カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ローソン、中国で「プレハブ」「激セマ」新業態を2020年7月31日から展開-1号店はローソン南京玄武公園店

中華人民共和国江蘇省南京市に、ローソンとしては中国初となるプレハブ型狭小店舗「ローソン南京玄武公園店」(2店舗)が2020年7月31日に開店した。

ローソン南京玄武公園店。(小型コンビニ/微博より引用)

日系コンビニで初めて中国進出を果たしたローソン

ローソンは、1996年2月に上海市政府から招聘を受けて中国流通大手グループ「華聯集団(現・百聯集団)」との合弁会社「上海華聯羅森(上海ローソン)」を設立。同年7月に中国1号店を出店した。
ローソンは中国進出当初、上海市近郊に特化した店舗展開を行っていたが、2010年からは北京市・大連市・重慶市に現地子会社を設立、2014年からは江蘇省・浙江省で地場企業とのメガフランチャイズ契約を締結、2016年からは武漢市・合肥市でパートナー企業とのエリアライセンス契約を締結するなど、2020年までに3,000店舗体制を目指すべく出店エリアと店舗数の拡大を推し進めている。

標準店舗と比べ「1/10」の超小型コンビニ・売店型店舗に

ローソンのプレハブ型店舗2店舗は南京市玄武公園に出店するもので、店舗面積は標準店舗(約15坪)の1/10となる約1.5坪(約5㎡)。羅森(中国)投資(ローソン中国HD)によるとPanasonicの中国現地法人「松下電器(中国)」と共同開発したという。

ローソン南京玄武公園店(売店/微博より引用)

プレハブ型店舗は、店舗の移動や再設置が容易なプレハブ素材を活用することで、店舗建設期間を大幅に短縮、従来出店困難であった公園・建設現場・駐車場といった立地にも出店エリアを拡大可能、断熱材増加による熱伝導の抑制や遠隔監視により省エネルギー効果が期待できるとしており、2020年度中に10店舗以上のプレハブ店舗出店を目指すという。
日本では、駅の売店などでかなり狭いコンビニを見ることができ、こうしたノウハウも生かすことになると思われる。

日本の同規模の店舗(ファミマ)。

遅れを取る中国ローソン、狭小店で追い上げ目指す

ローソンは2004年に中国進出したセブンイレブンやファミリーマート、中国地場資本のコンビニとの競合もあり、長らく店舗網拡大に遅れを取っていたが、上記のメガフランチャイズ契約・エリアライセンス契約締結といった施策もあり、2017年2月には中国1000店舗を達成、2019年1月には中国2000店舗を達成するなど、急速な追い上げをみせている。
今後は新規出店が容易な「プレハブ型店舗」「狭小型店舗」でさらなる店舗網の拡充を図るものとみられる。

ローソン南京玄武公園店(2店舗)

住所:中華人民共和国江蘇省南京市玄武区 南京玄武公園
営業時間:16時間営業

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レナウン、消滅へ-2020年10月30日に民事裁定手続き廃止し「破産」に

2020年5月15日に民事再生法の適用を申請していたアパレル大手「レナウン」(本社:東京都江東区)が、10月30日に東京地裁より民事再生手続廃止決定を受けた。
これにより、同社は近く破産開始決定を受ける見通しで、118年の歴史に幕を下ろすことになる。

レナウン本社が入居する有明・TFTビル。

複数ブランドは他社が引き継ぎへ

レナウンの主要ブランドのうち、小泉グループの小泉アパレルが「SIMPLE LIFE(シンプルライフ)」「element of SIMPLE LIFE(エレメントオブシンプルライフ)」を、同じく小泉グループ傘下となっているオッジ・インターナショナルが「Aquascutum(アクアスキュータム)」と「D’URBAN(ダーバン)」、「STUDIOby D’URBAN(スタジオバイダーバン)」のブランドやブランドライセンス、一部店舗を引き継ぐことを発表しているほか、水甚が米国に本社を置く「Arnold Palmer(アーノルドパーマー)」(ただし店舗は全て閉店)のライセンスを引き継ぐことを発表している。

