カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ゆめテラス祇園、2023年夏開業-ゆめタウン建替え、新業態「イズミ×無印良品」に

広島県広島市安佐南区のJR可部線下祇園駅近くにあったイズミのショッピングセンター「ゆめタウン祇園」跡地に、2023年夏の1期開業をめざすイズミの新業態ショッピングセンター「ゆめテラス祇園」が2022年8月23日に着工した。

ゆめテラス祇園。

「いづみ祇園」開業から50年目の新装開店

ゆめテラス祇園の前身となるゆめタウン祇園は、1973年3月に同社初・広島市初の郊外型ショッピングセンター「いづみ祇園ショッピングセンター」として開業。1980年6月には社名表記変更により「イズミ祇園ショッピングセンター」に、さらに2001年3月に「ゆめタウン祇園」に改称した。

ゆめタウン祇園。

ゆめタウン祇園への転換当初は「ファミリー館(旧・ファミリーランド)」「リビング館(生活館/旧・リビングランド)」の2館体制で、廣文館書店やダイソーなど専門店が40店舗ほど入居していたが、近年はイオンモール広島祇園(2009年4月開業)など競合店が増加。店舗の老朽化もあり2011年に店舗をファミリー館に集約し、地域密着型の店舗となった。
ゆめタウン祇園リビング館。
(2011年閉館、跡地は三菱地所の「ザ・パークハウス祇園」)

しかし、店舗の老朽化による建替えにともない、2021年1月31日をもって1階食品館を除く多くの売場が一旦閉店。同年12月には立駐跡に食品館仮店舗を開設して仮営業を継続していた。

新業態「ゆめテラス」は無印良品と協業

ゆめテラス祇園は、ゆめタウン祇園跡地に建つイズミの新業態ショッピングセンター。建物は3階建てで、店舗面積は8,100㎡、テナント数は7店舗。ロゴは緑色の「you me terrace」となる。
近隣には先述したイオンモールをはじめとして多くの商業施設がある激戦区であり、差別化を図るべく新業態になったと思われる。

「ゆめテラス」ロゴタイプ。

コンセプトは「自然やゆとりを感じられる憩いの場」で、イズミ食品館のほか、核テナントとして「無印良品」が出店する。
イズミは無印良品と連携してマルシェやワークショップ、食育、地域イベントなどを企画し地域に愛されるスポットを目指すほかネットスーパー「ゆめデリバリー」にも対応、またコロナ前まで開催していた「盆踊り大会」も再開する予定だとしている。
今後、2023年夏の1期開業・秋のグランドオープンをめざして工事が進められる。

ゆめテラス祇園

住所:広島県広島市安佐南区西原五丁目19番44号

関連記事:ゆめモール西条(仮称)、2022年秋開業-東広島市消防署となり、ゆめマート核のオープンモール
関連記事:天満屋広島緑井店、2022年6月30日20時閉店-賑わう営業最終日、今後「フジグランと一体化」へ

タイヨー川内店、2022年8月31日閉店-薩摩川内市中心部の総合スーパー

鹿児島県薩摩川内市の太平橋通り商店街にある総合スーパー「タイヨー川内店」が、2022年8月31日に閉店する。

タイヨー川内店。

JR川内駅近く、40年の歴史に幕

タイヨー川内店は1982年7月に開業。建物は4階建て、店舗面積は2,139㎡で、タイヨーが所有する。
太平橋通り商店街はJR川内駅や市役所から徒歩圏であり、周辺には百貨店「川内山形屋」、スーパー「プラッセだいわ食品館向田店(本店)」などの大型商業施設もある。これら両店は改装や建て替えが行われていた一方で、タイヨーは近年大規模なリニューアルなどはなされておらず、徐々に営業フロアを縮小。2022年時点では1階・2階の2フロアしか営業していなかった。
店舗跡の活用方法などについては、8月時点では発表されていない。

