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グループ統合決めた「マルショク・サンリブグループ」-その将来像は

9月1日での経営統合を発表した九州流通の雄「マルショク・サンリブグループ」の中核企業「サンリブ」と「マルショク」。
サンリブ社への取材により、統合の背景と、マルショク・サンリブグループの将来像が明らかになってきた。
追記:閉店店舗などを一部追加更新しました。

サンリブの本店である「サンリブシティ小倉」(北九州市)。

九州流通の雄「マルショク・サンリブグループ」

 「マルショク」は1947年に別府市で創業。1950年に別府市と下関市でスーパーマーケットの展開を開始し、各地に「広島丸食」「宮崎丸食」などのグループ会社を設けるかたちで営業エリアを拡大した。「株式会社サンリブ」は、1955年に設立された「北九州丸食」、1951年に設立された「下関丸食」などを起源とする。
その後、各社は経営統合をすすめ、1998年に「サンリブ」と「マルショク」に集約された。現在、グループ店舗数は九州各地から広島県まで約160店、年商は2,081億3,500万円(2017年2月期)。2017年には創業70周年を迎えた。 

かつて本店であったマルショク流川通り店(別府市)。
総合スーパーであったが2016年に建替えられた。

合併は単独で生き抜くための「経営基盤の強化」

今回マルショク・サンリブグループがグループ再編に至った一番の理由は、流通企業同士のM&Aが進むなかで「地場スーパーマーケットとして競争に勝ち抜いていくためには両社の財務・人材等の経営資源を一本化し、経営基盤の強化を図ることが何より重要であると考えたため」だとしている。
とくに、マルショク社では熊本地震で熊本市のショッピングセンター・総合スーパー3店舗が倒壊したほか、熊本県内や別府市内の多くの店舗が被災。熊本地区では売り上げを大きく減らしていたと考えられ、経営への影響が心配されていた。

熊本地震で倒壊したマルショクサンリブ健軍(熊本市)。
大幅に規模を縮小、8月3日に「マルショク健軍店」として営業再開した。

M&Aなどおこなわず-あくまでも「単独で生き残る」

グループの経営統合を図る一方で、サンリブ社は都商研の取材に対して「(九州他社ではM&Aによる経営規模の拡大を図る動きがあるが)そのような他者を合併することによる経営規模の拡大は考えていない」と答えている。マルショク・サンリブグループはあくまでも「単独で戦う」としており、近いうちに経営規模や営業エリアなどが大きく変わることはないと思われる。 

九州ではスーパー同士の大型経営統合の動きが進む。
マルキョウ・マルミヤ・丸久・新鮮市場・中央フードなどは、丸久・マルミヤが取材する「リテールパートナーズ」傘下に経営統合されている。
(マルキョウの本店である雑餉隈店、福岡市)

閉鎖は10店前後か―閉鎖店舗の主な要因は「老朽化」

今後、サンリブエリアではマルショク天籟寺店(北九州市戸畑区、GMS、建替え方針)、サンリブ瀬高(みやま市、GMS)、マルショク焼山店(呉市)など5店舗、マルショクエリアではサンリブ日田(日田市、GMS)、サンリブ四日市(宇佐市、GMS)、マルショク西大分店(大分市、SM)マルショク羽田店(大分市、SM)など数店舗の閉店をおこなう予定だ。一方で、 これらの閉店は合併に伴う店舗整理ではないという。
このうち、サンリブ日田などはかねてより耐震性の不足が指摘されており、今回閉店が判明している店舗の多くが昭和時代に建築された老朽店舗であることから、各店舗が閉店に至った主たる理由は「老朽化、もしくはそれに伴う耐震性不足」であると考えられる。

8月末に閉店するマルショクサンリブ日田。老朽化が著しかった。
JR日田駅前に立地し、跡地に出店を検討する大型店もあるという

全面改装は最低18店舗―マルショクエリアの旗艦店中心 

今回の合併にともない、店舗の改装も進められる。
売場の全面改装はマルショクエリアの旗艦店・総合スーパーを中心に、マルショク東中津店(中津市・旧スーパーなかの→アパンダ、SM、7月末改装済み)、マルショク関の江店(別府市、GMS、9月改装)、マルショク餅ヶ浜店(別府市・旧寿屋、GMS、8月末改装)、マルショク判田店(大分市、GMS、9月改装)、マルショク加納店(宮崎市清武町、SM・NSC、6~7月改装済み)など、少なくとも18店舗以上で実施されるという。とくにマルショク社の店舗は老朽化が進行しているものが多く、消費者にとっては嬉しい知らせである。
このうち、加納店は7月に改装が終わっており、売場を全面刷新するとともに100円ショップなどを新たに導入。また、8月改装予定の餅ヶ浜店では新たに別棟が建設され、ジョイフル系列の和食店「喜楽や」が出店する。

隣接して別棟の建設が進む餅ヶ浜店。8月中旬から店舗も改装される。
近隣にマックスバリュが出店、劣勢となっていたが巻き返しを図る。

マルショクエリアでは大型の空き床がある店舗が多く、サンリブ中津、マルショク亀川店などワンフロア全てが空き床という店舗もあるが、こうした場所への新規テナント導入も期待される。
また、サンリブでは2015年より大手ファーストフード店「ファーストキッチン」のFC展開をおこなっているが、同店のマルショクエリア(現在は未出店地域)への新規出店もあるであろう。
サンリブエリアにおいても、サンリブ府中(府中町)、サンリブ木屋瀬(北九州市八幡西区)、サンリブ古賀(古賀市)などで売場の全面改装をおこなう予定だ。

マルショク餅ヶ浜店(改装後)。

 今後の新規出店は「NSC中心」-店舗の建て替えも

また、サンリブでは今後、老朽店舗の建て替えとともに新規出店も進めるという。
今後の新規出店については、サンリブエリアを中心に最低3店舗以上を計画しているといい、今後の新店はNSC(近隣型の中規模ショッピングセンター)が中心になるという。近年、サンリブでは5,000㎡前後の中規模ショッピングセンターの出店を進めており、今後の同社の新店舗もそうしたものになると考えられる。
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NSC業態での出店が続くサンリブ。
2016年4月に開店したサンリブきふね(北九州市)にはTSUTAYA、マツキヨなども出店する。

