カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ寝屋川店、2024年6月25日開店-エディオン跡、2000年代意識した関西ヤング向け店舗に

大阪府寝屋川市の旧国道1号線沿いにあるエディオン寝屋川店跡に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ寝屋川店」が2024年6月25日午前9時に開店する。

関西地場大手家電量販店として開店

エディオン寝屋川店は、2001年11月に関西地場大手系家電量販店「ミドリ寝屋川店」として開店。建物は地上3階建で店舗面積は2,844㎡。
開店当初はミドリ電化運営店舗であったが、2009年10月のエディオングループ会社再編にともないエディオンWEST運営に移行、2012年10月に店名を「エディオン寝屋川店」に変更した。
同店は開店以来、寝屋川市内最大規模の家電量販店であったが、島忠ホームズのショッピングセンター「ホームズ寝屋川店」(26,159㎡)への移転にともない、2021年11月をもって閉店していた。

関西ヤング向けドンキ、平成レトロや金色アイテムも

ドン・キホーテ寝屋川店の建物は地上3階建で営業フロアは2~3階、売場面積は2,239.8㎡。
ドンキ寝屋川店は「大阪市のベッドタウン」「大学も近くヤング層も多いエリア」という立地特性を活かし、フェイスマスク約300種類を始めとする美容グッズや2000年代を意識した“平成レトロ”なファッションアイテムを展開。ドンキ近隣店舗で「“金色”アイテム」を購入する客が多い傾向にあることから、金色のアクセサリーや財布など幅広い価格で取り揃えるとしている。

ドン・キホーテ寝屋川店。

ドン・キホーテ寝屋川店

住所:大阪府寝屋川市池田新町 6-3
営 業 時 間:9時~26時(翌2時)

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成城石井近鉄和歌山店、2024年6月12日開店-近鉄百貨店、成城石井FCを全店舗に導入完了

和歌山県和歌山市の近鉄グループ系百貨店「近鉄百貨店和歌山店」に、ローソン系高品質食品スーパー「成城石井近鉄和歌山店」が2024年6月12日に開店する。

近鉄と縁の深い成城石井

近鉄グループは2003年8月以来、流通中核会社「近鉄リテールサービス(現近鉄リテーリング)」を通して高品質食品スーパー「成城石井」とFC契約を締結し、関西圏の同社沿線を中心に積極的な店舗展開を打ち出すなど親密な関係にあった。
近鉄百貨店は2016年9月に新事業の一環として、グループ企業と同様に成城石井とFC契約を締結し、三重県内初となる「成城石井近鉄四日市店」を開店。自社直営日配・グロサリー売場をブランド力の高い成城石井として刷新することで、売場の活性化や集客力の向上を図った。

近鉄百貨店、全店に成城石井導入

成城石井近鉄和歌山店の店舗面積は251.1㎡。
近鉄百貨店FCの成城石井は2024年4月の東大阪店に次ぎ11店舗目、和歌山県内初の店舗となる。取扱商品数は約7,500アイテム。
同店の開店により、近鉄百貨店は全店舗に成城石井を導入することとなった。

成城石井近鉄和歌山店。

成城石井近鉄和歌山店

住所:和歌山県和歌山市友田町5-18
営業時間:10時~19時

近鉄百貨店による成城石井FC店舗(11店舗)
  • 2016年9月:成城石井近鉄四日市店(近鉄百貨店四日市店)
  • 2017年6月:成城石井近鉄生駒店(近鉄百貨店生駒店)
  • 2018年3月:成城石井近鉄百貨店奈良店(近鉄百貨店奈良店)
  • 2018年4月:成城石井近鉄草津店(近鉄百貨店草津店)
  • 2019年4月:成城石井近鉄橿原店(近鉄百貨店橿原店)
  • 2019年7月:成城石井あべのand店(あべのand/Hoop)
  • 2021年4月:成城石井あべのハルカス近鉄店(近鉄本店)
  • 2021年9月:成城石井名古屋近鉄パッセ店(近鉄パッセ)
  • 2022年6月:成城石井近鉄百貨店上本町店(近鉄百貨店上本町店)
  • 2024年4月:成城石井近鉄東大阪店(近鉄百貨店東大阪店)
  • 2024年6月:成城石井近鉄和歌山店(近鉄百貨店和歌山店)
    ※成城石井近鉄四日市店は三重県1号店
    ※成城石井近鉄草津店は滋賀県1号店
    ※上記以外の「近鉄〇〇店」は他事業者(近鉄リテーリング含む)による運営

