カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

無印良品板橋南町22、2022年11月17日開業-都内最大級、マルエツなども出店

東京都板橋区の首都高高松ランプ近くに、複合商業施設「無印良品板橋南町22・マルエツ板橋南町店」が2022年11月17日にグランドオープンした。

無印良品板橋南町22。(公式サイトより)

ハタ・スポーツプラザ跡地、マルエツは再出店

無印良品板橋南町22・マルエツ板橋南町店が出店するのは、地下鉄要町駅から歩いて10分ほどの場所にあり2011年に閉館した「ハタ・スポーツプラザ」の跡地。
またマルエツもかつて同地にマルエツ池袋店として出店しており、スポーツプラザの閉館後も2020年まで営業していたため、マルエツは再出店となった。マルエツ板橋南町店は9月に先行開業している。また、この部分はスポーツクラブの建物を減築したものとなっている。
全館の店舗面積は4,986㎡で、核店舗である無印良品とマルエツのほか「どらっぐぱぱす」、クリーニング「きょくとう」、レンタル自転車「ダイチャリ」が出店する。

無印良品は「板橋推し」

無印良品板橋南町22」は4階建て、店舗面積は3,924㎡。東京都内では東京有明店、銀座店に次ぐ広さで、路面店としては関東最大となる。
無印良品は出店に際して2022年9月に板橋区と連携包括協定を締結。館内は「板橋推し」が全面にみられ、「板橋のいっぴん」コーナーや板橋区・近隣区で穫れた野菜コーナーが設けられるほか、フードコーナーでは板橋店限定のクラフトビールやハンバーガーの提供も行われている。
店名を「要町」などではなく「板橋南町22」としたのも、ここが板橋区であり所在地を分かりやすくするための「板橋推し」の一環であるといえる。

無印良品板橋南町22

住所:東京都板橋区南町22
営業時間:9時~23時(マルエツ)

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TAKEYA1、2022年11月16日開業-御徒町の多慶屋3館を統合・再開発、サミットストアも出店

東京都台東区の御徒町駅近くにある多慶屋HDが運営するディスカウントストア「多慶屋」の複数館を再開発した新店舗「TAKEYA1」が、2022年11月16日に開業する。

TAKEYA1

御徒町を代表する商業施設、新装でスッキリした店舗に

多慶屋は御徒町で1947年に創業。現在は御徒町で総合ディスカウントストアを運営している。
TAKEYA1は家具館・家具館別館・8号館の3館一帯を再開発したもので、延床面積は6931㎡。
なお、これにともない多慶屋の既存各館の売場構成と名称も再構成されている。

TAKEYA1

テナントとしてスーパー「サミット」も

TAKEYA1は地上5階、地下3階建て。
核店舗として1階・2階・3階・5階に総合ディスカウントストア「多慶屋」が出店。館内には授乳室も設けられる。

TAKEYA1館内フロアガイド。

テナントとしては、地下1階・地下2階には食品スーパー「サミットストア御徒町TAKEYA1店」、4階には100円ショップ「ダイソー 多慶屋御徒町店」が出店する。ダイソーは別の館からの移転となる。
(写真はニュースリリースと公式サイトより)

TAKEYA1

住所:東京都台東区台東4丁⽬12番地1号
営業時間:9時~25時(サミット)

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ニトリ 池袋サンシャイン60通り店、2022年11月18日開業-東急ハンズ跡に都心最大級の旗艦店

東京都豊島区のサンシャインシティ近くにあった大手雑貨店・都市型ホームセンター「東急ハンズ池袋店」跡に、家具大手「ニトリ」(本社:札幌市)の大型旗艦店「ニトリ 池袋サンシャイン60通り店」が、2022年11月14日にプレオープン、11月18日にグランドオープンする。