一方、マルショク社では、現在熊本地震で倒壊した3店舗の再建が行われている。この再建は「熊本県中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業」に基づく「グループ補助金」を活用して行われているもので、すでにマルショク子飼店(旧サンリブ子飼)が5月に営業を再開済み。
8月3日にはマルショク健軍店(旧サンリブ健軍)が、9月~10月ごろにはサンリブしみず(旧サンリブ清水)が開店する予定だ。
これらはいずれも以前の店舗より大きく規模を縮小しており、特に大型ショッピングセンターであったサンリブ清水の平屋化を残念に思う住民は多いという。こうした店舗規模の大幅な縮小は、今後のマルショクの方向性を示すかたちとなった。

旧サンリブ清水。平屋化され、2017年秋に営業再開予定だ。

食品部門、子会社運営に―「地域の品揃え」を維持

このほか、今回の合併を前にマルショク子会社であった「大分総菜」を「サークルフーズ」と改称し、マルショクエリアの生鮮品・惣菜を中心とした食品売場の大部分の運営を移管することを発表している。

「サークルフーズ」への移管告知。

マルショクエリアでは、直営の生鮮品(とくに鮮魚)の質の良さには定評があった。生鮮を引き続き現地子会社の運営とすることは、地元商品の品揃えの確保・品質の維持を図りつつ店舗全体や総合スーパー部分のリニューアルを効率的に進めることに寄与すると考えられ、マルショクエリアの生鮮売場の利用客にとってみても喜ばしいことであろう。

鮮度に定評があるマルショク直営の鮮魚売場。

また、サンリブでも今後生鮮食品売場の子会社移管を計画しているといい、各店舗は「建物管理をおこない、衣料品などを販売するサンリブ」+「食品を販売する地域子会社」により運営されることになると考えられる。
さらに、サンリブ社の多くの店舗やマルショク社の一部店舗で好評となっている「成城石井」PBなどこだわりの商品の導入もさらに進むものと思われる。

長年に亘って九州地場最大級の流通グループとして君臨し続けてきたマルショク・サンリブグループ。
創業70周年を迎え、小売店間の競争が激化するなか、すでに改装により集客力を高めた店舗も出て来ており、グループ再編によって経営基盤の強化を図る同社の今後に期待が高まる。

関連記事:サンリブ、マルショクを9月に合併-グループ経営統合へ
関連記事:
マルショク・サンリブ四日市、2017年10月31日閉店-宇佐四日市商店街の核店舗(マルショク社の店舗)
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JR九州トランドール、商業施設シフト進む-2017年夏にも戸畑、赤間などから撤退

JR九州グループのベーカリーチェーン「トランドール」は、7月から8月にかけて赤間駅、海老津駅、戸畑駅から相次ぎ撤退することを決めた。

閉店するトランドール赤間駅店。

「駅構内」半減-今後は商業施設内店舗へシフトか

トランドールはJR九州とタカキベーカリーの合弁企業として1992年4月に創業。7月25日現在、駅構内向け業態「トランドール」、商業施設向け業態「グレンドール」、「ランジュドール」、デニッシュ専門店「デニッシュバー」などを九州・山口に37店舗展開(8月末には36店舗予定)している。
近年は鹿児島本線の黒崎駅、福工大前(筑前新宮)駅、二日市駅、久留米駅、大牟田駅などから相次ぎ撤退するとともに、イオン、イズミ(ゆめタウン)などに「グレンドール」業態の新規出店を進めていた。

ランジュドール。

トランドールは赤間駅からは7月12日に、海老津駅からは8月7日に、戸畑駅からは8月9日に撤退。福岡県内の鹿児島本線において営業を継続するのは、西小倉、八幡、千早、吉塚、博多、南福岡の各駅のみとなる。
トランドールでは7月27日にはイオン乙金ショッピングセンター(福岡県大野城市)にグレンドールを出店しており、今後もショッピングセンターへのシフトが進むであろう。

表:トランドール店舗数の推移(2007年、2017年8月末)
   2007年(最盛期)  2017年8月末
 駅構内・駅ビル店舗  33店舗  18店舗
 駅以外の店舗  18店舗  18店舗

外部リンク:トランドール|トップページ
外部リンク:閉店のお知らせ | トランドール公式ブログ
関連記事:青山アンデルセン、7月31日閉店-アンデルセンの東京旗艦店
関連記事:六本松421、2017年10月全面開業-九大跡再開発、蔦屋の旗艦店、科学館などで構成
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関連記事:JR九州、若松駅を2017年3月リニューアル-蓄電池電車で話題、投資進む若松線

店舗撤退で公共化進む山形・七日町、AZも公共化検討へ-再開発に期待かける七日町(2)

前回の記事はこちら:山形セブンプラザ、再開発で解体へ-再開発に期待かける山形市七日町(1)

山形市最大の繁華街である七日町商店街の複合商業施設「AZ七日町」の商業フロアの大部分が、公共施設化の検討に入った。
七日町商店街では、すでに複合商業施設「ナナビーンズ」も商業フロアを公共施設やオフィスに転用しており、地盤沈下が深刻な状況となっている。
P1050043藤崎のサテライト店が1階に入居するアズ七日町。

山形市七日町は、JR山形駅から北西に1kmほどの距離にある山形県最大の繁華街である。
七日町には、前回の記事で再開発を報じた「セブンプラザ」に加え、山形県最大の百貨店である「大沼本店」や、複合商業施設「アズ七日町」、「ナナビーンズ」、「イイナス」などといった大型店が点在しているが、近年は深刻な地盤沈下に陥っており、商業施設の公共化転用が起きている。
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閉館予定のセブンプラザ。