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キムラヤ秋葉原店、2024年6月2日閉店-ヤマダデンキ系ディスカウント、同業態は新橋・神保町の2店舗のみに

東京都千代田区の秋葉原駅東西自由通路にあるヤマダデンキキグループのディスカウントストア「キムラヤ秋葉原店」が2024年6月2日をもって閉店した。

ヤマダデンキ系の老舗ディスカウントストア

キムラヤは1955年2月に東京都台東区上野で初代法人を設立。1960年2月に1号店となる「キムラヤ神保町店」を開店。1999年5月に開店した旗艦店「セレクト・イン キムラヤ新橋本店」(地上8階地下2階建/延床面積8,055㎡)開店を機に事業領域を大幅に拡大し、首都圏の繁華街や大型商業施設に家電・モバイル機器や化粧・衣料・宝飾品、輸入ブランド品、各種映像メディアを取扱う大型ディスカウントストアを展開するようになった。
一方、同社は急速な拡大路線や競争激化が災いし、2004年9月に民事再生法手続きを開始。2005年7月には新会社「キムラヤセレクト」への運営移行と同名新業態の全国展開により生き残りを図ったが、2007年9月にヤマダ電機(現ヤマダHD)傘下となり、新橋本店を始めとする旗艦店数店舗がヤマダ本体に編入された


ヤマダデンキLABI新橋(旧キムラヤ新橋本店)。

キムラヤセレクトはヤマダHD傘下で店舗整理を加速。2015年7月には新会社「ワイズセレクト」運営となり、2017年3月にはヤマダ自社開発化粧品製販会社「プインプル」を吸収合併するなど、コスメ・ドラッグに特化した事業会社に転身したもの、2023年6月のグループ再編にともないヤマダHDの事業会社(ヤマダデンキ)に吸収合併された。

キムラヤは残り2店舗に

キムラヤ秋葉原店は2012年6月に「ドラッグ・イン・キムラヤ秋葉原店」として開店。
キムラヤとしては2006年4月のモレラ岐阜店以来約6年ぶり、ヤマダHD傘下入り後初となる新店舗であり、店舗看板においても「YAMADA」グループであることを全面に打ち出した。
同店は2019年10月の秋葉原駅東西自由通路新装開業にあわせて店舗を全面刷新。開店当初からの医薬品に加え、訪日外国人観光客のインバウンド需要に対応した土産品の拡充を進めたもの、12年で閉店することとなった。

キムラヤ秋葉原店。

キムラヤ秋葉原店の閉店により、キムラヤブランドの店舗は「ドラッグ・インキムラヤ新橋日比谷口店」「ドラッグストアキムラヤ神保町店」の2店舗のみとなる。

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イオンモール杭州銭塘、2024年6月1日開業-イオン核に専門店約170店舗、1.5万㎡のエンタメゾーンも

中国浙江省杭州市の杭州地下鉄7号線新鎮路駅近くに、イオングループの大型商業施設「イオンモール杭州銭塘」が2024年6月1日に開業した。

イオンモール杭州銭塘。

飲食店50店舗やエンタメゾーン1.5万㎡展開

イオンモール杭州銭塘の建物は地上5階建地下1階建で敷地面積は約89,000㎡、総賃貸面積は約70,000㎡、延床面積は約210,000㎡。専門店数は166店舗。(杭州市初は10店舗)
同施設ではモールコンセプトに「人々が集い、過ごす交流の場」を掲げ、イオン直営食品スーパー「イオン杭州銭塘店」(店舗面積約6,007㎡)を核に、日系大型衣料雑貨店「UNIQLO」「ニトリ」や地場総合マタニティ・ベビーストア「愛婴室」といったサブ核店舗、中華系総合デジタルブランド「HUAWEI」「小米」や大型書店「几何書店」といった物販店舗、中国各地(杭州・湖南・安徽・東北・新疆など)の有名店50店舗が集う飲食店街を展開。

イオン杭州銭塘店。

アミューズメント施設「极客森」「NATA KIDS」「星牌桌球」「万会国際KTV」やシネマコンプレックス「中影国際影城」(約5,800㎡/8シアター/1,260席)を備えるなど、食やエンタメ機能を強化する。

