JR九州トランドール、商業施設シフト進む-2017年夏にも戸畑、赤間などから撤退

JR九州グループのベーカリーチェーン「トランドール」は、7月から8月にかけて赤間駅、海老津駅、戸畑駅から相次ぎ撤退することを決めた。

閉店するトランドール赤間駅店。

「駅構内」半減-今後は商業施設内店舗へシフトか

トランドールはJR九州とタカキベーカリーの合弁企業として1992年4月に創業。7月25日現在、駅構内向け業態「トランドール」、商業施設向け業態「グレンドール」、「ランジュドール」、デニッシュ専門店「デニッシュバー」などを九州・山口に37店舗展開(8月末には36店舗予定)している。
近年は鹿児島本線の黒崎駅、福工大前(筑前新宮)駅、二日市駅、久留米駅、大牟田駅などから相次ぎ撤退するとともに、イオン、イズミ(ゆめタウン)などに「グレンドール」業態の新規出店を進めていた。

ランジュドール。

トランドールは赤間駅からは7月12日に、海老津駅からは8月7日に、戸畑駅からは8月9日に撤退。福岡県内の鹿児島本線において営業を継続するのは、西小倉、八幡、千早、吉塚、博多、南福岡の各駅のみとなる。
トランドールでは7月27日にはイオン乙金ショッピングセンター(福岡県大野城市)にグレンドールを出店しており、今後もショッピングセンターへのシフトが進むであろう。

表:トランドール店舗数の推移(2007年、2017年8月末)
   2007年(最盛期)  2017年8月末
 駅構内・駅ビル店舗  33店舗  18店舗
 駅以外の店舗  18店舗  18店舗

外部リンク:トランドール|トップページ
外部リンク:閉店のお知らせ | トランドール公式ブログ
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