店舗撤退で公共施設化が進む七日町、AZも公共施設化か

AZ七日町」は山形市と地元地権者が共同で整備した複合商業施設として1987年に開業。正式名称は「七日町再開発ビル」。
売場面積は3,685㎡で、1~3階はショッピングフロア、4~8階は山形市中央公民館となっている。
P1050040宮脇書店が撤退し1階以外の完全公共化も議論されている。

現在、AZ七日町の1階には藤崎百貨店(仙台市)のサテライト店舗や無印良品といった専門店が入居。しかし、2015年11月に2階と3階の大部分を占めていた宮脇書店が撤退すると、ショッピングフロアは深刻な空洞化に陥った。
1987年の開業当初は32店舗あった専門店も6店舗にまで減少しており、新規テナントが入居する見込みも立っていない。このため、2016年1月、アズを管理する株式会社七日町再開発ビルは山形市に対し、1階以外のショッピングフロアに公共テナントの入居を申し入れるなど、商業施設としての存在価値が危ぶまれている。P1050074山形松坂屋跡に開業したナナビーンズ。

一方で、ナナビーンズは閉店した山形松坂屋跡に2002年に開業。8階建てで、店舗面積は4,464㎡。
ビルの運営は民間業者だが、商業テナントや飲食店、ホテル、公共テナントを複合する商業施設であった。
2015年には「建物を2分割する」という日本初の工法での耐震化を実施した。
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切断されたナナビーンズ(ストリートビューより)。

しかし、かつては1~3階を占めていたショッピングフロアは、現在は1階のみの営業となっているうえに、1階にはかつて食品売場が入居していたものの、2010年に撤退して以後は小規模な雑貨店が入居するにとどまるなど、商業施設としての面影はほとんどなくなっている。P1050089ナナビーンズのショッピングフロアは1階のみに。

中心部の道路拡幅で逆に不便に…?

七日町では、大型店のショッピングフロアが空洞化し、公共テナントの入居に頼らざるを得なくなっている状態である。
さらに、七日町の顔ともいうべき山形県最大の百貨店である「大沼」(1700年創業)も、老朽化が進んでいるうえに、売場面積が僅か11,952㎡と、県都の百貨店としての品揃えが難しい規模で、仙台の百貨店との競争に勝つことが難しい状態となっている。
また、大沼は2013年より直営の立体駐車場や、七日町商店街駐車場など一部の提携駐車場が中心市街地の道路拡幅工事のために閉鎖されており、現在は車での来店が不便な状況となっている。そして、核店舗の集客力減・駐車場の不便さは、七日町の客足にも大きな影響を与えている。
中心部へ来街しやすくするはずの道路拡幅が、結果的に中心部から足を遠ざける結果となり、またこれを機に(道路用地に取られた、道路が広くなり徒歩回遊性が減ったなどの理由で)郊外移転する個人商店もあるなど、結果的に自動車優先政策が車も遠ざけ裏目に出る結果となり、一筋縄ではいかない状況だ。
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大沼百貨店も老朽化が進む。正念場の七日町。

セブンプラザ再開発に期待かける七日町

地盤沈下の著しい山形最大の繁華街。それだけに、セブンプラザ跡の再開発にかける期待は非常に大きいであろう。
今回、再開発が行われるセブンプラザ以外の店舗も多くは老朽化しており、再開発や道路拡張の進捗状況によっては街の姿が大きく変わることも予想され、目まぐるしく動く七日町の各店舗の状況から目が離せない。

関連記事:山形セブンプラザ、再開発で解体へ-再開発に期待かける山形市七日町(1)
外部リンク:セブンプラザ
外部リンク:アズ七日町
外部リンク:NANA BEANS(ナナビーンズ)
外部リンク:大沼

山形セブンプラザ、再開発で解体へ-再開発に期待かける七日町(1)

山形市七日町の複合商業施設「セブンプラザ」が、再開発のため解体される見通しであることがわかった。P1050052セブンプラザ。1階にはセブンイレブンが出店。

旧・丸久百貨店、築60年で老朽化

セブンプラザの建物は1956年に完成。当初は地元百貨店の「丸久」が入居していたが、松坂屋と丸久が業務提携を開始すると、丸久は1973年には移転し「丸久松坂屋」として営業を開始。丸久松坂屋は1980年に山形松坂屋に改称したのち2000年まで営業を続けた。丸久松坂屋跡は現在複合施設の「ナナビーンズ」となっている。
一方で、丸久の移転後に空きビルとなっていた建物は1974年から商業施設「セブンプラザ」として営業を開始した。
セブンプラザは5階建てで、売場面積は4,497㎡。築60年が経過し、近年は老朽化が著しかった。
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昭和レトロの雰囲気漂う4階。

東北初のファッションビルだった

東北初の本格的ファッションビルとも言われていたセブンプラザには、当初は女性向けファッションテナントが数多く入居しており、七日町商店街の中心となる商業施設であった。
しかし、再開発ビル「AZ」の開業、ニチイ山形店のビブレ転換(2000年閉店)、丸久松坂屋跡やダイエーのテナントビル化などによる中心市街地同士での客の奪い合い、そして郊外へのイオンモール(山形南、天童)の出店、仙台への消費人口の流出などが重なり、テナントの撤退が相次ぎ、「ファッションビル」としての存在感は薄れていった。
2015年にはセブンプラザの運営会社が破産し、破産後は別企業がビルを管理していた。

セブンプラザ、跡地は高層マンションに-下層階は商業施設

2014年よりセブンプラザを所有するフージャースコーポレーション(東京都)は地方の再開発事業を手掛けており、地盤沈下にあえぐ七日町商店街活性化のための再開発計画を模索していた。
地権者との協議がなされた結果、セブンプラザと、それに隣接するビルを解体、下層階に商業施設が入る高層マンションを2020年までに建設することとなった。P1050072
七日町御殿堰。
歴史的景観復活のため2010年に整備された商業施設。

現時点でセブンプラザの閉店・解体時期は未定だが、再開発マンションの施設像として隣接する商業施設「七日町御殿堰」との一体化が掲げており、歴史的な景観が特徴の七日町商店街の雰囲気に調和した施設の建設が期待される。

