カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ポッポ、2018年2月末までに大量閉店-ヨーカドーでお馴染みのファストフード店、10年間で半分以下に

セブン&アイHDのファストフード店「ポッポ」が閉店ラッシュとなっている。
2018年2月末をもって「大井町店」や「小岩店」など全国11店舗が一斉に閉鎖。2017年度(17年3月〜18年2月末まで)は計20店舗が閉店する見通しとなった。閉店するポッポ上福岡東店。(埼玉県ふじみ野市)

ヨーカドーでお馴染みのファストフード店

ポッポは総合スーパー「イトーヨーカドー」やショッピングセンター「アリオ」のフードコート内を中心に出店するファストフード店。運営はセブン&アイHD傘下の外食部門を手がけるセブン&アイフードシステムで、2018年2月20日現在で全国76店舗を展開している。
看板商品の一つである「メガポテト」は、税込206円で買えるコストパフォーマンスの良さで人気となっている。

2月末に一斉11店舗閉店-10年間で約80店減に

2017年度は1月末までに「武蔵小杉店」など9店舗のポッポが閉店し、2月末には新たに全国11店舗(詳細下記)が一斉閉店。17年度は計20店舗が閉店する見通しとなった。
ポッポは2008年4月時点で全国145店舗を展開していたが、近年はイトーヨーカドー閉店などの影響もあり店舗数が激減。ここ10年間でおよそ80店舗が閉店し、3月以降は60店舗台にまで減ることとなる。
一方で、新規店舗として「南松本店」(松本市)が2月20日に出店していることから、必ずしも閉店一辺倒の店舗戦略ではないことが伺える。

2018年2月までに閉店した店舗(2017年度)

上大岡店(横浜市港南区)
広畑店(姫路市)
アリオ蘇我店(千葉市中央区)
アリオ上田店(上田市)
沼津店(沼津市)
横浜別所店(横浜市南区)
川口店(川口市)
アリオ松本店(松本市)
武蔵小杉店(川崎市中原区)

2018年2月末に閉店する店舗一覧

釧路店(釧路市)
福住店(札幌市豊平区)
函館店(函館市)
新田店(草加市)
上福岡東店(ふじみ野市)
大井町店(品川区)
小岩店(江戸川区)
姉崎店(市原市)
静岡店(静岡市駿河区)
尾張旭店(尾張旭市)
安城店(安城市)

外部リンク:ポッポ(公式サイト)
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イオンモール座間、2018年3月16日開業-日産座間工場跡地に

神奈川県座間市の日産座間工場跡地の一部に「イオンモール座間」が3月16日にグランドオープンする。

イオンモール座間。

日産座間工場跡、日産や座間市の広報施設も

イオンモール座間は、かつて日産の旗艦工場「日産自動車座間工場」(現:座間事業所)跡地の一部に出店。
コンセプトは「MY LIVING FACTORY」。総賃貸面積は約50,000㎡で、売場は1階から3階まで、約160の専門店が出店する。駐車場台数は約2,500台。
なお、工場時代の歴史を継承するものとして「NISSAN ZAMA INFORMATION SENTER」が1階に設けられるほか、2階には座間市のインフォメーションボードなどが設置される。

全体イメージ。

イオンスタイル、30~40代女性をターゲットに

核店舗は1階から3階に出店する総合スーパー「イオンスタイル座間」で、30代から40代の女性をメインターゲットに据える。

イオンスタイル(1階)。

1階の食品売場では生鮮、イオンリカーともに地物にこだわった商品を品揃えし、イートインを充実させるほか、人気の総菜コーナー「リワードキッチン」の進化業態である「リワードキッチンプラス」を導入。同コーナーでは鎌倉ハムなど地元の名産品を使った総菜も提供される。

リワードキッチンプラス。

2階のビューティーコーナーには「グラムビューティーク」、3階のキッズコーナーには「キッズリパブリック」を導入。3階のイオン中央には天然木を用いた遊び場コーナー「キッズフィールド」を設置するほか、ゲームコーナー「モーリーファンタジー」を導入する。

