マルショク流川通り店、2016年9月7日開店-マルショク”本店”3年ぶり復活

大分県別府市の流川通り商店街にあった旧・マルショク流川店跡地(本店)跡地に「マルショク流川通り店」が2016年9月7日に開店した。
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マルショク流川通り店(旧・流川店)。

マルショク”本店”、開店60年を前に「3年ぶりの復活」

マルショクは1947年に別府市で創業。海門寺温泉前の丸食行合店がスーパーマーケット1号店であった。その後、地域子会社による経営規模の拡大により、出店地域を九州全域から広島県にまで拡大、1960年代には九州を代表するスーパーとなった。
マルショク流川店は創業10年目となった1957年の開店で、当初は木造の建物だった。その後増築を繰り返し、1960年代には事実上のマルショク本店化、1966年末の増築で総合スーパー化した。1981年の増築時には温泉噴出事故も起きている。
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総合スーパー化直後のチラシ。

流川店は最終的に6階建(売場は4階まで、7,500㎡)となり、多くのテナントも出店していたが、近年は建物の老朽化が著しく、2013年2月を以て閉店していた。
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マルショク流川店。老朽化により2013年に一旦閉店した。

キャッチフレーズは「新しい夢を この街に」

マルショク流川通り店のキャッチフレーズは「新しい夢を この街に」。
店舗は平屋で、テナントは「お弁当のヒライ」(旧流川店から再出店)、銀行ATM(同じく再出店)のみとなっている。 
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新店舗の位置図。

流川通り店の再出店により、別府市内のマルショクは全11店舗となった。
店内は、マルショクでは初となるLED照明を主体とした内装を採用。
狭いながらもコンパクトにまとめられ、個食対応を強化しており、冷凍食品の品揃えは市内のマルショクでも有数の規模となっている。
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初日は多くの市民が詰めかけた。

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レジ前には「カボス」製品のコーナーも。

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大分県らしく新鮮な鮮魚が並ぶ。

新時代の旗艦店は小型店舗
-競合店多い別府駅前、59年目の「新しい夢」を築けるか

マルショクサンリブグループのうち、大分県・熊本県・宮崎県と福岡県京築地区・豊前・朝倉市を管轄する「株式会社マルショク」(本社:大分市、2016年6月現在の店舗数80店)は、かつて100店以上の店舗を抱えていたが、競争の激化による急速な業績悪化に伴い2009年以降新規出店を凍結。長年に亘って不採算店舗と老朽店舗の閉鎖などの合理化を行ってきた。
合理化の過程で、近年は複数の店舗の雨漏りや灯火の球切れなど、故障部分が修復されていない事例が目立つようになってきており、厳しい経営状況が伺えるようになっていた。
その矢先、今年4月に起きた熊本地震により、熊本市内の大型店4店舗が大きな被害を受け、本年度は大きく売上を落とすことが必至である。
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グループ最大の店舗「くまなん店」は8月末に再開したばかり。

旧流川店は、建替えを前提として閉店したものの、店舗のすぐそばには「トキハ別府店」、「ゆめタウン別府」、「えきマチ一丁目別府」(別府ステーションセンター、核:マルミヤストア別府駅店)、「ドラッグストアモリ流川店」など競合大型店が数多くあるため、再出店するかすら危ぶまれていた。
再出店が決まったことを喜ぶ一方で、新店舗は小型店舗であり、また中心市街地への平屋出店ということもあって、残念がる声も多く聞かれる。また、飲食街が近いにも関わらず21時での閉店は少し早いようにも感じられる。
追記:2017年に入り22時閉店に延長された。
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店舗近くの中心商店街。

開店当日は早朝から多くの市民が詰めかけ、開店59年目のスタートダッシュを切ったマルショク流川通り店。
競争が激化するなか、かつての本店跡の店舗が再び創業の地・別府市の中心部を代表するスーパーの1つとなり、「新しい夢」を築くことができるのか、注目が集まる。
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開店59年目の再出発となったマルショク。
これからも地元で親しまれる店舗を目指す。

マルショク流川通り店

住所:別府市楠町4番10号
営業時間:9:00~21:00

外部リンク:マルショク流川通り店
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