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ジ・アウトレット湘南平塚、2023年4月28日開業-イオンモールのアウトレット、全国3ヶ所目

神奈川県平塚市のツインシティ大神地区に、イオンモールの複合商業施設「ジ・アウトレット湘南平塚(THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA)」が、2023年4月28日に開業する。

ジ・アウトレット湘南平塚。

新幹線新駅まちづくりの商業核として計画されていた

ツインシティ大神地区は、東海道新幹線相模新駅(仮称)の誘致を契機とする組合施行の土地区画整理事業「ツインシティ大神地区土地区画整理事業」の一環によるもので、施行期間は2015年度~2029年度、施行面積は約68.8ha、総事業費は約218億円。
同地区は平塚市のマスタープランにおいて「北の核」と位置付けられるプロジェクトであり、イオンモールの商業施設に加えて、大和ハウスや三井不動産による大型物流施設、市立相模小学校(国道129号線沿いから移転)や交流型情報ステーションといった公共施設、住宅地の開発が進行中。平塚市に隣接する寒川町の「ツインシティ倉見地区」との連絡橋を介した接続により、一体的な「環境共生都市」の形成をめざすとしている。

ツインシティの商業核となる。

同施設は当初、2018年に「(仮称)イオンモール平塚」として開業する予定であったが、度重なる開業延期を経たのち、2021年1月に着工にあわせてプロジェクト名「(仮称)平塚プロジェクト」、さらに、2022年には全国3ヶ所目の「ジ・アウトレット」となることが発表された。
着工に際し、イオンモールは「ツインシティ大神地区のまちづくりの中核となる施設として、地域の賑わいや交流を生み出し、新しいライフスタイルやエクスペリエンス(体験)を発信する商業施設を創造して参ります。」とコメントしていた。

ベルマーレ、ベイスターズ、えのすいコラボも

「ジ・アウトレット湘南平塚」の敷地面積は約131,000㎡、総賃貸面積は約33,000㎡、延床面積は約67,000㎡。駐車台数は約3,300台。
コンセプトは「~五感を刺激する場所~Live,Play and Feel」で、約150店舗が出店する。そのうち、全国初出店が11店舗、神奈川県初が13店舗、地元企業が14店舗となる。

ジ・アウトレット湘南平塚と平塚大神 THE OUTLETS 公園。

建物は2階建て。アウトレット以外に、1階には食品核として生鮮などの専門店が出店する 「ひらつかマルシェ生鮮市場」 が、2階にはフードコート「FOOD FOREST」とレストラン街が設けられる。イオンリテールの総合スーパーは出店しない。また、駅から離れた立地に出店することが珍しいJR東日本グループのコンビニ「NewDays」が出店する。
中央には開放的な緑化空間「大神VILLAGE」を設置。アウトレットショッピングのみならず、スポーツや健康、アウトドアなどといった「五感で楽しめる体験型アクティビティ」と、「心と体をいやし、ゆったりとした時間を過ごせる緑豊かな施設環境」を提供するとしている。
また、隣接地には「平塚大神 THE OUTLETS 公園」(仮称時:3号公園)が設けられる。ここでは、地域や専門店とコラボレーションしたイベントを開催。湘南ベルマーレの公式マスコット「キングベルI世」のモニュメントも設置される。
この公園や中央の緑化空間を含め、館内外においてJリーグ「湘南ベルマーレ」やプロ野球「横浜DeNAベイスターズ」、「新江ノ島水族館」との連携イベントも開催される予定となっている。

ジ・アウトレット湘南平塚
THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA

住所:神奈川県平塚市大神字一之堰605
(ツインシティ大神地区土地区画整理事業地内)
営業時間:10時~20時
レストランは11時~21時、フードコートは10時~21時 など

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樹モールプラザ、2023年4月より順次開業-川口駅前のイトーヨーカドー跡周辺を再開発、マルエツなど出店

埼玉県川口市のJR川口駅前にある商店街「川口銀座商店街」(樹モール)に、複合ビル「樹モールプラザ」の商業テナントが、2023年4月12日前後から順次開業する。

川口栄町3丁目銀座地区再開発・建物イメージ。

川口駅前のイトーヨーカドー跡周辺を再開発

樹モールプラザは「イトーヨーカドー・ザ・プライス川口店」の跡地周辺を再開発したもので、前田建設工業・埼和興産JV、野村不動産などが参画する「川口栄町3丁目銀座地区第一種市街地再開発事業」として2019年に着工されていた。
開発面積は約1.1ヘクタール、建物は地上28階地下2階建、高さ約100mとなった。
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開発前の川口銀座商店街。右側が再開発地区。