キッズフィールド。


モーリーファンタジー。

館内では親子参加型のイベントを実施し、地域とコラボした「ZAMAIRO project」を始動させる。
また、イオンの一部オンラインショッピングサイトで注文した商品を店舗(イオンスタイル座間)でも受け取れるサービスを開始する。

地域最大、約160の専門店が出店

専門店エリアには、大型テナントとして1階にはファストファッション「H&M」、スポーツ用品「スポーツオーソリティー」、ペットショップ「PeTeMo」が、2階にはファストファッション「ユニクロ」、「GU」が、3階には書店「紀伊國屋書店」、家電「ノジマ」、ゲームコーナー「ナムコ」が出店。ナムコには最新のVR技術を生かしたゲームも導入される。

ナムコ。

そのほかのファッション関連テナントとしては「earth music & ecology nature store」、「サマンサモスモスkeitto」、「グランドグローバル」、「タカキュー」、「ASBEE」、「オンデーズ」、「zoff」、「ハロー赤ちゃんコトリス」などが、リビング・雑貨関連テナントとしては「手芸の丸十」、「フランスベッドプレミアムプラザ」、「お仏壇のはせがわ」、「シルバニアファミリー森のお家」、「Seria」、サービス関連テナントとしてはJTB、郵便局、イオンゆめみらい保育園などが出店。
後述の食ゾーンも含めて総テナント数は約160店で、地域最大級となる。

充実の食コーナー、一方で「シネコン無し」

グルメゾーンとして、1階のイオンスタイルの隣接エリアは総菜や銘店コーナー「ZAMADELI」とし、「柿安口福堂」、「カルディーコーヒーファーム」、「北海道うまいもの館」などが出店する。

ZAMADELI。

2階には「いきなりステーキ」、「シェーキーズ」、「ミスタードーナツ」などが出店する大型のレストラン街「WONDER DINING」を、3階には「リンガーハット」、「丸亀製麺」、「築地銀だこ」などが出店する1000席規模のフードコート「FOOD FOREST」が設置されており、世代を問わず楽しめるモールとなりそうだ。

WONDER DINING。

モール内のサイネージでは、他店でも好評のAIを用いた対話型案内システムも導入される。

AIを用いた案内システム(イオン松本)。

なお、近隣モールとの兼ね合いのためか、当館にはイオンシネマなどのシネマコンプレックスは導入されない。

イオン密集地域、今後はどうなる?

座間市周辺には旧サティ、ダイエーも含めて非常に多くのイオン系商業施設があるが、当モールはそのなかでも最大規模となる。
その一方、近隣の「イオンつきみ野店」(旧つきみ野サティ)が僅か18年の歴史に幕を下ろすことを決めており、今後も店舗の改装やスクラップアンドビルドが進められていくと思われる。

イオンモール座間

住所:神奈川県座間市広野台2-10-4
営業時間:
専門店 10時~21時
レストラン街 11時~22時
フードコート 10時~21時
イオンスタイル座間1F 8時~23時
イオンスタイル座間2F・3F 9時~22時

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ココカラファイン心斎橋長堀通店、2018年2月24日開店-心斎橋の一等地に旗艦店

大阪府大阪市中央区の心斎橋筋商店街に大手ドラッグストア「ココカラファイン」(横浜市港北区)の旗艦店となる「ココカラファイン心斎橋長堀通店」が2月24日に開店した。

ココカラファイン心斎橋長堀通店。

ココカラファインの旗艦店、4フロアで展開

ココカラファインは2008年4月にセガミメディクス(大阪市)とセイジョー(横浜市)の経営統合により誕生。2018年現在は約1,300店舗を展開する。大阪市はセガミの本社が置かれていたことから、同社の重要な地盤の1つである。
今回、旗艦店を出店したのは、心斎橋筋商店街と長堀通りの交差点にある東急系の商業ビル「キュープラザ心斎橋」。ココカラファインは地階から3階の4フロアに亘って出店する。この場所には長らくZARAの旗艦店が出店していたが、2017年に閉店していた。売場面積は609.45 ㎡。
同店の周辺は外国人観光客が多いことから、免税対応や手荷物預かりサービスを実施。中国発のモバイル端末決済サービス「WeChat Payment」も導入されている。

ドラッグストアだらけの「超」激戦地帯、どう戦う?