鹿児島県内では今年に入ってタイヨー東谷山店、A-プライス鹿屋店、プラッセだいわ21鹿屋店が閉店を決めるなど、永年営業をしてきたスーパーの閉店が相次いでいる。

関連記事:クッキー、2018年9月29日に全店舗を閉店へ-鹿児島の地場スーパー、45年の歴史に幕

西友南浦和店、2022年10月27日閉店-武蔵浦和駅近くの老舗スーパー

埼玉県さいたま市南区の武蔵浦和駅近く・国道17号線中山道近くにあるスーパーマーケット「西友南浦和店」が2022年10月27日に閉店する。

西友南浦和店。(公式サイトより)

46年の歴史を持つ店舗、近隣にベルク等が相次ぎ開店

西友南浦和店は1976年12月開店。店舗面積は1,408㎡で、建物は平屋建て。おもに食品を販売する店舗で、テナントとしてクリーニング店が出店する。かつてはフードコートも設けられていた。
永年地域を代表する老舗スーパーであった一方で、2015年11月には隣接地に「ベルク浦和根岸店」が開業。その後、西友も2016年に全館をリニューアルしたものの、2020年4月には近隣に「オーケー武蔵浦和店」が、2021年3月には徒歩圏の武蔵浦和駅に「MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店」が開業するなど競争が激化していた。
開業から46年が経過しているため、建物の老朽化も一因であると思われる。
跡地の活用方法などについては、8月時点では発表されていない。

関連記事:MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店、2021年3月26日開店-武蔵浦和駅高架下のビバホーム跡、自転車・ベランピング強化
関連記事:ビバモール蕨錦町、2021年3月10日から順次開業-イトーヨーカドー跡、「ビバホーム」「ヤオコー」核に

林百貨店、都内の百貨店に期間限定出店-2022年8月から9月末まで台湾グッズ販売、伊勢丹と三越で

台湾・台南市中西区の百貨店「林百貨店(ハヤシ百貨店)」が、2022年8月17日から約1ヶ月半に亘って都内の百貨店に期間限定出店している。

林百貨店ポップアップショップイメージ。
(ニュースリリースより)

台南を代表する観光スポットの百貨店、都内に

1932年12月に台南市で初の百貨店「林百貨店(ハヤシ百貨店)」として開店。米軍による台南大空襲の被害を受けたのち、1945年に中華民国に接収され一旦閉店した。
林百貨店。1932年開業、2014年再開業。

その後は公共施設として使われたのち、1980年代より放置され荒廃。台南市が建物を取得、近隣でファッションビルを運営する高青開発が経営権を取得し、2014年6月に69年ぶりに営業を再開した。
館内は往時の内装が再現されており、現在では古都・台南を代表する観光スポットとなっている。

林百貨店・屋上神社。

林百貨店が都内の百貨店に出店するのは初のこととなる。

三越伊勢丹に出店-コンセプトは「家から5分で台湾へ

今回開催される「林百貨店ポップアップショップ」のコンセプトは「家から5分で台湾へ」で、台南で人気となっているMIT(メイドイン台湾)雑貨、日本風の昭和レトロ雑貨、台南土産、林百貨オリジナル商品(サンリオコラボ商品も)などを販売する。

台湾でお馴染み「漁師網バッグ」をアレンジしたオリジナルバッグ。(ニュースリリースより)

販売期間は以下の通りとなる。

  • 伊勢丹新宿店:2022年8月17日~8月30日まで
  • 銀座三越:2022年9月14日~9月27日まで

このほか、合わせて三越伊勢丹のネットショップでも林百貨店で販売されている台湾関連商品の販売をおこなっている。

関連記事:三越伊勢丹HD、エムアイフードスタイル再取得を2022年4月発表-クイーンズ伊勢丹・二幸など運営、4年ぶり完全子会社化
関連記事:林百貨店新竹店、2022年4月23日開店-同日開業の「蔦屋 TSUTAYA BOOKSTORE 新竹湳雅」内にサテライト店

恵比寿ガーデンプレイスセンタープラザ、2022年11月8日全面開業-三越跡、 ツタヤ・DCM新業態など出店

東京都渋谷区のJR恵比寿駅近くにある複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」にあった百貨店「恵比寿三越」跡に、ショッピングセンター「恵比寿ガーデンプレイスセンタープラザ」が2022年11月8日にグランドオープンする。

