にあることに由来。
デビュー曲「わたしセゾン」は欅坂46のヒット曲「二人セゾン」をもじったものであり、同社による「(勝手に)アンサーソング」としている。

二人セゾン(欅坂46公式サイトより)。

東池袋52のプロデューサーは秋元康氏ではないものの、作曲をAKB48「ポニーテールとシュシュ」などで知られるタダシンヤ氏(多田慎也氏)が手掛けるなど、一流クリエイター陣を起用した。
公式サイトではプロモーションビデオも公開されている。

欅坂46「二人セゾン」との共演なるか?

秋元康氏がプロデュースする欅坂46の楽曲には「二人セゾン」のほかにも「渋谷からPARCOが消えた日」をはじめとして、セゾングループの拠点の1つであった渋谷やセゾングループを連想させるものが複数ある。

2016年8月に閉店した渋谷パルコ。

東池袋52の公式サイトによると、「わたしセゾン」のCMは「AKB48 オールナイトニッポン」「乃木坂46・新内眞衣のオールナイトニッポン0」「欅坂46 こちら有楽町星空放送局」でもオンエアされるという。今後、東池袋52と欅坂46がなんらかのかたちで共演する日が来るのかも注目される。
なお「わたしセゾン」のCDは「セゾン永久不滅ポイント」で交換することができるという。

外部リンク:東池袋52 公式サイト
関連記事:東急グループ、「渋谷ストリーム」「渋谷キャスト」の概要を発表-渋谷川も復活へ(サイレントマジョリティーPVロケ地)
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ポプラ、ローソンからの出資比率引き上げ-東海地方への進出めざす

中国地方を地盤とする中堅コンビニ「ポプラ」は5月19日に、提携関係にあるローソンとの資本業務提携強化と中京地区本部準備室の設置を発表した。

ポプラ店内。2016年にはカープ優勝セールが行われた。

ポプラ、ローソンからの出資を元手に出店拡大を目指す

ポプラは2014年にローソンとの資本業務提携を締結。一部でローソンのプライベートブランドの販売を開始したほか、2015年11月からは山陰地方のポプラ標準店舗を順次ローソンとのダブルブランド店舗「ローソン・ポプラ」に転換するなど、商品調達や物流の合理化を進めていた。 
ローソンの店舗。

今回の提携強化では第三者割当増資により、ローソンのポプラ出資比率を5.01%から18.27%に引き上げ、ポプラは調達資金を元手に事務所、学校、病院、駅構内施設など小規模閉鎖商圏を対象に出店を進めるマイクロ・マーケット業態の拡大、本部基幹システムの改修を行う。
さらに、ポプラは年間100店舗の小規模閉鎖商圏対応型店舗開設を目指しており、6月1日には未進出地域であった東海地方への新規出店を推進すべく「中京地区本部準備室」を新設。出店地域の拡大も目指す。

2016年には旧エブリワン・ココストアの一部店と提携し店舗網を拡大。
ローソンと提携しつつ、各業態を生かして独自路線で拡大図る。

外部リンク:株主間協定締結、第三者割当による新株式発行及び主要株主の異動に関するお知らせ(ポプラ)
外部リンク:中京地区本部準備室設置のお知らせ(ポプラ)
関連記事:スリーエフ、店舗の大半を「ローソン・スリーエフ」に転換-スリーエフ単独店舗は消滅へ
関連記事:セーブオン、2018年中に全店舗をローソンに転換-屋号消滅へ

レンブラントHD、ドムドムハンバーガー再建案を発表-今後は新規出店も

ダイエー子会社で飲食店を経営する「オレンジフードコート」(江東区)が運営する日本初のハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」事業の取得を明らかにしている不動産・ホテル運営「レンブラントHD」は、5月19日に今後のドムドム事業の方針を発表した。