「ココカラファイン心斎橋長堀通店」の並びには、ダイコクドラッグ、ツルハドラッグ、OSドラッグ、サンドラッグ、マツキヨなど多くの同業他社がひしめくドラッグストア激戦地帯。その殆どの店舗が免税対応やWeChatの導入をおこない、外国人観光客の獲得に注力している。

ドラッグストアの看板が並ぶ状況はまさに「オーバーストア」状態。

ココカラファインは大型旗艦店といえども、あまりの競合店の多さに厳しい戦いとなることは避けらないうえ、商店街という立地ゆえにパっと入って買い物することが難しい多層店舗は不利とも取れ、どのように他店と差別化し、どういった顧客獲得策を採っていくのか注目される。

リリース:大阪市・心斎橋筋に売場面積600 ㎡超!ミナミで最大級のドラッグストア「ココカラファイン心斎橋長堀通店」2 月24 日グランドオープン!
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会津若松・神明通り商店街、アーケード再設置-2018年3月中の完成めざす

会津若松市の中心部にある「神明通り商店街」のアーケードが再設置されることとなり、工事がほぼ完成を迎えた。

神明通り商店街(アーケード撤去時)。

会津の中心商店街、アーケード老朽化で撤去されていた

神明(しんめい)通りは会津地区の新たなメインストリートとして1940年代に整備されたもの。1950年代には東北初の交通信号機が設置され、アーケードも設置されるなど、会津の中心商店街として隆盛を極めた。
2018年現在は「リオンドール神明通り店」(本店、旧「長崎屋」跡に別館あり)が核店舗となっているほか、長年に亘って核店舗であった中合百貨店も、小型店となり近隣に出店する。

リオンドール附近のようす。

約60年間「アーケードのある商店街」として親しまれた神明通りであったが、アーケードは老朽化や震災による痛みが激しく、2014年に撤去されていた。しかし、会津若松は豪雪地帯であることから、買い物客や歩行者の安全通行の面からも再設置の要望が強かったという。
地元紙・福島民報によると、アーケードの再整備費約5億1000万円のうち、県と市が約3分の1ずつ補助し、残りを組合が負担することで再設置が決定した。

工事中の神明通り商店街(商店街FBより)。

工事はほぼ完成しており、2018年春中には新しいアーケードが全面完成する予定となっている。

完成予想図(商店街公式サイトより)。 

福島県内では2017年に福島駅前の片屋根式アーケードが撤去されたばかり。2つの類似形態の商店街で「片屋根式アーケード」の明暗が分かれることとなった。

外部リンク:会津若松 神明通り商店街
関連記事:福島駅前通り商店街、全面リニューアルへ-アーケード撤去、2018年春完成予定
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延岡駅前複合商業施設「エンクロス」開業延期-開業直前、新市長の方針で

JR延岡駅前に建設中の複合商業施設「エンクロス」の開業が、新市長の方針で延期されることになった。

建設中のエンクロス。

市が設置、蔦屋書店など出店予定-市長「費用対効果検証」

「エンクロス」はJR延岡駅に隣接して建設されるビルに出店する複合商業施設で、延岡市が設置、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となっている。
CCCは、核店舗として地域最大級の大型書店「蔦屋書店」を出店させるほか、カフェ「スターバックスコーヒー」、図書閲覧室(蔵書2万冊と小規模のもの)を開設。さらに、「NOBEOKA100マイルプロジェクト」と題した特産品販売施設、市民の活動スペースなども設けるとしており、2階建ての建物は4月1日の開業に向けてほぼ完成状態となっていた。
また、JR九州もこれに合わせて延岡駅舎の全面改装をおこない、駅舎内に新たにコンビニエンスストア「ファミリーマート」を開業させていた。

