カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ライフ堀川北山店、2022年4月27日開店-京都市北区初出店、カウボーイ家族上賀茂店跡地に

京都府京都市北区の京都市営地下鉄烏丸線北大路駅西側に、ライフコーポレーションの食品スーパー「ライフ堀川北山店」が2022年4月27日に開店した。

京都ならではの「おいしさ」強化

ライフ堀川北山店は、2020年8月に閉店したロイヤルホストのハンバーグ・ステーキレストラン「カウボーイ家族上賀茂店」跡地に出店するもので、建物は地上3階建で営業フロアは1~2階、売場面積は992㎡。駐車場は併設しない。京都府内への出店は2021年9月の四条烏丸店以来となる。
ライフ堀川北山店。

堀川北山店は京都市北区初の店舗として「毎日のお買い物に幸せが見つかるお店」を掲げ、農産部門では根付きポットによる水耕栽培レタス「うちのレタス畑」、水産部門では対面調理場を設け京都中央卸売市場・舞鶴近郊漁港から届く生魚や魚惣菜(西京漬・焼魚など)、畜産部門ではローストビーフやミールキットを展開。シニア層が多い住宅街という立地特性を活かし、京野菜や漬物、京都地区店舗で人気の商品、時短・簡便商品、こだわり商品など「京都自慢のおいしさ」を取揃えるとしている。
ライフ堀川北山店フロアマップ。

ライフ堀川北山店

住所:京都府京都市北区紫竹東桃ノ本町32-1
営業時間:午前9時~午後9時

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カメイドクロック、2022年4月28日開業-サンストリート亀戸跡、1階に飲食街「カメクロ横丁」

東京都江東区の亀戸駅前にあったショッピングセンター「サンストリート亀戸」跡に、野村不動産グループの大型ショッピングセンター「カメイドクロック」が2022年4月28日に開業する。

カメイドクロック。

セイコー工場→サンストリート跡

カメイドクロックの前身「サンストリート亀戸」は1997年11月にセイコー社(精工舎)の時計工場跡に開業。都電の軌道跡を活用した亀戸緑道公園にも面していた。
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サンストリート亀戸。

運営はセイコーエプソンの子会社だった(のちに系列離脱)「タイムクリエイト」で、売場面積は約15,000㎡。店舗はオープンモールで、マックスバリュ(屋号:つるかめランド、イオンが買収)、ヤマダ電機、ABC-MART、トイザらス、蔦屋書店、ダイソーなどが入居していた。また、PafumeやNegiccoをはじめ、様々なアイドルがイベントを行っていたことでも知られていた。
しかし、再開発のため2016年3月31日に閉館。何度か再計画の見直しが行われ、6年に亘って工事が続けられていた。

野村不動産グループのフラッグシップに

カメイドクロックのコンセプトは「LIVE UP!&LOVE LOCAL」で、延床面積は約5万8000㎡、売場は地階-4階、店舗数は136店舗。野村不動産グループが運営をおこなう。「クロック」は精工舎の工場跡に由来しており「カメクロちゃん」をシンボルキャラクターとする。
このほか、隣接して野村不動産グループのタワーマンション「プラウドタワー亀戸クロス」が建設されている。

カメクロちゃん。

食品館「カメクロマルシェ」には核店舗としてスーパーマーケット「ライフ」が出店。そのほか、大手系の大型テナントとしては「ユニクロ」「GU」「Seria」「カルディコーヒーファーム」「ココカラファイン」「コジマ×ビックカメラ」「ニトリデコホーム」「サンリオ」などが出店する。そのうち「ABC-MART」「TSUTAYA BOOKSTORE」などはサンストリートからの再出店となるほか、1階にはサンストリートのイベントステージを引き継ぐ「カメクロステージ」も設けられる。

カメイドクロック・フロア概要。

また、地元の名店として亀戸発祥のくず餅店「船橋屋」、扇橋の老舗焼肉店が運営する「肉の田じま」も出店する。

江戸時代創業の地元和菓子店「船橋屋」が出店。

飲食街は1階と4階に設けられる。なかでもカメイドクロックの特徴となるのが、1階のエントランス近くに設けられた飲食街「カメクロ横丁」。
カメクロ横丁は亀戸駅前に相応しい下町の駅前の街並みからの連続性を産むべく設けられたもので、ここには地元グルメであるホルモン焼き店など7店舗が出店する。

