カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

2018年度開業予定の都心型商業施設・東京編

現在リニューアル準備中です。

2018年度開業予定の都心型商業施設・東日本編

現在リニューアル準備中のため。
東日本エリアの開店情報についても
西日本エリアに掲載しています。ご了承ください。

2018年10月

ヨドバシ仙台第1ビル


住所:宮城県仙台市宮城野区榴岡1丁目3-1他
運営:ヨドバシカメラ
開業予定:2018年10月
敷地面積:15,430㎡
都商研記事リンク:ヨドバシ旧仙台店の再開発、今秋着工へ-2018年10月開業予定

イオンモール津みなみ

住所:

エキ・タカ 泉ケ丘高島屋、4月26日開店-駅内に高島屋の食品専門館

大阪府堺市南区泉北高速鉄道泉ケ丘駅の改札前コンコースに、高島屋の小型店「エキ・タカ 泉ケ丘高島屋」が4月26日に開店する。
エキ・タカ泉ケ丘高島屋。

高島屋の食品専門館新業態

エキ・タカ泉ケ丘高島屋の売場面積は約500㎡。
新店舗の名称「エキ・タカ」は「エキにあるタカシマヤ」を省略したもの。コンセプトに「もっと気軽にデパ地下の美味しさを」を掲げ、百貨店品質の生鮮食品やグローサリーを展開する。

小型店ながら、幅広いジャンルの商品を取揃える。

また、時間帯に応じて、量り売り惣菜店「RF1」や中華料理「四陸」、和惣菜店「きっち」「梅の花」、寿司「古市庵」、「鳥さか」「串鮮」など、泉北店で好評なデパ地下ブランドの惣菜も提供する。
その他、テナントとして関西を中心に根強い支持を集める豚まん専門店「551蓬莱」や回転焼専門店「御座候」、地元発のベーカリー「泉北堂」の3店舗が営業する。

エキ・タカ泉ケ丘高島屋周辺には「セブンイレブン」や「ココカラファイン」も出店する予定。

徒歩圏の「泉北高島屋」と棲み分け図る

高島屋の食品専門館は、流山おおたかの森、新横浜駅、イオンモール岡山に次いで4店舗目。
新店舗の徒歩圏内では大型百貨店の「高島屋泉北店」(パンジョ内)が営業しているが、エキタカは既存店よりも営業時間が長く、少量サイズ商品の販売を強化するなど、都心方面への通勤者・通学者など新たな需要に対応していく狙いがあるとみられる。
高島屋泉北店・パンジョ。

オープニング記念として「泉北ライナー」とのコラボ開催

エキ・タカ泉ケ丘高島屋では、泉ケ丘駅への出店を記念して、南海電鉄と泉北高速鉄道が共同運行する有料特急「泉北ライナー」との協賛イベントを4月26日から5月31日まで開催する。
イベント開催期間中は、泉北店に出店する2ブランド(浪花の味 かなたに・古市庵)により、泉北ライナーのイメージカラーやロゴを意識した、地元素材によるオリジナル商品を販売する。
また、泉北ライナー特急券もしくは特急チケットレスサービス購入画面のスクリーンショットを提示することで、コラボ商品が200円引きになる特典も用意される。
泉北ライナーのイメージカラー「ゴールド」にちなんだ「泉北ライナー弁当」(かなたに)(1折1,296円)。

エキ・タカ 泉ケ丘高島屋

住所:大阪府堺市南区 泉北高速鉄道泉ケ丘駅改札前コンコース
営業時間:午前10 時~午後9時
(泉北堂のみ午前7時30分から営業)

(店舗外観・コラボ商品イメージ、マップは下記リンクより)
外部リンク:高島屋の駅ナカショップ「エキ・タカ 泉ケ丘タカシマヤ」4月下旬オープン(2月15日発表)
外部リンク:便利なエキナカ、美味しいタカシマヤ。 泉ケ丘駅エキナカに「エキ・タカ 泉ケ丘タカシマヤ」 4 月 26 日(木)オープン(4月9日発表)
外部リンク:泉北タカシマヤ|トップページ – 高島屋
外部リンク:「エキ・タカ 泉ヶ丘」オープン! | 泉北タカシマヤ
関連記事:ダイエー栂店、7月31日閉店ーガーデンシティ、近く再開発へ
関連記事:クロスモール堺、全面改装6月24日完了-ドン・キホーテ出店

