カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

三和ストアー、2019年3月15日全店閉店-呉地盤の中堅スーパー、60年の歴史に幕

広島県呉市に本社を置く地場中堅スーパー「三和ストアー」が、2019年3月15日をもって全7店舗を閉店、60年の歴史に幕を下ろすことを発表した。

三和ストアー本通店。(旧・三和ストアー本店)

呉市民の台所として親しまれたスーパー、60年の歴史に幕

三和ストアーは1959年5月、呉市本通で創業。
同社は「呉で一番早くスーパーマーケット形式を取り入れたスーパー」として、最盛期には呉市内に12店舗を展開。
2000年代以降は新規出店・スクラップアンドビルドを加速し、一部店舗を都市型食品スーパー業態「パセット」に転換するなど積極的なリニューアルを進めていたが、近年は競合店との競争激化により店舗数を7店舗まで減らしていた。

三和ストアーパセット中通店。

三和ストアーが運営する全7店舗のうち「三和ストアー天応店」「三和ストアー前川店」「三和ストアー阿賀店」の3店舗を2月28日までに閉店、「三和ストアー本通店」「三和ストアー吉浦駅店」「パセット中通」「パセット長ノ木」の4店舗を3月15日までに閉店する。
同社店舗は同業他社への譲渡、運営移管が検討されているが、運営店舗の多くで施設の老朽化が顕著にみられることから、譲渡対象店舗は一部に限られるとみられる。

関連記事:フジ、イオンと資本業務提携-フジはマックスバリュ西日本株を取得、更なる「関係の深化」検討
関連記事:フジ、3月から店舗ロゴを変更へ-創業50周年で、新スローガンも制定

パトリア七尾、2019年3月3日に閉館へ-運営会社の破綻で

石川県七尾市の七尾駅前に位置するショッピングセンター「パトリア七尾」が、2019年3月3日に閉店する方針であることが都商研の取材で分かった。
追記:多くのテナントは撤退するが、カジマートは3日以降も当面営業を継続する。
追記:大和百貨店ギフトサロンは隣接ビルに移転
追記:ミスタードーナツは当面営業
追記:3月10日、カジマート閉店

追記:3月11日、エスカレータ停止(2階は3店が営業)
パトリア-
パトリア七尾。

七尾市を代表する大型店だったが

パトリア七尾は1995年開店。建物は地上7階建、売場面積は15,079㎡。第三セクターで大和、ユニーなども出資する七尾都市開発が運営する。
開業当初は1~3階に百貨店「大和」と総合スーパー「ユニー」が出店、4~5階にはイベントホールが整備されるなど、七尾市を代表する複合商業施設として営業していたが、2010年に大和が1階に店舗を集約、2017年2月に「ピアゴ」(旧ユニー)が撤退するなど一時存続が危ぶまれることとなった。
連絡通路-1-
奥に見えるのが七尾駅。駅前に立地する。
左は2006年に開業した「ミナクル」でコンビニや図書館が入居。

2017年4月には1階に北陸地盤の高品質食品スーパー「カジマート」と同社がFCとして運営する書店「うつのみや」が1階に出店、同年6月には「ホームセンターロッキー」が2階に出店するなど、低層階では早期の後継店舗誘致に成功した一方で、3階はサービス系1店舗を除きほぼ全てが空きフロアという状況が続いている。

建物は3月3日をもって全館閉鎖、一部では存続の動きも

今回のパトリア七尾閉店は開業以来、管理運営業務を行っていた「七尾都市開発」が2月15日をもって破産の申し立てをおこなうことを決定したことが理由だという。
経営破綻がウェブサイトで告知されたことを受けて都商研がおこなった取材に対し、ある核テナント企業は「パトリアが3月3日に閉鎖するため閉店せざるを得なくなった、申し訳ない。」と述べ、3月3日に閉館する方針であることが分かった。
その一方で、パトリア管理組合が七尾都市開発から商業フロアの管理・運営を引き継ぎ運営を継続する動きもみられるなど、先行き不透明な状況となっている。

関連記事:ユニー・ピアゴ七尾店、2016年度末までに撤退へ-パトリア七尾の核店舗
関連記事:香林坊東急スクエア、2016年4月28日開業
関連記事:「イオンモール新小松」2015年12月着工-2017年3月開業めざす