イオンモール杭州銭塘の大型LED。

「文旅」ニーズ応えるシンボル施設も

また、地域に開かれたオープンスペース「MARKET PLACE」「KIDS PLACE」や屋上遊歩道「SKY PROMNADE」、展望台を設けるなど、中国の「文旅(旅行や外出先でその土地の文化的なモノ・コトに触れること)」に対する関心の高まりに応える「地域の交流空間」を創出するとしている。

イオンモール杭州銭塘

住所:中華人民共和国浙江省杭州市銭塘区青六中路667号 

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スーパーアークス砂川店、2024年6月1日開店-旧ふじ旗艦店「アシル」全面刷新

北海道砂川市の国道12号線沿いの道内流通大手「アークスグループ」系ショッピングセンター「アシル砂川」に、同社系大型食品スーパー「スーパーアークス砂川店」が2024年6月1日午前8時30分に開店した。

ふじの旗艦店として誕生

アシル砂川は1998年に開業。建物は平屋建で店舗面積は3,959㎡。中道リースが所有する。
開業当初は、道北地場大手「ふじ(現道北アークス)」砂川市内初の店舗として、直営総合スーパーを核にドラッグストア「サッポロドラッグストア(サツドラ)」や北海道地場大手玩具店「おもちゃのポプラ館」といった専門店を展開。
同施設は運営会社の再編や専門店「ダイソー」「ゲオ」の入替えを経て、市内最大のショッピングセンターとしての地位を確立したが、核店舗の「スーパーチェーンふじアシル砂川店」は、スーパーアークスへの業態転換にともなう大規模改修工事のため、2024年5月22日をもって一時閉店していた

新しい「アークス」として地産地消強化

スーパーアークス砂川店の売場面積は1,565㎡。
青果では砂川市近郊地場野菜の拡充や焼き芋コーナーの通年展開、水産では魚屋の生寿司コーナーの新設、食肉コーナーではガラス扉付冷凍ケース(リーチインケース)導入による北海道産ジンギスカン・ホルモンの拡充といった取組みを実施。
砂川市を始めとする市近郊地元メーカー「味わい手作り工房土梨夢」「岩瀬牧場」「たびのそら」「ソラチ」「金滴酒造」商品を導入するなど地産地消を打ち出す。

スーパーアークス砂川店。
看板には「アシル」の文字も。(同社公式より)

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天満屋ハピーズ吉備津店、2024年5月31日閉店-旧天満屋ハピーマート、吉備津駅周辺からスーパー消滅

岡山県岡山市北区のJR吉備線吉備津駅近くにある天満屋グループの食品スーパー「天満屋ハピーズ吉備津店」が2024年5月31日をもって閉店した。

吉備津駅前の天満屋、34年の歴史に幕

天満屋ハピーズ吉備津店は「天満屋ハピーマート吉備津店」として1990年に開店。2013年11月に大規模リニューアルを実施、2016年3月の運営会社再編にともない親会社(天満屋ストア)直営に移行し、同社の食品スーパー新業態「天満屋ハピーズ」となった。
同店は吉備津駅前唯一の大型店であったが、閉店により半径2km圏内から食品スーパーが消滅することとなった。

天満屋ハピーズ吉備津店(同社公式より)。

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業務スーパー栃木そのべ店、2024年5月29日開店-カンセキ初のホームセンター複合店舗、県内最大の売場で連携強化

栃木県栃木市のホームセンター「カンセキ栃木そのべ店」に、同社がFC展開する神戸物産系食品ディスカウント「業務スーパー栃木そのべ店」が2024年5月29日に開店した。

カインズいせや1号店跡のカンセキ、全面刷新

カンセキ栃木そのべ店は、1988年4月に開店した同業ホームセンター1号店「カインズ栃木店」(2019年台風19号浸水物件)跡を再活用するかたちで、2020年3月18日に開店。
建物は平屋建で敷地面積は12,413㎡、建築面積は2,997㎡、売場面積は2,450㎡。
アウトドア事業を中心に多角化経営を図る同社としては、約13年ぶりとなるホームセンター新店舗として、フラワー工房「花屋敷」やワークショップスペースを併設するなど、従来型店舗とは異なるライフスタイル提案強化型店舗を打ち出した。
同店は2024年1月19日から2月2日にかけて大規模リニューアルを実施しており、業務用調理器具や大容量洗剤の拡充を進めている。