ニトリ 池袋サンシャイン60通り店。

池袋のハンズ、37年の歴史に幕を下ろしていた

東急ハンズ池袋店は「住友生命池袋ビル」の核テナントとして1984年9月に開業。旗艦店として永年親しまれたが、2021年10月31日に閉店していた。
建物は地下2階地上9階建て、売場は1階から8階まで、店舗面積は6,390㎡。建物は三菱UFJ信託銀行を経て、ヒューリックの所有となっていた。ニトリはヒューリックから建物を買収するかたちでの出店となる。

東急ハンズ池袋店・エントランス。

ニトリ、都心最大の旗艦店に

ニトリ 池袋サンシャイン60通り店の売場は1階から8階まで、売場面積は約5980㎡。1階から5階をホームファッション売場、6階から8階を家具売場とする。
なお同店の開店を前に、周辺のニトリ東武池袋店、ニトリエクスプレスサンシャインシティ店は閉店している。

ニトリ 池袋サンシャイン60通り店。

ニトリ 池袋サンシャイン60通り店の店内には、都心の住宅事情に合った商品を揃えるほか、部屋型プレゼンテーションとして10室のモデルルームを設置。部屋に家具等を設置した場面をシミュレーションできるニトリのアプリ「お部屋deコーディネート」を使うことができるデジタル端末も設置されている。

ニトリ 池袋サンシャイン60通り店の館内イメージ。
(ニュースリリースより)

ニトリでは開業を記念し、11月18日10時から先着300人にフリーザーバックとショッピングバックセットを配付する予定となっている。

ニトリ 池袋サンシャイン60通り店

住所:東京都豊島区東池袋1-28-10
営業時間:10:00~21:00

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トライアル赤穂細野店、2023年2月ごろ開店-イオン向かいのパチギンUSA跡地に

兵庫県赤穂市のJR赤穂線播州赤穂駅近くにあった関西地場中堅パチンコチェーン「パチギンUSA赤穂」(2019年閉店)跡地に、トライアルカンパニー(本社:福岡市)の総合ディスカウントストア「スーパーセンタートライアル赤穂細野店」が2023年2月ごろに開店する。

播州赤穂駅近くにトライアル

スーパーセンタートライアル赤穂細野店の建物は2022年6月に着工、平屋建で店舗面積は4,954㎡。駐車場台数は307台、駐輪場は40台。同社店舗としては兵庫県内6店舗目で赤穂市内初出店となる。赤穂細野店は同社標準業態(スーパーセンター)の店舗として、生鮮食品から衣料品、住居関連用品までワンフロア・ワンストップで購入可能な売場を展開する予定。

九州発ディスカウントの激戦区に

トライアルは従来の価格訴求に加えて、自社開発によるIoT機器(AIカメラ・スマートショッピングカート)を活用した「スマートストア」による買物体験の向上、グループ会社(明治屋)のノウハウを活かした惣菜の品質向上を打ち出すことで差別化を図り、コロナ禍においても売上高を一貫して伸ばし続けている。

トライアル赤穂細野店の出店予定地。
写真右奥にはコスモスがみえる。

赤穂細野店周辺は、イオングループの大型総合スーパー「イオン赤穂店」と大和ハウス系ショッピングセンター「フレスポ赤穂(旧赤穂センターモール)」に加え、トライアルと同じく九州地盤の大手ディスカウントストア「ダイレックス赤穂店」「ディスカウントドラッグコスモス赤穂店」が営業するなど市内随一の商業集積地域となっているが、同社が武器とするスマートストアで顧客の囲い込みを図っていくものとみられる。

市道中広木津線を挟み対面するイオン赤穂店。
開店から40年以上経過している。

スーパーセンタートライアル赤穂細野店

住所:兵庫県赤穂市細野町52
営業時間:24時間営業(予定)

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セブンアイ、傘下の「そごう・西武」売却を2022年11月11日発表-米ファンド・ヨドバシ連合に

セブン&アイHD(本社:東京都千代田区)は、傘下に収めていた大手百貨店「そごう・西武」の全株式を、ソフトバンク系投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」(本社:米国)に売却することを2022年11月11日に発表した。