1階飲食街「カメクロ横丁」。


4階飲食街「アソビバ!フードパーク!」

野村不動産グループは、カメイドクロックをショッピングセンター事業における旗艦店と位置付けており、開業初年度は年商200億円を目標とする。

カメイドクロック

住所:東京都江東区亀戸6-31-6
営業時間:9:30~24:00(ライフ)

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三越伊勢丹HD、エムアイフードスタイル再取得を2022年4月発表-クイーンズ伊勢丹・二幸など運営、4年ぶり完全子会社化

大手百貨店「三越伊勢丹ホールディングス」は、三菱系投資ファンドから食品卸売小売会社「エムアイフードスタイル」株の66.6%を取得し、同社を完全子会社化する方針を2022年4月26日に発表した。

首都圏を代表する百貨店系高級食品スーパー

エムアイフードスタイルの前身となる三越系の高級食品卸「二幸」は1927年7月に創業、伊勢丹系の高級食品スーパー「伊勢丹ストアー(多摩平会館/後のクイーンズ伊勢丹)」は1960年11月に創業。両社は2008年4月の三越伊勢丹HD設立にあわせて、2011年4月に三越伊勢丹HD傘下の食品中核会社「三越伊勢丹フードサービス」として経営統合した。
三越伊勢丹フードサービスは長らく、首都圏を代表する百貨店系高級スーパーの一角を占めており、近年は駅ビル向け小型店舗「クイーンズアイ」など新業態の開発にも取り組んでいたが、同業他社との競争激化や店舗網・ギフト需要の縮小が重なり、2016年度の売上高は497億円と業績低迷傾向にあった。

クイーンズ伊勢丹大宮店。(現在は閉店)

そのため、2017年10月に三菱系投資ファンド「丸の内キャピタル」(三菱商事・三菱UFJ銀行出資)設立の現法人への事業譲渡と将来的な株式再取得方針(5年後目処)を発表。2018年からは丸の内キャピタル系ファンドが株式の66%、三越伊勢丹が株式の34%を出資する現体制となり、成城石井の再建を手掛けた丸の内キャピタル主導のもと、店舗運営の効率化やリモデル、商品開発強化を打ち出した。

再取得する新たな提携先の選定も視野に

エムアイフードスタイルの2021年3月期の売上高は428億円。
2022年4月現在は主力業態の高級食品スーパー「クイーンズ伊勢丹」18店舗に加え、グローサラント型食品スーパー「FOOD&TIME ISETAN」品川店1店舗、惣菜専門店「harvest deli」1店舗、百貨店内生鮮・グロサリーショップ「精肉の二幸」「鮭と魚卵の二幸」「魚勢」など5店舗13ショップを展開する。また、同業高級食品スーパー(北野エースなど)のPB商品受託開発や自社開発商品(新宿二幸ブランドなど)の外販など行っている。

クイーンズ伊勢丹横浜店。
横浜のFOOD&TIME ISETANは2021年に三越伊勢丹直営となった。

三越伊勢丹HDによるエムアイフードスタイルの再取得は「事業再生計画に一定の目処が立った」「(同社グループ中期経営計画“高感度上質”戦略に基づく)高感度上質“拠点ネットワーク”に寄与する」ためとしているが、同社はこれにあわせて「更なる発展・飛躍を目的に、最適な事業パートナーの選定などあらゆる選択肢についての検討を開始」する方針を示している。エムアイフードスタイルの売上高は旧体制から引続き減少傾向にあり、業績改善に向けた新たな提携先との資本業務提携も考えられるだろう。

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ドン・キホーテアピタ木曽川店、2022年4月29日開店-アピタパワー木曽川店内、全国初「ド家電」コーナー開設

愛知県一宮市木曽川町の県道175号線沿いにあるAPITAパワー木曽川店にパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウントストア「ドン・キホーテアピタ木曽川店」が2022年4月29日午前9時に開店する。

