青森県弘前市の複合商業施設「ヒロロ」に、旧中三系味噌ラーメン店「中みそ」が2024年11月8日に新装開店する。
中三の名物から青森・弘前の名物に進化遂げた「中みそ」
中みそは、中三弘前店地階フードコート飲食店「チャイナドール」として開店。2011年3月の民事再生法適用申請後に現在の店舗名に改称し、中三青森店の「中三食堂」(2019年4月閉店)でも同名の看板商品の提供を開始するなど、取扱店舗を段階的に拡大した。

中三弘前店。
中みそは2019年1月からは大手コンビニ「ローソン」で監修チルドラーメンの不定期販売を開始、2022年1月には「サンヨー食品」と共同で監修カップ麺を販売開始するなど、青森・弘前を代表する老舗ラーメン店として盤石の地位を築いていた。
同時期の2022年5月には同店の運営母体である百貨店「中三」が商標を登録するなど、中三を代表するブランドとして、集客の要として重要な役割を担ったが、2024年8月29日に中三が破産手続きを開始したため、チャイナドール時代からの歴史に幕をおろすこととなった。
中三弘前店地階フードコート時代の「中みそ」。
ヒロロに移転、ヒロみそに
中みその新店舗は、ヒロロ(旧ジョッパル/ダイエー弘前店)4階フードコートに新装開店する。
中みその商標権は、中三の破産手続開始直後に親会社の北東北地場飲食・医療グループ「MiK」が承継するなど、同社主導による早期の営業再開に向けた動きがみられていた。
ヒロロには2019年8月に開店した中三弘前店アウトレット「マチナカラック」の後継店「THE RACK OUTLET」を始め、複数のブランドが移転しており、中三の事実上の受け皿となった。
なお、中三の味噌ラーメン店を由来とする同店の屋号は、ヒロロへの移転後も変わらない。

ヒロロ。
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ミスターマックスサンリブ古賀店、2024年11月21日開店-総合スーパーと初の協業、衣食住を全面展開
福岡県古賀市のJR鹿児島本線古賀駅前にあるサンリブグループの大型総合スーパー「サンリブ古賀」に、ミスターマックスHDの新コンセプト店舗「ミスターマックスサンリブ古賀店」が2024年11月21日に開店する。
ミスターマックスサンリブ古賀店。
サンリブグループの福岡旗艦店
サンリブ古賀は1992年10月に開店。建物は地上4階建で営業フロアは1~2階、店舗面積は20,052㎡。
サンリブの前身である「北九州丸食」が、地場ローラーメーカー「岡部機械工業」跡地再開発の一環として整備したショッピングセンター型店舗であり、2024年10月現在も福岡都市圏の旗艦店として小倉、宗像(くりえいと宗像)に次ぐ規模を誇っている。
サンリブ古賀は最盛期、古賀駅前の商業核として専門店50店舗超を備える大型店であったが、近隣施設との競争激化を背景に有力ブランド(ABC-MART、3can4on、マクドナルドなど)が相次ぎ撤退。2015年11月には九州再上陸1号店となるハンバーガーレストラン「ファーストキッチン」をサンリブがFCに加盟するかたちで導入するなど立て直しを図ったが、専門店数が半減するなど空床が顕著となっていた。
そのため、サンリブ古賀は2024年秋より大規模リニューアルを開始し、11月下旬を目処に「ファディ」「西松屋」を導入する方針を示していた。
九州地場流通大手、初のコラボに
ミスターマックスサンリブ古賀店の売場面積は2,995㎡。
ミスターマックスの標準業態(ディスカウントストア/1,200坪)と厳選業態(セレクト/700坪)の中間といえる規模で、同社によると「MrMax初の総合スーパーへのテナント出店」となる。
ミスターマックスサンリブ古賀店のフロアイメージ。
ミスターマックスサンリブ古賀店では、同社が創業当初から強みとする家電製品(テレビ・冷蔵庫)を始め、生活雑貨(キッチン用品・掃除用品)、洗剤、コスメ、ペット用品など非食品を中心に展開。食品に関しても「厳選した商品を取り揃える」など「サンリブ古賀との協業を通じて、地域住⺠の皆様がより便利で、豊かな生活を実現」するとしている。
業態改革進める両社、コラボ広がる?
ミスターマックスは自社系商業施設「ミスターマックスショッピングセンター(旧MERX)」を始め、広域集客型商業施設(旧サンパーク小野田、モラージュ佐賀など)の核店舗/準核店舗としての入居実績があるが、総合スーパー館内へのテナントとしての入居は同社発表の通り、異例となっている。
サンリブは2017年9月のグループ主要2社経営統合以来、2022年9月に産直強化新業態「BUONO」1号店を開店、2023年8月よりマルショク20店舗超をディスカウント食品新業態「リブホール」に転換、2024年7月にコンビニ複合業態「ローソンマルショク」1号店を開店するなど業態改革を推進。既存業態に関しても「TSUTAYA BOOK STORE」FC加盟による直営書籍販売事業の拡大を含めた積極的なリニューアルを打ち出している。
サンリブグループは古賀同様、空床を課題とする店舗を数多く抱えており、今後も同様の取組みが広がっていく可能性もあるだろう。
ミスターマックスサンリブ古賀店
住所:福岡県古賀市天神2丁目5番1号
営業時間:午前9時30分~午後8時

