セブンアンドアイホールディングス傘下の「そごう・西武」は、旭川市の百貨店「西武百貨店旭川店」(西武旭川店)を9月30日に閉店させることを発表した。入居する「旭川ロフト」も同時に閉店するとみられる。
西武百貨店旭川店。
道内第二の都市から百貨店消滅
西武百貨店旭川店は1975年8月に開店。A館(地下1階、地上8階)とB館(地下1階、地上10階)の2館体制で、売場面積は約24,200㎡。
JR旭川駅ビルには昨年3月に「イオンモール旭川駅前」が開業。イオンモールは旭川西武の向かい側に位置しているため、旭川西武周辺の歩行者通行量は増加していた(旭川市の調査による)一方で、西武の売上増加には繋がっていなかったという。
イオンモール旭川駅前。西武の向かいに立地。
(イオンモール旭川駅前ウェブサイトより引用・一部加工)
昨年、そごう・西武の親会社であるセブン&アイホールディングスは、百貨店・総合スーパーの不採算店の大規模閉店を発表。旭川西武の閉店検討も、その一環であると見られる。
なお、そごう・西武は「柏そごう」(そごう柏店)も同時に閉店する予定。そごう・西武では今年2月に「西武百貨店春日部店」(春日部西武、旧ロビンソン百貨店春日部店)を閉店したばかりだった。
そごう柏店。
西武百貨店の閉店後の処遇は未定。一方で、旭川市は人口約34万人を数える北海道第二の都市であり、商圏規模からすれば百貨店の維持は十分可能であると考えられ、今後が注目される。
店舗概要などの詳細はこちら:西武百貨店旭川店、閉店を検討
外部リンク:西武旭川店
関連記事:そごう柏店、9月30日閉店-首都圏一等地、問われる経営判断
外部リンク:西武旭川店ならびにそごう柏店の営業終了について(そごう・西武、PDF)