カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

平和堂近江八幡店、2016年10月16日閉店-人気の交通パノラマ館も閉館へ

JR近江八幡駅前の総合スーパー「平和堂近江八幡店」が2016年10月16日で閉店する。
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平和堂近江八幡店。

近江八幡駅前の顔、44年の歴史に幕

平和堂近江八幡店は1972年7月に開店。5階建てで売場面積は9,947㎡。建物は平和堂が所有しており、長年に亘って近江八幡駅西口の顔として営業をおこなってきた。開店当時はボウリング場も入居していたという。
しかし、2000年には線路を挟んだ駅東口にマイカル近江八幡(現・イオン近江八幡ショッピングセンター、売場面積49,508㎡)が出店したことで競争が激化。
さらに、近江八幡市役所前にあり競合関係にあった「ダイエー近江八幡店・サルビアタウンショッピングセンター」(1987年開店、売場面積14,342㎡)が2007年に閉店すると、平和堂はダイエー跡にも「平和堂アルプラザ近江八幡」として出店。
駅前の店舗は自社競合状態となるとともに老朽化が進んでおり、近いうちの閉店を前提に2015年には売場面積の縮小が行われていた。
かつてはキャンドゥ、ファミリーファッションポピー、赤ちゃんデパート水谷、リビンズ京都、飲食店などが出店していたが、2016年現在は、2階(衣料品売場)、1階(食品売場)と、5階の一部(交通ジオラマ館、休憩所)のみが営業している。
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フロアの縮小が行われていた。

永年親しまれた「交通パノラマ館」

平和堂近江八幡店の5階には滋賀県を模したHOゲージの鉄道模型ジオラマ「交通パノラマ館」がある。これは1987年に模型メーカーの「カツミ」が製作したもので、彦根城や琵琶湖はもちろん、平和堂店舗、ミシガン船、びわ湖タワー、扇形車庫やターンテーブルなども設置されている。
近年はネットにより知名度があがり、近江八幡の古い町並みを訪れた観光客が立ち寄るなど人気を呼んでいた。
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交通パノラマ館。

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琵琶湖、そして平和堂も再現。

近くに平和堂、駅をはさんでイオンも立地-跡地は未定

平和堂近江八幡店の跡地利用や、交通パノラマ館の今後については8月時点正式に発表されていないが、マンションの建設が検討されているという。
近くに平和堂の新店舗があるうえ、近江八幡駅東口にはイオン近江八幡ショッピングセンターが営業しており、競合が激しいため再活用は難しいと考えられる一方で、自社物件であり、駅前一等地ということで小型化して建替え・再出店する可能性もある。
交通パノラマ館は観光客にも親しまれており、一部を他店に移設するなどして保存することはできないであろうか。

外部リンク:平和堂
関連記事:大津パルコ、2017年8月末閉店
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クロスモール仙台荒井、2016年9月開業-みやぎ生協、ケーヨーD2、若林区初のスタバなど

2016年9月中の開業を目指して工事が進められていた仙台市若林区荒井西の複合ショッピングセンター「クロスモール仙台荒井」で、施設を構成する店舗が続々とオープンを迎えている。
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クロスモール仙台荒井。

若林区最大のショッピングセンターに

「クロスモール仙台荒井」は、オリックス不動産が開発したオープンモール型のショッピングセンター。
郊外大型店の出店規制などにより、区画が「A」「B」「C」に3分割されており、全区画を合わせた総店舗面積は約16,700㎡。混雑を避けるため、各施設は2016年9月中に徐々に開業する。
若林区最大のショッピングセンターとなるクロスモールには、食品スーパー「みやぎ生協」、家電量販店「ケーズデンキ」、ホームセンター「ケーヨーデイツー」など多様な専門店が集積し、仙台のフロンティアである荒井地区の商業を牽引する。
p10503469月1日に開業したケーズデンキ仙台荒井店。

