カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオンスタイル岡山青江、2019年7月26日開店-旧イオン岡山店跡地、4年ぶり再出店

岡山県岡山市北区のイオン岡山店跡地に、総合スーパー「イオンスタイル岡山青江」が2019年7月26日午前9時に開店する。

イオンスタイル岡山青江。

青江のジャスコ、約4年ぶりに復活

イオンスタイル岡山青江の前身となる総合スーパー「ジャスコ岡山店」は1976年12月に開店。建物は地上3階建、売場面積は13,113㎡。

イオン岡山店。

同店はイオングループの店舗ブランド再編に伴い、2011年3月に店舗名を「イオン岡山店」に改称し営業を継続していたが、岡山駅前の林原社有地(ザ・ハヤシバラシティ予定地)跡に建設が進められていた「イオンモール岡山」への事実上の移転により、2014年9月30日をもって閉店。
閉店後もイオンモール岡山の臨時駐車場兼シャトルバス拠点として約2年間暫定利用していたが、建物は新店舗建設のため2017年をもって解体されている。
イオンモール岡山。

食物販充実、生活必需品も「ワンストップ」で購入可能に

イオンスタイル岡山青江の建物は平屋建で、敷地面積は約27,972㎡、売場面積は約7,676㎡。

イオン岡山青江・店舗入り口。

キーワードに「ワンストップ」「ショートタイム」を掲げ、主要顧客層を共働きで忙しい30~40代のファミリー、20代や70代の単身者に設定、毎日の必需品が1ヶ所で揃う店舗を目指す。
同店直営食品売場では、対面形式で惣菜約30種類を提供する「リワードキッチン」、珈琲・輸入食品専門店「caférrant」(カフェランテ)を導入する。

SUPER MARKET.

イオンのグローサラント型売場「ここdeデリ」では、ステーキショップ「ガブリングステーキ」、海鮮丼の店「魚魚彩」、インストアベーカリー「カンテボーレ」を導入。カンテボーレでは中国四国初となるコッペパン専門店「こっぺん堂」コーナーを展開するほか、、岡山の人気洋菓子店「Le Foyer」(ル・フォワイエ)の生ケーキ、イオンドリップカフェのコーヒーを提供する。
ここdeデリ。

そのほか、イオングループの専門店として中国四国初となるインナーカジュアルストア「iC」、靴専門店「グリーンボックス」、美と健康の専門ショップ「グラムビューティーク」「サルーステーション」を導入。
iC.


Glam Beautique.

このほか、外部棟(別棟)にはミツウロコグループの「元町珈琲」、「ホリデイスポーツクラブ」(2020年春開業予定)も出店する。

別棟としてスポーツクラブなどが建設中。

スーパー激戦区ながら総合スーパーが消滅していた青江

イオンスタイル岡山青江の出店エリアは、イオン岡山店時代よりイオングループの「マルナカ」「ザ・ビッグ」、地場大手食品スーパー「ハローズ」、天満屋グループの「天満屋ハピーズ」、両備グループの「リョービプラッツ」、マルイ(津山市)傘下の「わたなべ生鮮館」が営業するなど、岡山市内有数のスーパー激戦区であった。
しかし、イオン岡山店の閉店を機に地域から総合スーパーが消滅、食料品や衣料品、化粧品を1ヶ所で購入可能な商業施設もイオンから徒歩20分ほどの距離にある「Pモール泉田」(リョービプラッツ泉田店)1施設のみとなっていた。
イオンスタイル岡山青江は旧店舗の半分ほどの売場面積となるもの、店舗内でワンストップショッピングが可能となることから、地域住民にとっては嬉しい営業再開となるであろう。

イオンスタイル岡山青江

住所:岡山県岡山市北区青江2丁目7番11号
営業時間:8時~23時(食品ほか)
(7月26日~29日は9時開店)
(ガブリングステーキ・魚魚彩のオーダー時間:11時~21時)
営業時間:9時~20時(調剤薬局)
営業時間:7時~23時(元町珈琲)