次の記事はこちら:店舗撤退で公共化進む山形・七日町、AZも公共化検討へ-再開発に期待かける七日町(2)

外部リンク:セブンプラザ
外部リンク:アズ七日町
外部リンク:NANA BEANS(ナナビーンズ)
外部リンク:大沼

ヨーカドー「アリオ」、新規出店凍結へ-コンビニ事業に資源集中させるセブンアイ

セブンアンドアイホールディングスが、イトーヨーカドーを核とした近郊型の大規模ショッピングセンター「アリオ」(Ario)の新規出店を凍結する方針であることが分かった。
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アリオの旗艦店の1つ「アリオ亀有」(葛飾区)。
亀有駅そばに立地する。

アリオ、三井物産との合弁で2005年展開開始

「アリオ」はセブンアンドアイホールディングスが展開するショッピングセンターで、セブンアンドアイホールディングスと三井物産が共同出資した「モール・エスシー開発」が運営している。
2005年に1号店となる「アリオ蘇我」(千葉市中央区)が開業。以降、おもに大都市近郊地域や地方都市の駅周辺を中心に出店を進め、2016年4月に開業した「セブンパークアリオ柏」(柏市)まで18店舗を展開してきた。
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セブンパークアリオ柏。

大都市近郊・地方駅前中心のアリオ、建設費高騰も重荷か

旧来型の総合スーパーが不振な一方で、ショッピングセンターであるアリオは、比較的業績が好調だとされてきた。それにも関わらず、新規出店の凍結を行うのは、これまでのアリオの出店・経営戦略と大きく関係があるであろう。
アリオは、地方の純郊外地域への出店を得意とする「イオンモール」とは異なり、「純郊外」地域での出店を殆ど行わず、足元人口の多い大都市圏での近郊地域・地方都市中心部への出店を主体としてきた。
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アリオは地方都市でも駅チカ店舗が多い。
「アリオ倉敷」はJR倉敷駅前に立地する。

近年大都市圏では近郊地域でも地価が上昇に転じ、さらに建築費や人件費の高騰も起きているため従来よりも出店コストが多くかかるようになっており、セブンアンドアイホールディングスとしては同じ額を投資するならばコンビニエンスストア事業を強化したほうが収益性がはるかに高いため、アリオの新規出店にこれ以上の資金を投じたくないというのが出店凍結の一番の要因であろう。
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様々なグループ企業が出店するアリオ仙台泉。
グループの更なるリストラはあるのだろうか。

なお、2017年夏に開業予定の「アリオ日進赤池」(仮称、愛知県日進市)など、現在開発中の物件については、予定通り出店を行うという。
セブンアンドアイホールディングスでは10月に中間決算の発表が予定されているため、今後はさらなるリストラ策が発表される可能性もあろう。

外部リンク:アリオ
関連記事:イトーヨーカドー、1号店の千住店など閉店へ-来春までに20店舗

仙台ロフト、9月2日に全面リニューアル-東北初「MoMAデザインストア」導入

JR仙台駅西口の大型雑貨専門店「仙台ロフト」が9月2日に全面リニューアルオープンする。
P1040820-仙台ロフトビル。

開業以来最大のリニューアル-「ライフスタイル提案型」に

仙台ロフトビルは、西武百貨店が手がけていたファッションビル「ams西武」(1982年4月開店)の後継テナントとして2003年12月に開店。
店舗面積は9,972㎡で、ビルの2~5階に核店舗である「仙台ロフト」が出店。そのほか、6階に「無印良品」、「HMV」、7階に「文教堂JOY・アニメガ」や英会話専門学校「イーオン」、8階に飲食店などが入居している。
また、かつては仙台駅側のビルの壁面に街頭ビジョン「仙台アオバビジョン」が設置されて駅前の賑いに一役買っていたが、2016年2月末で放映を終了。その後ビジョンは撤去されていた。
かつて設置されていた仙台アオバビジョン。

今回のリニューアルは開業以来最大の規模。エントランスフロアである2階を中心に、5階までのフロアでゾーニングの改編を実施し、新たな売場を導入した。
2階には、東北初となるニューヨーク近代美術館のミュージアムショップ「MoMAデザインストア」が出店。各種雑貨や文具、アートの再生品、MoMAの限定商品など、ニューヨーク近代美術館デザインストアが厳選した約350アイテムを取扱う。スクリーンショット 2016-08-24 23.33.292階には東北初となるMoMAデザインストアが出店。(公式サイトより)

また、3階・4階の生活雑貨売場では、渋谷ロフトのライフスタイルショップゾーン「&home」のコンセプトを活かし、従来型の家庭用品とインテリアの枠を超えて売場を再編。
「カフェスタイル」、「バルスタイル」などの暮らしのテーマに雑貨と食材を編集した売場や、「かざる、しまう、くつろぐ」といった生活のキーワードで商品をラインナップした売場など、ライフスタイル提案型の売場に転換した。
スクリーンショット 2016-08-24 23.34.00ライフスタイル提案型の売場に再編された3・4階。(公式サイトより)

ヘ テ ム ル

3月にライバル「ハンズ」開業、変革を迫られていた仙台ロフト

これまで、仙台駅西口には仙台ロフトビルに加え、エスパル仙台(駅ビル)、さくら野百貨店、仙台パルコ、アエル、エンドーチェーンE-Beansなどといった大型店が集積していた。
sendaieki1-3月に開業したエスパル仙台東館。

しかし、2016年に入ると、仙台駅東口に「エスパル仙台・東館」が、仙台駅西口のE-Beans隣接地に「仙台パルコ2」が開業し、一気に仙台駅前の商戦が激化。客足が勢いのある新店に流れがちな中、既存大型店は存在感のアピールに躍起になっている。
なかでも、仙台ロフトは、街区上ほかの大型店との結びつきが弱く、新館と接続されたエスパル仙台や、仙台パルコ2の開業で駅方面からパルコへと向かう動線に組み込まれたE-Beansなどと比較しても、影が薄くなっていた。
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仙台パルコ2。左に見えるのはE-Beans。