ビエラ岸辺健都、2018年10月ごろ開業-吹田操車場跡、「健康医療都市」の核を目指す

JR西日本グループは、吹田市にあるJR岸辺駅の吹田操車場跡に岸辺駅ビル「ビエラ岸辺健都」を2018年10月ごろに開業させる。

ビエラ岸辺健都と市立吹田病院。

「健康」がテーマの複合駅ビル、平和堂やホテルなど

岸辺駅ビル(仮称・ビエラ岸辺)は地上9階建、延床面積は約27,019㎡。運営主体はJR西日本不動産開発。
吹田操車場跡地で開発が進められている産学官民連携の医療イノベーション拠点「北大阪健康医療都市」(愛称:健都)の核となる施設で、国立循環器病研究センター、市立吹田病院(2018年秋開院予定)を始めとする北大阪健康医療都市の各施設と連携した都市開発を目指す。
岸辺駅ビルも、コンセプトに「健康増進」を掲げ、食品スーパー「(仮称)平和堂フレンドマート健都店」や商業テナント(店舗面積3,861㎡)や医療モール、フィットネスクラブ「(仮称)グンゼスポーツ岸辺」、ビジネスホテル「(仮称)カンデオホテルズ大阪吹田(健都)」(6~9階)、駐車場(119台)を併設した複合商業施設となる。

「ビエラ」と「カンデオホテル」の看板が掲げられたイメージイラスト。(リリースより)

積極投資が進むJR京都線

JR西日本は通称・JR京都線(東海道本線大阪~京都駅間の愛称)への積極投資を進めており、2016年6月にはJR吹田駅北側の社宅跡地にショッピングセンター「吹田グリーンプレイス」を開設したほか、2018年3月には茨木市に「JR総持寺駅」を開設している。

吹田駅北口再開発の核となったグリーンプレイス。

外部リンク:「(仮称)JR岸辺駅ビル新築工事」着工
外部リンク:北大阪健康医療都市(健都) 「健康・医療」のまちづくり
外部リンク:JR 京都線「岸辺駅」直結ジャパンクールデザイン(仮称)カンデオホテルズ大阪吹田(健都)露天風呂を備え、最先端の医療都市「健都」に2018 年・秋 誕生
外部リンク:(仮称)JR岸辺駅ビルに「カンデオホテルズ」の出店決定
関連記事:JR西日本、”駅ナカ特化型セブンイレブン”を12月7日から展開
関連記事:ビエラ大津、10月1日開業-JR大津駅ビル全面リニューアル

関連記事:吹田グリーンプレイス、6月8日開業-JR西日本社宅跡再開発

さっぽろ東急百貨店、2018年4月26日リニューアル-移転の東急ハンズ、サツドラ新業態など出店

JR札幌駅前の「さっぽろ東急百貨店」が、2018年4月26日にリニューアルオープンする。

さっぽろ東急百貨店。

東急グループ、道内最大の商業拠点

さっぽろ東急百貨店は1973年10月5日に開業。
建物は地下3階、地上10階建てで、売場面積は30,084㎡。(売場は地下1階〜9階)
首都圏外の東急グループ運営の商業施設としては最大級で、分店として新千歳空港内に「新千歳空港売店」を出店している。
2017年4月には5階に企業主導型の保育園「さっぽろ駅前保育園」が開園し、話題を呼んだ。

開業45周年の大改装-ハンズが電車通りから移転

さっぽろ東急百貨店では開業45周年を迎えるにあたり、2002年以来16年ぶりの大規模リニューアルを実施し、すでに4階〜6階の3フロアの改装を終えている。
改装の目玉は3月21日まで電車通り沿いの南1条西6丁目で営業していた「東急ハンズ札幌店」の移転で、8階と9階の一部に出店する。店舗面積は約3,600㎡。
新店舗ではコーヒー用品や健康グッズのラインナップに力を入れるほか、ハンズスタッフが「とっておき」、「ちょこっと」、「ジブンに」の3テーマのギフト商品を編集したコーナー「GIFT STATION“届けたい”に出会う駅」を設置する。

東急ハンズの閉店・移転の告知。(旧店で撮影)

また、地下1階食品売場にはサツドラ(サッポロドラッグストアー)のカウンセリングに特化した新業態「ウェルネスサロンbyサツドラ」が出店するほか、約2,000種の酒類を提供する「グランヴァンセラー」が新たに展開。
9階カスタマーセンターでは“終活”のための相談窓口「おくりびとサロン」が設けられる。

ニュースリリース:東急ハンズが東急百貨店札幌店に移転・出店(東急百貨店公式サイト)
関連記事:ドン・キホーテ札幌店、4月16日閉店-3ヶ月間の「2店体制」に終止符
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飯塚井筒屋、2018年10月末までに閉店-筑豊唯一の百貨店

