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【熊本地震】イズミゆめタウン、熊本県に10億円を寄附-募金1330万円と合わせて

「ゆめタウン」「ゆめマート」を展開する「イズミ」(広島市東区)は、震災復興支援のために熊本県に10億円を寄付することを発表した。
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営業できない状態が続くゆめタウンサンピアン。

募金1330万円に加えて10億円寄附

イズミの山西泰明社長は、17日に熊本県庁を訪問し、店舗で集めた募金13,301,299円に加えて熊本地震の支援金として10億円の目録を蒲島熊本県知事に手渡した。10億円は創業家とイズミグループの売上金などから支出する。

イズミは熊本県内でゆめタウン・ゆめマート合わせて33店舗を展開。
地震で多くの店舗に甚大な被害が出ており、現在もゆめタウンはません、ゆめタウンサンピアン、ゆめマート帯山、ゆめマート長嶺、ゆめマート九品寺(いずれも熊本市)の5店舗が休業中。ゆめタウン光の森(菊陽町)、ゆめタウン八代(八代市)、ゆめタウン別府(大分県別府市)などでは現在も店舗設備の修復を行いながら営業を続けている。
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エスカレータが損傷した店舗(ゆめタウン別府)。

ゆめマートについては6月中には全店営業を再開する見込みだが、 旧ニコニコドー店舗であるゆめタウン2店については被害が非常に甚大で、復旧の目途が立っていない。イズミが震災による店舗閉鎖で失った売上は最終的に100億円を超えるとみられる。 
このほか、イズミでは5月20日~22日まで「がんばろう 熊本・大分!応援セール」を開催するなどして被災地支援に努めるとしている。

外部リンク: 『平成28 年熊本地震』イズミグループ被災状況のご報告と
義援金・支援金のお届けについて(イズミ)
関連記事:【熊本地震、主な営業休止商業施設の状況】 (随時更新)
関連記事:マルショク、熊本地震でサンリブ3店舗を解体-再開は未定 

【熊本地震】マルショク、熊本地震でサンリブ3店舗を解体-再開は未定

マルショク(大分市)は、熊本市内で運営する同社の大型店3店舗を5月中に解体する。
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サンリブ健軍。

解体の3店舗、営業再開したい意向だが時期未定

解体となるのは「サンリブ子飼」(中央区)、「サンリブ健軍」(東区)、「サンリブ清水」(北区)の3店舗。
マルショクでは各店舗を建替えて営業再開したい意向だが、解体にも時間がかかるため現時点では営業再開するかも未定という。

くまなん店は改修予定

また、「サンリブシティくまなん」(中央区)については現時点では詳しい再開時期などについて発表されていないが、今後建物を改修して営業再開する予定という。
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サンリブシティくまなん。

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解体予定となっているサンリブ3店舗
サンリブ子飼

3,489㎡。1967年7月開店。
子飼商店街の核店舗だった。熊本市における大型総合スーパーのさきがけ的店舗(寿屋下通店は1968年5月開店)で、マルショクの熊本県出店1号店だった。3階にはダイソーも出店。
熊本大学に最も近いスーパーマーケットであり、総合スーパー、100円ショップなどの競合店は無かったため、周辺に住む学生はかなり不便になるであろう。
解体工事は5月25日からの予定。
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サンリブ健軍

売場面積4,067㎡。1976年4月開店。
ピアクレス健軍商店街の核店舗だった。一部は元大洋デパート健軍支店の建物を活用しており、全壊した部分は築50年近かった。
今回の地震で最も大きく崩壊した大型ビルの1つとして各メディアに頻繁に取り上げられた。
5月10日ごろより解体工事が行われている。
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サンリブ清水

売場面積7,846㎡。2000年10月開店。
熊本市北部の住宅団地(ニュータウン)に立地。マクドナルド、不二家、ヒライ、ナムコランドなどが出店しており、小型店の多いマルショク社にとっては旗艦店の1つだった。
なお、現在の厳しい新耐震基準の下で建てられた店舗でもある。
5月15日現在解体工事は行われていないが、立体駐車場の損傷が大きく、近いうちの解体が検討されているという。
既に一部テナントは閉店を発表している。
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大型店失うマルショク、経営の痛手に