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イオンモール仙台上杉、2025年秋開業-2024年3月着工の東北大学雨宮キャンパス跡地再開発、正式名称決定
宮城県仙台市青葉区の仙台市地下鉄南北線/JR仙山線北仙台駅近くにある東北大学雨宮キャンパス跡地に、イオン系商業施設「イオンモール仙台上杉」が2025年秋に開業する。
イオンモール仙台上杉。(2024年のイメージ)
東北大雨宮キャンパス跡地、医療と住宅との複合開発に
イオンモール仙台上杉の建物は地上4階建(店舗棟)と地上6階建(立体駐車場棟)の2棟で敷地面積は約33,000㎡、総賃貸面積は約29,000㎡、延床面積は約75,000㎡。
イオンモール仙台上杉は計画当初「(仮称)イオンモール仙台雨宮」として、2018年6月に着工、2019年秋に開業予定であった。
イオンモール仙台雨宮。(2018年のイメージ)
同施設は、コンセプトに「“Sustainable Community”-多様な世代が住み、交流し、将来的にわたって継承される緑豊かなコミュニティ-」を掲げ、一般財団法人厚生会による「仙台厚生病院」(2024年5月移転開院済み)とともに医療福祉と集合住宅の複合開発をめざしたが、イオンモールに関しては東京五輪にともなう資材高騰やコロナ禍を背景に2024年3月まで着工延期が続いていた。
イオンモール仙台雨宮。(2024年のイメージ)
東北大学雨宮キャンパスの文化・歴史継承めざす
イオンモール仙台上杉では、東北大学災害科学国際研究所との産学連携協力に関する協定に基づく防災モールとして、一時避難施設や復興拠点、エリア情報拠点としての機能を整備する。また、旧東北大学雨宮キャンパスの文化と歴史の継承をめざし、守衛室の復元や記念碑を中心とした環境を整備する。守衛室界隈の面影再現の一環として、桜川と呼ばれていた同地への枝垂れ桜の植樹も計画しているという。
イオンモール仙台上杉の緑地形成方針。
このほか、仙台桜川の歴史伝承として、四ツ谷用水のモニュメントを設置し「400年流れ続けるこの四ツ谷用水の歴史を文教地区の当施設から発信、歴史を伝え継いで参ります」としている。
イオンモール仙台上杉(せんだいかみすぎ)
住所:宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町1番1号
※イオンモール仙台雨宮より住所も一部変更
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イオン飯田アップルロード店、2024年10月25日新装開店-旧マイカル飯田サティ、2025年夏「そよら」長野1号店に
長野県飯田市のイオン系総合スーパー「イオン飯田アップルロード店」が、同社系ショッピングセンター「そよら飯田アップルロード」として、2024年10月25日から2025年夏まで段階的に新装開業する。