カンセキ初の試み、事業間連携強化へ

業務スーパー栃木そのべ店の建物は平屋建で売場面積は577㎡、延床面積は802㎡。同店開店により栃木県内18店舗体制、栃木市内2店舗体制となる。
カンセキは多角化経営の過程で「神戸物産」と提携し、業務スーパー栃木県内全店舗の運営を担っているが、カンセキグループ店舗間での連携は少なく、いずれも「各事業の単独店としての出店」であった。

業務スーパー栃木そのべ店。

カンセキ栃木そのべ店は、県内最大の業務スーパーを有する新店舗として、グループ初となる「ホームセンターに食品スーパーを組み合わせる複合形態」を採用することで「社内リソースの活用を含めた新たなチャレンジでお客様の利便性向上を図り、これまで以上にご満足いただける店舗づくり」を進めるとしている。
同店は旧いせや(カインズホーム)1号店としての歴史に加え、カンセキとしてもライフスタイル提案強化型店舗として、同社初の業務スーパー複合店舗として歴史を重ねていくこととなった。

業務スーパー栃木そのべ店

住所:栃木県栃木市薗部町1丁目18
営業時間:午前9時~午後8時

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藤丸、2024年5月特別清算開始-北海道帯広の地場老舗百貨店、新会社主導で2025年秋再開業めざす

北海道帯広市の地場老舗百貨店「藤丸」と不動産関連子会社「ふじまるビル」が、2024年5月20日に釧路地裁帯広支部より特別清算開始命令を受けたことを、民間調査会社の帝国データバンクが5月31日に発表した。

藤丸。

帝国データバンクによると負債総額は34億600万円。(藤丸約25億4000万円/ふじまるビル約8億6600万円)

十勝帯広の地場老舗百貨店

藤丸は1900年に富山県の商人が下帯広村(現店舗近く)で呉服太物店として創業。1930年に鉄筋コンクリートの大型店となり、百貨店化した。現在の建物は1982年3月に新築移転したもので地上9階地下3階建、営業フロアは地上9階~地下1階、店舗面積は19,852㎡。
ラグジュアリーブランド「COACH」や専門店「くまざわ書店」「MINIPLA」、公共・サービス系施設「帯広市市民活動交流センター」「勝毎サロン」が入居するなど、十勝帯広唯一の地場老舗百貨店に相応しい業容であったが、新型コロナによるテナントの相次ぐ撤退や業績低迷を受けて2023年1月31日をもって閉店していた。

藤丸1階エレベータ前のシャンデリア下で行われた閉店の挨拶。

日産地域販社主導で2025年秋以降営業再開めざす

藤丸をめぐっては、2022年12月に日産地域販社系持株会社「村松ホールディングス」と地域創生ベンチャー「そら」が主体となり、百貨店事業の受け皿会社(新藤丸)を設立。
新会社が2023年7月に百貨店の土地建物を取得し、同年11月より贈答事業(お歳暮販売)を再開、同年12月より耐震補強などを含めた改修工事に向けた準備を進めている。
新会社は2024年6月1日現時点においては村松HD子会社であり、村松HDグループ会社「帯広日産」(十勝管内8営業所)や贈答事業で提携関係にある「ヤマト運輸」(十勝管内11営業所)を中心にお中元販売の受付を始めるなど、旧運営会社の特別清算とは関係なく、2025年秋以降の営業再開実現をめざしている。

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OICグループ、タイシステムと資本業務提携-2024年5月発表、ロピアに都心型BBQ場併設も

大手流通グループ「OICグループ」(旧ロピアHD/本社:川崎市幸区)は、大手都心型BBQ運営会社「タイシステム」(本社:新潟県中魚沼郡津南町)と2024年4月18日付で資本業務提携を締結したことを5月28日に発表した。

商業施設屋上や公共施設でのBBQが専門のタイシステム

タイシステムは2004年7月に創業、2015年6月に法人化。バーベキュー情報サイト(デジサーフ)との提携による商業施設屋上バーベキュー会場「デジキューBBQテラス」(首都圏6施設)を始め、公園・公共施設バーベキュー会場の運営管理を主力事業としている。

