カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

京都高島屋S.C.、2023年10月増床開業-ショッピングセンター化で蔦屋書店など出店

京都京都市下京区の阪急京都本線京都河原町駅に直結する百貨店「高島屋京都店」が、建物の増築にともない複合商業施設「京都高島屋S.C.(ショッピングセンター)」として2023年秋に新装開業する。
追記:開業日は10月17日となった。

高島屋京都S.C.のイメージ。
本館・シカタビルと一体感あるフォルムを形成する。

京都発祥の老舗百貨店、30年ぶり全面改装

高島屋は1831年に京都烏丸松原上ルで創業。屋号の由来は創業家の出身地が近江国高島郡(現滋賀県高島市)によるもの。
現在の高島屋京都店は1946年12月に「高島屋京都四条店マーケットセンター」として開業。1950年に「高島屋京都四条店」として開業したもので、建物は地上7階地下1階建、店舗面積は49,539㎡。

高島屋京都店。四条通側が長らく凹状となっていた。

高島屋京都店は1994年3月の大規模増床後、2006年8月にレストラン街を「ダイニングガーデン 京回廊」として刷新、2015年から2016年にかけて食料品・化粧品売場を改装、2018年12月には本館隣接のシカタビルにラグジュアリーブランド路面店「GUCCI京都高島屋店」を導入するなど、フロア・カテゴリ単位の改装で競争力の維持を図っていたが、約30年ぶりに全館規模の増床をともなう改装を実施することとなった。

高島屋本館と直結する専門店ゾーン。

合弁会社による「蔦屋書店」展開など新しい試みも

全館開業後の京都高島屋S.C.の営業フロアは地上7階~地下1階、営業面積は約65,000㎡。(百貨店約52,000㎡/専門店約13,000㎡)

高島屋京都店の既存ロゴに「S.C.」を冠する。

京都高島屋S.C.増床フロア(専門店ゾーン)は「(仮称)高島屋京都店増築計画北館新築工事」として建設が進められていたもので、「百貨店と専門店ゾーンが全フロアで接続する一つの建物」として一体的な商空間を展開。

高島屋京都S.C.のイメージ。
本館・シカタビルと一体感あるフォルムとなる。

コンセプトに「出“あう”場所、出“あい”に行く場所 【会・逢・遇】 ここは京都の交差点 四条河原町」を掲げ、専門店ゾーン各フロアごとに異なる建築家(環境デザイナー)設計のもと異なるコンセプト「Convenience & Department Store(B1F)」「Residence & Water Garden(2F)」「Chaos Park(4F)」を打ち出すなど、新しい「混在性」を創出するとしている。

高島屋京都S.C.専門店ゾーン4階「Chaos Park」。

また、専門店ゾーンの目玉テナントとして、高島屋グループ2社とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の合弁会社「TTC LIFESTYLE」運営による初の複合書店「京都 蔦屋書店」を展開。百貨店と専門店ゾーン全体で、街のアンカーとして、「京都で一番の待ち合わせ場所」をめざすとしている。

京都蔦屋書店。

京都高島屋S.C.(現高島屋京都店)

住所:京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52
営業時間:午前10時~午後8時(2022年10月現在)

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イトーヨーカドー春熙店、2022年12月31日閉店-海外1号店、契約更新できず

中華人民共和国四川省成都市錦江区の成都国際金融センター近くにある総合スーパー「イトーヨーカドー春熙店」(伊藤洋華堂春熙店)が、2022年12月31日に閉店する。

成都市中心部の象徴的店舗だった

イトーヨーカドー春熙店は、1997年11月に開業。売場は地階から5階で、店舗面積は約24,000㎡(イトーヨーカドーは17,000㎡)。成都イトーヨーカドーが運営するイトーヨーカドーの海外1号店で、同店による日本式スーパーの登場は四川省の食品業界に大きな影響を与えることとなった。成都市一番の繁華街への出店で、店舗のすぐ近くには成都伊勢丹もある。

成都イトーヨーカドー春熙店。(公式サイトより)

その後イトーヨーカドーは展開地域を拡大し、2022年時点では成都近郊と北京近郊に店舗展開を行っている。一方で、中国でも総合スーパ―業態の店舗は減りつつあり、とくに北京市では店舗の閉店も見られるようになっていた。
成都イトーヨーカドーは、2022年12月時点で伊藤洋華堂(イトーヨーカドー)8店舗、伊藤洋華堂食品生活館(ヨーク業態)2店舗、伊藤広場(アリオ業態)1店舗を運営する。