イオンそよら飯田アップルロードのイメージ。
マイカル系生活百貨店を前身とする市内随一の大型店
イオン飯田アップルロード店は、1995年6月にマイカルグループの生活百貨店「飯田サティ」として開店。建物は2棟地上2階建で店舗面積は12,796㎡。
飯田サティは開店当初、マイカル系地域子会社「アライド信州」運営であったが、度重なるグループ再編を経て、2000年までにマイカル直営となった。同店は2001年9月のマイカル経営破綻後も優良店舗として存続し、イオンの支援を受けるかたちで大規模リニューアルを実施するなど、集客力維持に向けた施策を継続的に打ち出した。その後、2011年3月のイオングループ再編にともない現在の店舗名となった。
イオン飯田アップルロード店は2024年10月現在、イオンリテール直営フロアを核に、マツオインターナショナルの大型婦人服店「ロン都(RON MIYAKO)」や家具インテリア雑貨店「ニトリ」、「モーリーファンタジー」、100円ショップ「キャンドゥ」といった専門店10店舗超が入居する。
食品フロアを最新フォーマットに
そよら飯田アップルロードの建物は2棟地上2階建で敷地面積は約41,625㎡、売場面積は約13,755㎡、延床面積は約20,261㎡。
リニューアル第1弾として、コンセプトに「おいしい」「簡単」「便利」を掲げ、食品フロアを全面刷新する。
一環として、店内製造惣菜「ピッツアソリデラ」「魚魚炎」やインストアベーカリー「ブレッドファクトリー」、生花・観葉植物・園芸植物「Flower&Garden」を新たに導入する。
近隣の旧ジャスコと差別化、リニア見据え全面刷新
都商研によるイオンリテールへの取材では、同社が2020年3月より展開を進める小商圏型業態「そよら」への転換が、近隣自社店舗との差別化や業績向上に大きく寄与している(湘南茅ヶ崎)ことが明らかとなっている。
そよら飯田アップルロードの5km圏内には、旧ジャスコ系総合スーパー「イオン飯田店」(1997年6月開店/店舗面積11,951㎡)が営業しているが、両店舗ともに直営主体の運営体制を採っており、棲み分けが急務であった。
同社は「両店舗の個性をより一層引き出し、今後リニア新駅の開業等により賑わいが見込まれる飯田エリアでの買物体験にさらなる楽しさ、便利さ、快適さを加えてまいります」としており、両店舗の店舗特性を活かした地域初の専門店やサービスの導入が期待される。
イオンそよら飯田アップルロード
住所:長野県飯田市鼎一色456
営業時間:8時~23時

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サニー道の尾店、2024年11月1日新装開店-イズミ系による事業承継の一環、九州の西友は長崎駅店1店舗のみに
長崎県長崎市のJR長崎本線(長与支線)道ノ尾駅近くにあるイズミ系ショッピングセンター「西友道の尾店」が「サニー道の尾店」として2024年11月1日に新装開店する。
旧西友の長崎旗艦店、イズミ系への運営移行で
西友道の尾店は1975年11月に開店。1989年10月に増床新装開業した。現在の建物は地上4階建で店舗面積は10,039㎡。
西友道の尾店は増床を機に、ライフスタイルストア「無印良品」を含む西武セゾン系専門店やサービスを導入するなど、グループの長崎における旗艦店としての役割を担った。
同店は西友のウォルマート傘下入り後も同様の体制を維持していたが、2017年9月に全館リニューアルを実施。直営衣料品フロアを維持しつつ、無印良品の取扱いを終了し、ファストファッション「ファッションセンターしまむら」やユーズドセレクトショップ「古着屋西海岸」、地場大手玩具店「おもちゃのあおき」、100円ショップ「Seria」といった専門店を新たに導入した。