レナウンの沿革やこれまでの過程などは前記事を参照

レナウン、主要5ブランドを小泉グループに売却-2020年8月21日発表、ダーバンなど存続へ

 

関連記事:大手アパレル「レナウン」再建に黄信号―― 「突然の閉店」相次ぐ実店舗、ブランドごとに切り売りも?(外部サイト)
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「大阪都構想」、2020年11月1日の住民投票で否決-政令指定都市「大阪市」存続に

大阪府大阪市を廃止し特別区4区への移行をめざす「大阪市を廃止し特別区を設置することについての投票における投票(通称:大阪都構想)」の賛否を問う住民投票が2020年11月1日午前7時に開始、午後8時に締め切られた。
政令指定都市としての大阪市が存続が決定することとなった。

大阪市、政令指定都市として存続

大阪市は1889年の市制町村制により発足。1956年9月の改正地方自治法施行にあわせて政令指定都市に移行、1989年の行政区再編により大阪市24区体制となった。
2015年5月には二重行政の解消を謳う「大阪維新の会」主導のもと、大阪市(人口約269万人)を廃止し特別区5区(人口約45万人)への移行をめざす大阪都構想の賛否を問う住民投票を実施が行われたが、約1万票差の反対多数で否決された。
大阪維新の会党本部。

2020年10月12日には大阪維新の会と公明党による連携のもと、2025年を目処に大阪市(人口約275万人)を廃止し特別区4区(北区・中央区・南区・淀川区/人口約60~75万人)への移行をめざす大阪都構想の賛否を問う住民投票が告示。大阪市内各地で賛成派・反対派によるイベントが行われた。
告示日の10月12日には市内各地でイベントが行われた。

11月1日に再び住民投票が行われることとなったが、前回の住民投票と同様に反対多数で否決。2023年4月を目処に大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長は政治家を引退する方針を示した。

関連記事:大阪シティバス、2020年11月から新塗装に-市バス、41年ぶりデザイン一新

DON DON DONKI HarbourFront店、2020年10月30日開店-ドンキ、セントーサ島玄関口の「ハーバーフロントセンター」に出店

シンガポール共和国のMRTハーバーフロント駅に直結する大型商業施設「HarbourFront Centre(ハーバーフロントセンター)」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の「DON DON DONKI HarbourFront店」が2020年10月30日午前10時(現地時間)に開店した。
Harbour Front Centre.

セントーサ島の玄関口に位置する大規模複合施設

現在のハーバーフロントセンターは、2003年の「ワールドトレードセンター」再開発にあわせて開業。建物は地上13階建、商業フロアは3階建、総賃貸可能面積は66,200㎡、総床面積は97,700 ㎡。シンガポールに本拠を構える大手不動産グループ「Mapletree(メープルツリー)」が管理運営する。
2020年11月現在は、アジア最大手のドラッグストア「ワトソンズ(Watsons)」やNY証券取引所上場の大手雑貨店「名創優品(MINISO)」、シンガポール地場大手日本食品・インテリア雑貨店「日本の家(JAPAN HOME)」、米国の靴ブランド「ハッシュパピー(Hush Puppies)」といった物販店舗に加え、ファストフード「マクドナルド」「モスバーガー」「ダンキンドーナツ」やカフェ「スターバックスコーヒー」といった飲食店舗、シンガポール大手銀行「DBS銀行」やコリアンスタイルの10分カット「kcuts」といったサービス系店舗が出店する。

フルラインの生鮮に加えて「トレンド商品」強化

DON DON DONKI HarbourFront店は、ハーバーフロントセンター3階に出店、直営売場面積は1,404㎡。PPIHグループ海外事業持株会社のパン・パシフィック・リテールマネジメント(シンガポール)が運営するもので、シンガポール8店舗目、MRT環状線(Circle Line)沿線初の店舗となる。
同店では、日本産の青果や店内調理の惣菜・握りたてのお寿司といったフルラインの生鮮食品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を導入。トレンドに敏感な買物客を対象とした化粧品に加え、衣料品や日用消耗品、家電雑貨品、玩具、バラエティグッズなど幅広く展開するなど、「日本の食文化だけでなく、新商品の情報発信と「ワクワク・ドキドキ」するお買い物の楽しさを体現できる店舗づくり」を目指すとしている。