エンクロスのエントランス。

1月28日におこなわれた延岡市長選で初当選した読谷山洋司市長は、2月20日の記者会見で「エンクロス」の企画・運営に当たるCCCへの年間委託料が1億3500万円(光熱費除くと約1億円)であることを明らかにしたうえで、2月27日に開会する定例会に開館を延期する条例改正案を提案すると発表。費用対効果を検証して今後の方針を決めるとしている。
施設の開業時期については完全に未定だという。

東西連絡通路。こちらは予定通り供用開始される。

地域おこし、子育て拠点施設、博物館再整備も見直し

延岡市長はこのほかに、前市長時代からおこなわれてきた大分県佐伯市と共同でおこなう食をテーマとした観光振興策「東九州バスク化構想」、養護学校跡に子育て支援の拠点「子どもの城(仮称)」を作る計画、建て替えのため休館中の市立博物館「内藤記念館」を再整備する事業も見直しを含め検討するとしており、延岡市政は「事業見直し」「緊縮」へと大きく舵を切るかたちとなりそうだ。

佐伯市と延岡市は海産物が有名で、共同で観光振興策を行っていた。

待望の新ビル、当面は「ほとんど閉鎖」か

延岡駅前にはかつて「アヅマヤ百貨店」と「延岡寿屋百貨店」という2つの大型店があったものの、両店ともに経営破綻により閉店、民間再開発ビルの「ココレッタ」も空き店舗が目立つ状態で、さらに改装前のJR延岡駅は駅舎も古く、「駅を降りても休息する場所がない」と言われてきた。
それだけに、久々の新施設となる「エンクロス」に期待する市民は多かったものの、新駅は待合室など一部施設以外は閉鎖された状態での開業となる見込みだ。
(伊勢海老以外の写真は2017年12月に撮影したものです)

追記:4月13日に開業することが発表された。

外部リンク:エンクロス(延岡市)
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JA松本ハイランド、イオンモール松本から2018年7月撤退-別館「空庭」核店舗の1つ、わずか10ヶ月で

松本ハイランド農協(松本市)は、2017年9月に開業した「イオンモール松本」にある農産物直売所「ファーマーズテラス松本」を2018年7月に閉店させる。

ファーマーズテラス松本。

わずか10ヶ月で撤退-売り上げ不振で

イオンモール松本は2017年9月に開業。
「ファーマーズテラス松本」は同モールの別館である「空庭」1階のなかで最も広い面積(約350㎡)を占める核店舗となっていた。

イオンモール松本の別館「空庭」。

コンセプトは「ふだんづかいの、食のプレミアム」で、地元の農畜産品、農産加工品を多く取り揃えていたほか、店内中央にはオープンキッチンを備え、出来立ての惣菜や弁当の販売もおこなっていた。

苦戦の「空庭」、回遊性を生み出せるか課題

空庭の1階にはレストラン街があるほか2階には映画館「イオンシネマ」があるほか、あるが、他館からは一旦外に出ないとアクセスすることができないため、比較的閑散としていることが多かった。

「空庭」のシンボルであるだるま。

とくにファーマーズテラス松本はイオンの食品売場からかなり距離があり、食品を求める客の回遊性が期待できる場所ではなかったことが苦戦の原因であると考えられる。

イオンモール松本の本館「晴庭」。

跡地の活用方法などは発表されていないが、本館の客が回遊するような抜本的な改革や、ホビー店など回遊性がなくとも遠くからでも目的買いの客が集まるような店舗の導入が求められるであろう(なお、空庭にはそうした店舗として模型店「ポポンデッタ」やヨガスタジオ「LAVA」も出店している)。

関連記事:イオンモール松本、9月21日開業-カタクラモール跡地に3館170店が集結
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テラスモール湘南、2018年4月26日リニューアル開業-「辻堂」人気の火付け役、「湘南」アピールで集客めざす