9月1日には若林区初進出となる「ケーズデンキ仙台荒井店」が先陣を切って開業した。

みやぎ生協出店で激化するスーパー間の競争

ケーズデンキの開業後は、9月7日に「ケーヨーデイツー仙台荒井店」が、9月15日には「みやぎ生協荒井店」と「ザ・ダイソー クロスモール仙台荒井店」、「マツモトキヨシ クロスモール仙台荒井店」が相次いで開業した。
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みやぎ生協仙台荒井店。

クロスモール周辺は、「スーパービッグ六丁の目店」、「ヨークベニマル仙台六丁の目店」、「みやぎ生協六丁の目店」、「ヤマザワ荒井店」といった食品スーパーがひしめく激戦区となっている。
さらに、ヤマザワは現在の荒井店から南西に400mほどの場所に新店舗を建設中であり、完成すればクロスモールの目と鼻の先までやってくることとなる。

スターバックスコーヒー、若林区初出店

9月21日には、「TSUTAYA仙台荒井店」が、9月30日には回転寿司屋「魚べいクロスモール仙台荒井店」がそれぞれ開業する。
なお、TSUTAYAは仙台荒井店の出店に伴い、沖野店を8月31日で閉店した。p1050354
スターバックスコーヒー併設のTSUTAYA仙台荒井店。

TSUTAYA店内には「スターバックスコーヒー仙台荒井店」が10月末に出店する。スタバは若林区初出店であり、若林区民の新たな憩いの場となるであろう。

関連記事:クロスモール堺、全面改装6月24日完了-ドン・キホーテ出店
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京急久里浜駅ビル「ウィング久里浜」、10月7日改装オープン

神奈川県横須賀市の京急久里浜駅ビル「京急ショッピングプラザ・ウィング久里浜」が全面改装され、10月7日にリフレッシュオープンした。
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京急久里浜駅ビル「ウィング久里浜」。

開業から30年を迎える久里浜駅ビル

ウィング久里浜は1987年4月に開業。6階建てで売場面積は6,200㎡。
建物は京浜急行電鉄の所有で、京急の100%子会社である京急ショッピングセンターが施設の管理・運営を行っている。
核店舗は「京急ストア久里浜店」(1,962㎡)で、2009年の改装の際には食品を強化、1階に高級スーパー「もとまちユニオン」、惣菜専門店「RF-1」(現・Green gourmet)、「横浜ポンパドウル」などのテナントを新規導入。利便性の高い地域密着の商業施設となっていた。また、屋上にはバーベキューテラスが設置されている。

今回の改装リニューアルでは、7月23日に「くまざわ書店」がリニューアルし、CD・DVDの新規取扱を開始したほか、8月にはシュークリーム専門店「ビアードパパの作りたて工房」が、9月にはインナーショップ「チュチュアンナ」などが新規開店している。
10月7日の「ユニクロ」、「Zoff」のリニューアルを以て、今回の全面改装は完了を迎える。
売場を大幅増床するユニクロ京急ウィング久里浜店。

リフレッシュオープンキャンペーンを開催

改装を記念して、ウィング久里浜では10月7日から23日まで「リフレッシュオープンキャンペーン」を開催。
京急公式キャラクター「けいきゅん」によるグリーティングや、久里浜中学校吹奏楽部による演奏会、バルーンパフォーマンスといったイベントが多数実施されるほか、京急プレミアカード会員向けの優待サービスやプレゼント企画も行われる。

関連記事:京急、リラックマとコラボ-京急久里浜駅は「リラッ久里浜駅」に
外部リンク:ウィング久里浜

ららぽーと湘南平塚、2016年10月6日開業-イトーヨーカドーなど出店

神奈川県平塚市のJR平塚駅近くに三井不動産が運営する大型ショッピングセンター「ららぽーと湘南平塚」が10月6日にグランドオープンした。
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ららぽーと湘南平塚。