筑豊唯一の百貨店「飯塚井筒屋」(飯塚・井筒屋サロン)が2018年10月末までに閉店する。

飯塚井筒屋。

飯塚市中心部の百貨店、近年は規模を縮小していた

飯塚井筒屋は1965年10月に開店。
飯塚市の中心商店街である本町商店街への出店で、1949年に開設された小型店(のちに火災で焼失)から本店舗への移転・昇格であった。
建物は4階建てで、井筒屋が所有する。売場面積は3,710㎡。エスカレータが上りしかないなど、古い造りも特徴であった。

飯塚市・本町商店街、井筒屋の前。

2009年9月には3~4階の売場を閉鎖し直営化、「飯塚・井筒屋サロン」と改称したが、2014年10月からは2階も閉鎖していた。
現在の売場面積は1,170㎡で、化粧品、婦人雑貨、銘菓などを中心に販売していた。

飯塚井筒屋時代の店内。
(たろちゃん饅頭は現在販売されておりません)

築53年で老朽化-「移転再出店」の可能性も

井筒屋(本社:北九州市小倉北区)の発表によると、閉店の要因として販売不振に加えて建物の維持・管理コストの増加があるといい、築53年を迎えた建物の老朽化も大きかったと思われる。
一方で、井筒屋はここ数年間、大型ショッピングセンターへの小型店出店を進めている。井筒屋は飯塚市内でも老舗であり古くからの顧客も少なくないと思われ、近い将来、飯塚市内のショッピングセンターなどへの小型店出店も予想される。

井筒屋が展開を進める小型店(ゆめタウンに出店する中津店)。
飯塚店でも、こうしたかたちで再出店する可能性もあろう。

ニュースリリース:営業店舗の閉店に伴う特別損失の計上ならびに業績予想と実績との差異に関するお知らせ
関連記事:サンメディラック飯塚、2015年7月25日開業-バスターミナル複合ビル化
関連記事:イオンモール直方、7月14日リニューアル-百貨店「井筒屋」など導入

ミ・ナーラ、2018年4月24日開業-旧・奈良そごう、4月28日から「大型アイドルフェス」開催

開業当日のレポートはコチラ
ミ・ナーラ、4月24日開業-賑わう開業日、AKB48奈良県代表や「忍者アイドル」も登場

奈良県奈良市の長屋王屋敷跡地にあった「奈良そごう」「イトーヨーカドー奈良店」跡に複合商業施設「MINARA」(ミ・ナーラ)が4月24日に開業する。

旧・イトーヨーカドー奈良店。

旧「奈良そごう」の豪華な建物が特徴

ミ・ナーラの建物は郊外型百貨店「奈良そごう」として1989年10月2日に開店。長屋王(684~729年)の邸宅跡地への出店であった。
奈良そごうはそごうの民事再生法申請に伴い2000年12月31日に閉店。その後、2年半の空き店舗を経て、「イトーヨーカドー奈良店」として2003年7月10日に営業再開した。 売場面積は35,000㎡。
館内には6機のエスカレータを並べるというトリプルクロスエスカレータを備え、5階には川が流れていた跡が、7階には回転展望レストラン跡が残るなど、そごうらしい非常に豪華な内装が特徴的であったが、スーパーマーケットとしてはランニングコストが大きかったと考えられ、イトーヨーカドーも2017年9月10日に閉店していた。建物は閉店後に三井物産系の「投資法人みらい」所有となっている。

かつてはシャンデリアが並んでいた。

館内は非常に広く余裕のある造りのため、展示会や音楽ライブなど多くのイベントが開催されていることも特徴であった。

豪華で余裕のある内装が特徴だった。

「光洋」を核とした複合商業施設に-観光需要も見込む

同店の再生を手がけたのは商業施設コンサルタントの「やまき」(東京都港区)。当初、名称は「奈良平城プラザ」(仮)としていたが、公募により「MINARA」(ミ・ナーラ)に決定した。これは「美しい奈良、観る奈良、実りある奈良、味わう奈良、未来の奈良、皆で奈良を盛り上げましょう」に由来するという。
テナントは約100店前後が予定されているが、4月24日は高層階の大部分が未開業となるなど下層階エリア(1~4階)中心の開業に留まる見通し。駐車場台数は1,360台となる。