大塚家具、ヤマダと業務提携へ-2019年2月発表、日中ファンドから約38億円の資金調達も

家具販売大手の「大塚家具」(東京都江東区)は、家電量販店最大手「ヤマダ電機」との業務提携及び、越境EC事業を手掛ける「ハイラインズ」との資本業務提携による約38億円の資金調達をおこなうことを2019年2月15日に発表した。

IDC大塚家具新宿ショールーム。

大塚家具、将来的にはヤマダ電機への商品供給も検討

ヤマダ電機は2011年に住宅メーカー「エス・バイ・エル」を買収し住宅関連事業に本格参入して以降、2012年に旧日立化成系の住宅設備メーカー「ハウステック」を買収するなど事業強化を推進、家電販売事業との相乗効果が期待される「スマートハウス」の拡販を目指している。
同社は2016年11月、東京都立川市に生活提案型業態「LABI LIFE SELECT」1号店を出店、2017年6月には群馬県前橋市の同社アウトレット店舗跡を業態転換する形で家具・インテリア専門店「インテリアリフォームYAMADA」を出店、同年9月には茨城県ひたちなか市の同社店舗跡に家電製品と家具・インテリアの併売、直営カフェの併設を行う新業態「家電住まいる館YAMADA」1号店を出店しており、2019年1月時点では59店舗を展開する。

 「家電住まいる館YAMADA」は全国へと拡大しつつある。

今回の業務提携は両社の家具・家電販売ノウハウの共有が目的だとしており、将来的にはヤマダ電機家電住まいる館に対する大塚家具商品の供給、法人顧客(ホテル・旅館など)への家電・家具の納入、物流・リフォーム分野における協業も検討されているという。

ハイラインズからの資金調達により中国本格参入目指す

大塚家具はヤマダ電機との業務提携と合わせて、越境EC事業を手掛ける「ハイラインズ」と資本業務提携を締結、ハイラインズ及び日中アライアンスファンドを対象とした第三者割当による新株予約権の発⾏により約38億円を調達する。
大塚家具は、阿里巴巴集団(アリババグループ)の中国大手ネット通販「天猫国際」(T-MALL)に旗艦店を出店するハイラインズとの提携により、中国EC市場への本格参入とアリババ系家具小売大手「北京居然之家云地匯新零售連鎖有限公司」(居然之家/Easyhome/イージーホーム)との関係性強化を目指すという。

再建の道筋が不透明な大塚家具、株価は一時ストップ安に

大塚家具は2015年の大塚久美子社長復帰以降、会員制廃止や中価格帯商品の充実、地方百貨店への小型店・提携店舗出店、中古家具の買取・販売や家具アウトレット事業への参入など経営改革を推し進めているが、売上高及び来客数の減少により経営状況は悪化の一途を辿っている。
2017年11月には貸会議室大手「TKP」と資本業務提携を締結し、旗艦店の一部売場をTKPに転換、2018年12月には「居然之家」(Easyhome/イージーホーム)と業務提携を締結したが再建への道筋は未だに鮮明なものとはなっていない。

TKPとの資本業務提携は今後も継続する。

大塚家具の株価は2018年12月より上昇傾向にあったが、2019年2月14日から2日連続で一時取引停止、2月15日には一時ストップ安となり前日比-15.65%となる388円で取引時間終了を迎えた。

関連記事:大塚家具、中国の家具販売大手「居然之家」と業務提携へ
関連記事:大塚家具、首都圏近郊エリアの3店を2019年1月までに閉店へ
関連記事:大塚家具「創業の地」の春日部店跡を売却へ-EC事業者に
関連記事:iDC大塚家具春日部ショールーム、5月27日閉店-創業地・春日部の大型店、再開発検討地域に

福岡ビル、2019年3月31日閉館-TSUTAYAはショッパーズに、西鉄本社は博多に移転

福岡市中央区天神の西鉄福岡駅・地下鉄天神駅前にある複合ビル「福岡ビル」(福ビル)が再開発のため2019年3月末に閉館する。

福岡ビル。

天神交差点の顔、58年の歴史に幕

福岡ビルは1961年に完成。福岡市中心部・天神交差点の顔として知られる。1962年から西日本鉄道本社が入居しており、のちに建物も西鉄の所有となった。2005年の福岡西方沖地震では多数の窓ガラスが割れる被害を受けた。
建物は地上10階建地下3階建てで、地階から3階までは商業施設となっており、地階は飲食街、屋上はビアガーデンとなっている。
商業施設部分は永年に亘って丸善が核店舗であったが、近隣に出店する淳久堂書店との経営統合もあり閉店し、2011年4月からはTSUTAYAが核店舗となっている。