小型店の多いマルショク(北九州市の株式会社サンリブとは別会社)にとって、人口密集地の3店舗を失うことは経営の大きな痛手となると思われる。
都商研の取材によると、マルショク社は店舗を建替えて再出店したい意向だというが、東日本大震災、熊本地震、東京オリンピック開催などに伴う資材不足から、建替えする場合も時期がいつになるのかは未定。2013年2月に老朽化のため閉店したマルショク流川店(別府市)の建替えにも3年以上かかっており、今回閉鎖した3店舗が再出店できるのか自体未定だという。
また、解体後に仮設店舗出店を検討している地区もあるとのこと。
いずれの店舗も出店地域で随一の大型店だっただけに今後が注視される。

関連記事:熊本地震、主な営業休止商業施設の状況
(随時更新中)

外部リンク:サンリブ・マルショクグループ

仙台パルコ2、2016年7月開業-目玉はTOHOシネマズ

JR仙台駅西口に「仙台パルコ2」が2016年7月1日に開業する。
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開業を間近に控えた仙台パルコ2。

目玉はシネマコンプレックス「TOHOシネマズ 仙台」

「仙台パルコ2」は、JR仙台駅西口のバスプールに隣接した街区に建設中。2階部分がペデストリアンデッキと連結し、JR仙台駅から直接アクセスすることができる。また、仙台市地下鉄南北線・東西線の仙台駅にも隣接する。
現在、仙台駅西口には、300メートルほど離れた位置に「仙台パルコ」が立地しており、仙台のパルコは2館体制となる。
「仙台パルコ2」は1階から5階までが専門店街となり、6階から9階まではシネマコンプレックス(シネコン)「TOHOシネマズ 仙台」が入居する。専門店街の売場面積は約10,000 m2で、既存の「仙台パルコ」と合わせると約23,000 m2となる。また、地階には駐車場を設ける。

単館系作品、アニメ、ライブビューイングなど充実

今回の開発の目玉となる「TOHOシネマズ 仙台」は、9スクリーン、約1700席の規模であり、「IMAXデジタルシアター」など最新鋭の設備を導入した映画館となる。仙台駅前にはかつて「仙台東宝劇場」や「日乃出劇場」等の東宝系列の映画館が立地していたが、いずれも撤退した。約10年ぶりに東宝系列の映画館が復活することとなり、仙台市民の注目を集めている。
邦洋の人気映画に加え、単館系と言われるアート作品や、アニメ作品、あるいはコンサートや演劇、スポーツなどのライブビューイングなども積極的に上映することで既存映画館との棲み分けを図るといい、仙台の文化発信基地としての期待がかかる。

「オトナ」ターゲットに本館と棲み分け図る

「仙台パルコ2」の 開発コンセプトは「オトナ 考える PARCO」
メインターゲットを30歳以上の男女と想定し、若年層をターゲットとした既存の「仙台パルコ」とは異なる客層の取り込みを図る。店舗構成は、衣料品の店舗比率を抑え、また全てのフロアにカフェを配置するなどといった工夫が見られる。
カジュアルファッションブランド「コーエン」の都心型店舗「コーエン ジェネラルストア」のほか、「バオ バオ イッセイ ミヤケ」「キャス キッドソン」など、出店する84店舗中、34店舗が東北初出店となる。
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仙台パルコ2の館内イメージ(プレスリリースより)

1階部分は路面店を志向したレストラン街に

「仙台パルコ2」のレストラン街は「パルイチ」と名付けられ、パルコ初の試みとして1階部分に設けられる。1階部分に設置した上でガラス面を多用した開放的な空間とし、さらに、地下鉄の終電を意識して営業時間を深夜24時までと設定することで、路面店のように気軽に立ち寄れるレストラン街を目指す。13店舗が入居する。
「仙台パルコ2」の西側には、青果・食品を中心とした商店街「仙台朝市」が隣接していており、買い物客で賑わっている。また東側・北側には地下鉄駅の出入口が存在しているため、1階部分の利便性は高い。「パルイチ」の開業が、仙台朝市を始めとした周辺地区にさらなる賑わいをもたらすことが期待される。
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仙台朝市に直結する「仙台パルコ2」の西側出入口。