タワマン下層階に「マルエツ」など出店

商業ゾーン「樹モールプラザ」は1階から3階で、延床面積は約9,000㎡。

樹モールプラザ。

核店舗として1階にスーパーマーケット「マルエツ」が5月24日に開店。
そのほか、1階から2階には100円ショップ・300円ショップ「ダイソー/THREEPPY」、ペットショップ「ドッグ&キャット ジョーカー」や、「コメダ珈琲店」、「銀座コージーコーナー」、「ロッテリア」、「一風堂」、「甘粛牛肉麺」、「ジュピター」などグルメ系店舗が多数出店する。
3階はサービス系店舗が中心で、医療機関が集まったクリニックモールも設けられる。なお、イトーヨーカドーは再出店しない。
4階から28階は野村不動産のタワーマンション「プラウドタワー川口クロス」(481戸)、地下部分は駐車場などになる。
(画像はウェブサイトより)

樹モールプラザ

埼玉県川口市栄町3丁目13−1
営業時間:店舗により異なる

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セブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長、2023年3月10日死去-イトーヨーカ堂の創業者

イトーヨーカドー(社名:イトーヨーカ堂)の前身「羊華堂」の創業家出身で、流通大手「セブン&アイ・ホールディングス」(東京都千代田区)名誉会長の伊藤雅俊氏が2023年3月10日に亡くなった。

イトーヨーカドー創業の伊藤氏、98歳で死去

伊藤雅俊氏は1924年生まれ。1958年に「イトーヨーカ堂」の前身となる「ヨーカ堂」を創業、のちに店舗を総合スーパー化して首都圏各地に展開した。

イトーヨーカドーの創業地・ヨークフーズ千住店。

1973年には米国のコンビニエンスストア「セブン-イレブン」、米国のレストラン「デニーズ」とライセンス契約を結ぶなどして事業を拡大、日本を代表する大手流通グループを築き上げた。
2005年からはセブン&アイ・ホールディングスの名誉会長となっていた。

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イズミヤスーパーセンター紀伊川辺店、2023年3月26日閉店-開業15年で

和歌山県和歌山市の岩出バイパス沿いにある総合スーパー(ショッピングセンター)「イズミヤスーパーセンター紀伊川辺店」が、2023年3月26日18時に閉店する。

閉店告知が掲出されたイズミヤ紀伊川辺店。

川辺のイズミヤ、わずか15年で閉店

イズミヤスーパーセンター紀伊川辺店は2008年4月に開業。店舗は平屋で15,130㎡。スーパーセンター棟にはテナントとして、ディッパーダン、ドムドムハンバーガー、ミスタードーナツ、スタジオアリスなどが出店。さらに別棟テナントとしてセリア、ユニクロなどが出店する。

フードコート。

一部店舗は営業継続か-近く新規テナント出店?

イズミヤの閉店後も一部の専門店は営業を続けるとみられる。
2023年3月時点で具体的な活用方法などは発表されていないが、築年数も比較的若いため、いずれ後継テナントが出店する可能性が高いであろう。

本館と複数の別棟で構成される。

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イトーヨーカドー、地方店を中心に大規模閉店へ-2026年2月期までに93店舗体制めざす

セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区)は、傘下でありグループ中核企業の総合スーパー「イトーヨーカ堂」が運営するイトーヨーカドーの店舗削減と衣料品の縮小などの合理化を、2023年3月9日に発表した。

イトーヨーカドー。

イトーヨーカドー、100店舗以下へ

3月9日の発表によると、イトーヨーカドーは2023年2月時点で日本国内(関西以東、海外店舗を除く)で126店舗を展開しているが(3月閉店の竹の塚店を含む)、そのうち地方店を中心に店舗閉鎖をおこない首都圏に経営資源を集中。2026年2月期までに93店舗体制とする計画だという。

サトーココノカドー春日部店。
今後は首都圏中心での展開とする。

イトーヨーカ堂は2022年2月期まで2期連続で最終赤字を計上していた。
大株主である米投資ファンド「バリューアクト・キャピタル・マネジメント」などは、中核事業(コンビニ事業)への専念と非中核事業の撤退(百貨店の全株売却・総合スーパーの分離)、国外コンビニ事業の運営見直しに向けたロードマップ策定を要求。それにともない、2022年4月にも人員削減などを伴う合理化とともに、2025年度までにセブン-イレブン主導の「7NOW Powerd by セブンイレブンネットコンビニ」の全国拡大、ヨーカドー主導の「イトーヨーカドーネットスーパー」を首都圏全域に拡大するなどのテコ入れ策を発表していた。