丸善出店時代、福岡西方沖地震の補修後。

閉館を控えて、館内のテナントは退去が進んでいる。現在の核店舗「TSUTAYA天神駅前福岡ビル店」は2月28日に閉店する予定となっている。

テナントの退去が進む。

TSUTAYAはショッパーズに、西鉄本社は博多に移転

TSUTAYA天神駅前福岡ビル店は丸善跡に2011年4月開店。新本と古本を同じ売場に並べる売場を特徴としていたが、開店から8年での閉店となる。
閉店後、同店は旧ダイエーショッパーズ福岡を改装して誕生する複合オフィス「天神ショッパーズ福岡」へと移転する。4月中の新装開店を目指して工事が進められる。ツタヤ店内にある「ハニー珈琲」も一緒に移転する方針だという。

イオンショッパーズ福岡。複合オフィスに改装される。

天神ショッパーズ福岡は4階から地下1階までが商業床となるが「ダイソー」「TSUTAYA」が大型店として出店する計画であることから、イオンの売場は商業床の半分程度(地階から2階程度)になるものとみられる。
天神ショッパーズ福岡のフロア構成。

また、福岡ビルの5階から6階に入居する西日本鉄道本社は住吉神社横にある「博多センタービル」(博多区)に移転する。天神地区の再開発完了後に再移転するかについては発表されていない。

福ビル館内にある西鉄の広報掲示板。

福岡ビル・天神コア跡、西鉄が「天神一高いビル」建設

天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和による民間再開発促進事業を推進しており、福岡地所による「天神ビジネスセンター開発プロジェクト」、三菱地所による「イムズ建替プロジェクト」、積水ハウスによる大名小学校跡地再開発(ザ・リッツ・カールトンなどが進出)の大型再開発が相次ぎ進行中している。

再開発が進む天神地区(西日本ビル跡)。

福岡ビル跡地は、西日本鉄道により天神コアビルなどと合わせて再開発される予定となっており、天神コアも2020年春に閉館する。
跡地には、2024年に天神地区で最も高い地上19階地下4階建て・高さ約96メートルの複合商業ビルが建設される計画となっている。

天神コアは2020年閉館、合わせて再開発される

関連記事:変わる「天神のショッパーズ」(2)-「ミーナ」「ノース」、福岡スタンダード石油に売却・将来的には再開発検討へ
関連記事:変わる「天神のショッパーズ」(1)-旧ダイエー、複合オフィス「天神ショッパーズ」として2019年リニューアル
関連記事:天神TOIRO、2018年9月28日開業-西鉄福岡駅北口改札外コンコースに
関連記事:イムズ(IMS)、2021年度閉店-福岡・天神のシンボル、再開発で32年の歴史に幕

関連記事:パピヨンプラザ、2019年春閉館-再開発で、2020年までに新施設の開業目指す

京阪交野タウン・平和堂フレンドタウン交野、2019年2月15日開業

大阪府交野市の天野川沿いにショッピングセンター「京阪交野タウン」が2019年2月15日に開業する。

交野市に京阪系ショッピングセンター

京阪交野タウンは交野市星田北の田んぼ跡に出店。開発者は京阪電鉄不動産。
核テナントは平和堂のショッピングセンター「平和堂フレンドタウン交野」とホームセンター「カインズホーム交野店」で、両社とも交野市初出店となる。
なお、カインズホームは3月上旬に開業する。
無料駐車場は798台収容となる。

平和堂フレンドタウン交野。

平和堂、交野市初出店-30テナント導入

平和堂の商業施設「フレンドタウン交野」は平屋(2階駐車場)で売場面積は9,650㎡。

フレンドタウン交野のロゴ。

食品売場として「平和堂フレンドマート」が出店する。生鮮売場には専門テナントも導入、イートインコーナーも設けられるほか、大阪市のベーカリー「石窯パンの店 ゴッホ」、寝屋川市に本店を置く銘菓店「和菓子の店ちとせ」なども出店する。
そのほか、テナントとしてドラッグストア「ココカラファイン」、100円ショップ「ダイソー」、子供服「バースディ」(3月7日開店)、メガネ「眼鏡市場」、靴「シュープラザ」、婦人服「Green Parks topic」、フードコート「フレンドダイニング」(ミスタードーナツなど)など30店舗が出店する。
飲食テナントの一部は今後順次開業する。

