上海高島屋、2019年8月25日閉店-中国から撤退【追記:閉店撤回】

中国・上海市長寧区の伊犁路駅前にある百貨店「上海高島屋」が2019年8月25日に閉店する。
追記:家賃交渉と地元政府の支援により営業継続が決まった。

上海高島屋、開業から7年で閉店

上海高島屋は2012年に開業。売場面積は約4万㎡。
フルラインの百貨店で、日系のテナントも多く出店していた。

上海高島屋(画像は公式サイトより)。

2015年には5階に日本の産品を販売する「日本館」が開業。地元で人気の日本製オムツなどの販売も行うなどテコ入れが行われていたが、近年は全館でテナントの撤退が相次いでおり、他の日系百貨店(大丸、久光:香港そごう系)に比べて見劣りがすると言われていた。
高島屋は閉店に至った理由として、周辺エリアの開発が遅れており赤字が続いていたことに加えて、通販との競合、貿易戦争の激化を理由にあげている。
運営する子会社「上海高島屋百貨有限公司」も清算。閉店と子会社清算に伴い、約20~30億円の特別損失が発生する見込だという。

東南アジアに経営資源を集中へ

残る高島屋の海外大型店は台湾・大葉高島屋天母店(FC店)、シンガポール店、ベトナム・ホーチミン店、タイ・サイアム店となる。

高収益店として知られるシンガポール高島屋S.C.。

東南アジアの高島屋各店舗は地元の支持を大きく集めており、同社の経営を支える大きな収益源となっている。

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