(撮影:ヨークセブンさん 

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上海高島屋、2019年8月25日閉店-中国から撤退【追記:閉店撤回】

中国・上海市長寧区の伊犁路駅前にある百貨店「上海高島屋」が2019年8月25日に閉店する。
追記:家賃交渉と地元政府の支援により営業継続が決まった。

上海高島屋、開業から7年で閉店

上海高島屋は2012年に開業。売場面積は約4万㎡。
フルラインの百貨店で、日系のテナントも多く出店していた。

上海高島屋(画像は公式サイトより)。

2015年には5階に日本の産品を販売する「日本館」が開業。地元で人気の日本製オムツなどの販売も行うなどテコ入れが行われていたが、近年は全館でテナントの撤退が相次いでおり、他の日系百貨店(大丸、久光:香港そごう系)に比べて見劣りがすると言われていた。
高島屋は閉店に至った理由として、周辺エリアの開発が遅れており赤字が続いていたことに加えて、通販との競合、貿易戦争の激化を理由にあげている。
運営する子会社「上海高島屋百貨有限公司」も清算。閉店と子会社清算に伴い、約20~30億円の特別損失が発生する見込だという。

東南アジアに経営資源を集中へ

残る高島屋の海外大型店は台湾・大葉高島屋天母店(FC店)、シンガポール店、ベトナム・ホーチミン店、タイ・サイアム店となる。

高収益店として知られるシンガポール高島屋S.C.。

東南アジアの高島屋各店舗は地元の支持を大きく集めており、同社の経営を支える大きな収益源となっている。

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プラリバ、2019年7月26日再開業-西新エルモール岩田屋跡、減築で再開

福岡県福岡市早良区の西新駅前にある東京建物の商業施設「PRALIVA」(プラリバ)が2019年7月26日に営業を再開する。

プラリバ。

旧・西新エルモール岩田屋だった

プラリバの前身となる「西新エルモール」は1981年6月に地場百貨店「西新岩田屋」を核とした商業施設として開業。建物は地上8階地下2階建で、売場面積は20,208m、延床面積は約29,348㎡。1983年の地下鉄空港線の延伸開業に伴い西新駅とも直結されたが、このとき西新駅には新たなエレベーターが設置されず、当ビルと共用となった。
地下鉄の開通により10分圏内となった「岩田屋天神本店」(当時は地下鉄天神駅直結)との差別化の一環として、1990年代には岩田屋傘下だった食品スーパー「サニー」や、当時提携関係にあった西武セゾングループの「無印良品」「リブロ」を相次ぎ導入するなど、カジュアル志向の地域密着型百貨店として刷新したが、岩田屋の経営悪化に伴い2003年2月をもって閉店、東京建物の特別目的会社(SPC)に土地・建物を一括売却した。

西新エルモールプラリバ。

その後、東京建物グループにより「西新エルモールプラリバ」として2003年4月に再開業、西新岩田屋時代の専門店を引継ぎ営業したが、東京建物主導の再開発事業「西新リボーンプロジェクト」施行に伴い、2015年7月31日をもって閉店していた。

「減築」でリニューアルへ

西新リボーンプロジェクトでは、旧・西新エルモールプラリバの高層階を減築し、一部躯体を再利用しつつ、新たに高層分譲マンション「Brillia Tower西新」(ブリリアタワー西新、地上40階地下2階建、高さ約137m)を増築する手法を採用。2019年7月に商業施設棟が先行開業、2021年春に新施設全館(敷地面積約4,200㎡、延床面積約51,000㎡)が全面開業する計画となっている。
左後方がブリリアタワー西新。

なお、当初プラリバは2018年中に営業再開する見込みであったものの、先述の通り「地下鉄用エレベーターが館内にある」構造であったため、工事が遅れたという経緯がある。

プラリバ・地下鉄入口。

フードウェイなど36店出店-無印良品は再出店

西新リボーンプロジェクト商業施設棟「プラリバ」の建物は地上4階地下2階建。

地下鉄入口とテナント看板。

2019年7月の先行開業時には、食品スーパー「フードウェイ」を核に、グロサリー専門店「カルディコーヒーファーム」、JR九州グループのドラッグストア「ドラッグイレブン」、西鉄インキューブの雑貨新業態「プラットインキューブ」、京都の老舗ベーカリー「グランディール」、福岡市で人気を集めるカフェ「ハニー珈琲」、子供英語フィットネス「MY GYM」、「くまざわ書店」、再出店となる「無印良品」など36店舗が出店する。2021年春の全館開業時には、屋上テラスやイベントスペースの開設、カフェの出店を予定している。
PLAT INCUBE.


