カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドンキホーテ新静岡店駅前店、2024年5月28日開店-旧ライブアピタ生活創庫・109・東急スクエアの「けやきプラザ」に

静岡県静岡市葵区の新静岡駅前に、流通大手「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)」のディスカウントストア「ドンキホーテ新静岡駅前店」が2024年5月28日午前10時に開店する。

ユニーの都市型業態として誕生

静岡伝馬町プラザビル(けやきプラザ)は、1984年11月に「伝馬町第一地区第一種市街地再開発事業」の一環として開業。建物は地上11階地下1階建で延床面積は18,530㎡。
開業当初の核店舗はユニーの都市型ファッションビル新業態「ライブアピタ静岡店(後の生活創庫静岡店)」であったが、ユニーの撤退にともない、2000年8月に地権者主導のファッションビル「FIVE-J」となった。

静岡東急スクエア。(旧静岡109)

FIVE-Jは2006年3月の109系専門店フロア「SHIBUYA 109 DREAMS」導入を機に東急モールズデベロップメント(TMD)との連携を強化し、2007年10月に「静岡109」として、2017年7月には「静岡東急スクエア」として新装開業したもの、リニューアル当初からの業績低迷にコロナ禍が追い打ちをかけ、2023年7月をもって東急が撤退。同年8月より「けやきプラザ」として再び地権者主導による運営体制に移行した。

「ポップなドンキ」として静岡初の「キラキラ」商材展開

ドンキホーテ新静岡駅前店の営業フロアは2階のみで売場面積は約1,265㎡。
ドンキ新静岡駅前店は「ポップなドンキ」として、ドンキが得意とする理美容グッズに加え、静岡初となるグミに特化したコーナー「キャンディーショップ」や“推しごと”グッズを代表とする「好きなことを楽しめるアイテム」を展開。
同店徒歩圏内(約400m)にあるドンキホーテ静岡両替町店を「ディープなドンキ」と位置づけ、深夜営業や娯楽グッズを訴求することで棲み分けを図る。
ドンキホーテ新静岡駅前店。

ドンキは新静岡駅前店の開店により「静岡市・葵区をさらにドンキ色に染める」「同店から約 400m先で営業中のドン・キホーテ静岡両替町店とともに葵区をさらに盛り上げます」としており、静岡市中心部でのドミナントが実現することとなった。

ドン・キホーテ新静岡駅前店

住所:静岡県静岡市葵区伝馬町6-1 けやきプラザ2階
営業時間:午前10時~午後9時

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ダイソー明曜旗艦店、2024年5月4日開店-大創産業台北初「Standard Products」「THREEPPY」複合店、明曜百貨に

台湾・台北市大安区の台北捷運(台北MRT)板南線忠孝敦化駅近くにある百貨店「明曜百貨」に、大創産業の3ブランド複合旗艦店「DAISO明曜百貨旗艦店」が2024年5月4日に開店した。

「ユニクロ」「ニトリ」「ダイソー」核の百貨店

明曜百貨は1987年4月に開業。建物は地上12階地下3階建で営業フロアは地上12階~地下1階。
開業当初は京王百貨店と提携関係にあったが、2011年9月にファーストリテイリングのグローバル旗艦店「ユニクロ明曜百貨店」が低層フロア(1~3階)に開店、2014年10月には「ジーユー明曜百貨店」が地下1階に開店、2016年8月には家具インテリア雑貨店「ニトリ台北明曜店」が8階ワンフロアに開店、2020年7月には丸善ジュンク堂書店の台湾旗艦店「淳久堂書店明曜店」が開店するなどテナントフロアを順次拡大。その後も2021年10月にはユニクロが「UNIQLO TAIPEI」として増床(1~4階)したため、大部分が日系ブランドを中心とする専門店フロアとなった。

大創産業の台北旗艦店

ダイソー明曜旗艦店の売場面積は約750㎡。(DAISO約499㎡/StandardProducts約151㎡/THREEPY約100㎡)
Standard Products明曜旗艦店。

StandardProducts明曜旗艦店では、フレグランスキャンドルや今治タオル、日本理化学工業製造のキットパスといった国内店舗でも定評のある自社企画商品に加えて、明曜旗艦店限定バッグなどを展開。