神奈川県藤沢市にあるJR辻堂駅北口直結のショッピングモール「テラスモール湘南」が、4月26日にリニューアルオープンする。

テラスモール湘南。

辻堂人気の火付け役、開業以来初の大規模改装

テラスモール湘南は、JR辻堂駅北口周辺地区都市再生事業「湘南C-X」の複合都市機能ゾーン「A-1街区」に2011年3月開業。店舗面積は63,000㎡。
住友商事グループの住商アーバン開発が運営を手がけており、住商系の大型食品スーパー「サミット」、ファストファッション「H&M」、「ZARA」「ユニクロ」、雑貨店「ロフト」、「無印良品」、大型書店「有隣堂」、家電量販店「ノジマ」、「山野楽器」、「アカチャンホンポ」、「109シネマズ」など、約280店舗が出店する。

湘南初セレクトショップから地元の人気店まで新規出店

今回のリニューアルでは、湘南エリア初のセレクトショップ「BEAMS」「SHIPS」「nano・universe」「FREAK’S STORE」、三越伊勢丹のコスメ専門店「イセタン ミラー メイク&コスメティクス」、「POLO RALPH LAUREN」、カフェ併設の大型インテリア店「ACTUS」(増床移転)、「Francfranc」など都市型志向のファッション・雑貨店が数多く導入される。

ACTUSやFrancfrancが出店するコンセプトゾーン「くらしテラス」。

その一方で、1階「湘南マルシェ」には、湘南エリアのスイーツ店4ブランドを取扱う「湘南スイーツセレクション」が新設され、3階フードコート「潮風キッチン」には、ローストビーフの名店「ローストビーフの店鎌倉山」、藤沢名物うどん・バラ丼専門店「里のうどん」、茅ヶ崎発のカレー専門店「GARA中海岸」といった地域に根付いた人気飲食店も導入されるなど、開業時からのコンセプト「湘南ライフコア」を意識した「湘南ならではのモールづくり」が行われたという。

今回のリニューアルで飲食店街も強化、内装も一新。

「辻堂」人気の火付け役となったテラスモール湘南。今回の「都市型志向」を目指したリニューアルにより、辻堂エリアのさらなるブランド力向上が期待される。

リニューアルを記念して「#湘南ハッピー×風景」キャンペーンを実施。ハッシュタグで応募された風景をポスターとして掲示した。

(一部のイメージ画像は公式サイトより)
外部リンク:テラスモール湘南
外部リンク:テラスモール湘南 開業後、初の大規模リニューアルを実施 4月下旬グランドリニューアルオープン | 住友商事
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エブリボウル広尾店、2月21日開店-リンガーハット新業態の1号店

リンガーハット(品川区/長崎市)は、渋谷区広尾駅前に新業態店舗「エブリボウルEVERY BOWL)」の1号店を2月21日に出店した。

エブリボウル広尾店。

「ワンボウルで野菜たっぷり」の新業態

エブリボウルは女性を主なターゲットとし、コンセプトは「one-bowl meals, for every day, for every one.」で、特徴は麺、ソース、デリや季節の野菜などを自分で選んでワンボウルに盛り付けるというセルフスタイル。
麺は「五穀」・「国産小麦」、「グルテンフリー」から、ソースは6種類から選択可能。メインの具材は日替わりで、デリメニューにはグラタンやマリネなども取りそろえる。
また、メニューはテイクアウト可能で、動物性食材を使用していないヴィーガン対応のメニューも用意している。

盛り付け例。

価格は税別980円からでリンガーハットよりも客単価は高めとなっている。
リンガーハットは「エブリボウル」を2020年までに主要都市に20店舗を展開する考えだという。

EVERY BOWL 広尾店

住所:東京都渋谷区広尾 5-5-1
時間:11:00〜22:00

(画像は公式サイトより)
外部リンク:EVERY BOWL(エブリボウル)
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ライザップ、ワンダーコーポレーションを子会社化-「ワンダーグー」「新星堂」を展開