そごう広島店。

モノ言う株主、不振の百貨店売却を求めていた

そごう・西武の前身である「そごう」は1830年に大坂で古着店「大和屋」として創業。経営破綻により西武百貨店と経営統合し、2003年6月にそごうと西武百貨店の中間持株会者「ミレニアムリテイリング」を発足させた。一方の「西武百貨店」は1940年に武蔵野鉄道(のちの西武鉄道)傘下の百貨店「武蔵野デパート」として創業したことを起源とする。
セブン&アイHDは、2006年6月に「ミレニアムリテイリング(そごう・西武百貨店と合併して現在は「そごう・西武」を傘下に収め、(当時)国内最大手流通グループの一員となった。セブン&アイHDは、2007年にはグループ共通PB「セブンプレミアム」と共通電子マネー「nanaco」を相次ぎ取扱開始、米高級百貨店「バーニーズニューヨーク」日本法人やベビー用品店「アカチャンホンポ」買収による事業領域の拡大を図るなど、グループの規模拡大をおこなった。

そごう心斎橋本店。
セブンアイ傘下となったのち2009年8月に閉店。

一方、セブン&アイHDは2011年11月のイオンによるマルナカ買収で業界首位の座から陥落、コンビニ事業を除き業績不振が続いていた。こうした背景もあり、2021年5月までにセブン&アイHD株の4.4%を取得した米投資ファンド「バリューアクト・キャピタル・マネジメント」は、中核事業(コンビニ事業)への専念と非中核事業(百貨店の全株売却・総合スーパーの分離)の撤退、国外コンビニ事業の運営見直しに向けたロードマップ策定を要求していた。そごう・西武の売却も、こうした事業見直しの一環であった。

ヨドバシも買収資金拠出、店舗にヨドバシ出店へ

「フォートレス・インベストメント・グループ」は「そごう・西武」売却のパートナーとしてヨドバシカメラの持ち株会社の「ヨドバシホールディングス」(本社:新宿区)と提携、ヨドバシも買収資金を拠出する。
さらに、ヨドバシが一部の不動産を取得し、そごう・西武の旗艦店にヨドバシカメラを出店させるとみられる。

ヨドバシカメラが出店するとみられる池袋西武。

旗艦店の処遇のほか、一部不動産を保有する閉鎖店舗(川口そごうなど)や地方店舗の行方も注目され、今後の詳細発表が待たれる。

そごう川口店。
現在は空き店舗だがそごう・西武が一部不動産を保有する。

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マエダガーラモール店、2023年5月7日閉店-旧亀屋みなみのガーラタウン、A棟の専門店も

青森県青森市の新青森駅近く・青森西バイパス沿いにあるショッピングセンター「ガーラタウン」の核店舗「マエダ ガーラモール店」が、2023年春に閉店する。
追記:5月7日閉店となる。

マエダ ガーラモール店。

亀屋みなみの旗艦店だった

ガーラタウンは2000年6月に当時青森県最大手のスーパーだった「亀屋みなみチェーン」が運営するショッピングセンター「ジョイフルシティみなみ 西バイパス店」として開店。同社の旗艦店として期待されたものの、バイパスに背を向けるような構造が幸いしてかその翌年・2001年10月に亀屋みなみチェーンは経営破綻し、同店も2001年12月に閉店した。
一方で、同店の開店後には西バイパスエリアの開発が大きく進み、ロードサイド店舗密集地帯となった。

向かいには2011年にカブセンターが開店。

マエダの旗艦店として多くのテナントが出店

ガーラタウンは「ジョイフルシティみなみ 西バイパス店」を改装するかたちで2003年6月に開業。
ガーラタウンウエストモール(マエダ以西)の店舗面積は21,661㎡、ガーラタウンイーストモール(スポーツデポ以東)の店舗面積は10,842㎡で、核店舗としてむつ市のスーパー「マエダ」(マエダ百貨店)がA棟を一括賃借するかたちで「マエダ ガーラモール店」を開店させた。当時、建物はみちのく銀行の系列企業の所有となっていた。