くまざわ書店福岡西新店。

西新駅周辺では2015年7月のプラリバ閉店以降、「イオン西新店」(旧トポス・ダイエー)も2016年5月に閉店しており、買物する場所が少なくなっていた。プラリバの復活は西新商店街やその近郊住民にとって待望の出来事となる。
なお、イオン西新店跡にはイオン九州が再出店を検討するとしていたものの、西鉄グループが高齢者住宅「(仮称)サンカルナ西新」を建設する方針だという。

PRALIVA(プラリバ)

住所:福岡県福岡市早良区西新4丁目1-1
営業時間:10時~20時
営業時間:7時~24時(フードウェイ)
営業時間:8時~23時(ドラッグイレブン)

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イオン湯川店、2019年6月29日リニューアル-フードコート、約2年ぶりに復活

北海道函館市の函館市電湯の川温泉電停近くに位置する総合スーパー「イオン湯川店」が、10日間の休業を経て、2019年6月29日にリフレッシュオープンする。

イオン湯川店。

かつてはグルメシティ北海道本社を併設

イオン湯川店は1981年10月に、ダイエーグループの「ホリタ」が運営する総合スーパー「ホリタショッパーズプラザ湯川店」として開店。運営会社再編の一環により、1990年3月に「ダイエー湯川店」に改称、2006年に「グルメシティ湯川店」に改称、2015年9月のダイエー北海道地方撤退に伴うイオン北海道への店舗承継を機に現在の店名に改称している。
売場面積は6,047㎡。建物は道内でテーオーハウスやテーオーデパートを展開するT.O.HD(テーオーホールディングス) が所有する。
2019年現在、テナントとして旧ダイエー系の婦人服店「ロベリア」、100円ショップ「キャンドゥ」、ゲームコーナー「モーリーファンタジー」などの専門店が出店している。なお、2009年までグルメシティ北海道の本社事務所が併設されていたため、高層階に大型のオフィススペースがある。

地場産品と専門店を強化

今回の改装では、コンセプトに「忙しい毎日に新たな食と彩りを」を掲げ、1階食品売場、フードコートを中心に全面改装を実施。直営食品売場では、イオン北海道初となる老舗洋菓子店監修のシュークリームや地元人気店のスフレなどを取り揃えたオリジナルスイーツブランド「Delica´Sweet´」を導入するほか、「函館牛」「道南レッドポーク」、道南地域の食材を使用した惣菜の品揃えを拡大するなど地場産品を強化する。その他直営売場でも「専門店化」を推進、ヘルス&ビューティーケア(H&BC)売場の増床移転やリカー売場での道産ワイン、道内・青森地酒拡充に取組む。

フードコートは約2年ぶりに完全復活

フードコート「DINING PLAZA」(座席数100席以上)には、大衆中華料理店「餃子の王将」、札幌のカレー専門店「ミスターカレー」、美唄焼き鳥・総菜専門店「」といった函館市内初となる飲食店ブランドに加え、函館を代表する老舗洋食店「五島軒」のケーキショップ、「ロッテリア」、石屋製菓グループのおはぎ店「サザエ」、ハンバーガーチェーン「ロッテリア」など6店舗が出店。(サザエのみ館内移転)

DINING PLAZA.