外部リンク:仙台PARCO2 公式ウェブサイト
外部リンク:TOHOシネマズ 公式ウェブサイト
外部リンク:『仙台パルコ2』 2016年7月1日(金)グランドオープン!(プレスリリース、PDF)
外部リンク:TOHOシネマズ 仙台 7月1日(金)グランドオープン!(プレスリリース、PDF)

関連記事:エスパル仙台東館3月18日開館-東急ハンズ、東北初店舗

新しい記事はこちら:仙台パルコ2、7月1日開業-「オトナ」ターゲットに

苫小牧駅前プラザegao(旧ダイエー)、自己破産正式決定-市が取得へ

JR苫小牧駅前にある「苫小牧駅前プラザegao」(旧ダイエー苫小牧店サンプラザ)を運営する「サンプラザ」の自己破産が正式に決定した。
破産を受け、苫小牧市は建物の取得に乗り出しており、駅から連絡通路で直結という好立地を生かし、公共施設・商業施設などとしての再生を目指す。
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苫小牧駅前プラザegao。
(画像提供:北のテッチャンさん)

旧ダイエー苫小牧店、自己破産正式決定

苫小牧駅前プラザegaoは「ダイエー苫小牧店」を核店舗としたショッピングセンター「サンプラザ」として1977年に開店。地上7階、地下1階で、売場面積は約20,000㎡。
苫小牧駅とは連絡通路で直結しており、最盛期にはダイエーに加えて100近いテナントが出店していた。
2005年のダイエー撤退後、2006年からは「苫小牧駅前プラザegao」となり、核店舗として「ラルズマート苫小牧駅前店」(売場面積約2,400㎡)が出店していた。
しかし、2013年に核店舗であったラルズマートやドラッグストア、くまざわ書店などが撤退すると、各フロアでテナント撤退が相次ぎ経営が悪化。2014年には自己破産を申請しており、2016年5月に自己破産が正式決定した。

撤退相次ぐ苫小牧駅前の商業施設

苫小牧市では2005年に苫小牧市沼ノ端地区に「イオンモール苫小牧」が出店して以降、苫小牧駅周辺では、大型店が相次いで撤退。
2005年には「ダイエー苫小牧店」、「丸井今井苫小牧店」が、2010年には「イトーヨーカドー苫小牧店」が、2011年には「ビッグジョイ」(トピア)が、2015年に「トマモール」が、2016年には 駅ビル「苫小牧エスタ」が閉店していた。
そのほか、2010年には長崎屋がディスカウントストアのドン.キホーテに転換、中心市街地から2軒の映画館が撤退するなど、典型的な「商業の郊外化」が進行している。
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駅ビル「苫小牧エスタ」も2016年3月に閉館した。
(画像提供:北のテッチャンさん)

市が取得、再生に期待

郊外化に加え、苫小牧駅前プラザegaoの再生を阻んでいたもう1つの理由が地権者・権利者が複雑だということだ。
苫小牧市はageoを一時的に取得して、公共施設や商業施設などとして再生させたいとしている。
地元紙の苫小牧民報によれば、地権者・権利者29人のうち27人との交渉がまとまっているといい、複雑な権利を1つにまとめることで、再活用を推し進めたい考えだ。

西鉄、「天神ソラリア」「博多バスターミナル」のレストラン街をリニューアル

西日本鉄道は4月27日までに、天神・博多地区の同社運営レストラン街を相次いでリニューアルした。福岡三越
西鉄福岡(天神)駅・ソラリアターミナルビル。

今回改装したのは西鉄福岡(天神)駅に直結する「ソラリアプラザ・レストランフロア」、ソラリアステージ専門店街「味のタウン」、博多バスターミナルビル「博多・味のタウン」の3施設。