家賃交渉決裂で閉店

現地メディアの報道によると、閉店は入居する利都広場の所有者交代により、家賃交渉が決裂したため。新型コロナの感染拡大により、一等地の賃料を維持できなくなったことも考えられる。
跡地の活用方法などは12月時点で発表されていない。

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メイプル、2023年4月閉店-水沢駅近くの旧ジャスコ、奥州市が再生を検討

岩手県奥州市水沢区のJR水沢駅前にある大型ショッピングセンター「ショッピングシティ メイプル」が、2023年4月を目途に閉館する。

メイプル。

水沢駅前唯一の大型店・食品スーパー

メイプルは総合スーパー「ジャスコ」を核に「ショッピングシティ メイプル」として1985年11月に開業。建物は地上4階地下1階建。水沢駅前を代表する大型商業施設として、ダイエー水沢店(旧・ヤマニ三春屋)、水沢マルカン百貨店、マルサン百貨店とともに一時代を築いたが、2005年5月のジャスコ撤退を機に一時閉店していた。
その後、水沢市(現・奥州市)、水沢商工会議所(現・奥州商工会議所)が出資する「水沢クロス開発」が施設を取得し、日本ショッピングセンター協会による支援のもと、2006年4月に「ジョイス」を核として再開業した。改装後の店舗面積は7,738㎡。
その後、ジョイスは2019年2月に閉店、跡地には2019年6月にマルイチが出店したばかりだった。
2022年12月時点は食品スーパー「マルイチ」を核に、100円ショップ「ダイソー&アオヤマ」、長崎屋の衣料品スーパー「暮らしの衣料館すまいる」(旧称は長崎屋FCのサンバード、2013年7月に名称変更)など約30店舗が出店。
また、地下1階(旧ジャスコ食品売場)は公共施設として「市民活動支援センター」「地域包括支援センター」「勤労者福祉サービスセンター」など7施設が入居する。

奥州市、メイプル再生を目指して議論へ

メイプルの閉館は、コロナ禍と電気代の高騰などによる経営悪化のためだという。
館内には公共施設が多くあることもあり、奥州市はこれまでも経営支援をおこなってきた。
建物は新耐震基準に適合している。複数の地元メディアの報道によると、建物の再生に市が関わることが検討されているといい、閉店後も何らかの施設として活用される可能性がある。

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ト一屋中町店、2023年1月31日閉店-地場大手創業地から撤退、酒田市中心部からスーパー消滅

山形県酒田市の中町商店街にあるスーパーマーケット「ト一屋中町店」が、2023年1月31日に閉店する。

閉店告知が掲げられた「ト一屋中町店」。

酒田市中町で創業したト一屋、大火で焼失の過去も

ト一屋は1948年3月に酒田市中町で創業。その後、食品スーパー化すると酒田エリアに店舗網を拡大した。
現店舗は1976年の酒田大火後の再開発により1978年に移転新築されたもので、売場は1階と2階。食品を中心に日用品なども販売する。

建替え断念・閉店へ-酒田中心部からスーパー消滅

閉店は店舗の老朽化のため。ト一屋は建替えも検討していたが時勢などの変化により閉店することを決めたとしている。
酒田市中心部では2021年7月に百貨店「清水屋」が倒産により閉店。ト一屋の閉店により、酒田市中心部からスーパーマーケットが消滅することとなる。

清水屋。

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ベイシアワールドスポーツ、2023年2月までに全店閉店

流通大手「ベイシア」(群馬県前橋市)は、同社が展開するスポーツ用品店「ベイシアワールドスポーツ」を、2023年2月中旬までに全店閉店する。

ベイシアワールドスポーツ。(公式サイトより)

ベイシア、スポーツ用品専門店から撤退

ベイシアワールドスポーツは1999年にベイシアグループのスポーツ用品店として1号店「西部モール店」(伊勢崎市)を出店。
2022年時点は同店をはじめとして北関東を中心に6店舗を展開する。

ベイシアは、今後はスーパーセンター(総合スーパー)などに注力していくとしており、スーパー店舗でスポーツ用品販売のノウハウが活かされることになるであろう。
それぞれの店舗の跡地の活用方法などについては発表されていない。

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福山のヤックス、2022年12月全店閉店・破産手続き開始-新市本社の地場ドラッグストア