ドムドムハンバーガー城野店。

レンブラント、ドムドムなど28店舗を継承

レンブラントHDは厚木市に本社を置き、全国でホテルなどを運営する不動産関連会社。

旗艦店・レンブラントホテル大分(GoogleMapより)。

オレンジフードコートからレンブラントが取得する店舗は、主力業態である「ドムドムハンバーガー」(22店舗)、ドムドムの健康志向新業態「ディーンズバーガー」(2店舗)、クレープ専門店「ディッパーダン」(2店舗)、「ドムドム・ディッパーダン併設店舗」(2店舗)の計28店舗。
これらの店舗では従来通り、ハンバーガーやドムドムクレープの提供が行われる。
レンブラントは4月27日に、新生銀行グループの投資会社、オレンジフードコートと共同で新会社「ドムドムフードサービス」を設立しており、7月1日から新体制での事業開始を目指す。

ニュースリリースより。

今後は新規出店も

レンブラントHDは事業開始から2ヶ月後となる9月以降に、ドムドム店舗のメニュー構成変更やサイドメニューの充実、使用食材や商品提供時間の改善、既存店舗の改装、人気メニューの復活など大幅なテコ入れを図り、2021年までに「19店舗の新規出店」も予定、ロゴの刷新も検討しているという。
今後、 オレンジフードコートはクレープチェーン「ディッパーダン」とダイエー店舗内フードコートの運営に専念することになり、閉鎖されるドムドムの一部店舗についてはディッパーダンなどに改装して運営することもありうるという。

外部リンク:事業譲受に関するお知らせ(レンブラントHD)
関連記事:ドムドムハンバーガー、ダイエー系列離脱-レンブラントホテルに売却で
関連記事:ダイエー、大きいサイズの紳士服店「グランバック」をタカキューに移管-整理すすむダイエー系企業、ドムドムも縮小へ 
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ダイエー、2016年3月30日までに110店舗の「イオン化」完了-9県のみで展開するローカルスーパーに

ダイエー栂店、2017年7月31日閉店ーガーデンシティ、近く再開発へ

大阪府堺市南区の泉北高速鉄道栂・美木多駅前にある総合スーパー「ダイエー栂店」(とが店)が7月31日に閉店する。

ダイエー栂店。

ガーデンシティ栂の建て替え計画に伴う閉店か

ダイエー栂店は1974年に財団法人大阪府泉北センターにより開発が進められたショッピングセンター「サンクールとが」の核テナントとして出店。売場面積は5,094㎡で、ダイエー部分の建物はダイエーが所有する。
2003年には専門店街の管理運営がミキシング(広島マリーナホップなど運営、倒産)と日商岩井不動産(双日新都市開発)の運営に移行し、「ガーデンシティ栂」に一新された。
テナントとしては100円ショップ「ダイソー」、人気ハンバーガーチェーン「ドムドム」、中華料理「餃子の王将」などが出店していたが、2016年以降はガーデンシティ内の専門店、銀行、郵便局などの多くが閉店、もしくは移転しており、再開発が近いことを伺わせられる状況となっていた。

競合激化で客足減-「閉店」するも新施設の概要見えず

近隣の泉ヶ丘駅前にはジョイパーク、泉北髙島屋などが、光明池駅前にはダイエー光明池店・コムボックス、サンピアなどがあるほか、2016年にはダイエー栂店から1kmほどの距離にある「クロスモール堺」が全面改装されドンキホーテが出店(栂・美木多駅からのシャトルバスも運行)。
有力な専門店を持たなかったガーデンシティ・ダイエー栂店は客足が減っていたうえ、築40年以上を経て老朽化も進んでいた。
donki_crossmallsakai
改装されたクロスモール堺(公式サイトより)。

今後、ガーデンシティ・ダイエー栂店は新施設に建て替えられる方針だが、その一方で具体的な再開発計画や再開発後の街づくりの青写真はまだ提示されておらず、ダイエーの閉店後、再開発が完了するまで栂・美木多駅周辺は長期に亘って不便な状況となってしまうであろう。