さらに、2016年3月には業界最大のライバルである「東急ハンズ仙台店」がエスパル東館に開業。仙台ロフトは大きな変革を迫られていた。
sendaieki43月に開業した東急ハンズ仙台店。

無印もリニューアル、三つ巴となった仙台駅前”雑貨店戦争”

東急ハンズの開業を受け、ロフトビルでは2016年5月に6階「無印良品」が大規模リニューアル。面積を約2倍に拡大し、東北初となる「MUJI BOOKS」を導入するなど、東北最大級の店舗として生まれ変わった。そして、今回の、核店舗である「ロフト」の過去最大規模のリニューアルにより、ロフトビルは東急ハンズ・エスパル仙台との決戦に満を持して臨むことになったのであった。
ロフト×無印、そして東急ハンズ。3つ巴となった仙台駅前の”雑貨店戦争”は、今後も続きそうだ。

関連記事:仙台パルコ2、7月1日開業-仙台パルコ新館「オトナ」ターゲットに
関連記事:エスパル仙台東館3月18日開店ー東急ハンズ、東北初店舗
外部リンク:ロフト仙台ロフト店
外部リンク:【ロフト】開店以来の大改装を実施。仙台ロフト9/2(金)リニューアルオープン!

アウガ・ショッピングフロア、2017年2月28日閉館へ-経営問題で市長辞任、混迷深まる活用方法

青森駅前の複合商業施設「フェスティバルシティ・アウガ」1~4階のショッピングフロアが、2017年3月末をめどに閉鎖されることがほぼ確定的となった。
追記:閉館日は2月28日に決まった。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAフェスティバルシティ・アウガ。

コンパクトシティ青森のシンボルだった「アウガ」

アウガの商業床閉鎖は、鹿内博青森市長が8月18日に発表したもの。
アウガは第三セクター「青森駅前再開発ビル」が運営する官民一体型の大型複合施設で、2001年の開業後は開業当初は「商店街+ファッションビル+公共施設+大型駐車場」という独自の業態が注目を集め、「コンパクトシティ化」の象徴として全国から視察が相次ぐなど注目を集めたものの、近年は主要テナントが相次いで撤退するなど経営不振が叫ばれていた。auga1
アウガのフロア構成など概略図(青森市ウェブサイトより)。

経営方針めぐり混迷、事実上の経営破綻状態に

アウガの経営悪化が末期的な状況となったことを受けて、青森市長は2016年2月にショッピングフロアを閉鎖し、全フロアを公共化する方針を示したものの、翌3月には突然公共化方針を白紙撤回。そして5月には再び完全公共化へと舵を切るなど、二転三転する市長の態度に多くの批判の声が挙がっていた。
そういった中、6月に明らかとなった三セクの2015年度決算で約24億円の債務超過が発覚し、事実上の経営破綻に陥っていることがわかった。これを受け、鹿内市長は辞意を表明。アウガ公共化への道筋を立てた上で、正式に辞職するとした。
また、8月22日には「青森駅前再開発ビル」の社長でもある佐々木淳一副市長も引責辞任するに至った。
青森市の発表によると、アウガの2016年度第1四半期(4~6月)の純損益は、約1590万円の赤字となっており、光熱水費も滞納しているという。

青森市では貴重な若者ファッション&カルチャーの中心だった

現在、アウガは4つのゾーンに分かれており、地階はアウガ建設前にあった商店街の店舗が主に出店する食品ゾーン「新鮮市場」、1階から4階は「ショッピングフロア」(主にファッション)、5階から6階は「青森市男女共同参画プラザ・カダール」と催事ホールなど、6階から9階は「青森市民図書館」となっているほか、立体駐車場も設けられている。地階~4階の商業床の売場面積は14,301㎡。
そのうち、2016年度中を目途に閉鎖・公共施設化されるのは、1~4階のファッションを中心とした「ショッピングフロア」の部分、約10,000㎡強である。auga2
改装後のアウガのフロア構成案(青森市ウェブサイトより引用)。

現在、青森駅周辺の大型商業施設はアウガに加え、青森駅ビル「ラビナ」、百貨店の「中三 青森本店」「さくら野百貨店 青森本店」のみ。
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中三百貨店。

アウガには「index」、「PAGE BOY」、「ESPERANZA」、「ヴィレッジヴァンガード」、「ジ・エンポリアム」(2月閉店)など、青森市周辺では当ビルが唯一の出店となっている店舗やブランドが数多くあり、アウガは若者を中心市街地に呼び込むことの出来る貴重な店舗だった。
また、館内には青森市中心部で”唯一”となるゲームセンターが出店しているほか、7月14日から8月7日までは1階の特設会場で人気アニメ「おそ松さん」のショップが期間限定で展開されるなど、青森におけるサブカルチャーの中心地としても存在感を示していた。
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8月7日までは「おそ松さんショップ」を設置。

郊外店は出店規制、駅前のアウガも閉鎖-「街中でプリも撮れない女子高生」「郊外に移転するモールがないテナント」

コンパクトシティを標榜する青森市では、2006年より郊外地域には厳格な出店規制が敷かれているため、いわゆる近代的な「郊外型ショッピングモール」は存在せず、市内で最も大きな郊外型商業施設である「イオン・サンロード青森」(21,733㎡)も1977年開店と、イオンとしては非常に古い”前近代的”な店舗となっている。
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サンロード青森。築40年を迎える市内唯一のイオン。

 政策によって郊外の商業施設が規制された上に、政策によって造られた中心部の商業施設も、また政策によって消えてしまおうとしている青森市。ただでさえ少子高齢化が深刻な同市だけに、アウガの商業床が閉館すれば、中心市街地から若者の姿が大きく減ることは避けられないばかりか、アウガ閉館後の移転先が見つかっていないテナントも多く、郊外への新たな大型店出店を求める声も大きくなることは間違いないであろう。
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地階の商店街「新鮮市場」。

