カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ヤマサンセンター、2018年12月9日に事業停止-全店閉店、自己破産か

愛媛県西条市に本社を置く地場スーパー「ヤマサンセンター」が12月9日付で事業を停止した。一部メディアでは自己破産の準備に入ったことが報じられている。

ヤマサンセンター小松店(本店)。

西条市小松町のスーパー、事業停止-今後は未定

ヤマサンセンターは1960年に創業。愛媛県西条市小松町に本社を置き、愛媛県内に総合スーパーと食品スーパーを合わせて4店舗展開。最盛期には7店舗体制であったものの、近年は事業を縮小していた。
12月現在で営業していたのは小松本店(西条市)、丹原店(西条市)、氷見店(西条市)、川内店(東温市)の4店舗。
いずれも営業休止中であるという。今後の店舗の処遇などは12月10日時点では発表されていない。

本店・旗艦店であったヤマサンセンター小松店の売場面積は3,284㎡。2階建ての総合スーパー業態で、小松町随一の大型店だった。

小松店店内。

愛媛県では近年ドラッグコスモス、ダイレックス、ディオ(大黒天物産)など県外資本のディスカウントドラッグやディスカウントスーパーが店舗網を広げており、6月には松山市に本店を置く「サニー椿」も経営破綻していた。
(撮影:全国スーパーめぐりさん

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大塚家具「創業の地」の春日部店跡を売却へ-EC事業者に

iDC大塚家具(東京都江東区)は、同社創業の地である埼玉県春日部市の固定資産(旧・大塚家具春日部ショールーム)を売却したことを12月6日に発表した。
iDC大塚家具春日部ショールーム。

大塚家具「創業の地」の旗艦店、売却へ

iDC大塚家具春日部店は1997年4月開店。春日部市中心部に立地し、建物は地上4階建てで店舗面積は10,722㎡。1996年より隣接地に移転した「イトーヨーカドー春日部店(初代)」の建物を居抜きで活用していた。

イトーヨーカドー春日部店(サトーココノカドー)。

春日部市は大塚家具の創業地として知られる。春日部駅東口には旧会長・大塚勝久氏が退社後に設立した新会社の旗艦店「匠大塚 春日部本店」(旧西武百貨店春日部店)が立地しており、娘・久美子氏が社長を務めるiDC大塚家具の春日部店とは「親子対決」の象徴として語られることも多かった。

EC事業者が取得-将来的には再開発か

旧・大塚家具春日部店を取得したのは、インターネット通販事業をおこなう「マキコーポレーション」(埼玉県越谷市)で、大塚家具の譲渡益は2億1800万円。
旧・大塚家具春日部店は春日部市中心部にあるため跡地活用が注目される一方で、同地区では2014年5月に再開発準備組合が設立されていることから今後の動向が注目される。

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九段会館、解体工事はじまる-外壁保存し高層オフィスに、2022年竣工

東京都千代田区の靖國通り・九段下駅前にある歴史的建造物「九段会館」(軍人会館)の解体工事が本格化し、11月より建物全体が防音壁に覆われている。

九段会館。

旧・軍人會館、歴史の舞台として知られる

九段会館は1934年に「軍人會館」として竣工。
洋風の建物に瓦屋根を乗せた「帝冠様式」が特徴で、屋上には靖國神社を分神した神社も設けられた。
1936年には二・二六事件の戒厳司令部が設けられている。
1945年にGHQにより進駐軍の宿舎となったのち、1953年に日本遺族会が運営する「九段会館」となった。
しかし、2011年の東日本大震災で天井が崩落。2名の死者を出して閉館。土地と建物が国に返還されていた。

17階建てオフィスに-建物の一部を保存へ

建て替えをおこなうのは東急不動産と鹿島建設が共同出資する「ノーヴェルグランデ」。
2018年3月に国との間で合意書を締結し、春から70年間の定期借地による再開発に着手。11月からは建物が完全に覆われることとなった。
再開発後は地上17階、地下3階の建物が建設される。