西友道の尾店(2017年の全館リニューアル以前)。
西友道の尾店は2020年10月の「西友ザ・モール春日店」閉店(サニー春日店への業態転換)後、西友九州唯一の総合スーパーとなったが、イズミが2024年8月に熊本地域子会社「ゆめマート熊本」を介して西友九州事業(サニー67店舗/西友2店舗/若菜工場など含む)を承継したため、同年10月現時点ではゆめマート熊本運営店舗となっている。
「SEIYU」ブランドは九州1店舗のみに
西友道の尾店の屋号変更は、イズミ系による西友九州事業承継の一環であり、福岡地場老舗百貨店「岩田屋(現岩田屋三越)」の食品スーパー事業を母体とする「サニー」に一本化する方針を承継発表当初より明らかにしていた。西友道の尾店の屋号変更により、九州の西友は「西友長崎駅店」1店舗を残すのみとなる。
長崎県内に半世紀ぶり復活したサニー、拡大は未知数
岩田屋は1963年2月に長崎地場老舗百貨店「浜屋」と資本業務提携を結び、浜屋系食品スーパー「ハマヤショッピングセンター」への運営支援を行っていたが、岩田屋グループの解体にともない提携関係を縮小、2012年10月には老朽化や競争激化を背景に閉店した。また、サニーは創業初期の1968年10月に自社系複合店「サニーショッピングセンター(サニー長崎店)」を展開したが、同社のドミナント地域から離れていたこともあり、短命に終わっていた。
サニー屋号の店舗は長崎県内に半世紀ぶりに復活することとなるが、西友長崎駅店の転換を含め、今後の新規出店の方針は明らかとなっていない。
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マックスバリュリナシティかのや店、2024年10月31日閉店-桜デパート跡地、鹿屋市中心部から食品スーパー消滅
鹿児島県鹿屋市のイオングループ系大型食品スーパー「マックスバリュリナシティかのや店」が2024年10月31日をもって閉店する。
桜デパート時代から地域に親しまれた複合交流施設
リナシティかのや(正式名称:鹿屋市市民交流センター)は2007年2月28日に開業。建物は地上4階建で敷地面積は11,534㎡、建築面積は7,027㎡、延床面積は15,953㎡。
鹿屋市唯一の百貨店「桜デパート」(ラララグループ寿屋系/日本百貨店協会加盟/1994年8月閉店)跡地周辺一帯を建替再開発する「北田大手町地区第一種市街地再開発事業」の一環として整備したもので、同施設によると施設名は「Renewal Active City」の略称が由来となっている。公共施設「鹿屋市市民交流センター」は鹿屋市が所有、まちづくり鹿屋が指定管理者として運営を担う。また、商業施設は管理組合が大部分を区分所有、鹿屋商工会議所がテナントリーシングを担う。

リナシティ(鹿屋市サイトより)。
運営会社の新店出店で
マックスバリュリナシティかのや店は2007年2月に開店。
運営会社のマックスバリュ九州(現イオン九州)は、2002年3月に旧ラララグループ寿屋系各社の食品スーパー事業を引継ぎ設立したもので、旧桜デパート系店舗(くらし館の鹿屋市内店舗)の運営実績もあるなど、深い結び付きを背景に出店に至った経緯があった。
同店は鹿屋市大手町唯一の大型店、再開発施設の核店舗、24時間営業の食品スーパーとして、桜デパート時代から引続き、地域に不可欠な存在となったが、2024年秋に運営会社のイオン九州が旧プラッセだいわ21跡に新店舗「(仮称)イオン鹿屋店」を出店する方針が決まったため、リナシティかのや店は16年の歴史に幕をおろすこととなった。
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イオンスタイルひやごん、2024年10月19日開店-沖縄比屋根の旧ダイエーショッパーズ泡瀬跡地、イオン琉球「Newタイプ」の業態に
沖縄県沖縄市のイオン系複合商業施設「ダイエーショッパーズ泡瀬」跡地に、同社系大型食品スーパー「イオンスタイルひやごん」が2024年10月19日に開店する。
2013年に閉店した「ダイエーショッパーズ」
ショッパーズ泡瀬は、1994年11月に(当時)ダイエーグループ系ハイパーマーケット「ハイパーマート泡瀬店」として開業。建物は地上4階建で営業フロアは1~2階、店舗面積は10,254㎡。
ハイパーマート泡瀬店は、2002年8月まで直営フロア主体の店舗であったが、グループの経営悪化を背景として全館を一時閉店。2003年3月に同社系ショッピングセンター「ショッパーズ泡瀬」として新装開業することとなった。
ショッパーズ泡瀬は、核店舗に「コープおきなわ」「トイザらス」を据えることで集客向上を図ったが、2007年3月に食品核が「金秀商事(タウンプラザかねひで)」に移行するなど、入居専門店の入れ替わりが激しい状況が続いた。その後、2012年12月の金秀商事閉店が追い打ちとなり、2013年4月をもって全館閉店することとなった。
ショッパーズ泡瀬跡地は、同年中にイオングループ系不動産ディベロッパー「イオンタウン」が「ダイエー」から取得し、新施設の整備方針を示していたもの、約10年間開発凍結状態にあった。
イオン琉球初の試み打ち出す「フード&ドラッグ」に
イオンスタイルひやごんの建物は平屋建で敷地面積は5,484㎡、直営面積は1,787㎡、延床面積は2,657㎡。イオンスタイルとしては県内4店舗目、沖縄市内初となる。