Standard Products明曜旗艦店「KITPAS」。


Standard Products明曜旗艦店「LOGO袋」。

既存店にないセルフレジを導入するなど「人気の日本ブランドの購入にとどまらない、買物客自身で会計する体験やスピーディな会計(讓顧客除了享受購買高人氣日系品牌外,還能體驗自己結帳的樂趣,也為開幕的收銀人潮,提供更快速的結帳方式!)」を提案する。

DAISO明曜旗艦店「セルフレジ」。

DAISO明曜旗艦店

住所:台北市大安區忠孝東路四段200号9楼
営業時間:11時~22時
※日本法人と台湾法人で異なる

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フレスコ山田西店、2024年5月31日閉店-ショッピングタウン亥の子谷ウリボウの核店舗、直営食品引継ぎから10年で

大阪府吹田市の府道135号線沿いにある地場大手食品スーパー「フレスコ山田西店」が2024年5月31日午後7時をもって閉店する。

14年7月にウリボウの新たな核となったフレスコ

フレスコ山田西店は、2014年7月に伊藤忠商事系「シーアイハイツ南千里」商業フロア「ショッピングタウン亥の子谷ウリボウ」の食品売場を引継ぎ開店。ウリボウ時代からの100円均一商品取扱いに加え、来店者向け駐車場の整備を行うなど、狭小な食品売場ながらショッピングセンターの核としての役割を担っていた。

近隣では競合店の建替や新装開店相次いでいた

フレスコ山田西店の1km圏内では、2018年3月にデイリーカナートイズミヤ山田西店が建替リニューアルを実施、2020年8月にはサーブまねき屋亥の子谷店が閉店(跡地はキリン堂亥の子谷店)、2021年1月にニッコー佐井寺店が全面リニューアルするなど、食品スーパー間での競争が激化していた。
フレスコ山田西店の閉店に際し、ウリボウ直営食品売場の引継ぎ時と同様、後継店を求める声がみられるが、2024年5月現時点において跡地の活用方法などは発表されていない。

フレスコ山田西店(同社公式より)。

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イオン北郷店、2024年5月31日開店-NBSショッピングセンター跡地、ジョイ・マックスバリュからイオンに

北海道札幌市白石区のJR白石駅近くにあるNBSショッピングセンター跡地に、イオン北海道の大型食品スーパー「イオン北郷店」が2024年5月31日に開店する。

前身は住友石炭鉱業系食品スーパーを核とする施設

イオン北郷店の前身となるショッピングセンター「NBSショッピングセンター」は1994年5月に開業。建物は地上2階建で敷地面積は約6,360㎡、店舗面積は2,116㎡、延床面積は約3,470㎡。
開業当初は住友石炭鉱業系食品スーパー「ジョイ白石店」(店舗面積1,077㎡)を核に、地場大手ドラッグストア「サッポロドラッグストアー」、JR北海道系書店「札幌弘栄堂書店」といった店舗が並ぶ商業施設であった。
核店舗のジョイ白石店は、2004年7月にイオン完全子会社の新会社「ジョイ」に運営移行、2008年2月にイオンの北海道における地域子会社「マックスバリュ北海道」と経営統合したため、2013年7月に「マックスバリュ北郷店」に改称したが、2022年8月に「建物の老朽化や多様化するお客さまのニーズへのさらなる対応」を理由として閉店していた。

マックスバリュからイオンに建替え、取扱商品も拡充

イオン北郷店の建物は地上2階建で店舗面積は2,454㎡、延床面積は4,408㎡。
新店舗の計画当初は「(仮称)マックスバリュ北郷店」として開店する見込みであったが、2023年11月に開店した「イオン南平岸店(旧マックスバリュ平岸店)」と同様に、従来の業態では取扱いのなかったくらしの品を取扱う「イオン」としての開店となった。

イオン北郷店。

イオン北郷店

住所:北海道札幌市白石区北郷2条7丁目6-25
営業時間:午前9時~午後11時
※2階医薬品売場は午後9時まで

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ドンキホーテ燕店、2024年5月29日開店-原信旧店舗跡に新潟県央初のドンキ、アウトドア用品のアウトレットも

新潟県燕市の原信燕店跡に流通大手「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)」のディスカウントストア「ドン・キホーテ燕店」が2024年5月29日に開店する。

旧原信燕店、近隣への増床移転で空き店舗となっていた

原信燕店は1996年4月に開店。建物は地上2階建で店舗面積は2,000㎡。同店は燕三条の原信ナルスHD系店舗としては小規模だったこともあり、同社初となる「無印良品と隣接出店」を目玉とする近隣への増床移転を理由に、2023年9月21日をもって閉店していた。