新たな建物の完成予想パース(東急不動産リリースより)。

そのうち、外壁と一部内装は九段会館のものが再活用され、宴会場、カンファレンスセンター、シェアオフィス、店舗などとして活用される。
また、新築される高層棟はオフィスとなる。
2022年7月の竣工を目指して工事が進められる。

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イトーヨーカドー釧路店、2019年1月20日閉店

北海道釧路市の総合スーパー「イトーヨーカドー釧路店」が2019年1月20日に閉店する。

イトーヨーカドー釧路店。

日本最東端のヨーカドー、38年の歴史に幕

イトーヨーカドー釧路店は1981年7月に開店。
売場は地上3階・地下1階で、売場面積は9,664㎡。建物はサトービルが所有する。
テナントとしてはダイソー、六花亭、釧路市の子育て支援施設などが出店する。かつてはファミールも出店していた。

イトーヨーカドー釧路店・エントランス。

イトーヨーカドー釧路店はイトーヨーカドー全店舗のなかで最も東に位置する店舗であった。
閉店セールは12月7日から開催される。店舗跡地の活用方法などについては12月時点では発表されていない。
同店の閉店により、道内のイトーヨーカドーは札幌都市圏を除くと旭川、北見、帯広、函館に各1店舗のみとなるが、いずれも分散しているうえに、一度移転した帯広店を除く3店は築30年以上が経過しているため今後の動向が注目される。
(撮影:全国スーパーめぐりさん

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LUSH新宿店、2019年初夏開店-アジア最大の旗艦店、JR新宿駅前に

化粧品ブランド「LUSH」(ラッシュ、本社:英国)を日本で展開するラッシュ・ジャパンは、東京都新宿区の新宿駅中央東口前に日本旗艦店「LUSH新宿店」を2019年初夏に開業させる。

英ナチュラルコスメブランド、新宿に”アジア旗艦店”

LUSHはイギリス発の化粧品ブランドで、1995年に1号店を出店。ナチュラルコスメやバス用品を中心に展開しており、一部商品は量り売りが行われることを特徴としている。
なお、英法人は動物愛護運動に積極的なことでも知られ、日本では鯨や鮫を捕り食べることを野蛮であるとして非難していたことでも知られる。
日本旗艦店となる新宿店はJR新宿駅ビル「ルミネエスト」向かいにある新宿FFビルの1階から5階に出店。5階は事務所となる。
かつてこのビルにはコムサの旗艦店「コムサストア新宿」が出店していたが、2018年7月に閉店していた。

コムサストア新宿。7月に閉店した。

LUSHの店舗としてはアジア地域最大規模となり、外国人観光客の取り込みも行いたいとしている。

「全国各地」から「都心集中」へと舵切るLUSH

日本国内では、かつてはイオンモールなど地方のショッピングセンターにも多く出店していたが、近年は都心地域に集中して出店する方針へと転換している。
新宿旗艦店の出店はそうした同社の「都心集中」を表すものとなった。

LUSH新宿店(ニュースリリースより)。

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イコットニコット、2018年12月7日開業-旧ダイエー岡山店・ドレミの街、丸井系運営に

岡山県岡山市のJR岡山駅前にあるショッピングセンター「ドレミの街(旧・ダイエー岡山店)」がリニューアルされ、丸井系の複合商業施設「イコットニコット」(ICOTNICOT)として12月7日にリニューアルオープンする。

ICOTNICOT

岡山駅前に丸井系の商業施設が誕生

「イコットニコット」となる岡山駅前第一ビルは、「ダイエーショッパーズ岡山店」を核店舗、専門店街を「ドレミの街」として1978年11月に開業。
ダイエーの経営再建に伴い2005年に一旦閉店し、2006年3月に全館が「ドレミの街」となり営業を再開していたが、耐震補強と全面リニューアルのため2016年9月30日に一旦閉店していた。
建物は地上7階地下2階建て、売場面積は18,157㎡。(地下2階部分は駐車場)。