オレンジフードコートが運営する「オレンジキッチン」「キッチンクレープ」「ドムドムハンバーガー」の閉店以来、飲食店が全店撤退していたフードコートが約2年ぶりに復活することとなった。

函館で最強のイオン、客層のさらなる拡大なるか

イオン湯川店は函館空港からも近いうえ、道南を代表する温泉街「湯の川温泉」、函館市電「湯の川温泉」電停から徒歩圏に位置するため、タイガーエア台湾の機内誌で「函館最強的AEON湯川」(函館で最強のイオン)として紹介されるなど、以前から近隣住民に限らず、国内外からの観光客の来店を想定した品揃えが特徴であった。
今回の改装では、地場産品の強化や北海道の人気店が揃うフードコートの新設が行われるなど、近隣競合店舗との差別化や観光客取込みに向けた施策がより一層顕著なものとなっており、観光客の利用増加に期待がかかる。

イオン湯川店

住所:北海道函館市湯川町3丁目14-5
営業時間:8時~21時45分

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多治見駅前プラザ・テラ、2019年6月30日閉館-再開発で29階建てビル建設へ

岐阜県多治見市のJR多治見駅前にある複合商業ビル「多治見駅前プラザ・テラ」(TERRA)が、再開発により2019年6月30日で閉館する。

多治見駅前プラザ・テラ(再開発組合公式サイトより)。

旧・名鉄パレから48年の歴史に幕

多治見駅前プラザ・テラは1971年10月に「名鉄ストアー多治見駅前店」(のちの名鉄パレ)を核店舗とした商業ビル「名鉄多治見ショッピングセンター」として開業。売場面積は6,455㎡。建物は地権者組合の「多治見駅前ビル」が所有する。
1999年に名鉄パレが撤退し「駅前プラザ・テラ」となった。

テラと再開発エリア(再開発組合公式サイトより)。

2019年現在はスーパー「パワーズ」を核店舗に、地元・岐阜県で創業した衣料スーパー「オンセンド」、100円ショップ「ダイソー」、書店「東文堂」、三菱UFJ銀行、FMたじみのサテライトスタジオなどが出店するが、閉館を前に一部テナントはすでに退店している。

多治見駅前、再開発で29階建てタワマンなど建設

閉館はJR多治見駅南口周辺の再開発のため。
多治見駅南口では多治見駅南地区市街地再開発組合による再開発計画が進んでおり、テラの跡地には3階建ての複合商業ビル、12階建てのホテル、29階建てのタワーマンションが建設される。
マンションの総戸数は約220戸で、再開発の費用はマンションの分譲収益と行政の補助金によって賄われる。

再開発エリア(再開発組合公式サイトより)。

多治見駅前では駅北口の整備がおこなわれたほか、市役所の駅北庁舎が建設されるなど、再開発が続いている。
今回の南口の再開発により、駅周辺の景観は一変することとなる。

再開発後の完成予想図(再開発組合公式サイトより)。
この図にはのちに追加された「ホテル棟」がないため、実際の計画図は変更されている可能性が高い。

外部リンク:多治見駅南地区第一種市街地再開発事業(超高層ビル・都市開発研究所)
外部リンク:多治見駅南地区市街地再開発組合
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ザ・ビッグ久留米すわの店、2019年7月19日開店-イズミゆめマート跡にイオン初出店、異例の早期営業再開

福岡県久留米市諏訪野町の食品スーパー「ゆめマートすわの」跡に、イオングループの食品スーパー「ザ・ビッグ久留米すわの店」が2019年7月19日午前10時に開店する。

イズミ跡にイオン進出、わずか1ヶ月での異例の早期再開

ザ・ビッグ久留米すわの店の前身となる西友傘下の食品スーパー「サニーすわの町店」は2002年1月に開店。サニーとしては専門店街を備える大型店で、西鉄久留米駅、JR南久留米駅ともに徒歩10分圏内に位置し、24時間営業の利便性の高い店舗であったが、ウォルマートによる不採算店閉鎖の一環として、2015年3月31日をもって閉店していた。
その後、イズミが運営を引継ぎ「ゆめマートすわの」として2015年11月22日に再開店した。ゆめマートとなった以降も4店のテナントが出店、銀行ATMが設置されていた。
しかし、2019年6月16日をもって閉店していた。
ゆめマートすわの。