県央初のドンキとしてアウトドアやトレンド品提案

ドンキホーテ燕店の建物は地上2階建で営業フロアは1階のみ、売場面積は約2,051㎡。
新潟県央初のドンキとして、美容関連を始めとするMZ世代向け最新トレンドグッズに加え、有名アウトドアメーカーやキャンプ施設が集積する燕三条エリアならではの立地を活かした「アウトドア用品のアウトレット品」を展開。
新潟県内のドンキとしては初となる「方言Tシャツ」の取扱いを行うなど、手軽な価格でのレジャーや地元愛溢れる取組みによる「時間消費を楽しめる場所」を提供するとしている。

ドンキホーテ燕店。

ドンキホーテ燕店

住所:新潟県燕市東太田2920
営業時間:9時~25時(翌1時)

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ドン・キホーテ上野芝店、2024年5月27日開店-24年3月より全館改装中の西友楽市、大部分がドンキに

大阪府堺市西区のJR阪和線上野芝駅前にあるショッピングセンター「西友上野芝店」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ上野芝店」が2024年5月27日に開店する。

24年3月より全館改装中だった上野芝駅前の西友楽市

西友上野芝店は、同社の近隣商圏型ショッピングセンター「西友楽市上野芝店(上野芝楽市)」として2000年12月に開業。建物は地上2階建で店舗面積は6,892㎡。
西友楽市上野芝店は開業以来長らく、直営総合スーパーが施設の大部分を占めるフロア構成であったが、2018年10月に2階を家電量販店「ヤマダ電機テックランド西友上野芝店」を中心とした専門店フロアに転換し、1階に直営部門を集約していた。
その後、同施設では2024年1月21日にヤマダが店舗統廃合を理由に撤退、同年3月1日より全館改装工事を進めていた。

近隣スーパーとの相乗効果やトレンドを意識した店舗に

ドン・キホーテ上野芝店はの営業フロアは1~2階で売場面積は約3,292㎡。
上野芝店は「若者向けの話題の商品や、驚安価格の日用品が揃う店舗」として、西友系ショッピングセンターという施設特性や複数の高校が立地する地域特性を活かした店舗づくりを推進。
1階「日常使いできるフロア」では、日用消耗品やキッチングッズといった家庭雑貨、駄菓子、ペット用品を中心に展開。
2階「話題のトレンド品にいつでも出会えるフロア」では、ドンキが得意とするカラコン・コスメ・キャラクター雑貨といったトレンド商品やセカンド家電、デイレジャー用品などを展開するなど、隣接するスーパーマーケットなどと共に商圏全体をさらに盛り上げるとしている。

ドン・キホーテ上野芝店。

ドン・キホーテ上野芝店

住所:大阪府堺市西区上野芝町2-7-3 
営業時間:9時~23時

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イトーヨーカドー柏店、2024年10月27日閉店-53年の歴史に幕、構造改革の一環で

千葉県柏市の柏駅東口にあるセブン&アイHD系総合スーパー「イトーヨーカドー柏店」が2024年10月27日をもって閉店する。

ヨーカドーとしては柏市内唯一の総合スーパー型店舗

イトーヨーカドー柏店は1971年4月に開店。建物は地上8階地下1階建で営業フロアは8フロア(地上7階~地下1階)、店舗面積は㎡、地元不動産会社が所有する。
2024年5月現在は、ヨーカドー直営総合スーパーを核に、総合リユースショップ「ブックオフ」「ホビーオフ」やカジュアル衣料品店「マックハウス(旧OUTLET-J)」、イオン系100円ショップ「キャンドゥ」など20店舗近い専門店が入居する。

イトーヨーカドー柏店。

イトーヨーカドー柏店周辺では、2016年4月にセブン&アイ系ショッピングモール「セブンパークアリオ柏」が開業、同年9月に(当時)同社系百貨店「そごう柏店」が閉店したこともあり、老朽化が進むヨーカドー柏店の閉店を危惧する声が多数聞かれた。