恵比寿ガーデンプレイスセンタープラザ。

恵比寿三越、コロナ禍で改装直後に閉店していた

恵比寿ガーデンプレイスの前身は1887年に日本ビールがヱビスビールの製造工場として開設。日本ビールはサッポロビールとなったのち工場閉鎖に伴い跡地が再開発され、1994年に恵比寿ガーデンプレイスタワー(オフィス)、恵比寿ガーデンテラス(マンション)、サッポログループ本社、三越などからなる「恵比寿ガーデンプレイス」が開業した。現在はサッポログループが所有する。

旧・恵比寿三越。

恵比寿三越は1994年10月に恵比寿ガーデンプレイスの核店舗として開業。建物は地上2階地下2階建てで、売場面積は18,318㎡。日本橋本店の分店という位置づけだった。
2017年から2019年にかけて「新・くらしの館」をコンセプトに全面改装をおこなっていたものの、コロナ禍により2021年2月に閉店していた。なお三越と同じく中核施設だった「ビヤステーション恵比寿」も2021年12月30日に閉店している。

三越跡、DCM新業態やゴールドウイン旗艦店など出店

「恵比寿ガーデンプレイスセンタープラザ」は三越跡の建物を、所有者のサッポロ不動産開発がリニューアルするもの。

センタープラザ位置図。

地下2階の食品館は2022年4月に先行開業しておりフーディーズガーデンとして「ライフ セントラルスクエア」や「カルディーコーヒーファーム」、「明治屋」などが出店していた。

リニューアルイメージ。

2022年11月8日に開業するのは残りの3フロア。おもなテナントとしてスポーツアパレル「ゴールドウイン」、ホームセンター「DCM」の体験型新業態「DCM DIY placeディーシーエム ディーアイワイ プレイス)」、複合書店「TSUTAYA BOOK STORE」、オフィス家具「プラス」のワークスタイルショップ&ショールーム「クリアトーレ ウィズ プラス」(東日本初出店)などが出店し、25テナントが出揃う。

なかでも「ゴールドウイン」は関東最大の旗艦店となり「プレイアースキッズ」「ザ・ノース・フェイス」「ニュートラルワークス」の3ブランドを展開。また、TSUTAYAにはシェアオフィスとラウンジ両面の機能を備えもつ「SHARE LOUNGE」が併設される。

ゴールドウイン・プレイアースキッズ。

このほか、2021年3月より休館していた「YEBISU GARDEN CINEMA」11月も8日に営業を再開する。

映画館も営業再開する。

恵比寿ガーデンプレイス センタープラザ

住所:東京都渋谷区恵比寿4丁目
営業時間:10時~20時(店舗によって異なる)

関連記事:渋谷マルイ(丸井渋谷店)、2022年8月28日閉店-丸井が木造ビルに建て替え、2026年完成めざす
関連記事:ビヤステーション恵比寿、2021年12月30日閉店-ガーデンプレイス開業以前から営業、跡地にブルーノート出店へ
関連記事:恵比寿三越、2021年2月28日閉店-恵比寿ガーデンプレイスの核店舗
関連記事:アトレ五反田2、2020年3月26日開業-五反田駅東口ビルに

ノース天神、2022年8月28日閉店-旧ショッパーズ専門店街、ミーナ天神が増床して2023年春再開業

福岡県福岡市中央区にある西鉄福岡駅北・地下鉄天神駅(地下街)直結のショッピングセンター「ノース天神」が、2022年8月28日に閉店。跡地には隣接する「ミーナ天神」が増床する。

手前から「ミーナ」「ノース」「イオン」の3館。

もともとダイエーショッパーズの専門店街だった

ノース天神は「ダイエーショッパーズ福岡専門店街」として1973年開業。ダイエー時代は菊竹金文堂(久留米市)が運営する書店「りーぶる天神」やドール・ホビーショップ「ボークス」、中古レコード店「ボーダーラインレコード」、「ドムドムハンバーガー」など個性的なテナントが営業していたが、2011年7月に一旦閉店、殆どの店舗が撤退していた。