ザ・ビッグ久留米すわの店の建物は地上1階建、敷地面積は13,636㎡、商業施設面積は2,219㎡、ザ・ビッグ直営店舗面積は1,793㎡。マックスバリュ九州のザ・ビッグ業態としては21店舗目、久留米市では3店舗目となる。
マックスバリュ九州はゆめマートすわの閉店に先駆けて、2019年5月から求人募集を開始しており、同社がイズミから事実上店舗を引継ぐ形での新規出店となった。
イオングループとイズミは以前より競合関係にあり、過去にはイオン運営店舗跡にイズミが出店したことはあるもの、イズミ運営店舗跡にイオンが出店した事例はなかった。イズミは西友から店舗を引継ぎ「ゆめマートすわの」を開店する際に、出店理由として「引き続き地域に欠かせない生活インフラとしての機能を存続させる目的」を挙げており、イズミが撤退する際、同社による後継店舗の誘致が行われたものとみられる。

ザ・ビッグ久留米すわの店

住所:福岡県久留米市諏訪野町1903番1号
営業時間:午前9時~午後11時

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MEGAドン・キホーテ福岡福重店、2019年6月27日開店-九州最大級のドンキ、「長崎屋」九州再進出

福岡県福岡市西区のイオン福重店跡に、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ福岡福重店」が2019年6月27日午前8時に開店する。   
MEGAドンキホーテ福重店。

イオン福重店跡に長崎屋の「MEGAドンキ」が新規出店

MEGAドン・キホーテ福岡福重店が出店する建物は1983年11月に、ダイエー傘下の流通大手「ユニード」が運営する総合スーパー「福重アピロス」として開店。運営会社再編の一環で1994年に「ダイエー福重店」に改称、2015年9月には「イオン福重店」に再度改称し営業を継続していたが、建物の老朽化や競争激化もあり2018年9月をもって閉店していた。

旧・イオン福重店。

その後、2019年2月にPPIHグループ(旧ドン・キホーテグループHD)の長崎屋が運営するメガドンキに改装されることが発表されていた。(詳細は過去記事を参照

直営グローサラント併設食品売場に加え、20近い専門店も

MEGAドン・キホーテ福岡福重店は地上4階建、直営の売場面積は8,343㎡。
1階の長崎屋直営フロアでは、生鮮食品売場(青果・鮮魚・精肉・惣菜)に加え、ドンキ系企業各社によるグローサラント型業態「レストラウンジ」を展開。レストラウンジでは、食品売場でも販売される厳選食材を使用した焼き立てステーキ店「ステーキいただき!」、握りたて寿司・海鮮丼専門店「マグロ王」など、ライブキッチンを採用した複数の飲食店舗が導入される。また、焼き芋・タピオカ専門店「tapi-mo」など、ドンキオリジナルの充実した飲食メニューを提供するとしている。
2階の長崎屋直営フロアでは、コスメ、アパレル、バラエティグッズ、家電製品、家庭雑貨品といった商品を、ドンキならではの「宝さがし」を意識した空間で販売する。

多くのテナントも出店。

3階は専門店フロアとなり、家電量販店「ベスト電器」(原店から事実上の移転)、100円ショップ「ダイソー」、旧寿屋系のゲームセンター「パスカランド」、バローグループのスポーツクラブ「スポーツクラブアクトス Will_G」、携帯電話店「ソフトバンク」などの専門店が出店する。

別棟・ソフトバンク。西銀と塾の跡。

旧・ダイエー福重店の周辺には福岡地所の大型ショッピングセンター「木の葉モール橋本」(サンリブ)や「ミスターマックス橋本ショッピングセンター」(ハローデイ)、食品スーパー「サニー」、「マルキョウ」などが立地しており、イオンは老朽化に加えてそうした競合店舗に負けるかたちで閉館に至った経緯がある。
ドンキが競争の激しい地域市場に対してどのような影響をもたらすのか注目される。