22年7月に閉店したイトーヨーカドー函館店。地方撤退が進む。

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東京ミッドタウン八重洲、2023年3月10日開業-東京駅前に三井不動産の複合ビル、バスターミナル併設

東京都千代田区の東京駅前に、三井不動産グループの超高層複合ビル「東京ミッドタウン八重洲」が、2023年3月10日にグランドオープンする。

東京ミッドタウン八重洲。

東京駅のすぐ前に東京ミッドタウン誕生

東京ミッドタウン八重洲は「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」として開発されたもの。当地にはもともと「住友生命八重洲ビル」や「中央区立城東小学校」などがあった。

再開発前の「東京ミッドタウン八重洲」「ヤンマー東京」周辺。

八重洲二丁目北地区は国家戦略特区の都市再生特別地区に指定され、2017年より三井不動産などが事業主体となった大型再開発が行われていた。隣接地には、2023年1月にヤンマーの複合ビル「YANMAR TOKYO」も開業している。
東京ミッドタウン八重洲の開発投資額は約2440億円で、建物内で必要なエネルギーを自ら作り出すことでエネルギー消費量を大きく抑えることも特徴としている。

バスセンター、区立小学校も入居

東京ミッドタウン八重洲の中核となるセントラルタワーは高さ約240メートル、地上45階・地下4階建て。このほか、低層棟の八重洲セントラルスクエアが併設される。

東京ミッドタウン八重洲・フロア構成。

セントラルタワーのうち、地下1・2階が「バスターミナル東京八重洲」(2022年9月1期開業)、地下1階から地上3階が商業ゾーン「東京ミッドタウン八重洲」、4・5階が「イノベーションフィールド八重洲」、7階から38階が住友生命本社などが入居するオフィスフロア、40階から45階が「ブルガリホテル東京」となる。
このほか、1階から4階には「中央区立城東小学校」が、低層棟のセントラルスクエア2・3階に認定こども園「昭和こども園」が入居する。

日本ブランドから日常遣いまで幅広い店舗が出店

地下1階から地上3階の「東京ミッドタウン八重洲」商業ゾーンのコンセプトは「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」。店舗面積は約5,500㎡で、年間売上70億円・来館者1000万人を目標とする。

東京ミッドタウン八重洲・商業ゾーン。

2022年9月より一部店舗が開業している地階は、バスターミナルに近いことから「ウエルシア」「セブン-イレブン」「スターバックス」など旅行者・日常遣いに便利な店舗を集積。
1階・2階には三陽商会の「三陽山長 粋」、西陣織の細尾による「HOSOO FLAGSHIP STORE」、HARIOのガラスアクセサリー店「HARIO Lampwork Factory」、「金子眼鏡店」など、日本ブランドが集積された。

HOSOO。

2階には立ち飲み店や会員制バーなどが出店、期間限定店舗を多く揃える「ヤエスパブリック」を開設。
3階の飲食街には「山内農場」「目利きの銀次」など、大衆的な大手チェーン店から高級店まで幅広い店舗が出店する。
このほか、5階部分にはテラスが設けられる。

東京ミッドタウン八重洲

東京都中央区八重洲二丁目地内 他
営業時間:10時~21時など(店舗により異なる)

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ヤマトヤシキ姫路店、2023年3月7日営業再開-旧店徒歩圏で小型店として復活

兵庫県姫路市の姫路みゆき通り商店街に、百貨店「ヤマトヤシキ姫路店」が、小型店として2023年3月7日に営業再開する。

姫路ヤマトヤシキ。

2018年2月に閉店したヤマトヤシキ本店

ヤマトヤシキは1906年に姫路市で「米田まけん堂」として創業、後に播磨地方初の百貨店となり「ヤマトヤシキ」に改称した。
2001年には加古川そごう跡に「ヤマトヤシキ加古川店」を出店(同社としては再出店)した。

ヤマトヤシキ加古川店。

ヤマトヤシキは2017年8月に、中国企業・蘇寧電器の傘下で免税店大手の「ラオックス」(港区)が新株予約権7億円の取得を発表、ヤマトヤシキは同社の傘下となり、老朽化している姫路本店は2018年2月に閉店、加古川店のみの営業となっていた。
その後、姫路本店の建物は解体されていた。