ドレミの街。

イコットニコットは、丸井グループ傘下でモディなどの運営をおこなう「エイムクリエイツ」が運営を手掛ける。そのため、同店はモディにとって姉妹的存在となる。
施設名称の由来は、“明るく元気に出かけたくなる場所”「行こっと、ニコ(笑顔)っと」をイメージしたもので、ロゴマークは「LIBRO」「KEYUCA」「moony」のロゴを手掛けた花田太郎氏によりデザイン、「Family Mart」「FUJITSU」「MEGMILK」などのロゴを手掛けた原田進氏により監修されたものとなっている。

ICOTNICOTロゴマーク。

なお、同ビルのシンボル的存在であったシースルーエレベーターは廃止されている。

天満屋ストア、ツタヤ、ラーメンテーマパークなど出店

商業ゾーン(地下1階~地上5階)は、コンセプトに「毎日を便利に楽しく」を掲げ、テナントとして29店舗が出店。
地下1階には、改装前と同様に天満屋ストアの「天満屋ハピーズ」(売場面積1,099㎡)が食品核として営業、ネットカフェ「コミックバスター」やトレーディングカード専門店「カードボックス」など5店舗が出店する。

天満屋ハピーズ岡山駅前店(イメージ)。

1階には、全国のラーメン専門店4店舗が入居するプロジェクションマッピングを活かしたラーメンテーマパーク「岡山ラーメンマッピングランド まぴらん」(MAPiLAN)や堂島ロールで知られるモンシェールのカフェ&ダイニング新業態「MERCI MONCHER」など食物販系の10店舗が出店。
岡山ラーメンマッピングランドまぴらんには第一弾として、博多の「新風」、仙台の「麺屋正宗」、札幌の「みそのマルエス」、東京北千住の「マタドール」が出店する。
エポスカードカウンターも設置されるほか、16日まで丸井の「ラクチンきれいシューズ体験ストア」も期間限定で営業する。

1階から地階へと直接アクセスも可。

2階には中四国TSUTAYA運営のライフスタイル提案型書店「TSUTAYA BOOK STORE」、TSUTAYAとコラボしたカフェ併設旅行代理店「H.I.S.」「cafe Gateway」、岡山初となるベーカリーカフェ「R Baker」、アクサスグループの雑貨店「ALEX COMFORT」、1時間400円で利用可能なWi-Fi・コンセント完備のコワーキングスペース「ワンダーウォール」など9店舗が出店する。cafe Gatewayは、ロボットが本格ドリップコーヒーを提供する「変なカフェ」として12月11日まで営業する予定。

TSUTAYA BOOK STOREとH.I.S.(イメージ)。


変なカフェ。

3階にはマックハウスの大型カジュアル衣料品店「マックハウスS.S.F」、手芸専門店「手芸センタードリーム」、100円ショップ「ダイソー」の3店舗が出店。4階は空きフロアで、5階にはサービス系店舗2店舗が出店する。
6階・7階にはビジネスホテルとキャビンホテルが融合した「ホテルアベストグランデ岡山」が出店、大浴場「なごみの湯」やサウナ、フィットネスジム、バーカウンターも併設される。
屋上はJ2ファジアーノ岡山FC運営のフットサルコート「ファジアーノ岡山フットサルパーク」が整備される。(受付は5階)

主なテナント。

岡山駅周辺では、ファッションビル「岡山VIVRE」「岡山OPA」、大型総合スーパー「イトーヨーカドー岡山店」など、長らく街の象徴の1つとして営業を続けてきた大型店が相次ぎ姿を消している一方で、イオンモールの出店以降は天満屋、両備グループ、ストライプインターナショナルなど地場大手企業による施設の再開発、リニューアル計画が発表されるなど、駅周辺の賑わい再生に向けた動きが進みつつある。
岡山駅前への丸井グループ進出は、こうした動きへの「追い風」となるだろう。

ICOTNICOT(イコットニコット)

住所:岡山市北区駅前町1丁目8番18号
営業時間:10時~22時(天満屋・蔦屋)など

外部リンク:イコットニコット
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【PR】アートイベント「Remember HOPE Art Week」、2018年12月3日から開催-隈研吾氏や一本松アートカーも登場