ロピアとタイシステムで「わいわい楽しむ場」めざす

OICグループの中核企業「ロピア」は、経営理念として「食のテーマパーク」を掲げており、理念実現の一環として生産製造・貿易・PB・卸事業・外食産業など事業領域の拡大を進めていた。
タイシステムによるBBQ事業は「「皆でわいわい楽しむ」場としてのコンセプト」という点において、OICグループの既存事業との親和性が高く、両社間によるシナジーが期待できるため、提携に至ったとしている。

両社のノウハウ活かした「BBQ併設型店舗」展開

ロピアは今後、両社のノウハウを活かした「BBQ併設型店舗」で、OICグループ(ロピア)自社銘柄牛「みなもと牛」の販売やブロック肉の解体ショー、PB中心の「調味料バー」設置、カートのままでのBBQ場への食材/飲料持ち込みといった「新しい食体験」の提供を検討しているという。

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イオン北郷店、2024年5月31日午前9時開店-NBSショッピングセンターのマックスバリュ跡地、化粧品や文具書籍も

北海道札幌市白石区のJR白石駅近くにあるNBSショッピングセンター跡地に、イオン北海道の大型食品スーパー「イオン北郷店」が2024年5月31日午前9時に開店した。

前身は住友石炭鉱業系食品スーパーを核とする施設

イオン北郷店の前身となるショッピングセンター「NBSショッピングセンター」は1994年5月に開業。建物は地上2階建で敷地面積は約6,360㎡、店舗面積は2,116㎡、延床面積は約3,470㎡。
開業当初は住友石炭鉱業系食品スーパー「ジョイ白石店」(店舗面積1,077㎡)を核に、地場大手ドラッグストア「サッポロドラッグストアー」、JR北海道系書店「札幌弘栄堂書店」といった店舗が並ぶ商業施設であった。
核店舗のジョイ白石店は、2004年7月にイオン完全子会社の新会社「ジョイ」に運営移行、2008年2月にイオンの北海道における地域子会社「マックスバリュ北海道」と経営統合したため、2013年7月に「マックスバリュ北郷店」に改称したが、2022年8月に「建物の老朽化や多様化するお客さまのニーズへのさらなる対応」を理由として閉店していた。

マックスバリュからイオンに建替え、取扱商品も拡充

イオン北郷店の建物は地上2階建で店舗面積は2,650㎡、延床面積は4,408㎡。
新店舗の計画当初は「(仮称)マックスバリュ北郷店」として開店する見込みであったが、2023年11月に開店した「イオン南平岸店(旧マックスバリュ平岸店)」と同様に、従来の業態では取扱いのなかったくらしの品を取扱う「イオン」としての開店となった。

イオン北郷店。

食品フロアでは産直品や店内製造を拡充

イオン北郷店1階食品フロアのうち、生鮮3品売場(農産・水産・畜産)では産地直送品やオーガニック野菜、銘柄牛・銘柄豚(帯広産雪美和牛ゆたか・道南レッドポークなど)を展開。惣菜売場での店内製造商品拡充やインストアベーカリー専用オーブンによる手伸ばしピザ導入、グロサリー売場での洋食レストラン「資生堂パーラー」商品取扱開始などグレードを高める。

化粧品新設、旧札幌弘栄堂の受け皿となる書籍強化も

イオン北郷店2階フロアでは、化粧品売場「BODY LABO」や医薬品売場を新たに導入。化粧品売場ではメイク用品「KATE」「Kirei&CO.」「WHOMEE」やアジアンコスメ「Dinto」「rom&nd」といったブランド商品から普段遣いの基礎化粧品まで種類豊富に取揃えるほか、医薬品売場では「健康セルフチェック機器」(全身体組成計・血管年齢・野菜摂取度測定機器)を導入するなど、ヘルス&ウエルネスを推進し地域のニーズに応えるとしている。のニーズに応えるとしている。
また、旧NBSショッピングセンターの札幌弘栄堂書店閉店により、店舗近隣に同様の書店が消滅したことを踏まえ、直営書籍売場では絵本・コミック・文芸書・文具雑貨を幅広く展開。
テナントフロアを設けるなど、将来的な拡張の余地を残したフロアとなった。

イオン北郷店

住所:北海道札幌市白石区北郷2条7丁目6-25
営業時間:午前9時~午後11時
※2階医薬品売場は午後9時まで

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