「ミ・ナーラ」イメージ(公式サイトより)。

核店舗はスーパーマーケット「光洋」(KOHYO、本社:大阪市)。同社は現在イオングループに属するが、比較的高級な食材、こだわりの商品を多く取り揃えることでも知られる。奈良県では3店舗目で、食品売場には柿の葉寿司「総本家平宗」、ベーカリー「キャパトル」なども出店する。
アパレル・ファッション関連の大型テナントとしては「しまむら」、「マックハウス」、「シュープラザ」、「ハニーズ」、「モンベル」、ベビー・キッズ関連の大型テナントとしては「バースデイ」、「西松屋」などが、それ以外の大型物販テナントとしては「宮脇書店」、「エディオン」、「島村楽器」、「Seria」、「スギ薬局」などが出店。飲食店としては「リンガーハット」、「はなまるうどん」などが出店する(モンベルなど一部は再出店)。
また、5階・屋上の核テナントとしてはアミューズメント施設の「ラウンドワン」が7月に開店する。同店には奈良県初のスポッチャも導入される。なお、ラウンドワンはミ・ナーラ出店に伴い近隣にあった旧・奈良店を閉鎖している。屋上には展望スペースも設けられるほか、ビアガーデンの開設も予定されている。
7階の回転展望レストラン跡は、簡易宿泊施設「センチュリオンホステル奈良平城京」として活用される。
5階の「奈良市美術館」も継続して開館している。

「忍者タウン」を本拠地とするアイドルも登場

4階にはインドアテーマパーク「奈良彩都」、地域応援ブース「市祭合祭」が開設される。
「奈良彩都」は観光客もターゲットに据えたもので、忍者や金魚をテーマとしたコーナーが設けられる予定。このうち「忍者タウン」(仮称)では、当地を拠点とする女性アイドルグループ「KURENAI」も活動をおこなう予定となっている。
「市祭合祭」は地元在住・勤務者向けのドリームチャレンジスペースになるといい、レンタルオフィスやチャレンジショップとして使用されるとみられる。また、地元企業、学校などを対象としたPRスペースも設置される。

オープニング記念として「大型アイドルフェス」開催

ミ・ナーラでは、開業を記念して4月28日(土)から30日(月・祝)まで「NARA MINARA IDOL FES」が開催される。
これは「生テレ」「YELL plus」「HYPER JAPAN」とのコラボイベントで、司会に吉田豪、アシスタントに元ピンクベイビーズの櫻井優衣、少女隊の湊あむ、特別ゲストに往年のアイドル浅香唯、元スマイレージの田村芽実、YouTubeで人気のJKエレクトーン奏者の826asakaを迎え、奈良県では史上最大級のアイドルフェスとなる。
フェスには全国区で活躍するさんみゅ~東京パフォーマンスドールマジカルパンチラインsora tob sakana桃色革命ヤンチャン学園フィロソフィーのダンスなど、関西を中心に活動するミライスカートCHOCO☆MILQJK21RFun×FamCulumiKRD8フルーレットサクヤコノハナなど、そして奈良とも縁が深い名古屋を拠点とするOS☆U名古屋CLEAR’Sなどが出演。
また、これまで長らくイトーヨーカドー奈良店を活動拠点としていた奈良市の地元アイドル・Le Siana、そして新たにミ・ナーラを拠点として活動するためにデビューするKURENAIも凱旋出演する。
総出演アイドルは、4月10日現在で80組以上となる予定。
 (詳しい出演者、タイムテーブルなどは公式サイトを参照のこと)

MINARA(ミ・ナーラ)

住所:奈良県奈良市二条大路南1丁目3-1
営業時間:10:00~20:00(多くの専門店)※光洋などは異なる

開店式典のようす、忍者アイドル、AKB48大西桃香らの画像はこちら

外部リンク:ミ・ナーラ
外部リンク:NARA MINARA IDOL FES
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資さんうどん、2018年3月に投資ファンドが買収-全国展開へ

九州の人気うどんチェーン「資さんうどん」(本社:福岡県北九州市小倉南区)が、3月30日付けで大手投資ファンドの傘下となった。

資さんうどん。

北九州のソウルフード、全国へ-投資ファンドが買収で

資さんうどんは1976年に創業。1980年に現在の「株式会社資さん」を創立し、チェーン展開を開始した。
現在は、福岡県と山口県下関市にチェーン展開しており(かつては大分県でもFC出店していた)、「もつ鍋うどん」や「焼きうどん」などのご当地メニューも販売していることが特徴。
また、サイドメニューである「おでん」や「ぼたもち」(おはぎ)なども人気となっている。

長い「ごぼ天」が特徴的だ。

地元紙・西日本新聞の報道によると、資さんうどんは後継者問題から福岡銀行などが出資する投資ファンドの傘下となっていた。その後、2018年3月30日に「ユニゾン・キャピタル」(本社:千代田区)が全株式を取得。同社が全国、もしくは海外展開に乗り出すとみられる。
詳しい店舗展開計画などについては、4月10日時点では発表されていない。ユニゾン社は、カネボウグループ(現・クラシエHD)やスシロー、東ハト、アスキーなどの経営再建・経営規模拡大に関わったことでも知られる大手ファンドで、それらの企業と同様に、これまでのノウハウとネットワークを活かして経営規模を拡大するという。
飲食店としては、スシローがユニゾン社の手で海外進出を実現している。

「九州流」のうどん、全国区となるか?