広島県福山市新市町に本社を置くスーパードラッグストア「ヤックス」が、2022年11月30日に破産手続きを開始、店舗は12月上旬までに全店閉店している。

ヤックス神辺店。

福山の地場ドラッグストアが倒産

ヤックスの前身は1942年に創業。現在はスーパードラッグストア業態で、備後地域に展開していた。また、本店など一部店舗では保険調剤もおこなっていた。

ヤックス新市本店。

一方で、備後地域には「ザグザグ」「コスモス」など競合大手店の店舗が増えているほか、福山の地場最大手「ひまわり」は2021年からウエルシアHDと業務資本提携しており、そうしたなか劣勢となったヤックスは近年店舗網を縮小していた。
帝国データバンクによると、負債額は約3億400万円。すでに全店舗が閉店しているとみられる。

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DON DON DONKI ジュエル・チャンギエアポート、2022年12月20日開店-シンガポール・チャンギ国際空港に海外初「空港ドンキ」

:シンガポール共和国のチャンギ国際空港に併設される大型商業施設「Jewel(ジュエル)」内に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「DON DON DONKI Jewel Changi Airport」が2022年12月20日に開店する。

「DON DON DONKI Jewel Changi Airport」が出店するJewel.

ドンキの空港業態、シンガポール初出店

ドンキが出店するのはチャンギ国際空港の商業施設「ジュエル」地階、約1,061㎡。
食品・冷凍食品・総菜、飲料・酒、化粧品などを扱うほか、日本産ハラル商品の品揃えを充実させる。
さらに空港出店ということでフードコートを併設し、シンガポール初の和食定食屋「選楽食堂(せんらくしょくどう)」、カリカリの「揚げたこ焼き」、また既存店で人気の「和牛串」「フルーツジュース」を導入するとしている。

ドンキは羽田空港や千歳空港などに「ソラドンキ」等の空港業態を出店している。今後、海外にもこうした空港利用客向け店舗が広がる可能性もあろう。

ソラドンキ。

DON DON DONKI Jewel Changi Airport

所在地:チャンギ国際空港 ジュエル地階
営業時間:10:00~23:00
(フードコート11:30~21:00 ※ラストオーダー~20:30)

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平和堂アルプラザ彦根、2022年12月2日リニューアル開業-屋上に展望広場も

滋賀県彦根市のJR彦根駅前にあるショッピングセンター「平和堂 アル・プラザ彦根」(以下、アルプラザ彦根)が数年間に亘るリニューアルを終え、2022年12月2日にグランドオープンした。

平和堂アルプラザ彦根。

開業44年のアルプラザ1号店、新装

アルプラザ彦根は平和堂の大型ショッピングセンター業態「AL PLAZA」(アル・プラザ)1号店として1979年11月に開業。建物は6階ー地階、平和堂が所有する。店舗面積は12,028㎡。平和堂は彦根市が創業地であり、同社のなかで本店格の店舗となっている。
アルプラザ彦根ではリニューアルを前に2017年8月より彦根市役所仮庁舎が3階・4階に入居。彦根市役所の退去後、再リニューアルが進められており、2021年12月には1期リニューアル部分が開業していた。

交流ゾーン、大型書店、屋上広場など登場

6階建ての施設のうち、地階から3階までは2021年12月にリニューアル開業した。

1階エントランス。

地下1階「食品のフロア」では、レッシュなフルーツを使用したカットフルーツや地場野菜、店内手づくりの出し巻きやふっくらてづくりおにぎり、地元銘菓やあゆの店「きむら」など、地元の味を取り揃えた。

地階では地元の味を充実させた(公式サイトより)。

1階「暮らしのフロア」では「忙しい毎日を、自分らしく。心地よく、ハッピーに!」をテーマに、医薬品や化粧品、ウィッグなどを集めた美と健康にこだわったショップ「Beauty Road」、介護用品をはじめとした高齢者向け「サポフル」コーナーが誕生。