APITAパワー木曽川店。

アピタ木曽川店内にドンキ出店

APITAパワー木曽川店の前身となるアピタ木曽川店は東海染工木曽川事業所の跡地に1999年6月25日に開店。アピタが運営する大型商業施設「テラスウォーク(アピタ一宮店)」など周辺には自社系を含めた複数の競合店があるため、2022年3月にAPITAパワー木曽川店としてリニューアルし、生鮮食品や日用品に特化した小商圏型ラインナップへと変更していた。建物は地上4階建、営業部分は1、2階。売場面積は20,726㎡。

「コスメドンキ」4号店と全国初「ド家電コーナー」導入

ドンキが出店するのはアピタ木曽川店の2階部分、売場面積は2,693㎡。Z世代をターゲットに、SNSの話題・流行を売り場で表現する「SNS融合」、昭和・平成カルチャーを品揃えや店内装飾に取り入れた「ニューレトロ」をテーマにした売り場を展開する。

コスメドンキ・ロゴ。

その売り場づくりの一環として、全国で4店舗目となるコスメドンキを出店。売場のほぼ半分となる約1,000㎡で展開、サンプルや体験スペースと共に、TikTok風の動画で商品を紹介するなど、SNSと融合した新たな世界観の店舗を作るとしている。

ド家電・ロゴ。

また、アピタ1階に出店している小型家電に特化した「KURADEN(クラデン)」との差別化を図り、「情熱価格」家電約 120 アイテム を集約した、全国初の「ド家電」コーナーを展開。ここでは話題のチュー ナーレステレビや、人気のドラム式洗濯機・冷凍冷蔵庫など大型家電も取り扱うとしており、「コスメドンキ」も含めて近隣店舗と異なった業態の売場を導入することで集客をめざすかたちとなった。

ドン・キホーテアピタ木曽川店

営業時間: 午前 9 時~午後 10 時
住所: 愛知県一宮市木曽川町黒田八ノ通 51 番地の 4
APITA パワー木曽川店 2 階

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ダイエー西宮店、2022年4月23日リニューアル開業-旧マルナカを「ダイエーの近畿旗艦店」に刷新

兵庫県西宮市の阪神本線今津駅近くにあるイオングループ系総合スーパー「ダイエー西宮店」が2022年4月23日午前9時にリニューアルオープンした。

マルナカ兵庫県内随一の大型店として開店

ダイエー西宮店は、2000年11月に瀬戸内地場流通大手のマルナカグループが運営する総合スーパー「山陽マルナカ西宮店」として開店。建物は地上3階建で営業フロアは1~2階、店舗面積は10,165㎡。
山陽マルナカ西宮店は開店当時、マルナカグループとしては兵庫県内最大の店舗であったが、2011年11月に運営会社がイオン傘下に移行したため、2019年3月のイオングループ食品スーパー運営会社再編にあわせてダイエー運営に移行2021年12月に現在の店舗名となった
なお、ダイエーは阪急今津線門戸厄神駅近くに、2016年2月まで同店と異なるダイエー西宮店を運営していたが、同年3月の運営会社再編にあわせ「イオン西宮店」に改称していたため、同名店舗の多店舗化を得意としていたマルナカ(一宮店・和泉店など)と異なり、ダイエー西宮店が複数存在することはなかった。

ダイエー近畿旗艦店として「食」強化

ダイエーは今回のリニューアルにあわせ、西宮店を「ダイエー近畿エリアの旗艦店舗」に設定。食品売場のうち、青果コーナーでは明石市場直送野菜の取扱いを従来の毎週日曜日限定から毎日に拡大、鮮魚コーナーでは寿司売場を従来比約1.6倍に拡大、精肉コーナーでは従来からの熊本県産和牛「菊池和牛」に加えてダイエーオリジナル鹿児島県産黒毛和牛「さつま姫牛」の5等級商品(日本食肉格付協会認定)を定番商品化する。

リニューアル後の青果売場デザイン。

また、惣菜コーナーは売場規模を従来比約2倍に拡大し、イオングループの弁当惣菜専門店「オリジン東秀」商品や自社インストアベーカリー「ディーズベーカリー」(約60品目)を新たに導入するほか、生鮮素材使用商品(さつま姫牛牛めし・丹波地鶏焼鳥丼など)やサプライチェーン見直しによる低価格商品(かつ丼など)を拡充。消費者の健康・サスティナブル志向に対応したヘルス&ウエルネスコーナーや冷凍食品コーナーの強化、ワインコーナーでの商品提案強化を打ち出す。