九州のうどんチェーンとしては、資さんと同じく「ごぼ天うどん」「もつ鍋うどん」「おでん」などの販売をウリとする「ウエスト」(本社:福岡市博多区)が首都圏でも店舗展開しているが、一部地域のみ(千葉県内8店と町田市1店)に留まっている。
今後「資さんうどん」の全国展開が成功するとなれば、「ごぼ天」「丸天」「かしわ飯おにぎり」など「九州のうどん店」ならではのご当地メニューが全国区となる日も来るかも知れない。

ニュースリリース:株式会社資さんの株式取得に関するお知らせ(ユニゾン・キャピタル)
外部リンク:資さんうどん
西日本新聞:「資さんうどん」全国展開へ 投資ファンドが買収(一定期間の経過後、リンク切れとなることがあります)
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川崎ゼロゲート、2019年8月開業-パルコ、さいか屋跡に小型店

JR川崎駅前の百貨店「さいか屋川崎店」の跡地に、パルコの小型店「川崎ゼロゲート」が2019年初秋ごろ出店する。
追記:8月8日開店となる。
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さいか屋川崎店。

駅前一等地だが更地となっていた「さいか屋川崎店」跡

さいか屋は1867年に創業した呉服店系百貨店。東証2部上場で、筆頭株主は京浜急行電鉄。
さいか屋川崎店は1956年に開店、地上8階、地下1階、売場面積20,884㎡。川崎店の土地・建物は固定資産税や維持管理費などの軽減のため2009年に投資ファンドに売却されており、さいか屋は賃借入居して営業を続ける方針であった。しかし投資ファンドと条件が合わず、建物賃借を延長できずに2015年5月31日を以て閉店、解体され、コインパーキングとなっていた。
その後、東京オリンピックや災害復興需要による建設費の高騰などのため、小規模の商業施設を暫定開業させる方向で調整が進んでいた。

パルコ、2フロアの小型店-今後も再開発の議論つづくか

川崎ゼロゲートが出店するのは、さいか屋川崎店跡地の大部分、約2,300㎡。
建物は2階建てで、延床面積は約3,400㎡。売場面積はさいか屋の1割強程度である2,000㎡台~3,000㎡弱になるとみられ、大きめの食品スーパー並みの規模となる。
建物は、さいか屋最末期に同店の建物を所有していた株式会社MM投資組合(川崎市)が建設する。

「川崎ゼロゲート」イメージ(ニュースリリースより)。

さいか屋の閉店から3年を経てようやく跡地再活用の目途が立ったといえども、ゼロゲートは2階建ての小型店であり、今後も再開発への議論は続くものと思われる。
追記:核店舗は「アインズトルペ」「ゲオ」。そのほか「バーガーキング」「スシロー」「ドトール」などが出店する。

ニュースリリース:「川崎ゼロゲート(仮称)」出店決定のお知らせ
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ユニー・ピアゴ飯田駅前店、9月末閉店

ユニーの総合スーパー「ピアゴ飯田駅前店」が2018年9月末に閉店する。

ピアゴ飯田駅前店(Googleストリートビューより)。

飯田駅前唯一のスーパー、44年の歴史に幕-跡地は未定

ピアゴ飯田駅前店は1974年4月に開店。地上5階、地下1階建てで売場面積は6,864㎡。建物はユニーが所有する。
開店時はユニーの屋号で、2003年からは一時「ジョイマート・ユニー」の屋号となっていた。2009年からはピアゴに転換している。なお、この間に屋上の広告塔屋が撤去されている。
テナントとしてはセリアなどが出店しており、かつては平安堂書店なども出店していた。

閉店後の活用方法などは決まっていないが、建物は築44年が経過しており、解体される可能性が高いとみられる。
ピアゴの閉店により、JR飯田駅前からスーパーマーケットが消滅する。
(中心商店街エリア全体では、同店のほか再開発ビル1階にキラヤ本町店が出店している)

外部リンク:ピアゴ飯田駅前店
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