ヘ テム  ル

「アウガ」争点に注目集まる鹿内市長の後任問題-
出馬表明者の中には「ショッピングフロア維持派」も

今回、市長がショッピングフロアの全面閉店を掲げたことにより、「アウガ公共施設化」への動きは加速することとなった。
鹿内市長は公共化への道筋が付き次第、正式に青森市長を辞職するとしているため、後任を決める市長選が今秋にも行われると見られている。
青森市長選には既に3人が出馬を表明しており、アウガ問題が大きな争点となると見られている。
出馬表明者3名のうち、元総務官僚の小野寺晃彦氏(自民党などの超党派が支持)は「アウガへの市役所機能一部移転」を掲げているほか、元学習塾経営の高木順氏は「アウガと隣接ビルへの市役所機能全面移転」を訴えており、両氏はアウガの完全公共化を目指すとしている。
その一方で、青森県選出の元国会議員・横山北斗氏は「(5~9階の)公共エリアへの青森公立大学のキャンパス新設」と「(1階~4階の)ショッピングフロアの維持」を訴えており、中心市街地における「商業施設」としてのアウガの重要性を主張する。
P1040693市民の憩いの場となっているアウガ前の広場。

果たして「市役所機能移転」か「ショッピングフロア維持」か。
次の青森市長選は、アウガに対する市民の声が問われるものとなりそうだ。

関連記事:アウガ、ショッピングフロア閉店へ-ほぼ全館が公共施設に
関連記事:JRおおいたシティ、年間入館者2500万人-予想の倍
外部リンク:Festival City AUGA | フェスティバル シティ アウガ
外部リンク:新生アウガを目指して(案)(青森市、PDF、概要版)
外部リンク:新生アウガを目指して(案)(青森市、PDF、詳細版)

渋谷マルイで「ご注文はOIOIですか??」開催-サブカル系コンテンツに注力する丸井

渋谷マルイ」(旧・マルイシティ渋谷)8階で、人気アニメ「ご注文はうさぎですか??」とのコラボレーションイベント「ご注文はOIOIですか??」が7月9日から7月27日まで開催されている。
(追記:会期延長されることになった。詳しくは本文最後の「追記」に)
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入口で魔法少女チノに魔法にかけられる。

世界観を再現、等身大フィギュアに心ぴょんぴょん??

「ご注文はうさぎですか?」は、Koiによる4コマ漫画作品。
喫茶店を舞台に、ほのぼのとした日常が繰り広げられるストーリーで心がぴょんぴょんする人が続出している。渋谷マルイでのごちうさイベントの開催は、2015年の「マルイシティ渋谷」(現・渋谷モディ)に次いで2回目。
「ご注文はOIOIですか??」のイベント期間中は、1階ショーウィンドウの全面にごちうさパネルが設置され、営業時間外にもアニメの映像が流れ続けるなど、渋谷の歩行者から注目を浴びることとなった(色んな意味で)。
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1階ショーウインドウにはチマメ隊が舞い踊りこころぴょんぴょんティッピーホワイトでいっぱいになった(頭が悪そうなキャプションで申し訳ない)。

「魔法少女チノ」復活ですか??

8階イベントスペースには、2015年のエイプリルフール企画で話題となった「魔法少女チノ」の等身大フィギュアが来場者をお出迎え。キャラクターが描かれた巨大ボードも設置される。
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シャロちゃんが一番かわいい(個人的見解)。

某カレーよりも美味しそうなスイーツの販売も??

ラビットハウスの店内をイメージした物販コーナーでは、各地のごちうさイベントでも登場した等身大パネルやカウンターパネルを設置。
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パネルを抱きしめることもできるが公衆からイタい視線を浴びることになる。

渋谷マルイならではの企画として、忠犬ハチ公像やSHIBUYA109(なぜか丸井ではない!)など「渋谷」のシンボルをモチーフにした「ご当地ティッピーTシャツSHIBUYA」、「ガチャ缶バッジ」、「クリアポスター」と言ったOIOI展ならではの商品のほか、コミケ、まんがタイムきらら!フェスタなど過去のイベントで販売された商品も個数限定で販売している。
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ラビットハウス。カウンターに座れないのでじらされる。
二次元は結局二次元のまま、神様は残酷である。

また、エポスカードの会員で税込3,000円以上の購入者を対象に、限定カラーの「ご当地ティッピーTシャツ」やOIOI特別仕様の「キャラクタースタンディパネル」などといったオリジナルグッズが当たる抽選会も実施される。
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前回のOIOIイベントとは異なりティッピーはモフれない。
ここでもじらされるのじゃ。

ごちそうはうさぎですよ??

さらに、1階のキャラクタークレープ専門店「神南キッチン」では、「キャラクレ!meets ご注文はうさぎですか?」と題して、ごちうさの世界観をイメージした特製クレープやドリンクを期間限定販売(7月15日~7月18日まで)。
原宿マリオンクレープがプロデュースした本格スイーツに、ノベルティが特典として付いてくる。某比叡カレーとは違う”本格派”の味わいが楽しめそうだ。mofumofu
食べるのに勇気がいりそうな出来栄えのティッピー。

丸井、競争激化のなかアニメコラボで顧客層拡大

都市型ファッションビルと駅ビル、郊外型モールの競争が激化しているなか、近年丸井グループではサブカル系コンテンツを1つの「集客の要」としており、「エポスカード」の新規会員獲得の柱にもしている。
2015年に改装を行なった「渋谷マルイ」(旧・マルイジャム渋谷)では、7階にワンピースのキャラクターショップ「麦わらストア渋谷新本店」と、攻殻機動隊、サイコパス、ハイキュー、黒子のバスケ、ジョーカーゲームなどで知られるProduction I.Gの直営店「I.Gストア」を導入。
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渋谷マルイ。