イトーヨーカドー食品館など247の専門店が集結

ららぽーと湘南平塚はJR東海道線平塚駅北口から徒歩12分の日産車体湘南工場敷地の一部に開設。
コンセプトは「“ひらつかリビング~My Third Place~” 」で、三井不動産が手がける複合再開発地区「ららシティ湘南平塚」の核施設となる。
店舗面積は約60,000㎡で、247店舗のテナントが入居する。
核店舗は1階の「イトーヨーカドー食品館」。そのほか、食品専門店として「北野エース」、大型商業施設初出店となる精肉店「肉処 朝日屋」などが出店し、バラエティ豊かな食物販を展開する。imageイトーヨーカドー食品館。

また、飲食店テナントとしては秋葉原に次ぐ国内2号店となる米国発のハンバーガーチェーン「カールス・ジュニア」などが出店。また、「スターバックスコーヒー」が1階に、「タリーズコーヒー」が3階に入居し、大手カフェチェーン同士がしのぎを削る。
その他、大型テナントとしては雑貨店「東急ハンズ」、ファストファッションの「H&M」、「ZARA」、「ユニクロ」、スポーツ用品の「スーパースポーツゼビオ」、複合遊技施設「ラウンドワン」などが出店する。

「ららシティ」、商業以外に住居・病院など都市機能集約

三井不動産が手がける再開発地区「ららシティ湘南平塚」には、約18.2haの広大な敷地の中に商業(ららぽーと)、住宅、医療・福祉、工業といった多様な都市機能が集約される。
このうち住宅地区には185戸のマンション「パークホームズ LaLa湘南平塚」(2017年3月完成予定)と、166戸の一戸建て住宅「ファインコート LaLa湘南平塚」が開発される。image建設中の「パークホームズLaLa湘南平塚」。

また、医療・福祉地区には社会福祉法人恩賜財団済生会平塚病院を事業者とする新病院が建築中で、完成時にはららぽーとを中心とした一つの「コンパクトシティ」が平塚の地に築かれることとなる。
なお、以前より同地に立地していた日産車体湘南工場は、ららシティの「工業地区」として引き続き操業を続ける。

ららぽーと湘南平塚

住所:神奈川県平塚市天沼10-1
営業時間:10時~21時(レストラン街は22時まで)

外部リンク:快適なデザイン空間に“集い”“つながり”をテーマにした247店舗 「三井ショッピングパーク ららぽーと湘南平塚」10月6日(木)グランドオープン 大規模複合開発による新たな街が誕生 タウン名称を「ららシティ湘南平塚」に決定
関連記事:ららぽーと立川立飛、2015年12月10日開業
関連記事:ららぽーとエキスポシティ2015年11月19日開業 – エキスポランド跡地

新業態「ファミリーマート+miniピアゴ」誕生-1号店の菊名駅西店、10月6日開店

ユニー・ファミリーマートHDは、2016年中に首都圏に「ファミリーマート+miniピアゴ」2店舗を出店させると発表、10月6日にはJR菊名駅西口(横浜市港北区)に1号店「ファミリーマート+miniピアゴ 菊名駅西店」がオープンした。
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ファミリーマート+miniピアゴ菊名駅西店。

ユニー・ファミマHD誕生後「はじめての共同作業」

ファミリーマート+miniピアゴは、コンビニ大手の「ファミリーマート」とユニーの子会社であるミニスーパー運営会社「99イチバ」の都市型スーパー「miniピアゴ」の一体型店舗。
1号店の「ファミリーマート+miniピアゴ 菊名駅西店」はminiピアゴの単独店舗であったが、ユニー・ファミマHDの誕生によってファミリーマートとの一体化が図られることとなった。
菊名駅西店の売場面積は約150㎡。取扱い商品数はおよそ3500種類で、そのうち加工食品などの約2000種類をファミリーマートが、青果・精肉を中心とする約1000種類をminiピアゴが取扱う。 また、公共料金の支払いや銀行ATMなど、ファミリーマートでお馴染みのサービスも提供する。
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ダブルネームとなった看板。