フレンドダイニングのイメージ。

2月15日は8時半からオープニングセレモニーを開催。
今後、開店を記念して様々なイベントが開催される予定となっている。

京阪交野タウン

住所:大阪府交野市星田北二丁目26番1号
営業時間:9:00~21:00(平和堂)

関連記事:平和堂から公式VTuber「鳩乃 幸」デビュー-店頭での双方向対話も
関連記事:ドン・キホーテ寝屋川香里園店、2018年8月10日開店-京阪香里園駅前に

アーク諏訪、2019年2月21日開業-丸光・スワプラザ跡地に

長野県諏訪市のJR上諏訪駅前に複合商業施設「アーク諏訪」が2019年2月21日に開業する。

アーク諏訪。

まるみつ百貨店跡に複合商業施設が完成

アーク諏訪は「まるみつ百貨店」と複合商業施設「スワプラザ」の跡地再開発で建設されたもの。
まるみつ百貨店は1965年に諏訪丸光として開業。長野丸光とともにそごうと提携していたこともあったが、2011年に閉店していた。
また、スワプラザは1979年に開業。まるみつ閉店後は買い物弱者支援なども行われていたが、老朽化もあり再開発が決定した。
開発者は諏訪駅前開発。2棟の跡地のうち複合商業施設「アーク諏訪」となったのは北側半分。南側は10階建ての分譲マンション「ポレスター上諏訪駅前テラス」(全89戸)となった。
なお、一部に公共施設が入居することから建設費のうち約17億円を諏訪市が負担した。

核テナントは諏訪初出店の「ツルヤ」

アーク諏訪は地上3階建てで、店舗面積は3,344㎡。
1階は核テナントとしてスーパー「ツルヤ」(本社:小諸市)が出店する。
ツルヤは諏訪地方初出店で、売場面積は約2,300㎡。
2階には「マツモトキヨシ」、100円ショップ「ワッツ」、補聴器店「リオネットセンター」、美容室、医療機関、飲食店など約10店が出店する。
3階には公共施設の諏訪市駅前交流テラス「すわっチャオ」、放送大学、NBSとLCVの支局などが入居する。このほか、370台収容(マンション用の約100台除く)の駐車場が併設され、施設利用者は1時間無料となる。

アーク諏訪全体図。

ツルヤ、マツモトキヨシ、駐車場などは2月21日開業。2階の一部店舗、3階の公共施設は3月から5月にかけて順次開業する。
また、ポレスター上諏訪駅前テラスは2019年11月竣工予定で、これを以て上諏訪駅前・丸光跡の再開発は完了する。

アーク諏訪

住所:長野県諏訪市諏訪1丁目7
営業時間:9:30~20:00(ツルヤ)

(画像は諏訪駅前開発、ポレスター上諏訪駅前テラスより)
外部リンク:上諏訪駅前開発
関連記事:イオン諏訪ステーションパーク店、2018年9月8日開店-イオン諏訪店の”代替店舗”、バロー跡に
関連記事:イオン諏訪店、2018年8月20日閉店-40年の歴史に幕、跡地へ再出店を検討
関連記事:アルピコプラザ、2018年2月15日開業-旧・アリオ松本、松電バスターミナルビルに

ドン・キホーテ京都河原町店、2020年春開店-坂本龍馬暗殺の舞台「近江屋」近く

京都府京都市中京区の阪急京都線京都河原町駅近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ京都河原町店」が2020年春ごろに開店する。

ドン・キホーテ京都河原町店の出店予定地。

ドンキ、京都河原町エリアに約13年ぶり復活

ドン・キホーテ京都河原町店の前身となる「ドン・キホーテ河原町店」は2005年3月に開店。
京都市中心部初のドンキとして、大手時間制ゲームセンター「JJCLUB100」(現在は廃業)と共同出店したが、わずか1年3ヶ月後となる2006年6月をもって閉店していた。店舗跡は長期間空きビルになったのち解体され、ファッションビル「京都BAL」(2015年8月建替)の一部となっていた。