リニューアル後の惣菜売場デザイン。

加えて、フードコート「はま風フードコート」を新設し、大衆中華料理店「大阪王将」やファストフード「KFCケンタッキーフライドチキン」、海鮮丼・寿司「六鮮」、スイーツ「大阪コスコクレープ」を導入。イオングループのドラッグストア「ウエルシア」やレディスファッション「Honeys(ハニーズ)」、靴量販店「SHOE・PLAZA(シュープラザ)」、眼鏡店「メガネの愛眼」、書籍・文具店「宮脇書店」といった既存専門店とあわせ、20店舗ほどが入居するショッピングセンターとなる。

はま風フードコート。

ダイエーは「当社近畿エリアの旗艦店舗として、地域で最も支持いただける店舗を目指す」とコメントしており、京阪神地域での事業領域・シェア拡大を掲げる同社の新たな顔となることが見込まれる。

ダイエー西宮店(旧マルナカ西宮店)

住所:兵庫県西宮市浜松原町21-1
営業時間(1階):9時~24時
営業時間(2階):9時~22時
※一部専門店は営業時間が異なる

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ザ・ビッグエクスプレスもとぶ店、2022年4月23日移転再開店-国頭郡最大のショッピングセンター、大規模増床

 沖縄県国頭郡本部町の国道449号線沿い、瀬底大橋そばに、イオン琉球の食品ディスカウントストア「ザ・ビッグエクスプレスもとぶ店」が2022年4月23日午前8時に開店した。 

プリマート時代から28年の歴史有する「ビッグ」

ザ・ビッグエクスプレスもとぶ店は、1994年8月にイオングループと資本業務提携関係にあった食品スーパー「プリマートもとぶ店」として開店。開店当初の建物は平屋建で店舗面積は981㎡。
プリマートもとぶ店は、2002年にイオンの食品スーパー業態「マックスバリュもとぶ店」に転換、2013年4月に現業態に転換した。その後、2014年夏には敷地東側にテナント棟を新設し、店舗面積を約2倍(2,197㎡)に増床したが、直営棟は築28年経過していたため、敷地北側に新たな直営棟の新設を決定。旧来の直営棟は2022年4月をもって一時閉店していた。 

直営食品売場は1.2倍に拡大、新たな専門店も

ザ・ビッグエクスプレスもとぶ店新店舗の建物は平屋建2棟で敷地面積は11,000㎡、店舗面積は3,121㎡(うち直営棟1,865㎡、テナント棟1,256㎡)。駐車場台数は160台。 
直営棟では従来同様、単品大量陳列による「エブリデーロープライス(毎日がお買い得)」型売場を展開しつつ、従来比1.2倍の食品売場を活かし、農産コーナーでは地元産ゴーヤーやシークワーサー、水産コーナーでは名護漁港直送近海魚、畜産コーナーではやんばる飼育の琉美豚など地元の新鮮商材を品揃えする。また、テナント棟のツルハグループ系ドラッグストア「ドラッグイレブン」と100円ショップ「ダイソー」に加え、美容室「HAIR SALON IWASAKI」、携帯電話販売店「auショップ」を新たに導入。イオン銀行ATMと証明写真機を併設する。
ザ・ビッグエクスプレスもとぶ店のイメージ。
画像にない旧直営棟は解体するとみられる。

同店では午前7時30分には開店セレモニーも執り行われた。平良武康本部町長は「地元住民のみならず、多くの観光客も訪れる本町の重要な商業施設のひとつ」とコメントしており、今後も地域特性を活かした国頭郡最大のショッピングセンターとしての役割を担うものとみられる。 

ザ・ビッグエクスプレスもとぶ店 

住所:沖縄県国頭郡本部町字大浜851-1
営業時間:午前8時~午後10時

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林百貨店新竹店、2022年4月23日開店-同日開業の「蔦屋 TSUTAYA BOOKSTORE 新竹湳雅」内にサテライト店

台湾・新竹市北区に日系複合書店「蔦屋 TSUTAYA BOOKSTORE  新竹湳雅」が2022年4月23日に開業した。
店内には、台南市の百貨店「林百貨(ハヤシ百貨店)」初となる常設サテライト店舗が設けられている。