順次miniピアゴからの転換を検討-価格は「コンビニ路線」

ユニー・ファミマHDは2016年中に首都圏に出店予定の2店舗(菊名西店含む)を実験店舗と位置づけ、2店舗の売れ行き次第で順次、既存miniピアゴをファミマとの一体型店舗へ転換していくことを検討するとしている。
一方で、商品の価格帯はこれまでいわゆる「スーパーマーケット価格」だった「miniピアゴ」とは異なり、多くの商品がファミリーマートと同様の「コンビニエンスストア価格」に設定されるなど(つまり実質的な値上げとなる)、ファミマ主導の経営統合を色濃くあらわす店舗となっており、消費者にとっては残念な結果となってしまった。

外部リンク:ユニー・ファミリーマートホールディングス初の取り組み ファミリーマートと都市型スーパー「miniピアゴ」の一体型店舗を開店! 〜グループシナジーを発揮した新たな展開を展開〜
関連記事:サークルK・サンクス、約1000店を閉店へ

バスタ新宿、ファミリーマートが出店へ-ようやく決まったコンビニ出店

新宿駅南口バスターミナル「バスタ新宿」(渋谷区)に、売店としてコンビニエンスストアの「ファミリーマート」(豊島区)が出店する。
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バスタ新宿。

ポプラ出店辞退・ようやく決まったファミマ出店

バスタ新宿は4月4日に開業した国内最大級の高速バスターミナル。
バスタ新宿はルミネによる新商業施設「ニュウマン」と直結しているものの、バスタ内にはコンビニエンスストアや売店が設けられておらず、また「ニュウマン」はハイブランドが中心となっているため、気軽に買い物できる店が限られており不便だという声が多くあがっていた。
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ファミマが出店するバスタ4階。

そこで、バスタを管理する国土交通省関東地方整備局東京国道事務所は、4階に売店(123㎡、バックヤードなど含む)を開設することを決め、売店出店者の公募を実施。8月に出店者としてコンビニエンスストアのポプラ(広島市)が選定(年間家賃約450万円)されたものの、契約内容を巡って意見の相違がありポプラが出店を辞退。9月に売店出店者の再公募を実施していた。再公募の入札には6社が参加したという。
ファミリーマートの売場面積は70㎡。正式出店時期については未定としているが、ファミリーマートは近いうちに小規模の仮設店舗(29㎡)を設置する予定としている。
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出店場所は現在コインロッカーがある附近。
(東京国道事務所発表資料より)

バスタ新宿、トイレ増設工事も

また、バスタ新宿では女子トイレの混雑が深刻なことから、トイレの増設工事が行われる。
女子トイレは現在8人分しかないが、来春までに21人分に増設されることになっている。

外部リンク:国土交通省東京国道事務所 バスタ新宿の利便性向上に向けた取組みについて(国土交通省関東地方整備局東京国道事務所)
外部リンク:購買施設を設置するための手続き(再公募)を開始しました(国土交通省関東地方整備局東京国道事務所)
外部リンク:入札占有計画の認定について(国土交通省関東地方整備局東京国道事務所)
外部リンク:バスタ新宿
関連記事:バスタ新宿、4階にコンビニエンスストア「ポプラ」出店へ
関連記事:JR東日本、新宿駅に「Suicaペンギン像」を設置
関連記事:京王新宿高速BT、5月8日閉鎖-バスタ開業で
関連記事:新宿駅「バスタ新宿」4月4日開業-19のバス停を集約
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セブンアイ、そごう神戸・そごう西神・高槻西武を阪急阪神に経営譲渡へ-資本提携も(追記あり)

流通大手の「セブンアンドアイホールディングス」は、2016年10月6日の半期決算発表で「エイチツーオーリテイリング」(H2O、阪急阪神グループ)と資本業務提携することを発表した。
(5月11日追記あり)
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阪急百貨店(うめだ本店)。