閉店直前のヤマトヤシキ本店。

ヤマトヤシキ、創業地・姫路に小型店として復活

5年ぶりの再出店となるヤマトヤシキ姫路店は旧店徒歩圏の姫路みゆき通り商店街にある姫路駅前ビル1階にあった総菜店「ハトヤプラス」跡に出店するもので、店舗面積は約50㎡。旧店の店舗面積(17,051㎡)よりかなり狭くなったものの、銘菓や贈答品を中心に販売するとしている。
なお、ヤマトヤシキ姫路店の旧店舗跡地はタワーマンションとなる予定。下層階は商業施設とする計画であるが、詳しいテナント構成やヤマトヤシキが出店するかどうかなどは2023年3月時点では発表されていない。

姫路ヤマトヤシキ

兵庫県姫路市駅前町235 姫路駅前ビル1階
営業時間:11時~19時

関連記事:ヤマトヤシキ姫路本店が閉店-2018年2月28日

イオンラウンジ、2023年6月以降に順次再開-事前予約制・制限付で

イオングループは、イオンゴールドカード保有者や株主を対象とした「イオンラウンジ」の営業を、2023年6月以降に順次再開する。

イオンラウンジ。

イオンラウンジ、感染防止のため事前予約制に

イオングループによると、イオンラウンジは2023年6月より順次再開させる計画。
再開後は感染防止のため
事前予約制
月5回までの利用
1回あたり30分以内
同伴者は1名まで(3歳未満は入室禁止)
飲み物のみ提供
になるとしている。
また、イオンカード利用者は年間100万円以上の積算利用が条件となる。

イオンラウンジの利用条件など。(リリースより)

イオングループは「具体的な再開スケジュールやご利用方法につきましては、4 月中旬以降にご案内させていただきます。」としている。

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柳ケ瀬グラッスル35、2023年3月4日開業-岐阜高島屋の南側再開発で誕生した大型複合ビル

岐阜県岐阜市の柳ケ瀬地区に大型複合再開発ビル「柳ケ瀬グラッスル35」が、2023年3月4日にグランドオープンする。

柳ケ瀬グラッスル35。

「高島屋南商店街」を再開発、超高層ビルに

柳ケ瀬グラッスル35は「高島屋南地区第一種市街地再開発事業」として岐阜高島屋南側の高島屋南商店街周辺を再開発して完成した複合ビル。
建物は地上35階・地下1階建てで、高さは132メートル。
グラッスル35は「GLASS(ガラス)」、「GRASS(緑)」、「CASTLE(城)」、そして「35階建て」に由来する。

岐阜駅から見たグラッスルと柳ケ瀬地区。

核店舗は「Vドラッグ」、公共施設も

柳ケ瀬グラッスル35の1階・2階は商業ゾーン。核店舗はバロー系ドラッグストア「Vドラッグ」で、大垣共立銀行や再開発前に商店街にあった店舗なども出店。大手食パンチェーン「乃がみ」、駅南のメガドンキユニー近くにあるレストラン「キッチンフクイ」や平成調剤薬局の飲食店「薬養軒MIZUTOKI」など、市内で人気の飲食店も出店する。なお、テナントによって開業日は異なる。

グラッスル下層階の商業ゾーン。

3階は岐阜市の健康運動施設「ウゴクテ」(4月30日開設)、「岐阜市中保健センター」(5月8日移転開設)、4階は岐阜市の子育て支援施設「ツナグテ」(4月30日開設)、5階以上は分譲マンション「ライオンズ岐阜プレミストタワー35」(335戸)となる。
劇場通り商店街側のエントランスには、イベントが開催できる大型ビジョンを備えた広場「Gテラス」が設けられた。

劇場通りアーケード側のエントランス「Gテラス」。

グラッスル開業に合わせ金公園もリニューアル

「柳ケ瀬グラッスル35」向かいに鎮座する「金神社」となりにある「金公園」も3月4日にリニューアル開園。
また、グラッスルの建設に先立ちアーケードの街路変更なども行われており、ビル開業によって柳ケ瀬エリアは新たな顔を見せることとなった。

こがね公園もリニューアルする。
丸窓電車モ513は岐阜駅前に移設済み。

柳ケ瀬グラッスル35

岐阜市徹明通二丁目18

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岡島百貨店、2023年3月3日移転開業-再開発ビル「ココリ」に移転、縮小するも充実の店舗に