また、渋谷マルイ8階のイベントスペースを「シブマル8」と名付け、今回の「ごちうさ展」のような期間限定店舗の設置を行っており、2015年に開催された「ラブライブ!」のとコラボレーションイベントは入場制限が行われるほどの人気を博し、「アニメに強いマルイ」の知名度向上にも大きく貢献した。
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去年の「丸井×ラブライブ!」は大人気になって「アニメに強い丸井」を印象づけることにもなったんよ。スピリチュアルやね!
(画像はラブライブ!公式より引用)

水戸では「ガルパン展」開催中-アニメコラボ、丸井各店でも

丸井では、渋谷マルイの以外のグループ店舗においても、「新宿マルイアネックス」では文教堂書店系列のアニメショップ「アニメガ」、アニメイト運営のカフェ「アニメイトカフェショップ」を導入したほか、2015年に開業した「渋谷モディ」の「HMV&BOOKS TOKYO」でも漫画・アイドル系のイベントを頻繁に開催するなど、従来型の「ファッションビル」から脱するかたちでの顧客層の拡大に努めている。
このようなコラボは地方店舗にも波及しており、「水戸マルイ」では7月24日まで「ガールズ&パンツァー」とのコラボイベントを開催中だ。立川に通い詰めたガルパンおじさんはこちらへパンツァーフォーすることもオススメしたい。
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「ガルパン展」は水戸マルイ殿で7月24日まで開催されるのであります!(画像は水戸マルイ公式より引用)

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水戸マルイ㌠。水戸駅前に立地する。

ごあんないはこちらですよ??

ご注文はOIOIですか??」は7月9日から7月27日まで、渋谷マルイ8階で開催。イベント最終日は18時閉場。
会期中には特別イベントの開催も予定されている。
熱狂的なごちうさ民はもちろん、普段着はし○むらで十分と言い張る田舎の巫女さんやいつもラフォーレ原宿地階か新宿マルイアネックス7階で服を買ってそうな熊本出身の厨二病偶像もこのキャンペーンを機に渋谷に足を運んでみるといいかもしれない。
なお、東京MXテレビでは、7月10日(日)午前10時(なんとニチアサ!)からごちうさ・アニメ本編の再放送も開始している。

ヘ テ ム ル

【以下、追記】ごちうさ展、大人気で会期延長に

一部では、スクランブル交差点で心ぴょんぴょん待ちしながらほっぴんジャンプするバリスタが続出すると言われるほどの壮絶なもふもふを巻き起こしていた渋谷マルイの「ご注文はOIOIですか??」展だが、大好評につき8月14日まで会期が延長されることになった。
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リニューアルが行われたごちうさ展。

丸井館内各所で”ごちうさコラボ商品”を追加

会場内ではほぼ毎週、展示のリニューアルや売り切れている館内限定商品の追加販売も随時行われているほか、館内の飲食店を中心とした一部テナントでは新たにごちうさコラボ商品の販売が開始されている。
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会場限定商品の追加入荷も随時行われる。売切でもあきらめるな!

大天使・桐間紗路さん生誕祭も開催

7月15日には誕生日を迎えた大天使である桐間紗路さんの生誕イベントも開催され、会場はお祝いムード一色となった。
会期中の8月8日にはマヤの誕生日も控えており、まだ特別イベントの実施予定は発表されていないものの、全世界のマヤのお兄さんお姉さんたちはときめきポポロンしながら渋谷に向かう予定を立てておくのが賢明であろう。
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シャロちゃんが一番可愛い(2度目)。

(C)ご注文は製作委員会ですか??
(C)プロジェクトラブライブ!
(C)
GIRLS und PANZER projekt
 

外部リンク:『ご注文はOIOIですか??in渋谷』  イベント開催決定!!|渋谷マルイ
外部リンク:【ガールズ&パンツァー】期間限定ショップOPEN!|丸井水戸店

フロム中武、5月26日全面改装-消えた”サブカルの聖地”

JR立川駅前の大型商業ビル「フロム中武」(ふろむちゅうぶ)が5月26日にオープンした。_MG_3591リニューアルオープンしたフロム中武。

店舗数はかつての半分以下、ニトリなど大型専門店中心に

フロム中武は中武ビルディングが運営する専門店ビルで、店舗面積は12,552㎡。
1962年に中武デパートとして開業し、1984年の全面リニューアルを機に現在の店名となった。
耐震工事のため2015年4月30日をもって閉店していたが、およそ1年に及ぶ改装の末、今年5月26日にリニューアルオープンした。
2015年の閉店前に60あった専門店はテナントの総入れ替えにより26店に縮小し、スーパー「マルエツ」、家具「ニトリデコホーム」、紳士服「サカゼン」、100円ショップ「ダイソー」など、大型専門店を中心とする店舗構成となった。P10403503階のニトリデコホーム。

地階の食品スーパー「マルエツ」は立川駅前初出店。
伊勢丹や高島屋など、立川駅周辺は百貨店を中心とする高級志向の小売店が多い半面、普段使いの食品スーパーが不足していたため、今回のマルエツの出店は待望であった。
営業時間も7時から25時と長いため、帰りの遅い立川市民にとっては非常に価値ある存在となっている。P1040354
マルエツは地下1Fに入居。

“サブカル聖地”の面影なく、改装後はトレカ店のみに

フロム中武に2005年から導入された正面看板に掲げられる立川に関する「キャッチコピー」はフロム名物として利用者から愛されてきた。

(キャッチコピーの例)「立川は、大丈夫。
           「立川は、力持ち!?
           「本気(マジ)で立川

今回のリニューアルオープンでは「心機一転」というシンプルなキャッチコピーとなった。
次回掲げられるキャッチコピーでは待望のフロム節が復活するのか、こちらも注目である。_MG_3594今回のキャッチコピーはシンプルに「心機一転」。

フロム中武は、2002年11月にアニメショップ最大手「アニメイト」が進出して以降、フィギュア専門店「ボークス」、中古同人ショップ「らしんばん」、カード専門店「ミント」、アイドルカフェ「ハーツ劇場」、ゲームセンターなどが相次いで出店。
輸入雑貨店や古物専門店、イベントスペースが併設されるなど、前述の独特なキャッチコピーとともにサブカルの街・立川の「聖地」として一躍注目されることとなった。