青森市中心部を走るガーラモール行のシャトルバス(弘南バス)。

2022年時点はA棟のテナントとして「モンベル」「キディランド」「ABC-MART」「組曲 anySiS」「タイトー」など様々な大手店舗が出店。青森市で唯一となっているものもみられる。また、核店舗であるマエダガーラモール店も同社店舗のなかで最大級の売上があったとみられる。
全館を合計すると青森市で最大の大型店であり、青森駅からのシャトルバスも運行されている。

ガーラモールA棟、契約更新できず-テナントも撤退

マエダの発表と記者会見によると、2023年5月で20年間の賃貸借契約が満了。契約を更新すべく、老朽化した建物の改修などについて交渉していたものの、契約更新の合意に至らず閉店することになったという。
契約満了は5月25日であることから、閉店時期はそれより前の4月~5月はじめになる模様。また、A棟に出店する専門店はマエダのテナントであるため、テナントも閉店、A棟は全館空き店舗になるとみられる。
なお、A棟以外に出店する「スポーツデポ」「はるやま」などは今後も営業を続ける可能性が高い。
A棟の後継テナントや、マエダの代替店舗については2022年11月時点で発表されていない。

多くのテナントが出店するガーラモール。
(以上、写真:おがぴさん

マエダの記者会見と地元紙の東奥日報によると、現在、ガーラタウンの土地・建物は「東日本アセット」が所有。東日本アセットとの交渉窓口となっていたのは八戸市の百貨店「三春屋」を買収したやまきグループだという。
三春屋は改装中だった2022年4月に突然閉店している。

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マックスバリュ無人店舗おまかせくん浅原交流会館店、2022年11月4日開店-マックスバリュ西日本で初の山間部無人店、広島に

広島県廿日市市の国道186号線沿いにある複合施設「浅原交流会館」に、マックスバリュ西日本で初となる山間部の無人店舗「マックスバリュ無人店舗おまかせくん浅原交流会館店」が2022年11月4日に開店した。

マックスバリュ西日本、買い物難民解消めざした無人店

「浅原交流会館」は2018年に開館した複合施設で、直売所やカフェを併設。また、向かいには公民館「浅原市民センター」がある。

マックスバリュ無人店舗おまかせくん浅原交流会館店。

浅原交流会館には2019年6月より山口県内のマックスバリュ西日本店舗から週1回移動販売車「おまかせくん」が来ていたという。
マックスバリュ西日本は2022年9月に広島県廿日市市と「中山間地域の買い物支援に係る連携協定」を締結、無人店舗の開設に至ったもの。

「おまかせくん」シンボル。

「マックスバリュ無人店舗おまかせくん浅原交流会館店」の店舗面積は25㎡で、加工食品などを中心に約400品目を扱う。また、生鮮品を販売するため移動販売車の運行も続ける。
マックスバリュ西日本は広島美容専門学校内などにも無人店舗を開設しているが、山間部への出店は初のこと。
今後も買い物難民の解消に繋がるような無人店舗の出店が広がることになるのか注目される。

マックスバリュ無人店舗おまかせくん浅原交流会館店

住所:広島県廿日市市浅原2654-3
営業時間:9時~17時(火・水曜日は休業)

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ドン・キホーテ京橋店、2022年11月18日開店-グランシャトー近く、パチギンEARTH&MOON跡の京橋ダブルスタービルに

大阪府大阪市都島区の京橋駅・グランシャトー近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ京橋店」が2022年11月18日午前10時に開店する。

関西有数の歓楽街にドンキ

ドン・キホーテ京橋店は、2022年1月閉店の関西地場大手パチンコ店「パチギンEARTH&MOON」跡を全面改修した商業ビル「京橋ダブルスタービル本館」の核となるもので、建物は地上6階建で営業フロアは1~2階、売場面積は約996㎡。
京橋店の開店により同社店舗は大阪市内16店舗体制となる。(MEGAドンキ・エキドンキ業態など含む)