ドン・キホーテ河原町店(旧店舗、BAL右奥)。

店舗は8階建て-坂本龍馬暗殺の「近江屋」近接

ドン・キホーテ京都河原町店は、坂本龍馬暗殺の舞台として知られる近江屋跡の近くに出店。建物は地上8階建地下1階建、敷地面積は約352㎡、延床面積は約2,660㎡。
店舗の詳細は明らかにされていないが、2016年7月に開店した京都駅前の「ドン・キホーテ京都アバンティ店」では、ウェルカムクルーの配置や外貨精算サービスの提供、着物・模造刀などのコスプレ衣装や民芸品、SIMカードの取扱いが行われていることから、京都河原町店も立地特性を活かした訪日外国人観光客のインバウンド消費に対応した店舗になるとみられる。

ドン・キホーテ京都河原町店

住所:京都市中京区河原町通蛸薬師下る塩屋町321番
営業時間:未定

関連記事:京都経済センター・すいな室町、2019年3月16日開業-京都産業会館跡、ポケモンセンターが移転

ルミエール太宰府店、2019年2月6日閉店-ニトリ跡に「仮店舗」2月8日開店

福岡県太宰府市大佐野のショッピングセンター「ビッグウェイシティモール」に出店する地場大手ディスカウントストア「ルミエール太宰府店」が、改装移転工事のため2019年2月6日をもって閉店、ニトリ太宰府店跡に「ルミエール太宰府店仮店舗」として2月8日に新装開店した。

ルミエール太宰府店仮店舗

出店テナントの再編が進むビッグウェイシティモール

ルミエールの出店するビッグウェイシティモールは、九州地場大手スーパー(当時)「ニコニコドー」の旗艦店として1995年に開業。建物は生活館、食品館、酒販売店、立体駐車場の4館体制で、売場面積は11,478㎡。
開業当初、ニコニコドーの大型ディスカウント「ビッグウェイ」を核に、複数の有力専門店が出店していたが、運営会社の業績不振や複雑な施設構造、競合施設との競争激化もあり、2000年5月をもって一時全館閉店していた。同年秋には食品館1館に直営売場を集約、生活館を提携関係にあった「ニトリ」に運営移管したが、食品館のニコニコドーは2002年をもって閉店、生活館のニトリは隣接地への移転のため2018年12月をもって閉店している。(詳細は関連記事「ニトリ太宰府店、12月16日閉店」に記載)

ビッグウェイ生活館・ニトリ太宰府店。(2018年12月閉店)

ルミエールの福岡旗艦店、ニトリ跡に一時移転

ルミエール太宰府店は、ビッグウェイ食品館に「ロジャース太宰府店」として2002年11月に開店、2004年に現在の店名に改称した。2007年には、敷地内駐車場に三角商事福岡本部(福岡サポートセンター)とグループの児童書専門店「あっぷっぷ」を新設、2009年10月に大規模リニューアルを実施、2012年7月には明治屋産業びっくり酒店跡にグループの酒販売店「豊島屋」を導入するなど、三角商事の福岡における重要拠点として位置付けられている。
同店は生鮮食料品をはじめ、衣料品、生活用品、大型家電、カー用品など幅広い商品を取扱う総合ディスカウントストアとして近隣住民から支持を集めているが、2010年以降相次ぎ開店した近隣店舗(東那珂店・春日店・筑紫野店など)と比較し、建物の老朽化が進行していたこともあり、2019年2月6日をもって一時閉店することとなった。

隣接地に移転したニトリ太宰府店新店舗。

仮店舗の営業期間、新店舗活用方法は未定

ルミエール太宰府店仮店舗は、ビッグウェイ生活館1階(旧ニトリ太宰府店)に2月8日開店。旧店舗と同様に衣食住全般を取扱う総合ディスカウント業態として営業する。
開店当日は旧店舗からの移転直後であり、一部では品薄の売場もみられたが、近隣住民からは「今までの店は古すぎて照明も暗めだし床もガタガタだった」「(仮店舗は)仮だけど凄く明るいし通路も広い」など、仮店舗に対する満足と新店舗への期待の声も聞かれた。

ルミエール太宰府店仮店舗。

旧店舗は建替えもしくは既存店の大規模リニューアルなどが計画されているが、仮店舗の営業期間や新店舗の詳細については未定という。

関連記事:ニトリ太宰府店、12月16日閉店-旧・ニコニコドーのニトリ九州1号店、隣接地に移転へ
関連記事:イオン下大利店、2019年3月31日閉店-閉店危機を乗り越えた旧・ダイエー、建替えめざす