「ダイエーショッパーズ福岡専門店街」時代。

2012年6月からは大東建託創業家系の不動産会社「ダイショウ」運営の商業施設「ノース天神」となっており、「ファッションセンターしまむら」「ブックオフスーパーバザー」などが出店している。
なお、ダイエーショッパーズ福岡は2015年にイオン九州の店舗となり、「イオンショッパーズ福岡」に改称、2019年には全館改装され「天神ショッパーズ福岡」として運営されている。

ダイエーはイオン・天神ショッパーズ福岡となった。

2002年以降は先述の「ダイショウ」が所有していたが、2018年7月3日付で隣接するユニクロ運営のファッションビル「ミーナ天神(旧福岡松屋マツヤレディス)」とともに「福岡スタンダード石油」(久留米市)に売却されていた。

ミーナ天神が増床、ユニクロ・ブックオフなど再出店へ

ノース天神の閉店は、隣接するユニクロ運営のファッションビル「ミーナ天神」と統合・一体化するため。今後は建物の壁を取り払うなどの改装をおこない、2023年春にミーナ天神が増床する。
この改装工事に伴い、ミーナ天神も2022年8月15日までにすべての店舗が閉店、休業期間に入っている。
改装後のミーナ天神には「ユニクロ」「ブックオフスーパーバザー」「ABC-MART」などが再出店する予定となっている。
なお「無印良品」については、8月20日に「イオンショッパーズ天神」のTSUTAYA跡に移転開業する。

関連記事:イムズ(IMS)が「おしまイズム」-2021年8月31日、再開発で消えた「天神のシンボル」最終営業日
関連記事:ジュンク堂書店福岡本店、2020年6月30日閉店ーMMT再開発で、西通りに仮店舗開設
関連記事:天神ビブレ、44年の歴史に幕-2020年2月11日閉店、多くの市民に惜しまれた最終営業日
関連記事:天神コア、2020年3月31日閉館-西鉄「天神一高い」複合ビル建設へ
関連記事:天神ショッパーズ福岡、2019年4月25日開業-旧ダイエー、複合商業施設に
関連記事:福岡ビル、2019年3月31日閉館-TSUTAYAはショッパーズに、西鉄本社は博多に移転
関連記事:変わる「天神のショッパーズ」(2)-「ミーナ」「ノース」、福岡スタンダード石油に売却・将来的には再開発検討へ
関連記事:変わる「天神のショッパーズ」(1)-旧ダイエー、複合オフィス「天神ショッパーズ」として2019年リニューアル

GiGO秋葉原4号館、2022年9月25日閉店-電気街口前のセガ、契約満了で

東京都千代田区のJR秋葉原駅電気街口前にある大型ゲームセンター「GiGO秋葉原4号館(セガ秋葉原4号館)」が、2022年9月25日に閉店する。

GiGO秋葉原4号館が入居するいちご秋葉原駅前ビル。

電気街口のサトームセン跡にあったセガ4号館

GiGO秋葉原4号館は「セガ秋葉原店」として2010年12月に開店。
その後は近隣にある「セガ秋葉原GiGO」などを含めた系列との店舗名整理により「セガ秋葉原4号館」となった。
2022年1月には全国でアミューズメント事業を展開する「GENDA」(東京都大田区)がセガグループのゲームセンター運営・アーケードゲーム開発企業「GENDA SEGA Entertainment(旧セガ エンタテインメント)」(東京都品川区)を完全子会社化、セガがゲームセンター事業から撤退。それにより、今春に看板が「GiGO秋葉原4号館」に変更されたばかりだった。

「セガ秋葉原4号館」時代。2017年撮影。
駅ビル建設により現在この角度からは建物を見ることはできない。

なお、もともとこの場所は家電量販店「ロケット」(現在は総武線沿いでアマチュア無線や部品などを中心に販売)など複数の家電・パーツ店などが入居する「秋葉原駅前ビル」で、その後は「サトームセン6号店」(1981年建て替え)となったが、サトームセンは2006年11月に閉店、2007年から2010年までは「メガネスーパーAKIBA館」が出店していた。
建物は近年大手不動産会社「いちご」が購入しており「いちご秋葉原駅前ビル」(旧名はAKビル)の名前で、GiGO1階には「セガコラボカフェ」(かつてはセガとコメダ珈琲店のコラボ店舗「やわらかシロコッペ」)が併設されるほか、GiGO以外には高層階に大手メイドカフェ「めいどりーみん」や焼肉チェーン「牛角」などが出店している。GiGO以外のテナントは営業を続けるとみられる。