イオンスタイルひやごん。
イオンスタイルひやごんでは、イオンスタイルの全社的共通コンセプト「なりたい明日のために、納得して買うことが出来る“幸せ”を提供する」を意識したうえで、テーマに「美味しい“食”と“健康”」を掲げた「Newタイプのフード&ドラッグストア」業態を構築する。
直営食品フロアでは一環として、農産部門では「生産者の顔の見える産直地場野菜コーナー」に加えて食べごろ予測サービス「coro-eye(ころあい)」を新たに導入。水産部門では漁港直送鮮魚の対面販売を実施する。また、惣菜部門では「広島焼」「だし巻き玉子」といった商品をライブ感ある売場で製造。
「家族や友人と PIZZA を囲む場面の多い沖縄」という地域特性を活かし、地元沖縄市の有名自家製ソーセージ店「TESIO」コラボの「コーレーグースのチョリソーPIZZA」(イオンスタイルひやごん限定)やお手頃価格のピザ約6種類を取扱う。
このほか、「沖縄市のじものの品」と称し、老舗沖縄そば「アワセそば」や、1962年創業のジャーマンケーキ店「のぼりや」、焼ドーナツ「宮里豆腐ドーナツ店」など、沖縄市の有名店をチャンプルースタイルで展開する。

イオンスタイルひやごんのフロアマップ。
このほか、直営ドラッグストアでは、直営調剤薬局「イオン薬局」やZ世代向けコスメを拡充するなど、「地域ニーズにあった品揃えによるワンストップショッピング」実現をめざす。
イオンスタイルひやごん
住所:沖縄県沖縄市比屋根2丁目1番地3
営業時間:午前8時~午後11時
※10月19日は午前9時開店
※イオン薬局の営業時間は異なる
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ヤオコー川口SKIPシティ店、2024年10月18日開店-NHK川口ラジオ放送所跡地の商業核、渋谷区の放送センター建替計画を契機に
埼玉県川口市のSKIPシティC2街区に、首都圏地場大手食品スーパー系ショッピングセンター「ヤオコー川口SKIPシティ店」が2024年10月18日午前9時に開店した。
2003年度より段階的な整備進む川口のNHK再開発
SKIPシティは、1996年5月に埼玉県が策定した「さいたま新産業拠点整備計画(SKIPシティプロジェクト)」に基づき、2003年11月にA街区が先行開業(まちびらき)した。
SKIPシティは「Saitama Kawaguchi Intelligent Park」の略称を由来としたもので、NHK所有施設「NHK川口ラジオ放送所」跡地周辺一帯を活かした「埼玉県内中小企業の振興」「映像関連産業を核とした次世代産業の導入・集積」をコンセプトとした整備計画となっている。
SKIPシティ内では、NHKの映像資料アーカイブ施設「NHKアーカイブス」を核に、埼玉県の映像産業拠点施設「彩の国ビジュアルプラザ」や川口市の展示施設「川口市立科学館」といった公共施設の整備が順次進んでいるが、他街区の再開発は当初より凍結状態にあった。
その後、2016年8月にNHKが東京都渋谷区の「放送センター建替基本計画」を発表したため、川口市がNHKに対してB街区への恒久施設整備を要請。2019年3月に両者間で「SKIPシティにおける土地交換及び新たなNHK施設の整備に関する基本協定書」を締結し、2020年6月にB街区への「NHK川口施設(仮称)」(2026年度運用開始/地上4階建/敷地面積約22,000㎡/延床面積約30,000㎡)を核とする新施設の整備が決まった。
ヤオコー進出で日常生活にも便利な街に
ヤオコー川口SKIPシティ店は、2022年度に川口市がC街区で公募型プロポーザル「SKIPシティC2街区の賑わい創出に寄与する利活用事業」を実施、2023年5月に川口市とヤオコーが「SKIPシティC2街区利活用事業に関する基本協定」を締結、同年9月に両者間で「SKIPシティC2街区に係る事業用定期借地権設定契約(30年間)」を締結し出店に至ったもので、建物は地上2階建で敷地面積は11,105㎡、ヤオコー直営売場面積は2,352㎡、延床面積は7,079㎡。

ヤオコー川口SKIPシティ店。
ヤオコー川口SKIPシティ店では、ストアコンセプトに「『美味しさ』『安さ』『提案』で川口のお客様に地域一番の『わくわく』を伝えよう!」を掲げ、生鮮では鮮魚アドバイザーによる対面販売(週末中心)や汎用性の高いカットステーキの強化といった取組みを打ち出す。また、デリカではライブ感ある鉄板製造商品「炒めし」や店内手づくり冷惣菜「CREATIVE y’s DELI」、寿司惣菜「すし小町」を展開。グロッサリーにおいても直輸入ワインやナチュラルチーズなど提案型の売場づくりを進める。
このほか、地域社会との共創の取り組みとして、川口市を代表する産業のひとつでもある鋳物を入口サインに、埼玉県産木材をベンチに導入。災害対策用かまどベンチや防災トイレを備えるなど、SKIPシティの商業核としての連携強化を図る。