1階装飾(公式サイトより)。

また、文具コーナーでは「地元とつながる」をテーマにした文具「JIMOBUN」から地元滋賀をモチーフにした文具や雑貨を揃えた。

1階・観光案内。

2階「ファッションのフロア」では自分らしく、心地よく暮らしたい女性の24時間を応援する雑貨店「on.24h.hours」、健康生活密着コンビニをコンセプトにしたライフスタイルスポーツショップ「e-fit Sports」を開設。
3階「専門店のフロア」では、和雑貨・洋雑貨の展示販売を行う「畳市場」、100円ショップ「ダイソー」とダイソーの姉妹ブランドである300円ショップ「THREEPPY」の融合型店舗が出店した。
2022年12月には、4階・6階・屋上、そして1階がリニューアルした。
4階は「地域交流のフロア」には地域コミュニティサロン「みんなの広場」を開設。足湯や卓球、囲碁、オセロ、ラジオ体操や健康測定などを無料で提供する。

4階・地域交流のフロア。

5階は以前と同様に文化教室と塾が入居する。
6階は「書店と展望カフェのフロア」で、平和堂傘下の大型書店「平和書店」が出店。また、ランチやカフェタイムにおすすめのオープンカフェ「COZY TOWN café」、勉強やテレワークに最適なワーキングスペース「coin space」が誕生した。
屋上は「芝生広場・展望デッキ」。屋上からは国宝・彦根城を一望できるほか、イベントとしてラジオ体操も開催する。

屋上からの展望。

このほか、1階では地酒や銘菓を集めた銘店コーナーとフードコートがリニューアルしている。
開業半世紀近い老舗ではあるものの、2度にわたる全館改装によって、創業地の顔に相応しい明るい店舗へと生まれ変わった。

全館フロア案内。
(撮影:piyoさん)。

平和堂 アルプラザ彦根

住所:滋賀県彦根市大東町2−28
営業時間:9時30分~20時

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イオンタウン豊中庄内、2022年12月2日9時開業-ダイエーイオンフードスタイル、初日はモッくん登場で入場規制も

大阪府豊中市の阪急宝塚線庄内駅近くに、ダイエーを核とするイオングループのショッピングセンター「イオンタウン豊中庄内」が2022年12月2日午前9時に開業した。

デイリーユース支える都市型ショッピングセンター

イオンタウン豊中庄内は、阪急阪神HD系のバス事業者「阪急バス」の本社兼豊中営業所跡地に建設されたもので、建物は地上2階建で敷地面積は8,761㎡、総賃貸面積は5,794㎡、延床面積は9,753㎡。駐車場台数は189台。

開業当日のイオンタウン豊中庄内。

同施設はコンセプトを「「コモディティ」と「食・サービス」のワンストップSC おいしく、楽しく、わくわくな毎日、始まる」に定め、ダイエーの大型食品スーパー「イオンフードスタイル」を核に、ドラッグストア「ウエルシア薬局」や総合ペットショップ「ひごペットフレンドリー」、眼鏡店「メガネスーパー」、大手精肉店「ダイリキ」の焼肉レストラン複合店、ハンバーガー「バーガーキング」、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」、元気寿司の廻らない回転寿司店「魚べい」、鉄板焼店「粉もん屋とん平」といったデイリーユースを支える専門店16店舗が店を構える。

2020年まで豊中庄内に本店を構えていた「ダイリキ」。
ひとり焼肉併設店として待望の新規出店となった。


ひごペットフレンドリー。

ダイエーは「SDGs」「イタリア」強化した店舗に

イオンタウン豊中庄内の核店舗でダイエーが運営する「イオンフードスタイル豊中庄内店」は施設の1階に入居するもので、売場面積は546坪。想定商圏は半径2km圏内(人口約15万人/8万3000世帯)としている。

ダイエーイオンフードスタイル豊中庄内店。

イオンフードスタイル豊中庄内店では、ダイエーが以前より打ち出しているコンセプト「おいしく食べて“ココロとカラダ”健康に」のもと、立地特性を活かし「SDGs(持続可能な開発目標)」を切り口とした売場の構築をめざす。
取組みの一環として、青果ではオーガニック野菜や泉州地区収穫有機野菜を展開。鮮魚では「島根のお魚市」として季節の生魚を対面販売・調理対応するほか、漁港駐在バイヤーと地元漁業組合による市場に出回りにくい魚種(にぎすなど)を活かした 「しまねのお魚惣菜」を展開。