閉店は契約満了のため-12年の歴史に幕

GENDAは閉店を「施設の定期建物賃貸借契約の満了のため」としており、セガ時代から12年間の歴史に幕を下ろすこととなった。
JR秋葉原駅周辺ではセガ秋葉原2号館(旧第一家庭電器本店)跡が2年間に亘って空き店舗となっているなど一等地に大型空き店舗が目立つ状況となっている。セガ4号館跡もJR秋葉原駅電気街口を出てすぐの場所にある好立地であり、メディアに登場する機会も多くあった店舗だけに、後継テナント、もしくは今後の再開発の可能性なども注目される。

関連記事:とらのあな、2022年8月31日にほぼ全店閉店-残るは池袋店・台北店とサテライトのみ
関連記事:ラオックス秋葉原本店、2022年6月10日休店-リニューアルめざすも再開未定
関連記事:ソフマップAKIBA駅前館、2022年4月29日開店-秋葉原駅前のサトームセン・ヤマダ跡に
関連記事:オリンピック外神田店、2021年9月17日開店-秋葉原駅・AKIBAカルチャーズZONE近くに
関連記事:とらのあな秋葉原店B館・C館、2021年4月6日までに閉店-同社旗艦店、女性向け同人誌は秋葉原での取扱終了
関連記事:ボークス秋葉原ホビー天国1、2021年5月16日閉店-6月5日全館開業の「ホビー天国2」に統合で
関連記事:ジーストア・アキバ、オノデンビルに2020年11月28日移転-キュアメイドカフェ・コスパなども
関連記事:ツクモ秋葉原駅前店、2020年8月30日閉店-ヤマダ、旧サトームセン1号館から完全撤退

パレマルシェ堀田店、2022年8月20日閉店-名鉄堀田駅前、半世紀の歴史に幕

愛知県名古屋市瑞穂区にある名鉄堀田駅前のUR住宅下層階に出店するスーパー「パレマルシェ堀田店」が2022年8月20日に閉店する。

UR堀田住宅の下層階に出店するパレマルシェ堀田店。

名鉄堀田駅前のスーパー、50年の歴史に幕

パレマルシェ堀田店は、1973年6月に名古屋鉄道グループのスーパーマーケット「名鉄ストアー堀田駅店(名鉄堀田駅ショッピングセンター)」として開店。1987年9月の運営会社再編と1992年3月の社名変更にともない店舗名を「名鉄パレ」としたが、名鉄グループ小売部門の経営不振もあり、2005年9月1日をもってファンド傘下の新会社に運営を移行。同年9月9日に現在の店舗名となった。
その後、2008年6月には運営会社が関西地場大手スーパー「オークワ」(本社:和歌山市)傘下に移行、2012年2月の運営会社再編によりオークワ直営となった。

名鉄ストアーのロゴが残る。

店舗は名鉄堀田駅前にある堀田市街地住宅(公団住宅「UR堀田住宅」)1号棟の下層階に出店。堀田駅名店街および高架下店舗街、堀田駅とも直結されている。
建物は10階建て、店舗部分は1階から2階で、店舗面積は2,066㎡。建物は名鉄グループとUR都市機構が所有する。
2022年春時点では直営の食料品・酒類・住居関連用品売場に加え、1階に旧名鉄パレ系の時計貴金属リサイクル店「ジェムウォッチ」や100円ヘアカット専門店「カットコムズ」、2階に100円ショップ「ダイソー」、喫茶店「カフェ・ド・ジュラーレ」、女性専用フィットネス「カーブス」といった専門店が入居していた。なお、テナントのダイソー等についても8月20日までに閉店する。

ダイソー・ゲームコーナー等も閉店。

UR堀田住宅の建て替えに伴い再開発へ

閉店は店舗が入居するUR堀田住宅が団地建て替えプロジェクト「団地再生事業等着手団地」に指定されたことによるもの。併せて名鉄では鉄道高架の耐震化工事もおこなっており、一体再開発をめざして高架下店舗は一足先の2022年3月31日までに閉店している。