閉店末期は約60店舗ほどの専門店が出店していたが、そのうち10店舗ほどがサブカル系店舗だった。
改装工事直前もサブカル関連フロアの存続を発表しており、工事後もサブカル系テナントを重視した売場作りを目指していた。
しかし、主力店舗であった「アニメイト立川」の南口への完全移転や、アイドルカフェ「ハーツ劇場」のMEGAドン・キホーテ(旧・ダイエー)への移転などが重なり、かつてフロムを賑わせていたサブカル系テナントの呼び戻しに失敗。
このため、リニューアル後に入居するサブカル店は、新規出店したトレーディングカード専門店の「ホビーステーション」だけとなってしまった。P10403535階のホビーステーションは唯一のサブカル系店舗。

第一デパート跡の「タクロス」はヤマダ電機が核店舗に

フロム中武と並ぶサブカルタウン・立川のもう一つの聖地として、フィギュアショップ「コトブキヤ」の本店があることでも有名であった立川第一デパートが挙げられるが、こちらも2012年に閉店済み。
2016年7月から秋に32階建てのタワーマンションや公共施設を併設した複合施設「タクロス」が順次オープンする予定だが、このタクロスの核店舗は「ヤマダ電機LABI立川」になることが決まっている(ヤマダ電機は今秋オープン予定)。
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タクロス。ヤマダ電機が核となる。

コトブキヤをはじめ、かつて立川のサブカルファンたちの「行きつけ」であったアニメイトやアイドル劇場は今も移転先の店舗で健在である。
しかし、かつてはフロム中武と第一デパートがこれらのサブカル系店舗を一挙に抱えており、それが二つのデパートを「立川サブカルの聖地」たらしめる所以であった。
駅前再開発の波によってサブカルの街・立川は新たなステップへと歩みを進めている。
しかし同時に、かつてそこに建っていた「聖地」の面影を感じられなくなってしまったこともまた事実であった。 
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各店舗の位置図(ドンキサイトより、店舗名加筆)。

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立川の新たなサブカル聖地となりつつあるドンキホーテ(ダイエー跡)。
アイドルカフェやサバゲー場、コスプレ店なども入居。

外部リンク:フロム中武
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マルカン百貨店、リノベで再活用決定-大食堂はマルカン運営も

6月7日で閉店するマルカン百貨店(花巻市)の建物が、地元企業のリノベーションにより新業態で再活用される方向で固まったことが都商研の取材で明らかになった。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 リノベによる再活用が決定したマルカン百貨店。

マルカン、リノベーションで再活用へ

「マルカン百貨店」は岩手県内でスーパーマーケットや書店を運営するマルカングループの中核企業の1つで、1973年に開店。
花巻市内では唯一の百貨店であったが、近年はライフスタイルの変化などに伴い売上が著しく減少。老朽化に伴う耐震化工事に多額の費用がかかることから、2016年6月7日を以て閉店すると発表していた。
これを受け、花巻市でリノベーション事業を行う「花巻家守舎」は、マルカングループから百貨店の建物を引き継ぎ、耐震化工事を行った上で店舗を再活用したい意向を表明していた。
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マルカン百貨店6階の大食堂。

名物の大食堂も存続へ-他フロアにはテナント誘致

複数の関係者への取材によると、現在マルカン百貨店の売場となっている地上1階から5階、そして閉鎖中の地下1階には花巻家守舎が新たなテナントを誘致する方針で、6階の大食堂については引き続きマルカングループが運営する見込み。マルカンが協力するかたちで、別企業がマルカンのノウハウを生かして運営する可能性もあるという。
閉店発表後は、百貨店の名物である大食堂の「巨大ソフトクリーム」や「ナポリかつ」を食べようとファンが殺到していたが、これらも晴れて存続することになるとみられる。

マルカン百貨店は予定通り6月7日に一旦閉店。今後は花巻家守舎が新会社を設立、8月までに詳細を詰め、建物の再活用可否の最終判断を行う。なお、建物は今後もマルカングループが保有する。
すでにマルカン百貨店再活用後の建物にテナント出店を検討している企業もあるといい、新店舗の開業時期や、6階のマルカン大食堂以外のテナントについては、今後順次発表する予定になっているという。
再活用は早くても来年になる。

大型店再活用の新モデルとなるか

近年、こういった大型店の再活用に関しては、大型空き店舗が立地する自治体が関与する例が非常に多い。
日経グローカルが大型空き店舗が発生した全国の自治体に対して行った調査(2013年)によると、大型空き店舗の再活用に際して約4割の自治体が何らかの政策的対応を採ったといい、そのうち6.4%の自治体が店舗跡の建物などの買収を、3.3%の自治体が家賃の補助を、1.9%の自治体が建物などの第三セクター化を行ったという。

ライフスタイルの変化や総合スーパー業界の不振により、今後も大型空き店舗問題は深刻化することが予想される。
従来、このような地元企業主導でのリノベーションによる大型店跡の再活用は、その多くが大都市において行われてきたものであった。
もしこのような小都市においても、こういった所有者移転を行わずこれまで大型店を運営していた企業も協力するという形でのリノベーションが成功したならば、大型空き店舗再生の新たなモデルケースの1つとなることも期待されよう。

ヘ テ ム ル

“マルカン記念写真集”も発売

閉店を控え、マルカン百貨店の大食堂には連日多くの客が訪れている。館内では記念写真展が実施されているほか、今後「マルカン百貨店記念写真集(仮称)」の発売も予定されている。
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マルカン写真集発売決定(店内掲示より)。

※この記事は花巻市内の複数の関係者への取材に基づいて作成しました。
※プレスリリースを受け、記事の一部を追記しています。

テスト
外部リンク:マルカン百貨店
外部リンク:マルカングループ
関連記事:マルカン百貨店、6月7日閉店
関連記事:マルカン百貨店、リノベーションで存続の動き