DON DON DONKI HarbourFront店

住所:1 Maritime Square, #03-23 to 38 HarbourFront Centre, Singapore 099253
営業時間:午前10時~午後11時

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コープみやざき北小路店、2020年10月31日開店-ダイエー延岡店跡地、20年ぶりスーパーに

宮崎県延岡市中心部の祇園町商店街近くの総合スーパー「ダイエーハイパーマート延岡店」跡地に、食品スーパー「コープみやざき北小路店」が2020年10月31日に開店した。

コープみやざき北小路店。

20年前に閉店した商店街のダイエー跡、ようやく再活用

コープみやざきが出店する場所にあった「ダイエーハイパーマート延岡店」は1995年11月に開業。しかし、すでに近隣の寿屋などがあったため僅か5年後の2000年10月に閉店した。

解体中のダイエ―延岡店と祇園町交差点。

建物は2008年に解体され、2010年に一部に宮崎銀行が出店したものの、大部分が永年更地となっていた。

城下町モチーフの黒い建物に

コープみやざき北小路店は2階建てで店舗面積は1,550㎡。土地は地元不動産会社「藤仲興産」が所有する。
コープみやざきとしては延岡市2店舗目。建物は城下町の中心商店街ということから、建物は隣接する宮崎銀行とともに黒がモチーフとなった。

中心部への出店。同じダイエー跡敷地内には宮銀も。

館内は1階が店舗、2階が駐車場となる。
1階は内装は白でまとめられた明るい雰囲気。おもに食品、日用品を販売。ベーカリーコーナーが設置されるほか、イートインスペース「くつろぎコーナー」が設けられている。

店内・インストアベーカリー。

また、中心部の店舗ということもあり、観光客向けの銘菓・銘品売場も設けられている。

店内「くつろぎスペース」と銘菓売場。

そのほか、テナントとしては銀行ATM、クリーニング店が出店する。
店舗前にはバスの待合所(祇園町バス停)も整備されており、車・公共交通ともに便利な、普段使いしやすいスーパーマーケットとなった。
(撮影:@k_shin01さん)

コープみやざき北小路店

住所:宮崎県延岡市北小路1番地12
営業時間:10時~20時

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イオンタウンふじみ野、2020年11月21日開業-日本無線跡、近隣のヨーカドー跡はヤオコー出店

埼玉県ふじみ野市の東武東上線上福岡駅近くに、イオンタウンの大型ショッピングセンター「イオンタウンふじみ野」が2020年11月21日午前9時に開業する。

イオンタウンふじみ野。

日本無線跡、約130店が出店

イオンタウンふじみ野は、ふじみ野市役所そばの日本無線埼玉工場跡地に建設されるもので、建物は地上3階建、総賃貸面積は35,254㎡。
SCコンセプトに「Well-being Community~地域の皆さまの暮らしを豊かにする『食・健・知・学・遊・体験』のコミュニティプレイス~」を、スローガンに「START▶WITH」を掲げる。
核店舗はイオンリテールの総合スーパー「イオンスタイルふじみ野」。同店では、店内に入店せずに商品を受け取れる「ドライブスルー形式」の専用レーン、専用ロッカーを導入する。
また、2階にはキッチン、レンタルスペース、ワークスペースなど多機能な施設を複合的に配置した、イオンタウン運営のまちのコミュニケーションスペース「cotokoto」が設けられる。

「cotokoto」フロア構成(リリースより)。

専門店としては、ヤスノの高級グロサリー「Food warehouse」、高級食パン「考えた人すごいわプラス」、うまい・うますぎるでお馴染みの埼玉銘菓「十万石まんじゅう」、家電量販店「ビックカメラ×コジマ」、イオングループの靴量販店「ASBee」、雑貨店「HIDE AND SEEK」、眼鏡店「メガネのパリミキ」、100円ショップ「ダイソー」、書籍・文房具店「くまざわ書店」、大型家具・インテリア専門店「マナベインテリアハーツ」、ハンバーガーチェーン「バーガーキング」、「サーティワンアイスクリーム」、長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」、イオングループの子供向けアミューズメント施設「モーリーファンタジー」、人気絵本のコンテンツを体感できるあそびの広場「くまのがっこうあそびひろば」「太鼓の達人 おまけ横丁」を併設した「ナムコ」、「上福岡郵便局」など130店舗が出店。そのうち、埼玉県初出店は8店舗、ふじみ野市初出店は49店舗となる。
ビックカメラ×コジマには、ファミリー層が喜ぶ品揃えとしておもちゃ売場を導入するほか「学ぶ・作る・遊ぶ」をテーマとしたスペース「キッズパーク」も設置される。