新竹市の蔦屋に開店した林百貨のサテライト店舗。

新竹の蔦屋内に「林百貨」サテライト店

蔦屋 TSUTAYA BOOKSTORE 新竹湳雅が出店したのは、2018年6月に開業したショッピングセンター「大魯閣湳雅廣場(タロコスクエア)」地階。

新竹タロコスクエア(公式サイトより)。

同店は店舗面積約6,800坪で、テナントとして「ニトリ」「山崎製パン」「しゃぶ葉」や、岩盤浴「福湯」などが出店する。
なお、隣接地には総合スーパー「大潤發」が出店している。
蔦屋書店は新竹市初出店。店舗面積は約450坪で、台湾の他の大手書店と同様に日本語・中国語(台湾華語)双方の書籍を取り扱うほか、ブックカフェ「WIRED CHAYA(茶屋)」も導入される。

蔦屋 TSUTAYA BOOK STORE 新竹湳雅。

林百貨はこの蔦屋書店内のテナントとして出店するもの。
1932年12月に台南市で初の百貨店「林百貨店(ハヤシ百貨店)」として開店。米軍による台南大空襲の被害を受けたのち、1945年に中華民国に接収され一旦閉店した。
林百貨店。1932年開業、2014年再開業。

その後は公共施設として使われたのち、1980年代より放置され荒廃。台南市が建物を取得、近隣でファッションビルを運営する高青開発が経営権を取得し、2014年6月に69年ぶりに営業を再開した。
館内は往時の内装が再現されており、現在では古都・台南を代表する観光スポットとなっている。

林百貨店・屋上神社。

台南名物・台湾雑貨・日本風レトロ雑貨など販売

新竹店は林百貨で初の常設サテライトショップで、台南で人気となっているMIT(メイドイン台湾)雑貨、日本風レトロ雑貨、台南土産、林百貨オリジナル商品(サンリオコラボ商品も)などを販売する。

「ハヤシ百貨店」のロゴが書かれた什器。

また、蔦屋・林百貨と台南市の有名帆布店「合成帆布行」3社のコラボによるブックカバーなど当店オリジナル商品も販売される。
蔦屋書店は台湾各地で複合書店「TSUTAYA BOOKSTORE」の展開を進めており、林百貨サテライト店舗のさらなる展開も期待される。

オリジナルブックカバーなどを販売。
(写真は林百貨facebookより)

蔦屋 TSUTAYA BOOKSTORE 新竹湳雅

住所(地址):新竹市北区湳雅街91-2 大魯閣湳雅廣場 B1
営業時間: 09:00-24:00

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ヨークタウン西富山、2022年4月28日開業-ベニマル核に那須塩原・県北初「無印良品」も

栃木県那須塩原市の国道4号線沿い・カゴメ那須工場近くにセブン&アイHDのショッピングセンター「ヨークタウン西富山」が2022年4月28日に開業する。

ヨークタウン西富山(先行開業時)。

セブン&アイの近郊型商業施設、カゴメ工場近くに

ヨークタウン西富山の建物は平屋建(2棟)で売場面積は3,629㎡、駐車場台数は150台。
本棟にはセブン&アイHDの食品スーパー「ヨークベニマル西富山店」(4月22日先行開業)を核に、大型衣料・生活雑貨店「無印良品」、クリーニング店「うさちゃんクリーニング」の3店舗が入居。別棟には100円ショップ「ダイソー」が入居する。

ダイソーは別棟となる。

無印は県北初、ベニマルは「行楽地ならでは」の品揃え

ヨークベニマル西富山店(4月22日先行開業)の売場面積2,110㎡で、同社としては那須塩原市内5店舗目。同店開店によりベニマルは238店舗体制(実質稼働236店舗体制)となる。
同店では店舗周辺にキャンプ場が複数ある行楽地という立地特性を活かし、海鮮串・海鮮セット・焼肉商材や観光客の土産需要を満たす地元商品を積極的に展開するほか、近隣に工場があるカゴメ製品の品揃えを強化するとしている。
また、店内にはイートインが設置されている。