ヤオコー川口SKIPシティ店の入口サイン。
ヤオコー川口SKIPシティの街区内には、ドラッグストア「スギ薬局」や100円ショップ「ダイソー」に加え、松屋フーズの寿司業態「すし松」や「かわぐちSKIPシティ歯科・矯正歯科」といった専門店が2024年11月下旬から2025年春にかけて順次開店する予定となっている。
川口SKIPシティはA街区とD街区(B-SAT川口衛星管制センター)を除き、長年未活用街区が多数を占めていたが、NHKによる放送センター建替計画が契機となり連鎖的に開発が進展し、2026年度までに全面開業を果たすこととなる見込みだ。
ヤオコー川口SKIPシティ店
住所: 埼玉県川口市上青木4丁目13番78号
営業時間:午前9時~午後9時45分

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ユニバース樹木店、2024年10月18日開店-さとちょう(佐藤長)跡、ハルル樹木の新たな核店舗に
青森県弘前市の地場系ショッピングセンター「ハルル樹木」に、アークス系大型食品スーパー「ユニバース樹木店」が2024年10月18日午前9時に開店した。

ユニバース樹木店。
佐藤長とイオン系のサンデー核に2016年開業
ハルル樹木は2016年12月に開業。建物は平屋建で店舗面積は7,823㎡。
地場不動産会社「スコーレ」が開発・運営を手掛けるショッピングセンターとして、イオン系ホームセンター「サンデー弘前樹木店」を核に据え、2017年1月には地場大手系食品スーパー「さとちょう樹木店」、同年9月に複合書店「TSUTAYA弘前樹木店」といった専門店が順次開店した。
一方、2023年6月に食品核の運営会社である佐藤長が民事再生法手続を開始、同年10月に樹木店を含む全店舗が閉店することとなった。
旧佐藤長運営店舗の大部分が、流通大手「トライアルHD」傘下の受け皿会社「青森トライアル」への承継対象となったもの、樹木店は地域有数の食品核かつ築浅店舗という比較的優良な店舗特性ながら承継対象外となり、約1年間空きテナントとなっていた。
桔梗野のUマート、ハルルの新たな食品核に
ユニバース樹木店は、さとちょう樹木店跡を居抜くかたちで開店するもので、建物は平屋建、店舗面積は1,317㎡。
マルエス主婦の店を承継した「Uマート桔梗野店」の後継店として、Uマート時代より店舗面積を約1.5倍に拡大。生鮮食品の品揃え強化に加え、時短・簡便ニーズに対応したミールキットやレンジアップ商品、冷凍食品を拡充するなど、鮮度と品質を両立した店舗をめざす。
ユニバース樹木店
住所:青森県弘前市樹木5丁目11-1
営業時間:午前9時~午後10時

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ベルクフォルテ桐生市場、2024年10月16日より順次開業-桐生地方卸売市場余剰地跡地、専門店に「スタバ」「ダイソー」「ウエルシア」も
群馬県みどり市笠懸町の桐生地方卸売市場跡地に、ベルクのショッピングセンター「フォルテ桐生市場」が2024年10月16日より順次開業する。
ベルクのショッピングセンター、桐生地方卸売市場に
フォルテ桐生市場は、桐生市が卸売市場運営会社から返却を受けた余剰地に関して、公募型プロポーザル方式を活用し有効活用を図る「桐生地方卸売市場余剰地活用事業」の一環として開業するもので、店舗面積は4,081㎡。
直営食品スーパー「ベルクフォルテ桐生市場店」を核に、イオン系ドラッグストア「ウエルシア」や大創産業の均一ショップ複合店舗「DAISO」「THREEPPY」、シアトルスタイルカフェ「スターバックスコーヒー」、フジパン系インストアベーカリー「ベーカーシェフ」といった専門店が入居する。

フォルテ桐生市場(同社公式より)。
フォルテ桐生市場
住所:群馬県みどり市笠懸町阿左美2761-1
営業時間:9時~0時
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