イオンタウンふじみ野・ヒラマヤ杉広場。

別棟として立体駐車場が設置されており、駐車場台数は1,797台となる。また、店舗外に屋外テラス・イベントスペース「ヒマラヤ杉広場」を設ける。

モバイルオーダー機能「イオンタウンアプリ」初導入

イオンタウンふじみ野では、デジタル対応推進の一環として、イオンタウンで初となる専門店と合同の「イオンタウンアプリ」を導入する。
このアプリでは、館内の混雑状況の情報や各種クーポンを配信するほか、事前に専門店の商品を注文、決済できるモバイルオーダー機能を搭載している。

モバイルオーダーイメージ。

近隣のヨーカドー跡にはヤオコーが進出へ

イオンタウンふじみ野周辺では、イオンの進出を前にセブン&アイHDの大型総合スーパー「イトーヨーカドー上福岡東店」が2019年8月に閉店していた。
ヨーカドーの跡地では長谷工コーポレーション主導による再開発が行われており、同社の新築分譲マンションのほか、スーパーマーケット「ヤオコー」が進出する予定となっている。
(写真撮影:遥か彼方へさん)

イオンタウンふじみ野

住所:埼玉県ふじみ野市福岡2丁目1-6
営業時間:8時~23時(イオン)
専門店は10時~21時(飲食店含む)

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MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店、2020年11月13日開店-ナナイロ(ボンベルタ橘)の核店舗、専門店街は大半が空き床

宮崎県宮崎市のパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系複合商業施設「宮崎ナナイロ」(旧・ボンベルタ橘)に、橘百貨店運営の総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店」が2020年11月13日に開店する。

宮崎ナナイロ。

橘百貨店、地階と西館(本館)1~2階をドンキに

宮崎ナナイロは、2007年までイオンと資本業務提携関係にあった地場百貨店「ボンベルタ橘」を業態転換する形で開業するもので、建物は東館(本館)・西館の2館体制、ドンキとしては宮崎県内4店舗目で、同社の複合商業施設ブランド「ナナイロ」としては九州初となる。
MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店は、地下1階全フロアと西館1階2階に開店するもので、ドンキ直営の売場面積は7,178㎡。運営はPPIHの完全子会社となった「橘百貨店」が担う。

MEGAドンキ化で生鮮品復活-地産地消商品も

地下1階は「食品館」として、県内のドンキとしては初となる生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を展開。青果部門では「情熱みやざきブランド商品」のピーマン・きゅうりや県産品のミカン・イチゴ、精肉部門では「宮崎牛」など、地産地消をテーマに県産品を豊富に取扱うとしている。また、惣菜部門では、肉・魚・卵惣菜やお好み焼きなどの粉もの・ピザ・スイーツといった 6 つの専門店をテーマにオリジナル惣菜を販売する。
西館1階では、ドンキが得意とするコスメや家電、スマホパーツ・バラエティグッズを展開。西館2階では、アパレル用品やインテリアグッズなど、日々の暮らしに彩りを添える商品の提案を強化するとしている。直営売場では、ドンキならではのアミューズメント要素を取り入れた手書き POPを使用した空間演出を施すことで「お子さま連れのファミリー層やシニア層まで“家族みんなが楽しめる店舗”」を目指すという。