ヨークベニマル西富山・イートイン。

無印良品は栃木県北エリアで初出店。冷凍食品やチルドスイーツも取り扱う大型店となる。

無印良品ヨークベニマル西富山。

ヨークタウン西富山

住所:栃木県那須塩原市西富山46番地1
営業時間:午前9時30分~午後9時30分(ヨークベニマル)
無印良品は午前10時~午後8時
(写真:なしおさん

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マルエツプチ南青山七丁目店、2022年4月22日開店-イオン系都市型スーパー、冷凍食品・上商品強化型に

東京都港区南青山に、イオングループ系首都圏スーパーマーケット連合「ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH/U.S.M.Holdings)」に属するマルエツの都市型食品スーパー「マルエツプチ南青山七丁目店」が2022年4月22日に開店した。

都心店として冷凍食品や上商品強化

マルエツプチ南青山七丁目店は、広告代理店「シマクリエイティブハウス」本社跡地に建設中のマンション低層部に出店するもので、建物は地上8階建、営業フロアは1階、売場面積は261㎡、年間売上目標は4.8億円。
南青山七丁目店はストアコンセプトに「お客さまに寄り添った接客とニーズに応じた品揃えで地域に愛されるお店」を掲げ、生鮮売場ではオーガニック野菜や同社オリジナル銘柄肉「優夢牛」「桜もち豚」「みちのく森林鶏」、近隣店舗製造による寿司「鮮魚鮨」、おつまみ系惣菜「おつまMEAT」「おつなFISH」、専用窯によるピザ「窯焼ピッツァ」、自社工場直送焼きたてパンを展開。冷凍食品コーナーにおいてもオーガニックを中心とした冷凍野菜・冷凍果実や冷凍肉(馬刺し・ホルモンなど)、冷凍加工魚・冷凍刺身の取扱いを行うなど、冷凍食品の品揃え強化を図る。加えて、植物由来のプラントベースコーナーやバルコーナー・ワインセラーを拡充、“上商品”として「クリスピークリームドーナツ」の専用コーナーを設置する。

マルエツプチ青山七丁目店。

サービス面では、USMH開発によるスマートフォン決済サービス「Scan&Go」を導入。同店ではScan&Go会員限定で利用可能な専用サイネージ「デジタルシェルフ」を備え、Scan&Go決済で購入可能な限定商品やお取寄せ商品(オードブル・寿司・銘柄牛)にも対応するなど、デジタル化への取組みやリアル店舗の強みを活かした都市型小型店舗とする。

南青山では貴重な食品スーパーに

マルエツプチ青山七丁目店が開店した南青山では、2019年2月のピーコックストア青山店閉店時に「買物難民の危機」といった報道が話題となるなど、明治屋・成城石井・ナショナル麻布といった高級食品スーパーが立ち並ぶ渋谷・恵比寿・広尾・西麻布といった地域と異なり、スーパー自体少なく生活利便性に乏しい地域となっていた。マルエツプチは狭小な売場面積であるが、ピーコックストア同様に幅広い価格帯の商品をカバーしており、ピーコックロスの解消に結びつくような店舗となりそうだ。

マルエツプチ南青山七丁目店

住所:東京都港区南青山七丁目4番19号
営業時間:午前9時~午後10時

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三越豊田、2022年4月22日開業-T-FACE A館の核店舗、旧そごう・松坂屋跡に

愛知県豊田市の名鉄三河線豊田市駅・愛知環状鉄道新豊田駅前にある豊田市駅西口再開発ビル「豊田駅西ファッションビル T-FACE」A館2階に、百貨店「三越豊田」が2022年4月22日朝10時に開業した。

三越豊田の館内。

そごう→松坂屋→三越の3度目の転身

三越豊田が出店したのは2021年9月まで「松坂屋豊田店」が出店していた「T-FACE A館」の2階。
松坂屋豊田店の前身である「豊田そごう」は豊田市駅西口市街地再開発ビル「T-FACE」の核店舗として1988年10月に開店。T-FACE全館の店舗面積は39,477㎡。そごうは2000年12月に閉店し、その後はT-FACE専門店街が増床された。

松坂屋豊田店は2001年10月25日に「T-FACE A館」に開店。松坂屋の店舗面積は18,000㎡。A館1階から6階まで(+催事場8階)に出店していたが、業績の悪化などを理由に2021年9月30日を以て閉店。
施設を管理する「豊田まちづくり」が改装を実施し、2022年3月25日には1期開業として成城石井ニトリなどが開店していた。