セブンパークアリオ柏/イトーヨーカドーアリオ柏店。
22年5月より直営は食品と子供用品・玩具のみ取扱いとなった。

一方、ヨーカドー柏店では2019年春にエレベーターの更新を始めとする大規模改修を実施。2022年5月にはヨーカドーアリオ柏店が2階直営フロア(衣料品・寝具・リビング雑貨・生活雑貨・キッチン用品)を廃止したため、同社としては柏市内唯一の直営衣料品取扱店舗となっていた。

53年の歴史に幕、ヨーカドーの構造改革で

イトーヨーカドー柏店は、同社が構造改革の一環として閉店を検討していた首都圏4店舗(食品館ららぽーと新三郷店・食品館川越店・綱島店)では最も古い店舗だった。
同店は長崎屋ドンキホーテ柏駅前店とともに、地域を代表する大型総合スーパーであったが、53年の歴史に幕をおろすこととなった。2024年5月現時点において跡地活用の方針などは発表されていない。

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イトーヨーカドー食品館ららぽーと新三郷店、2024年8月25日閉店-埼玉県内初の食品館、構造改革の一環で

埼玉県三郷市新三郷ららシティの中核商業施設「三井ショッピングパークららぽーと新三郷」1階にあるセブン&アイHD系大型食品スーパー「イトーヨーカドー食品館ららぽーと新三郷店」が2024年8月25日をもって閉店する。

ららぽーと新三郷の食品核

イトーヨーカドー食品館ららぽーと新三郷店は、2009年9月に「食品館イトーヨーカドーららぽーと新三郷」として開店。建物は地上2階建一部地上4階建で営業フロアは1階のみ、売場面積は3,950㎡。
ららぽーと新三郷店は埼玉県内初の「食品館イトーヨーカドー」業態として、近郊野菜生産者とのタイアップによる県内野菜常時5割の地場野菜コーナーや銚子漁港直送鮮魚、8銘柄の米量り売りサービスを展開。
ららぽーと新三郷専門店街の(当時)そごう・西武系大型生活バラエティ雑貨店「ロフト」やイトーヨーカドー直営衣料品部門を前身とするレディスファッションブランド「DAZY EYE」、総合ベビー用品店「アカチャンホンポ」、コンビニ「セブンイレブン」とともにグループ各社と共同で衣食住を提案していた

イトーヨーカドー食品館ららぽーと新三郷店。

恵まれた立地条件活かせず、開店から14年で

イトーヨーカドー食品館ららぽーと新三郷店は、三井不動産グループによる埼玉県内有数の規模を誇る広域商圏型ショッピングモールという恵まれた立地条件下にあり、食品スーパー業態を中心に再建をめざすヨーカドーの事業戦略に適した店舗とみられたが、構造改革の一環で14年で閉店することとなった

ららぽーと新三郷スカイガーデン。

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佐世保玉屋、2024年夏よりさらに縮小へ-ワンフロアで営業継続か?

長崎県佐世保市にある小型百貨店「佐世保玉屋」が、2024年夏に売場の縮小をおこなうことを発表した。
すでに1階・2階の2フロアのみの営業となっていることから、ワンフロアでの営業になる可能性が高い。

佐世保玉屋。

耐震不足が発覚した佐世保玉屋、縮小すすめていた

佐世保玉屋は1894年に佐賀県小城市牛津町を発祥とする卸問屋「⽥中丸善蔵商店佐世保出張所」として開業。1905年に「田中丸呉服店佐世保支店」に改称、1920年にグループ初となる百貨店「玉屋」に業態転換、1941年の分社化を機に現在の「佐世保玉屋」となった。
2009年の現社長就任以降は、長崎玉屋の建て替え(2022年にマンションのワンフロアで営業再開)に加えて長崎県と福岡県に高級アパレル店を出店、その一方でサテライト店や系列スーパーを閉店するなど経営再建を図った。

閉店したマルタマ住吉店。(長崎市)

一方で、戦前に建築された佐世保本店は築年数が高く耐震不足となっていることが発覚。2020年には屋上遊園地・レストランを含む4階以上を閉鎖、2022年には贈答部門を縮小、同年8月には基幹システム入替えを理由に友の会「玉屋おたのしみ会」の新規募集及び会員更新を終了、2023年に入ると物産展など百貨店催事の開催縮小、6月にはレジシステム移行を理由に「タマヤマイティーポイント」を終了、同年9月には3階を閉鎖・営業階を2フロアに集約するなど、経費削減に向けた「事業縮小」「売場縮小」が進んでいた。
2023年には、食品売場の大部分があなぶきグループのスーパー「ジョイフルサンアルファ」運営となった。

空きフロアとなった5階(撮影:文鉄・お札とコインの資料館)。

さらなる縮小へ-ワンフロアでの営業に?