外部リンク:ダイエー栂店|大阪府|ダイエー店舗情報
外部リンク:ガーデンシティ専門店会
外部リンク:栂・美木多駅前活性化 土地利用構想(案)(堺市)
関連記事:クロスモール堺、全面改装6月24日完了-ドン・キホーテ出店
関連記事:エヌクラス泉大津、3月16日開業-泉大津駅高架化で生まれた新商業施設

ドムドムハンバーガー、2017年7月にダイエー系列離脱-レンブラントホテルに売却で

新しい記事はこちら:https://toshoken.com/news/10406

ダイエー子会社で飲食店を経営する「オレンジフードコート」(江東区)が、7月に「ドムドムハンバーガー」事業を売却することが分かった。
ドムドムハンバーガーはダイエー系列を離脱することになる。

ドムドムハンバーガー小平店。

日本初のハンバーガーチェーン、復活なるか

ドムドムハンバーガーは1970年に東京都町田市に1号店を出店。
「ドムドム」とはダイエー創業者・中内功氏によるダイエーのキャッチフレーズ「良い品をどんどん安く」に由来する。
 マクドナルドの日本展開前の創業であり、全国初のハンバーガーチェーンとして知られるが、ダイエーの事業縮小に伴い店舗の約9割が閉店していた。

旧CIの店舗(城野店、閉店済み)。
こちらのほうがなじみ深い人も多いであろう。

ドムドムハンバーガーの事業を引き継ぐことになるのは「レンブランドホールディングス」(厚木市)。
レンブラントホールディングスは厚木市、町田市、大分市、鹿児島市などで「レンブラントホテル」を、都内などで「ベストウエスタンホテル」の一部店舗を、御殿場市でゴルフ場などを運営する。
また、2017年にはベトナムに「メーパールシーサンホテル」を開設している。

レンブラントホテルの旗艦店舗・大分店。
(GoogleMapより)

最盛期に比べて店舗数が大幅に減っていたドムドムハンバーガーであるが、レンブラントグループになることで今後はホテル内飲食店などへ出店する可能性もあり、再び店舗網を増やしていくのかどうか注目される。

外部リンク:ドムドムハンバーガー
関連記事:ダイエー、大きいサイズの紳士服店「グランバック」をタカキューに移管-整理すすむダイエー系企業、ドムドムも縮小へ 
関連記事:ダイエー、2016年3月30日までに110店舗の「イオン化」完了-9県のみで展開するローカルスーパーに

西武・そごう武蔵小杉、2017年8月31日閉店-グランツリー武蔵小杉の2階核店舗

神奈川県川崎市中原区の武蔵小杉駅前にあるセブンアイグループのショッピングセンター「グランツリー武蔵小杉」2階にある百貨店「西武・そごう武蔵小杉」が8月31日で閉店する。

西武・そごう武蔵小杉。

グランツリー2階の核店舗、僅か約2年半で閉店

西武・そごう武蔵小杉は2014年11月のグランツリー武蔵小杉開業に合わせて開店。
グランツリー武蔵小杉はセブンアンドアイホールディングスが運営するショッピングセンターで、西武・そごうはイトーヨーカドー、ロフト、アカチャンホンポなどとともに同ショッピングセンターの核店舗となっていた。
また、2015年5月にさいか屋川崎店が閉店して以降は川崎市で唯一の百貨店となっており、2015年6月には全面リニューアルをおこなっていた。

グランツリー武蔵小杉。

そごう・西武の小型店舗群、残るは2店のみに

そごう・西武は、2016年から全国各地の小型百貨店の縮小をおこなっており、残る小型店は「西武三島」(「イトーヨーカドー三島店」内、西武百貨店沼津店の代替店舗)、「西武・そごう柏」(「アリオ柏」内、柏そごうの代替店舗)の2店のみとなる。

そごう・西武柏。

外部リンク:西武・そごう武蔵小杉SHOP
関連記事:そごう・西武、中小10店舗を2017年夏までに閉鎖へ-仙台泉、葛西、上田、松本など
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