豊田松坂屋。

1フロアでもグルメ・コスメなど多彩-リモート接客も

三越豊田が出店するのは「T-FACE A館」2階の約1,900㎡で、運営は名古屋市に本社を置く名古屋三越
日々のくらしを楽しく、豊かにするフードやファッション&ライフスタイル雑貨を一堂に集めたワンフロアストア」をコンセプトとし、名古屋三越による直営売場と食品や化粧品など18ショップで構成される。

外壁に設置された三越の看板。

名古屋三越の売場のうち、東海地方の三越伊勢丹で初めて設けられた「デジタルスタンド」では、三越伊勢丹のオンラインショップで名古屋栄三越や日本橋三越本店、伊勢丹新宿店など首都圏のマーチャンダイザーが仕入れた商品を取り寄せて、購入することが可能だ。
また「ザ・サロン」ではリモート接客により、化粧品(デパコス)のカウンセリングなどのサービスを遠隔で受けることも可能(予約制)。今後はイベントの開催も予定されている。
豊田エリアからサカエへは1時間以上かかることも多く、このような設備の需要は高いと見込まれる。

ザ・サロン室内。


オンラインショップが体験できる。

テナントとしては、食品・アクセサリー・生活雑貨など18ショップが出店。なかでもスイーツを扱う店舗は7店も出店している。
そのうち、東海地区初出店のアップルパイ専門店「RINGO」では、店舗で焼き上げるできたてのアップルパイを提供。三河地区初出店の「高級芋菓子しみず」では、鹿児島から直送したさつま芋を使った「芋パフェ」「スイートポテト」などを楽しめる。また、一宮市の人気カフェ「クローチェ」がプロデュースするベーグル専門店「マチネ ベーグル by クローチェ」は新業態1号店となる。

東海地区初出店の「ウサギオンラインストア」は、ECサイト「ウサギオンライン」のリアルショップであり、最旬ファッションやオーガニックコスメを買うことができる。
また、ブックオフコーポレーションのブランド買取専門店「ハグオール」も出店する。

ウサギオンラインストア。

このほか、2階には松坂屋時代にも出店していたカフェ「スターバックス」が3月より営業している。

大きな賑わいを見せた開業初日

三越豊田が開店した4月22日は、朝からオープニングセレモニーが挙行された。
豊田まちづくり代表取締役の河木照雄氏、豊田市長の太田稔彦氏、豊田商工会議所会頭の三宅英臣氏、名古屋三越代表取締役社長執行役員の椎野聡氏が主催者あいさつ、来賓祝辞をおこない、続いてテープカットにより開業を迎えた。

テープカット。


10時の開店と同時に多くの客が入店した。

テープカットを行った後、10時の開店と同時になだれ込み、またたく間に大混雑となった。開店記念品として、先着200名に両口屋是清の千なり(三越のマーク入り)が配布された。

店内は大混雑に。

店内は他のT-FACEのフロアと同様、暖色系や木を活用した部材を多用したフロアへ改装された。一方、天井は松坂屋時代の間接照明が引き続き利用されており、以前の面影もあった。

「三越の豊田出店は悲願だった」新しい試みに期待

前述のセレモニーの際、名古屋三越代表取締役社長執行役員の椎野聡氏は「豊田への三越出店は長年の悲願」であると述べた。

名古屋三越・椎野氏の挨拶。

三越豊田では、遠隔で様々な店舗の商品を取り寄せての購入や化粧品のリモートカウンセリングを受けることができるサロンが導入されるなど、松坂屋には無かった機能により、狭い面積でも百貨店らしい接客・品揃えを実現することが可能となった。
人気のグルメを充実させつつ、デジタル活用を加速させることで百貨店機能の維持を図った三越豊田。「時代に合った最新の百貨店のかたち」の1つとして、そして「新しい豊田のランドマーク」として、今後の発展が期待される。

T-FACE  豊田市駅西ファッションビル

住所:愛知県豊田市若宮町1-57-1
営業時間:10:00 – 20:00
(t-FACEごちそうダイニングは11:00 – 最大23:00)

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