一部専門店は営業継続-大半が「空き店舗」に

宮崎ナナイロの西館には、1階に九州地場大手ネイルサロン「クリスタルネイル」、3階にゲームセンター「ドリームランド」が新規出店。東館には、6階にボンベルタ橘時代からの大型専門店として100円ショップ「ダイソー」(11月4日~12日まで臨時休業)が、東館7階8階には宮崎地盤のバス事業者「宮交ホールディングス(宮崎交通)」の本社やコワーキングスペース「ATOMica(アトミカ)」が引続き入居する。
その一方、宮崎ナナイロへの業態転換を機に、百貨店フロアの集客核としての役割を担ってきたワールド(TAKEO KIKUCHI、UNTITLED、INDIVI)やオンワード(any FAM・組曲KIDS)など百貨店・ファッションビル系アパレルブランドのうち、一部(UNTITLED、INDIVI、M’SGRACY)は宮崎山形屋やイオンモール宮崎に移転・統廃合。老舗個人商店が近隣ビルに移転したため、2館14フロア中半数超の8フロア(西館2~4階・東館1~5階)が空き床となった。

橘百貨店。

宮崎ナナイロでは、核店舗のドンキを除いてこれまでの「ナナイロ」が特徴とする大型パチンコ店(仙台・港山下を除く)や飲食店フロア(梅田を除く)といったアミューズメント性の高いテナント、施設の方向性にかかわるテナントの出店などは明らかとなっていない。
しかしながら、宮崎市中心部にはイオングループの食品スーパー「マックスバリュ橘通西店」(24時間営業)や地場高級食品スーパー「ラ・ディッシュ本店」(最長午前11時~翌午前3時)など、長時間営業を行うスーパーがわずかしか存在しなかったため、生活必需品からトレンド性の高い雑貨まで幅広く取扱うドンキのオープンにより、衣食住へのアクセシビリティがより高まるであろう。

宮崎ナナイロ(MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店)

住所:宮崎県宮崎市橘通西3丁目10番32号
営業時間:午前9時~翌午前2時

関連記事:東急ハンズ宮崎店、2020年11月20日開業-宮崎初出店、アミュプラザに
関連記事:ボンベルタ橘、2020年11月中旬リニューアル開業-24時間営業のドンキ進出か?
関連記事:宮交シティ、2019年11月リニューアルーイオン南宮崎店は5月24日に先行リニューアル
関連記事:
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【優勝セール情報】読売ジャイアンツ(読売巨人軍)、2年連続のセ・リーグ優勝で記念セール【2020年】

プロ野球「読売ジャイアンツ(読売巨人軍)」が2020年10月30日に2年連続となるセ・リーグ優勝を決めたため、読売グループに関係する首都圏近郊の大型店、専門店では優勝セールが開始される。
読売ジャイアンツ優勝セール」の実施が発表されている主な大型店・チェーン店は以下の通り。(順次更新します)

※追加情報があり次第、順次更新いたします。
※予定は変更されることがありますので、詳細は各店舗にお問い合わせください。
※優勝セール開催施設の多くが、2019年度のセ・リーグ優勝セール
と同程度の期間、割引、オリジナル商品の販売を予定しています。一方、新型コロナ感染拡大防止の一環として、くす玉割りやパフォーマンスといった記念式典は一部を除き行われない見通しです。

2020年度のセ・リーグ優勝記念セール実施店舗

2020年10月31日1時現在更新中です。
昨年度より実施地域・店舗数ともに、さらに小規模となります。

百貨店・ファッションビル・家電量販店など
  • マロニエゲート銀座1・2・3(旧・プランタン銀座)
    2020年度 JERA セントラル・リーグ 優勝おめでとう!ジャイアンツセール
    :優勝決定翌日から4日間開催(10月31日~11月3日)
    :デジタルポイントカード10倍
    :各ショップでも10%オフなど
    :東急ハンズ銀座店「特別ワゴンセール
    :セール初日11時からマロニエゲート2・1階正面口でジャピットによる「ジャイアンツカフェ/コーヒー缶」配布(先着300名)
  • ビックカメラ(都内10店舗)
    読売ジャイアンツ JERAセ・リーグ優勝おめでとう!
    :優勝決定翌日から9日間開催(10月31日~11月8日)
    :ビックカメラ有楽町店、ビックロ新宿東口店、新宿西口店、新宿東口駅前店、渋谷東口店、渋谷ハチ公口店、日本橋三越、赤坂見附駅店、AKIBA、立川店
    :テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機通常10%ポイント+最大1万ポイントプレゼント
    :一眼カメラ・イヤホン・瞬間式温水便座5%ポイントアップ
    :メガネフレーム2本同時購入で2本目半額+ポイントサービスなど
  • 東京ドームシティ
    祝JERAセ・リーグ優勝!ジャイアンツ優勝記念フェアin東京ドームシティ
    :優勝決定翌日から5日間開催(10月31日~11月4日)
    :東京ドームシティ内施設・店舗TDポイント5倍など
    (一部施設・店舗を除く)
    :東京ドームグループ「熱海ベイリゾート後楽園」ではワンドリンク無料チケット配布など