近隣にあるミスターマックス・ハローデイ。

MEGAドン・キホーテ福岡福重店に出店するテナント一覧
1階フロア
  • クリーニングの博栄(クリーニング )
  • FBフレッシュフーズ(青果)
  • 博多だるま(ラーメン)
  • 銀志朗(お好み焼き)
  • マグロ王(寿司・海鮮丼)
  • ステーキ いただき!(鉄板焼き)
  • くいなくいな (デリカキッチン)
  •  PIZZA FULL!(ピザフル!)(ピザショップ)
  • チョウマソ(チーズハッドグ)
  • tapi-mo(タピモ)(焼き芋&タピオカ)
  • VERY VERY JUiCE(ドリンクスタンド)
  • かぐわし屋(カフェ)
1階フロア(別棟)
  • ペットショップワンラブ(ペットショップ)
  • ソフトバンク・ワイモバイル(携帯電話販売)
  • マックファミリー・ほしくま保育園(美容室&保育園) 
3階フロア
  • ダイソー(100円均一)
  • ベスト電器(家電)
  • パスカランド(ゲームセンター)
  • スポーツクラブアクトス Will_G(フィットネス)
MEGAドン・キホーテ福岡福重店

住所:福岡県福岡市西区拾六町1-7-1
営業時間:午前8時~翌午前0時

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キュープラザ池袋、2019年7月19日開業-都内最大級シネコンに日本初「4DX with ScreenX」

東京都豊島区東池袋のサンシャイン通りに東急グループの複合商業ビル「キュープラザ池袋」が2019年7月19日に開業する。

キュープラザ池袋。

サンシャイン近くのボウリング場跡などを再開発

キュープラザ池袋はボウリング場「ブランズウィックボーリング」などの跡地を再開発したもので、「東急不動産」とシネマサンシャインを運営する「佐々木興業」が建設。キュープラザとしては5館目となる。
キュープラザ池袋の建物は地下2階、地上14階建てで、コンセプトは「ENTERTAINMENT PLAZA」。地下1階から3階には飲食店街を中心に12店舗が出店する。

建物イメージ。

飲食店としては火鍋店「小肥羊」、ハンバーガー大手「バーガーキング」、ベーグルカフェ「AWESOME STORE & CAFE」、韓国のかき氷店ソルビンが金澤濃厚中華そば神仙とコラボした「ソルビン池袋」、ドイツ風ビアホール「シュマッツ・ビア・ダイニング」などが、そのほかには「セブンイレブン」、カフェ併設の「プラザカプコン」などが出店する。
カプコンにはVRゲームのコーナーが設けられるほか、カフェについては開業時に「戦国BASARA」とコラボした「戦国BASARA バトルパーティー」が開催される予定。
また、屋上には「池袋バッティングセンター」が再出店する。

都内最大のシネコン、池袋に

4階から14階は映画館「グランドシネマサンシャイン池袋」となる。
映画館としては都内最大級の12スクリーン、2,443席の規模で、全12スクリーンにRGBレーザープロジェクターを導入。
国内最大級のスクリーン「IMAX®レーザー/GTテクノロジー」シアター、270度のワイドスクリーンを備えた日本初となる体感型「4DX® with ScreenX」シアターも備える。

館内イメージ。

また、館内各所に国内の有名クリエイティブスタジオ「WOW」がプロデュースしたインスタレーションを設置。4階のエントランスロビーには球体に映像を投影する「Light Sculpture(仮)」が、12階のホワイエ&ラウンジには「Motion Ceiling」と題した巨大なLEDビジョンによる天井画が設けられる。

館内イメージ。
(4F「Light Sculpture(仮)」/12F「Motion Ceiling」)

映画館内には5階にワッフル店「クラッパーズダイナー」、12階にイタリアンバル「バールパノーラマ」が出店する。
なお、現在のシネマサンシャイン池袋は7月12日を以て閉館する。

テナント一覧
  • 池袋バッティングセンター
  • グランドシネマサンシャイン
  • バール パノーラマ
  • クラッパーズダイナー
  • プラサカプコン
  • カプコンカフェ
  • 小肥羊
  • EDW
  • ソルビン
  • タリーズコーヒー
  • AWESOME STORE & CAFE
  • バーガーキング
  • セブン-イレブン
  • 寿司・和食 築地日本海
  • 焼肉ブラックホール
  • シュマッツ・ビア・ダイニング
キュープラザ池袋