ドン・キホーテ京橋店。

京橋店はコンセプトに「さりげない日常とギラギラな非日常」を掲げ、ワクワク・ドキドキと利便性を兼ね備えた品揃えを打ち出す。

「ギラギラな非日常」イメージの「派手な階段」。

その一環として、1階は「さりげない日常」のフロアとして食料品や日用品といった生活必需品を中心に展開。輸入食品やグミの拡充や家飲みから業務用需要まで幅広く対応した酒類の取扱いを行う。
2階は「ギラギラな非日常」のフロアとして、夜のニーズも意識した宝飾品・ブランド品・バラエティグッズを中心に展開。トレンド感あるカラコンやコスメなどを取揃えるとしている。
また、同店は「コンパクトな店舗」という特性を活かし、家電製品に関しては調理家電や理美容家電といった「持ち帰り家電」を中心に展開、買い周りがしやすい売場構成をめざす。

真実の口をオマージュしたフォトスポット。

ドン・キホーテ京橋店

住所:大阪府大阪市都島区東野田町3丁目12-1
営業時間:午前 10 時~翌午前3時

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マックスバリュ音更店、2022年11月18日開店-木野タウンの食品核、いちまる閉店以来約3年ぶり音更にイオン系スーパー復活

北海道河東郡音更町の木野タウンに、イオン北海道の大型食品スーパー「マックスバリュ音更店」が2022年11月18日午前9時に開店する。

十勝音更にイオン系食品スーパー復活

マックスバリュ音更店は、2018年より地場パチンコ店「ジェネシス」のグループ会社「ソフトアイランド」が順次整備を進めているショッピングセンター「木野タウン」の食品核として出店するもので、建物は平屋建、店舗面積は約2,550㎡、駐車場台数は約1,050台。
イオン北海道のマックスバリュとしては十勝総合振興局管内8店舗目で音更町内初の店舗となる。また、同社の前身となる「マックスバリュ北海道」の食品スーパー「ルーキーいちまる」が2019年7月に閉店して以来、音更町にイオン系食品スーパーが約3年ぶりに復活することとなる。

マックスバリュ音更店。

音更店ではコンセプトに「『地場と鮮度』にこだわった地域に密着したお店」を掲げ、農産売場では地場野菜に加えて、環境志向・健康志向の高まりに対応した有機野菜や即食ニーズの高まりに対応したカットフルーツを拡充。
水産売場では帯広創業の干物加工会社「能本水産」コーナーの展開や釧路創業の魚専門店「釧之助」商品、時短・簡便・骨とり商品など保存に便利な冷凍食品を取扱う。
また、畜産売場では地元ブランド肉「トヨニシファーム帯広牛」「十勝長いも豚」に加え、坂口精肉店直営熟成和牛専門店「味覚園」のジンギスカンといったこだわり商品、大容量冷凍ストック品を展開。
惣菜売場では帯広名物豚丼専門店監修商品「ぶたいち監修豚丼」や十勝小豆使用の和菓子「おはぎ」「よもぎおはぎ」、「中札内田舎どり」をテーマにした弁当・惣菜などを展開。冷凍食品売場では「十勝ナチュレ」「JA士幌町十勝男爵のコロッケ」といった地元商品を始め、外食有名店監修商品や韓国メニューなど約700品目を展開する。
あわせて、インストアベーカリーでは山本忠信商店による十勝産小麦「月の魔法」を使用した「十勝小麦の角食」や十勝産食材を使用した菓子パン・バーガーなどを展開。十勝19市町村の連携による地域産業政策「フードバレーとかち」認証商品を取扱うなど「地場商品・地元食材を使った地域こだわりの商品」の強化を打ち出す。
このほか、同店では「毎日の美と健康づくりをサポートする商品の充実」を掲げ、H&BC売場(ヘルス&ビューティケア)や花売場といった非食品分野を展開。専門店として北の自然菓「柳月」、美唄焼鳥「」、クリーニング店「街のクリーニング屋さん」を備えるなど、食品スーパーとしては広大なフロアを活かした店舗とする。