博多バスターミナル飲食街内装一新、「牧のうどん」も出店

博多バスターミナルの「博多・味のタウン」は3月18日リニューアル。
8階には姫路に本部を置く肉卸直営の焼肉屋「焼肉の牛太 本陣」、自社農園を持つ地元・福岡の居酒屋チェーン「焼とり・もつ鍋 博多竹乃屋」が新規出店、地下1階には博多駅周辺では初の店舗となる「牧のうどん」が新規出店する。
館内インテリアの一新に加え、飲食店案内の多言語対応、女性専用トイレの設置などサービス面の強化も行われた。
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博多バスターミナル。

ソラリアステージ「味のタウン」は地元人気飲食店が出店


ソラリアステージ専門店街・味のタウン

西鉄福岡(天神)駅に直結する「ソラリアステージ専門店街・味のタウン」は4月1日にリニューアル。
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天神ソラリア。

地域密着型の飲食店が大半を占めるフロア構成が特徴で、今回の改装で新規出店する6店舗もすべてが福岡市内に本社を置いている。
九州産の自社銘柄鶏を使った水炊きスープが特徴の鶏そば専門店「博多鶏ソバ 華味鳥」、喜水亭グループの新業態店舗「博多海鮮食堂 魚吉」、大名に本店を構えるスリランカ料理専門店「不思議香菜 ツナパハ+2」、1984年創業のイタリアンレストラン「Hickory(ヒッコリー)」、綱場町の韓国料理店「韓国薬膳料理 麦庵」、「焼とり もも焼 博多竹乃屋」などがオープンした。

味のタウン

ソラリアプラザ・レストランフロアは7階まで拡大

味のタウンと同じく、西鉄福岡(天神)駅に直結する「ソラリアプラザ・レストランフロア」は4月27日にリニューアル。

ソラリアプラザ

ソラリアプラザのレストランフロアは従来ソラリア西鉄ホテルの宴会場として活用されていた7階の一部フロアにも増床。
九州初進出となるハワイ発祥のハンバーガー専門店「KUA`AINA(クア・アイナ)」、オーガニックイタリアンレストラン「BIODYNAMIE(ビオディナミ)」、全国の酒蔵9蔵元を繋ぐ「酒蔵レストラン たから」、アゴーラ福岡山の上ホテル系列のレストラン「THE ALLDAY LOUNGE(ザ・オールデイラウンジ)」「エッセン タパス&グリル」など、7店舗が新規出店した。

ソラリアプラザでは、レストランフロアの増床リニューアルオープンを記念して、ニコライ・バーグマン監修のフラワーボックスプレゼントや、記念トークイベントなどを開催している。

画像提供:「デパート通信

外部リンク:SOLARIA PLAZA | ソラリアプラザ
外部リンク:ソラリアステージ専門店街
外部リンク:博多バスターミナル
関連記事:HKT48劇場、天神「西鉄ホール」に移転へ-駅直結
関連記事:「西鉄天神CLASS」開業-ソニーストア、児童会館入居

紀伊國屋書店新宿南店、7月下旬閉店

渋谷区の大型書店「紀伊國屋書店新宿南店」が7月下旬に撤退することが分かった。
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紀伊國屋書店新宿南店が入居するタカシマヤタイムズスクエア。
紀伊國屋書店は本館とドコモ代々木タワーの間にある南館に出店。

本店との棲み分けできず撤退

紀伊國屋書店新宿南店は1996年10月に開店。
タカシマヤタイムズスクエア(新宿髙島屋)南館の1~6階に入居しており、売場面積は約4,000㎡。
1999年の淳久堂書店大阪本店(堂島アバンサ、売場面積約4,400㎡)の開店までは日本で最も大きな書店だった。
当初は日本最大の書店として話題になったものの、新宿駅東口にある新宿本店との棲み分けが出来ずに苦戦。近年は漫画の品揃えを充実させるなど差別化を行っていたが、開店20年の契約満了を機に閉店することになったという。