住所:東京都豊島区東池袋一丁目30番1他

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イオン浪江店、2019年7月14日開店-役場前の衣料スーパー跡に

福島県浪江町の浪江町役場前にイオンリテール運営のスーパー「イオン浪江店」が2019年7月14日に開店する。

イオン浪江店。

浪江町の支援を受け出店

イオン浪江店が出店するのは2011年に閉店した衣料品スーパー「フレンドショップかねこ」の跡。浪江町の誘致によるもので、元の建物への居抜き出店となる。
イオンリテールは2019年2月19日に「浪江町における商業環境整備に関する覚書」を浪江町と調印しており、浪江町は同社に対して5年間の家賃減免・補助などを行う。
浪江町は東日本大震災の影響により多くの店舗が閉店・もしくは移転しており、買い物できる場所が少なくなっていた。町によると、イオン以外にも出店の打診をおこなったものの断られた経緯があるという。
イオンは朝6時から夜20時までの長時間営業をおこなう予定で、復興への後押しになるものとして期待される。

衣料品は「端末で注文」

イオン浪江店の建物は平屋で売場面積は約881㎡(+イートインスペース)。キャッチフレーズは「浪江町の皆さまと共に歩み、集い、新たな活力と笑顔があふれる店」。
取り扱い品目は食品、日用品、薬のみで、面積が狭いため衣料品売場は設けられないが、館内の注文用タブレット端末を設置することで寝具や収納用品、ベビー用品などを店舗や自宅などで受け取ることができるようにするという。
また、イートインスペース「ここdeデリ」を設置。食べて帰るスタイルの提案もおこなうとしている。
(画像は公式サイトより)

イオン浪江店

住所: 福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字大添60番地1
営業時間:6:00~20:00(日曜日・祝日は9時開店)

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イオンフードスタイル四ツ橋店、2019年6月20日開店-ダイエー、四ツ橋駅前に24時間営業で出店

大阪府大阪市西区の大阪メトロ四ツ橋駅近くに、ダイエーの食品スーパー「イオンフードスタイル四ツ橋店」が2019年6月20日午前9時に開店する。

イオンフードスタイル四ツ橋店・ヴィアイン心斎橋四ツ橋。

ビジネスホテルの下層階にダイエー出店

イオンフードスタイル四ツ橋店の建物は地上12階建、営業フロアは1~2階、売場面積は850㎡。

AEON FOOD STYLE.

同店ではJR西日本グループのビジネスホテル「ヴィアイン心斎橋四ツ橋」(7月1日開業予定)との共同出店店舗として、パック詰め惣菜20品目(主食・メイン・サブ)を組み合わせて購入可能な「Deli Selection」やインストアベーカリー「D’sベーカリー」、トラベル関連の消耗品、肌着、シャンプーの品揃えを強化するなど、ビジネス・観光目的の宿泊者を対象とした売場づくりを行う。

Floor image.

また、訪日外国人観光客を対象とした24時間両替可能な外貨両替機、イートインコーナー(14席)も設置する。

四ツ橋駅・心斎橋駅から最も近いスーパーに

イオンフードスタイル四ツ橋店が出店する四ツ橋駅周辺は心斎橋駅からも徒歩圏であり、関西を代表する繁華街であるが、これまで生鮮食品を取扱うスーパーは西大橋駅近くの「ライフ西大橋店」と「BIG BEANS WEST本店」のみであり、24時間営業のスーパーは出店していなかった。
イオンフードスタイル四ツ橋店は四ツ橋駅から徒歩1分、心斎橋駅から徒歩5分という非常に良好な立地にあり、各駅から最も近い食品スーパーとなるため、立地が定着すれば心斎橋筋周辺に来訪する買物客、ビジネス客の来店も見込めるであろう。

イオンフードスタイル四ツ橋店

住所:大阪府大阪市西区新町1丁目5番8号
営業時間:24時間営業

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