佐世保玉屋は多くの取引先に2024年7月31日での取引終了を発表していたため、一部で閉店の報道もなされた。
しかし、佐世保玉屋は2024年5月に「売り場を縮小しつつも当店の営業は継続していく所存」と発表。
具体的な内容については発表されていないが、すでに売場を1階・2階に縮小していることから、2024年夏からはおもに1階で自主編集売場による販売と、人気のサンドイッチの販売、ジョイフルサンによる食品販売などを続けるものとみられる。

「大型店」の枠組み外れて小型店として当面営業継続か

佐世保玉屋は耐震性不足による再開発を目標に掲げているものの、その後も計画が進まず、佐世保市に対する耐震診断結果報告についても度重なる遅延が続き、市より警告を受けていた。最終期限は2024年5月となっている。
2024年現在、耐震改修促進法に基づく大型店の定義としては「階数3以上かつ床面積5,000平方メートル以上の大型店舗等」が掲げられている。そのため、売場面積の縮小により「大型店」の枠組みから外れることで、耐震性問題を当面回避することで営業継続を図る可能性もあろう。

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フタバ図書TSUTAYA GIGA武蔵浦和店、2024年5月26日閉店-首都圏旗艦店、スーパーソフトボックス本店から約20年で

埼玉県さいたま市南区のJR埼京線武蔵浦和駅と北戸田駅の中間地点にある高架下大型複合書店「フタバ図書TSUTAYA GIGA武蔵浦和店(旧フタバ図書TSUTAYA GIGA武蔵浦和本店)」が2024年5月6日をもって大部分を閉店、5月26日をもって完全閉店する。

埼京線高架下の大型アミューズメント拠点

フタバ図書TSUTAYA GIGA武蔵浦和店は、2004年7月に「スーパーソフトボックス本店(SSB本店)」として開店。建物は平屋建で店舗面積は2,726㎡。
SSB本店は、首都圏地場大手ゲーム販売店「BOXグループ」の既存店(SSB数店舗・ドキドキ冒険島)を移転集約した旗艦店として、漫画・ゲーム・各種音楽ソフトを中心にフルラインで展開。徒歩圏内のゲームセンター「スーパードキドキヒューケット武蔵浦和店」「スーパードキドキヒューケット戸田店」とともに、JR埼京線高架下を活用したアミューズメント拠点を形成したが、2012年12月の西日本地場大手複合書店「フタバ図書」との業務提携にともない、2013年1月よりフタバ図書の運営に移行、2014年4月に複合書店「フタバ図書GIGA武蔵浦和本店」に業態転換した。

フタバ図書首都圏旗艦店、SSBから20年近い歴史に幕

フタバ図書GIGA武蔵浦和本店では、旧BOXグループ時代からの総合リサイクルショップ「ぼうけんバザール」に加え、フタバ図書の本業である新刊書籍の取扱いや「ニコニコレンタカー」FC加盟によるレンタカーサービスを開始。業態転換後も運営会社の業容拡大を背景に積極的なリニューアルを打ち出した。

フタバ図書TSUTAYA GIGA武蔵浦和店。

フタバ図書GIGA武蔵浦和本店は、2021年3月に広島財界各社や蔦屋書店が出資する新会社運営となったことで、現在の「フタバ図書TSUTAYA GIGA武蔵浦和店」に改称。SSB時代より引続き、徒歩圏内のゲームセンター「ギガステーション戸田店(旧スーパードキドキヒューケット戸田店)」とともに首都圏におけるグループ旗艦店としての役割を担っていたが、2024年5月6日をもって中古本・DVD・ゲーム・衣料など大部分を閉店、5月26日をもってトレーディングカードの販売を終了し完全閉店する。(トレカ売場に関してはゲームセンターの戸田店に移転)

トレカ売場のみギガステーション戸田店に移転する。

フタバ図書TSUTAYA GIGA武蔵浦和店の跡地利用に関しては2024年5月現時点において明らかとなっていないが、土地建物は埼京線高架下を所有する「JR東日本都市開発」の管理物件となっており、JR東日本グループ主導で再活用が図られるとみられる。

(写真は同社公式より)
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