フィットネスクラブ「ライザップ」(RIZAP)を運営するライザップグループ(新宿区、旧・健康コーポレーション)は2月19日に、CDやゲームなどを販売する「新星堂」、「ワンダーグー」(WonderGOO)を展開する「ワンダーコーポレーション」を買収し、連結子会社化することを発表した。

ワンダーグーの店舗。

カスミ傘下のCD店、「新星堂」を傘下におさめていた

ワンダーコーポレーションは1988年にスーパーマーケット「カスミ」(つくば市)が運営する「カスミ家電」として設立。2000年に現社名となった。
現在はCDやゲームなどを販売する「ワンダーグー」の展開を主力事業とするほか、2013年には大手CD店「新星堂」を連結子会社化、2016年に吸収合併している。

新星堂の店舗。ワンダーグーと異なり都市型・ビルインが多い。

ライザップグループは2月より株式公開買い付け(TOB)を開始、ワンダーの筆頭株主であるカスミが保有する株式の43.1%を取得する。

CD店×フィットネスで相乗効果、結果にコミットできるのか?

ライザップは来期にワンダーコーポレーション店舗内にライザップ関連事業20店舗を出店、ライザップグループの商品の取り扱いを開始するなどし、ライザップ関連事業来期計画「売上高前期比150%以上」の確実な達成に繋げたい考えだという。

ニュースリリースより。

ライザップは2016年に雑貨店「パスポート」を、2017年にアパレル店「ジーンズメイト」を買収するなど、M&Aによる企業規模の拡大を図っている。

ニュースリリースより。

外部リンク:  株式会社ワンダーコーポレーションとの資本業務提携契約の締結並びに公開買付けの開始及び第三者割当増資の引受けに関するお知らせ
外部リンク:  (訂正) 株式会社ワンダーコーポレーションとの資本業務提携契約の締結並びに同社株式に対する公開買付けの開始及び第三者割当増資の引受けに関するお知らせ
外部リンク:  株式会社ワンダーコーポレーションとの戦略的提携方針のお知らせ
関連記事:ライザップ、ジーンズメイトを子会社化
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イオンモール、スペースワールド跡地の開発を発表-2021年開業、イオン最大級に

イオンモールは、テーマパーク「スペースワールド」(北九州市八幡東区)の跡地を再開発するための仮契約を土地所有者の新日鐵住金(一部は新日鉄興和不動産が所有)と結んだことを2月18日に発表した。

スペースワールド。

イオン最大級、2021年開業めざす

スペースワールドは1990年4月に新日鐵八幡製鉄所の一部敷地を利用して開園。開業当初は新日鐵、地元財界、自治体などが共同出資していた。
2005年からは北海道を中心にリゾート開発・再生を手掛ける「加森観光」(札幌市)傘下での運営となっていたが、2017年12月31日に閉店。
2月現在、遊具の解体がおこなわれている。
なお、同園の大店法上の売場面積は3,403㎡だった。

スペースワールドのエントランス。

イオンモールはスペースワールドの跡地を「(仮称)八幡東田プロジェクト」として開発する。総敷地面積は約27万㎡で、開業予定は2021年。
すでに隣接地には「イオンモール八幡東」が出店しており、スペースワールド跡地を合わせた敷地面積は約33万7000㎡。
これはイオンのなかで最大の敷地面積である「イオンレイクタウン」(越谷市、総面積:337,357㎡)とほぼ同規模で、イオン最大級の店舗となる。
(参考:イオンモール幕張新都心の敷地面積は約192,000 m²)

開発地の概要(ニュースリリースより)。

イオンモールは同地の開発に当たって「ショッピング」機能のみならず、「エンターテインメント」、「カルチャー」、「食」を融合した施設を計画するとしているが、開発の具体的な内容は発表されていない。

(仮称)八幡東田プロジェクト

住所:福岡県北九州市八幡東区東田4-1-101外

外部リンク 「(仮称)八幡東田プロジェクト」の出店について (イオンモール)
関連記事:スペースワールド、2017年12月末閉園へ
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