東京都渋谷区宇田川町の日本アムウェイ本社1階で、東北の復興支援を目的としたアートイベント「Remember HOPE Art Week」が12月3日から10日まで開催される。
一本松アートカー

開催初日には記念式典も開催、隈研吾氏も登場

Remember HOPE Art Weekは、日本経済団体連合会(経団連)「東北復興応援フェスタ 2018」の一環として、日本アムウェイによる主催、メルセデス・ベンツ日本、隈研吾建築都市設計事務所、minä perhonen(ミナ・ペルホネン)による後援のもと実施される。
テーマに「アートを通じて、東北に希望を」を掲げ、写真家・pm cook氏による「隈研吾氏建築作品写真展」や皆川明氏による「奇跡の一本松」モチーフの「メルセデス・ベンツ アートカー」、一本松チャリティフォトコンテスト入賞作品が展示される。
一本松チャリティフォトコンテスト

12月3日に開催されたオープニングセレモニーでは、日本アムウェイ社長のピーター・ストライダム氏、世界的建築家として知られる隈研吾氏、minä perhonen(ミナ・ペルホネン)を手掛ける皆川明氏によるスピーチやフォトコンテストの表彰式、Remember HOPEアンバサダーを務める山﨑拓巳氏、利枝子氏による乾杯が執り行われた。
隈研吾氏

ピーター・ストライダム氏は、アートイベントの目的、地域交流施設「アムウェイハウス」の建設を始めとした復興支援活動を紹介し、式典参加者への御礼を述べ、「この一本松のスピリットを持ちまして、さらなるサポートを続けまたコミュニティの絆を高めていけるよう私達も引き続き頑張っていく所存です」と締め括った。
施設の設計を手掛けた隈研吾氏は「陸前高田のアムウェイハウスのプロジェクト、実はすっごく興奮しながら仕事をさせていただいています」と、陸前高田の「気仙大工」が持つ技術や学生時代からの夢を語り、「復興」「コミュニティ」をテーマにした2019年完成予定の新施設に期待を寄せた。

アートイベントは入場無料、来場者には「陸前高田の手作りクッキー」が配布される。

Remember HOPE Art Week

住所:東京都渋谷区宇田川町7-1 日本アムウェイ本社1階
展示時間:10時-19時

外部リンク:remember HOPE art week -Ipponmatsu PHOTO Contest-

新駅名は「虎ノ門ヒルズ」ー日比谷線新駅、2020年開業

東京メトロは、日比谷線の霞ヶ関~神谷町間(東京都港区)に開設する虎ノ門新駅(仮称)の名称を「虎ノ門ヒルズ」に決定したことを12月5日に発表した。

駅前機能が設けられる建物の完成予想パース(再開発ニュースリリースより)。

霞ヶ関ー神谷町間、2020年開業-銀座線とも乗換可

新駅は霞ヶ関~神谷町間の虎ノ門ヒルズ近くに建設されており、2020年の東京五輪前に暫定開業予定。2022年の街開きに全面開業することになる。

位置図(東京メトロニュースリリースより)。

また、駅ナンバーは「H6」が付与される。同駅の開業により、日比谷線霞ヶ関駅以北の駅ナンバーは変更される。
また、新駅とは駅名が異なるものの、銀座線虎ノ門駅との乗り換え駅にも指定される。

虎ノ門の再開発ビルに駅前広場

駅前には森村不動産、不二屋ビルディング、日本土地建物、虎ノ門リアルエステート、住友不動産、野村不動産、東京地下鉄による複合オフィスビルが着工されており、同ビルの地下1階には約600㎡の、地上1~2階にかけては吹き抜け構造の約800㎡の「駅前広場」が開設される。

エントランス部の完成イメージ(ニュースリリースより)。
画像は銀座線虎ノ門駅だが、新駅とも接続される。


「駅前広場」整備イメージ図(ニュースリリースより)。

再開発ビルは地上24階地下4階建て、高さは約120m。
地下には駐車場を設置、地下1階~2階は店舗、4階はカンファレンス、5階~23階はオフィスなどとなる。2020年6月の竣工を目指す。