高架下にあった堀田名店街は閉店済み。

UR堀田住宅は4棟すべてを建て替えるとしており、駅から離れた西側部分の棟から工事をすすめる計画。
高架下耐震化工事とUR住宅建て替え後の商業部分のテナントや、再びパレマルシェが出店するかどうかなどについては2022年8月時点では発表されていない。

パレマルシェ堀田店・閉店告知。

関連記事:名鉄レジャック、2023年3月31日閉館-名駅前にあるメルサの複合施設、契約満了と老朽化で再開発へ
関連記事:パレマルシェ神宮、2021年6月20日閉店-駅東口にミュープラット神宮前、7月21日開業

長崎西洋館、2023年5月閉館-長崎電気軌道運営、路面電車資料館も入居する商業ビル

長崎県長崎市の長崎電気軌道原爆資料館電停前にある商業ビル「長崎西洋館」が、2023年5月で閉館する。

長崎西洋館。

線路の上の商業施設、33年の歴史に幕

長崎西洋館は1990年11月開店。
長崎電気軌道の軌道上(一部は駐車場跡)に建設されており、長崎電気軌道が所有。店舗面積は2,269㎡で、アパレルや飲食店など約30店舗が出店していたほか、2010年からは3階に電鉄直営の博物館「長崎路面電車資料館」が開設されている。

長崎路面電車資料館。

資料館の移転先も未発表

閉館はコロナ禍のなか飲食店が多いこともあり空き店舗が増えたため。
跡地の活用方法、資料館の移転先などは発表されていない。
長崎市の中心部近くの好立地にあり、隣接地には2021年にニトリなどが出店する商業施設「プラットモール」が開業したほか、マンションの建設がおこなわれるなど開発は活発であるものの、建物の1階大部分に線路が敷かれているという特殊な構造のため、再開発も難しいものとなろう。

プラットモール。

関連記事:プラットモール長崎、2021年10月29日開業-長崎西洋館となりにJR西日本系モール
関連記事:九州新幹線長崎ルートは「西九州新幹線」に-2022年秋開業予定
関連記事:玉屋マルタマ住吉店、2019年8月31日閉店-かつての九州大手、最後の店舗

伊勢丹新宿本店、2022年4-6月期の売上高「史上最高」に

三越伊勢丹HDは、旗艦店である「伊勢丹新宿本店」(東京都中央区)の2023年3月期第1四半期決算(2022年4~6月期)の売上高が、三越伊勢丹HD誕生(2008年)以降の同期間で史上最高となったことを発表した。

伊勢丹新宿本店。

伊勢丹、インバウンド消えても「過去最高売上」

三越伊勢丹HDによると、2023年3月期第1四半期決算(2022年4月~6月期)の売上高は前年同期比14.7%増の1016億円、営業利益は39億円(前年同期は営業損失60億円)。
なかでも伊勢丹新宿本店の売上高は、前年同期比39.8%増の725億円で、三越伊勢丹の統合以降史上最高となったという。

三越伊勢丹HDは業績を上方修正

三越伊勢丹HDは、都心各店の売り上げが好調なほか、今春に全面開業した豊田・徳島の新店舗も新たな顧客の開拓に繋がっているとしており、2023年3月期(年間)の営業利益予想を上方修正することも発表している。
今期はこのほか、2022年12月頃に子会社を通じて台北市に三越の新店舗の出店を予定している。

名古屋三越栄本店。

関連記事:三越伊勢丹HD、エムアイフードスタイル再取得を2022年4月発表-クイーンズ伊勢丹・二幸など運営、4年ぶり完全子会社化
関連記事:新光三越台北忠孝店(仮称)、2022年後半開業-そごう隣接のタワーマンション下層に

関連記事:SKM PARK、2022年1月開業-三越伊勢丹、郊外型アウトレットモール初参入
関連記事:三越伊勢丹HD、ソシエをTBCに2021年7月売却-買収から僅か4年で、「SOCIE」「TBC」経営統合へ
関連記事:三越伊勢丹、小型百貨店5店舗を2021年2月28日閉店-馬事公苑店・新所沢・成田・MI河辺・セントレア、3月にはMI登米佐沼も