関連記事:イオン乙金ショッピングセンター、7月29日開店

ビエラ海田市、2019年2月21日開業-「ビエラ」広島初進出

広島県海田町のJR海田市駅前にJR西日本グループの複合商業施設「ビエラ海田市」が2019年2月21日に開業する。

ビエラ海田市。

中国地方初のビエラ、海田市に

ビエラ海田市は2階建てで、店舗面積は3,048㎡。平面と2階半床に駐車場が設けられる。
ビエラはJR西日本不動産開発の商業施設ブランドであるが、中国地方では初進出となる。
もともとこの地には倉庫やJRの建物があり、海田町役場が移転する計画もあったが、計画はその後中止となり、JR西日本不動産開発が商業施設を開発することとなった。
なお、これに先駆けて海田市駅前広場の整備事業も2018年に完成している。

海田市駅前の整備事業も完了した。

「ハローズ」最西端の店舗

ビエラ海田市の核店舗は福山市に本社を置くスーパーマーケット「ハローズ」。ハローズ海田市駅前店は駅前立地でありながら同社が特徴とする24時間営業をおこなう。

ハローズ海田市店。

ハローズは広島市に進出しておらず、この店舗が最西端の店舗となる。同社の広島県内店舗は殆どが福山市周辺に立地していたものの、ここ数年は広島市近隣への出店を開始しており、広島市内まで店舗網を拡大することができるか注目される。

ハローズは駅側から見て裏手となる。

そのほか、ドラッグストア「ココカラファイン」や医療機関、認可保育園などが入居する。
(写真提供:Hiroredev

ビエラ海田市

住所:広島県安芸郡海田町窪町1
営業時間:24時間(ハローズ)

関連記事:イオン海田店、2018年2月28日閉店-旧・サティ、建替えめざす
関連記事:ハローズ東広島モール、2017年9月30日開店・11月全館開業-西条プラザ跡、福屋も再出店

ライフ桜新町店、2019年2月6日開店-新時代の「旗艦店」に

東京都世田谷区の東急田園都市線桜新町駅近くに総合スーパー「ライフ桜新町店」が2019年2月6日に開店した。

ライフ桜新町店。

ライフ、桜新町に総合スーパー出店

ライフ桜新町店は玉川消防署訓練施設跡に出店。
すぐ近隣には「いなげや桜新町店」がある。
売場は1階と2階、地階は駐車場で、売場面積は3,590㎡。1キロ圏の商圏人口は約5万人。
テナントとしてクリーニング店、ローソン銀行ATMが出店する。ローソン銀行の導入はライフで初となる。

「こだわりの品」提供する旗艦店に

1階の食品売場ではライフプレミアム「贅沢なあご入りおだし」を使用した惣菜などこだわりの商品を提供するほか、自社が運営するナチュラルスーパー「ビオラル」のコーナーを設置。さらに「オイシックス」の野菜・果物やレシピ付きミールキット、北海道のコンビニ「セイコーマート」PB商品のアイスクリームなども取りそろえる。
また、ベーカリーコーナー「小麦の郷」も設けられており「生食パン」のような食感の食パン「煌(きらめき)」を販売。手作りのナポリピッツァやバーガー、「北海道サロベツ豊富町厳選牛乳」を使用したソフトクリームなどを提供する自社のベーカリーカフェコーナー「ライフカフェ」を導入する。

2階の衣料品売場では、若者に人気のアパレル店「チュチュアンナ」の商品も導入する。
このほか、大型のキッズスペースも開設。大型滑り台や「キネクトサイネージ」を楽しめる同社最大の86インチモニターも設置される。

キッズスペースイメージ。

ライフは同店を「ライフらしさ」を具現化する旗艦店と位置付けており、年間売上35億円を目指すとしている。

ライフ桜新町店

住所:東京都世田谷区桜新町2-23-1
営業時間:9:30~24:00

関連記事:八百幸成城店、2017年11月7日開店-ヤオコー、初の都市型小型店
関連記事:マチノマ大森、2018年11月1日開業-三菱商事の新商業施設ブランド1号店
関連記事:ライフビオラル靭店、2016年6月24日開店ーライフ”健康志向”新業態