島根のお魚市。


惣菜売場に並ぶ「美味しい島根のお魚惣菜」。

精肉ではダイエーオリジナルブランド「さつま姫牛」「さつま王豚」の取扱いに加え、ホルモン・馬刺し・鴨肉といった「普段使いからちょっと贅沢までいつでも楽しめる」ような冷凍肉素材を展開。
ヘルス&ウエルネスコーナーでは、同分野が同社近隣店舗「ダイエーグルメシティ庄内店」で「非常にニーズがあった」ことを背景に、イオングループが日本で展開する有機食品スーパー「ビオセボン」商品を始め、プラントベース・ヴィーガンフードや低糖質食品、無添加冷凍食品(果物・野菜など)を大きな塊として集中展開する。

ヘルス&ウエルネスコーナー。

そのほか、弁当コーナーでは自社グループ(ダイエー・光洋)共同開発ブランド「おだし亭」のだし巻き玉子や銀鮭を活かした商品など約40種類の取扱いに加え、イオングループの弁当惣菜専門店「オリジン東秀」商品約100品目を展開。
インストアベーカリー「D’sBakery(ディーズベーカリー)」では北海道産小麦「ゆめちから」配合の食パンや「D’sバケット」、大容量パックの菓子パンなどを展開。
店内焼き上げピッツァ(あっあっピザ)の強化や、ワイン375品目の取揃えなど、イタリア関連カテゴリを強化を進めるとしている。

店舗へのこだわりを語った上西浩史店長。
豊中庄内以前はグルメシティ庄内店の店長を務めていた。

ダイエーでは開店当日入場規制も

イオンタウン豊中庄内では開業当日、グランドオープンを記念した式典を開催。
式典には加藤久誠イオンタウン代表取締役社長や西峠泰男ダイエー代表取締役社長といったイオングループ関係者に加え、長内繁樹豊中市長や井本博一豊中市議会議員、井波洋阪急バス代表取締役社長も参加。
盛り上げ役として、 WAONマスコットキャラクター「ハッピーワオン」やダイエー特命宣伝部長「モッくん」、豊中市キャラクター「マチカネくん」も登場し、盛大なテープカットが行われた。

イオンタウン豊中庄内の開業記念式典。

ダイエーイオンフードスタイル豊中庄内店では、特売品や入店者特典の配布もあり、数時間入場規制が続くなど、同社近畿3ヶ月連続出店第3弾、2022年最後の新規出店にふさわしい幕開けとなった。

イオンタウン豊中庄内

住所:大阪府豊中市庄内西町5丁目1-22
営業時間:9時~23時(ダイエーイオンフードスタイル)

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イオンタウン旗の台、2022年12月17日開業-東京23区初出店、ビオセボンとウエルシア核に

東京都品川区の東急旗の台駅前に、イオングループのショッピングセンター「イオンタウン旗の台」が2022年12月17日に開業する。

旗の台に東京特別区内で初のイオンタウン

イオンタウン旗の台が出店するのは、旗の台駅東口にあった駐車場「タイムズ」跡地。イオンタウンは東京23区内初出店となる。

イオンタウン旗の台。

建物は地上3階建てで、敷地面積1229㎡、延床面積2041㎡、総賃貸面積1690.39㎡は、いずれもイオンタウンで最小級。イオンタウンの核となることが多い一般のマックスバリュより狭い「狭小ショッピングセンター」となる。
店舗コンセプトは「ヘルス&ウエルネス」。
東京都公園協会による東京都都市緑化基金の助成認定を受けており、2階には緑豊かなテラスも設けられ、壁面緑化も行われたほか、屋外軒天井には都内・多摩産材等の天然木が使用されている。

イオンタウン初「ビオセボン」など8テナント出店

イオンタウン旗の台の核テナントは、国内ではイオン傘下の「ビオセボン・ジャポン」が運営するフランス発の高品質オーガニックスーパー「ビオセボン(Bio c’ Bon)」と、同じくイオン傘下の調剤薬局併設型ドラッグストア「ウエルシア薬局」(調剤は1月3日から)。いずれも1階に出店する。
ビオセボンの店舗面積は約143.3㎡で、ヨーロッパより直輸入した商品や有機農産物を中心に販売するほか、ドライフルーツやナッツのバルクフーズ(量り売り)も実施。開店記念として23日まで量り売りコーナーで「バルクセール」が実施される。
このほか、2階に「マクドナルド」(22日開店)が、そして2階から3階にかけて内科・歯科などクリニック5軒の、併せて8店舗が出店する。

イオンタウン旗の台

住所:東京都品川区旗の台2丁目7-2
営業時間:
ウエルシア薬局:8時~23時
ビオセボン:9時~21時
マクドナルド:6時~24時
クリニックは店舗による

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