そごう神戸・そごう西神・高槻西武、閉店して経営譲渡へ

今回の資本業務提携により、セブンアイとエイチツーオーリテイリングはH2Oの株式の3%に相当する約57億円の株式を相互に持ち合うほか、阪急グループの影響力が強い地域にある「そごう神戸店」、「そごう西神店」、「西武百貨店高槻店」をそごう・西武としては一旦閉店させ、阪急阪神百貨店に経営譲渡する方針。
また、阪急阪神百貨店などで貯められる「Sポイント」を、関西圏のセブンイレブンの店舗でも使えるようにする。
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西武百貨店高槻店。

セブンイレブン増で過去最高益も、純利益は激減

セブンアンドアイホールディングスの3~8月までの半期決算は、セブンイレブンの出店などにより連結営業利益は半期ベースで過去最高の1814億円(前年比5.2%増)。
その一方で、純利益は334億円と前年比60.4%減に留まった。

追記:譲渡はそごう神戸店と西武高槻店-秋に新体制へ

5月11日追記:譲渡対象はそごう神戸店、西武百貨店高槻店の2店舗。西神そごうは対象から外れることとなった。
西神そごうはそごう神戸店との結びつきが強かったものの、阪急沿線の店舗ではなく、阪急阪神グループにおける他事業との相乗効果が薄いため、対象から外された可能性が高い。
そごう神戸店、西武百貨店高槻店については、2017年10月からの新体制を目指す。

外部リンク:セブン&アイ・ホールディングス
外部リンク:そごう・西武
関連記事:そごう柏店、43年の歴史に幕-9月30日、西武百貨店旭川店も閉店
関連記事:そごう柏店、9月30日閉店-首都圏一等地、問われる経営判断
関連記事:筑波西武・八尾西武、2017年2月閉店

黒川郡富谷町、10月10日より「富谷市」に-仙台のベッドタウンとして開発進む

仙台市のベッドタウンである黒川郡富谷町が、10月10日に市制を施行して「富谷市」となる。cos3町を代表する商業施設であるイオンモール富谷。

人口増加著しい仙台のベッドタウン

富谷町は仙台市の北部に位置する仙台のベッドタウン。
1971年から泉市(現:仙台市泉区)向陽台に隣接する「東向陽台」でニュータウンの開発がはじまると、その後は国道4号線沿いの丘陵地に相次いで住宅団地が開発されていった。
2003年3月にはイオン富谷ショッピングセンター(現:イオンモール富谷)が開業、2011年からは新たに明石台東地区で分譲を開始するなど、近年は「若い世代の家族に人気の町」というイメージが定着していた。
住宅団地の相次ぐ造成に伴い人口も右肩上がりで増加を続け、2013年には推計人口5万人を突破。2015年国勢調査では正式に人口5万人を突破し、2016年中に市制移行する運びとなった。

コストコなど商業開発も相次ぐ

近年の富谷町は、商業面においても開発が大きく進んでいる。
2015年12月には「MEGA ドン・キホーテ仙台富谷店」、2016年4月には「コストコ富谷店」、7月には「ヤマダ電機テックランド仙台富谷店」といった大型店が相次いで開業。さらに、町内最大の商業施設である「イオンモール富谷」も7月にリニューアルを終えるなど、町の人口増加・市制移行を意識した商業開発が続いている。
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関連記事:イオンモール富谷、7月15日リニューアルオープン
関連記事:コストコ富谷店、4月29日開業

外部リンク:富谷町

ABAB赤札堂、2016年10月で創業100周年-東天紅・小泉グループの中核企業

東京都内で展開する地場中堅スーパー「赤札堂」が2016年10月に創業100周年を迎えた。
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赤札堂(町屋店、荒川区)