マックスバリュ音更店のフロアマップ。

同店ではサービス面においても、フルセルフレジ(8台)とお支払いセルフレジ(4台/精算機8台)、タイムリーな価格表示に対応した電子棚札といったデジタル設備を導入することで「快適にお買物いただける売場環境を構築し、地域の皆さまに最もご支持いただけるお店」をめざすとしている。

十勝でマックスバリュ本格展開へ

イオン北海道は2022年11月4日時点において、マックスバリュを十勝総合振興局管内で7店舗展開しているが、いずれも2015年10月に旧マックスバリュ北海道が十勝地場大手流通グループ「いちまる」から食品スーパー事業を承継した店舗であり、旧いちまる運営店舗はマックスバリュへの転換後も一般的な同業態の店舗とは異なるフロア構成となっている。
マックスバリュ音更店は、イオン北海道としては初となる十勝総合振興局管内での同業態の新規出店であり、本格展開の試金石としての役割を担う店舗となりそうだ。

マックスバリュ音更店

住所:北海道河東郡音更町木野大通り東10丁目6-27
営業時間:9時~22時

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コノミヤ、トーホーストアを2023年3月までに買収ートーホーの株式譲渡で、バローとトーホーの資本提携も解消

食品卸大手の「トーホー」(神戸市東灘区)は2022年10月31日、子会社の食品スーパー「トーホーストア」(神戸市東灘区)の全株式を「コノミヤ」(大阪市鶴見区)に譲渡すると発表した。
譲渡時期は2023年2月から2023年3月末までを予定しており、トーホーストアはコノミヤの運営となる。

トーホーストア大久保駅前店。(兵庫県明石市)

関西の老舗スーパー、近年はバローと提携していた

トーホーは1947年、佐賀市で設立した「藤町商店」が前身。1953年神戸市に「東蜂産業」を設立、1960年にトーホーストア1号店の水前寺店、1963年には神戸市1号店のトーホーストア垂水店を出店した。
1980年代後半の最盛期には兵庫県南部や福岡県に69店舗を展開していたが、面積が小さい店舗が多かったことなどから近年は売り上げが低迷。2010年11月には福岡県の5店舗を「マミーズ」(福岡県柳川市)に売却し、兵庫地区の店舗に経営資源を集中した。
2016年6月には同業の「バロー」(岐阜県)がトーホーストアの株式20%を取得、持ち分法適用会社化し資本・業務提携を締結。バローのプライベートブランド「Vセレクト」60品目をトーホーストアに導入し収益改善に努めていた。

バローの店舗。

トーホーストアの2022年10月時点の店舗数は34店舗と最盛期の半数程度。最盛期には食品スーパー事業がトーホーグループの売上高の約4割を占めていたが現在は1割以下と厳しい経営環境が続いていた。

コノミヤ、スーパーおくやまに続く規模拡大

譲渡先のコノミヤは1957年創業。2005年に「トリオト商事」(大阪府堺市)の営業権を譲受、2011年に「ハローフーヅ」(愛知県)を吸収合併、2015年には「トミダヤ」(岐阜県)をグループ化、2020年に「スーパーおくやま」(奈良県)を子会社化するなど同業のM&Aに積極的な会社として知られる。

コノミヤ鴫野店。(同社1号店、1972年10月開店)

親会社のトーホーが所有するトーホーストアの株式92.8%に加え、バローが所有する残りの株式7.2%についてもトーホーが買い取り、合わせてコノミヤに譲渡する予定という。譲渡日は2023年2月末以降、2023年3月末までの間を予定している。

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