2019年の優勝セール情報はコチラ

百貨店・ファッションビルなど
  • マロニエゲート銀座1・2・3(旧プランタン銀座)
    ジャイアンツセール
    :優勝翌日から3日間開催(9月22日~24日)
    :デジタルポイントカード10倍
    :一部化粧品・スポーツ用品店10%OFF
    :ウィメンズ整体サロンなど最大50%OFF
    :東急ハンズ銀座店「特別ワゴンセール」
    :ニトリマロニエゲート銀座店「税込59,900円以上の家具購入でニトリメンバーズポイント5倍付与or引取処分料(税込3,240円)無料」
    :レストラン・カフェでが特別サービス、割引特典実施
  • 橘百貨店(宮崎県)
    ボンベルタ橘読売ジャイアンツ優勝おめでとうセール

    :優勝翌日から3日間開催
    優勝決定翌日9時50分~「優勝記念くす玉割り」開催
    台風17号接近に伴いおめでとうセレモニーは中止
    :優勝決定翌日桐木神楽堂紅白饅頭(初日限定100名)配布
    :最大80%OFFの「びっくり掘り出し市」
    :読売巨人軍原辰徳監督の背番号「83」にちなんだ「8,300円」「830円」「83円」の商品を販売
    :読売ジャイアンツ優勝記念プレミアムセール
    :公式ジャイアンツグッズ販売(数量限定)など
東京ドームシティ
  • 東京ドームシティ
    セ・リーグ優勝!ジャイアンツ優勝記念フェアin東京ドームシティ
    :優勝翌日から5日間開催(9月22日~26日)
    :基本ポイント5倍(初日は6時から、最終日は23時59分まで)
    :BALL PARK STORE・G-SHOP・東京宝島:次回使える「グッズ10%割引券」配布(各日先着85名対象)
    :一部衣料・雑貨店など最大50%OFF、2点購入で10%OFF、お好きな商品85円引など。
    :一部飲食店で1ドリンク無料or半額、サイズアップなど
    :ラクーアショップ&レストラン1会計3,000円(税込)以上の当日レシートをインフォメーションで提示でジャビットキーホルダー配布(一部店舗対象外)
    :東京ドームシティアトラクションズ(旧・後楽園ゆうえんち)「ワンデーパスポート」1,000円引
    :スパ・ラクーア「次回使える入館割引券【平日限定】2,200円券」を入館者全員に配布。
各種専門店
  • ビックカメラ
    読売ジャイアンツ セ・リーグ優勝おめでとう!セール
    :優勝翌日から7日間開催(9月22日~9月28日)
    :ビックカメラビックロ新宿東口店、 新宿西口店、 新宿東口駅前店、 有楽町店、赤坂見附駅店、 渋谷東口店、 渋谷ハチ公口店、 AKIBA、 セレクト原宿店の9店舗
    :ポイントアップサービスなど
  • shop in(東京ドームグループ)
    :優勝翌日から5日間開催(9月22日~26日)
    :shop in池袋マルイ店、池袋ショッピングパーク店、お茶の水サンクレール店の3店舗
    :税込2,000円以上購入でノベルティ配布。(1日先着25名対象)
  • アンダーアーマー
    ジャイアンツヴィクトリーセール