洋書売場とサザンシアターは存続する方針

紀伊國屋書店の跡地の活用方法はまだ発表されていないが、紀伊國屋書店ではタイムズスクエア南館6階に洋書のみを扱う店舗を残すという。
また、7階の紀伊國屋サザンシアターについては昨年「賃貸契約を更新する方針」であると報道されており、今夏の公演予定も決まっているため、書店の閉店後も当面は運営を続けるものと見られている。

外部リンク:紀伊國屋書店
外部リンク:紀伊國屋サザンシアター
外部リンク:タカシマヤタイムズスクエア

京王新宿高速バスターミナル、5月8日閉鎖-バスタ開業で

新宿駅西口の「京王新宿高速バスターミナル」の運用が5月8日に完全終了し、長年の歴史に終止符が打たれた。
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京王新宿高速バスターミナル。

半世紀近くに亘って新宿最大のバスターミナルだった

京王新宿高速バスターミナルは1971年4月に開業。
開業当初の新宿駅西口はまだ開発途上であり、新宿西口初の高層ビル「京王プラザホテル」も開業する前であった(1971年6月開業)。
現在の新宿高速バスターミナルは新宿駅西口のヨドバシカメラ前に立地し、その運行範囲は東は青森(津軽号)、西は福岡(はかた号)までと幅広かった。
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発着するはかた号。

45年間に亘って新宿最大のバスターミナルとして長年親しまれたが、4月4日の「バスタ新宿」開業に伴い、殆どのバスの運行が終了。
それ以降は、主に臨時便を中心とした一部便のみが発着していた。
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4月4日に開業したバスタ新宿。

跡地は再開発を検討

京王新宿高速バスターミナルや隣接するヨドバシカメラなどは将来的に再開発を行う計画がある。
現時点では詳細な計画は決まっておらず、跡地は数年間このままの状態になる可能性もある。

外部リンク:バスタ新宿
外部リンク:開業直前!日本最大の高速バスターミナル「バスタ新宿」を完全解剖!その8つの特徴とは(HBO、都商研提供記事)
関連記事:新宿駅新南口「ミライナタワー」「ニュウマン」3月25日開業-全館オープンは4月15日
関連記事:新宿駅南口に「バスタ新宿」4月4日開業-19のバス停を集約

ユアーズ・丸和、不採算店8店を5月中に閉店-向東、丸和徳山など

イズミ傘下で中国・九州地方で「ユアーズ」、「アバンセ」、「丸和」などを展開する「ユアーズ」(広島県海田町)は、不採算店8店舗を5月中に閉店させると発表した。
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丸和徳山店。

広島市、三原市、尾道市、周南市の8店舗を閉鎖

5月中に閉鎖するのはユアーズ高須店、牛田店、青崎店、三篠店、鈴ヶ峯店(以上、広島市)、三原店(三原市)、向東店(尾道市向島)、丸和徳山店(周南市)の8店舗。
とくに、銀南街防火建築帯ビル地階に出店する「丸和徳山店」は周南市徳山の中心商店街で最後に残ったスーパーマーケットであり、また「ユアーズ向東店」なども最寄スーパーまでは1km以上の距離があるため、地域への影響が大きいと予想される。
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丸和徳山店が出店する銀南街ビル。

イズミ傘下のもとで店舗改装と効率化すすめるユアーズ

ユアーズは1979年に創業。丸和は1946年に創業。丸和の小倉本店(北九州市)は日本初の本格的な食品スーパーマーケットとして知られる。
丸和は経営の悪化により2011年よりユアーズの運営となっていたが、ユアーズも2015年9月にイズミの連結子会社となっていた。
イズミの子会社となった後は、昨年末にユアーズ因島店、丸和苅田店、丸和新田原店、丸和サンパル行橋店などを閉鎖、合わせて老朽店舗の改装を行うことで、経営効率化と収益力の強化を進めていた。
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昨年閉鎖されたサンパル行橋店。

2016年6月からのユアーズの店舗数は、丸和なども含めて全42店舗となる。

外部リンク:ユアーズ

スーパー大栄、屋号を「ゆめマート」に変更へ

イズミ傘下の「スーパー大栄」(北九州市)は、6月1日から屋号を「ゆめマート」に変更する。
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スーパー大栄。

