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九州大手のスーパー「サンリブ」(北九州市)は、グループ会社のスーパー「マルショク」(大分市)を9月1日に合併する。
サンリブの本店、サンリブシティ小倉。
創業70年の老舗スーパー、大同合併へ
「マルショク」は1947年に別府市で創業。
1950年に別府市と下関市でスーパーマーケットの展開を開始した。
その後、各地に「広島丸食」「宮崎丸食」などのグループ会社を設けるかたちで営業エリアを拡大した。「サンリブ」は1955年に設立された「北九州丸食」、1951年に設立された「下関丸食」などを起源とする。
その後、各社は経営統合をすすめ1998年に「サンリブ」と「マルショク」に集約された。
現在、グループ店舗数は九州各地から広島県まで約160店、年商は2,081億3,500万円(2017年2月期)。2017年には70周年を迎えた。
マルショク本店格の店舗、流川通り店(別府市)。
元々は高層店舗であった。
SC中心のサンリブ、直営中心のマルショク-経営方針に差異
サンリブ社側では大~中ショッピングセンターの展開をおこない大手企業のテナントを多く導入しているのに対し、マルショク社側は直営の売場が中心。近年、マルショクでは日田店(日田市)、四日市店(宇佐市)など老朽化した大型店の閉店が相次ぎ、中津店(中津市)、亀川店(別府市)、浜脇店(別府市)などの多層型店舗では閉鎖フロアが目立つようになっていた。
また、マルショク社では熊本地震で熊本市のショッピングセンター・総合スーパー3店舗が倒壊したほか、熊本県内や別府市内の多くの店舗が被災。熊本地区での売上を大きく減らしており、経営への影響が心配されていた。
サンリブ社ではショッピングセンター開発が進む(新・折尾店)。
こうしたなか、とくにマルショク社では売場の改装が進んでおらず、老朽化した店舗が非常に多くある。先述のように空き床がある店舗も多く、今後、サンリブ社のように人気テナントの導入を進め、ショッピングセンター化を図るなどして、既存店の活性化が行われていくことになるのかどうかが注目される。
地震で倒壊したマルショク・サンリブ健軍。
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外部リンク:サンリブ・マルショク
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