山梨県甲府市の百貨店「岡島百貨店」が、2023年3月3日に移転リニューアルオープンする。

岡島百貨店の新店舗(ココリ)。

創業180年の老舗百貨店、移転で新装

岡島百貨店は1843年に呉服店・茶販売店として創業。現店舗は1938年に移転開業したもので、1988年の増床リニューアルにより現在の姿となった。
館内はフルラインの百貨店であり、三越と提携。建物は8階から地階、店舗面積は29,520㎡となっていたが、建物が老朽化。
現店舗を閉店し、ほぼ空き店舗となっている再開発ビル「ココリ」(正式名:紅梅地区再開発ビル)の地階-2階に移転することとなった。
前回の記事はこちら 
旧ビル閉店日の記事はこちら

閉店当日を迎えた岡島現店舗。

岡島の旧店舗は大手ディベロッパー「タカラレーベン」(東京都千代田区)に売却、現店舗を解体して再開発がおこなわれている。
詳しくはこちらの記事参照

岡島跡のタワーマンション。

ほぼ空き店舗となっていた再開発ビル「ココリ甲府」

岡島が移転する再開発ビル「ココリ」は、2010年8月に開店。総事業費約107億円のうち半分を甲府市と山梨県、国がそれぞれ補助金として負担して2010年8月に開業した再開発ビルで、高層階は(タワーマンションライオンズマンション)、中層階は専門学校、下層階は商業施設で構成される。

岡島となったココリの全景。

開店当初のココリは地元の宝石産業をアピールするために「アウトレットジュエリーモール」が核となっており、不振を極めた。そのため、2011年12月には2階を「アニメイト」などが出店する「ホビータウン甲府」に改装することで活性化を図ったが、ホビータウンの来客がビル全体の集客不振を解消するには至らず、ジュエリーモールを核店舗に決めた行政の責任が問われる事態となっていた。

ホビータウン甲府。

そこで「イオンモール」が「イオンモール甲府昭和」の増床に合わせて2014年末にココリのプロパティマネジメント契約を締結。「毎日うれしいがココに」をキャッチフレーズに、2016年までにイオンリテールの運営する食品スーパー「イオン」(2016年7月開店)を核に、酒売場「イオンリカー」、「未来屋書店」といったイオン系テナントや、「築地銀だこ」、「サンマルクカフェ」といった飲食店が誘致され、普段使いしやすい商業施設として生まれ変わったことで以前と比較して多くの地元住民の利用が見られるようになった。

イオンモール甲府。

一方で、近年は2019年8月にイオン系の未来屋書店が、2020年3月に300円ショップが閉店するなど、テナントの撤退が相次いでおり、エントランスである1階にも非物販テナントであるマンションギャラリーや就労継続支援A型事業所が出店。
さらに、コロナ禍のなか2020年11月には1階のイオンとイオンリカーも撤退、2022年にはホビータウンの店舗などが順次閉店し、ココリの商業床はほぼ空き店舗となっていた。

岡島新店舗、規模縮小も百貨店ブランドの多くは存続

岡島新店舗の店舗面積は約4,500㎡で、コンセプトは「地域共創型上質スペシャリティストア」。旧店舗の7分の1の面積となる。

岡島の看板が設置されたココリ。
外向き店舗の多くは以前のまま営業しているが、岡島の区画となった場所も。

フロア構成は以下のとおり。

2階 新しいライフスタイルのフロア リビング・服飾・催事場等
1階 上質ファッションのフロア デパコス・服飾など
地階 上質な日常を提供する食のフロア 生鮮・食品・明治屋など

 

旧店舗で人気を集めていた「ジュンク堂書店」など撤退となったテナントもある一方で「コーチ」「シャネル化粧品」「ロクシタン」「コムサプラチナ」「Jプレス」「レリアン」「ウチノタオル」などといった多くの百貨店向けブランドが存続。岡島は陳列方法を工夫するなどして撤退ブランドをおさえたとしており、照明設備など内装もかつてのココリから大きく変更され、百貨店らしい雰囲気となった。

商店街側に設置されたロクシタンの看板。

また、とくに食品は「明治屋 MEIDI-YA」、精肉「わたなべ」、京都の漬物「土井志ば漬本舗」、新潟の鮭茶漬けなどで知られる「加島屋」、ベーカリー「パンパティ」等が新規出店するなど充実が図られたほか、各フロアに催事スペースを設置。物産展をはじめとした各種催事が開催される予定となっている。

商店街側には岡島出店を歓迎する看板も。

岡島百貨店

山梨県甲府市丸の内1-16-20
営業時間:10時~19時

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