青森県弘前市土手町の百貨店「中三弘前店」にある丸善ジュンク堂書店の複合書店「ジュンク堂書店弘前中三店」が2024年4月30日をもって閉店する。
ジュンク堂書店が出店する中三弘前店。
青森最大の複合書店・中三FC店舗として開店
ジュンク堂書店弘前中三店2012年5月に開店。開店当初の営業フロアは2フロア(6~7階)で店舗面積は2,644㎡(800坪)。
弘前中三店は青森初の丸善ジュンク堂・青森県内最大の複合書店(当時)として、グループの文具雑貨店「MARUZEN」を併設するなど、2011年3月の民事再生法申請を機に脱百貨店化を進めていた「中三」フランチャイズによる新事業として大きな注目を集めた。
同店は2018年5月に営業フロアを6階に集約、店舗面積を約670坪(約2,214㎡)に縮小リニューアルした。一方で、2019年5月に紀伊國屋書店弘前店が閉店、同年8月に未来屋書店ヒロロ店が閉店するなか、弘前市内最大の複合書店として専門書や郷土本を拡充するなど、知の拠点としての役割を担い続けた。
一方、同店近隣では2020年に3月に「TSUTAYA BOOKSTORE HIRORO」(477坪)が開店して競争が激化。中三としても青森サテライト店の閉店や営業時間短縮を始めとする経営資源の効率化を進めている最中であり、2024年1月15日に「2024年4月30日付で閉店」する方針が決まった。
ジュンク堂書店弘前中三店。
青森県内の丸善ジュンク堂系書店は1店舗のみに
ジュンク堂書店弘前中三店の閉店により、青森県内の丸善ジュンク堂書店系店舗はブックスモア青森中央店(2020年2月開店/店舗面積5,250㎡/トヨタカローラ青森系運営)のみ、弘前市中心部の大型複合書店はTSUTAYA BOOKSTORE HIROROとくまざわ書店弘前店の2店舗のみとなる。
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