東天紅・小泉グループの中核企業-動物園展開も

赤札堂は1916年に東京市深川区で洋品店として創業。
現在は総合スーパー・食品スーパーの「赤札堂」12店舗のほか、ファッションビル「上野ABAB」、セレクトショップ「ABAB」を展開している。
また、赤札堂を経営する小泉グループは、のちに中華料理店「東天紅」、動物園「富士サファリパーク」「別府アフリカンサファリ」などの展開を開始、多角経営にも成功している。
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創業店である赤札堂深川店。東天紅も出店する(江東区)。

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ファッションビル「上野ABAB」。地階は赤札堂(台東区)。

「創業100年祭」を開催中

赤札堂では創業100周年を記念し、10月1日から「創業100年祭」と題して記念セールを開催中。また、10月31日まで液晶テレビやブルーレイレコーダー、空気清浄機などが当たる抽選会を実施する。
(一部店舗を除く)
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創業100周年をアピールするポスター(町屋店)。

外部リンク:アブアブ赤札堂

イトーヨーカドー・ザ・プライス東松山店、10月30日閉店

東武東上線東松山駅前の総合スーパー「イトーヨーカドー ・ザ・プライス東松山店」が、10月30日に閉店する。
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ザ・プライス東松山店。

東松山駅前唯一のスーパーだった

ザ・プライス東松山店は、「イトーヨーカドー東松山店」として1977年6月に開店。2009年にディスカウントストア業態のザ・プライスに転換した。
建物は4階建てで、イトーヨーカドーの所有。イトーヨーカドー時代からザ・プライス転換当初までの売場面積は7,382㎡だったが、2013年のリニューアルの際に2~4階を閉鎖し、営業フロアは1階食品売場のみとなっていた。
東松山市郊外には「ピオニウォーク東松山」(ユニー・アピタ東松山店)や「西友東松山店」が、中心商店街には「丸広百貨店東松山店」が出店しているものの、東松山駅前においては、東日本大震災の影響でファッションセンターしまむら(1号店)とマミーマートが出店する「東松山ショッピングセンター」が閉店(しまむらのみ建替えて再出店)。それ以降はザ・プライスが唯一の食品スーパーとなっており、東松山駅周辺での買い物難民の発生が懸念される。
今後は、東松山駅前の商業機能を充足する施設の建設が期待されるものの、9月現在では跡地の活用方法は決まっていないという。

「老舗」中心に閉店相次ぐ関東のイトーヨーカドー

イトーヨーカドーの親会社であるセブンアンドアイホールディングスは、2016年度中に全国の不採算店・老朽店など約20店舗を閉店する計画を発表しており、特に本拠地である関東近郊では、長年に亘って地域の核となってきた老舗店舗を中心に閉店が相次いでいる。
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10月16日に閉店する坂戸店。

埼玉県においてはプライス東松山店に加え、プライス蕨店(蕨市)坂戸店(坂戸市)川越店(川越市)の年度内閉店が決まっている。
このほか、東京都ではプライス千住店(足立区、創業店)戸越店(品川区)が、神奈川県では本牧店(横浜市)が既に閉店しているほか、千葉県では新浦安店(浦安市)、東習志野店(習志野市)の2017年中の閉店が、群馬県では藤岡店(藤岡市)が閉店となる。
 関東近郊のイトーヨーカドーは、ドミナント出店戦略として1960~70年代の高度経済成長期に建築された建物が多く、それらの店舗では近年老朽化も目立ってきているため、今後も店歴の高い「老舗店舗」の閉店が続く可能性が高いと思われる。

外部リンク:ザ・プライス東松山店
関連記事:イトーヨーカドー・ザ・プライス蕨店、10月2日閉店
関連記事:イトーヨーカドー坂戸店、10月16日閉店-坂戸市と共に歩んだ市最大の商業施設
関連記事:イトーヨーカドー川越店、10月30日閉店-本川越駅前、ヨーカドー都外進出1号店
関連記事:丸広百貨店東松山店、8月末までに全館リニューアル-銘菓強化、丸善出店、高齢化対応も