「大栄」のイメージ一新でゆめブランドの浸透図るイズミ

6月1日から屋号を変更するのは「スーパー大栄」「D&D」「サンディ」全15店舗。
既に4月からD&D行橋店、D&D田川大任店を「ゆめマート」として営業しており、残る13店舗も6月1日までに転換されることになる。なお、D&Dなど大型店のテナントとして入居している衣料品スーパーは基本的に直営衣料品売場に転換される(現在殆どが直営転換済み)。
また、9月1日を目途に「フレッシュ8」(旧・鮮ど市場)8店舗もゆめマートに転換される。
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店内に掲示された転換告知。

スーパー大栄は地域の老舗で、近年は老朽化している店舗も多かったためイズミは店舗の改装も進めている。
屋号も変更することで「古い店」というイメージを一新したいという考えもあると思われる。
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ゆめマートに転換した田川大任店。

消える「スーパー大栄」

スーパー大栄は1962年創業。
「スーパー大栄」、ショッピングセンター「D&D」、生鮮ディスカウント「フレッシュ8」、ディスカウントストア「サンディ」などを運営しており、最盛期には60店舗近い店舗を展開、福岡証券取引所にも上場していた。
しかし、近年は同業競合他社の進出で苦戦を強いられており、2014年1月にイズミが19.9%を出資する業務提携を締結。2016年2月からはイズミの完全子会社となり、上場も廃止されていた。
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屋号は消えることになる。

外部リンク:スーパー大栄

東京ガーデンテラス紀尾井町、5月10日開業-旧赤プリ、全館開業は7月

千代田区紀尾井町の「グランドプリンスホテル赤坂」(赤坂プリンスホテル)跡地に高層複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」が5月10日に開業する。
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東京ガーデンテラス紀尾井町。

生まれ変わる「赤プリ」-グランドオープンは7月27日

「東京ガーデンテラス紀尾井町」は西武鉄道グループの「西武プロパティーズ」が開発した。総工費は実に約1040億円という大型プロジェクトである。
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「東京ガーデンテラス紀尾井町」ロゴ。

建物は大きく分けて、ホテル、商業施設、オフィスなどが入居する地上36階、地下2階建ての「紀尾井タワー」、21階建ての賃貸マンション「紀尾井レジデンス」、グランドプリンスホテル赤坂の旧館を移築し、結婚式場などとして活用される「赤坂プリンスクラシックハウス」の3施設からなる。
紀尾井タワー内の商業施設「紀尾井テラス」には「ディーン&デルーカ」「成城石井」「スターバックスコーヒー」「ファミマ!!」など33店舗が出店。また、旧赤プリは末期に避難所として活用されたこともあり、非常電源や非常貯水施設を完備、防災面にも配慮したという。
なお、高級ホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」は紀尾井タワーの30階より上階に入居。ホテルなどの一部施設は7月27日にオープンする予定。
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紀尾井テラス内。

日本を代表するホテル、時代に合わせた形で転生

「赤坂プリンスホテル」(赤プリ)は1955年開業。
1983年には丹下健三氏の設計で建てられた40階建ての新館が開業し、 芸能人の結婚式が開かれるなど、バブル期には非常に多くの客で賑わった。2007年にはグランドプリンスホテル赤坂に改称していた。
しかし、建物の老朽化に加えてホテルが時代のニーズに合わなくなっていたことから2011年3月に閉館し、東日本大震災の避難施設として利用されたのち2012年に解体されていた。
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建築中の様子(2015年)。

かつての赤プリの建物のうち、1930年に建築された歴史的建造物である旧館のみ、敷地内に移築して「赤坂プリンスクラシックハウス」となり保存されている。この赤坂プリンスクラシックハウスも、ホテルのグランドオープンに合わせて7月に開業する予定となっている。
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赤坂プリンスクラシックハウス。

外部リンク:東京ガーデンテラス紀尾井町
外部リンク:赤坂プリンス クラシックハウス