    :9月22日~
    :直営店(一部店舗を除く)、ファクトリーハウス(佐野・酒々井・木更津・南大沢・吉祥寺・土岐・長島・あしびなー)、アンダーアーマー公式サイト
    :アンダーアーマーの全商品(一部商品除く)を30%OFFで販売する2日間限定スペシャルセールを実施(FH除く)
    :ジャイアンツ優勝記念商品(Tシャツ・キャップ)販売
    :2店舗限定(BRANDHOUSE新宿店・CLUBHOUSE東京ドーム店)でシリコンバンド先着配布など

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くみまちモールあさか、2020年11月12日開業-積水工場跡、カインズ・イトーヨーカドーなど約30店出店

埼玉県朝霞市の積水化学工業東京工場跡地を再開発した「あさかリードタウン」に、商業核としてカインズが運営するショッピングセンター「くみまちモールあさか」が2020年11月3日にプレオープン、2020年11月12日にグランドオープンする。

積水グループの都市開発、核に3つ目のくみまちモール

くみまちモール」はカインズが運営するコンセプト共有型のモール。「くみ」は組む、「まち」は「街」に由来する。
「くみまちモールあさか」は、積水グループによる再開発「あさかリードタウン」の商業核となるもので、「くみまちモールこじまた」(前橋市)、「くみまちモールにいざ」(新座市)に次ぐ3カ所目のくみまちモールとなる。

カインズとイトーヨーカドーを核に約30店

くみまちモールあさかの店舗面積は12,831㎡。
核店舗はホームセンター「カインズ朝霞店」(1-2階、11月3日開店)と、食品スーパー「イトーヨーカドー朝霞店」(1階・1,437㎡、11月12日開店)が出店。
そのうち、カインズには各種工具が使用できる「カインズ工房」やドッグランも設置されるほか、店内案内ロボットも導入される。

くみまちモールあさか(公式サイトより)。

2階は主に専門店ゾーンとなり、11月3日から順次開店する予定。
物販テナントとしては100円ショップ「セリア」、眼鏡「オンデーズ」、靴「シュープラザ」などが出店。フードコートには「リンガーハット」、「モスバーガー」、タピオカ「Bull Pulu」などが出店する。
また、サービス店舗としては1000円カット「カットコムズ」、知育教室「めばえ教室」、子供英会話「ベネッセビースタジオ」、「ポニークリーニング」などが出店。総テナント数は約30店となる。

館内案内(公式サイトより)。

「あさかリードタウン」には、このほか分譲マンション、分譲住宅地、公園、保育園などが設けられており、一部はすでに完成している。

くみまちモールあさか

住所:埼玉県朝霞市根岸台3-20-1
営業時間:9時~20時(イトーヨーカドー)
(専門店は10時開店など)

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近鉄プラザ桔梗が丘、2020年10月31日閉館-旧近鉄百貨店、ぎゅーとらは移転

三重県名張市の近鉄桔梗が駅前にある商業施設「近鉄プラザ桔梗が丘」が、2020年10月31日に閉店する。

近鉄プラザ桔梗が丘。

かつての近鉄百貨店、空き店舗に

桔梗が丘近鉄プラザは1990年4月に「近商ストア」を核として開業。もともとこの地には1965年から近商ストアがあり、それを建替えした店舗だった。店舗面積は11,706㎡で、近鉄不動産が所有する。
1998年9月にはリニューアルされ「近鉄百貨店」を核店舗とする「桔梗が丘近鉄百貨店」に。2012年に近鉄百貨店の売場が縮小され、近鉄百貨店に加えて近商ストアハーベス、ブックスアルテ、ダイソー等が出店するショッピングセンターとなったが、両店ともに2018年3月に閉店した。また、駐車場やサービス店舗などがあったB館もこの間に解体された。

館内のようす。

その後、2018年9月に「ぎゅーとら」と「セイムス」などが出店。高層階はテナント募集中であったが、約2年で再び空き店舗になることが決まった。

ぎゅーとら、名張市武道交流館いきいき近くに移転

ぎゅーとら・セイムスの閉店により、桔梗が丘駅前からはスーパーマーケットが消滅することになる。
建物の活用方法などは10月現在決まっていない。

閉店セールが行われる店内。

なお、ぎゅーとらは、2020年11月に2キロほど離れた場所に「ぎゅーとら蔵持店」を開店させる予定となっており、事実上の店舗移転となった。

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