関連記事:新駅名は「高輪ゲートウェイ」ー山手線新駅、2020年春開業
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新駅名は「高輪ゲートウェイ」ー山手線新駅、2020年春開業

 JR東日本は、山手線・京浜東北線の田町~品川間(東京都港区)に開設する品川新駅(仮称)の名称を「高輪ゲートウェイ」に決定したことを2018年12月4日に発表した。

建設中の高輪ゲートウェイ駅。

田町ー品川間、2020年春に開業

新駅は田町駅から約1.3km、品川駅から約0.9km付近に建設されており、2020年春に暫定開業予定。2024年の街開きに全面開業することになる。開業後は山手線、京浜東北線が停車する。
山手線の新駅開業は1971年に開業した西日暮里駅以来となる。

総投票数6万4000票、「高輪ゲートウェイ」は36票

今回の新駅開設に際し、駅名公募が6月5日から約1ヶ月間実施され、全国から64,052件、13,228種類の応募が寄せられた。なお、駅名公募の1位は「高輪」で、以下「芝浦」「芝浜」だったという。高輪ゲートウェイは130位(36票)だった。

高輪ゲートウェイ駅の完成イメージ。

新駅の建築デザインは建築家の隈研吾氏で、折り紙をモチーフにした大屋根を設ける。また、照明デザインは、照明デザイナー「面出薫氏」が手掛け、コンセプトに「街のランドマークとなる暖かな光の駅舎」を掲げ、照明により柔らかな光に包まれたコンコースをつくるという。
新駅周辺では、国家戦略特別区域の特定事業として、国際ビジネス交流拠点の整備を目的とした品川開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」が進められており、新たな「玄関口」としての役割が期待される。

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高知蔦屋書店、2018年12月3日開店-「蔦屋」複合書店業態、四国初出店

高知県高知市の薊野バイパス近くに大型書店「高知 蔦屋書店」が12月3日に開店した。

高知 蔦屋書店。

倉庫をリノベーションした複合書店

「高知 蔦屋書店」は高知市南御座の四国リョーショク跡地に出店。建物の一部は倉庫をリノベーションしている。
高知市周辺でTSUTAYAなどをFC展開する「ウイル」(高知市)と
中四国TSUTAYA(広島市)が設立した「高知蔦屋書店」が運営する。

「食」を中心とした店舗も出店

高知 蔦屋書店のコンセプトは「職人のこだわりから日常が楽しくなる市場」で、最大の特徴は倉庫をリノベーションさせた建物に高知の「食」を中心とした店舗を入居させたこと。

倉庫をリノベーション。

1階は「食と暮らしの市場」として、地元高知の「食」を中心に、雑貨や美容関連等の専門店と、「食」「暮らし」「美容」に関連する書籍が集う。職人のこだわりやさまざまな情報を五感で感じながら楽しむことができる、市場のようなストリートにしたという。

「職人のこだわりと出会える」ことを謳う。

また、1階にはスターバックスコーヒーも出店、開放的なテラス席も設けられた。

1階のスターバックス。

2階は「私の書棚」として「旅」「ワークスタイル」「文化」を中心に、「新しい自分や、なりたい自分」を思い描く提案をおこなう。
3階は「親と子どもの遊び場」として、高知県最大冊数の児童書と、高知県最大級のキッズスペースを展開する。
このほか、子育て支援センターなども入居する。

キッズスペース。

高知市にはすでに「宮脇書店」(大丸など)、「金高堂書店」(地場)などの大型書店があるが、こうした複合業態の書店はまだ珍しい存在だ。
高知蔦屋書店は開店に際し「女性活躍の先進県である高知県において、親子が一緒にゆっくりと楽しめる場所として、子育て支援にも注力し、様々なお客様が集う地域コミュニティの拠点として高知の人たちと共に創り、共に成長していく居心地のいい書店を目指す」としている。

高知 蔦屋書店

住所:高知県高知市南御座6-10
営業時間:8時~23時(専門店は異なる)

外部リンク:高知 蔦屋書店
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